JP2824033B2 - マスト機構 - Google Patents

マスト機構

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JP2824033B2
JP2824033B2 JP24051595A JP24051595A JP2824033B2 JP 2824033 B2 JP2824033 B2 JP 2824033B2 JP 24051595 A JP24051595 A JP 24051595A JP 24051595 A JP24051595 A JP 24051595A JP 2824033 B2 JP2824033 B2 JP 2824033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンのジブ起伏ロ
ープ等を支持するマスト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマスト機構としては、例
えば、図6に示すクローラクレーンに用いられているも
のがある。上部旋回体1の前部にはラチスジブ2が設け
られており、その先端から吊り下げられたフック3には
図示しない荷が掛けられる。この荷は、巻上げワイヤロ
ープ4が巻き取られることによって吊り上げられる。ま
た、ジブ2はワイヤロープ5によって支持されている。
このワイヤロープ5は、ブライドル6およびベイル7間
に巻回されたジブ起伏ワイヤロープ8が巻き取られるこ
とによって引っ張られ、ジブ2が起伏される。また、上
部旋回体1の後端部にはカウンタウエイト9が装着され
ており、吊り荷荷重によるモーメントとの釣り合いがと
られている。ジブ起伏ワイヤロープ8は、アッパストラ
ット10およびバックステイ11からなるマスト機構に
よって上部旋回体1に支持されている。このマスト機構
はAフレームやガントリと呼ばれている。
【0003】図7はこのマスト機構を示す側面図であ
る。アッパストラット10の一端は、上部旋回体1の全
ての機構を積載する旋回フレーム12にピン13によっ
て枢支されている。また、バックステイ11の一端もこ
の旋回フレーム12の後方にピン14によって枢支され
ており、その他端はピン15によってアッパストラット
10の他端に連結している。このバックステイ11は複
数段に構成されており、各段はピン16a,bによって
結合している。クレーン作業時には、アッパストラット
10およびバックステイ11は図の実線に示す位置にあ
る。マスト格納時には、バックステイ11は各ピン16
a,bが抜かれてテレスコープ式に縮められ、マストは
図の二点鎖線に示す位置に格納される。マストをこの作
業状態や格納状態にセットするには補助クレーンを用い
て行われるが、マスト昇降シリンダ17を用いて行われ
る場合もある。
【0004】このような構成のクローラクレーンは中・
大型の機械では、分解輸送時に、トラックやトレーラと
いった運搬車両への積載荷重が制限される。このため、
クローラクレーンは分解輸送時にクレーン本体とマスト
とに分割されて輸送される。この際、マストは、バック
ステイ11が縮められ、ピン13,14が旋回フレーム
12から抜かれて分割される。分割されたマストは補助
クレーン等によって吊り上げられ、輸送台車の荷台に降
ろされる。この際、一般的にアッパストラット10とバ
ックステイ11とは図8に示す直線状態に載置される。
なお、同図において、図7と同一部分には同一符号を付
してその説明は省略する。一方、マストの組み立て操作
はこの分解操作の逆の手順によって行われる。
【0005】図9(a)に概略を示すマスト機構は上述
したマスト機構であり、このマスト機構では次のように
マストが格納されている。つまり、1段目バックステイ
11aおよび2段目バックステイ11bが縮められて3
段目バックステイ11cに重ねられ、これらバックステ
イ11a,b,cがアッパストラット10と共にクレー
ン後方に倒され、マストが格納されている。このように
多段に構成されたバックステイを有するマスト機構に
は、上記のマスト機構の他にも従来種々のものがある。
同図(b)に示すマスト機構では、1段目,2段目,3
段目バックステイ21a,b,cのうち、1段目バック
ステイ21aがクレーン後方,2段目バックステイ21
bがクレーン前方に倒されてバックステイの上部が「く
の字状」に折り畳まれる。そして、折り畳まれたバック
ステイ部分がアッパストラット22と共にクレーン後方
に倒され、マストが格納される。また、同図(c)に示
すマスト機構では、1段目,2段目,3段目バックステ
イ23a,b,cのうち、1段目バックステイ23aと
2段目バックステイ23bとの連結部がクレーン後方に
