JP2814998B2 - 半導体素子膜の形成方法およびその形成装置 - Google Patents

半導体素子膜の形成方法およびその形成装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子膜の形成
方法およびその形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光CVD法は熱CVD法に比べてより低
温で膜形成を行う事ができるという利点がある。また光
CVD法はプラズマCVD法と異なり、荷電粒子による
基板への損傷が極力抑えられ、しかも高い制御性を有し
ており、高品質の膜を形成できる。
【0003】この光CVDを用いた従来の選択的な膜形
成装置の概要図を図5に示し、これによって形成された
膜の断面図を図6に示す。
【0004】まず図5を参照して説明すると、半導体素
子膜形成に使用される原料ガスが供給される膜形成室1
と、原料ガスを分解するための光を照射する紫外光源9
と、サセプタ5上に裁置された基板3の上部の所定領域
を選択的に加熱するための加熱光源15とを備えてお
り、紫外光源9を有するランプハウス7には紫外光線を
反射する反射板11および紫外光線を通過する窓13が
設けられており、さらにガス供給部17およびガス排気
部19が設けられている。
【0005】この従来の半導体素子膜の形成方法によれ
ば、原料ガスを分解する紫外光線とは別の光である加熱
光源15からの加熱光線16が、反射板等の光学系4お
よび窓2を通って基板3の上部を膜成長に最適な温度に
選択的に加熱しているので、加熱光線16のパターンと
略同一パターンの半導体素子膜26すなわち形成膜26
(図6)得ることが出来るとされていた。このような技
術は、例えば特開平4−313217号公報に開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、膜形成室に供給された原料ガス全体、又は原
料ガスを分解するための光路全体を分解していたため
に、所定パターンを加熱するための光を照射した部分以
外にも膜が形成される問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光により原料
ガスを分解し、化学反応により基板上に薄膜を形成する
半導体素子膜の形成方法において、前記原料ガスを所定
領域で選択的に、2段階光電離または2段階光解離また
は多光子解離により分解するための2つ以上の異なる角
度で入射される異なる波長の光と、前記基板上の上部の
所定領域を選択的に照射する光とを用いることを特徴と
する。
【0008】すなわち本発明の特徴は、光により原料ガ
スを分解し、化学反応により基板の上面上に薄膜を形成
する半導体素子膜の形成方法において、前記原料ガスを
所定領域で選択的に分解するための複数の異なる波長の
光と、前記基板上の上部の所定領域を選択的に照射する
光とを用い、この複数の異なる波長の光が重なった位置
や状態により前記薄膜を形成する箇所や前記薄膜の形状
を特定する半導体素子膜の形成方法にある。
【0009】本発明の他の特徴は、基板が収容され薄膜
形成に使用される原料ガスが供給される膜形成室と、前
記原料ガスを所定領域で選択的に分解するための異なる
波長の光を照射する複数の光源と、前記基板の上部の所
定領域を選択的に加熱するための光を照射する光源とを
具備した半導体素子膜の形成装置にある。
【0010】ここで上記半導体素子膜の形成方法あるい
は上記半導体素子膜の形成装置において、前記複数の異
なる波長の光において、第1の光は前記基板の上面に対
して平行に照射し、第2の光は前記基板の上面に垂直方
向から照射することができる。あるいは、前記複数の異
なる波長の光において、第1および第2の光は前記基板
の上面に斜め方向から照射することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明を説明
する。
【0012】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる
CVD装置の概略構成図である。
【0013】膜形成室1の内部には例えばガラス基板か
らなる基板3を載置した3次元制御台8が収容されてい
る。この3次元制御台8の中には基板3を冷却するため
の温度調節部6が設けられ、基板3を冷却しながら3次
元的に移動、回転できる。
【0014】又、膜形成室の外部には、原料ガスのガス
供給部17と、ガス排気部19と、前記原料ガスを所定
領域で選択的に分解するための第1励起光源21と、第
2励起光源22と、加熱光源15とが設けられている。
【0015】第1励起光源21および第2励起光源22
のうち一方だけでは、前記原料ガスを直接分解できない
異なる単一波長を出射し、両方の光が前記原料ガスに照
射された場合に原料ガスが分解するように選択された波
長の光を出射する。
【0016】例えば、波長可変レーザやフィルタを使っ
て波長を絞った水銀ランプの光を用いる。
【0017】第1励起光源21および第2励起光源22
からそれぞれ出射した第1励起光線23および第2励起
光線24はミラー等からなる光学系4により光路が制御
され、それぞれ上部及び側部の窓2を通して基板3の上
部の所定領域の原料ガスに照射される。
【0018】加熱光源15はArイオンレーザからな
り、加熱光源15から出射された加熱光線28はミラー
等からなる光学系4により光路が制御され、上部の窓2
を介して基板の所定領域に照射される。
【0019】ガス供給部17は膜形成室1に原料ガスを
供給するためのものである。また、ガス排気部19は排
気ポンプにより膜形成室1内のガスを排気するためのも
のである。
【0020】次にこのように構成されたCVD装置を用
いた半導体素子膜の形成方法を説明する。
【0021】先ず、ガス排気部19により膜形成室1内
のガスを排気し、室内の圧力を約5×10-5Torr以
下まで下げる。
【0022】次にガス供給部17から原料ガスを適切な
条件で膜形成室1内に導入するとともに、3次元制御第
8内に設けられた温度調節部6により基板3を約0℃に
冷却する。
【0023】次に加熱光源15からレーザ光を出射させ
る。そしてこのレーザ光を光学系4により制御して基板
3の所定領域に照射し、その部分の温度を成膜に適した
温度(約300℃)に加熱する。なお基板3は約0℃に
冷却されているので、表面のみが300℃に加熱され
る。
【0024】次に第1励起光源21と第2励起光源22
から選択された波長の光である第1励起光線23と第2
