JP2816905B2 - ゴムとゴムとの接着複合体の製造方法 - Google Patents

ゴムとゴムとの接着複合体の製造方法

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    • B29C66/10Particular design of joint configurations particular design of the joint cross-sections
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同種または異種のゴム
成分を含有する2つのゴム組成物からなるゴム材料を相
互に接着したゴムとゴムとの接着複合体(以下、ゴム・
ゴム接着複合体という)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤ、コンベヤベルト、ホー
ス、ライニング製品等のゴム・ゴム接着複合体は、複数
種類のゴム組成物をゴム材料に成形し、これら未加硫の
ゴム材料を積層した後加硫接着することにより製造され
ている。しかし、上記ゴム材料を積層すると、未加硫の
ゴム材料相互間の相溶性が悪かったり、加硫速度や架橋
形態等が大幅に相違し、所謂共加硫性がなかったりする
ため、強固に接着したゴム・ゴム接着複合体が得られな
いという問題があった。しかもゴム材料中に含まれる配
合薬品が相互に拡散移行し、ゴム材料の加硫特性が変化
するため、品質、性能の良好なゴム・ゴム接着複合体を
得ることができなかった。
【0003】また、ゴム材料の少なくとも一方が加硫さ
れている場合は、接着が非常に困難であり、その対策と
して接着剤等を使用しても十分に接着することは困難で
あり、しかも接着剤が硬くなるため、ゴム・ゴム接着複
合体の柔軟性を低下させる欠点があった。さらに、この
接着剤は、接着以外の補強効果等の効果を奏するもので
はなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2つのゴム
組成物からなるゴム材料を、それら相互間の共加硫性、
並びに前記ゴム材料の加硫の有無に関係なく強固に接着
し、しかもゴム材料中の配合成分の接着後の拡散移行を
防止し、接着剤が両ゴム材料の柔軟性を阻害しない等の
数多くの有用な性能を付与するゴム・ゴム接着複合体の
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明のゴム・ゴム接着複合体の製造方法にお
いては、当該ゴム・ゴム接着複合体を構成するゴム組成
物に含まれるゴム成分の種類の同異、ゴム材料の加硫、
未加硫の別及びゴム成分の固有の臨界表面張力γcの範
囲によって、次の4つの態様に分けられる。即ち本発明
の第1の発明は、臨界表面張力γc(以下γcと略す)
が25〜35ミリニュートン/メートル(以下mN/m
と略す)のゴム成分を含有する2つの未加硫のゴム組成
物からなるゴム材料の間に、厚さ10〜200μmの
高分子量ポリエチレンシート(以下超高分子量PEシ
ートと称する)を挟んで積層体を形成した後、該積層体
この超高分子量PEシートの融点以上の温度に加熱し
て融着一体化するゴム・ゴム接着複合体の製造方法であ
る。
【0006】本発明の第2の発明は、γcが25〜32
ミリニュートン/メートルの同種のゴム成分を含有する
2つのゴム組成物をそれぞれゴム材料とし、これらゴム
材料の少なくとも一方に、加硫されたゴム材料を使用
し、これらゴム材料の間に、厚さ10〜200μmの
高分子量PEシートを挟んで積層体を形成した後、該
層体をこの超高分子量PEシートの融点以上の温度に加
熱して融着一体化するゴム・ゴム接着複合体の製造方法
である。
【0007】本発明の第3の発明は、γcが共に25〜
30ミリニュートン/メートルの異種のゴム成分を含有
するゴム組成物からなり、2種共に未加硫のゴム材料、
未加硫ゴム材料と加硫したゴム材料及び2種共に加硫
ゴム材料の組み合わせからなる群から選ばれた一組の
ゴム材料の間に、厚さ10〜200μmの超高分子量P
