JP2823415B2 - ステッピングモータ制御装置 - Google Patents

ステッピングモータ制御装置

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JP2823415B2
JP2823415B2 JP4046950A JP4695092A JP2823415B2 JP 2823415 B2 JP2823415 B2 JP 2823415B2 JP 4046950 A JP4046950 A JP 4046950A JP 4695092 A JP4695092 A JP 4695092A JP 2823415 B2 JP2823415 B2 JP 2823415B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子機器に組み込ま
れて各種の機構を駆動するステッピングモータの制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばワードプロセッサなどにおいて
は、キャリッジをプラテンに沿って走査させる機構、用
紙をキャリッジの走査方向に対し直角方向に搬送する用
紙搬送機構およびサーマルヘッドをプラテンに対しアッ
プダウンさせる機構などが設けられていて、それぞれス
テッピングモータによって駆動されている。また、各ス
テッピングモータは単一のマイクロプロセッサによって
制御されている。
【0003】このように複数のステッピングモータを単
一のマイクロコンピュータによって制御する場合、個々
のステッピングモータの相データを記憶するラッチ回路
を設けて制御を行っている。図17にその制御回路のブ
ロック図を示す。図17において40はマイクロコンピ
ュータ、41,43,45はマイクロコンピュータ40
から出力されるデータをラッチするラッチ回路、42,
44,46はラッチ回路41,43,45のデータに応
じて各モータの励磁コイルを駆動するドライバ回路であ
る。また同図においてXモータコイルはキャリッジ走査
用ステッピングモータの励磁コイル、Yモータコイルは
用紙送り用ステッピングモータの励磁コイル、RHモー
タコイルはサーマルヘッドアップダウン用ステッピング
モータの励磁コイルである。各ステッピングモータは4
相からなり、ラッチ回路41,43,45はそれぞれ4
ビットのデータを保持する。マイクロコンピュータ40
はたとえばラッチ回路41の4ビットデータを1100
→0110→0011→1001→1100・・・の順
に書き替えることによってXモータを正転させ、110
0→1001→0011→0110→1100・・・の
順に書き替えることによって逆転させる。他のモータに
ついても同様であり、ラッチ回路43のデータの書き替
えによってモータを回転させ、ラッチ回路45のデー
タの書き替えによってRHモータを回転させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
単一のマイクロコンピュータが複数のラッチ回路のデー
タを書き替えることによって複数のステッピングモータ
を制御するようにした従来の制御装置では、個々のモー
タを単独で駆動しなければならず、2つ以上のモータを
同時に駆動する場合でも同一周期のパルスで駆動するこ
とになるため、それぞれのモータによって駆動される機
構は同期することになる。したがって、2つ以上のモー
タを同時に非同期のパルスで駆動することはできず、た
とえばワードプロセッサの場合、キャリッジリターンと
用紙送りおよびサーマルヘッドのアップダウンの一連の
動作を効率よく行うことができなかった。
【0005】また、ワードプロセッサでは、キャリッジ
リターン、ヘッドダウン、発熱体通電とキャリッジ走
査、ヘッドアップおよび用紙送りの一連の動作によって
印刷を行うが、たとえばキャリッジリターン中はヘッド
アップ状態であるためキャリッジリターンを用紙送りと
同時に行うことができる。またヘッドダウン開始からヘ
ッドダウンが完了するまで一定の時間がかかるため、キ
ャリッジリターンまたは用紙送りが完全に終了するまで
にヘッドダウンを開始することができ、ヘッドダウンが
完全に完了するまでに印刷(通電およびキャリッジの走
査)を行うことができる。さらにキャリッジの定速走査
が終了した後も、減速期間があるため、キャリッジの定
速走査終了後キャリッジが完全に停止するまでにヘッド
