JP2822589B2 - トラツキング制御回路 - Google Patents

トラツキング制御回路

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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第7図) D発明が解決しようとする課題(第8図及び第9図) E課題を解決するための手段(第1図〜第5図) F作用(第1図〜第5図) G実施例 (G1)DATの全体構成(第6図) (G2)第1実施例のトラツキング制御回路(第1図及
び第2図) (G3)第2実施例のトラツキング制御回路(第2図及
び第3図) (G4)第3実施例のトラツキング制御回路(第3図及
び第4図) (G5)第4実施例のトラツキング制御回路(第3図及
び第5図) (G6)第5実施例のトラツキング制御回路(第3図及
び第5図) (G7)他の実施例 H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明はトラツキング制御回路に関し、例えば回転ヘ
ツド型デイジタルオーデイオテープレコーダに用いられ
るものに適用して好適なものである。
B発明の概要 本発明は、トラツキング制御回路において、磁気テー
プの第1及び第2の記録トラツクにそれぞれ形成された
第1及び第2のトラツキング情報領域を順次交互に再生
して検出される1記録単位分の記録データに応じた複数
のトラツキングエラー情報のうち、所定のトラツキング
エラー情報を平均して平均値情報を検出するようにした
ことにより、この平均値情報を用いて磁気テープの送り
速度を制御すれば、記録再生装置が種々の再生モードで
動作する場合にも、第1及び第2の回転ヘツドが第1及
び第2の記録トラツク上をほぼジヤストトラツキング状
態で走査するように制御し得る。
C従来の技術 従来、オーデイオ信号を高密度記録し得るテープレコ
ーダ装置として、回転ヘツド型デイジタルオーデイオテ
ープレコーダ(以下DATと呼ぶ)が用いられている。
このDATにおいては、入力オーデイオデータを回転ド
ラムに配置された回転ヘツドを用いて、回転ドラムに所
定の巻き付け角で巻き付けられた磁気テープ上に記録し
又は磁気テープ上に記録された記録オーデイオデータを
回転ヘツドを用いて再生するようになされている。
なお磁気テープに記録された記録オーデイオデータを
正しく再生するためには、回転ヘツドが磁気テープの記
録トラツク上をジヤストトラツキング状態で走査する必
要があり、このためDATにおいてはいわゆるATF(automa
tic track following)方式のトラツキング制御方法が
用いられている。
すなわち第7図に示すようにDATフオーマツトに基づ
いてデイジタルオーデイオデータが記録された磁気テー
プ1には、順次交互に正及び負のアジマス角を有する回
転ヘツド2(2A、2B)で記録された記録トラツクTA、TB
が磁気テープ1の走行方向aに対して斜め方向bに形成
されている。
この各記録トラツクTA、TBの下端及び上端の所定の位
置には、それぞれATF同期信号及びATFパイロツト信号が
記録された第1及び第2のATF記録領域ATF1及びATF2が
形成されている。
またこの第1及び第2のATF記録領域ATF1及びATF2間
には、第1及び第2の記録トラツクTA及びTBを1記録単
位(いわゆるインターリーブ単位)としてデイジタルオ
ーデイオデータが記録されるデータ記録領域DATAが形成
されている。
これにより再生時、例えば一方の記録トラツクTAにお
いて回転ヘツド2から得られる再生信号に基づいて第1
又は第2のATF記録領域ATF1又はATF2中のATF同期信号を
検出すると、このATF同期信号の検出タイミングに応じ
て前後に隣接する記録トラツクTBに記録されたATFパイ
ロツト信号を時分割的に読み出し、当該ATFパイロツト
信号のレベル差に応じて磁気テープ1の下端側又は上端
側におけるオフトラツク量に応じた第1又は第2のATF
エラー信号を得る。
かくして磁気テープ1の送り速度を第1及び第2のAT
Fエラー信号に基づいて駆動制御することにより、回転
ヘツド2が磁気テープ1の所定の記録トラツクTA上をジ
ヤストトラツキング状態で走査し得るようになされてい
る。
ここで実際上DATにおいては、第8図(A)に示すよ
うに正及び負のアジマス角を有する回転ヘツド2A、2Bを
直径30〔mm〕でなる回転ドラム3上に互いに180度の角
間隔だけ離間して配置すると共に、当該回転ドラム3に
対して磁気テープ1を90度の角間隔に亘つて巻き付ける
ようになされたものが用いられている。
このDATにおいては一般に回転ドラム3を例えば2000
〔rpm〕の回転数で回転させると共に、磁気テープ1の
走行速度を所定の走行速度に制御して、回転ドラム3の
1回転に応じて第1及び第2の回転ヘツド2A、2Bが磁気
テープ1上の第1及び第2の記録トラツクTA及びTB上を
それぞれ1回走査するように制御されている。
これにより第1及び第2の回転ヘツド2A、2Bからは、
第9図(A)に示すように例えば第1の回転ヘツド2Aが
第1の記録トラツクTAに当接するタイミングを基準にし
て、回転ドラム3が0度から90度まで回転する期間の
間、第1の記録トラツクTAを第1の回転ヘツド2Aで再生
してなる再生信号SAが送出され、また回転ドラム3が18
0度から270度まで回転する期間の間、第2の記録トラツ
クTBを第2の回転ヘツド2Bで再生してなる再生信号SB
送出される。
なお回転ドラム3が90度から180度まで及び270度から
360度まで回転する期間の間は、第1及び第2の回転ヘ
ツド2A、2Bの何れもが磁気テープ1に当接していないこ
とを表す。
DATはこの再生信号SA及びSB中から、第9図(B)に
示すようにDATフオーマツトに応じたATF記録領域ATF1及
びATF2のタイミングTATF1、TATF2でATF同期信号を検出
し、これに応じて得られるATFパイロツト信号の差分で
なるATFエラー信号を用いて磁気テープ1の送り速度を
制御し、これによりATF方式でトラツキング制御し得る
ようになされている。
D発明が解決しようとする課題 ところで従来DATにおいては、第8図(B)に示すよ
うに直径30〔mm〕の回転ドラム3に代え、直径15〔mm〕
でなる回転ドラム4を用いてメカニカル機構部分を小型
化し得るようになされたものがある。
すなわちこの回転ドラム4上には、回転ヘツド2A、2B
が互いに180度の角間隔だけ離間して配置されており、
またこの回転ドラム4に対して磁気テープ1が180度の
角間隔に亘つて巻き付けられている。
このDATにおいては回転ドラム4を回転ドラム3と同
様の回転数で回転させると共に、磁気テープ1の走行速
度も同様に制御して、回転ドラム4の1回転に応じて第
1及び第2の回転ヘツド2A、2Bが磁気テープ1上の第1
及び第2の記録トラツクTA及びTB上をそれぞれ1回走査
するように制御されている。
このようにすれば第1及び第2の回転ヘツド2A、2Bか
らは、第9図(C)に示すように、例えば第1の回転ヘ
ツド2Aが第1の記録トラツクTAに当接するタイミングを
基準にして、回転ドラム4が0度から180度まで回転す
る期間の間、第1の記録トラツクTAを第1の回転ヘツド
2Aで再生してなる再生信号SA1が送出され、また回転ド
ラム4が180度から360度まで回転する期間の間、第2の
記録トラツクTBを第2の回転ヘツド2Bで再生してなる再
生信号SB1が送出される。
DATはこの再生装置SA1及びSB1中から、第9図(D)
に示すようにDATフオーマツトに応じたATF記録領域ATF1
及びATF2のタイミングTATF3、TATF4でATF同期信号を検
出し、これに応じて得られるATFパイロツト信号の差分
でなるATFエラー信号を用いて磁気テープ1の送り速度
を制御し、これによりATF方式でトラツキング制御し得
るようになされている。
ところがこのDATの場合には、回転ドラム4が回転ド
ラム3の1/2倍の直径に選定されていることから、磁気
テープ1に対する回転ヘツド2A、2Bの相対速度が1/2倍
になる。
実際上この再生信号SA1、SB1は磁気テープ1上の磁化
パターンを微分出力として検出するようになされている
ため、回転ヘツド2A、2B及び磁気テープ1の相対速度が
1/2倍になると磁束変化が1/2倍になり、この結果回転ド
ラム3を用いて検出される再生信号SA、SBのレベルに比
較して1/2倍になつてしまう。
このため再生信号処理系ではこれを補う利得を有する
増幅回路や再生信号SA、SB及びSA1、SB1の周波数特性の
差異に応じた等化特性の波形等化器が必要になる。
またこれに加えて相対速度が1/2倍になることから、
再生信号SA1、SB1に含まれる再生クロツクの周波数も半
分になり、デイジタル信号処理回路自体もこれに応じた
クロツク信号が必要になり、結局直径15〔mm〕の回転ド
ラム4を用いたDATにおいては直径30〔mm〕の回転ドラ
ム3を用いたDATの再生信号処理系をそのままでは流用
できない問題があつた。
この問題を解決するため直径15〔mm〕の回転ドラム4
を用いたDATにおいては回転ドラム4の回転数を、直径3
0〔mm〕の回転ドラム3を用いたDATの場合に比較して2
倍に選定し、磁気テープ1及び回転ヘツド2A、2Bとの相
対速度を、回転ドラム3を用いたDATと同様にすれば、
再生信号処理系をそのまま流用できると考えられる。
ところがこのようにすると、磁気テープ1を直径30
〔mm〕の回転ドラム3を用いたDATと同様の走行速度で
走行させた場合には、回転ヘツド2A、2Bが対応する記録
トラツクTA、TB上を2回ずつ走査し、磁気テープ1の走
行速度を1/2倍にした場合には4回ずつ走査する。
このため回転ヘツド2A、2Bは対応する記録トラツクT
A、TBに対していわゆるオフトラツク状態となり、この
結果ATF方式によるトラツキング制御方法では回転ヘツ
ド2A、2Bを記録トラツクTA、TB上にトラツキング制御で
きなくなる問題があつた。
なおこのような問題は記録トラツクTA、TBに対して1.