Eシートを挟んで積層体を形成した後、該積層体をこの
超高分子量PEシートの融点以上の温度に加熱して融着
一体化するゴム・ゴム接着複合体の製造方法である。
【0008】さらに、本発明の第4の発明は、一方にγ
cが30〜35ミリニュートン/メートルのゴム成分を
含有するゴム組成物からなる未加硫のゴム材料と、他方
にγcが25〜30ミリニュートン/メートルのゴム成
分を含有するゴム組成物からなる未加硫のゴム材料又は
加硫されたゴム材料間に、厚さ10〜200μmの
高分子量PEシートを挟んで積層体を形成した後、該
層体をこの超高分子量PEシートの融点以上の温度に加
熱して融着一体化するゴム・ゴム接着複合体の製造方法
である。
【0009】このように本発明は、特定のγc を有する
同種又は異種のゴム成分を含有するゴム組成物を成形し
たゴム材料の間に超高分子量PEシートを挟んで加熱融
解し、前記ゴム材料と融着一体化するから、ゴム材料相
互の共加硫性並びに加硫の有無に関係なく接着すること
ができ、しかもこの超高分子量PEシートは接着後のゴ
ム材料相互間の配合成分の拡散移行を防止するので、こ
れらゴム材料の加硫特性の変動を防止することができ
る。また、このシート状接着剤の超高分子量PEシート
は柔軟で屈曲し易いためゴム・ゴム接着複合体の柔軟性
は低下することがなく、しかも強度、空気保持性、耐ガ
ス透過性、耐水性等の数多くの性能を向上することがで
きる。
【0010】本発明において、臨界表面張力γc とは、
昭和53年8月20日(第3刷),丸善株式会社発行「化学
便覧」基礎編II,第618頁に記載されているように、
固体面上で液体炭化水素その他の有機液体化合物の同族
列が示す接触角をθ、その液体の表面張力をγとする
と、cos θとγとの関係は同族体の種類に関せず大体一
本の直線となる。このとき、θ=0、すなわちcos θ=
1に相当するγc の値をいうと定義されている。
【0011】但し、本発明に定義するゴム成分の臨界表
面張力γcは、上記固体の代わりに、γcを測定しよう
とするゴム成分を熱プレスにより平坦にしたゴムサンプ
ルを使用して同様に測定した値をいう。また、本発明に
おいて、超高分子量PEシートとしては削り出し方式に
より作製したものを用いる。削り出し方式により作製し
た超高分子量PEシートとは、超高分子量のポリエチレ
ン粉末を加熱加圧シンタリングして円柱状の成形物を作
製し、この成形物をその周方向に薄肉に削ってシート状
又はフィルム状に切り出したものをいう。
【0012】本発明の第1の発明は、γcが25〜35
mN/mの同種のゴム成分を含有する2つのゴム組成物
を使用する必要がある。このゴム組成物に含有されるゴ
ム成分のγcが上記範囲外のときは、超高分子量PEシ
ートに対する接着性の良好なゴム材料が得られないから
である。即ち、上記ゴム成分のγcはポリエチレンのγ
c=29mN/mに近いため、ゴム材料の超高分子量P
Eシートに対する親和性を大きくし、融着による接着性
を向上するものと考えられる。
【0013】上記25〜35mN/mの範囲のγc を有
するゴム成分としては、1988年米国マーセル・デッ
カー社(Marcel Dekker, Inc., New York and Basel)発
行の“ハンドブック・オブ・エラストマーズ ニューデ
ベロップメント・アンド・テクノロジー”(Handbook o
f Elastomers New Development and Technology):エー
ケー,ボーミック及びエッチエル,ステファンズ(A,
K, Bhowmik and H, L,Stephens)著、第8章第253頁
の表1に記載されている、イソブチレン−イソプレン共
重合体ゴム(IIR,γc =27mN/m)、エチレン
−プロピレンジエン三元共重合体ゴム(EPDM,γc
=28mN/m)、天然ゴム(NR,γc =31mN/
m)、ポリブタジエンゴム(BR,γc =32mN/
m)、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR,γ
c =33mN/m)等がある。
