JP2863302B2 - 解凍室付き冷蔵庫 - Google Patents

解凍室付き冷蔵庫

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JP2863302B2 JP30986890A JP30986890A JP2863302B2 JP 2863302 B2 JP2863302 B2 JP 2863302B2 JP 30986890 A JP30986890 A JP 30986890A JP 30986890 A JP30986890 A JP 30986890A JP 2863302 B2 JP2863302 B2 JP 2863302B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus
    • F25D31/005Combined cooling and heating devices

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は冷凍食品を解凍する解凍室付き冷蔵庫に関す
るものである。
従来の技術 従来より冷凍食品の解凍に対して加熱ヒータを用いる
例が知られている。例えば、特公昭48−25414号公報に
示される例がそれであり、以下第10図,第11図に従い説
明する。1は解凍箱であり、金属または合成樹脂などで
箱状に形成した外箱2と、前記外箱2の内側に適当な間
隔をおいて設けた熱伝導率の良好なアルミニウムなどの
金属製の内箱3で構成されている。4は線状の加熱ヒー
タであり、前記解凍箱1の底面部は疎に、上面部は密に
なるようにしてアルミ箱5によって前記内箱3に熱伝導
的に密着されている。6は前記外箱2とアルミ箔5の間
に介在させた断熱材である。
かかる構成において、解凍箱1の底面に被解凍食品7
を載置して解凍作用を開始すると、加熱ヒータ4の加熱
によって内箱3の全周より熱が加えられ、被解凍食品7
を加熱し、解凍を行わせることが特徴となっている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような構成では解凍箱1の底面部
からは、熱伝導により被解凍食品7の底面部に熱が伝わ
り底面部の解凍は可能であるものの、解凍箱1の上面及
び側面部からの被解凍食品7への放射熱の効果は、加熱
ヒータ4から内箱3を介しての熱線波長が5μm以下の
近赤外線域であるためほとんどなく、主として解凍箱1
内の暖められた空気の対流による伝熱によって加熱が行
われる。このため、被解凍食品7の中心部と表面部との
解凍むらが大きくなりやすく、解凍時間も長くかかると
いう問題点や食品の大きさや重さによって解凍のできば
えが左右されるといった問題点があり、また解凍終了後
そのまま食品を放置しておくと、特に魚肉などの生物で
は雰囲気温度が高いことによる変質が生じるため、解凍
の終了を使用者が注意して処理する必要があり、安心し
て使用できないという問題点もあった。
また使用者の希望する仕上がりに応じることができな
いという問題点もあった。本発明は上述した問題点を解
消するものであり、解凍むらが少なく、短時間でしかも
安心して解凍ができ、また使用者の希望に応じて仕上げ
ることができる解凍室を、特に冷蔵庫内に付与すること
を目的としている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の解凍室付き冷蔵庫
は、解凍室内上面に放射ヒータとその上部を曲面状に覆
う反射板,底面に加熱ヒータ及び温度センサを密着させ
た底面板を設けた被解凍食品を載置した解凍皿を設置す
る構成とする。そして、反射板には冷気の吐出口を設け
るとともに、その裏側には吐出風路を形成して解凍室入
口に設けた冷気流入量調節用のダンパサーモに連通させ
る。また解凍操作には特に被解凍食品の厚さを入力する
厚さ設定キーと被解凍食品の仕上がりを入力する仕上が
り設定キーを設ける。そしてこのような構成に対して、
解凍中はダンパサーモを強制開放、送風機を強制運転さ
せるとともに、解凍開始から温度センサが所定温度に上
昇するまでは放射ヒータ,加熱ヒータをともに通電さ
せ、以後は加熱ヒータの通電は停止させ、前記放射ヒー
タへの通電は厚さ設定キーの入力と仕上がり設定キーの
入力に応じて時間長さを定めた複数の期間の通電率を段
階的に低下させる断続通電とし、非解凍時は解凍室を冷