5倍のトラツクピツチを有する記録トラツクに予め音楽
番組が複製されたいわゆるソフトテープを直径15〔mm〕
の回転ヘツド4を用いたDATで再生する場合も同様に発
生する。
なお直径30〔mm〕でなる回転ドラム3を用いたDATで
は、このようなソフトテープを再生する場合には磁気テ
ープ1を通常の1.5倍のテープ走行速度で走行させ、こ
れにより再生信号処理系を共用して、ソフトテープを再
生するようになされている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、回転ヘ
ツドが対応する記録トラツク上を2回ずつ又は4回ずつ
走査するようになされた磁気記録再生装置においても回
転ヘツドを対応する記録トラツク上にほぼジヤストトラ
ツキング状態で走査させ得るトラツキング制御回路を提
案しようとするものである。
E課題を解決するための手段 かかる課題を解決するため第1の発明においては、第
1の回転数で回転する回転ドラム11に巻き付けられ、走
行方向aに対して順次斜め方向に第1及び第2の記録ト
ラツクTA、TBが形成された磁気テープ13を回転ドラム11
上に配置された第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bでそ
れぞれ1回走査して各第1及び第2の記録トラツクTA、
TBから1記録単位分の記録データを得る再生モードに対
して、回転ドラム11を第1の回転数の2倍の第2の回転
数で回転させ、磁気テープ13を第1及び第2の回転ヘツ
ド12A、12Bでそれぞれ2回走査して各第1及び第2の記
録トラツクTA、TBから1記録単位分と記録データを得る
再生モードを有する磁気記録及び又は再生装置10のトラ
ツキング制御回路30において、磁気テープ13の第1及び
第2の記録トラツクTA、TBにそれぞれ形成された第1及
び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を順次交互に
再生して1記録単位分の記録データに対応して第1〜第
8のトラツキングエラー情報T1〜T8を検出するトラツキ
ングエラー情報検出手段36〜39、44と、当該トラツキン
グエラー情報検出手段36〜39、44から得られる第1〜第
8のトラツキングエラー情報T1〜T8のうち、第1の記録
トラツクTAの第1及び第2のトラツキング情報領域ATF
1、ATF2を1回目に再生して得られる第1、第2のトラ
ツキングエラー情報T1、T2及び第2の記録トラツクTBの
第1及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を2回
目に再生して得られる第7、第8のトラツキングエラー
情報T7、T8を選択するトラツキングエラー情報選択手段
38、40、42〜44と、当該トラツキングエラー情報選択手
段38、40、42〜44により選択された第1、第2及び第
7、第8のトラツキングエラー情報T1、T2、T7、T8を1
記録単位の記録データを再生する期間だけ累積加算し、
当該期間毎に平均して平均値情報CATFを検出する平均値
検出手段44とを設け、回転ドラム11を第2の回転数で回
転させる再生モード時、第1及び第2の回転ヘツド12
A、12Bが第1及び第2の記録トラツクTA、TB上をほぼジ
ヤストトラツキング状態で走査するように、平均値情報
CATFを用いて磁気テープ13の送り速度を制御するように
した。
また第2の発明においては、第1の回転数で回転する
回転ドラム11に巻き付けられ、走行方向aに対して順次
斜め方向に第1及び第2の記録トラツクTA、TBが形成さ
れた磁気テープ13を回転ドラム11上に配置された第1及
び第2の回転ヘツド12A、12Bでそれぞれ1回走査して各
第1及び第2の記録トラツクTA、TBから1記録単位分の
記録データを得る再生モードに対して、回転ドラム11を
第1の回転数の2倍の第2の回転数で回転させ、磁気テ
ープ13を第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bでそれぞれ
2回走査して各第1及び第2の記録トラツクTA、TBから
1記録単位分の記録データを得る再生モードを有する磁
気記録及び又は再生装置10のトラツキング制御回路30に
おいて、磁気テープ13の第1及び第2の記録トラツクT
A、TBにそれぞれ形成された第1及び第2のトラツキン
グ情報領域ATF1、ATF2を順次交互に再生して1記録単位
分の記録データに対応して第1〜第8のトラツキングエ
ラー情報T1〜T8を検出するトラツキングエラー情報検出
手段36〜39、52と、当該トラツキングエラー情報検出手
段36〜39、52から得られる第1〜第8のトラツキングエ
ラー情報T1〜T8のうち、第1の記録トラツクTAの第1又
は第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を1回目に再
生して得られる第1又は第2のトラツキングエラー情報
T1、T2及び第2の記録トラツクTBの第1又は第2のトラ
ツキング情報領域ATF1、ATF2を2回目に走査して得られ
る第7又は第8のトラツキングエラー情報T7、T8を選択
するトラツキングエラー情報選択手段38、40、42、51、
52と、当該トラツキングエラー情報選択手段38、40、4
2、51、52によつて選択された第1又は第2及び第7又
は第8のトラツキングエラー情報T1、T2、T7、T8を1記
録単位の記録データを再生する期間だけ累積加算し、当
該期間毎に平均して平均値情報CATFを検出する平均値検
出手段52とを設け、回転ドラム11を第2の回転数で回転
させる再生モード時、第1及び第2の回転ヘツド12A、1
2Bが第1及び第2の記録トラツクTA、TB上をほぼジヤス
トトラツキング状態で走査するように、平均値情報CATF
を用いて磁気テープ13の送り速度を制御するようにし
た。
さらに第3の発明においては、第1の回転数で回転す
る回転ドラム11に巻き付けられ、走行方向aに対して順
次斜め方向に第1及び第2の記録トラツクTA、TBが形成
された第1の走行速度で走行する磁気テープ13を回転ド
ラム11上に配置された第1及び第2の回転ヘツド12A、1
2Bでそれぞれ1回走査して各第1及び第2の記録トラツ
クTA、TBから1記録単位分の記録データを得る再生モー
ドに対して、回転ドラム11を第1の回転数の2倍の第2
の回転数で回転させると共に、磁気テープ13を第1の走
行速度の1.5倍の第2の走行速度で走行させ、第1及び
第2の記録トラツクTA、TBのトラツクピツチの1.5倍の
トラツクピツチで形成された第3及び第4の記録トラツ
クTAX、TBXを第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bでそれ
ぞれ2回走査して各第3及び第4の記録トラツクTAX、T
BXから1記録単位分の記録データを再生する再生モード
を有する磁気記録及び又は再生装置10のトラツキング制
御回路50において、磁気テープ13の第3及び第4の記録
トラツクTAX、TBXにそれぞれ形成された第1及び第2の
トラツキング情報領域ATF1、ATF2を順次交互に再生して
1記録単位分の記録データに対応して第1〜第8のトラ
ツキングエラー情報T1〜T8を検出するトラツキングエラ
ー情報検出手段36〜39、52と、トラツキングエラー情報
検出手段36〜39、52から得られる第1〜第8のトラツキ
ングエラー情報T1〜T8のうち、第3の記録トラツクTAX
の第1のトラツキング情報領域ATF1を1回目に再生して
得られる第1のトラツキングエラー情報T1及び第4の記
録トラツクTBXの第2のトラツキング情報領域ATF2を2
回目に再生して得られる第8のトラツキングエラー情報
T8を選択するトラツキングエラー情報選択手段38、40、
42、51、52と、当該トラツキングエラー情報選択手段3
8、40、42、51、52によつて選択された第1及び第8の
トラツキングエラー情報T1、T8を1記録単位の記録デー
タを再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均し
て平均値情報CATFを検出する平均値検出手段52とを設
け、回転ドラム11を第2の回転数で回転させると共に、
磁気テープ13を第2の走行速度で走行させる再生モード
時、第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bが第3及び第4
の記録トラツクTAX、TBX上をほぼジヤストトラツキング
状態で走査するように、平均値情報CATFを用いて磁気テ
ープ13の送り速度を制御するようにした。
さらに第4の発明においては、第1の回転数で回転す
る回転ドラム11に巻き付けられ、走行方向aに対して順
次斜め方向に第1及び第2の記録トラツクTA、TBが形成
された第1の走行速度で走行する磁気テープ13を回転ド
ラム11上に配置された第1及び第2の回転ヘツド12A、1
2Bでそれぞれ1回走査して各第1及び第2の記録トラツ
クTA、TBから1記録単位分の記録データを得る再生モー
ドに対して、回転ドラム11を第1の回転数の2倍の第2
の回転数で回転させると共に、磁気テープ13を第1の走
行速度の1/2倍の第2の走行速度で走行させ、第1及び
第2の記録トラツクTA、TBを第1及び第2の回転ヘツド
12A、12Bでそれぞれ4回走査して、第1及び第2の記録
トラツクTA、TBから1記録単位分の記録データを再生す
る再生モードを有する磁気記録及び又は再生装置10のト
ラツキング制御回路50において、磁気テープ13の第1及
び第2の記録トラツクTA、TBにそれぞれ形成された第1
及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を順次交互
に再生して1記録単位分の記録データに対応して第1〜
第16のトラツキングエラー情報T1〜T16を検出するトラ
ツキングエラー情報検出手段36〜39、52と、トラツキン
グエラー情報検出手段36〜39、52から得られる第1〜第
16のトラツキングエラー情報T1〜T16のうち、第1の記
録トラツクTAの第1及び第2のトラツキング情報領域AT
F1、ATF2を1回目及び2回目に再生して得られる第1、
第6のトラツキングエラー情報T1、T16及び第2の記録
トラツクTBの第1及び第2のトラツキング情報領域ATF
1、ATF2を3回目及び4回目に再生して得られる第11、
第16のトラツキングエラー情報T11、T16を選択するトラ
ツキングエラー情報選択手段38、40、42、51、52と、当
該トラツキングエラー情報選択手段38、40、42、51、52
によつて選択された第1、第6、第11及び第16のトラツ
キングエラー情報T1、T6、T11、T16を1記録単位の記録
データを再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平
均して平均値情報CATFを検出する平均値検出手段52とを
設け、回転ドラム11を第2の回転数で回転させると共
に、磁気テープ13を第2の走行速度で走行させる再生モ
ード時、第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bが第1及び
第2の記録トラツクTA、TB上をほぼジヤストトラツキン