【0014】上記ゴム成分に硫黄等の加硫剤、カーボン
ブラック等の補強剤、老化防止剤、加硫促進剤、その他
の配合薬品を配合することにより、ゴム組成物を調製す
る。ゴム成分の配合量はゴム組成物におけるゴム成分の
うちの50重量%以上を占める量にするのがよい。得ら
れたゴム組成物は、シート状又は板状等の任意の積層可
能な形状のゴム材料に成形する。これらゴム材料はスチ
ールコードのような金属コード、ナイロン、ポリエステ
ル、アラミド等の各種有機繊維からなるコードにより補
強したものであってもよい。
【0015】次いで、このように2つのゴム組成物を用
いて作製したゴム材料を適宜組み合わせて、その間に削
り出し方式により作製された超高分子量PEシートを挟
んで積層する。この削り出し方式により作製された超高
分子量PEシートは、高結晶性で、引張強度及び引張弾
性率が大きく数多くの優れた物性を有すると共に、ゴム
材料に対する親和性に優れ、融着により強固に接着す
る。望ましくは超高分子量PEシートは、分子量100
万以上のポリエチレンからなる厚さが10〜200μm
のものがよい。分子量が100万以上であることによ
り、ゴム材料に対する接着をより一層大きくし、その物
性を向上することができる。また、厚さを10μm以上
にすることにより強度、引張弾性率を向上し補強効果を
大きくすると共に、空気保持性、耐ガス透過性、耐水性
等の性能を付与し、ゴム材料中の配合薬品の拡散防止効
果を大きくすることができる。一方、200μm以下に
することにより接着部分の柔軟性を確保することができ
る。
【0016】このように超高分子量PEシートを挟んで
積層したゴム材料は、超高分子量PEシートの融点(1
25℃)以上の温度に加熱され、未加硫状態のゴム材料
を加硫すると共に融着により一体化しゴム・ゴム接着複
合体にすることができる。上記積層後の加熱温度は、余
りに高くなり過ぎると超高分子量PEシートが熱分解し
て変質し易くなるので、300℃以下にすることが望ま
しい。
【0017】本発明の第2の発明は、γcが25〜32
mN/mの同種のゴム成分を含有する2つのゴム組成物
ゴム材料として使用し、これらゴム材料の少なくとも
一方を加硫して使用する方法である。しかし、この第2
の発明に使用する加硫済みゴム材料は、γcが25〜3
2mN/mのゴム成分を含有するゴム組成物からなるゴ
ム材料を加硫したものであることか必要である。これ
は、ゴム材料が加硫されるとゴム中に架橋構造が形成さ
れるが、この架橋に伴うゴムの分子構造の変化が実質的
にγcを大きくし、超高分子量PEシートに対するゴム
材料の接着性を低下させるからである。本発明の第2の
発明は、γcの上限をポリエチレンのγc=29mN/
mに近くにすることにより、加硫済みゴム材料と高分子
量PEシートとの親和性を大きくし、良好な融着による
接着性が得られるようにする。
【0018】硫済みゴム材料は、加硫状態のゴム材
料又は加硫済みゴム材料と積層した後、加熱し上述と同
様にしてゴム・ゴム接着複合体を製造することができ
る。次に、本発明の第3の発明は、γcが共に25〜3
0mN/mの異種のゴム成分を含有する2つのゴム組成
物からなるゴム材料を用いて、本発明の第1の発明と同
様に超高分子量PEシートにより融着一体化してゴム・
ゴム接着複合体を製造する方法である。この第3の発明
においては、γcか25〜30mN/mの異種のゴム成
分をそれぞれ含有する2つのゴム組成物を使用する必要
がある。ゴム材料の組み合わせは、両方共に未加硫、一
方が未加硫で他方が加硫済み及び両方共に加硫済みのい
ずれであってもよい。上記範囲のγcを有するゴム成分
としては、例えばIIRやEPDM等を挙げることがで
きる。
【0019】また、超高分子量PEシートとしては、
μm〜200μmの範囲の厚さのものを使用すること
必要である。この異種のゴム成分を含有するゴム材料
の場合は、加硫中にゴム材料中の配合薬品が超高分子量
PEシートを拡散して他方のゴム材料に移行し、ゴム材
料の加硫接着性が変動することがあるからである。本発
