JP2813825B2 - 二官能のアクリル酸エステル類あるいはメタクリル酸エステル類を含む歯科用組成物 - Google Patents

二官能のアクリル酸エステル類あるいはメタクリル酸エステル類を含む歯科用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、 (a)少なくとも二官能のアクリル酸−および/あるい
はメタクリル酸エステル類を10〜99.999重量パーセント (b)ラジカル重合を開始させることが可能な開始剤系
を0.001〜5重量パーセント (c)充填剤、チキソトロピー性補助試薬および他の補
助剤を0〜89.999重量パーセント を含む(ただし、上記重量パーセントは(a)+(b)
+(c)の全重量に対する割合を示す)歯科用組成物に
関するものである。
〔従来の技術〕
重合可能な歯科用組成物、たとえば歯の充填用組成
物、仮歯冠材および架工義歯材、あるいは硬化材など
は、有機あるいは無機充填剤を含んだ合成樹脂からな
る。この際、使用の目的に応じて、稀薄な流動性を有す
るものから粘性が高くて可塑性を有するものまでが使用
される。たとえば仮歯冠材および架工義歯材にあって
は、一方では使用される型の中で、どこへでも流動する
ような良好なレオロジーを示さなければならず、他方で
は流動性が良すぎて、顎に適合する間に、再び型の外側
に流れ出ることがあってはならない。これらの仮歯冠材
および架工義歯材は、一般的には、約10〜70重量パーセ
ントの無機充填剤が含まれる比較的少量の充填剤を有す
る系である。通常、使用される充填剤は、1〜15μmの
平均粒径を有する。しかしながら、さらに、組成物が十
分な可塑性およびチキソトロピー性を有するように、上
記の充填剤と共に0.02〜0.05μmのかなり細かい充填剤
も使用される。また、ポリメタクリル酸エステルのよう
な有機充填剤を使用することも、仮歯冠材および架工義
歯材において有用であることが明らかにされている。
このような歯科用組成物を製造する際、過去の目的は
常に、歯科医が加工を行うための充分な時間の長さを持
たせることであって、硬化段階(ゲル化の開始から組成
物が完全に硬化するまでの間の時間である)を保持する
ことではなかったので、患者が治療を受ける時間は、で
きるだけ短時間となるようにされていた。この目的を達
成するためには、たとえば、光開始剤あるいはレドック
ス触媒のように、できるだけ反応性が高く、短時間でア
クリル酸−およびメタクリル酸エステル類のラジカル重
合をもたらすような系を使用することが必要であった。
たとえば、欧州特許出願第0 059 451号には、重合可
能な歯科組成物の過酸化重合用の活性化剤として、ある
種のマロニルスルファミド類を使用することが記載され
ている。ここで述べられている利点の1つは、長い加工
時間にもかかわらず、硬化段階が短時間であるというこ
とである。同様の方法において、西独公開公報第14 95
520号には、有機過酸化物、無機ハロゲン、銅化合物
およびバルビツール酸からなる触媒系が活性化剤として
使用されるアクリル酸エステル類の重合における方法が
記載されている。
光開始剤が使用された場合でさえも、短い照射段階で
速い重合が達成できるような、反応性が最も高い系を、
重合可能な歯科組成物用に使用することが課題であっ
た、たとえば、欧州特許公報第1 84 095号には、歯
科組成物の光開始剤として、特に反応性の高いビス−ア
シルホスフィンオキシドが記載されている。
アクリル酸−あるいはメタクリル酸エステル類を主成
分とした歯科組成物の重合において、最も反応性を高く
することが可能な開始剤系を使用することにより、明ら
かに非常に短い時間の間で硬い合成樹脂材料を得ること
ができるという利点が得られる。しかしながら、歯科医
にとっては、いくつかの使用の目的において、硬化段階
が著しく速いので、歯科組成物を調製したり、加工した
りする時間、特に仮歯冠材および架工義歯材を取り出す
ための時間が非常に短すぎるという問題が生じた。
欧州特許出願第211 104号からは、ビニル化合物と下
記の一般式の化合物を含む粘着性組成物が知られてい
る。
上式において、R1は水素あるいはメチルを示し、R2
水素あるいは炭素数が1〜5の任意に置換されたアルキ
ル残基を示す。ビニル化合物としては、その中でも、二