グ状態で走査するように、平均値情報CATFを用いて磁気
テープ13の送り速度を制御するようにした。
さらに第5の発明においては、第1の回転数で回転す
る回転ドラム11に巻き付けられ、走行方向aに対して順
次斜め方向に第1及び第2の記録トラツクTA、TBが形成
された第1の走行速度で走行する磁気テープ13を回転ド
ラム11上に配置された第1及び第2の回転ヘツド12A、1
2Bでそれぞれ1回走査して各第1及び第2の記録トラツ
クTA、TBから1記録単位分の記録データを得る再生モー
ドに対して、回転ドラム11を第1の回転数の2倍の第2
の回転数で回転させると共に、磁気テープ13を第1の走
行速度の1/2倍の第2の走行速度で走行させ、第1及び
第2の記録トラツクTA、TBを第1及び第2の回転ヘツド
12A、12Bでそれぞれ4回走査して各第1及び第2の記録
トラツクTA、TBから1記録単位分の記録データを再生す
る再生モードを有する磁気記録及び又は再生装置10のト
ラツキング制御回路50において、磁気テープ13の第1及
び第2の記録トラツクTA、TBにそれぞれ形成された第1
及び第2のトラツキング情報領域TF1、ATF2を順次交互
に再生して1記録単位分の記録データに対応して第1〜
第16のトラツキングエラー情報T1〜T16を検出するトラ
ツキング情報検出手段36〜39、52と、当該トラツキング
情報検出手段36〜39、52から得られる第1〜第16のトラ
ツキングエラー情報T1〜T16のうち、第1の記録トラツ
クTAの第1及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2
を1回目及び2回目に再生して得られる第1、第6のト
ラツキングエラー情報T1T6及び第2の記録トラツクTBの
第1及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を3回
目及び4回目に再生して得られる第11、第16のトラツキ
ングエラー情報T11、T16を選択するトラツキングエラー
情報選択手段38、40、42、51、52と、当該トラツキング
エラー情報選択手段38、40、42、51、52によつて選択さ
れた第1、第6、第11及び第16のトラツキングエラー情
報T1、T6、T11、T16のうちの任意の2つを1記録単位の
記録データを再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎
に平均した平均値情報CATFを検出する平均値情報検出手
段52とを設け、回転ドラム11を第2の回転数で回転させ
ると共に、磁気テープ13を第2の走行速度で走行させる
再生モード時、第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bが第
1及び第2の記録トラツクTA、TB上をほぼジヤストトラ
ツキング状態で走査するように、平均値情報CATFを用い
て磁気テープ13の送り速度を制御するようにした。
F作用 第1の発明においては、磁気テープ13の第1及び第2
の記録トラツクTA、TBにそれぞれ形成された第1及び第
2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を順次交互に再生
して1記録単位分の記録データに対応して第1〜第8の
トラツキングエラー情報T1〜T8を検出し、このうち第1
の記録トラツクTAの第1及び第2のトラツキング情報領
域ATF1、ATF2を1回目に再生して得られる第1、第2の
トラツキングエラー情報T1、T2及び第2の記録トラツク
TBの第1及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を
2回目に再生して得られる第7、第8のトラツキングエ
ラー情報T7、T8を選択し、これらを1記録単位の記録デ
ータを再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均
して平均値情報CATFを検出するようにしたことにより、
この平均値情報CATFを用いて磁気テープ13の送り速度を
制御すれば、回転ドラム11を第2の回転数で回転させる
再生モード時において第1及び第2の回転ヘツド12A、1
2Bが第1及び第2の記録トラツクTA、TB上をほぼジヤス
トトラツキング状態で走査するように制御できる。
また第2の発明においては、上述の第1〜第8のトラ
ツキングエラー情報T1〜T8のうち、第1の記録トラツク
TAの第1又は第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を
1回目に再生して得られる第1又は第2のトラツキング
エラー情報T1〜T2及び第2の記録トラツクTBの第1又は
第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を2回目に走査
して得られる第7又は第8のトラツキングエラー情報
T7、T8を選択し、これらを1記録単位の記録データを再
生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平均
値情報CATFを検出するようにしたことにより、この平均
値情報CATFに用いて磁気テープ13の送り速度を制御すれ
ば、回転ドラム11を第2の回転数で回転させる再生モー
ド時において第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bが第1
及び第2の記録トラツクTA、TB上をほぼジヤストトラツ
キング状態で走査するように制御できる。
さらに第3の発明においては、磁気テープ13の第1及
び第2の記録トラツクTA、TBに対して1.5倍のトラツク
ピツチで形成された第3及び第4の記録トラツクTAX、T
BXにそれぞれ形成された第1及び第2のトラツキング情
報領域ATF1、ATF2を順次交互に再生して1記録単位分の
記録データに応じた第1〜第8のトラツキングエラー情
報T1〜T8を検出し、このうち第3の記録トラツクTAXの
第1のトラツキング情報領域ATF1を1回目に再生して得
られる第1のトラツキングエラー情報T1及び第4の記録
トラツクTBXの第2のトラツキング情報領域ATF2を2回
目に再生して得られる第8のトラツキングエラー情報T8
を選択し、これらを1記録単位の記録データを再生する
期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平均値情報
CATFを検出するようにしたことにより、この平均値情報
CATFを用いて磁気テープ13の送り速度を制御すれば、回
転ドラム11を第2の回転数で回転させると共に、磁気テ
ープ13を第2の走行速度で走行させる再生モード時にお
いて第1及び第2の回転ヘツド12A、12Bが第3及び第4
の記録トラツクTAX、TBX上をほぼジヤストトラツキング
状態で走査するように制御できる。
さらに第4の発明においては、磁気テープ13の第1及
び第2の記録トラツクTA、TBにそれぞれ形成された第1
及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を順次交互
に再生して1記録単位分の記録データに応じた第1〜第
16のトラツキングエラー情報T1〜T16を検出し、このう
ち第1の記録トラツクTAの第1及び第2のトラツキング
情報領域ATF1、ATF2を1回目及び2回目を再生して得ら
れる第1、第6のトラツキングエラー情報T1、T16及び
第2の記録トラツクTBの第1及び第2のトラツキング情
報領域ATF1、ATF2を3回目及び4回目に再生して得られ
る第11、第16のトラツキングエラー情報T11、T16を選択
し、これらを1記録単位の記録データを再生する期間だ
け累積加算し、当該期間毎に平均して平均値情報CATF
検出するようにしたことにより、この平均値情報CATF
用いて磁気テープ13の送り速度を制御すれば、回転ドラ
ム11を第2の回転数で回転させると共に、磁気テープ13
を第2の走行速度で走行させる再生モード時において第
1及び第2の回転ヘツド12A、12Bが第1及び第2の記録
トラツクTA、TB上をほぼジヤストトラツキング状態で走
査するように制御できる。
さらに第5の発明においては、第1〜第16のトラツキ
ングエラー情報T1〜T16のうち、第1の記録トラツクTA
の第1及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を1
回目及び2回目に再生して得られる第1、第6のトラツ
キングエラー情報T1、T6及び第2の記録トラツクTBの第
1及び第2のトラツキング情報領域ATF1、ATF2を3回目
及び4回目に再生して得られる第11、第16のトラツキン
グエラー情報T11、T16を選択し、これらのうちの任意の
2つを1記録単位の記録データを再生する期間だけ累積
加算し、当該期間毎に平均した平均値情報CATFを検出す
るようにしたことにより、この平均値情報CATFを用いて
磁気テープの送り速度を制御すれば回転ドラム11を第2
の回転数で回転させると共に、磁気テープ13を第2の走
行速度で走行させる再生モード時、第1及び第2の回転
ヘツド12A、12Bが第1及び第2の記録トラツクTA、TB上
をほぼジヤストトラツキング状態で走査するように制御
できる。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
(G1)DATの全体構成 第6図において、10を全体として回転ヘツド型デイジ
タルオーデイオテープレコーダ(DAT)の全体構成を示
し、所望のオーデイオ信号ADIN及びADOUTを回転ドラム1
1上に設けられた回転ヘツド12A、12Bを用いて、当該回
転ドラム11に所定の角間隔だけ巻き付けられた磁気テー
プ13上に記録し及び又は再生し得るようになされてい
る。
このDAT10において、まず記録時入力オーデイオ信号A
DINはオーデイオ信号変換回路14に入力される。このオ
ーデイオ信号変換回路14は記録処理系としてローパスフ
イルタ及びアナログデイジタル変換回路を有してなり、
入力されるオーデイオ信号ADINをデイジタルデータに変
換し、入力デイジタルデータDTINとしてデイジタル信号
処理回路15の記録処理系に送出する。
デイジタル信号処理回路15の記録処理系は入力された
デイジタルデータDTINを一旦入力オーデイオデータDTAD
としてRAM(random access memory)構成のメモリ回路1
6に書き込む。
なおデイジタル信号処理回路15の記録処理系は誤り訂
正符号生成回路、インターリーブ処理回路、8−10変調
回路、パラレルシリアル変換回路等を含んで構成されて
いる。
これによりまずメモリ回路16に書き込まれた入力オー
デイオデータDTADを誤り訂正符号生成回路が読み出し、
誤り訂正用パリテイを生成した後、当該誤り訂正用パリ
テイをメモリ回路16に書き込む。
このメモリ回路16に対する書き込み及び読み出し処理
は全てインターリーブ処理回路で発生したデータインタ
ーリーブに対応するアドレスが選定されており、このよ
うにして誤り訂正用パリテイが付加された入力オーデイ
オデータDTADを8−10変調回路が読み出す。
8−10変調回路は8ビツトデータでなる入力オーデイ
オデータDTADを回転ヘツド12A、12Bによる磁気記録に適
した10ビツトデータに変換すると共に、同期信号、アド
