JP2812588B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JP2812588B2
JP2812588B2 JP3242421A JP24242191A JP2812588B2 JP 2812588 B2 JP2812588 B2 JP 2812588B2 JP 3242421 A JP3242421 A JP 3242421A JP 24242191 A JP24242191 A JP 24242191A JP 2812588 B2 JP2812588 B2 JP 2812588B2
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cartridge
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忠美 菅原
哲哉 田中
淳夫 高橋
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク駆動装置に係
り、特に、シャッタを装着した硬質のケース内に磁気デ
ィスクなどの情報記録ディスクを収納したディスクカー
トリッジを挿脱するディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の磁気ディスク駆動装置
は、アルミ合金からなるシャーシに対して昇降可能に支
持され、ディスクカートリッジが装置内へ挿入されると
これを保持するカートリッジホルダ(以下、ホルダと略
称する)と、ディスクカートリッジのケース内に収納さ
れている磁気ディスクを搭載するためのターンテーブル
と、シャーシの底面側に配設されてターンテーブルを回
転駆動するスピンドルモータと、ターンテーブル上にロ
ードされた磁気ディスクの両面に対して信号の書き込み
/読み出しを行う上側磁気ヘッドおよび下側磁気ヘッド
と、自由端部に上側磁気ヘッドを保持して回動可能なホ
ールドケースと、下側磁気ヘッドを保持するとともにホ
ールドケースを回動支持するキャリッジと、このキャリ
ッジを磁気ディスクの半径方向に移送するステッピング
モータとから主に構成されている。
【0003】ホルダの昇降動作は、上下方向に移動可能
なスライド板の動作に連動する公知のカム機構によって
行われる。すなわち、ホルダ内の最奥部までディスクカ
ートリッジが挿入されると、ディスクカートリッジのシ
ャッタを開放した状態でイジェクトアームがロックレバ
ーによりロックされ、これと同時にスライド板のロック
が外れ、ばねの弾性力によってスライド板がカートリッ
ジ挿入口側へ移動し、この移動に伴ってカム機構により
ホルダがロード位置まで降下する。また、ホルダがロー
ド位置にあるとき、スライド板に連結されているイジェ
クト釦を押し込むと、スライド板が奥側へ移動するのに
伴って、カム機構によりホルダが上昇するとともに、ロ
ックレバーおよびイジェクトアームが回転してディスク
カートリッジはシャッタを閉鎖した状態でカートリッジ
挿入口側へ移動し、カートリッジ挿入口から装置外へ排
出される。
【0004】ところで、パーソナルコンピュータに使用
されている磁気ディスクには、一般に5.25インチ径
のフロッピディスクと3.5インチ径のフロッピディス
クとがある。前者の5.25インチ径のものは、可撓性
を有するケース内に収納され、予め開設されたヘッド挿
入口からそのまま磁気ヘッドが侵入して信号の書き込み
や読み出しを行うが、近年多様されている3.5インチ
径のものは、ヘッド挿入口を開閉するためまシャッタを
装着した硬質のケース内に収納され、所謂ディスクカー
トリッジとして取り扱われる。
【0005】図4は、かかるディスクカートリッジ1の
底面図を示すもので、平面視略正方形状の硬質のケース
2と、このケース2内に回転自在に収納された磁気ディ
スク3と、ケース2の磁気ディスク駆動装置内への挿入
方向(矢印A方向)の先端部に装着され、挿入方向と直
交する方向(矢印B方向)にスライド移動自在なシャッ
タ4とから構成されている。このケース2の挿入方向先
端縁にはイジェクトアームのピンを位置する凹部が形成
され、この凹部には、斜面部2a,及びシャッタ4を開
放した状態でピンをロックする係止段部2bが形成され
ている。なお、断面昇降路略コ字形状のシャッタ4の両
面にはそれぞれ、ケース2の図示せぬヘッド挿入口を露
出させるための窓孔5が開設されていて、シャッタ4を
スライド移動させることでヘッド挿入口が開閉されるよ
うになっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種の磁
気ディスク駆動装置は、排出されたディスクカートリッ
ジの扱い易さから、近時、ディスクカートリッジの排出
スペックの大きなもの(例えば40mm以上:長量排出
と称する)が要求されている。
【0007】イジェクト動作時、イジェクトアームのピ
ン6は、図5の(a)に示すように移動する。なお、図
5の(a)において、符号A,B,C,D,Eは、ピン
6のイジェクト動作における移動状態を示し、位置Aは
シャッタ4を開放したロック状態、位置Bはロック解除
状態、位置Cは斜面部2aに達した状態、位置Dは斜面
部2aの終端、位置Eはイジェクト完了状態であり、ピ
ン6は位置Aから位置Eへと移動して、シャッタ4を閉
めながらディスクカートリッジを排出している。
【0008】このイジェクト動作において、ピン6はケ
ース2の挿入側先端の凹部を上述の如く摺動していく
が、この行程の途中に、ピン6は斜面部2aを通過する
際、ピン6には分力Fbが発生して、ディスクカートリ
ッジを排出するための分力Faが小さくなり、さらに斜
面部2aでは摩擦による摩擦力も増大する。
【0009】図6はイジェクトアームのモーメントの変