官能のメタクリル酸エステルが述べられている。さら
に、西独公開公報第31 20 965号からは、二官能のア
クリル酸−あるいはメタクリル酸エステル類と、その他
の不飽和化合物とから製造される硬化樹脂および、それ
らの光学レンズの製造への使用が知られており、その他
の不飽和化合物には、スチレン、α−(C1〜C3)−アル
キルスチレン、ビニルナフタレン等が使用できる。しか
しながら、実験によって、上記の2つの公報に記載され
るような芳香族環を一つしか持たない不飽和化合物は、
硬化段階を長くすることに関して充分な効果を示さない
ことが明らかになった。このような混合物は、どれを用
いた場合であっても、非常に濃度が高い場合しか効果的
ではなく、その場合でさえも、充分な程度のものにまで
はならない。同じように、上記の刊行物中の実施例によ
って述べられているα−メチルスチレンが、硬化段階を
長くするのに有効なものとして働かないことが明らかと
なった。その上、このような種類の化合物には、貯蔵お
よび加工の際に、揮発性が低いことによる問題があり、
広い範囲への応用において、たとえば、歯科用組成物に
おいては、容易に揮発する化合物を添加することは好ま
しいことでない。
〔発明の解決しようとする課題〕
それゆえ、本発明の課題は、重合された歯科用材料の
最終硬度が優れたものであるにもかかわらず、より長い
時間で加工することができるように硬化段階が延長され
ている重合可能な歯科用組成物、特に、仮歯冠材および
架工義歯材を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の対象は、 (a)少なくとも二官能のアクリル酸−および/あるい
はメタクリル酸エステル類を、組成物の全重量に対して
10〜99.999重量パーセントの割合で含む歯科用組成物で
あって、上記組成物が更に、 (d)次の一般式を有する化合物 (ただし、Arはアリールあるいは置換されたアリールを
示し、上記置換基は、直鎖あるいは分岐を有するC1〜C
18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボキシ
ル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであり、 R1、R2およびR3は、同一の基であっても、異なる基で
あってもよく、水素、アリールあるいは置換されたアリ
ールを示し、上記弛緩基は、直鎖あるいは分岐を有する
C1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボ
キシル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであるか、
アルキルおよびアルコキシルが、ハロゲンあるいはアリ
ールで置換されていてもよい直鎖あるいは分岐を有する
C1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはC1〜C
17アルコキシカルボニルを示し、 R1あるいはR2が、アリールあるいは置換されたアリー
ルを示し、上記置換基は、直鎖あるいは分岐を有するC1
〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボキ
シル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであるか、C1
〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルを示す時は、これ
らの残基は単結合によりArと結合されてもよく、 Arが、フェニル、C1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキ
シルフェニル、カルボキシル−C1〜C17アルキルフェニ
ルあるいはハロゲンフェニルを示す時は、R2はArのフェ
ニル残基とベンゾフランになるようにして結合される−
O−であってもよく、しかも、 R1〜R3の残基の少なくとも1つは、水素を示し、R1
R3の残基の少なくとも1つは、アリールあるいは置換さ
れたアリールを示し、上記置換基は、直鎖あるいは分岐
を有するC1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるい
はカルボキシル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンで
ある) を、上記(a)に対して0.001〜10重量パーセントの割
合で含むものである。
又、本発明は、上記組成物が更に、 (b)ラジカル重合を開始させることが可能な開始剤系
を0.001〜5重量パーセント、 (c)充填剤、チキソトロピー性補助試薬および他の補
助剤を0〜89.999重量パーセント の割合(ただし、上記重量パーセントは(a)+(b)
+(c)の全重量に対する割合を示す)で含むことを特
徴とするものでもある。
本発明の歯科用組成物は、(d)として一般式Iの化
合物を含むことが好ましく、この中でArは、フェニル、
ナフチルあるいはアントリルであって、これらはC1〜C
18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボキシ
ル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンで置換されても
よい。
一般式IのR1〜R3の残基のうち、2つは水素を示すこ
とが好ましく、これらの残基がR2およびR3であることが
好ましい。さらには、一般式Iの化合物において、R1
よびArが同じものであって、フェニル、C1〜C6アルキル
フェニル、C1〜C6アルコキシルフェニルあるいはカルボ
キシル−C1〜C6アルキルフェニルを示すことが好まし
い。また、一般式Iの化合物にあって、R1がArと同じも
のを意味するが、R1とArとは互いに異なるような化合物
も好ましい。
本発明の歯科用組成物には、成分(a)に対して成分
(d)を、0.01〜5重量パーセントの割合で含むことが
好ましく、特に0.05〜2重量パーセントの割合で含むこ
とが好ましい。
一般式Iを有する化合物の多くは、市販されているも
の、および/あるいは、それらの製造方法が既に知られ
ているものである。たとえば、1,1−ジフェニルエチレ
ンは、フェニルマグネシウムブロミドと酢酸エステルと
を反応させ、続いて生じる水を除去することによって製
造できる。たとえば、Organic Synthesis Coll.第1
巻、226頁(1948年、第2版)参照。
また、残基R2およびR3が同じ水素である一般式Iの化
合物も、いわゆるウィッチヒ(Wittig)合成を用いて、
相当するカルボニル化合物から既知の方法で得ることが
できる。たとえば、Macro Molecules第9巻、716頁(19
76年)参照。
本発明はまた、二官能のアクリル酸−および/あるい
はメタクリル酸エステル類を含む歯科用組成物の製造に
おける一般式Iの化合物の使用に関するものである。
本発明において、成分(a)として使用される少なく
とも二官能のアクリル酸−および/あるいはメタクリル
酸エステル類には、単量体および重合体のアクリル酸エ
ステル類およびメタクリル酸エステル類が含まれる。好
ましくは、たとえば、ビスフェノールAとメタクリル酸
グリシジルを主成分とした米国特許第3 066 112号に
記載される長鎖の単量体類、あるいはイソシアネート類
を付加させることによって生成されるそれらの誘導体を
使用することができる。ビスフェノール−A−ジエチロ
キシ(メタ)アクリル酸エステルおよびビスフェノール
−A−ジプロピロキシ(メタ)アクリル酸エステル型の
化合物も適している。さらに、オリゴ−エトキシル化お
よびオリゴ−プロポキシル化ビスフェノール−A−ジア
クリル−および−ジメタクリル酸エステルも使用するこ
とができる。
少なくとも二官能の脂肪族アルコール類のアクリル酸
−およびメタクリル酸エステル類も非常に適したもので
あって、たとえば、トリエチレングリコール−ジ(メ
タ)−アクリル酸エステル、エチレングリコール−ジ
(メタ)−アクリル酸エステル、ヘキサンジオール−ジ
(メタ)−アクリル酸エステルおよびトリメチロールプ
ロパン−トリ(メタ)−アクリル酸エステルである。
西独特許公報第28 16 823号において述べられてい
るビス(ヒドロキシメチル)−トリシクロ−[5.2.1.0
2,6]−デカンのジアクリル−およびジメタクリル酸エ
ステル類、および1〜3のエチレンオキシド単位および
/あるいはプロピレンオキシド単位により延ばされたビ
ス−(ヒドロキシメチル)−トリシクロ−[5.2.1.
