JP2818198B2 - N‐(5,6,7,8‐テトラヒドロピリド[2,3‐d]ピリミジン‐6‐イルアルカノイル)グルタミン酸誘導体 - Google Patents

N‐(5,6,7,8‐テトラヒドロピリド[2,3‐d]ピリミジン‐6‐イルアルカノイル)グルタミン酸誘導体

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JP2818198B2 JP1132541A JP13254189A JP2818198B2 JP 2818198 B2 JP2818198 B2 JP 2818198B2 JP 1132541 A JP1132541 A JP 1132541A JP 13254189 A JP13254189 A JP 13254189A JP 2818198 B2 JP2818198 B2 JP 2818198B2
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ザ トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティー
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    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、下記式のグルタミン酸誘導体の個々のジア
ステレオマー及びそれらのジアステレオマー混合物に関
する: 上記式中: R1は−OH又は−NH2である; R2は水素又はカルボキキシ保護基である; R3は炭素−炭素結合−炭素原子1〜4のアルキレン、シ
クロヘキシレン又は である; R4は水素又はアミノ保護基である; Qは−S−又は−O−である; R5は水素、クロロ又はフルオロである;及び *で示された炭素原子の配置はSである。
式I A及びI Bの化合物は、基質として葉酸及び特に葉
酸の代謝誘導体を利用する1以上の酵素に対して阻害作
用を有する。したがって、本化合物は、こうして阻害さ
れる酵素に依存した新生物(neoplasm)の増殖を阻害す
るために単独で又は組合せて用いられる。
本発明は、式I A及びI Bの化合物の薬学上許容される
塩、これら化合物及びそれらの塩の製造方法、哺乳動物
において新生物(以下腫瘍ともいう)増殖に対抗する方
法、並びにこれらの化合物又はそれらの塩を含有した医
薬組成物にも関する。
本明細書で用いられるアルキレンという用語は、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、1,1
−プロピリデン、2,2−プロピリデン、1,2−プロパンジ
イル、2,3−ブタンジイル等のような、炭素原子1〜4
の直鎖又は分岐鎖二価脂肪族基を表す。同様に、シクロ
ヘキシレンは、1,2−シクロヘキシレン、1,3−シクロヘ
キシレン及び1,4−シクロヘキシレンのような炭素原子
6の二価シクロアルカンを表す。
R2及びR4で示され本明細書で用いられている保護基
は、最終治療化合物中に通常存在しないが、但し化学操
作中に反応するおそれがある基を保護するために一部の
合成過程で意図的に導入され、後の合成段階で除去され
る基を表す。このような保護基を有する化合物が主化学
中間体として重要であることから(但し、一部の誘導体
は生物学的活性も示す)、それらの正確な構造は重要で
ない。このような保護基の形成及び除去のための多数の
反応は、例えば“有機化学における保護基",プレナム・
プレス(Plenum Press),ロンドン及びニューヨーク,1
973年;グリーン,Th.W.(Greene,Th.W.),“有機合成
における保護基",ウィリー(Wiley),ニューヨーク,19
81年;“ザ・ペプタイデス”(The Peptides),第I
巻,シュレーダー(Schrder)及びルブケ(Lubke),
アカデミック・プレス(Academic Press),ロンドン及
びニューヨーク,1965年;“有機化学の方法",ホーベン
−ヴェイル(Houben−Weyl),第4版,第15/I巻,ゲオ
ルグ・チーメ・フェルラーク(Georg Thieme Verla
g),シュタットガート(Stuttgart),1974年のような
いくつかの標準的文献中に記載されている。
カルボキシ基は、分子の望ましい構造を壊さない十分
に穏やかな条件下で選択的に除去可能なエステル基、特
にメチルもしくはエチルのような低級アルキルエステル
及び詳しくはt−ブチルのような1位で分岐したエステ
ル;並びに(1)例えばメトキシメチル、1−メトキシ
エチル及びエトキシメチルのような低級アルコキシ、
(2)例えばメチルチオメチル及び1−エチルチオエチ
ルのような低級アルキルチオ、(3)2,2,2−トリクロ
ロエチル、2−ブロモエチル及び2−ヨードエトキシカ
ルボニルのようなハロゲン、(4)例えばtert−ブチル
のような低級アルキル、メトキシのような低級アルコキ
シ、ヒドロキシ、クロロのようなハロ及びニトロ各々が
一、二もしくは三置換されているか又は非置換である、
例えばベンジル、4−ニトロベンジル、ジフェニルメチ
ル、ジ(4−メトキシフェニル)メチルのような1又は
2のフェニル基、又は、(5)フェナシルのようなアロ
イル1又は2位が置換された上記の低級のアルキルエス
テルとして保護することができる。カルボキシ基は、例
えばトリメチルシリルオキシカルボニルとして、トリ低
級アルキルシリルのような有機シリル基の形でも保護さ
れる。
同様に、アミノ基は、穏やかな条件下で選択的に除去
可能なアシル基、特にホルミル、1位で分岐した低級ア
ルカノイル基、詳しくはピバロイルのような三級アルカ
ノイル、又は例えばトリフルオロアセチルのように1位
で置換された低級アルカノイル基を用いてアミドとして
保護することができる。
好ましい化合物の第一のグループは、R1が−OHで、R2
及びR4の各々が水素である化合物である。このグループ
の中で第一に好ましいサブグループは、R3が炭素−炭素
結合、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチ
レン又は1,4−シクロヘキレンである化合物である。こ
のサブグループの好ましい種類としては、N−〔3−
(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒド
ロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)プロピオ
ニル〕−L−グルタミン酸;N−〔4−(2−アミノ−4
−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)ブチリル)−L−グルタミ
ン酸;N−〔5−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,
8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)ペンタノイル〕−L−グルタミン酸;N−〔6−(2
−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピ
リド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ヘキサノイ
ル〕−L−グルタミン酸;N−〔7−(2−アミノ−4−
ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2.3−d〕
ピリミジン−6−イル〕ヘプタノイル〕−L−グルタミ
ン酸;及びN−〔4−(2−(2−アミノ−4−ヒドロ
キシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミ
ジン−6−イル)エチル)シクロヘキシ−1−イルカル
ボニル〕−L−グルタミン酸の(R,S)及び(S,S)ジア
ステレオマーがある。
第二に好ましいサングラスは、R3が: (上記式中、R5は水素であり、Qは−S−である) である化合物である。このサブグループの中で特に好ま
しい種類としては、N−〔5−(2−(2−アミノ−4
