JP2815459B2 - 解凍室付き冷蔵庫 - Google Patents

解凍室付き冷蔵庫

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JP2815459B2 JP10905590A JP10905590A JP2815459B2 JP 2815459 B2 JP2815459 B2 JP 2815459B2 JP 10905590 A JP10905590 A JP 10905590A JP 10905590 A JP10905590 A JP 10905590A JP 2815459 B2 JP2815459 B2 JP 2815459B2
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尚世 山路
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は冷凍食品を解凍する解凍室付き冷蔵庫に関す
るものである。
従来の技術 従来より冷凍食品の解凍に対して加熱ヒータを用いる
例が用いられている。例えば、特公昭48−25414号公報
に示される例がそれであり、以下第7図,第8図に従い
説明する。
1は解凍箱であり、金属または合成樹脂等で箱状に形
成した外箱2と、前記外箱2の内側に適当な隙間を配し
て設けた熱伝導率の良好なアルミ等の金属製の内箱3で
構成されている。4は線状の加熱ヒータであり、前記解
凍箱1の底面部は疎、上面部は密となるように、アルミ
箔5によって前記内箱3に熱伝導的に密接されている。
6は前記外箱2,アルミ箔5間に介在させた断熱材であ
る。
かかる構成において、解凍箱1の底面に被解凍食品7
を載置して解凍作用を開始すると、加熱ヒータ4の加熱
によって内箱3の全周より熱が加えられ、ほぼ均一に被
解凍食品7を加熱し、解凍を行わせることが特徴となっ
ている。
発明が解決しようとする課題 しかし、この様な構成では解凍箱1の底面部からは、
熱伝導により被解凍食品7の底面部に熱が伝わり底面部
の解凍は可能であるものの、解凍箱1の上面及び側面部
からの被解凍食品7への放射熱の効果は、加熱ヒータ4
から内箱3を介しての熱線波長が5μm以下の近赤外線
域であるためほとんどなく、解凍箱1内の暖められた空
気の対流による伝熱によってのみ加熱が行われる。この
ため、被解凍食品7の中心部と表面部との解凍むらが大
きくなりやすく又、解凍時間も長くかかるという問題点
や、解凍終了後そのまま食品を放置して置くと、特に魚
肉等の生ものでは雰囲気温度が高いことによる変質が生
じるため、解凍終了を使用者が監視して処理したり、ま
た解凍の出来具合を目視するには冷蔵庫の扉を開けねば
ならず、使い勝手面が悪いという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解消するものであり、解凍
の出来具合を庫外から目視でき、且つ解凍むらが少な
く、短時間で解凍可能な解凍室を特に冷蔵庫の冷凍温度
と冷蔵温度の間の第3の温度帯を有する低温室内に付与
することを目的としている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の解凍室付き冷蔵庫
は、解凍室を冷凍温度と冷蔵温度の間の第3の温度帯を
有する低温室内に設置し、その低温室前面開口部には複
数のガラス,熱反射フィルム及び枠体により構成される
窓体を前記解凍室前方の相対向する部位に設置した低温
室扉を有し、さらに前記解凍室内の上面に遠赤外線ヒー
タとその上部をドーム状に覆う反射板、底面に加熱ヒー
タを密着させた底面板を設けて被解凍食品を載置した解
凍皿を設置する構成とする。そして、反射板の裏面空間
には通風路を形成して解凍室入口に設けた冷気流入量調
節用のダンパーサーモに連通させ、反射板には多数の通
風孔を形成すると共に、解凍中は遠赤外線ヒータ、加熱
ヒータの通電、冷却用送風機の連続運転制御を行わせ、