02,6]−デカンのジアクリル−およびジメタクリル酸エ
ステル類も、特に適している。
また、非常に適した単量体には、欧州公告公報第0235
826号に記載されているメタクリル酸エステル類、たと
えば、トリグリコール酸−ビス[3(4)−メタクリロ
キシメチル−8(9)−トリシクロ−[5.2.1.02,6]−
デシルメチルエステル]がある。
単量体類の混合物および/あるいはそれらから製造さ
れる不飽和重合体の混合物も、明らかに使用することが
できる。
少なくとも二官能のアクリル酸−および/あるいはメ
タクリル酸エステル類に加えて、メタクリル酸メチルの
ような一官能のメタクリル酸エステル類を、成分(a)
に対して70重量パーセントまで、好ましくは50重量パー
セントまで使用することができる。
成分(b)としては、少なくとも二官能の単量体類の
ラジカル重合を引き起こす開始剤系、たとえば、光開始
剤あるいは、いわゆるレドックス開始剤系が適してい
る。
光開始剤としては、たとえば、第2級および第3級の
アミン類と組み合されたカンファーキノンのようなα−
ジケトン類が適しており、あるいは、2,4,6−トリ−メ
チルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキシドおよ
びビス−(2,6−ジクロロ−ベンゾイル)−4−n−プ
ロピルフェニル−ホスフィンオキシドのようなモノ−お
よびビスアシルホスフィンオキシド類が挙げられる。し
かしながら、このタイプ以外の化合物、たとえば、欧州
特許公報第73 413号、第7 508号、第47 902号、第5
7 474号および第184 095号に記載されるような化合物
も適している。
光開始剤の濃度は、(a)+(b)+(c)の全重量
に対して、0.01〜3重量パーセントであることが好まし
く、特に0.1〜2重量パーセントであることが好まし
い。
いわゆる活性化剤と共存された有機過酸化化合物は、
レドックス開始剤系として適している。有機過酸化化合
物としては、特にラウロイルパーオキシド、ベンゾイル
パーオキシドおよびp−クロロベンゾイルパーオキシド
のような化合物が考えられる。
活性化剤としては、たとえば、第3級芳香族アミン類
があり、米国特許第35 41 068号から知られているN,N
−ビス−(ヒドロキシアルキル)−3,5−キシリジン類
や、西独公開公報第26 58 530号より知られているN,N
−ビス−(ヒドロキシアルキル)−3,5−ジ−t−ブチ
ルアニリン類、特にN,N−ビス−(β−オキシブチル)
−3,5−ジ−t−ブチルアニリンが適している。
西独公告公報第14 95 520号に記載されるバルビツ
ール酸およびバルビツール酸誘導体や、欧州特許公報第
0 059 451号に記載されるマロニルスルファミド類も
また、非常に適した活性化剤である。適したマロニルス
ルファミド類には、2,6−ジメチル−4−イソブチル−
マロニルスルファミド、2,6−ジイソブチル−4−プロ
ピルマロニルスルファミド、2,6−ジブチル−4−プロ
ピルマロニルスルファミド、2,6−ジメチル−4−エチ
ル−マロニルスルファミドおよび2,6−ジオクチル−4
−イソブチル−マロニルスルファミドがある。
さらに反応を促進させるために、重合反応は、重金属
化合物および無機ハロゲンあるいは擬似ハロゲンの存在
下で行うことが好ましい。重金属としては、銅が特に適
しており、ハロゲン化物としては、特に塩素イオンが適
している。重金属は、溶解性のある有機化合物の形態に
て使用することが好ましい、同様に、ハロゲン化物およ
び擬似ハロゲンイオンも、溶解性のある塩の形態にて使
用することが好ましく、たとえば、溶解性のあるアミノ
塩酸塩および第4級アンモニウムクロリド化合物などが
挙げられる。
本発明による歯科用組成物が、(b)として有機過酸
化物と活性化剤からなるレドックス開始剤系を含む場合
には、過酸化物と活性化剤とが、本発明の歯科用組成物
の空間的に分離された部分物中に、それぞれ分離されて
存在することが好ましく、本発明の歯科用組成物を使用
する前に一緒にして、素早く均一に混合する。本発明の
歯科用組成物が、(b)として有機過酸化物、銅化合
物、ハロゲン化物およびマロニルスルファミドを一緒に
含む場合には、有機過酸化物とマロニルスルホアミドと
銅化合物/ハロゲン化物の混合物のようにして、3つの
空間的に分離された成分とすることが特に有効である。
たとえば、有機過酸化物、重合可能な単量体および充填
剤は、一つのペーストの中に混練することができ、この