アップを開始することができる。このようなモータ制御
の重ね合わせによって一連の動作を効率よく制御するこ
とができるが、従来のラッチ回路を用いたステッピング
モータ制御装置では、前述したように複数のモータを同
時に駆動しようとした場合に、同期したパルスで駆動さ
れることになるため、ただ単にキャリッジリターンと用
紙送りを同時に行うに止まっていた。
【0006】
【0007】
【0008】この発明の目的は、単一のマイクロコンピ
ュータによって複数のステッピングモータを制御する場
合、複数のステッピングモータを非同期のパルスで同時
に駆動できるとともに、複数のステッピングモータによ
り駆動される機構の一連の動作が効率的に行え、且つ、
従来のラッチ回路を用いたステッピングモータの駆動方
式と併用する場合に、モータ励磁相の不一致を解消し
て、ステッピングモータの駆動方式をスムーズに切り替
えられるようにしたステッピングモータ制御装置を提供
することにある。
【0009】
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】この発朋のステッピング
モータ制御装置は、ステッピングモータに対する複数個
パルス幅データを記憶するパルスバッファと、前記パ
ルスバッファに記憶されている複数個のパルス幅データ
を順次読み出し、読み出したパルス幅データをプリセッ
トし、一定周期でカウントするカウンタと、ステッピン
グモータの相データを記憶し、前記カウンタの出力によ
って内容をローテーションする相制御シフトレジスタ
と、前記パルスバッファに対してデータを補うべき条件
を検出して割り込み信号を発生する割り込み信号発生手
段と、ステッピングモータの相データを記憶するラッチ
回路と、前記相制御シフトレジスタと前記ラッチ回路の
いずれか一方を選択出力する選択手段と、を備えたモー
タ駆動回路を各ステッピングモータ毎に設け、前記各モ
ータ駆動回路からの割り込み信号に応答して前記パルス
バッファにパルス幅データを書き込むパルス幅データ書
込手段と、前記ラッチ回路に対し相データを書き込む相
データ書込手段と、前記相制御シフトレジスタと前記ラ
ッチ回路の内容を一致させて前記選択手段の選択状態を
切り替える相データ切替手段と、 を備えている。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】この発明のステッピングモータ制御装置では、
パルスバッファがステッピングモータに対する複数個の
パルス幅データを記憶し、カウンタが複数個のパルス幅
データを順次読み出し、読み出したパルス幅データを
リセットして一定周期でカウントする。また相制御シフ
トレジスタはステッピングモータの相データを記憶し、
カウンタの出力によって内容をローテーションする。割
り込み信号発生手段はパルスバッファに対してデータを
補うべき条件を検出して割り込み信号を発生する。一
方、ラッチ回路はステッピングモータの相データを記憶
する。選択手段は相制御シフトレジスタとラッチ回路の
いずれか一方を選択出力する。パルス幅データ書込手段
は各モータ駆動回路からの割り込み信号に応答してパル
スバッファにパルス幅データを書き込み、相データ書込
手段はラッチ回路に対し相データを書き込む。そして、
相データ切替手段は相制御シフトレジスタとラッチ回路
の内容を一致させて選択手段の選択状態を切り替える。
以上の作用によって、パルスバッファ、カウンタおよび
相制御シフトレジスタを用いてステッピングモータを駆
動する場合には、選択手段が相制御シフトレジスタ側を
選択するようにし、割り込み信号に応答してパルスバッ
ファにパルス幅データを書き込むことによって制御する
ことができ、ラッチ回路を用いてステッピングモータを
駆動する場合には、選択手段がラッチ回路側を選択する
ようにし、ラッチ回路に対し相データを書き込むことに
よって制御することができる。そして、パルスバッファ
を用いた制御からラッチ回路を用いた制御へ切り替える
場合、またはその逆の場合に、前記相データ切り替え手
段の作用によって、相制御シフトレジスタとラッチ回路
の内容が一致した状態で選択状態が切り替えられるた
め、切り替え時において相の不一致がなく、ステッピン
グモータを正しく制御できるようになる。また、パルス
幅データ書込手段が割り込み処理によってパルス幅デー
タをパルスバッハァに書き込むだけで、そのパルス幅デ