蔵温度と冷凍温度の間の第3の温度帯に維持させる制御
手段を備えるものである。
作用 本発明は上記した構成によって、被解凍食品の上面及
び側面及び反射面を介しての間接放射が行われて、被解
凍食品の上面及び側面よりほぼ均等に熱吸収されると同
時に底面の加熱ヒータからも伝熱加熱が行われて熱吸収
される。また、底面の温度センサが所定温度に上昇する
までは両ヒータがともに通電されて急激に被解凍食品の
温度が上昇する。その後は加熱ヒータへの通電が停止
し、放射ヒータへの通電は被解凍食品の厚さと使用者の
希望する被解凍食品の仕上がりに応じて適切な時間で行
われるとともに断続通電率が段階的に低下することと、
ダンパサーモを介して反射板に設けた吐出口より冷気が
供給されて食品表面の温度上昇を抑制する。そして解凍
終了後はダンパサーモの温調作用により食品温度は自動
的に冷蔵と冷凍の間の第3の温度帯に維持されて保冷さ
れるものである。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を示す解凍室付き冷蔵庫につ
いて第1図から第9図に従い説明する。8は冷蔵庫本体
で外箱9,内箱10及びこれら両箱9,10間に充填された断熱
材11により構成されている。12は冷却室(以下、冷蔵室
12という)であり、13は前記冷蔵室12の上部に区画形成
した冷凍室である。そして前記冷蔵室12内の下部に設け
た解凍室である。15は前記冷蔵庫本体8の底部に設けた
冷凍サイクルの圧縮機、16は前記冷凍室13内の背面に収
めた冷却器である。17は前記冷却器16で冷却された冷気
を前記冷蔵室12,冷凍室13,解凍室14内に強制通風させる
ための送風機、18は前記解凍室14の入り口に設けて電気
的入力で冷気流入量を調節するダンパサーモであり、モ
ータ19の駆動力によってダンパ20を開閉するよう構成さ
れている。21は前記送風機17からの冷気を前記解凍室14
に導く吐出ダクト、22は解凍室14内を冷却した冷気を前
記冷却器16に戻すための吸込ダクトである。次に前記解
凍室14の詳細構成について説明する。23は合成樹脂製の
外箱、24はアルミニウムなど金属製の内箱であり、曲面
状の反射板25と前記反射板25の下方に相対して配置した
底面板26と両板25,26に3辺で接続した略コの字状の側
板27より構成されている。28は前記内箱24の前面開口部
に開閉自在に設けた扉で、空気層を形成して断熱性を高
めた合成樹脂製の二重構造となっている。29は前記内箱
24の反射板25に対向して所定の間隔をおいて設けた石英
ガラス管製の放射ヒータであり、それ自体約5μm以上
の遠赤外線をよく放射するが、例えば表面に珪素などを
主成分とするセラミック塗料を焼きつけ塗装しさらに遠
赤外線の放射効率を高めてもよい。30は一定の間隔をお
いて前記放射ヒータ29を覆うように取りつけた火傷防止
用の防護網である。31は前記底面板26の裏面にアルミ箔
などで熱伝導的に密着された線状の加熱ヒータであり、
32は前記底面板26の裏面中央部付近に熱伝導的に密着さ
れたサーミスタなどの温度センサである。33は前記底面
板26上に着脱自在に設置された解凍皿であり、被解凍食
品34を載置するアルミニウムなどの金属製の皿35と外周
を囲む合成樹脂製の枠体36により構成されている。37は
外箱23と内箱24の間に挿入された断熱材であり、上部に
前記吐出ダクト21及びダンパサーモ18と連通する吐出風
路38,後部に前記吸込ダクト22と連通する吸込風路39を
形成している。40は前記解凍室14内と吐出風路38を連通
するように前記内箱24の反射板25に多数形成した吐出
口、41は前記解凍室14内と吸込風路39を連通するように
前記内箱24の側板27に形成した吸込口である。また、42
は前記冷蔵庫本体8の外殻の一部に設けた操作板であ
り、3種類の厚さ(例えば、「薄め」…15mm以下、「普
通」…15〜30mm、「厚め」…30mm以上)を選択する厚さ
設定キー43である。また、操作板42には使用者の希望す
る被解凍食品の解凍仕上がり状態(例えば、「かた
め」,「標準」,「やわらかめ」)を選択する仕上がり
設定キー44及び解凍作用を開始或いは中止させる解凍ス
イッチ45を備えている。仕上がり設定は、仕上がり設定
キー44を選択しない時は「標準」としている。
次に制御関係について説明する。
46はマイクロコンピュータなどより成る制御手段(以
下マイクロコンピュータ46という)であり、3ステージ