他の成分は、少量の充填剤あるいは特に、シラン化され
たケイ酸などのチクソトロピー性補助試薬、およびフタ
ル酸エステルなどの可塑剤と共に、上記の方法により分
離された2つのペーストの中にそれぞれ入れられて、混
練することができる。また他方では、重合可能な単量体
を、銅化合物/ハロゲン化物および充填剤と一緒に存在
させることもできる。本発明の歯科用組成物が空間的に
分離された成分である場合には、成分(d)は、これら
の成分のそれぞれに存在させることができる。
少なくとも二官能のアクリル酸−および/あるいはメ
タクリル酸エステル(a)および開始剤系(b)以外
に、本発明の組成物には、有機および/あるいは無機の
充填剤、顔料、着色剤、チクソトロピー性補助試薬、可
塑剤および他の補助剤を、(a)+(b)+(c)の全
重量に対して89.999重量パーセントまで含むことができ
る。
無機の充填剤には、たとえば、石英、粉砕されたガラ
ス、フッ化カルシウムやフッ化イットリウムなどの溶解
性の低いフッ化物、シリカゲルおよびケイ酸、特に発熱
性ケイ酸あるいはこれらの粒状物がある。これらは、歯
科用組成物中に(a)+(b)+(c)の全重量に対し
て、2〜85重量パーセントの濃度で含まれることが好ま
しく、特に30〜70重量パーセントで含まれることが好ま
しい。ポリマーマトリックス中にうまく組み込むために
は、充填剤および、場合によってはフッ化イットリウム
などのX線を透さない添加剤を疎水化させることが有効
である。一般的な疎水剤はシラン類で、たとえばトリメ
トキシメタクリロキシプロピルシランである。無機の充
填剤の平均粒径の最大値は15μmであることが好まし
く、特に10μmであることが好ましい。さらに特に、5
μm未満の平均粒径を有する充填剤を使用することがよ
り好ましい。
前もって着色されたポリメタクリル酸メチルビーズあ
るいは他の微粉砕された有機重合体は、充填剤として適
している。また、組成物のたわみ性を増加させるために
は、溶解性のある有機高分子を使用することも有効であ
る。適したものとしては、たとえば、ポリ酢酸ビニルお
よび、塩化ビニル/酢酸ビニル、塩化ビニル/ビニルイ
ソブチルエーテルおよび酢酸ビニル/マレイン酸ジブチ
ルエーテルを主成分とした共重合体などがある。添加可
塑剤として非常に適したものは、たとえば、フタル酸ジ
ブチル、−ジオクタチルおよび−ジノニルである。
本発明の歯科用組成物は、以下に示す長所を有する。
1.本発明の光重合可能な歯科用組成物では、成分(d)
を使用することにより、重合反応が、わずかの時間(10
〜20秒)内に急激に起こって硬い重合体となるのではな
く、重合反応が一様に20〜60秒の時間を経て起こり、そ
れによって、重合体の内部に生じる応力を避けることが
できる。本発明の歯科用組成物は、短い時間(10〜30
秒)で光に曝しても、材料は依然機械的に良好に機能し
うるものであって、この後の光照射の段階で、さらに硬
化することができる。特に、歯への充填組成物にあって
は、歯への充填の際、端に発生する裂け目および周囲の
歯科用材料との接着の点に関して、良好な結果が得られ
る。また、応力による微細な裂け目の発生も減少し、そ
の結果、材料の磨耗抵抗が改善される。この他、ゆっく
りとした硬化がもたらす利点には、重合反応の間に生じ
る反応熱による温度上昇が、穏やかに起こるだけである
ことが挙げられる。
2.本発明のレドックス重合された歯科用組成物では、上
記の長所の他に、重合反応が開始された後の組成物にお
いて優れた加工性が得られ、すなわち、ゴム弾性遷移状
態が長く維持されるので、過剰となった充填物を硬化お
よび位置決めを行う間に、まだ容易に除去することがで
きる。
3.本発明の組成物には、仮歯冠材および架工義歯材とし
て使用する際、特別な長所がある。なぜなら、ゴム弾性
硬化段階が長くなったことによって、まだ完全に硬化さ
れた状態になっていないうちに、歯科医が患者の口か
ら、硬化が進行中の組成物を取り除くことが可能であ
り、さらに、硬化が進行中の組成物の寸法安定性に影響
を与えることなく加工することができる。従来の材料と
は対照的に、硬化が進行中の組成物を取り除くのに数分
間の時間的範囲が利用でき、しかも、温度の影響、硬化
が進行中の組成物の大きさおよび材料の貯蔵性が、加工
性に影響を与えることはほとんどない。
〔実施例〕
実施例1:重合可能な歯科用組成物 2,2−ビス{4−[オリゴ(エトキシ)]−フェニ
ル}−プロパン−ジ−メタクリレート(ジアクリル−12