ータの周期でステッピングモータの励磁相を順次切り替
えることができる。したがって、複数のモータに対して
設けたパルスバッファに対し所定のパルス幅データを必
要なタイミングで順次書き込んで行くだけで個々のステ
ッピングモータを非同期に同時に駆動することがで きる
ようになる。 さらに、1つのステッピングモータの駆動
開始可能タイミングを他のステッピングモータの駆動終
了前に検出して、当該ステッピングモータの駆動を開始
することもでき、複数のステッピングモータを一部重ね
合わせて駆動することが可能となる。
【0015】
【実施例】この発明の実施例であるワードプロセッサの
構成をブロック図として図1に示す。図1においてCP
U2はROM3にあらかじめ書き込んだプログラムを実
行して後述する各種制御を行う。RAM4はそのプログ
ラムの実行に際してワーキングエリアとして用いる。タ
イマ回路5はタイマ割り込み信号を発生させるために用
いる。I/Oポート6には次に述べる各種入出力装置を
接続して、CPU2はこのI/Oポート6を介して各入
出力装置との間でデータおよび信号の入出力を行う。こ
れらのCPU2、ROM3、RAM4、タイマ回路5お
よびI/Oポート6などによってマイクロコンピュータ
1を構成している。Xモータ11はキャリッジ走査およ
びキャリッジリターン用のステッピングモータ、Yモー
タ13は用紙送り用のステッピングモータ、RHモータ
15はサーマルヘッドアップダウン用のステッピングモ
ータである。モータ駆動回路10,12,14はXモー
タ11,Yモータ13およびRHモータ15をそれぞれ
駆動する。CPU2はI/Oポート6を介してモータ駆
動回路10,12,14に対しパルス幅データの書き込
みなどを行うことによって、Xモータ11,Yモータ1
3,RHモータ15をそれぞれ制御する。LCDパネル
17は表示体として用い、LCDコントローラ16はL
CDパネル17を駆動する。CPU2はI/Oポート6
を介してLCDコントローラ16内の表示用メモリに表
示用データを書き込むことによって表示を行う。キーボ
ード19は入力部として用い、キーコントローラ18が
その読み取り制御を行う。CPU2はI/Oポート6を
介してキー操作内容を読み取る。発熱体21はサーマル
ヘッドに設けた複数ドット分の発熱体であり、ドライバ
回路20は各発熱体を駆動する。CPU2はI/Oポー
ト6を介して印刷データをドライバ20内のレジスタに
書き込むことによって通電制御を行う。
【0016】次に、図1に示したモータ駆動回路10,
12,14の構成をブロック図として図2に示す。図2
は図1に示した3つのモータ駆動回路10,12,14
の内1つを代表して表している。図2においてパルスバ
ッファ30,31,32はそれぞれパルス幅データを記
憶するバッファであり、これら3つのパルスバッファ3
0,31,32によって3回分のパルス幅データを記憶
する。パルスカウンタ33はパルスバッファ30,3
1,32のいずれかに記憶されているパルス幅データを
プリセットして一定時間間隔でカウントダウンする。相
制御シフトレジスタ34は4相に相当する4ビット分の
相データを記憶するとともに、パルスカウンタ33が0
までカウントダウンするごとに、その相データを1ビッ
ト分上位方向または下位方向へローテーションする。セ
レクタ37は相制御シフトレジスタ34またはラッチ回
路36のいずれか一方を選択的にドライバ回路38へ出
力する。ドライバ回路38は4相分の相データに応じて
4相のモータコイルをそれぞれ通電制御する。割込信号
発生回路35は3つのパルスバッファ30,31,32
の内2つ以上空状態となった時マイクロコンピュータ1
に対し割り込み信号を発生する。マイクロコンピュータ
1はその割り込みに応答してパルスバッファ30,3
1,32のうち空き状態のパルスバッファに対し新たな
パルス幅データを書き込む。なお、パルスバッファ3
0,31,32の内どのバッファに対し新たなパルス幅
データを書き込むべきかをライトポインタとして持ち、
どのバッファから先に読み出すべきかをリードポインタ
として持っている。このような構成であるため、マイク
ロコンピュータ1は割り込みがかかるごとに新たなパル
ス幅データをパルスバッファに書き込んで行けば、パル
スカウンタ33がパレスバッファ30,31,32に記
憶されているパルス幅データを順次読み出してプリセッ