非解凍時は解凍室を前記低温室と同じ温度帯に維持させ
る解凍制御装置を設けるものである。
作用 本発明は上記した構成によって、被解凍食品の上面及
び側面より遠赤外線ヒータによる遠赤外線の直接放射及
び反射板を介しての間接放射が行われると共に底面の加
熱ヒータから伝熱加熱がおこなわれて熱吸収される。
又、同時に解凍中は反射板に形成した上面の多数の通風
穴より被解凍食品に対して均等に冷気が供給され食品表
面の温度上昇を抑制する。更に解凍終了後はダンパーサ
ーモの温調作用により自動的に食品温度は、解凍室が設
置されている低温室と同一の温度、即ち冷凍温度と冷蔵
温度の間の第3の温度帯に維持されて保冷されるもので
ある。更に解凍の出来具合は、解凍室前方の相対向する
部位に設置された窓体を通して、冷蔵庫の庫外より目視
できるものである。
実 施 例 以下本発明の一実施例の解凍室付き冷蔵庫について第
1図から第5図に従い説明する。
8は冷蔵庫本体で外箱9,内箱10及びこれら両箱9,10間
に充填された断熱材11により構成されている。12及び1
2′は冷蔵庫本体8を上中下の3室に区画する第1区画
壁及び第2区画壁であり、前記第1区画壁12の上部に冷
凍室13,下部に約−3℃のパーシャルフリージング温度
帯を維持する低温室14及び前記第2の区画壁12′の下部
に冷蔵室14′が区画形成されている。15は前記低温室14
内の上部の一区画に設けた解凍室である。16は前記冷蔵
庫本体8の低部後方に設けた冷凍サイクルの圧縮機、17
は前記冷凍室13の背面に収めた冷却器である。18は前記
冷却器17で冷却された冷気を前記冷凍室13,低温室14,冷
蔵室14′及び解凍室15内に強制送風させるための送風
機、20は前記低温室14,解凍室15の入口に設けて電気的
入力で冷気流入量を調節するダンパーサーモであり、そ
の構成を解凍室15用のダンパーサーモ20を例にとり説明
すると、21は電磁コイル、22は前記電磁コイル21の内心
部を電磁作用の有無によって上下するプランジャー、23
は前記プランジャー22に接合されたロッド、24は冷気通
路を開閉するダンパーであり、前記電磁コイル21への通
電時に電磁作用で前記ロッド23が押し上げられて前記ダ
ンパー24が開放され、通電が断たれると前記ロッド23は
下方に降下して前記タンパー24が閉成するように構成さ
れている。尚、図示しないが後の説明の便宜上、同一構
成の低温室14用のダンパーサーモ19の電磁コイルを2
1′、ダンパーを24′とする。25,26,26′は前記送風機1
8からの冷気を前記低温室14,解凍室15,冷蔵室14′に導
く吐出ダクト、27,28は夫々前記低温室14,解凍室15内を
冷却した冷気を前記冷却器17に戻すための吸入ダクトで
ある。又、29,30,31は夫々前記冷凍室13,低温室14,解凍
室15内の温度を検知する温度検知器である。更に前記冷
蔵室14′の入口には機械式のダンパーサーモ30′が設置
され、その温度検知器31′が室温を検知して所定の冷蔵
温度となるように冷気流入量を調節している。又、冷蔵
室14′を冷却した冷気は前記吸入ダクト27より前記低温
室14の戻り冷気と一緒に前記冷却器17へと戻って行く。
次に前記解凍室15の詳細構成について説明する。32は
合成樹脂製の外箱、33は前記外箱32の内面に設置して外
周を囲む断熱材である。34は前記解凍室15内の上部に設
けた遠赤外線ヒータであり、ヒータ線35を封入したガラ
ス管36の表面に珪素等を主成分とするセラミック塗料層
37を焼き付け塗装し約5μm以上の遠赤外線を有効に放
射するように構成されている。該遠赤外線ヒータ34は耐
熱製の高い合成樹脂製のホルダー38を介してドーム状に
形成したアルミニウム等の金属製の反射板39により垂下
支持されている。
また前記反射板39は解凍室15内の両側壁,奥壁を構成
する内箱部分も一体に形成したものとしており、更に天
面ドーム部両側の平面部には多数の通風孔40を形成して
いる。次に41はアルミニウム等金属製の底面板であり、