より構成される解凍制御の第1ステージの時間をカウン
トするタイマ47,第1ステージの延長時間をカウントす
るタイマ48,第2ステージの時間をカウントするタイマ4
9,第3ステージの時間をカウントするタイマ50及び例え
ば断続通電率X%(ON…x1sec,OFF…x2sec)を設定する
タイマ51,断続通電率Y%(ON…y1sec,OFF…y2sec)を
設定するタイマ52などが内蔵されている。そして、前記
マイクロコンピュータ46の入力端子には前記圧縮機15,
送風機17の運転を制御するために冷凍室内の温度を検知
する冷凍室温度検知手段53,前記温度センサ32を備えた
食品温度検知手段54,同じ温度センサ32で構成した解凍
室温度検知手段55,前記厚さ設定キー43,仕上がり設定キ
ー44,解凍スイッチ45が接続され、出力端子には前記圧
縮機15,送風機17,ダンパサーモ18,放射ヒータ29,加熱ヒ
ータ31を駆動するための電磁リレーなどの駆動手段56,5
7,58,59,60が接続されている。
かかる構成において、第6図から第7図に示すフロー
チャート及びタイムチャートをもとに動作を説明する。
まず、解凍しようとする被解凍食品(例えば厚さ20mmの
牛ステーキ肉)34を解凍皿33上のほぼ中央に載置して底
面板26上に設置する。そして最初にSTEP1において、厚
さ設定キー43で被解凍食品34の厚さを「薄め」,「普
通」,「厚め」の3種類の区分に当てはめて設定する
(例えばこの場合「普通」と設定する)。次にSTEP2に
おいて、仕上がり設定キー44で使用者の希望する被解凍
食品34の解凍仕上がり状態を「かため」,「標準」,
「やわらかめ」の3種類から選んで設定する(例えばこ
の場合「標準」と設定する)。そして、STEP3におい
て、解凍スイッチ46をONすることによって解凍作用が開
始される。解凍制御がスタートするとSTEP4で第1ステ
ージのタイマ47が時間カウントを開始し、これに続いて
STEP5で放射ヒータ29(例えば100W)及び加熱ヒータ31
(例えば10W)に連続通電され、送風機17が強制運転、
またダンパサーモ18のダンパ20が強制開放される。この
ため、上面からは主として5μm以上の遠赤外線が連続
して直線的、或いは反射板25を介して間接的に被解凍食
品34の上側面にほぼ均等に放射されるため、遠赤外線波
長域に吸収波長帯を持つ一般的な食品類では効率よく遠
赤外線が吸収され、被解凍食品34の比較的内部にまで熱
が速やかに浸透する。また、放射ヒータ29で十分に加熱
しきれない被解凍食品34の底面部に対しては、解凍皿33
を介して加熱ヒータ31からの連続的な伝熱加熱が行われ
ることも合わせて、この第1ステージでは冷凍状態(た
とえば−20℃)であった被解凍食品34の温度を速やかに
上昇させることができる。一方、冷却器16で冷却された
冷気が送風機17の強制送風作用により、冷蔵庫本体内の
吐出ダクト21,ダンパサーモ18を介して解凍室14内の吐
出風路38に導かれ、天面の多数の吐出口40よりシャワー
状に降下送風される。このため、前述の放射ヒータ29の
遠赤外線放射による食品内部への熱の浸透効果と合わせ
て、表面の温度上昇を押さえながら被解凍食品34の表面
と中心との温度むらが大きくならない状態で解凍が進行
する。尚、解凍室14内の加熱作用で暖められた空気は、
室内後部に設けた吸込口41,吸込風路40より冷蔵庫本体
8の吸込ダクト22を介して冷却器16に戻され、再び冷却
されて循環作用を繰り返す。このような冷却作用を交え
た連続的な加熱作用が進むうち、STEP6で温度センサ32
の温度Tが設定値T′(例えば20℃)より高いか低いか
を判断し、低ければSTEP6で高くなるまで待機する。STE
P6で温度が高い(T≧20℃)と判断されると第1ステー
ジが終了したと判断され、STEP7に進んで第1ステージ
のタイマが時間カウントを停止して、解凍開始からの所
要時間t1(例えば6min)を第1ステージの時間としてマ
イクロコンピュータ46内に記憶する。ここで所要時間t1
は食品の重量にほぼ比例する。これに続いてフローはST
EP8に進み、第1ステージの延長時間タイマ48が時間カ
ウントを開始する。この時タイマ48の設定時間、即ち第
1ステージの延長時間t1′は、第1ステージの時間t1
STEP1及びSTEP2で選択した厚さ,仕上がり別に予め決め
られた定数a(例えばこの場合厚さ「普通」仕上がり