−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チエニ−2−イル
カルボニル〕−L−グルタミン酸;N−〔5−(4−(2
−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピ
リド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チエ
ニ−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸;N−〔5
−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テ
トラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)
エチル)チエニ−3−イルカルボニル〕−L−グルタミ
ン酸;N−〔4−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリジミン−
6−イル)エチル)チエニ−3−イルカルボニル〕−L
−グルタミン酸;N−〔3−(2−(2−アミノ−4−ヒ
ドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピ
リミジン−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボ
ニル〕−L−グルタミン酸;N−〔2−(2−アミノ−4
−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チエニ−3−イル
カルボニル〕−L−グルタミン酸;及びN−〔5−(2
−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒ
ドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル〕エチ
ル)フリ−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸の
(R,S)及び(S,S)ジアステレオマーがある。
本発明の化合物は、薬学上許容される塩の形で通常有
利に用いることができる。その水和物を含めたこのよう
な形は通常結晶であって、溶液を形成し又は医薬組成物
を処方する上で有利である。塩基との薬学上許容される
塩としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム、マゲネシウム、アルミニウム、亜鉛、アン
モニウム、トリメチルアンモニウム、トリエタノールア
ンモニウム、ピリジニウム及び置換ピリジニウム塩のよ
うな、アルカリ金属、アルカリ土類金属、無毒性金属、
アンモニウム並びに一、二及び三置換アミン類から形成
される塩類がある。一及び二ナトリウム塩、特に二ナト
リウム塩が有利である。
R3がアルキレン又は: である本発明の化合物は下記式の化合物: 〔上記式中: Z1及びZ2は別々に存在する場合各々水素であるか、又は
互いに一緒になった炭素−炭素結合である; R1は前記と同義である; R2′はカルボキシ保護基である; R3′は炭素原子1〜4の炭素−炭素結合アルキレン又は である;及び R4′はアミノ保護基である〕 の接触還元によって製造することができる。
適切な水素添加触媒としては、貴金属及び酸化パラジ
ウムもしくは白金、酸化ロジウムのような貴金属酸化
物、並びに炭素もしくは酸化カルシウムのような担体上
の上記物質がある。
R2′がカルボキシ保護基で、R4′がアミノ保護基であ
る式I A及びI Bのジアステレオマー混合物が得られる。
次いで、これらの保護基は、R2及びR4の各々が水素であ
る式Iの化合物を得るために、例えば水酸化ナトリウム
による等の酸性又は塩基性加水分解によって除去するこ
とができる。
式IIの化合物は、欧州特許出願第87308921.3号明細書
で記載されたものと類似した操作法を用いて製造するこ
とができる。即ち、最初の例として、下記式の化合物: 〔上記式中、Xはブロモ又はヨードであり、R4′は前記
と同義である〕 は、サカモト,シンセシス(Synthesis),1983年、第31
2頁以下で記載されているタイプのパラジウム/三置換
ホスフィン触媒の存在下で下記式の不飽和化合物: 〔上記式中、Z1、Z2、Z2′、及びR3′は前記と同義であ
る〕 と反応せしめられる。
R3がシクロヘキシレンである本発明の化合物は、下記
式の化合物: 〔上記式中、R4′はアミノ保護基であり、R1は前記と同
義である〕 の最初の接触還元を経て製造することができる。R1が−
OHである式Vの化合物は欧州特許出願第87308921.3号明
細書で記載された方法と同様にして製造され、R1が−NH
2である対応化合物は上記の方法でそれから得られる。
式Vの化合物の水素添加に適した触媒としては、貴金
属及び酸化パラジウムもしくは白金のような貴金属酸化
物がある。こうして下記式の化合物が得られる: 次いで、式VIの化合物は、混合無水物の形成、DCCに
よる処理又はジフェニルクロロホスホネートの使用によ
るカルボキシ基の活性化のようなペプチド結合を形成す
るための慣用的縮合技術を用いて、PCT出願WO第86/5181
号明細書で概説された方法に従い、下記式の保護グルタ
ミン酸誘導体: 〔上記式中、R2′はカルボキシ保護基である〕 とカップリングされる。次いで、R2′及びR4′で示され
る保護基は上記方法で除去される。
第三の例として、式IIの化合物は欧州特許出願第8730
8921.3号明細書で記載されたものと同様の方法を用いて
製造することができる。よって、下記式の不飽和化合
物: 〔上記式中、Z1、Z2及びR4′は前記と同義である〕 は、サカモト,シンセシス,1983年,第312頁以下で記載
されているタイプのパラジウム/三置換ホスフィン触媒
の存在下で下記式の化合物: 〔上記式中、Xはブロモ又はヨードであり、R2′、R5
びQは前記と同義である〕 と反応せしめられる。
R1が−OHである式IIの化合物は、前記方法に従い得ら
れる。R1が−NH2である化合物が望まれる場合には、こ
の生成物は1,2,4−トリアゾール及び(4−クロロフェ
ニル)ジクロロホスホネートで処理され、しかる後この
反応の生成物は濃アンモニアで処理される。
式IVの化合物は、ペプチド結合を形成するための慣用
的縮合技術を用いて前記方法に従い、下記式の化合物: 〔上記式中、X、R5及びQは前記と同義である〕 を式VIIの保護グルタミン酸誘導体とカップリングさせ
ることにより製造される。
式I A及びI Bで示される個々のジアステレオマーの混
合物はそのまま治療に用いることができ、又はクロマト
グラフィーによる等で機械的に分離することもできる。
一方、個々のジアステレオマーは、10−カンファースル
ホン酸、ショノウ酸、α−ブロモショノウ酸、メトキシ
酢酸、酒石酸、ジアセチル酒石酸、リンゴ酸、ピロリド
ン−5−カルボン酸等の個々のエナンチオマー(鏡像異
性体)のようなキラル酸とのジアステレオマー塩を形成
し、しかる後一方又は双方とも実質上他方を含有しない
ように、即ち95%以上の光学純度を有する形で個々のジ
アステレオマー塩基の一方又は双方を遊離させることに
より(任意に操作をくり返して)、分離することができ
る。この分離は、保護基除去の前又は後で行われる。
前記のように、本発明な化合物は基質として葉酸、特
に葉酸の代謝誘導体を利用する1以上の酵素に対して作
用を有する。本化合物は、繊毛癌、白血病、女性乳房の
腺癌、頭部及び頚部の表皮癌、偏平上皮又は小細胞肺癌
並びに様々なリンパ肉腫を含めた腫瘍の増殖を阻害する
ために有資格専門家の監視下で用いることができる。本
化合物は、菌状息肉腫及び乾癬を治療するためにも使用
可能である。
本化合物は、腫瘍を有しかつ治療の必要がある哺乳動
物に他の抗腫瘍剤、ステロイド等を含めた他の治療剤と
組合せて又は単独で経口投与されるが、但し非経口投与
されることが好ましい。非経口投与経路としては、筋肉
内、鞘内(intrathecal)、静脈内及び動脈内がある。