トするため、パルスバッファ30,31,32に書き込
んだパルス幅データに応じたパルス幅でステッピングモ
ータを順次駆動することができる。また、セレクタ37
をラッチ回路36側へ切り替え、ラッチ回路36に対し
4相分の相データを直接書き込むことによって、ラッチ
回路を用いた従来と同様の制御によりステッピングモー
タを駆動することも可能となる。
【0017】さて、図1におけるモータ駆動回路10,
12,14のそれぞれを図2に示した構成として、Xモ
ータ、YモータおよびRHモータを制御する際、基本と
なるXモータをラッチ回路を用いた制御方式(以下「ラ
ッチ」方式と言う。)で駆動することとし、Yモータお
よびRHモータをパルスバッファを用いた制御方式(以
下「バッファ方式」と言う。)で駆動することとして、
各モータを同時に非同期に駆動する場合のCPUの処理
手順をフローチャートとして図7〜図10に示す。図7
に示すように、まず3つのモータ駆動回路10,12,
14をそれぞれ初期化し、モータ駆動回路10のラッチ
回路(36)に初期値(初期の相データ)をセットする
(n1→n2)。続いてタイマ回路(図1中の5)に対
しパルス幅データに相当する時間を設定する(n3)。
また、モータ駆動回路12のパルスバッファ(30,3
1,32)に対し3回分のパルス幅データを設定し、こ
れにより駆動されるYモータのステップ数をカウントす
る(n4→n5)。同様にモータ駆動回路14のパルス
バッファに3回分のパルス幅データを設定し、これによ
り駆動されるRHモータのステップ数をカウントする
(n6→n7)。その後、モータ駆動回路12,14の
セレクタ(37)をそれぞれ相制御シフトレジスタ側に
切り替え、モータ駆動回路12,14に対しスタート信
号を与える(n8→n9)。以上の制御によって、Xモ
ータの各相コイルはモータ駆動回路10のラッチ回路の
値に応じて励磁され、YモータおよびRHモータの各相
コイルはモータ駆動回路12,14の相制御シフトレジ
スタの値に応じて励磁される。
【0018】タイマ回路5の動作によって一定時間が計
時された後タイマ割込が発生すれば、図8に示すよう
に、まずタイマ回路5に対し再び次のパルス幅データに
相当する時間を設定し、モータ駆動回路10のラッチ回
路に対し次の相データを設定する(n10→n11)。
続いて、Xモータの回転したステップ数をカウントし、
Xモータの駆動を終了すべきか否かの判定を行う(n1
2→n13)。モータ駆動を継続する状態であればその
ままリターンするが、Xモータのステップ数のカウント
値が所定値に達していれば、タイマ割込を禁止(マス
ク)してタイマ割込処理を終了する(n13→n1
4)。
【0019】モータ駆動回路12からの割り込み信号が
発生すれば図9に示すように、まずモータ駆動回路12
のパルスバッファに対し新たなパルス幅データを設定
し、Yモータのステップ数をカウントする(n20→n
21)。そして、Yモータのステップ数が所定値に達す
るまではそのままリターンし、所定値に達していれば割
込1(モータ駆動回路12からの割り込み)を禁止して
割込1の処理を終了する(n22→n23)。
【0020】同様に、モータ駆動回路14から割り込み
信号が発生すれば、図10に示すように、まずモータ駆
動回路14のパルスバッファに対し新たなパルス幅デー
タを設定し、RHモータのステップ数をカウントする
(n30→n31)。そして、RHモータのステップ数
が所定値に達するまではそのままリターンし、所定値に
達していれば割込2(モータ駆動回路14からの割り込
み)を禁止して割込2の処理を終了する(n32→n3
3)。
【0021】以上に述べたように、3つのモータはそれ
ぞれ割り込み処理によって制御することができるが、複
数の割り込みが重なった場合であっても、次に述べるよ
うに各モータを正常に駆動することができる。
【0022】図7〜図10に示した処理を行った場合の
タイミングチャートを図3に示す。
【0023】図3において時刻t0でタイマ割込がかか
れば、その直後からタイマ割込処理を行うが、このタイ
マ割込処理中の時刻t1で割込1がかかったとしても、
この時点で割込1の処理は実行されず、タイマ割込の処
理が終了する時刻t2の後t3で割込1の処理が発生す
る。また、時刻t4に示すように、タイマ割込と割込1
が同時にかかった場合、優先順位の高いタイマ割込の処
理を行う。また、このタイマ割込処理中にさらにt5で