励起光線24を出射させる。この第1励起光線23と第
2励起光線24を光学系4により制御して基板3の前記
所定領域の上部にある原料ガスに照射する。第1励起光
源21からの基板上面に平行な第1励起光線23と第2
励起光源22からの基板上面に垂直な第2励起光線24
とが重なった部分25で原料ガスの分解が起こり半導体
素子膜が所定領域で得られる。
【0025】次に、3次元制御台8を制御し、第1励起
光線23、第2励起光線24、加熱光線28の強度を変
えたり断続したり、集光範囲を変える制御をそれぞれ行
うことにより、所定のパターンの半導体素子膜が得られ
る。
【0026】図2は上記第1の実施の形態により得られ
た膜を示す断面図である。第1励起光線23と第2励起
光線24とが重なった部分25のみに原料ガスの分解が
起こり半導体素子膜26が所定領域のみに形成される。
【0027】図3は本発明の第2の実施の形態にかかる
CVD装置の概略構成図である。図3の第2の実施の形
態も図1の第1の実施の形態と同じ構成要素であり、第
1励起光線23、第2励起光線24、加熱光線28の入
射角度をそれぞれ制御できるようにしたものであり、こ
れにより第1励起光線23と第2励起光線24とを基板
上面に斜め方向から照射することにより重なった部分2
5の形状を変化させて、原料ガスを分解して得るラジカ
ルの発生数の分布を加熱光線28を照射した所定領域内
で片寄らせて、所定領域内での膜の成長速度を片寄らせ
ることができる。
【0028】この第2の実施の形態においても第1の実
施の形態と同じ形成方法で半導体素子を得られ、所定領
域内での膜成長速度の片寄りも制御することにより、膜
の成長方向を制御することができる。図4は上記第2の
実施の形態により得られた膜を示す断面図であり、傾い
た形状の半導体素子膜26が形成されている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体素
子膜の形成方法およびその形成装置によれば、光のパタ
ーンと同一パターンの半導体素子膜を従来技術より精度
良く得ることができ、また従来技術では得ることができ
なかった半導体素子膜成長方向の制御が可能となる。さ
らに、所定パターンの半導体素子膜を容易に形成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るCVD装置の
概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によって得られた半
導体素子膜を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るCVD装置の
概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によって得られた半
導体素子膜を示す断面図である。
【図5】従来技術に係るCVD装置の概略構成を示す図
である。
【図6】従来技術によって得られた半導体素子膜を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 膜形成室 2 窓 3 基板 4 光学系 5 サセプタ 6 温度調節部 7 ランプハウス 8 3次元制御台 9 紫外光源 11 反射板 13 窓 15 加熱光源 16 加熱光線 17 ガス供給部 19 ガス排気部 21 第1励起光源 22 第2励起光源 23 第1励起光線 24 第2励起光線 25 第1及び第2励起光線の重なった部分 26 半導体素子膜 28 加熱光線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 C23C 16/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光により原料ガスを分解し、化学反応に
    より基板の上面上に薄膜を形成する半導体素子膜の形成
    方法において、前記原料ガスを所定領域で選択的に分解
    するための複数の異なる波長の光と、前記基板上の上部
    の所定領域を選択的に照射する光とを用いることを特徴
    とする半導体素子膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の異なる波長の光が重なった位
    置や状態により前記薄膜を形成する箇所や前記薄膜の形
    状を特定することを特徴とする請求項1記載の半導体素
    子膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の異なる波長の光において、第
    1の光は前記基板の上面に対して平行に照射し、第2の
    光は前記基板の上面に垂直方向から照射することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の半導体素子膜の形
    成方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の異なる波長の光において、第
    1および第2の光は前記基板の上面に斜め方向から照射
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載の半
    導体素子膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 基板が収容され薄膜形成に使用する原料
    ガスが供給される膜形成室と、前記原料ガスを所定領域
    で選択的に分解するための異なる波長の光を照射する複
    数の光源と、前記基板の上部の所定領域を選択的に加熱
    するための光を照射する光源とを具備してなることを特
    徴とする半導体素子膜の形成装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の異なる波長の光において、第
    1の光は前記基板の上面に対して平行に照射し、第2の
    光は前記基板の上面に垂直方向から照射することを特徴
    とする請求項5記載の半導体素子膜の形成装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の異なる波長の光において、第
    1および第2の光は前記基板の上面に斜め方向から照射
    することを特徴とする請求項5記載の半導体素子膜の形
    成装置。
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