投与療法は具体的な腫瘍、患者の症状及び応答性に応じ
て決定されねばならないが、但し通常投与量は5〜10日
間にわたり約10〜約100mg/日であるか又は一回の1日投
与量250〜500mgが例えば14日毎に周期的に繰返される。
現在使用中の他の抗代謝産物と比較して低毒性であるの
みならず、毒性応答性は1日量を減らすか、又は1日お
きにもしくは3日目毎のような長い間隔でのいずれかも
しくは双方で化合物を投与することによりしばしば回避
しうる。経口投与形としては、薬物1〜10mg/単位用量
を含有した錠剤及びカプセルがある。20〜100mg/mlを含
有した等張液も非経口投与用に使用可能である。
下記例は、本発明を更に説明するものである。NMRデ
ータにおいて、“s"はシングレットを表し、“d"はタブ
レットを表し、“t"はトリプレットを表し、“q"はクァ
ルテットを表し、“m"はマルチプレットを表し、かつ
“br"はブロードなピークを表す。
例1 N−〔6−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシピ
リド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ヘキシ−5−
イノイル〕−L−グルタミン酸ジメチル アセトニトリル150ml中2−ピバロイルアミノ−4−
ヒドロキシ−6−ブロモピリド〔2,3−d〕ピリミジン
1.94g(6mmol)、N−(ヘキシ−5−イノイル)−L−
グルタミン酸ジメチル1.6g(6mmol)、塩化パラジウム
0.11、g、トリフェニルホスフィン0.32g、ヨウ化第一
銅0.05g及びトリエチルアミン26mlの混合物を還流下で
3時間加熱し、しかる後環境温度まで冷却した。溶媒を
減圧下で除去し、残渣を1:9メタノール:塩化メチレン
でシリカゲルクロマトグラフィーに付し、N−〔6−
(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシピリド〔2,3
−d〕ピリミジン−6−イル)ヘキシ−5−イノイル〕
−L−グルタミン酸ジメチルを得た:mp159−160℃;C25H
31N5O7としての分析計算値:C58.47,H6.08,N13.64;実測
値:C58.23,H5.97,N13.43。
前記操作においてN−(ヘキシ−5−イノイル)−L
−グルタミン酸ジメチルの代わりに当量のN−(ペンチ
−4−イノイル)−L−グルタミン酸ジメチルを用いる
ことにより同様の方法で、N−〔5−(2−ピバロイル
アミノ−4−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)ペンチ−4−イノイル〕−L−グルタミン
酸ジメチルを得ることができる。代表的実験において、
下記物理的定数がこの化合物に関して得られた:mp162−
163℃;C24H29N5O7としての分析計算値:C57.71,H5.84,N1
4,02;実測値:C57.94,H5.72,N13.99。
N−アクリロイル−L−グルタミン酸ジメチル及びN
−(ブチ−3−イノイル)−L−グルタミン酸ジメチル
から同様にして、N−〔3−(2−ピバロイルアミノ−
4−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)アクリロイル〕−L−グルタミン酸ジメチル及びN
−〔4−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシピリ
ド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ブチ−3−イノ
イル〕−L−グルタミン酸ジメチルが各々得られる。
前記操作においてN−(ヘキシ−5−イノイル)−L
−グルタミン酸ジメチルの代わりに当量のN−(ヘプテ
−6−エノイル)−L−グルタミン酸ジメチルを用いる
ことにより、N−〔7−(2−ピバロイルアミノ−4−
ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)
ヘプテ−6−エノイル〕−L−グルタミン酸ジメチルを
得ることができる。代表的実験において、下記物理的定
数がこの化合物に関して得られた:mp79−81℃;C26H35N5
O7としての分析計算値:C58.01,H6.82,N13.53;実測値:C5
8.47,H6.48,N12.80。
N−(ヘキシ−5−イノイル)−L−グルタミン酸ジ
メチルは、トリエチルアミンのような酸受容体の存在下
でヘキシ−5−イン酸クロリド(ヘキシ−5−イン酸を
塩化チオニルで処理することにより得られる)をL−グ
ルタミン酸ジメチルと反応させて得ることができる。そ
の場合に、ヘキシ−5−イン酸は例えば5−シアノペン
チ−1−インのアルカリ加水分解によって製造すること
ができる。
N−アクリロイル−L−グルタミン酸ジメチル、N−
(ペンチ−4−イノイル)−L−グルタミン酸ジメチ
ル、N−(ブチ−3−イノイル)−L−グルタミン酸ジ
メチル及びN−(ヘプテ−6−エノイル)−L−グルタ
ミン酸ジメチルは、各々アクリル酸、ペンチ−4−イン
酸、ブチ−3−イン酸及びヘプテ−6−エン酸のクロリ
ドとL−グルタミン酸ジメチルとから同様にして得られ
る。
例2 N−〔6−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−
6−イル)ヘキサノイル〕−L−グルタミン酸ジメチル 氷酢酸20ml中N−〔6−(2−ピバロイルアミノ−4
−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)ヘキシ−5−イノイル〕−L−グルタミン酸ジメチ
ル1.0gの溶液に酸化白金300mgを加えた。混合物を1気
圧で撹拌下4時間にわたり水素添加し、触媒を濾去し、
濾液を減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ
ーにより1:19メタノールクロロホルムで溶出させて、N
−〔6−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−5,
6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
−イル)ヘキサノル〕−L−グルタミン酸ジメチル0.84
g(82.7%)を得た:mp162−166℃;C25H39N5O7としての
分析計算値:C57.57,H7.54,N13.43;実測値C57.31,H7.25,
N14.15。
同様に、N−〔5−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒ
ドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ペ
ンチ−4−イノイル〕−L−グルタミン酸ジメチルから
N−〔5−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−
6−イル)ペンタノイル〕−L−グルタミン酸ジメチル
が製造される。代表的実験において、下記物理的定数が
この化合物に関して得られた:mp151−159℃;C24H37N5O7
としての分析計算値:C56.79,H7.35,H13.80;実測値C57.0
6,H7.22,N13.86。
同様に、N−〔3−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒ
ドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピ
リミジン−6−イル)プロピオニル〕−L−グルタミン
酸ジメチル及びN−〔4−(2−ピバロイルアミノ−4
−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)ブチリル〕−L−グルタミ
ン酸ジメチルは、各々N−〔3−(2−ピバロイルアミ
ノ−4−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
−イル)アクリロイル〕−L−グルタミン酸ジメチル及