「標準」でa=0)を乗じた時間t1′=a・t1(この場
合は0×6=0min)に自動的に設定される。そしてタイ
マ48の時間カウントと同時にSTEP9に進み、放射ヒータ2
9が連続通電され、加熱ヒータ31は通電を停止される。
また、この時、送風機17は強制運転,ダンパサーモ18の
ダンパ20は強制開放される。続いて、STEP10でタイマ48
のカウント時間がt1′(0min)に達したかどうか判断
し、到達していなければSTEP10で到達するまで待機す
る。STEP10でタイマ48がt1′(0min)をカウントすると
第1ステージの延長を終了しSTEP11に進む。STEP11で
は、第2ステージのタイマ49が時間カウントを開始す
る。この時タイマ49の設定時間、即ち第2ステージの時
間t2は、第1ステージの時間t1にSTEP1及びSTEP2で選択
した厚さ、仕上がり別に予め決められた定数b(例えば
この場合厚さ「普通」仕上がり「標準」でb=2)を乗
じた時間t2=b・t1(この場合は2×6=12min)に自
動的に設定される。そしてタイマ49の時間カウントと同
時にSTEP12に進み、放射ヒータ29がタイマ51の断続通電
率X%=〔x1sec/(x1+x2)sec〕×100(たとえば80%
…x1=60sec,x2=15sec)で断続的に通電される。また
底面の加熱ヒータ31は通電を停止される。尚この時、送
風機17,ダンパサーモ18のダンパ20は引き続いて強制運
転或いは強制開放されて、冷気が連続的に導入される。
このようにして第2ステージでは第1ステージよりも抑
えた加熱量で、しかも断続的な加熱が上面より行われる
ため、被解凍食品34の表面から中心への熱の授受が促進
されることと合わせて、冷気によって表面温度の上昇を
抑制しながらの解凍が進行する。このような冷却作用を
交えた断続的な加熱作用が進むうち、STEP13でタイマ49
のカウント時間がt2(12min)に達したかどうか判断
し、到達していなければSTEP13で到達するまで待機す
る。STEP13でタイマ49がt2(12min)をカウントすると
第2ステージを終了しSTEP14に進む。STEP14では第3ス
テージのタイマ50が時間カウントを開始する。この時タ
イマ50の設定時間、即ち第3ステージの時間t3は、第1
ステージの時間t1にSTEP1及びSTEP2で選択設定した厚
さ、仕上がり別に予め決められた定数c(例えばこの場
合厚さ「普通」仕上がり「標準」でc=1)を乗じた時
間t3=c・t1(この場合は1×6=6min)に自動的に設
定される。そしてタイマ50の時間カウントと同時にSTEP
15に進み、放射ヒータ29はタイマ51の断続通電率Y%=
〔y1sec/(y1+y2)sec〕×100(たとえば40%…y1=20
sec,y2=30sec)で断続的に通電される。尚この時も底
面の加熱ヒータ31の通電は停止され、送風機17,ダンパ
サーモ18のダンパ20は引き続いて強制運転或いは強制開
放されて冷気が連続的に導入される。このようにして第
3ステージでは第2ステージよりもさらに抑えた加熱量
で旦つ冷気を交えての加熱作用が行われることと、特に
表面温度を上昇させやすい伝熱加熱となる底面の加熱ヒ
ータ31を引き続いて加熱させないことにより、被解凍食
品34の表面の温度上昇が十分抑制され、結果として中心
と表面の温度差が小さく、むらが少ない解凍が実現でき
る。続いてSTEP16でタイマ51のカウント時間がt3(6mi
n)に達したかどうか判断し、到達していなければSTEP1
6で到達するまで待機する。STEP16でタイマ51がt3(6mi
n)をカウントすると第3ステージを終了しSTEP17に進
む。STEP17では、放射ヒータ29,加熱ヒータ31は通電を
停止され、送風機17,ダンパサーモ18のダンパ20は強制
運転解除或いは強制開放解除されて、解凍を終了する。
次に仕上がり設定キー44で「やわらかめ」と設定した
時について説明する。STEP2において、仕上がり設定キ
ー4で「やわらかめ」と設定した後、フローは、仕上が
り設定キー44で「標準」を設定した時と同様に順に次の
STEPへ進み解凍を行う。「やわらかめ」設定では、第1
ステージの延長及び第2ステージの加熱で、「標準」設
定時より更に被解凍食品34の中心温度の上昇をはかる。
尚この時、冷気の連続的な導入と、底面の加熱ヒータを
加熱させないことにより被解凍食品34の表面の温度上昇