割込2がかかれば、タイマ割込の処理がt6で終了した
後t7で割込1の処理が発生し、割込1の終了後t8で
割込2の処理が発生することになる。このように割り込
みが重なっても、すでに設定したパルスバッファにパル
ス幅時間のデータが存在する限り、ステッピングモータ
が間欠駆動されることもなく、正しく連続駆動制御され
ることになる。
【0024】次に、前記3つのステッピングモータを用
いて印刷を行う場合の各モータの動作タイミングを図4
に示す。図4において(A)はキャリッジリターンに要
する時間が用紙送りに要する時間より長い場合、(B)
はキャリッジリターンに要する時間が用紙送りに要する
時間より短い場合について示している。同図(A)に示
すように、XモータとYモータは同時に駆動を開始し、
キャリッジリターンが完了する時点からP1のパルス数
分だけ手前からRHモータの駆動によりサーマルヘッド
のヘッドダウンを開始し、ヘッドダウンが完了する時点
からP2のパルス数分だけ手前からXモータの駆動によ
りキャリッジの走査を開始するとともに発熱体の通電制
御を行う。さらにキャリッジの走査が完了する時点から
P3のパルス数分だけ手前からRHモータの駆動により
サーマルヘッドのヘッドアップを開始する。そして、ヘ
ッドアップが完了した後キャリッジリターンおよび用紙
送りを共に開始する。以上の動作を繰り返すことによっ
て複数行にわたる印刷処理を行う。図4(B)のよう
に、キャリッジリターンに要する時間が用紙送りに要す
る時間より短い場合には、用紙送りが完了する時点から
P4のパルス数分だけ手前からRHモータの駆動により
サーマルヘッドのヘッドダウンを開始する。以降の処理
は(A)の場合と同様である。
【0025】次に、図4に示した制御を行うための処理
手順をフローチャートとして図11に示す。まずXモー
タおよびYモータを同時に駆動してキャリッジリターン
および用紙送りを開始する(n40)。その後、キャリ
ッジリターン終了前に用紙送りが終了するか否かの判定
を行い、用紙送りが終了する状態であればヘッドダウン
開始可能ポイント(キャリッジリターンが完了する時点
からP1のパルス数分だけ手前のポイント(図4(A)
参照))に達したか否かの判定を行う(n41→n4
2)。ヘッドダウン開始可能ポイントに達すれば、RH
モータの駆動によってヘッドダウンを開始する(n4
3)。続いて印刷開始ポイント(ヘッドダウンの完了時
点からP2分のパルス数分だけ手前のポイント)に達し
たか否かの判定を行い、そのポイントに達すればXモー
タの駆動によってキャリッジの走査および発熱体の通電
制御を開始する(n44→n45)。さらにその後、ヘ
ッドアップが可能なポイント(キャリッジの走査完了時
点からP3のパルス数分だけ手前のポイント)に達した
か否かの判定を行い、そのポイントに達すればRHモー
タの駆動によりヘッドアップを行う(n46→n4
7)。もし、キャリッジリターンが終了する前に用紙送
りが終了する場合には、用紙送りの完了時点からP4の
パルス数分だけ手前のポイントに達したか否かの判定を
行う(n41→n48→n49)。そのポイントに達す
ればRHモータの駆動によりヘッドダウンを開始し、以
降同様の処理を行う(n49→n43・・・)。なお、
ステップn41,n42,n44,n46,n48,n
49の各判定では所定のポイントに達するまで待つだけ
の処理として表したが、実際にはこの各時点における待
ち時間中にその他の必要な処理を行うことができる。
【0026】さて、図2に示したモータ駆動回路によれ
ば、バッファ方式とラッチ方式のいずれでもモータを制
御することができ、図3と図7〜図10に示した例で
は、Xモータをラッチ方式、YモータおよびRHモータ
をバッファ方式で駆動するようにしたが、Yモータおよ
びRHモータであっても、初期動作時にはラッチ方式に
よって駆動する場合がある。したがってその後の通常状
態に移行する段階でモータ制御をラッチ方式からバッフ
ァ方式に切り替える必要が生じる。また、逆に必要に応
じてバッファ方式からラッチ方式に切り替える必要が生
じる。以下にその切り替え時の処理について述べる。
【0027】図5はラッチ方式とバッファ方式を切り替
える際の各部のデータを示す図である。図5において
「ラッチ」は図2に示したラッチ回路36の内容、RL
はこのラッチ回路に対し設定すべきデータを記憶するR