びN−〔4−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ
ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ブチ−3−
イノイル〕−L−グルタミン酸ジメチルから製造され
る。
当量のN−〔7−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒド
ロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ヘプ
テ−6−エノイル〕−L−グルタミン酸ジメチルを用い
ることにより、N−〔7−(2−ピバロイルアミノ−4
−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)ヘプタノイル〕−L−グル
タミン酸ジメチルが得られる。代表的実験において、下
記物理的定数がこの化合物に関して得られた:mp152−16
0℃;C26H41N5O7としての分析計算値:C58.30,H7.72,N13.
08;実測値:C58.51,H7.61,N12.87。
例3 N−〔4−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロ
キシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミ
ジン−6−イル)エチル)シクロヘキシ−1−イル〕−
L−グルタミン酸ジエチル A. トリフロオロ酢酸200ml中2−ピバロイルアミノ−
4−ヒドロキシ−6−(4−カルボキシフェニルエチニ
ル)ピリド〔2,3−d〕ピリミジン(欧州特許出願第873
08921.3号明細書で記載されている)5g及び酸化白金1.6
0gをパール(Parr)装置中環境温度下60psi(約4.2kg/c
m2)で24時間にわたり水素添加した。触媒の濾去及び濾
液の濃縮により白色固体物として2−ピバロイルアミノ
−4−ヒドロキシ−6−〔2−(4−カルボキシシクロ
ヘキシ−1−イル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロ
ピリド〔2,3−d〕ピリミジンを得、これをカラムクロ
マトグラフィー〔ウォーターズ(Waters)200〕により
1:9メタノール:ジクロロメタンで溶出させて更に精製
した:mp218−234℃;C21H32N4O4としての分析計算値:C6
3.35,H7.97,N13,85;実測値:C63.30,H7.48,N13.57。
B. 乾燥N−メチルピロリドン50ml及びN−メチルモル
ホリン2.25ml中2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ
−6−〔2−(4−カルボキシシクロヘキシ−1−イ
ル)エチル〕−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン2.40gの溶液にフェニル N−フェニル
ホスホアミノクロリデート2.75gを加えた。この混合物
を窒素下0℃で45分間撹拌し、しかる後L−グルタミン
酸ジエチル2.45gを加え、次いで環境温度下で72時間撹
拌を続けた。溶媒を0.2mm/60℃で留去し、残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付し、1:19メタノールクロロ
ホルムで溶出させ、N−〔4−(2−(2−ピバロイル
アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリ
ド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)シクロ
ヘキシ−イル〕−L−グルタミン酸ジエチル1.67g(48
%)を得た:mp160−170℃;C30H47N5O7としての分析計算
値:C61.10,H8.03,N11.87;実測値:C61.38,H7.90,N11.8
4。
例4 N−〔6−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−
テトラヒドロピリド〔2.3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)ヘキサノイル〕−L−グルタミン酸 1.ON水酸化ナトリウム水溶液75ml中N−〔6−(2−
ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラ
ヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ヘキ
サノイル〕−L−グルタミン酸ジメチル0.5gの溶液を室
温で120時間撹拌し、しかる後pHを5.0N塩酸の慎重な添
加により7.0に調整した。水を減圧下で除去し、しかる
後濃溶液を氷浴で冷却した。形成された固体物を濾取
し、80℃で乾燥し、N−〔6−(2−アミノ−4−ヒド
ロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリ
ミジン−6−イル)ヘキサノイル〕−L−グルタミン酸
を得た;mp135℃で泡立ち、180−195℃で融解。NMR(DMS
O−d6300MHz)δ:9.80(s,br,1H),7.90(s,J=8Hz,1
H),6.20(s,1H),5.95(s,2H),4.08(m,1H),3.10
(m,1H)2.63(t,J=10Hz),2.40(m,1H),2.20(t,J=
8Hz,2H),2.05(t,J=8Hz,2H),1.84(m,1H),1.70(m,
2H),1.55(m,3H),1.20(m,6H)。
同様に、N−〔5−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒ
ドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピ
リミジン−6−イル)ペンタノイル〕−L−グルタミン
酸ジメチルからN−〔5−(2−アミノ−4−ヒドロキ
シ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジ
ン−6−イル)ペンタノイル〕−L−グルタミン酸が製
造される。代表的実験において、下記物理的定数がこの
化合物に関して得られた:mp144℃(軟化及び起泡);NMR
(DMSO−d6300MHz)δ:9.70(s,br,1H),8.10(d−J
=6Hz,1H),6.17(s,1H),5.88(s,2H),4.13(m,1H),
3.17(m,1H),2.68(t,J=6Hz,1H),2.42(m,1H),2.22
(t,J=5Hz,2H),2.07(t,J=5Hz,2H),1.88(m,1H),
1.70(m,2H),1.44(m,3H),1.24(m,4H)。
N−〔3−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8
−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)プロピオニル〕−L−グルタミン酸及びN−〔4−
(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒド
ロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ブチリ
ル〕−L−グルタミン酸は、各々N−〔3−(2−ピバ
ロイルアミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒド
ロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)プロピオ
ニル〕−L−グルタミン酸ジメチル及びN−〔4−(2
−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テト
ラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)ブ
チリル〕−L−グルタミン酸ジメチルから同様に製造さ
れる。