1,Akzo(株)製)100g、(β−フェニル−エチル)−ジ
ブチル−アンモニウム−クロリド0.3g、ビス−(1−フ
ェニル−ペンタン−1,3−ジオナト)−銅(II)60mgお
よび本発明に使用される化合物(d)を表1の記載に相
当する量だけとり、均一な溶液中に混合する。このよう
にして作られた溶液を、歯と同じ色を有するシラン化さ
れた微粉末のケイ酸21gと混練し、流動性を有するペー
ストとする。このペースト75gに、ラウロイルパーオキ
シドペースト(フタル酸ジオクチル中に25%)3gと、フ
タル酸ジオクチル中に2,6−ジブチル−4−イソブチル
マロニルスルファミドを25重量パーセント含むペースト
3gを加え、均一に混合する。表に記載された硬化段階
は、硬度計(Wallace−Shawberry(株)製)で混合物を
測定することにより決定される。
実施例2 ジアクリル−121(実施例1参照)100g、N,N−ジブチ
ル−β−フェニルエチルアミノヒドロクロリド0.3gおよ
び化合物(d)0.06gより、均一な溶液を製造する。こ
の溶液に、歯と同じ色を有するシラン化された微粉末の
ケイ酸21gを添加し、流動性を有するペーストになるま
で混練する。その後、このペースト75gに、実施例1に
記載されるラウロイルパーオキシドペーストとマロニル
スルファミドペーストをそれぞれ3gずつ加えて均一に混
合し、硬化段階を硬度計を用いることにより決定する。
実施例3:使用例、半永久的な架工義歯の製造 架工義歯を支える歯を製造する前に患者の口の中で型
取り、支える歯の歯型と歯型との間に深い溝が彫られて
いるアルギン酸塩でできた型の中へ、実施例2の実験番
号7による活性化された混合物1.5gを注射器により注入
する。充填された型は患者の口の中に入れられ、硬化段
階の開始後(混合を開始した後4〜10分以内)に、成形
型となって再び口から取り出される。硬化段階の間は、
わずかな温度上昇が起こるだけである。表3に、いくつ
かの物性値を示す。硬化された材料の圧縮強度を、直径
4mm、高さ8mmの円柱状の試験片を用いて測定し、屈曲強
度を、4×4×25mmの寸法を有する試験片を用いて測定
した。
結果 ジメチルアクリル酸エステル(Protemp,ESPE(株)
製)を主成分とした市販の材料と比較すると、本発明の
材料は、重合反応の間の応力が減少することにより、明
らかに高い機械的強度を有し、しかも歯科医による加工
が明らかに簡単となるように、取り出すまでの時間がか
なり長くなっている。一官能のアクリル酸エステル(Tr
im,Bosworth(株)製)を主成分とした典型的な材料と
比較しても、本発明の材料は、取り出すまでの時間が増
大しており、しかも明らかに良好な機械的物性を有して
いる。
実施例4:光重合可能な溶液 ビス−(アクリロイルオキシメチル)−トリシクロ−
[5.2.1.02,6]−デカン98.8重量パーセント、ジメチル
エタノールアミン1重量パーセントおよびカンファーキ
ノン0.2重量パーセントを一緒にして、均一な透明の黄
色味を帯びた溶液の状態になるまで撹拌する(日光を排
除して、混合物を製造する)。表に記載された重量パー
セントのジフェニル−エチレンを、上記溶液に添加し、
その後、この溶液を歯科用ハロゲン光照射装置(ELIPA
R,ESPE(株)製、400〜500nm)にて、反応温度が最高値
に達するまで光照射を行う(直径:3mm、高さ:2mmの円柱
状にて測定する)。
結果 本発明に使用される添加物を含まない材料と比較する
と、本発明の組成物では、明らかに長くなった硬化段階
を示し、さらに、重合反応が進行する間、より低い温度
ピークとなることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンター レヒナー ドイツ連邦共和国、デー‐8138 フリー ディング、フルテンシュトラーセ 8 (72)発明者 クラウス エルリッヒ ドイツ連邦共和国、デー‐8031 ヴェル ツゼー、アウインガー シュトラーセ 16 (56)参考文献 特開 昭62−10005(JP,A) 特開 昭64−6204(JP,A) 特表 昭56−500363(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 6/00 WPIL(QUESTEL)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくとも二官能のアクリル酸−お
    よび/あるいはメタクリル酸エステル類を、組成物の全