レス信号、サブコード信号、ATF(automatic track fol
lowing)信号等を付加する。
デイジタル信号処理回路15の記録処理系はこのように
して得られる記録データを内部のシリアルパラレル変換
回路においてシリアルデータでなる記録信号SRECOに変
換し、記録再生増幅回路17の記録処理系に送出する。
記録再生増幅回路17の記録処理系は記録信号増幅回路
及びロータリートランス等で構成され、入力される記録
信号SRECOを増幅して得られる増幅記録信号SREC1をロー
タリートランスを介して回転ドラム11上の回転ヘツド12
A、12Bに供給するようになされている。
かくして磁気テープ13の所定の記録トラツクに入力オ
ーデイオ信号ADINを記録し得るようになされている。
ここでこのDAT10においては、入力/表示回路18から
マイクロコンピュータ構成のシステム制御回路19に入力
される走査データDOPRに基づいて記録動作又は再生動作
を選択制御するようになされている。
この入力/表示回路18は例えば操作子入力手段として
キーマトリクスを有するマイクロコンピュータと、表示
手段として液晶表示素子を有する表示パネルとで構成さ
れている。
これにより入力/表示回路18はユーザによる操作子の
操作に応動して操作データDOPRを出力すると共に、シス
テム制御回路19から入力される表示データDDSPに基づい
て表示パネル上の表示を行う。
またシステム制御回路19は記録時予め設定されたシス
テム情報及び入力/表示回路18から入力される操作デー
タDOPRに基づいてメカ制御データDMC、信号処理制御デ
ータDCNT及びサーボ処理制御データDSBを生成し、それ
ぞれメカニカル制御回路20、デイジタル信号処理回路15
及びサーボ処理回路21に送出する。
実際上記録時サーボ処理回路21はシステム制御回路19
から入力されるサーボ処理制御データDSBに基づいてド
ラムモータ22、キヤプスタンモータ23、リールモータ24
に、それぞれドラム駆動信号CDR、キヤプスタン駆動信
号CCP、リール駆動信号CRMを送出して回転ドラム11を所
定の回転数で回転駆動すると共に磁気テープ13を所定の
速度で走行させる。
またこのときドラムモータ22、キヤプスタンモータ23
及びリールモータ24からはドラム位相信号PGDR、ドラム
周波数信号FGDR、キヤプスタン周波数信号FGCP及びリー
ル周波数信号FGRMがそれぞれサーボ処理回路21にフイー
ドバツクされ、これにより各々速度サーボ及び又は位相
サーボを形成するようになされている。
なお、サーボ処理回路21にはデイジタル信号処理回路
15から記録時の1インターリーブ周期を表す内部基準信
号DREFが供給され、この結果サーボ処理回路21はこの内
部基準信号DREFに基づいて速度サーボ処理及び又は位相
サーボ処理を実行すると共に、入力されるドラム位相信
号PGDR及びドラム周波数信号FGDRに基づいて生成した回
転ヘツド12A、12Bの切換基準信号SWPをデイジタル信号
処理回路15に送出する。
またこのメカニカル制御回路20はシステム制御回路19
から入力されるメカ制御データDMCに基づいてDATカセツ
トのカセツトローデイング機構及び磁気テープ13のテー
プローデイング機構等を駆動制御すると共に、このメカ
ニカル機構部分から入力されるセンサ情報SMCに基づい
てメカ情報データDSMCを生成し、これをシステム制御回
路19に送出する。
ここでこのDAT10において、再生時まずサーボ処理回
路21はシステム制御回路19から入力されるサーボ処理制
御データDSBに応じた回転数及びデイジタル信号処理回
路15から供給される再生時の内部基準信号DREFに同期す
る位相でドラムモータ22を回転駆動して速度サーボ及び
位相サーボを形成する。
この状態で回転ヘツド12A、12Bから得られる再生信号
SPB0はロータリートランス、再生信号増幅回路、波形等
化回路を含む記録再生増幅回路17の再生処理系に入力さ
れ、この結果得られる増幅再生信号SPB2がトラツキング
制御回路25に供給されると共に、内蔵された2値化回路
を通じて得られる再生デイジタル信号SPB1がデイジタル
信号処理回路15の再生処理系に供給される。
なおこのDAT10の場合トラツキング制御回路25は、磁
気テープ13の記録トラツクに形成されたATF用の同期信
号及びATFパイロツト信号を流用してトラツキング制御
を行うようになされている。
すなわちトラツキング制御回路25は同期信号検出用の
イコライザ回路とATFエンベロープ検波回路を有してな
り、入力される再生デイジタル信号SPB1中に同期信号を
検出したタイミングに基づいて、エンベロープ検波信号
中からATF信号を検出し、このATF信号に応じてATF制御
信号CATFを形成してサーボ処理回路21に送出する。
これによりサーボ処理回路21はATF制御信号CATFに応
じてキヤプスタンモータ23を駆動制御し、かくして回転
ヘツド12A、12Bが磁気テープ13の記録トラツク上を正確
にトレースし得るようにATFサーボループが形成され
る。
このようにして磁気テープ13の記録トラツクを正確に
再生し得るようになると、デイジタル信号処理回路15の
再生処理系は入力される再生デイジタル信号SPB1につい
て再生処理を開始する。
このデイジタル信号処理回路15の再生処理系は、PLL
(phase locked loop)回路構成のクロツク再生回路、1
0−8復調回路、誤り検出訂正回路、デインターリーブ
処理回路、補間回路等から構成されている。
これにより、デイジタル信号処理回路15はまずクロツ
ク再生回路において再生デイジタル信号sPB1に含まれる
再生クロツク信号を検出する。
10−8復調回路では再生デイジタル信号SPB1中に同期
信号を検出すると、クロツク再生回路で検出された再生
クロツク信号に基づいて再生デイジタル信号SPB1の10ビ
ツト分を10−8復調し、この結果得られる8ビツトデー
タを再生オーデイオデータDTADとして順次メモリ回路16
に書き込む。
このようにしてメモリ回路16に書き込まれた再生オー
デイオデータDTADは誤り検出訂正回路によつて読み出さ
れデータ誤りの有無が検出されると共に、データ誤りが
存在する場合には誤り訂正用パリテイを用いた誤り訂正
処理を行い誤り訂正されたデータ及び当該訂正結果をメ
モリ回路16に書き込む。
このメモリ回路16に対する書き込み及び読み出し処理
は、全てデインターリーブ処理回路で発生したデータデ
インターリーブに対応するアドレスが選定されており、
誤り検出訂正処理後の再生オーデイオデータDTADが補間
回路によつて読み出される。
これにより補間回路は誤り訂正できなかつたデータに
ついて前後のデータとの平均値を演算する手法等による
補間演算を実行し、これを再生デイジタルデータDTOUT
としてオーデイオ信号変換回路14の再生処理系に送出す
る。
オーデイオ信号変換回路14の再生処理系はデイジタル
アナログ変換回路及びローパスフイルタを有してなり、
再生デイジタルデータDTOUTをアナログ信号に変換し、
これを再生オーデイオ信号ADOUTとして送出する。
かくして磁気テープ13の記録トラツクを回転ドラム11
上の回転ヘツド12A、12Bで読み出し、磁気テープ13に記
録された記録データを再生して再生オーデイオ信号AD
OUTを得るようになされている。
(G2)第1実施例のトラツキング制御回路 第6図との対応部分に同一符号を付して示す第1図に
おいて、30は第1の発明によるトラツキング制御回路を
示し、実際上テープカセツトの供給リールから引き出さ
れた磁気テープ13は傾斜ガイド32A及び32Bによつて回転
ドラム11に、第8図(B)について上述したように180
度の角間隔に亘つて巻き付けられる。
この後磁気テープ13はピンチローラ33及びキヤプスタ
ン34に挟まれテープカセツトの巻き取りリールに巻き取
られ、このようにしてこのDAT10の場合磁気テープ13を
テープカセツトから引き出し回転ドラム11に対してM型
にローデイングする。
この実施例の場合回転ドラム11は直径15〔mm〕でな
り、180度の角間隔を有する回転ヘツド12A、12Bで磁気
テープ13上の記録トラツクTA、TBを再生して得られる再
生信号SPB0が記録再生増幅回路17の再生処理系を構成す
る再生信号増幅回路35に入力される。
これにより再生信号増幅回路35から得られる増幅再生
信号SPB2はATFエンベロープ検波回路36及びイコライザ
回路37に供給される。
ATFエンベロープ検波回路36はローパスフイルタを含
んで構成され、増幅再生信号SPB2に含まれるATFエンベ
ロープEATFを検波して続くアナログデイジタル変換回路
38に送出する。
またイコライザ回路37は増幅再生信号SPB2を波形等化
して続くATF同期信号検出回路39に供給し、この結果得
られる同期信号のタイミングに応じたATFパイロツト信
号のタイミングパルスTATF10をアンド回路40に供給す
る。
これに加えてサーボ処理回路21のドラムPG/FG増幅回
路41を通じて得られるドラム位相信号PGDR及びドラム周
波数信号FGDRがSWP生成回路42に入力される。
このSWP生成回路42はドラム位相信号PGDR及びドラム
周波数信号FGDRに基づいて回転ヘツド12A及び12Bの1回
転毎に1周期を有する切換基準信号SWPを生成し、これ
をデイジタル信号処理回路15から入力される内部基準信
号DREFと共にイクスクルーシブノア回路43に入力する。
かくしてイクスクルーシブノア回路43は、切換基準信
号SWP及び内部基準信号DREFが共に論理「H」又は
「L」レベルを有する期間の間、論理「H」レベルを有
する論理出力をゲート信号SGTとしてアンド回路40に供
給する。
この結果アンド回路40はゲート信号SGTが論理「H」
レベルを有する期間の間、ATFパイロツト信号のタイミ
ングパルスTATF10をゲートし、これをサンプリングパル
スTATF11としてアナログデイジタル変換回路38に入力す
る。
これにより、アナログデイジタル変換回路38はATFエ
ンベロープ検波回路36から入力されるATFエンベロープ
信号EATFを、アンド回路40から入力されるサンプリング
パルスTATF11のタイミングでサンプリングしてデイジタ
ルデータに変換し、これをATFパイロツトデータDTATF
して平均値処理回路44に送出する。
なお実際上このサンプリングパルスTATF11は、第1
(又は第2)の記録トラツクTA(又はTB)を第1(又は
第2)の回転ヘツド12A(又は12B)で再生する際、記録
トラツクTA(又はTB)上のATF同期信号に続く所定のタ
イミングで2回立ち上がるようになされている。
従つてこのサンプリングパルスTATF11のタイミングで
ATFエンベロープ信号EATFをサンプリングすることによ
り、第1(又は第2)の記録トラツクTA(又はTB)の両
隣に配された記録トラツクTB(又はTA)上のATFパイロ
ツト信号をサンプリングしてATFパイロツトデータDTATF
を得るようになされている。
この平均値処理回路44はマイクロコンピユータ構成で
なり、上述のようにして入力されるATFパイロツトデー
タDTATFに基づいて順次ATFエラーデータDTERを検出する
と共に、デイジタル信号処理回路15から入力される内部
基準信号DREFの1周期間の間、このATFエラーデータDT