追いやれてバックステイの上部が「逆くの字状」に折り
畳まれる。そして、折り畳まれたバックステイ部分がア
ッパストラット24と共にクレーン後方に倒され、マス
トが格納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造をしたいずれのマスト機構においても、分解輸
送時にマストをクレーン本体から取り外したり、クレー
ン組み立て時にマストをクレーン本体に取り付ける作業
には手間がかかっていた。
【0007】つまり、図7に示すマスト機構では、マス
トを補助クレーンで吊り上げ下げする際、アッパストラ
ット10に玉掛けが行われるが、バックステイ11は固
定されていないため、ピン15を中心に回動してしま
う。バックステイ11がこのように遊動してしまうと、
マスト装置全体の重心は定まらずに動いてしまう。この
ため、ピン13,14によってマストを旋回フレーム1
2に取り付ける際、アッパストラット10およびバック
ステイ11の各ピン穴と旋回フレーム12のピン穴とが
なかなか一致せず、芯合せ作業に労力を要した。この問
題は、図9(b)および(c)に示すマスト機構におい
ても同様に生じていた。
【0008】また、マストを取り外したり、取り付ける
際には、左右に対に設けられたマスト昇降シリンダ17
のそれぞれの配管を切り離したり、切り離した配管を接
続して元に戻す面倒な作業が必要とされる。さらに、切
り離した各配管の端部に盲板をうってシリンダ作動油の
処置をする作業も必要とされる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、一端が旋回フレーム
に枢支されたアッパストラットと、一端が旋回フレーム
の後方に枢支され、他端がアッパストラットの他端に連
結した、テレスコープ式に伸縮するピン結合した複数段
のバックステイとを備えたマスト機構において、アッパ
ストラットに、バックステイ側に突出したブラケットを
形成し、このブラケットに、バックステイが縮められて
アッパストラットが倒されたときにバックステイのピン
穴に一致する穴を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、アッパストラットおよびバックステ
イ間の旋回フレームに着脱自在に取り付けられるシリン
ダブラケットと、一端がこのシリンダブラケットに枢支
され、他端がアッパストラットを枢支するマスト昇降シ
リンダとをさらに備え、アッパストラットに、バックス
テイが縮められてアッパストラットが倒されたときに上
記シリンダブラケットに近接する位置に、このシリンダ
ブラケットが係止される係止部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】また、マスト昇降シリンダの配管が、シリ
ンダブラケットの送油側手前において、セルフシール継
手によって着脱されることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】バックステイが縮められてアッパストラットが
倒されたときに、バックステイのピン穴およびブラケッ
トの穴に、多段バックステイ間を連結する結合ピンが挿
入される。従って、マストの取り外しおよび取り付け時
に、バックステイはアッパストラットに固定され、従来
のようにアッパストラットとの連結点を中心にバックス
テイが回動することはない。
【0013】また、マスト昇降シリンダの一端を枢支す
るシリンダブラケットは、通常旋回フレームに固定され
ているが、分解輸送時には旋回フレームから取り外さ
れ、アッパストラットの係止部に係止される。また,組
立時には係止部から取り外されて旋回フレームに取り付
けられる。
【0014】また、マスト昇降シリンダの配管はセルフ
シール継手によって簡単に切り離され、マスト昇降シリ
ンダと共に本体から分割される。また、組み立て時には
セルフシール継手によって簡単に接続され、マスト昇降
シリンダと共に本体に取り付けられる。
【0015】
【実施例】次に、本発明によるマスト機構をクローラク
レーンに適用した一実施例ついて説明する。
【0016】図1は本実施例によるマスト機構の横側面
図であり、図2はこのマスト機構の後側面図である。
【0017】旋回フレーム31にはクローラクレーンの
上部旋回体の全機構が積載されており、この上部旋回体
の後端部にはカウンタウエイト32が装着されている。
アッパストラット33およびバックステイ34はAフレ
ームを構成しており、ベイル35に巻回された図示しな
いジブ起伏ワイヤロープを支持している。アッパストラ
ット33の一端はピン36によって旋回フレーム31に
枢支されており、バックステイ34の一端はこの旋回フ