    重量に対して10〜99.999重量パーセントの割合で含む歯
    科用組成物であって、上記組成物が更に、 (d)次の一般式を有する化合物 (ただし、Arはアリールあるいは置換されたアリールを
    示し、上記置換機は、直鎖あるいは分岐を有するC1〜C
    18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボキシ
    ル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであり、 R1、R2およびR3は、同一の基であっても、異なる基であ
    ってもよく、水素、アリールあるいは置換されたアリー
    ルを示し、上記置換基は、直鎖あるいは分岐を有するC1
    〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボキ
    シル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであるか、ア
    ルキルおよびアルコキシルが、ハロゲンあるいはアリー
    ルで置換されていてもよい直鎖あるいは分岐を有するC1
    〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはC1〜C17
    アルコキシカルボニルを示し、 R1あるいはR2が、アリールあるいは置換されたアリール
    を示し、上記置換基は、直鎖あるいは分岐を有するC1
    C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいはカルボキシ
    ル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであるか、C1〜C
    18アルキル、C1〜C18アルコキシルを示す時は、これら
    の残基は単結合によりArと結合されてもよく、 Arが、フェニル、C1〜C18アルキルフェニル、C1〜C18
    ルコキシルフェニル、カルボキシル−C1〜C17アルキル
    フェニルあるいはハロゲンフェニルを示す時は、R2はAr
    のフェニル残基とベンゾフランになるようにして結合さ
    れる−O−であってもよく、しかも、 R1〜R3の残基の少なくとも1つは、水素を示し、R1〜R3
    の残基の少なくとも1つは、アリールあるいは置換され
    たアリールを示し、上記置換基は、直鎖あるいは分岐を
    有するC1〜C18アルキル、C1〜C18アルコキシルあるいは
    カルボキシル−C1〜C17アルキルあるいはハロゲンであ
    る) を、上記(a)に対して0.001〜10重量パーセントの割
    合で含むことを特徴とする歯科用組成物。
  2. 【請求項2】Arが、フェニル、ナフチルあるいはアント
    リル(ただし、これらはC1〜C18アルキル、C1〜C18アル
    コキシルあるいはカルボキシル−C1〜C17アルキルある
    いはハロゲンで置換されてもよい)を示す一般式Iの化
    合物を、(d)として含むことを特徴とする請求項1記
    載の歯科用組成物。
  3. 【請求項3】少なくともR1、R2およびR3の残基のうちの
    2つ、特にR2とR3が水素を示す一般式Iの化合物を、
    (d)として含むことを特徴とする請求項1あるいは2
    記載の歯科用組成物。
  4. 【請求項4】R1およびArが同じものであって、フェニ
    ル、C1〜C6アルキルフェニル、C1〜C6アルコキシルフェ
    ニルあるいはカルボキシル−C1〜C6アルキルフェニルを
    示す一般式Iの化合物を、(d)として含むことを特徴
    とする請求項3記載の歯科用組成物。
  5. 【請求項5】上記組成物が更に、 (b)ラジカル重合を開始させることが可能な開始剤系
    を0.001〜5重量パーセント、 (c)充填剤、チキソトロピー性補助試薬および他の補
    助剤を0〜89.999重量パーセント の割合(ただし、上記重量パーセントは(a)+(b)
    +(c)の全重量に対する割合を示す)で含むことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用組
    成物。
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