ERを累積加算し、この内部基準信号DREFの1周期間分毎
に平均値化して得られる平均値データをATF制御データC
ATFとしてキヤプスタンサーボ処理回路45に送出する。
このキヤプスタンサーボ処理回路45にはサーボ処理回
路21のキヤプスタンモータFG増幅回路46を通じて得られ
るキヤプスタン周波数信号FGCPをキヤプスタン基準周波
数信号CPREFより減算回路47で減算して入力される。
これにより、キヤプスタンサーボ処理回路45はATF制
御データCATF、キヤプスタン周波数信号FGCP及びキヤプ
スタン周波数基準信号CPREFに応じてキヤプスタン駆動
信号CCPを発生する。
このキヤプスタン駆動信号CCPはキヤプスタン駆動回
路48を通じてキヤプスタンモータ23に供給され、この結
果磁気テープ13の送り速度が制御され、かくしてこのDA
T10のトラツキング制御回路30の場合、磁気テープ13上
の記録トラツクTA、TBに記録されたATF記録領域ATF1、A
TF2を利用してトラツキング制御するようになされてい
る。
以上の構成において、キヤプスタンモータ23を制御し
て磁気テープ13を直径30〔mm〕の回転ドラムでなるDAT
の第1の再生モードと同じ走行速度に設定すると共に回
転ドラム11の回転数を直径30〔mm〕の回転ドラムでなる
DATの第1の再生モードの2倍に設定したいわゆる第2
の再生モードでは、例えば第2図(A)に示すように、
第1の回転ヘツド12Aは回転ドラム11が2回転する期間
の間、対応するアジマス角を有する第1の記録トラツク
TA上を2回走査し、それぞれ1回転毎の0度〜180度の
期間の間、第1の記録トラツクTA上の記録オーデイオデ
ータを再生信号SPBA1、SPBA2として読み出す。
この状態では第1の回転ヘツド12Aが第1の記録トラ
ツクTA上をほぼ1トラツクピツチ分ずれながら走査する
ことから、前半の再生信号SPBA1のエンベロープ波形が
ほぼジヤストトラツキング状態で再生した場合に近い波
形を有するのに対して、後半の再生信号SPBA2のエンベ
ロープ波形は再生レベルが小さくなる。
また同様に第2図(B)に示すように、第2の回転ヘ
ツド12Bは回転ドラム11が2回転する期間の間、対応す
るアジマス角を有する第1の記録トラツクTB上を2回走
査し、それぞれ1回転毎の180度〜360度の期間の間、第
2の記録トラツクTB上の記録オーデイオデータを再生信
号SPBB1、SPBB2として読み出す。
この状態でも第2の回転ヘツド12Bが第2の記録トラ
ツクTB上をほぼ1トラツクピツチ分ずれながら走査する
ことから、後半の再生信号SPBB2のエンベロープ波形が
ほぼジヤストトラツキング状態で再生した場合に近い波
形を有するのに対して、前半の再生信号SPBB1のエンベ
ロープ波形は再生レベルが小さくなる。
なおこのような第2の再生モードの場合、第2図
(C)及び(D)に示すように、切換基準信号SWPは回
転ドラム11の回転に応じた周期を有するのに対し、内部
基準信号DREFは第1及び第2の記録トラツクTA及びTBに
記録された1記録単位(1インターリーブ単位)のデー
タを回転ドラム11の2回転で再生することから切換基準
信号SWPの2倍の周期を有する。
またこの状態でトラツキング制御回路30のATF同期検
出回路39からは増幅再生信号SPB2中に含まれる各再生信
号SPBA1、SPBA2、SPBA2、SPBB2のATF記録領域ATF1及びA
TF2のATF同期信号タイミングに応じて内部基準信号DREF
の1周期の間、第1〜第8のATF同期信号のタイミング
パルスTATF10(T1〜T8(第2図(E))がアンド回路40
に送出される。
なおこのときアンド回路40にはこれに加えて切換基準
信号SWP及び内部基準信号DREFに基づいて回転ドラム11
の1回転目の0度〜180度及び2回転目の180度〜360度
の期間の間、論理「H」レベルを有するゲート信号SGT
(第2図(F))が入力される。
これにより、アンド回路40は内部基準信号DREFの1周
期の間、第1〜第8のATF同期信号のタイミングパルスT
ATF10(T1〜T8)をゲート信号SGTでゲートし、この結果
第1、第2及び第7、第8のATF同期信号のタイミング
パルスT1、T2及びT7、T8が、サンプリングパルスTATF11
(第2図(G))としてアナログデイジタル変換回路38
に供給される。
かくしてアナログデイジタル変換回路38は入力される
ATFエンベロープ信号EATFを入力されるサンプリングパ
ルスTATF11のタイミングでサンプリングすると共にデイ
ジタルデータに変換し、これをATFパイロツトデータDT
ATF(DTT1、DTT2及びDTT7、DTT8)として平均値処理回
路44に送出する。
これにより平均値処理回路44は順次入力される第1、
第2及び第7、第8のATFパイロツトデータDTT1、DTT2
及びDTT7、DTT8に応じて、第1、第2及び第7、第8の
ATFエラーデータDTER1、DTER2及びDTER7、DTER8を検出
すると共にこれを内部基準信号DREFの1周期間の間累積
加算する。
この後、平均値処理回路44は内部基準信号DREFの1周
期間分毎に累積加算されたATFエラーデータDTERを値
「4」で割つて平均値化し、この結果得られる平均値デ
ータをATF制御データCATFとしてキヤプスタンサーボ処
理回路45に送出する。
このようにしてこのトラツキング制御回路30において
は、直径15〔mm〕の回転ドラム11を有するDAT10が第2
の再生モードで動作する場合にも記録トラツクTA、TBの
ATF記録領域ATF1、ATF2に記録されたATFパイロツト信号
を流用して、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが磁気テープ13の
対応する記録トラツクTA、TB上を走査し得るようになさ
れている。
以上の構成によれば、直径15〔mm〕の回転ドラム11を
有するDAT10において、回転ドラム11を直径30〔mm〕の
回転ドラムのDATの第1の再生モードの2倍の回転数で
回転させ、回転ヘツド12A、12Bが対応する記録トラツク
TA、TB上をそれぞれ2回走査するようになされた第2の
再生モードの場合にも、回転ヘツド12A、12Bから記録ト
ラツクTA、TBのATF記録領域ATF1、ATF2を再生して得ら
れる第1〜第8のATFパイロツト信号のうち、ほぼ良好
に再生された第1、第2及び第7、第8のATFパイロツ
ト信号をゲートし、この第1、第2及び第7、第8のAT
Fパイロツト信号に基づいて得られるATFエラーデータDT
ERの平均値で磁気テープ13の送り速度を制御するように
したことにより、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが対応する記
録トラツクTA、TB上にトラツキング制御し得るトラツキ
ング制御回路30を実現できる。
(G3)第2実施例のトラツキング制御回路 第1図との対応部分に同一符号を付した第3図におい
て、50は第2の発明を適用したトラツキング制御回路を
示し、アンド回路40に供給するゲート信号を作成するに
つき、トラツキング制御回路30のイクスクルーシブノア
回路43に代えマイクロコンピユータ構成のサンプリング
場所制御回路51が設けられている。
このサンプリング場所制御回路51はSWP生成回路42か
ら入力され回転ヘツド12A、12Bの切換基準信号SWP及び
デイジタル信号処理回路15から入力される内部基準信号
DREFを参照して、予めプログラミングされたタイミング
で所定期間の間論理「H」レベルを有するゲート信号S
GT1を送出する。
この実施例の場合、サンプリング場所制御回路51は第
2図(H)に示すように、内部基準信号DREFの1周期の
間、ATF記録領域ATF1及びATF2のATF同期信号のタイミン
グに応じた第1〜第8のATF同期信号のタイミングパル
スTATF10(T1〜T8(第2図(E))のうち、ジヤストト
ラツキング状態で記録トラツクTA、TBのATF記録領域ATF
1、ATF2を再生した場合と同様に得られる第1及び第8
のATFパイロツト信号をゲートするゲート信号SGT1を発
生する。
これにより、アンド回路40は内部基準信号DREFの1周
期の間、第1〜第8のATF同期信号のタイミングパルスT
ATF10(T1〜T8)をゲート信号SGT1でゲートし、この結
果第1及び第8のATF同期信号のタイミングパルスT1
びT8が、サンプリングパルスTATF12(第2図(I))と
してアナログデイジタル変換回路38に供給される。
かくしてアナログデイジタル変換回路38は入力される
ATFエンベロープ信号EATFをサンプリングパルスTATF12
のタイミングでサンプリングすると共にデイジタルデー
タに変換し、これをATFパイロツトデータDTT1及びDTT8
として平均値処理回路52に送出する。
これにより平均値処理回路52は入力される第1及び第
8のATFパイロツトデータDTT1及びDTT8に応じて、第1
及び第8のATFエラーデータDTER1及びDTER8を検出する
と共にこれを内部基準信号DREFの1周期間の間累積加算
する。
この後、平均値処理回路52は内部基準信号DREFの1周
期間分毎に累積加算されたATFエラーデータDTERを値
「2」で割つて平均値化し、この結果得られる平均値デ
ータをATF制御データCATFおしてキヤプスタンサーボ処
理回路45を送出する。
このようにしてこのトラツキング制御回路50において
は、DAT10が第2の再生モードの場合にも記録トラツクT
A、TBのATF記録領域ATF1、ATF2に記録されたATFパイロ
ツト信号を流用して、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが磁気テ
ープ13の対応する記録トラツクTA、TB上を走査し得るよ
うになされている。
以上の構成によれば、DAT10が第2の再生モードで動
作する場合にも、回転ヘツド12A、12Bから記録トラツク
TA、TBのATF記録領域ATF1、ATF2を再生して得られる第
1〜第8のATFパイロツト信号のうち、ジヤストトラツ
キング状態と同様に再生された第1及び第8のATFパイ
ロツト信号をゲートし、この第1及び第8のATFパイロ
ツト信号に基づいて得られるATFエラーデータDTERの平
均値で磁気テープ13の送り速度を制御するようにしたこ
とにより、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが対応する記録トラ
ツクTA、TB上にジヤストトラツキングに制御し得るトラ
ツキング制御回路50を実現できる。
(G4)第3実施例のトラツキング制御回路 第2図との対応部分に同一符号を付して示す第4図
は、第2の実施例によるトラツキング制御回路50を有す
るDAT10が、第7図について上述した第1及び第2の記
録トラツクTA及びTBに対して、1.5トラツクピツチのト
ラツク幅を有する第3及び第4の記録トラツクTAX及びT
BX上に、予め音楽番組が記録された磁気テープ13でなる
いわゆるソフトテープを得る第3の再生モードで動作す
る場合を示す。
この実施例の場合、直径15〔mm〕の回転ドラム11は上
述した第2の再生モードと同じ回転速度で回転制御さ
れ、180度の角間隔を有する回転ヘツド12A、12Bが回転