レーム31の後方にピン37によって枢支されている。
これらアッパストラット33およびバックステイ34の
各他端はピン38によって連結されており、この連結点
はピン36を中心に回動する。すなわち、アッパストラ
ット33およびバックステイ34は、ハイマスト時には
同図に実線で示す位置Aにあり、クレーン作業が行われ
る。また、中間マスト時には同図に二点鎖線で示す位置
Bにあり、ライブマストを使用してクレーン作業が行わ
れる。また、マスト格納時には同図に二点鎖線で示す位
置Cにあり、休車されてクレーン作業は行われない。
【0018】バックステイ34は1段目バックステイ3
4a,2段目バックステイ34bおよび3段目バックス
テイ34cの3段からなり、テレスコープ式に伸縮す
る。これらバックステイ34a,b,cは、ピン39
a,bが抜き差しされて所望の状態に結合される。位置
Bの中間マスト時にはピン39bが抜かれて2段目バッ
クステイ34bが縮められる。また、位置Cのマスト格
納時にはさらにピン39aが抜かれて1段目バックステ
イ34aも縮められる。つまり、ピン39a,bを差す
位置によって、マスト状態は、ハイマスト状態,中間マ
スト状態および格納状態と適宜変えられる。また、アッ
パストラット33にはバックステイ34側に突出したブ
ラケット40が形成されている。このブラケット40に
は穴40aが形成されており、この穴40aは、バック
ステイ34が縮められてアッパストラット33が位置C
の状態に倒されたときに、3段目バックステイ34cに
挿入される結合ピン39bのピン穴に一致する。
【0019】また、アッパストラット33およびバック
ステイ34間の旋回フレーム31にはシリンダブラケッ
ト41が設けられており、このシリンダブラケット41
にはマスト昇降シリンダ42のチューブ端がピン43に
よって枢支されている。また、このマスト昇降シリンダ
42のロッド端はアッパストラット33を枢支してい
る。
【0020】図3(a)は、図1に示すこのマスト昇降
シリンダ42の根元部をIII −III線に沿って破断して
矢示方向から見た断面図である。また、同図(b)は同
図(a)の左側面図,同図(c)は同図(a)のY方向
から見た側面図である。シリンダブラケット41は、旋
回フレーム31の内側壁面に面対向して配置された左側
板41aおよび右側板41bと、これら側板41a,b
間にかけわたされて各側板41a,bを支持する支持板
41cとから構成されている。マスト昇降シリンダ42
のチューブ端は、ピン43によってこのシリンダブラケ
ット41に枢支されている。また、このシリンダブラケ
ット41は、各側板41a,bに2本の一対のピン4
4,45が挿入されることにより、旋回フレーム31に
着脱自在に取り付けられている。これら各ピン44,4
5は、頭部にプレート46が挿入され、このプレート4
6がボルト47,48によって旋回フレーム31に固定
されることにより、抜け止めが講じられている。
【0021】また、各側板41a,bの上端部には2つ
のピン穴49,50が設けられており、この一対のピン
穴49,50は、同図(a)に示す状態では、各係止具
51a,bに開けられた一対のピン穴52,53にそれ
ぞれ軸が一致している。この係止具51a,bは、アッ
パストラット33a,bの両内側部に図4に示すように
設けられているものである。図4はアッパストラット3
3を図1の矢印IVの方向から見た平面図である。図3
(a)に示す、シリンダ側板41a,bに開けられた一
対のピン穴49,50と係止具51a,bに開けられた
一対のピン穴52,53との各軸が一致するのは、バッ
クステイ34が縮められてアッパストラット33が図1
の位置Cに示す状態に倒されたときである。係止具51
a,bは、アッパストラット33がこの位置Cに倒され
たときにシリンダブラケット41の各側板41a,bに
近接する位置に設けられている。
【0022】マスト昇降シリンダ42は油圧によって伸
縮し、その配管構成は図5の横断面図に示される。送油
側から配管61を通って圧油が送られ、この圧油はセル
フシール継手62を介して配管63,64に分岐する。
このセルフシール継手62は、両接続金具が連結された
ときに自動的に開き、分離されたときに自動的に閉じる
ような逆止め弁を端部に内臓した急速継手である。配管
63に分岐した圧油は左側マスト昇降シリンダ42aに
送られ、配管64に分岐した圧油は右側マスト昇降シリ
ンダ42bに送られる。この配管の分岐部は、シリンダ
ブラケット41の支持板41cに固定されたブラケット
65に取り付けられている。従って、マスト昇降シリン
ダ42の配管は、シリンダブラケット41の送油側手前
において、セルフシール継手62によって着脱される構