同様の方法で、N−〔7−(2−アミノ−4−ヒドロ
キシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミ
ジン−6−イル)ヘプタノイル〕−L−グルタミン酸は
N−〔7−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−
6−イル)ヘプタノイル〕−L−グルタミン酸ジメチル
から製造される。代表的実験において、下記物理的定数
がこの化合物に関して得られた:mp185−195℃(起泡);
NMR(DMSO−d6300MHz)δ:9.68(s,br,1H),8.01(d,J
=10Hz,1H),6.20(s,1H),5.88(s,2H),4.14(m,1
H),3.10(m.1H),2.66(t,J=9Hz,1H),2.35(m,1H),
2.20(t,J=5Hz,2H),2.05(t,J=5Hz,2H),1.89(m,1
H),1.67(m,2H),1.45(m,3H),1.20(m,8H)。
同様に、N−〔4−(2−(2−ピバロイルアミノ−
4ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド−〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)エチル)シクロヘキシ−1
−イル〕−L−グルタミン酸ジエチルを用いることによ
り、N−〔4−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−
5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−
6−イル)エチル)シクロヘキシ−1−イル〕−L−グ
ルタミン酸が得られる。代表的実験において、下記物理
的定数がこの化合物に関して得られた:mp210−225℃:NM
R(DMSO−d6300MHz)δ:9.70(s,br,1H),7.90(m,1
H),6.23(s,1H),5.92(s,2H),4.17(m,1H),3.18
(m,1H),2.72(t,J=9Hz,1H),2.45(m,1H),2.27(t,
J=6Hz,2H),2.09(m,1H),1.96(m,1H),1.74(m,3
H),1.45(m,5H),1.27(m,8H)。
例5 N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロ
キシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチニ
ル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸
ジメチル A. 5−ブロモ−2−チオフェンカルボン酸1.50g(7.2
5mmol)、数滴のジメチルホルムアミド及び塩化チオニ
ル2.21mlの溶液を還流下で2.5時間加熱した。溶媒を減
圧下で除去し、残渣を乾燥塩化メチレン10mlに再溶解し
た。この溶液を乾燥塩化メチレン25ml中のL−グルタミ
ン酸ジメチル塩酸塩1.62g、ジメチルアミノピリジン10m
g及びトリエチルアミン2.11mlの氷冷溶液に滴下した。
添加終了後、混合物を環境温度下で12時間撹拌し、しか
る後水で希釈し、塩化メチレンで抽出した。有機抽出液
を1.0N塩酸及び飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、しか
る後蒸発させ、粘稠油状物としてN−(5−ブロモチエ
ニ−2−イルカルボニル)−L−グルタミン酸ジメチル
2.71g(100%)を得たが、これは更に精製せずに次の操
作で用いることができる。
N−(5−ブルモフリ−2−イルカルボニル)−L−
グルタミン酸ジメチルも粘稠油状物として5−ブロモ−
2−フランカルボン酸から同様に製造される。
N−(5−ブロモチエニ−3−イルカルボニル)−L
−グルタミン酸ジメチルも、5−ブロモ−3−チエニル
カルボン酸から同様の方法で製造することができる。
B. アセトニトリル30ml中2−ピバロイルアミノ−4−
ヒドロキシ−6−エチニルピリド〔2,3−d〕ピリミジ
ン1.70g(6.32mmol)、N−(5−ブロモチエニ−2−
イルカルボニル)−L−グルタミン酸ジメチル2.30g
(6.32mmol)、塩化パラジウム44mg、トリフェニルホス
フィン130mg、ヨウ化第一銅25mg及びトリエチルアミン
1.13mlの混合物を還流下で3時間加熱し、しかる後環境
温度まで冷却した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をカラ
ムクロマトグラフィー(ウォーターズ200)に付し、1:1
9メタノール:塩化メチレンで溶出させて、N−〔5−
(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシピリド
〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチニル)チエニ
−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸ジメチルを
得た:mp228−230℃;C26H27N5O7Sとしての分析計算値:C5
6.41,H4.92,N12.65,S5.79;実測値:C56.64,H4.77,N12.8
8,S5.58。
前記操作においてN−(5−ブロモチエニ−2−イル
カルボニル)−L−グルタミン酸ジメチルの代わりに当
量のN−(5−ブロモフリ−2−イルカルボニル)−L
−グルタミン酸ジメチルを用いることにより同様の方法
で、N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒ
ドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エ
チニル)フリ−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン
酸ジメチルを得ることができる。代表的実験において、
下記物理的定数がこの化合物に関して得られた:mp135℃
(暗色化)181℃(分解);C26H25N5O8としての分析計算
値:C58.32,H4.71,N13.08,;実測値:C58.58,H4.92,N13.1
1。
同様に、前記操作においてN−(5−ブロモチエニ−
2−イルカルボニル)−L−グルタミン酸ジメチルの代
わりに当量のN−(5−ブロモチエニ−3−イルカルボ
ニル)−L−グルタミン酸ジメチルを用いることによ
り、N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒ
ドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エ
チニル)チエニ−3−イルカルボニル〕−L−グルタミ
ン酸ジメチルを得ることができる。
例6 N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロ
キシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミ
ジン−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニ
ル〕−L−グルタミン酸ジメチル 氷酢酸30ml中N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミ
ノ−4−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
−イル)エチニル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L
−グルタミン酸ジメチル0.5gの溶液に5%パラジウム炭
素1.5gを加えた。混合物を1気圧で撹拌下18時間にわた
り水素添加し、触媒を濾去し、濾液を減圧下で濃縮し
た。シリカゲルクロマトグラフィー1:19メタノール:ク
ロロホルムで溶出させて、N−〔5−(2−(2−ピバ