を抑制して解凍が進行する。また、第3ステージで第2
ステージよりさらに抑えた加熱量でかつ冷気を連続的に
導入し、底面の加熱ヒータを加熱させないことで、被解
凍食品34の表面の温度上昇を十分抑制し、中心と表面の
温度差を広げずに、中心まで十分に解凍する。この「や
わらかめ」設定は、例えばひき肉のように、解凍後すぐ
に成形するという調理特性を持った食品を適切な状態に
仕上げることができ、また使用者の好みにも対応でき
る。
また、「かため」について説明する。STEP2において
仕上がり設定キー44で「かため」と設定した後、フロー
は、「標準」設定時と同様に順に次のSTEPへ進み解凍を
行う。「かため」設定では、第2ステージの加熱時間を
減らし、「標準」よりかために仕上げる。この「かた
め」設定においても、使用者の好みに対応することがで
きる。尚、被解凍食品34の重量が変われば食品の冷熱容
量が変わるため、温度センサ32の温度上昇勾配が変化
し、第1ステージの所要時間t1が変わる。その結果とし
て解凍時間が自動的に変化するため、食品の重量が変わ
ってもそれに応じて適切な解凍が行われる。
以上、ここでは被解凍食品34の厚さを「普通」、仕上
がりを「標準」として説明したが、「厚め」・「薄
め」、「やわらかめ」・「かため」の場合も表に示す種
々の実験に基づいて定めた定数を自動的に選定し、適切
な加熱コントロールでむらの少ない解凍が行われる。
なお、厚さを「普通」、仕上がりを「やわらかめ」と
した場合と、厚さを「普通」、仕上がりを「かため」と
した場合の被解凍食品34の温度特性をそれぞれ第8図,
第9図に示す。すなわち、仕上がりを「やわらかめ」と
した場合は第8図に示すごとく、放射ヒータ29をt2時間
において断続通電の回数多くするものである。また、仕
上がりを「かため」とした場合には第9図に示すごとく
放射ヒータ29をt2時間において断続通電の回数を少なく
するものである。
また解凍時間についても、遠赤外線放射の内部浸透効
果と解凍初期の上下からの加熱制御により、比較的短時
間(例えば重量200g,厚さ20mmの牛ステーキ肉で20〜25m
in)の解凍が可能となる。そして、解凍終了後は通常冷
却時と同様に温度センサ32の検知温度に基づいて解凍室
14内が温度制御される。このため解凍後の被解凍食品34
は約−3℃のパーシャルフリージング温度に安定するよ
う直ちに冷却されることになり、余熱でさらに温度上昇
することがない。そして、解凍終了後そのまま放置して
おいても魚,肉類など生物の保存に適したパーシャルフ
リージング温度で保冷されているため、従来のように使
用者が解凍の終了を監視して即座に処理する手間もな
く、安心して解凍が行える。また、解凍終了後任意の時
間に被解凍食品34を利用できることになり、極めて使い
勝手がよい。
発明の効果 以上のように、本発明の解凍室付き冷蔵庫によると次
のような効果が得られる。
(1) 上面より放射ヒータによる遠赤外線を主とした
放射加熱、底面より加熱ヒータによる熱伝導加熱と、両
面より効率的な加熱が行われ、しかも解凍中は放射ヒー
タの発熱量が段階的に低下し、加熱ヒータの発熱は初期
のみに限られること及び遠赤外線の食品内部への浸透効
果とも合わせて、中心部と表面部の温度むらの少ない解
凍が可能となる。
(2) 解凍中は室内上部より食品に対して冷気を降下
流入させるため、食品の表面が均等に冷却されてさらに
温度上昇が抑制され、食品の変質が防止される。
(3) 温度センサの温度上昇勾配の差によって食品の
重量を間接的に検知できることと厚み設定入力の組み合
わせによって、適切な加熱時間とヒータの通電率を自動
的に設定して解凍を進行させるため、食品の重量や厚さ
が変わっても良好な解凍仕上がりが得られる。
(4) 解凍初期は放射ヒータ,加熱ヒータをともに通
電して上下より急速な加熱を行うため、品質を維持させ
るなかにおいても短時間の解凍が可能となる。
(5) 仕上がり設定の入力により、適切な加熱時間と
ヒータの通電率を自動的に設定して解凍を進行させるた
め、使用者の希望する解凍仕上がりが得られる。
(6) 解凍終了後は解凍室内が冷凍室温度と冷蔵室温
度の間の温度帯(例えば約−3℃のパーシャルフリーシ
ング温度)に保冷されるため、解凍終了直後の余熱で食
品の温度が上昇することがなく、そのまま放置しておい
ても魚肉などの生物の保存に適した環境で鮮度が保持さ
れ、任意の時間に食品を利用することができて使い勝手