その裏面に線状の加熱ヒータ42がアルミ箔43等により熱
伝導的に密着固定されている。44は前記底面板41上に着
脱自在に設置される解凍皿であり、被解凍食品45を載置
するアルミニウム等金属製の皿46と外周を囲む枠体47に
より構成されている。48は前記反射板39の下方に一定の
間隔をおいて固定設置した火傷防止用の防護網であり、
49は解凍室15の前面開口部を開閉する扉である。また、
50は前記反射板39の裏面空間に形成した通風路であり、
吐出口51を介して前記ダンパーサーモ20に連通してい
る。52は解凍室15内の奥壁に形成した吸入口であり前記
吸入ダクト28に連通している。52は解凍室15内の奥壁に
形成した吸入口であり前記吸入ダクト28に連通してい
る。53は前記冷蔵庫本体8の外郭前面に設けた解凍スイ
ッチである。前記低温室14の前面開口部には、外板54,
内板55及び両板間に充填された断熱材56より構成され、
前記解凍室15の前方の相対向する部位に窓体57を設置し
た低温室扉58が位置している。前記窓体57はほぼ透明な
複数のガラス58′,熱反射フィルム59及び枠体60より構
成され、前記ガラス58′及び熱反射ファルム59により空
気層61が形成されており、この空気層61により断熱性を
確保すると同時に、熱反射フィルム59により熱線の低温
室14内への侵入を防止している。
次に電気回路及び制御回路について説明する。圧縮機
16はリレー接点62を介して、送風機18はリレー接点63を
介して電源に接続されている。また、解凍室用ダンパー
サーモの電源コイル21,低温室用のダンパーサーモの電
磁コイル21′は夫々リレー接点64,65を介して電源に接
続されている。また解凍室15の遠赤外線ヒータ34及び加
熱ヒータ42はともにリレー接点65′を介して電源に接続
されている。
66は冷凍室温度制御装置で、サーミスタ等の温度検知
器29,抵抗R1;R2,R3,コンパレータ67を備えた比較回路、
トランジスター68,リレーコイル69を備えており、前記
コンパレータ67の出力は前記トランジスタ68のベースに
接続されている。また、トランジスタ68のコレクタには
前記リレー接点62を開閉させる吸引用の前記リレーコイ
ル69が接続されている。70は低温室温度制御装置で、サ
ーミスタ等の温度検知器30,抵抗R4,R5,R6、コンパレー
タ71を備えた比較回路、トランジスタ72,リレーコイル7
3を備えており、前記コンパレータ71の出力は前記トラ
ンジスタ72のベースに接続されている。また、トランジ
スタ72のコレクタには前記リレー接点65を開閉させる吸
引用の前記リレーコイル73が接続されている。74は解凍
室温度制御装置で、サーミスタ等の温度検知器31,抵抗R
7,R8,R9、コンパレータ75を備えた比較回路、トランジ
スタ76,リレーコイル77を備えており、通常は前記解凍
室15の室温が約−3℃のパーシャルフリージング温度に
温調されるよう抵抗構成され、前記コンパレータ75の出
力は前記トランジスタ76のベースに接続されている。ま
た、前記トランジスタ76のコレクタには前記リレー接点
64を開閉させる吸引用の前記リレーコイル77が接続され
ている。更に、78は解凍制御装置で、前記解凍スイッチ
53,タイマー79,OR回路80,トランジスタ81,83,リレーコ
イル82,84を備えており、前記解凍スイッチ53の出力は
前記タイマー79の入力に接続されており、前記タイマー
79の出力は前記トランジスタ81のベース及び前記OR回路
80の一方の入力に接属されている。
また、前記トランジスタ81のコレクタにはリレー接点
65′を開閉させる吸引用の前記リレーコイル82が接続さ
れている。一方、前記OR回路80のもう一方の入力には前
記冷凍室温度制御装置66のコンパレータ67の出力が接続
され、前記OR回路80の出力は前記トランジスタ83のベー
スに接続されている。また、前記トランジスタ83のコレ
クタには前記リレー接点63を開閉させる吸引用のリレー