AM上に構成するラッチ用レジスタである。また、「相
制御シフトレジスタ」は図2に示した相制御シフトレジ
スタ34の内容であり、RBは相制御シフトレジスタの
内容を記憶するためにRAM上に設けたバッファ用レジ
スタである。ラッチ方式によってモータの相制御を行う
場合、図5に示すように、ラッチ回路の内容を1100
→0110→0011→1001→1100・・・の順
に書き替えることによってモータを正転させることがで
き、逆に1100→1001→0011→0110→1
100の順に書き替えることによってモータを逆転させ
ることができる。同様にバッファ方式でモータの相制御
を行う場合、相制御シフトレジスタの内容を1100→
0110→0011→1001→1100の順にローテ
ーションすることによってモータを正転させることがで
き、これを逆方向にローテーションすることによってモ
ータを逆転させることができる。今、ラッチ回路の内容
が0110であるとき、駆動方式をラッチ方式からバッ
ファ方式へ切り替える場合、ラッチ回路の内容を相制御
シフトレジスタへ移す。具体的にはラッチ回路の内容と
同一内容を記憶しているラッチ用レジスタRLの内容を
バッファ用レジスタRBに移し、相制御シフトレジスタ
の内容がバッファ用レジスタRBの内容に等しくなるよ
うに相制御シフトレジスタをローテーションさせる。そ
の後、図2に示したセレクタ37を相制御シフトレジス
タ側に切り替える。逆に、バッファ方式からラッチ方式
へ切り替える場合には、バッファ用レジスタRBの内容
をラッチ用レジスタRLに移し、ラッチ用レジスタRL
の内容をラッチ回路に書き込み、セレクタ37をラッチ
回路側に切り替える。
【0028】以上のようにして駆動方式を切り替えた場
合の相データの変化の例を図6に示す。図6においてA
相、B相、A#相、B#相はそれぞれ4相ステッピング
モータの各相データである。このようにラッチ方式から
バッファ方式へ切り替える場合、ラッチ方式での最終デ
ータがたとえば0110であれば、その状態からバッフ
ァ方式での駆動が開始される。
【0029】次に、図5および図6に示したように両方
式を任意に切り替えるための処理手順をフローチャート
として図12〜図16に示す。まず、ラッチ方式の場
合、図12に示すように回転すべき方向にラッチ用レジ
スタRLをローテーションし、その値をラッチ回路へ出
力する(n60→n61)。続いてモータのステップ数
をカウントする(n62)。n60〜n62の処理を繰
り返し、ステップ数のカウント値が終値に達すれば処理
を終了する。
【0030】バッファ方式の場合、図13の示すように
まずパルスバッファ(図2中の30,31,32)にパ
ルス幅データを設定し、スタート信号を出力する(n7
0→n71)。続いてモータのステップ数をカウント
し、モータの回転方向にバッファ用レジスタRをロー
テーションした後、モータ駆動回路からの割り込みを許
可する(n72→n73→n74)。
【0031】モータ駆動回路から割り込み信号を受けれ
ば、図14に示すようにまずパルスバッファに新たなパ
ルス幅データを設定し、ステップ数のカウントを行い、
さらにバッファ用レジスタRBを最終的な相制御シフト
レジスタの値と等しくするためにローテーションする
(n75→n76→n77)。そして、カウントしたス
テップ数が終値に達していなければそのままリターン
し、終値に達したなら割り込みを禁止して処理を終了す
る(n78→n79)。
【0032】ラッチ方式からバッファ方式へ切り替える
場合、図15に示すようにまずラッチ用レジスタRLの
内容をバッファ用レジスタRBへ移し、相制御シフトレ
ジスタの値がバッファ用レジスタのRBの値に一致する
まで相制御シフトレジスタをローテーションさせる(n
80→n81)。その後セレクタ37を相制御シフトレ
ジスタ側へ切り替える(n82)。
【0033】バッファ方式からラッチ方式へ切り替える
場合には、図16に示すようにまずバッファ用レジスタ
RBの内容をラッチ用レジスタRLへ移し、RLの値を
ラッチ回路へ出力し、セレクタをラッチ回路側へ切り替
える(n90→n91→n92)。
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、複数の
ステッピングモータを非同期のパルス信号で同時に駆動
することが可能となり、複数のステッピングモータによ