ロイルアミノ−4−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリ
ミジン−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニ
ル〕−L−グルタミン酸ジメチル100mg(19.7%)及び
所望N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒ
ドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピ
リミジン−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボ
ニル〕−L−グルタミン酸ジメチル204mg(4.02%)を
得た:mp152−160℃;C26H35N5O7Sとしての分析計算値:C5
5.60,H6.28,N12.47;実測値:C55.76,H6.23,N12.26。部分
的水素添加副生成物も再水素添加して、更に最終生成物
を得ることができる。
同様に、N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−
4−ヒドロキシピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)エチニル)フリ−2−イルカルボニル〕−L−グル
タミン酸ジメチルからN−〔5−(2−(2−ピバロイ
ルアミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピ
リド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)フリ
−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸ジメチルが
製造される、代表的実験において、下記物理的定数がこ
の化合物に関して得られた:mp155−162℃;C26H33N5O8
しての分析計算値:C57.45,H6.12,N12.88;実測値:C57.2
2,H6.08,N12.66。
同様に、N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−
4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チエニ−3−イル
カルボニル〕−L−グルタミン酸ジメチルは、N−〔5
−(2−(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシピリ
ド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチニル)チエ
ニ−3−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸ジメチル
から製造することができる。
例7 N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,
7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−
イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L−グ
ルタミン酸 1.0N水酸化ナトリウム水溶液15ml中N−〔5−(2−
(2−ピバロイルアミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−
テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L−グル
タミン酸ジメチル100mgの溶液を室温で120時間撹拌し、
しかる後pHを5.0N塩酸の慎重な添加により7.0に調整し
た。形成された固体物を濾取し、80℃で乾燥し、N−
〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8
−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イ
ル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L−グル
タミン酸6.15mg(76.8%)を得た;mp226−240℃(起泡
及び分解)。NMR(DMSO−d6300MHz)δ:9.80(s,br,1
H),8.45(d,J=9Hz,1H),7.63(d,J=3Hz,1H),6.78
(d,J=3Hz,1H),6.30(s,1H),6.04(s.2H),4.28(m,
1H),3.12(m,1H),2.84(m,3H),2.36(m,1H),2.02
(m,1H),1.83(m,2H),1.57(m,3H)。
同様に、N−〔5−(2−(2−ピバロイルアミノ−
4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−
d〕ピリミジン−6−イル)エチル)フリ−2−イルカ
ルボニル〕−L−グルタミン酸ジメチルからN−〔5−
(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テト
ラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エ
チル)フリ−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸
が製造される。代表的実験において、下記物理的定数が
この化合物に関して得られた;mp204−230℃(起泡)。N
MR(DMSO−d6300MHz)δ:9.80(s,br,1H),8.27(d,J=
9Hz,1H),7.03(d,J=4Hz,1H),6.30(m,1H),6.25(d,
J=4Hz,1H),6.04(s,2H),4.30(m,1H),3.16(m,1
H),2.65(m,3H),2.42(m,1H),2.16(t,J=7Hz,2H),
2.01(m,1H),1.84(m,2H),1.57(m,3H)。
N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,
6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
−イル)エチル)チエニ−3−イルカルボニル〕−L−
グルタミン酸は、同様にN−〔5−(2−(2−ピバロ
イルアミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロ
ピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チ
エニ−3−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸ジメチ
ルから製造することができる。
例8 N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,
6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L−
グルタミン酸の全細胞ヒト白血病細胞系CCRF−CEMにお
けるIC50は、0.0015μg/mlである。N−〔5−(2−
(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒド
ロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)
フリ−2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸のIC50
は、0.010μg/mlである。N−〔4−(2−(2−アミ
ノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド
〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チエニ−
2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸のIC50は、0.
0756μm/mlである。
本発明の他の化合物の全細胞ヒト白血病細胞系CCRF−
CEMにおけるIC50は、下記のとおりである: 様々な腫瘍に対するインビボ評価では、下記値を示し
た: (a)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおける6C3HEDリンパ肉腫: (腹腔内,1日投与,1日) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 400 100 6/10 200 99 2/10 100 94 1/10 50 88 0/10 (b)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおける6C3HEDリンパ肉腫: (腹腔内,連日投与,10日間) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 6.25 毒性 10/10 3.12 100 6/10 1.56 100 0/10 0.78 93 0/10 (c)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおけるB−16メラノーマ腫瘍: (腹腔内,隔日投与,1及び7日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 200 93 4/10 100 73 3/10 50 38 0/9 (d)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2イルカルボニル〕−L
グルタミン酸 マウスにおけるC3H哺乳動物腺癌腫瘍: (腹腔内,隔日投与,1、4、7、10日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 40 100 0/10 20 100 0/10 10 94 0/10 5 90 1/10 2.5 71 0/10 (e)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおけるCA−755腺癌腫瘍: (腹腔内,隔日投与,1、4、7、10日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 40 83 0/10 20 78 0/10 (f)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおけるCX−1結腸キセノグラフィー(Xenograp
hy): (腹腔内,隔日投与,1、4、7、10日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 40 毒性 10/10 20 91 9/10 10 94 6/10 5 90 3/10 (g)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおけるLX−1肺キセノグラフィー: (腹腔内,隔日投与,1、4、7、10日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 40 毒性 8/8 20 100 4/8 10 98 0/8 (h)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−
L−グルタミン酸 マウスにおけるMX−1哺乳動物キセノグラフィー: (腹腔内,隔日投与,1、4、7、10日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 40 毒性 10/10 20 毒性 9/9 10 96 5/10 5 84 3/10 (i)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)フリ−2−イルカルボニル〕−L
−グルタミン酸 マウスにおける6C3HEDリンパ肉腫: (腹腔内,連日投与,8日間) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 100 89 0/10 50 69 0/10 25 59 0/10 (j)N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)フリ−2−イルカルボニル〕−L
−グルタミン酸 マウスにおける6C3HEDリンパ肉腫: (腹腔内,隔日投与,1、4、7日目) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 20 100 0/10 10 100 0/10 5 97 0/10 2.5 98 0/10 1.25 29 0/10 0.625 1 0/10 (k)N−〔4−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,6,
7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6−
イル)ブチリル〕−L−グルタミン酸 マウスにおける6C4HEDリンパ肉腫: (腹腔内,連日投与,8日間) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 50 98 1/10 25 88 0/10 12.5 62 0/10 6.25 11 0/10 3.12 0 0/10 (l)N−〔4−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ
−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン
−6−イル)エチル)シクロヘキシルカルボニル〕−L
−グルタミン酸 マウスにおける6C3HEDリンパ肉腫: (腹腔内,連日投与,8日間) 用量mg/kg 阻害率% 毒性 100 22 0/9 50 5 0/10 25 4 0/10 12.5 18 0/10 なお、本例において、阻害率%は以下の方法により求
めた: 6C3HEDリンパ肉腫をトロカールを用いて、雌のC3Hマ
ウスの皮下に連続継代的に植え込んだ。7〜10匹のマウ
スでグループが構成された。腫瘍断片をマウスに接腫し
た翌日から治療を開示した。治療が完了したのちに(腫
瘍を7日後に測定した単一服用研究の場合を除く)、腫
瘍の巾と長さとを電子カリパスで測定した。腫瘍重量は
次式で求めた。
治療グループの平均腫瘍重量をビヒクル治療のコント
ロールと比較した。腫瘍成長の阻害率%は下式により求
めた。
C3H哺乳動物腺癌腫瘍の場合は上記方法に準じた。B
−16メラノーマ腫瘍およびCA−755腺癌腫瘍の場合は、
雌C57BL/6マウスを用いた以外は上記の方法に準じた。C
X−1結腸、LX−1肺およびMX−1哺乳ヒトキセノグラ
フト腫瘍の場合は、雌のCD1nu/nu免疫不全マウスを用い
たこと、腫瘍の接種7日目まで治療を開始しなかったこ
と、および、治療における最後の服用後4日目に腫瘍を
測定したこと以外は上記の方法に準じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チュアン、シー アメリカ合衆国インディアナ州、インデ ィアナポリス、イースト、スカースディ ル、ドライブ、8521 (72)発明者 エドワード、シー、テイラー アメリカ合衆国ニュージャージー州、プ リンストン、ウエスタン、ウェイ、288 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 471/00 - 471/22 A61K 31/505

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式のグルタミン酸誘導体: 〔上記式中: R1は−OH又は−NH2である; R2は水素又はカルボキシ保護基である; R3は炭素−炭素結合、炭素原子1〜4のアルキレン、シ