コイル84が接続されている。尚ここで、前記タイマー79
は入力に一旦「HIGH」(以下単に「H」と呼ぶ)の信号
が入ると、所定時間「H」信号を出力し続け、その後、
「LOW」(以下単に「L」と呼ぶ)の信号に切替わるよ
う構成されている。
かかる構成において、冷凍室13の温度が所定値より高
い場合は、温御検知器29の抵抗値が小さくなっておりコ
ンパレータ67の出力が「H」となるためトランジスタ68
がONしてリレーコイル69が導通する。
このためリレー接点62が閉成して圧縮機16が運転され
る。また、これと同時にOR回路80の出力も「H」となっ
ているためトランジスタ83がONしてリレーコイル84が導
通する。このため、リレー接点63が閉成して送風機18も
運転され冷凍室13,低温室14,冷蔵室14′及び解凍室15へ
冷気を強制送風して冷却を行う。その後、冷凍室13が所
定温度にまで冷却されれば温度検知器29の抵抗値が大き
くなりコンパレータ67の出力が「L」となる。このた
め、トランジスタ68はOFFし、また、OR回路80の出力も
「L」となるためトランジスタ83もOFFしてリレーコイ
ル69,84への通電が断たれる。このため、リレー接点62,
63はいずれも開放し圧縮機16,送風機18が停止する。以
後この作用を繰り返して冷凍室13内は所定温度(例えば
−20℃)に温調維持される。
次に低温室14の温度が所定値より高い場合は、温度検
知器30の抵抗値が小さくなっており、コンパレータ71の
出力が「H」となるためトランジスタ72がONしてリレー
コイル73が導通する。このため、リレー接点65が閉成し
て電磁コイル21′に通電されてダンパーサーモ19のダン
パー24′が開放され低温室14内へ冷気が導入されて冷却
作用を行う。その後、低温室14が所定温度にまで冷却さ
れれば温度検知器30の抵抗値が大きくなってコンパレー
タ71の出力が「L」となる。このため、トランジスタ72
はOFFしてリレーコイル73への通電が断たれてリレー接
点65が開放し、電磁コイル21′への通電も断たれる。そ
してダンパーサァモ19のダンパー24′が閉成されて低温
室14内への冷気の流入が阻止される。以後、この作用を
繰り返して低温室14内は冷凍温度と冷蔵温度の間の第3
の温度帯、即ち約−3℃のパーシャルフリージング温度
帯に温度維持される。
また、非解凍時において解凍室15の温度が所定値より
高い場合は、温度検知器31の抵抗値が小さくなってお
り、コンパレータ75の出力が「H」となるためトランジ
スタ76がONしてリレーコイル77が導通する。このため、
リレー接点64が閉成して電磁コイル21に通電されてダン
パーサーモ20のダンパー24が開放されて解凍室15内へ冷
気が導入されて冷却作用を行なう。その後、解凍室15内
が所定温度にまで冷却されれば温度検知器30の抵抗値が
大きくなってコンパレータ75の出力が「L」となる。こ
のため、トランジスタ76はOFFしてリレーコイル77への
通電が断たれてリレー接点64が開放し、電磁コイル21へ
の通電も断たれる。そしてダンパーサーモ20のダンパー
24が閉成されて解凍室15内への冷気の流入が阻止され
る。以後、この作用を繰り返して解凍室15内は前記低温
室14と同じ約−3℃のパーシャルフリージング温度帯に
温調維持される。
次に解凍時の作用について述べる。先ず、解凍しよう
とする被解凍食品45を解凍皿44上に載置して解凍室15内
の底面板41上に設置したうえで解凍スイッチ53を投入す
る。投入と同時にタイマー79が「H」信号の出力を開始
しトランジスタ81がONしてリレーコイル82が導通しリレ
ー接点65′が閉成する。そして遠赤外線ヒータ34,底面
の加熱ヒータ42に通電が開始され、被解凍食品45に対し
て上面から遠赤外線ヒータ34からの放射熱が反射板39の
反射作用とも相まって均等に行われ、底面からは加熱ヒ
ータ42による熱伝導加熱が同時に行われる。ここで、遠
赤外線ヒータ34の加熱においては、5μm以上の長波長