って互いに関連する機構を駆動する場合に、一連の処理
を効率よく行うことができるようになる。 また、ある1
つのステッピングモータの駆動開始を他のステッピング
モータの駆動終了前に行うことで、複数のステッピング
モータによる一連の動作を効率よく行うことができるよ
うになる。 さらに、ラッチ回路を用いた駆動方式とバッ
ファを用いた駆動方式を切り替える際、モータ相の不一
致をなくして、連続的なモータ駆動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるワードプロセッサの制
御部の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるモータ駆動回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】複数のモータを同時に駆動した場合の割り込み
処理のタイミング関係を示す図である。
【図4】印刷処理を行う場合の各モータの一連の動作タ
イミングを示す図である。
【図5】ラッチ方式とバッファ方式の切り替え制御を行
う場合の各部のデータの変化を示す図である。
【図6】ラッチ方式とバッファ方式を切り替えた際の相
データの変化例を示す図である。
【図7】3つのモータを同時に駆動する場合の処理手順
を示すフローチャートである。
【図8】3つのモータを同時に駆動する場合の処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】3つのモータを同時に駆動する場合の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】3つのモータを同時に駆動する場合の処理手
順を示すフローチャートである。
【図11】印刷処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】ラッチ方式におけるモータの制御手順を示す
フローチャートである。
【図13】バッファ方式によるモータの制御手順を示す
フローチャートである。
【図14】バッファ方式における割り込み処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【図15】ラッチ方式からバッファ方式へ切り替える際
の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】バッファ方式からラッチ方式へ切り替える際
の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】従来のモータ駆動回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1−マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 8/00 - 8/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステッピングモータに対する複数個のパル
    ス幅データを記憶するパルスバッファと、前記パルスバッファに記憶されている複数個のパルス幅
    データを順次読み出し、読み出したパルス幅データを
    リセットし、一定周期でカウントするカウンタと、 ステッピングモータの相データを記憶し、前記カウンタ
    の出力によって内容をローテーンョンする相制御シフト
    レジスタと、 前記パルスバッファに対してデータを補うべき条件を検
    出して割り込み信号を発生する割り込み信号発生手段
    と、 ステッピングモータの相データを記憶するラッチ回路
    と、 前記相制御シフトレジスタと前記ラッチ回路のいずれか
    一方を選択出力する選択手段と、を備えたモータ駆動回
    路を各ステッピングモータ毎に設け、 前記各モータ駆動回路からの割り込み信号に応答して前
    記パルスバッファにパルス幅データを書き込むパルス幅
    データ書込手段と、 前記ラッチ回路に対し相データを書き込む相データ書込
    手段と、 前記相制御シフトレジスタと前記ラッチ回路の内容を一
    致させて前記選択手段の選択状態を切り替える相データ
    切替手段と、 を備えた ステッピングモータ制御装置。
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