JP2824335B2 - 90°位相スプリッタ - Google Patents

90°位相スプリッタ

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JP2824335B2
JP2824335B2 JP3010326A JP1032691A JP2824335B2 JP 2824335 B2 JP2824335 B2 JP 2824335B2 JP 3010326 A JP3010326 A JP 3010326A JP 1032691 A JP1032691 A JP 1032691A JP 2824335 B2 JP2824335 B2 JP 2824335B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03CMODULATION
    • H03C3/00Angle modulation
    • H03C3/02Details
    • H03C3/06Means for changing frequency deviation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/16Networks for phase shifting
    • H03H11/22Networks for phase shifting providing two or more phase shifted output signals, e.g. n-phase output

Landscapes

  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1/4位相シフトキーイ
ング(QPSK:Quadrature Phase shiftKeying)の変
調器および復調器に利用される位相スプリッタに係り、
特に位相分離しようとする電圧源を電流源に変換して位
相分離させる90°位相スプリッタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、QPSK変復調器おいては、同
一の90°位相スプリッタを使っている。従来において
は、図5に示すように、電圧源Vsで発生された信号
は、抵抗R1、R2およびコンデンサC1、C2を経て
第1および第2出力端を通じて第1および第2出力電圧
V1、V2を発生させている。
【0003】この時、第1および第2出力電圧V1、V
2は次の式で示される。
【0004】
【0005】ここで、抵抗R1=R2[Ω]、コンデン
サC1=C2[farad] とする時、周波数f=1/2πR
Cであれば、各周波数ω=2πf=1/Rc=1/R1
C1=1/R2C2の関係が成立する。
【0006】従って、(1) 式および(2) 式は次のように
示される。
【0007】
【0008】そこで、V2=jV1の関係が成立して第
1および第2出力電圧V1およびV2の大きさは等し
く、位相が90°の差を有する出力が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の90°
位相スプリッタの場合、電圧源をそのまま使用して電圧
源内部のインピーダンスが大きくなれば、90°位相分
離を正確に合わせにくいだけではなく、駆動電圧Vsが
小さい場合、出力電圧もこれにより小さくなるという短
所が指摘されて来た。
【0010】従って、本発明の目的は前述した短所を解
決するために駆動電圧源を駆動電流源にして90°位相
分離を容易にする位相スプリッタを提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、請求項1に記載の本発明の90°位相スプリッタ
は、変復調器の90°位相スプリッタにおいて、駆動源
としての電圧源と、前記駆動電圧源を電流源に変換する
電圧/電流変換手段と、前記電流源に直列接続され互い
に位相は異なり大きさは等しい出力を発生する相互並列
接続された第1および第2出力手段とを有し、前記電圧
/電流変換手段はエミッタ端子が共通に互いに並列接続
されている2個のトランジスタ素子より形成されてお
り、前記トランジスタの1つはそのベース端に駆動電圧
源が接続され、そのコレクタ端には第1出力手段が接続
され、他のトランジスタのベース端にはコンデンサを通
じて接地されており、そのコレクタ端には第2出力手段
が接続され、前記両トランジスタのエミッタ端には電流
源が接続され接地されており、前記第1出力手段は前記
の一方のトランジスタのコレクタ端にコイルと抵抗素子
の順で直列接続され、そのコイルと抵抗との間の1ポイ
ントから第1出力を導出し、前記第2出力手段は前記他
方のトランジスタのコレクタ端に抵抗とコイル素子の順
で直列接続され、その抵抗とコイルとの間の1ポイント
から第2出力を導出しており、前記コイル素子はコイル
素子同士、前記抵抗素子は抵抗素子同士互いに同一のイ
ンピーダンス値を有することを特徴としている。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、駆動信号で
ある電圧源をトランジスタを用いてコレクタ側を電流源
とすることにより、コンデンサを使わなくコイルを使用
することができ、トランジスタの増幅作用を通じて小さ
い駆動電圧で大きい出力電圧が得られる。
【0019】
【実施例】以下、添付した図面を参照して本発明の好適
な実施例を詳細に説明する。
【0020】図1によれば、本発明による位相スプリッ
タは駆動信号源として電圧源10から出力された駆動電
圧Vsを電流に変換する電圧/電流変換手段20を具備
している。この電圧/電流変換手段20の出力端には、
大きさは等しく、位相が互いに異なる出力を発生させる
第1および第2出力手段30、40が接続されている。