明の第4の発明は、γcの範囲が異なるゴム成分を含有
する2つのゴム組成物同士を超高分子量PEシートを介
して接着する方法である。この第4の発明は、一方の側
のゴム材料は、γcが30〜35mN/mの超高分子量
PEのγc(29mN/m)よりも大きいゴム成分を含
有するゴム組成物から構成し、未加硫の状態で使用す
る。これは、上記範囲のγcの大きいゴム成分を含有す
るゴム組成物は、加硫によりさらにγcが増大し、超高
分子量PEのγc(=29mN/m)との差が大きくな
り過ぎて接着性が低下するから、このゴム材料は未加硫
の状態で使用し、超高分子量PEシートに対する良好な
接着性を確保するようにする。
【0020】他方の側のゴム組成物は、そのゴム成分の
γcが25〜30mN/mと小さいγcを有するゴム成
分を使用したゴム組成物を使用する。このゴム組成物か
らなるゴム材料は未加硫であっても加硫済みであっても
よい。この両ゴム材料は、第1〜3の発明と同様に、超
高分子PEシートを介して積層体に形成した後、その
積層体を超高分子量PEシートの融点以上の温度に加熱
して融着一体化することによりゴム・ゴム接着複合体を
製造することができる。
【0021】
【実施例】
実験例1 表1に示す配合組成を有する5種類のゴム組成物を調製
した。表2に示すように、表1のゴム組成物No.1(ゴ
ム成分NR)、No.2(ゴム成分EPDM)、No.3
(ゴム成分SBR−NR)、No.4(ゴム成分IIR)
及びNo.5(ゴム成分NBR)を、それぞれ150mm
×50mm×2.5mmの2枚のシート状のゴム材料に
成形した。
【0022】これら同種のゴム組成物からなるゴム材料
を、両方共に未加硫の組み合わせとし、それぞれゴム材
料の間に、厚さ50μmの超高分子量PEシート(分子
量約500万)を挟んで積層した後、20kg/cm
の加圧下、150℃で30分間加熱してゴム・ゴム接着
複合体を製造した。得られたゴム・ゴム接着複合体の接
着性を下記の方法により評価し、その結果を表2に示し
た。
【0023】 表1中の数値は、いずれも重量部である。
【0024】また、*1 はN−フェニル−N’−イソプ
ロピル−p−フェニレンジアミン *2 はN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド *3 はテトラメチルチウラムジスルフィド *4 は2−メルカプトベンゾチアゾール *5 はテトラメチルチウラムモノスルフィド *6 はベンゾチアジルジスルフィドである。接着性の評価方法 :ゴム・ゴム接着複合体の接着性は、
接着力の大きさで評価するのは正確ではない。そこで、
幅20mmのサンプルを作製して剥離テストを行い、界
面剥離が起こった場合にはたとえ接着力が高くても不良
(×)と評価した。他方、界面剥離を起さなかった場合
は、ゴム・ゴム接着複合体の接着界面を中心にして約
0.5mmの厚さのシートをカミソリにて切り出し、そ
の薄片をトルエン中に浸漬し、膨潤させた後、トルエン
中浸漬したままシートの接着界面付近に張力を加えても
界面剥離が起らなかった場合を接着性良好(○)と評価
した。
【0025】 表2からγc が39mN/mのNBR以外は、全て良
好な接着性を示すことが判る。 実験例2 表3に示すように、表1のゴム組成物No.1〜5を使用
し、いずれも同種の未加硫のゴム組成物からなるゴム材
料のうち、いずれか一方を加硫済みのゴム材料とし、こ
れらゴム材料の間に、超高分子量PEシートを挟んで加
熱して融着一体化した。得られたゴム・ゴム接着複合体
の接着を評価し、その結果を表3に示した。
【0026】 ゴム成分がSBR(γc =33mN/m)70:NR
(γc =31mN/m)30(重量比)のゴム組成物N
o.3の場合は、いずれか一方のゴム材料を加硫すると良
好な接着性が得られなくなる。これに対し、ゴム成分の
γc が25〜32mN/mの範囲の場合は、少なくとも
一方のゴム材料を加硫しても良好な接着性を有すること
が判る。 実験例3 表4に示すように、表1のゴム組成物No.2(EPD
M)とNo.4(IIR)及びNo.2(EPDM)とNo.