ドラム11に180度の角間隔で巻き付けられた磁気テープ1
3上の記録トラツクTAX、TBXを再生する。
またこの実施例の場合にはキヤプスタンモータ23の制
御によつて、磁気テープ13は第2の再生モードに対して
1.5倍の走行速度で走行するように設定されている。
この状態では例えば第4図(A)に示すように、第1
の回転ヘツド12Aは回転ドラム11が2回転する期間の
間、対応するアジマス角を有する第3の記録トラツクTA
X上を2回走査し、それぞれ1回転毎の0度〜180度の期
間の間、第3の記録トラツクTC上の記録オーデイオデー
タを再生信号SPBAX1、SPBAX2として読み出す。
この状態では第1の回転ヘツド12Aが第3の記録トラ
ツクTAX上をほぼ1トラツクピツチ分ずれながら走査す
ることから、前半の再生信号SPBAX1のエンベロープ波形
がほぼジヤストトラツキング状態で再生した場合に近い
波形を有するのに対して、後半の再生信号SPBAX2のエン
ベロープ波形は再生レベルが小さくなる。
また同様に第4図(B)に示すように、第2の回転ヘ
ツド12Bは回転ドラムが2回転する期間の間、対応する
アジマス角を有する第4の記録トラツクTBX上を2回走
査し、それぞれ1回転毎の180度〜360度の期間の間、第
4の記録トラツクTBX上の記録オーデイオデータを再生
信号SPBBX1、SPBBX2として読み出す。
この状態でも第2の回転ヘツド12Bが第4の記録トラ
ツクTBX上をほぼ1トラツクピツチ分ずれながら走査す
ることから、後半の再生信号SPBBX2のエンベロープ波形
がほぼジヤストトラツキング状態で再生した場合に近い
波形を有するのに対して、前半の再生信号SPBBX1のエン
ベロープ波形は再生レベルが小さくなる。
なおこのような第3の再生モードでは、第4図(C)
及び(D)に示すように、切換基準信号SWPは回転ドラ
ム11の回転に応じた周期を有するのに対し、内部基準信
号DREFは第3及び第4の記録トラツクTAX及びTBXに記録
された1記録単位(1インターリーブ単位)のデータを
回転ドラム11の2回転で再生することから切換基準信号
SWPの2倍の周期を有する。
またこの状態でトラツキング制御回路50のATF同期検
出回路39からは増幅再生信号SPB2中に含まれる各再生信
号SPBAX1、SPBBX1、SPBAX2、SPBBX2のATF記録領域ATF1
及びATF2のATF同期信号のタイミングに応じて内部基準
信号DREFの1周期の間、第1〜第8のATF同期信号のタ
イミングパルスTATF10(T1〜T8(第4図(E))がアン
ド回路40に送出される。
なおこのときアンド回路40には、サンプリング場所制
御回路51によつて、第4図(F)に示すようにジヤスト
トラツキング状態で記録トラツクTAX、TBXのATF記録領
域ATF1、ATF2を再生した場合と同様に得られる第1及び
第8のATFパイロツト信号をゲートするゲート信号SGT2
が発生される。
これにより、アンド回路40は内部基準信号DREFの1周
期の間、第1〜第8のATF同期信号のタイミングパルスT
ATF10(T1〜T8)をゲート信号SGT2でゲートし、この結
果第1及び第8のATF同期信号のタイミングパルスT1
びT8が、サンプリングパルスTATF20(第4図(G))と
してアナログデイジタル変換回路38に供給される。
かくしてアナログデイジタル変換回路38は入力される
ATFエンベロープ信号EATFをサンプリングパルスTATF20
のタイミングでサンプリングすると共にデイジタルデー
タに変換し、これをATFパイロツトデータDTT1及びDTT8
として平均値処理回路52に送出する。
これにより平均値処理回路52は順次入力される第1及
び第8のATFパイロツトデータDTT1及びDTT8に応じて、
第1及び第8のATFエラーデータDTER1及びDTER8を検出
すると共にこれを内部基準信号DREFの1周期間の間累積
加算する。
この後、平均値処理回路52は内部基準信号DREFの1周
期間分毎に累積加算されたATFエラーデータDTERを値
「2」で割つて平均値化し、この結果得られる平均値デ
ータをATF制御データCATFとしてキヤプスタンサーボ処
理回路45に送出する。
このようにしてこのトラツキング制御回路50において
は、第3の再生モードの場合にも記録トラツクTAX、TBX
のATF記録領域ATF1、ATF2に記録されたATFパイロツト信
号を流用して、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが磁気テープ13
の対応する記録トラツクTAX、TBX上を走査し得るように
なされている。
以上の構成によれば、DAT10が第3の再生モードの場
合にも、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが対応する記録トラツ
クTAX、TBX上を正確にトレースするようにトラツキング
制御し得るトラツキング制御回路50を実現できる。
(G5)第4実施例のトラツキング制御回路 第2図との対応部分に同一符号を付して示す第5図
は、第2の実施例によるトラツキング制御回路50を有す
るDAT10が、磁気テープ13を第2の再生モードに対して1
/2倍の走行速度で走行させるいわゆる第4の再生モード
で動作する場合を示す。
この実施例の場合、直径15〔mm〕の回転ドラム11は上
述した第2の再生モードと同じ回転速度で回転制御さ
れ、180度の角間隔を有する回転ヘツド12A、12Bが回転
ドラム11に180度の角間隔で巻き付けられた磁気テープ1
3上の記録トラツクTA、TBを再生する。
またこの実施例の場合キヤプスタンモータ23の制御に
よつて、磁気テープ13は第2の再生モードに対して1/2
倍の走行速度で走行するように設定されている。
この状態では例えば第5図(A)に示すように、第1
の回転ヘツド12Aは回転ドラム11が4回転する期間の
間、対応するアジマス角を有する第1の記録トラツクTA
上を4回走査し、それぞれ1回転毎の0度〜180度の期
間の間、第1の記録トラツクTA上の記録オーデイオデー
タを第1、第2、第3、第4の再生信号SPBA10
SPBA11、SPBA12、SPBA13として読み出す。
この状態では第1の回転ヘツド12Aが第1の記録トラ
ツクTA上をほぼ1/2トラツクピツチ分ずれながら走査す
ることから、第1の再生信号SPBA10の前半及び第2の再
生信号SPBA11の後半のエンベロープ波形がほぼジヤスト
トラツキング状態で再生した場合に近い波形を有するの
に対して、第3及び第4の再生信号SPBA12及びSPBA14
エンベロープ波形は再生レベルが小さくなる。
また同様に第5図(B)に示すように、第2の回転ヘ
ツド12Bは回転ドラム11が4回転する期間の間、対応す
るアジマス角を有する第2の記録トラツクTB上を4回走
査し、それぞれ1回転毎の180度〜360度の期間の間、第
2の記録トラツクTB上の記録オーデイオデータを第1、
第2、第3、第4の再生信号SPBB10、SPBB11、SPBB12
SPBB13として読み出す。
この状態でも第2の回転ヘツド12Bが第2の記録トラ
ツクTB上をほぼ1/2トラツクピツチ分ずれながら走査す
ることから、第3の再生信号SPBB12の前半及び第4の再
生信号SPBB13の後半のエンベロープ波形がほぼジヤスト
トラツキング状態で再生した場合に近い波形を有するの
に対して、第1及び第2の再生信号SPBB10、SPBB11のエ
ンベロープ波形は再生レベルが小さくなる。
なおこのような第4の再生モードでは、第5図(C)
及び(D)に示すように、切換基準信号SWPは回転ドラ
ム11の回転に応じた周期を有するのに対し、内部基準信
号DREFは第1及び第2の記録トラツクTA及びTBに記録さ
れさ1記録単位(1インターリーブ単位)のデータを回
転ドラム11の4回転で再生することから切換基準信号SW
Pの4倍の周期を有する。
またこの状態でトラツキング制御回路50のATF同期検
出回路39からは増幅再生信号SPB2中に含まれる各再生信
号SPBA10、SPBB10、SPBA11、SPBB11、SPBA12、SPBB12
SPBA13、SPBB13のATF記録領域ATF1及びATF2のATF同期信
号のタイミングに応じて内部基準信号DREFの1周期の
間、第1〜第16のATF同期信号のタイミングパルスT
ATF30(T1〜T16(第5図(E))がアンド回路40に送出
される。
なお実際上、再生信号SPBA13及びSPBB10に含まれるAT
F記録領域ATF1及びATF2は再生レベルが小さいことによ
り、第4及び第13のATF同期信号のタイミングパルス
T4、T13は送出されていない。
このときアンド回路40には、サンプリング場所制御回
路51によつて、第5図(F)に示すようにジヤストトラ
ツキング状態で記録トラツクTA、TBのATF記録領域ATF
1、ATF2を再生した場合と同様に得られる第1、第6、
第11、第16のATFパイロツト信号をゲートするゲート信
号SGT3が発生される。
これによりアンド回路40は内部基準信号DREFの1周期
の間、第1〜第16のATF同期信号のタイミングパルスT
ATF30(T1〜T16)をゲート信号SGT3でゲートし、この結
果第1、第6、第11、第16のATF同期信号のタイミング
パルスT1、T6、T11及びT16が、サンプリングパルスT
ATF40(第5図(G))としてアナログデイジタル変換
回路38に供給される。
かくしてアナログデイジタル変換回路38は入力される
ATFエンベロープ信号EATFをサンプリングパルスTATF40
のタイミングでサンプリングすると共にデイジタルデー
タに変換し、これをATFパイロツトデータDTT1、DTT6、D
TT11、DTT16として平均値処理回路52に送出する。
これにより平均値処理回路52は順次入力される第1、
第6、第11、第16のATFパイロツトデータDTT1、DTT6、D
TT11、DTT16に応じて、第1、第6、第11、第16のATFエ
ラーデータDTER1、DTER6、DTER11、DTER16を検出すると
共に、これを内部基準信号DREFの1周期間の間累積加算
する。
この後、平均値処理回路52は内部基準信号DREFの1周
期間分毎に累積加算されたATFエラーデータDTERを値
「4」で割つて平均値化し、この結果得られる平均値デ
ータをATF制御データCATFとしてキヤプスタンサーボ処
理回路45に送出する。
このようにしてこのトラツキング制御回路50において
は、第4の再生モードの場合にも記録トラツクTA、TBの
ATF記録領域ATF1、ATF2に記録されたATFパイロツト信号
を流用して、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが磁気テープ13の
対応する記録トラツクTA、TB上を走査し得るようになさ
れている。
以上の構成によれば、DAT10が第4の再生モードの場
合にも、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが対応する記録トラツ
クTA、TB上を正確にトレースするようにトラツキング制
御し得るトラツキング制御回路50を実現できる。
(G6)第5実施例のトラツキング制御回路 第5の実施例は第2の実施例によるトラツキング制御
回路50を有するDAT10が、第4の実施例と同様に第4の