が極めてよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す解凍室の斜視図、第2
図は同第1図の解凍室のA−A′線における断面図、第
3図は同第1図の解凍室を備えた解凍室付き冷蔵庫の縦
断面図、第4図は第1図に示す解凍室の解凍操作板の拡
大図、第5図は制御ブロック図、第6図は解凍制御のフ
ローチャート、第7図は被解凍食品の厚さを「普通」と
して仕上がりを「標準」の設定にしたときの解凍中のタ
イムチャート及び温度特性図、第8図は第7図で示す被
解凍食品を「やわらかめ」仕上りに設定した時のタイム
チャート及び温度特性図、第9図は第7図で示す被解凍
食品を「かため」仕上りに設定した時のタイムチャート
及び温度特性図、第10図は従来例を示す解凍箱の斜視
図、第11図は同第10図の解凍箱のB−B′線における断
面図である。 12……冷却室、14……解凍室、16……冷却器、17……送
風機、18……ダンパーサーモ、23……外箱、24……内
箱、25……反射板、26……底面板、27……側板、28……
扉、29……放射ヒータ、31……加熱ヒータ、32……温度
センサ、33……解凍皿、34……被解凍食品、37……断熱
材、38……吐出風路、39……吸込風路、40……吐出口、
41……吸込口、43……厚さ設定キー、44……仕上り設定
キー、45……解凍スイッチ、46……制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 賢二 大阪府東大阪市高井田本通3丁目22番地 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−14586(JP,A) 特開 昭63−167776(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 23/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲面状の反射面を形成した反射板と、前記
    反射板と相対して配置した底面板と、前記反射板及び底
    面板に外周部で接続する略コの字状の側板と、前記反射
    板,底面板,側板により箱状に構成した金属製の内箱
    と、前記内箱の前面開口部に開閉自在に設けた扉と、前
    記内箱を覆う合成樹脂製の外箱と、前記内箱と外箱の間
    に挿入した断熱材と、吐出風路及び吸込風路と、前記反
    射板の下方に所定の間隔をおいて設けた放射ヒータと、
    前記底面板の裏面に熱伝導的に密着させた加熱ヒータ
    と、前記底面板の裏面略中央に熱伝導的に密着させた温
    度センサと、被解凍食品を載置して前記底面板上に熱伝
    導的且つ着脱自在に設置した解凍皿と、前記反射板に形
    成して前記吐出風路と前記内箱内を連通さす吐出口及び
    前記側板に形成して前記吸込風路と前記内箱内を連通さ
    す吸込口を備えた解凍室と、前記解凍室を一画に備えた
    冷却室と、冷凍サイクルの冷却器により冷却された冷気
    を前記冷却室及び解凍室に強制通風させる送風機と、前
    記解凍室の吐出風路への入口に設けて冷気流入量を調節
    するダンパサーモと、解凍作用を行わせる解凍スイッチ
    と、被解凍食品の厚さを入力する厚さ設定キーと、使用
    者の希望する被解凍食品の解凍仕上がりを入力する仕上
    がり設定キーとからなり、解凍中は前記ダンパサーモを
    強制開放させ、前記送風機を強制運転させるとともに解
    凍時間を複数の段階に分割し、解凍開始から前記温度セ
    ンサの温度が所定温度に上昇するまでの時間を第1の段
    階として前記放射ヒータ及び前記加熱ヒータをともに通
    電させ、以後の段階は前記加熱ヒータへの通電は停止さ
    せ、前記放射ヒータへの通電を前記厚さ設定キーの設定
    入力と、前記仕上がり設定キーの設定入力と、前記第1
    の段階に要した時間とに応じて自動的に定まる時間に対
    して行わせるとともに、通電率を段階的に低下させる断
    続通電とし、且つ非解凍時は前記解凍室を冷蔵温度と冷
    凍温度の間の第3の温度帯に維持させてなる制御手段を
    備えたことを特徴とする解凍室付き冷蔵庫。
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