1(NR)の異種のゴム成分を含有するゴム組成物の組
み合わせについて、両方共に未加硫、いずれか一方が未
加硫で、他方が加硫済み及び両方共に加硫済みのゴム材
料の間に、それぞれ超高分子量PEシートを挟んで加熱
して融着一体化した。得られたゴム・ゴム接着複合体の
接着を評価し、その結果を表4に示した。
【0027】 表4から判るように、異種のゴム成分を含有するゴム
組成物を組み合わせたときは、ゴム成分のγc とゴム材
料の加硫状態(未加硫か加硫済みか)によって、接着性
が相違している。ゴム成分のγc 値が25〜30mN/
mの範囲内であるEPDM(γc =28mN/m)とI
IR(γc =27mN/m)の組み合わせのときは、加
硫状態に関係なく良好な接着性を有している。 実験例4 表5に示すように、表1のゴム組成物No.2(EPD
M)とNo.3(SBR−NR)の異種のゴム成分を含有
するゴム組成物の組み合わせについて、両方共に未加
硫、いずれか一方が未加硫で、他方が加硫済み及び両方
共に加硫済みのゴム材料の間に、それぞれ超高分子量P
Eシートを挟んで加熱して融着一体化した。得られたゴ
ム・ゴム接着複合体の接着を評価し、その結果を表5に
示した。
【0028】 表5から、γc 値が小さいゴム成分(EPDM=28
mN/m)とγc 値が大きいゴム成分(SBR=33m
N/m,NR=31mN/m)の異種のゴム成分を含有
するゴム組成物を組み合わせたときは、γc 値の大きい
ゴム成分を含有するゴム組成物からなるゴム材料が加硫
されていると、γc値が小さいゴム成分を含有するゴム
組成物からなるゴム材料の加硫状態に関係なく接着性が
悪化していることが判る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
定の臨界表面張力γcを有する同種又は異種のゴム成分
を含有するゴム組成物からなるゴム材料間を超高分子量
PEシートを接着剤として接合一体化したから次のよう
な効果が得られる。 超高分子量PEシートの優れた接着性により、ゴム
材料間が強固に接合された耐久性に優れたゴム・ゴム接
着複合体を製造することができる。
【0030】 超高分子量PEシートによりゴム材料
相互間の配合薬品の接着後の拡散移行を防止できる。ゴ
ム材料相互の共加硫性等の加硫特性及び加硫温度等の加
硫条件並びに加硫の有無に関係なく接着することができ
る。 超高分子量PEシートの優れた強度、高引張弾性率
等により補強材として役立ち、強度や寸法安定性等を向
上する。また、超高分子量PEシートは薄くて屈曲し易
いため、ゴム・ゴム接着複合体の柔軟性に何ら悪影響を
及ぼすことがない。
【0031】 超高分子量PEシートの優れた気体や
水分等に対するバリアー性により、ゴム・ゴム接着複合
体に優れた空気保持性、耐ガス透過性並びに耐湿気透過
性等を付与することができる。したがって、本発明方法
により得られたゴム・ゴム接着複合体は、タイヤ、コン
ベヤベルト、ホース、ライニング製品等及びその他のゴ
ム製品の強度、耐久性を向上し、従来のゴム・ゴム接着
複合体では得られなかった空気保持性、耐ガス透過性並
びに耐湿気透過性等を付与でき、極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 21:00 23:00 105:24 B29L 9:00 C08L 21:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臨界表面張力γcが25〜35ミリニュ
    ートン/メートルの同種のゴム成分を含有する2つの未
    加硫のゴム組成物をそれぞれゴム材料とし、これらゴム
    材料の間に、厚さ10〜200μmの超高分子量ポリエ
    チレンシートを挟んで積層体を形成した後、該積層体を
    前記超高分子量ポリエチレンシートの融点以上の温度に
    加熱して融着一体化するゴムとゴムとの接着複合体の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 臨界表面張力γcが25〜32ミリニュ
    ートン/メートルの同種のゴム成分を含有する2つのゴ
    ム組成物をそれぞれゴム材料とし、これらゴム材料の少
    なくとも一方に、加硫されたゴム材料を使用し、これら
    ゴム材料の間に、厚さ10〜200μmの超高分子量ポ
    リエチレンシートを挟んで積層体を形成した後、該積層
    体を前記超高分子量ポリエチレンシートの融点以上の温
    に加熱して融着一体化するゴムとゴムとの接着複合体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 臨界表面張力γcが共に25〜30ミリ
    ニュートン/メートルの異種のゴム成分を含有するゴム
    組成物からなり、2種共に未加硫のゴム材料、未加硫ゴ
    ム材料と加硫したゴム材料及び2種共に加硫したゴム材
    料の組み合わせからなる群から選ばれた一組のゴム材料
    の間に、厚さ10〜200μmの超高分子量ポリエチレ
    ンシートを挟んで積層体を形成した後、該積層体を前記
    超高分子量ポリエチレンシートの融点以上の温度に加熱
    して融着一体化するゴムとゴムとの接着複合体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 一方に臨界表面張力γcが30〜35ミ
    リニュートン/メートルのゴム成分を含有するゴム組成
    物からなる未加硫のゴム材料と他方に臨界表面張力γc
    が25〜30ミリニュートン/メートルのゴム成分を含
    有するゴム組成物からなる未加硫のゴム材料又は加硫さ
    れたゴム材料の間に、厚さ10〜200μmの超高分子
    量ポリエチレンシートを挟んで積層体を形成した後、該
    積層体を前記超高分子量ポリエチレンシートの融点以上
    の温度に加熱して融着一体化するゴムとゴムとの接着複
    合体の製造方法。
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