造になっている。
【0023】このような構成の本実施例によるマスト機
構において、クレーンの分解輸送時にマストは次のよう
にクレーン本体から取り外される。
【0024】まず、アッパストラット33およびバック
ステイ34が図1の位置Cに示すマスト格納状態にセッ
トされる。そして、アッパストラット33のブラケット
40に開けられた穴40aと、3段目バックステイ34
cに開けられたピン穴とに結合ピン39bが挿入され
る。このピン39bの挿入により、バックステイ34
は、各関節が縮められて拘束された状態でアッパストラ
ット33に固定される。次に、マスト昇降シリンダ42
の配管がセルフシール継手62によってシリンダブラケ
ット41の送油側手前において切り離される。そして、
シリンダブラケット41からピン44,45が抜かれ、
シリンダブラケット41が旋回フレーム31から取り外
される。引き続いて抜かれたピン44,45は、アッパ
ストラット33の係止具51に開けられたピン穴52,
53と、シリンダブラケット41の側板41a,bに開
けられたピン穴49,50とに挿入される。
【0025】このピンの差し替えにより、シリンダブラ
ケット41は旋回フレーム31からアッパストラット3
3の側へ移設される。これと同時に、マスト昇降シリン
ダ42および切り離された配管63,64もユニットと
してシリンダブラケット41に共にアッパストラット3
3の側へ移設される。その後、アッパストラット33お
よびバックステイ34を旋回フレーム31に枢支してい
るピン36およびピン37が抜かれる。この状態でマス
ト機構は旋回フレーム31から切り離された状態にな
る。次に、アッパストラット33に玉掛けが行われ、こ
のアッパストラット33と共にバックステイ34および
マスト昇降シリンダ42が補助クレーンによって吊り上
げられる。吊り上げられたマスト機構は、アッパストラ
ット33およびバックステイ34が「くの字状」に折り
畳まれたマスト格納状態のまま、輸送台車の荷台に載置
される。
【0026】一方、クレーン組み立て時における、旋回
フレーム31へのマストの取り付け操作は、上述した取
り外し操作の逆の手順によって行われる。
【0027】このような本実施例によるマスト機構にお
いては、上述したように、ブラケット40の穴40aと
3段目バックステイ34cのピン穴とに結合ピン39b
が挿入されることにより、バックステイ34はアッパス
トラット33に固定される。従って、マストの取り外し
および取り付け時に、従来のようにバックステイ34が
アッパストラット33との連結点であるピン38を中心
に回動することはない。このため、マスト装置を補助ク
レーンで吊り上げたとき、バックステイ34が従来のよ
うに遊動しなくなり、マスト装置全体の重心は動かずに
定まる。よって、マストをピン36,37によって旋回
フレーム31に取り付ける際、アッパストラット33お
よびバックステイ34の各ピン穴と旋回フレーム31の
ピン穴とは容易に一致し、芯合せ作業は容易に行える。
【0028】また、マスト昇降シリンダ42の一端を枢
支するシリンダブラケット41は、通常旋回フレーム3
1に固定されているが、分解輸送時には前述のように旋
回フレーム31から取り外され、アッパストラット33
の係止具51に係止される。また、クレーン組み立て時
にはシリンダブラケット41はこの係止具51から取り
外され、旋回フレーム31の側に取り付けられる。つま
り、シリンダブラケット41はピン44,45の抜き差
しによって簡単に着脱され、マスト昇降シリンダ42は
このシリンダブラケット41と共に簡単に移設すること
ができる。また、マスト昇降シリンダ42の配管はセル
フシール継手62によってシリンダブラケット41上に
おいて簡単に切り離され、マスト昇降シリンダ42と共
にユニットとして旋回フレーム31から容易に分割され
る。また、組み立て時にはマスト昇降シリンダ42の配
管はセルフシール継手62によってシリンダブラケット
41上において簡単に接続され、マスト昇降シリンダ4
2と共にユニットとして旋回フレーム31に簡単に取り
付けられる。
【0029】すなわち、本実施例によれば、従来のよう
に、マストを取り外したり取り付ける際に、マスト昇降
シリンダのそれぞれの配管を一々切り離したり、切り離
した配管を接続して元に戻す面倒な作業は不要になる。
さらに、切り離した各配管についてのシリンダ作動油の
面倒な処置も不要になり、マスト昇降シリンダの配管は
スムーズに処置される。
【0030】なお、上記実施例の説明においては、本発
明をクローラクレーンに適用した場合について説明した
が、他の建設機械のマスト機構に適用しても良く、この