再生モードで動作する場合を示す。
この実施例の場合サンプリング場所制御回路51は第5
図(H)に示すようにジヤストトラツキング状態で記録
トラツクTA、TBのATF記録領域ATF1、ATF2を再生した場
合と同様に得られる第1及び第16のATFパイロツト信号
をゲートするゲート信号SGT4を発生する。
これによりアンド回路40は内部基準信号DREFの1周期
の間、第1〜第16のATF同期信号のタイミングパルスT
ATF30(T1〜T16)をゲート信号SGT4でゲートし、この結
果第1及び第16のATF同期信号のタイミングパルスT1
びT16が、サンプリングパルスTATF50(第5図(I))
としてアナログデイジタル変換回路38に供給される。
かくしてアナログデイジタル変換回路38は入力される
ATFエンベロープ信号EATFをサンプリングパルスTATF50
のタイミングでサンプリングすると共にデイジタルデー
タに変換し、これをATFパイロツトデータDTT1及びDTT16
として平均値処理回路52に送出する。
これにより平均値処理回路52は順次入力される第1及
び第16のATFパイロツトデータDTT1及びDTT16に応じて、
第1及び第16のATFエラーデータDTER1及びDTER16を検出
すると共に、これを内部基準信号DREFの1周期間の間累
積加算する。
この後、平均値処理回路52は内部基準信号DREFの1周
期間分毎に累積加算されたATFエラーデータDTERを値
「2」で割つて平均値化し、この結果られる平均値デー
タをATF制御データCATFとしてキヤプスタンサーボ処理
回路45に送出する。
このようにしてこのトラツキング制御回路50において
は、第4の再生モードの場合にも記録トラツクTA、TBの
ATF記録領域ATF1、ATF2に記録されたATFパイロツト信号
を流用して、ほぼ回転ヘツド12A、12Bが磁気テープ13の
対応する記録トラツクTA、TB上を走査し得るようになさ
れている。
以上の構成によれば、DAT10が第4の再生モードの場
合にも、さらに一段と高い精度でほぼ回転ヘツド12A、1
2Bが対応する記録トラツクTA、TB上を正確にトレースす
るようにトラツキング制御し得るトラツキング制御回路
50を実現できる。
(G7)他の実施例 (1) 上述の実施例においては、ATFエラー信号をデ
イジタルデータに変換して1記録単位毎の平均値でトラ
ツキング制御するようにしたが、本発明はこれに代え、
1記録トラツク言や所定の複数トラツク分言に平均値を
算出するようにしても上述の実施例と同様の効果を実現
できる。
(2) 上述の実施例においては、ATF同期信号のタイ
ミングに応じたATFパイロツト信号のタイミングパルス
をゲートし、所望のATFパイロツトデータを得るように
した場合について述べたが、本発明はこれに代え、ATF
パイロツト信号のタイミングパルスでATFパイロツトデ
ータを得、この後所望のATFパイロツトデータのみを用
いて処理するようにしても良い。
(3) 上述の実施例においては、本発明を回転ヘツド
型デイジタルオーデイオテープレコーダのトラツキング
制御回路に適用した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、ビデオテープレコーダ、データレコーダ等
磁気テープを回転ドラムに巻き付け回転ヘツドでヘリカ
ルスキヤンするようになされた磁気記録及び又は再生装
置のトラツキング制御回路に広く適用して好適なもので
ある。
H発明の効果 上述のように第1の発明によれば、磁気テープの第1
及び第2の記録トラツクにそれぞれ形成された第1及び
第2のトラツキング情報領域を順次交互に再生して検出
される1記録単位分の記録データに応じた第1〜第8の
トラツキングエラー情報のうち、第1、第2及び第7、
第8のトラツキングエラー情報を1記録単位の記録デー
タを再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均し
て平均値情報を検出するようにしたことにより、この平
均値情報を用いて磁気テープの送り速度を制御すれば、
回転ドラムを第2の回転数で回転させる再生モード時に
おいても第1及び第2の回転ヘツドが第1及び第2の記
録トラツク上をほぼジヤストトラツキング状態で走査す
るように制御し得るトラツキング制御回路を実現でき
る。
また第2の発明によれば、第1〜第8のトラツキング
エラー情報のうち、第1又は第2及び第7又は第8のト
ラツキングエラー情報を1記録単位の記録データを再生
する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平均値
情報を検出するようにしたことにより、回転ドラムを第
2の回転数で回転させる再生モード時において、さらに
一段と高い精度で第1及び第2の回転ヘツドが第1及び
第2の記録トラツク上をほぼジヤストトラツキング状態
で走査するように制御し得るトラツキング制御回路を実
現できる。
さらに第3の発明によれば、磁気テープの第1及び第
2の記録トラツクに対して1.5倍のトラツクピツチを有
する第3及び第4の記録トラツクにそれぞれ形成された
第1及び第2のトラツキング情報領域を順次交互に再生
して1記録単位の記録データに応じて検出される第1〜
第8のトラツキングエラー情報のうち、第1及び第8の
トラツキングエラー情報を1記録単位の記録データを再
生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平均
値情報を得るようにしたことにより、この平均値情報を
用いて磁気テープの送り速度を制御すれば、回転ドラム
を第2の回転数で回転させると共に、磁気テープを第2
の走行速度で走行させる再生モード時においても、第1
及び第2の回転ヘツドが第3及び第4の記録トラツク上
をほぼジヤストトラツキング状態で走査するように制御
し得るトラツキング制御回路を実現できる。
さらにまた第4の発明によれば、磁気テープの第1及
び第2の記録トラツクにそれぞれ形成された第1及び第
2のトラツキング情報領域を順次交互に再生して1記録
単位の記録データに応じて検出される第1〜第16のトラ
ツキングエラー情報のうち、第1、第6、第11及び第16
のトラツキングエラー情報を1記録単位の記録データを
再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平
均値情報を検出するようにしたことにより、この平均値
情報を用いて磁気テープの送り速度を制御すれば、回転
ドラムを第2の回転数で回転させると共に、磁気テープ
を第2の走行速度で走行させる再生モード時において
も、第1及び第2の回転ヘツドが第1及び第2の記録ト
ラツク上をほぼジヤストトラツキング状態で走査するよ
うに制御し得るトラツキング制御回路を実現できる。
さらにまた第5の発明によれば、磁気テープの第1及
び第2の記録トラツクにそれぞれ形成された第1及び第
2のトラツキング情報領域を順次交互に再生して1記録
単位の記録データに応じて検出される第1〜第16のトラ
ツキングエラー情報より選択された第1、第6、第11及
び第16のトラツキングエラー情報のうち、任意の2つを
選択して1記録単位の記録データを再生する期間だけ累
積加算し、当該期間毎に平均して平均値情報を検出する
ようにしたことにより、この平均値情報を用いて磁気テ
ープの送り速度を制御すれば、回転ドラムを第2の回転
数で回転させると共に、磁気テープを第2の走行速度で
走行させる再生モード時においてさらに一段と高い精度
で第1及び第2の回転ヘツドが第1及び第2の記録トラ
ツク上をほぼジヤストトラツキング状態で走査するよう
に制御し得るトラツキング制御回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるトラツキング制御回路の一実施例
を示すブロツク図、第2図はその動作の説明に供するタ
イミングチヤート、第3図は他の実施例によるトラツキ
ング制御回路を示すブロツク図、第4図はその動作の説
明に供するタイミングチヤート、第5図はさらに他の実
施例によるトラツキング制御回路の動作の説明に供する
タイミングチヤート、第6図は回転ヘツド型デイジタル
オーデイオテープレコーダの全体構成を示すブロツク
図、第7図はDATフオーマツトによる磁気テープ上の記
録トラツクの説明に供する略線図、第8図は回転ドラム
の直径及び磁気テープの巻き付け角の説明に供する略線
図、第9図は従来のATF方式によるトラツキング制御方
法の説明に供するタイミングチヤートである。 1、13……磁気テープ、2、2A、2B、12A、12B……回転
ヘツド、3、4、11……回転ドラム、10……回転ヘツド
型デイジタルオーデイオテープレコーダ、17……記録再
生増幅回路、21……サーボ処理回路、25……トラツキン
グ制御回路、30、50……トラツキング制御回路、35……
再生信号増幅回路、36……ATFエンベロープ検波回路、3
7……イコライザ回路、38……アナログデイジタル変換
回路、39……ATF同期信号検出回路、40……アンド回
路、42……SWP生成回路、43……イクスクルーシブノア
回路、44、52……平均値処理回路、51……サンプリング
場所制御回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/467

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の回転数で回転する回転ドラムに巻き
    付けられ、走行方向に対して順次斜め方向に第1及び第
    2の記録トラツクが形成された磁気テープを上記回転ド
    ラム上に配置された第1及び第2の回転ヘツドでそれぞ
    れ1回走査して各上記第1及び第2の記録トラツクから
    1記録単位分の記録データを得る再生モードに対して、
    上記回転ドラムを上記第1の回転数の2倍の第2の回転
    数で回転させ、上記磁気テープを上記第1及び第2の回
    転ヘツドでそれぞれ2回走査して各上記第1及び第2の
    記録トラツクから上記1記録単位分の上記記録データを
    得る再生モードを有する磁気記録及び又は再生装置のト
    ラツキング制御回路において、 上記磁気テープの上記第1及び第2の記録トラツクにそ
    れぞれ形成された第1及び第2のトラツキング情報領域
    を順次交互に再生して上記1記録単位分の上記記録デー
    タに対応して第1〜第8のトラツキングエラー情報を検
    出するトラツキングエラー情報検出手段と、 当該トラツキングエラー情報検出手段から得られる上記
    第1〜第8のトラツキングエラー情報のうち、上記第1
    の記録トラツクの上記第1及び第2のトラツキング情報
    領域を1回目に再生して得られる第1、第2のトラツキ
    ングエラー情報及び上記第2の記録トラツクの上記第1
    及び第2のトラツキング情報領域を2回目に再生して得
    られる第7、第8のトラツキングエラー情報を選択する
    トラツキングエラー情報選択手段と、 当該トラツキングエラー情報選択手段により選択された
    上記第1、第2及び第7、第8のトラツキングエラー情
    報を上記1記録単位の上記記録データを再生する期間だ
    け累積加算し、当該期間毎に平均して平均値情報を検出