の遠赤外線が被解凍食品45に対して放射されるため、遠
赤外線波長域に吸収域を持つ一般的な食品類では効率よ
く遠赤外線が吸収され、被解凍食品45の比較的内部にま
で浸透して表面部と中心部との温度むらが大きくならな
い状態で解凍が進行する。また、加熱ヒータ42による加
熱においては、遠赤外線ヒータ34で十分に加熱しきれな
い被解凍食品45の底面部を解凍皿44を介しての熱伝導加
熱で解凍することができる。
一方、これら遠赤外線ヒータ34,加熱ヒータ42による
加熱作用と同時に解凍中、即ちタイマー79の出力が
「H」を発生し続ける間はOR回路80の出力も「H」とな
るためトランジスタ83がONし、リレーコイル84が導通し
てリレー接点63が閉成する。このため冷凍室温度制御装
置66の出力如何に係わらず、送風機18が強制的に運転さ
れる。ここで、解凍中は解凍室15内の温度が遠赤外線ヒ
ータ34,加熱ヒータ42の加熱作用によって徐々に上昇し
ていくため解凍15内に設けた温度検知器31の検知温度も
上昇して解凍室温度制御装置74のコンパレータ75の出力
が「H」となる。
このためトランジスタ76がONしてリレーコイル77に通
電され、リレー接点64が閉成しダンパーサーモ20の電磁
コイル21に通電される。そしてダンパー24が開放されて
送風機18で強制送風された冷気が吐出ダクト26を介して
吐出口51より解凍室15内上部の通風路50内に流入する。
通風路50内に流入した空気は反射板39に形成した多数の
通風孔40より下方へ吐出され、被解凍食品45の表面を均
等に冷却する。この作用によって、被解凍食品45は主と
して遠赤外線ヒータ34の遠赤外線放射効果で比較的内部
加熱に近い形で進行しながら、表面部の温度上昇が抑制
されることになり結果として、中心部との温度差の小さ
い解凍むらの少ない解凍が実現できる。また、解凍時間
についても遠赤外線の内部浸透効果により従来の加熱ヒ
ータ類に比べ短時間の解凍が可能になるほか、反射板39
が通風路50内に露出しているため本来相当な高温となる
反射板39自体及び周辺部材の温度が冷却されて低下し安
全上も好都合となる。尚、解凍室15内に流入した冷気は
冷却作用後、奥面に開口した吸入口52より吸入ダクト28
を介して冷却器17の方に回収される。
このような解凍作用が進行してタイマー79が所定時間
をカウントするとタイマー79の出力が「L」となりトラ
ンジスタ81がOFFしてリレーコイル82への通電が断たれ
る。そしてリレー接点85が開放して遠赤外線ヒータ34,
加熱ヒータ42への通電が断たれて解凍作用が終了する。
これと同時にOR回路80の一方の入力が「L」となるため
送風機18の強制送風状態は解除される。そして解凍室終
了後は通常冷却時と同様に温度検知器31の検知温度に基
づき、解凍室15内は温度制御される。このため、解凍後
の被解凍食品45は約−3℃のパーシャルフリージング温
度帯に安定するように直ちに冷却されることになり、余
熱で更に温度上昇することがない。そして、解凍終了後
そのまま放置しておいても魚,肉類等生もの保存に適し
た約−3℃のパーシャルフリージング温度帯で保冷され
ているため従来のように使用者が解凍の終了を監視して
即座に処理する間もなく安心して解凍が行なえ、また解
凍終了後、任意の時間に被解凍食品45を利用出来ること
になり極めて使い勝手が良い。また、解凍室15は低温室
14内に設置されており、通常時は両室ともに約−3℃の
パーシャルフリージング温度帯に維持されるので、解凍
室15内の温調は低温室14から熱影響を受けることも無
く、正確である。さらに解凍室15内は低温室扉60の窓体
57を通して庫外より目視できる。
発明の効果 以上のように本発明の解凍室付き冷蔵庫によると次の
ような効果が得られる。
(1) 上面より遠赤外線ヒータによる遠赤外線放射加
熱、底面より加熱ヒータによる熱伝導加熱の両面より効
率的に加熱でき、遠赤外線の被解凍食品内部への浸透効
果とも合わせて中心部と表面部と温度むらのない解凍が