    クロヘキシレン又は である; R4は水素又はアミノ保護基である; Qは−S−又は−O−である; R5は水素、クロロ又はフルオロである;及び *で示された炭素原子の配置はSである〕 からなる群より選択される化合物及びそれらの薬学上許
    容される塩。
  2. 【請求項2】R1が−OHであり、R2及びR4の各々が水素で
    ある、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R3がメチレン、エチレン又はトリメチレン
    である、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】(S,S)−N−〔3−(2−アミノ−4−
    ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕
    ピリミジン−6−イル)プロピオニル〕−L−グルタミ
    ン酸又は(R,S)−N−〔3−(2−アミノ−4−ヒド
    ロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリ
    ミジン−6−イル)プロピオニル〕−L−グルタミン酸
    である、請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】(S,S)−N−〔4−(2−アミノ−4−
    ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕
    ピリミジン−6−イル)ブタノイル〕−L−グルタミン
    酸又は(R,S)−N−〔4−(2−アミノ−4−ヒドロ
    キシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミ
    ジン−6−イル)ブタノイル〕−L−グルタミン酸であ
    る、請求項3に記載の化合物。
  6. 【請求項6】(S,S)−N−〔5−(2−アミノ−4−
    ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕
    ピリミジン−6−イル)ペンタノイル〕−L−グルタミ
    ン酸又は(R,S)−N−〔3−(2−アミノ−5−ヒド
    ロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリ
    ミジン−6−イル)ペンタノイル〕−L−グルタミン酸
    である、請求項3に記載の化合物。
  7. 【請求項7】(S,S)−N−〔6−(2−アミノ−4−
    ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕
    ピリミジン−6−イル)ヘキサノイル〕−L−グルタミ
    ン酸又は(R,S)−N−〔3−(2−アミノ−6−ヒド
    ロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリ
    ミジン−6−イル)ヘキサノイル〕−L−グルタミン酸
    である、請求項3に記載の化合物。
  8. 【請求項8】R3がシクロヘキサ−1,4−ジイルである、
    請求項2に記載の化合物。
  9. 【請求項9】(S,S)−N−〔4−(2−(2−アミノ
    −4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3
    −d〕ピリミジン−6−イル)エチル)シクロヘキシ−
    1−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸又は(R,S)
    −N−〔4−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,
    6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
    −イル)エチル)シクロヘキシ−1−イルカニボニル〕
    −L−グルタミン酸である、請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】R3である、請求項2に記載の化合物。
  11. 【請求項11】R5が水素であり、Qが−S−である、請
    求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】(S,S)−N−〔5−(2−(2−アミ
    ノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド
    〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)チエニ−
    2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸又は(R,S)
    −N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,
    6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
    −イル)エチル)チエニ−2−イルカルボニル〕−L−
    グルタミン酸である、請求項11に記載の化合物。
  13. 【請求項13】R5が水素であり、Qが−O−である、請
    求項10に記載の化合物。
  14. 【請求項14】(S,S)−N−〔5−(2−(2−アミ
    ノ−4−ヒドロキシ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド
    〔2,3−d〕ピリミジン−6−イル)エチル)フラン−
    2−イルカルボニル〕−L−グルタミン酸又は(R,S)
    −N−〔5−(2−(2−アミノ−4−ヒドロキシ−5,
    6,7,8−テトラヒドロピリド〔2,3−d〕ピリミジン−6
    −イル)エチル)フラン−2−イルカルボニル〕−L−
    グルタミン酸である、請求項10に記載の化合物。
  15. 【請求項15】哺乳動物(ヒトを除く)において腫瘍増
    殖に対抗するための方法であって、 上記哺乳動物に単一又は多数回用量療法で請求項1に記
    載の化合物の有効量を投与することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】哺乳動物において腫瘍増殖に対抗するた
    めの医薬組成物であって、単一又は多数回用量療法によ
    る哺乳動物への投与において上記増殖に対抗する上で有
    効な量の請求項1に記載の化合物を薬学上許容される担
    体と共に含有した組成物。
  17. 【請求項17】下記式のグルタミン酸誘導体: 〔上記式中: R1は−OH又は−NH2である; R3は炭素−炭素結合、炭素原子1〜4のアルキレン、シ
    クロヘキシレン又は である; Qは−S−又は−O−である; R5は水素、クロロ又はフルオロである;及び*で示され
    た炭素原子の配置はSである〕 からなる群より選択される化合物及びそれらの薬学上許
    容される製造方法であって、 下記式の化合物: 〔上記式中: R1、R3、Q及びR5は、前記と同義である; R2′は水素又はカルボキシ保護基である; R4′は水素又はアミノ保護基である;及び *で示された炭素原子の配置はSである; R2′及びR4′のうち少なくとも一方は、水素以外のもの
    である〕 又はそれらの混合物を加水分解することを特徴とする方
    法。
JP1132541A 1988-05-25 1989-05-25 N‐(5,6,7,8‐テトラヒドロピリド[2,3‐d]ピリミジン‐6‐イルアルカノイル)グルタミン酸誘導体 Expired - Lifetime JP2818198B2 (ja)

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