    する平均値検出手段と を具え、上記回転ドラムを上記第2の回転数で回転させ
    る上記再生モード時、上記第1及び第2の回転ヘツドが
    上記第1及び第2の記録トラツク上をほぼジヤストトラ
    ツキング状態で走査するように、上記平均値情報を用い
    て上記磁気テープの送り速度を制御する ことを特徴とするトラツキング制御回路。
  2. 【請求項2】第1の回転数で回転する回転ドラムに巻き
    付けられ、走行方向に対して順次斜め方向に第1及び第
    2の記録トラツクが形成された磁気テープを上記回転ド
    ラム上に配置された第1及び第2の回転ヘツドでそれぞ
    れ1回走査して各上記第1及び第2の記録トラツクから
    1記録単位分の記録データを得る再生モードに対して、
    上記回転ドラムを上記第1の回転数の2倍の第2の回転
    数で回転させ、上記磁気テープを上記第1及び第2の回
    転ヘツドでそれぞれ2回走査して各上記第1及び第2の
    記録トラツクから上記1記録単位分の上記記録データを
    得る再生モードを有する磁気記録及び又は再生装置のト
    ラツキング制御回路において、 上記磁気テープの上記第1及び第2の記録トラツクにそ
    れぞれ形成された第1及び第2のトラツキング情報領域
    を順次交互に再生して上記1記録単位分の上記記録デー
    タに対応して第1〜第8のトラツキングエラー情報を検
    出するトラツキングエラー情報検出手段と、 当該トラツキングエラー情報検出手段から得られる上記
    第1〜第8のトラツキングエラー情報のうち、上記第1
    の記録トラツクの上記第1又は第2のトラツキング情報
    領域を1回目に再生して得られる第1又は第2のトラツ
    キングエラー情報及び上記第2の記録トラツクの上記第
    1又は第2のトラツキング情報領域を2回目に走査して
    得られる第7又は第8のトラツキングエラー情報を選択
    するトラツキングエラー情報選択手段と、 当該トラツキングエラー情報選択手段によつて選択され
    た上記第1又は第2及び第7又は第8のトラツキングエ
    ラー情報を上記1記録単位の上記記録データを再生する
    期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平均値情報
    を検出する平均値検出手段と を具え、上記回転ドラムを上記第2の回転数で回転させ
    る上記再生モード時、上記第1及び第2の回転ヘツドが
    上記第1及び第2の記録トラツク上をほぼジヤストトラ
    ツキング状態で走査するように、上記平均値情報を用い
    て上記磁気テープの送り速度を制御する ことを特徴とするトラツキング制御回路。
  3. 【請求項3】第1の回転数で回転する回転ドラムに巻き
    付けられ、走行方向に対して順次斜め方向に第1及び第
    2の記録トラツクが形成された第1の走行速度で走行す
    る磁気テープを上記回転ドラム上に配置された第1及び
    第2の回転ヘツドでそれぞれ1回走査して各上記第1及
    び第2の記録トラツクから1記録単位分の記録データを
    得る再生モードに対して、上記回転ドラムを上記第1の
    回転数の2倍の第2の回転数で回転させると共に、上記
    磁気テープを上記第1の走行速度の1.5倍の第2の走行
    速度で走行させ、上記第1及び第2の記録トラツクのト
    ラツクピツチの1.5倍のトラツクピツチで形成された第
    3及び第4の記録トラツクを上記第1及び第2の回転ヘ
    ツドでそれぞれ2回走査して各上記第3及び第4の記録
    トラツクから上記1記録単位分の上記記録データを再生
    する再生モードを有する磁気記録及び又は再生装置のト
    ラツキング制御回路において、 上記磁気テープの上記第3及び第4の記録トラツクにそ
    れぞれ形成された第1及び第2のトラツキング情報領域
    を順次交互に再生して上記1記録単位分の上記記録デー
    タに対応して第1〜第8のトラツキングエラー情報を検
    出するトラツキングエラー情報検出手段と、 上記トラツキングエラー情報検出手段から得られる上記
    第1〜第8のトラツキングエラー情報のうち、上記第3
    の記録トラツクの上記第1のトラツキング情報領域を1
    回目に再生して得られる第1のトラツキングエラー情報
    及び上記第4の記録トラツクの上記第2のトラツキング
    情報領域を2回目に再生して得られる第8のトラツキン
    グエラー情報を選択するトラツキングエラー情報選択手
    段と、 当該トラツキングエラー情報選択手段によつて選択され
    た上記第1及び第8のトラツキングエラー情報を上記1
    記録単位の上記記録データを再生する期間だけ累積加算
    し、当該期間毎に平均して平均値情報を検出する平均値
    検出手段と を具え、上記回転ドラムを上記第2の回転数で回転させ
    ると共に、上記磁気テープを上記第2の走行速度で走行
    させる再生モード時、上記第1及び第2の回転ヘツドが
    上記第3及び第4の記録トラツク上をほぼジヤストトラ
    ツキング状態で走査するように、上記平均値情報を用い
    て上記磁気テープの送り速度を制御する ことを特徴とするトラツキング制御回路。
  4. 【請求項4】第1の回転数で回転する回転ドラムに巻き
    付けられ、走行方向に対して順次斜め方向に第1及び第
    2の記録トラツクが形成された第1の走行速度で走行す
    る磁気テープを上記回転ドラム上に配置された第1及び
    第2の回転ヘツドでそれぞれ1回走査して各上記第1及
    び第2の記録トラツクから1記録単位分の記録データを
    得る再生モードに対して、上記回転ドラムを上記第1の
    回転数の2倍の第2の回転数で回転させると共に、上記
    磁気テープを上記第1の走行速度の1/2倍の第2の走行
    速度で走行させ、上記第1及び第2の記録トラツクを上
    記第1及び第2の回転ヘツドでそれぞれ4回走査して、
    上記第1及び第2の記録トラツクから上記1記録単位分
    の上記記録データを再生する再生モードを有する磁気記
    録及び又は再生装置のトラツキング制御回路において、 上記磁気テープの上記第1及び第2の記録トラツクにそ
    れぞれ形成された第1及び第2のトラツキング情報領域
    を順次交互に再生して上記1記録単位分の上記記録デー
    タに対応して第1〜第16のトラツキングエラー情報を検
    出するトラツキングエラー情報検出手段と、 上記トラツキングエラー情報検出手段から得られる上記
    第1〜第16のトラツキングエラー情報のうち、上記第1
    の記録トラツクの上記第1及び第2のトラツキング情報
    領域を1回目及び2回目に再生して得られる第1、第6
    のトラツキングエラー情報及び上記第2の記録トラツク
    の上記第1及び第2のトラツキング情報領域を3回目及
    び4回目に再生して得られる第11、第16のトラツキング
    エラー情報を選択するトラツキングエラー情報選択手段
    と、 当該トラツキングエラー情報選択手段によつて選択され
    た上記第1、第6、第11及び第16のトラツキングエラー
    情報を上記1記録単位の上記記録データを再生する期間
    だけ累積加算し、当該期間毎に平均して平均値情報を検
    出する平均値検出手段と を具え、上記回転ドラムを上記第2の回転数で回転させ
    ると共に、上記磁気テープを上記第2の走行速度で走行
    させる上記再生モード時、上記第1及び第2の回転ヘツ
    ドが上記第1及び第2の記録トラツク上をほぼジヤスト
    トラツキング状態で走査するように、上記平均値情報を
    用いて上記磁気テープの送り速度を制御する ことを特徴とするトラツキング制御回路。
  5. 【請求項5】第1の回転数で回転する回転ドラムに巻き
    付けられ、走行方向に対して順次斜め方向に第1及び第
    2の記録トラツクが形成された第1の走行速度で走行す
    る磁気テープを上記回転ドラム上に配置された第1及び
    第2の回転ヘツドでそれぞれ1回走査して各上記第1及
    び第2の記録トラツクから1記録単位分の記録データを
    得る再生モードに対して、上記回転ドラムを上記第1の
    回転数の2倍の第2の回転数で回転させると共に、上記
    磁気テープを上記第1の走行速度の1/2倍の第2の走行
    速度で走行させ、上記第1及び第2の記録トラツクを上
    記第1及び第2の回転ヘツドでそれぞれ4回走査して各
    上記第1及び第2の記録トラツクから上記1記録単位分
    の上記記録データを再生する再生モードを有する磁気記
    録及び又は再生装置のトラツキング制御回路において、 上記磁気テープの上記第1及び第2の記録トラツクにそ
    れぞれ形成された第1及び第2のトラツキング情報領域
    を順次交互に再生して上記1記録単位分の上記記録デー
    タに対応して第1〜第16のトラツキングエラー情報を検
    出するトラツキング情報検出手段と、 当該トラツキング情報検出手段から得られる上記第1〜
    第16のトラツキングエラー情報のうち、上記第1の記録
    トラツクの上記第1及び第2のトラツキング情報領域を
    1回目及び2回目に再生して得られる第1、第6のトラ
    ツキングエラー情報及び上記第2の記録トラツクの上記
    第1及び第2のトラツキング情報領域を3回目及び4回
    目に再生して得られる第11、第16のトラツキングエラー
    情報を選択するトラツキングエラー情報選択手段と、 当該トラツキングエラー情報選択手段によつて選択され
    た上記第1、第6、第11及び第16のトラツキングエラー
    情報のうちの任意の2つを上記1記録単位の上記記録デ
    ータを再生する期間だけ累積加算し、当該期間毎に平均
    した平均値情報を検出する平均値情報検出手段と を具え、上記回転ドラムを上記第2の回転数で回転させ
    ると共に、上記磁気テープを上記第2の走行速度で走行
    させる上記再生モード時、上記第1及び第2の回転ヘツ
    ドが上記第1及び第2の記録トラツク上をほぼジヤスト
    トラツキング状態で走査するように、上記平均値情報を
    用いて上記磁気テープの送り速度を制御する ことを特徴とするトラツキング制御回路。
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JPH07118050B2 (ja) * 1987-03-13 1995-12-18 株式会社日立製作所 デイジタル信号記録再生装置
JPS63244437A (ja) * 1987-03-31 1988-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 回転ヘツド式テ−プレコ−ダの再生方式
JP2517333B2 (ja) * 1987-11-20 1996-07-24 三洋電機株式会社 回転ヘッド式テ―プレコ―ダの再生方法

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