場合においても上記実施例と同様な効果が奏される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
ックステイが縮められてアッパストラットが倒されたと
きに、バックステイのピン穴およびブラケットの穴に、
多段バックステイ間を連結する結合ピンが挿入される。
従って、マストの取り外しおよび取り付け時に、バック
ステイはアッパストラットに固定され、従来のようにア
ッパストラットとの連結点を中心にバックステイが回動
することはない。このため、マストを吊り上げたときに
重心が定まり、マストの芯出し作業は容易に行える。
【0032】また、マスト昇降シリンダの一端を枢支す
るシリンダブラケットは、通常旋回フレームに固定され
ているが、分解輸送時には旋回フレームから取り外さ
れ、アッパストラットの係止部に係止される。また,組
立時には係止部から取り外されて旋回フレームに取り付
けられる。つまり、シリンダブラケットは簡単に着脱さ
れ、マスト昇降シリンダはこのシリンダブラケットと共
に簡単に移設される。
【0033】また、マスト昇降シリンダの配管はセルフ
シール継手によって簡単に切り離され、マスト昇降シリ
ンダと共に本体から分割される。また、組み立て時には
セルフシール継手によって簡単に接続され、マスト昇降
シリンダと共に本体に取り付けられる。このため、配管
は、従来の面倒な作動油の処置をすることなく迅速にか
つ容易に着脱され、マスト昇降シリンダとユニットにな
ってシリンダブラケット共に簡単に移設される。
【0034】よって、本発明のマスト機構によれば、分
解輸送時にマストを取り外したり、組み立て時にマスト
を取り付ける作業は簡単に行え、分解・組立時の作業効
率は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるマスト機構の横側面図
である。
【図2】本実施例によるマスト機構の後側面図である。
【図3】本実施例によるマスト機構を構成するマスト昇
降シリンダの根元部の構造を示す横断面図である。
【図4】本実施例によるマスト機構を構成するアッパス
トラットの平面図である。
【図5】本実施例によるマスト機構におけるマスト昇降
シリンダの配管構成を示す横断面図である。
【図6】従来のマスト機構を備えたクローラクレーンの
側面図である。
【図7】従来のマスト機構の側面図である。
【図8】従来のマスト機構の輸送時における載置形態を
示す側面図である。
【図9】多段伸縮バックステイを備えた従来の種々のマ
スト機構の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
31…旋回フレーム 32…カウンタウエイト 33…アッパストラット 34…バックステイ 35…ベイル 36,37,38,43…ピン 39…結合ピン 40…ブラケット 40a…穴 41…シリンダブラケット 42…マスト昇降シリンダ 51…係止具 62…セルフシール継手

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が旋回フレームに枢支されたアッパ
    ストラットと、一端が前記旋回フレームの後方に枢支さ
    れ他端が前記アッパストラットの他端に連結したテレス
    コープ式に伸縮するピン結合した複数段のバックステイ
    とを備えたマスト機構において、 前記アッパストラットには、前記バックステイ側に突出
    したブラケットが形成され、 このブラケットには、前記バックステイが縮められて前
    記アッパストラットが倒されたときに前記バックステイ
    の前記ピン穴に一致する穴が形成されていることを特徴
    とするマスト機構。
  2. 【請求項2】 前記アッパストラットおよびバックステ
    イ間の前記旋回フレームに着脱自在に取り付けられるシ
    リンダブラケットと、一端がこのシリンダブラケットに
    枢支され他端が前記アッパストラットを枢支するマスト
    昇降シリンダとをさらに備え、 前記アッパストラットには、前記バックステイが縮めら
    れて前記アッパストラットが倒されたときに前記シリン
    ダブラケットに近接する位置に、前記シリンダブラケッ
    トが係止される係止部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のマスト機構。
  3. 【請求項3】 前記マスト昇降シリンダの配管は、前記
    シリンダブラケットの送油側手前においてセルフシール
    継手によって着脱されることを特徴とする請求項2記載
    のマスト機構。
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