短時間で出来る。
(2) 解凍中は強制通風用の送風機を連続運転させ
て、反射板の裏面空間に形成した通風路より被解凍食品
に対して冷気を降下流入させるため被解凍食品の表面部
が均等に冷却され更に温度上昇が抑制されて解凍むらの
少ない解凍が実現できる。
(3) 解凍中、本来なら高温になる反射板とその他周
辺部材も反射板が通風路に露出して冷却されるため温度
が低下し安全上も好都合である。
(4) 解凍終了後は解凍室内が冷凍室温度と冷蔵室温
度の間の第3の温度帯(例えば約−3℃のパーシャルフ
リージング温度帯)に保冷されるため、解凍終了直後の
余熱で被解凍食品の温度がさらに上昇することが無く、
そのまま放置しておいても魚肉等の生ものに適した温度
で鮮度が保持され任意の時間にその食品を利用すること
ができる。
(5) 解凍室は低温室に設置され、しかも通常時は両
室共に約−3℃のパーシャルフリージング温度帯に維持
されているため、解凍室は低温室から熱影響を受けるこ
とも無く前記のパーシャルフリージング温度の温調が正
確に行なえる。
(6) 解凍室前方に窓体があるため、解凍の出来具合
を確認する際、低温室扉を開けずに庫外より目視確認で
きる。またこの窓体には空気層が形成され、さらに熱反
射フィルムにより熱線の侵入を防止しているので熱断性
も十分確保されている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す解凍室の斜視図、第2
図は第1図の解凍室A−A′線における断面図、第3図
は同第1図の解凍室を備えた解凍室付き冷蔵庫の縦断面
図、第4図は同第1図の解凍室の入口に設けたダンパー
サーモの拡大断面図、第5図は同第3図の窓体部の縦断
面図、第6図は第3図の解凍室付き冷蔵庫の電気回路及
び制御回路図、第7図は従来例を示す解凍箱の斜視図、
第8図は同第7図の解凍箱のB−B′線における断面図
である。 13……冷凍室、14……低温室、14′……冷蔵室、16……
圧縮機、17……冷却器、18……送風機、20……ダンパー
サーモ、34……遠赤外線ヒータ、39……反射板、40……
通風孔、41……底面板、42……加熱ヒータ、44……解凍
皿、45……被解凍食品、49……扉、50……通風路、57…
…窓体、58……低温室扉、58′……ガラス、59……熱反
射フィルム、60……枠体、78……解凍制御装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍室と、冷蔵室と、前記両室の室温の間
    の第3の温度帯の室温を有する低温室と、該低温室内に
    設置され、外周を断熱材で囲み、前面開口部に開閉自在
    の扉を設けた解凍室と、前記解凍室前方の相対向する部
    位に複数のガラス,熱反射フィルム及び枠体より形成さ
    れる窓体を設置した低温室扉と、冷凍サイクルの圧縮
    機,冷却器と、前記冷却器により冷却された空気を前記
    冷凍室,冷蔵室,低温室及び解凍室に強制通風させる送
    風機と前記解凍室の上部に設けた遠赤外線ヒータと、金
    属製の底面板の裏面に熱伝導的に密着させた加熱ヒータ
    と、前記遠赤外線ヒータの上面をドーム状に覆う金属製
    の反射板と、被解凍食品を載置して前記底面板上に熱伝
    導的且つ着脱自在に配置される解凍皿と、前記解凍室の
    入口に設けて冷気流入量を調節するダンパーサーモと、
    前記ダンパーサーモより連通し、前記反射板の裏面上部
    空間に形成した通風路と、前記反射板に設けて前記通風
    路と解凍室内を連通する多数の通風孔と、解凍中は前記
    遠赤外線ヒータと加熱ヒータへの通電制御と前記送風の
    連続運転制御を行うと共に、非解凍時は前記解凍室を前
    記低温室と同一の温度帯に維持させる解凍制御装置とよ
    り成る解凍室付き冷蔵庫。
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