この電圧/電流変換手段20は、図2に示すように、ト
ランジスタ素子TRによって形成され得る。図2によれ
ば、駆動電圧源VsはトランジスタTRのベース端Bに
連結されている。このトランジスタTRのエミッタ端E
は抵抗R3を連結して接地されている。また、このトラ
ンジスタTRのコレクタ端Cに第1出力手段30および
第2出力手段40が直列に接続されている。
【0021】この電圧/電流変換手段20として使われ
るトランジスタTRの動作を図4を参照して説明する。
【0022】図4に示したトランジスタTRの等価回路
によれば、トランジスタTRのベース端Bとエミッタ端
Eの間に内部インピーダンスRを有する電圧源Vsを接
続すれば、コレクタ端Cに流れる電流Icはベース端B
とエミッタ端Eとの間の電圧VBEと段落相互コンダクタ
ンスgmの積で示される。
【0023】すなわち、Ic=−gmVBE
……(3) を有する。
【0024】従って、本発明ではトランジスタTRを利
用して電圧源Vsが電流源に変換される現象を利用して
いる。
【0025】次に、図2に示したように、トランジスタ
TRのコレクタ端Cには、第1および第2出力手段3
0、40としてコイルL1と抵抗R1が直列接続された
第1出力手段30と、抵抗R2とコイルL2が直列接続
された第2出力手段40とが接続されている。この時、
第1出力手段30のコイルL1を通じて出力される第1
出力電圧V1と、第2出力手段40の抵抗R2を通じて
出力される第2出力電圧V2を数式で示せば次の通りで
ある。
【0026】
【0027】ここで、周波数f=(1/2π)(Ri/
Li)ただし(i=1,2)であれば、ω=2πf=R
i/Li=R1/L1=R2/L2であり、(4) 式およ
び(5) 式にω値を代入して整理すれば、
【0028】
【0029】になる。
【0030】したがって、第1力電圧V1および第2
出力電圧V2は大きさは等しいが位相は90°の差があ
ることとなる。この時、本発明による位相スプリッタは
トランジスタTRが増幅作用を有するようになるので、
小さい駆動電圧Vsで大きい出力電圧V1、V2が得ら
れることを特徴とする。
【0031】一方、図3は本発明による他の実施例を図
示している。
【0032】図3によれば、差動増幅による原理でトラ
ンジスタTR1、TR2は、それぞれ抵抗R1およびコ
イルL1より構成された第1出力手段30と抵抗R2お
よびコイルL2により構成された第2出力手段40に接
続されている。この時、RL回路より構成された第1お
よび第2出力手段30、40に流れる交流電流は大きさ
は同一で位相が反対なので、TR1のコレクタ電流をI
とすれば、第1および第2出力電圧V1、V2は次のよ
うに表示される。
【0033】 V1=R1I ……(6) V2=−jωL2I ……(7) この時、ω=R/L=R1/L1=R2/L2であると
ともに、R1=R2、L1=L2であれば、(6) 式およ
び(7) 式からV2=−jV1になり、第1出力電圧V1
および第2出力電圧V2は大きさは等しく、位相のみ9
0°の差がある。この時、差動増幅器の性質を利用して
CMRR(Common Rejection Ratio)の改善効果も得ら
れる。
【0034】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0035】
【発明の効果】このように本発明の90°位相スプリッ
タ構成され作用するものであるから、駆動信号である電
圧源をトランジスタを用いてコレクタ側を電流源とすれ
ば、コンデンサを使わなくコイルを使用することがで
き、トランジスタの増幅作用を通じて小さい駆動電圧で
大きい出力電圧が得られるとう等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の90°位相スプリッタの一実施例を示
すブロック図
【図2】本発明の好適な一実施例を示す回路図
【図3】本発明の他の実施例を示す回路図
【図4】本発明に利用されたトランジスタの等価回路図
【図5】従来の90°位相スプリッタを示す回路図
【符号の説明】
10 電圧源 20 電圧/電流変換手段 30 第1出力手段 40 第2出力手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変復調器の90°位相スプリッタにおい
    て、 駆動源としての電圧源と、 前記駆動電圧源を電流源に変換する電圧/電流変換手段
    と、 前記電流源に直列接続され互いに位相は異なり大きさは
    等しい出力を発生する相互並列接続された第1および第
    2出力手段とを有し、 前記電圧/電流変換手段はエミッタ端子が共通に互いに
    並列接続されている2個のトランジスタ素子より形成さ
    れており、前記トランジスタの1つはそのベース端に駆
    動電圧源が接続され、そのコレクタ端には第1出力手段
    が接続され、他のトランジスタのベース端にはコンデン
    サを通じて接地されており、そのコレクタ端には第2出
    力手段が接続され、前記両トランジスタのエミッタ端に
    は電流源が接続され接地されており、 前記第1出力手段は前記の一方のトランジスタのコレク
    タ端にコイルと抵抗素子の順で直列接続され、そのコイ
    ルと抵抗との間の1ポイントから第1出力を導出し、前
    記第2出力手段は前記他方のトランジスタのコレクタ端
    に抵抗とコイル素子の順で直列接続され、その抵抗とコ
    イルとの間の1ポイントから第2出力を導出しており、 前記コイル素子はコイル素子同士、前記抵抗素子は抵抗
    素子同士互いに同一のインピーダンス値を有する ことを
    特徴とする90°位相スプリッタ。
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