化を示す説明図で、カートリッジホルダ内へのディスク
カートリッジ1の挿入完了時には、イジェクトアームの
引掛片とカートリッジホルダ間に張設された引張りばね
(図示せず)には、排出モーメントM2が貯えられた状
態でイジェクトアームはロックされる。従って、ディス
クカートリッジ1の排出時にイジェクトアームのロック
が解除されると、初期の排出モーメントM2の状態で、
イジェクチアームのピン6によってディスクカートリッ
ジ1の排出が開始される。この場合、イジェクトアーム
が回動して、ディスクカートリッジを排出して行くに従
い、前記引張りばねが緩んで貯えられていた排出モーメ
ントが直線Lに沿って低下して行き、排出完了直前での
排出モーメントはM1になる。
【0010】そして、長量にディスクカートリッジを押
し出し排出する場合、ディスク駆動装置の水平状態での
ディスクカートリッジの飛び出しを抑えるため、イジェ
クト用引張りばねのばね力を適宜低く設定し排出力を制
御する必要がある。ところが、ディスク駆動装置を縦置
き使用する場合にはディスクカートリッジ自重分が加わ
るために排出力が低下し、且つディスクカートリッジの
斜面部2aでピン6との間に摩擦力が発生して増加する
ため、斜面部2aでディスクカートリッジ排出停止が生
じる。したがって、ディスクカートリッジの長量排出が
得られない欠点があった。このように、従来技術では排
出力の低下するディスクカートリッジの斜面部2aの摩
擦力等を補うためM1又はM2のモーメントを高くする
と、バネエネルギーが増してメディアが飛び出してしま
い、両者を満足することができないものであった。
【0011】本発明は上記従来技術の課題に鑑み、これ
を解消すべくなされたもので、その目的は、縦置き、横
置きであってもディスクカートリッジが飛び出すことが
なく、かつディスクカートリッジの斜面部で排出停止が
生じることがないディスク駆動装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、情報記録ディスクを硬質りケース内に収
納するとともに、該情報記録ディスクを露出させる開口
を閉じる方向に付勢されているシャッタを設けてなるデ
ィスクカートリッジを保持するカートリッジホルダと、
排出方向に付勢され、上記情報記録ディスクの挿脱方向
に移動するとともに挿脱方向と直交する方向に移動して
上記シャッタを開閉させる係合部を有するイジェクトア
ームと、このイジェクトアームを排出方向に付勢するス
プリングとを備え、イジェクト操作により、上記イジェ
クトアームが排出方向に移動して上記ディスクカートリ
ッジを押し出すとともに、開状態にあった、上記シャッ
タも閉方向に移動するようにしたディスク駆動装置にお
いて、上記イジェクトアームの係合部が上記ディスクカ
ートリッジの先端縁の斜面部に接触する位置で、上記イ
ジェクトアームの排出方向への力が最大となる補助スプ
リングを設けてある構成にしてある。
【0013】
【作用】上記手段により、イジェクト動作において、イ
ジェクトアームの係合部が、ディスクカートリッジの先
端縁の斜面部に接触する時に、補助スプリングによるデ
ィスクカートリッジの排出方向の付加力が最大としてあ
ることから、イジェクトアームの係合部は、ディスクカ
ートリッジの先端縁の斜面部を、スプリングのばね力を
高くすることはなく、乗り越えられ、ディスクカートリ
ッジが排出途中で停止することがなく、また、ディスク
カートリッジが飛び出すこともない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。
【0015】ここで、図1は実施例の要部の構成を示す
平面説明図、図2は実施例の要部の構成を示す斜視図、
図3は実施例のディスクカートリッジ排出動作の説明図
である。
【0016】図1、図2において、装置内へ挿入された
ディスクカートリッジ1を保持するカートリッジホルダ
11の天板上面には、イジェクトアーム12が支持ピン
13によって回動自在に支持され、このイジェクトアー
ム12はその引掛片24とカートリッジホルダ11との
間に張設された引張りばね14にって反時計方向、つま
り挿入されたディスクカートリッジ1を排出する方向に
付勢されている。
【0017】イジェクトアーム12には係合孔20が穿
設され、この係合孔20とカートリッジホルダ11の係
止突部21間に、補助スプリングとしてトグルばね23
が蓄勢して配設されている。このトグルばね23はイジ
ェクトアーム12の回動に伴って、係合孔20に係止さ
れたトグルばね23の他端位置が変化し、トグルばね2
3によるイジェクトアーム12への付与力が変化し、イ
ジェクトアーム12の例えばピンからなる係合部15が
ディスクカートリッジ1の斜面部2aに達した時最大と
なるようにしてある。
【0018】このトグルばね23の作用について説明す
る。図3において、Aは係止ピン13の中心、Rは係止
突部21の中心で、これらの中心AとRを結んだ直線A
Rとする。また、図3で、実線で示す位置はイジェクト
完了位置(図1の状態)で、2点鎖線で示す位置はシャ
ッタを開放したロック位置で、また、1点鎖線で示す位
置(ただし、トグルばね23のみ)は動作途中位置であ
る。そして、イジェクトアーム12の回動範囲のうち、
前記ロック位置側が直線ARをわずかに横切った位置に
なるように、前記係合突部21、支持ピン13、及び係
合孔20等が設定されている。トグルばね23はロック
位置で最も閉めた状態(蓄勢されたばね力は最大)で、
イジェクト完了位置で最も開いた状態(ばね力は最小)
となっているが、ロック位置でのばね力F1の方向はイ
ジェクトアーム12の回動方向に対して角度が大きいた
め、イジェクトアーム12の回動方向に作用するF1の
分力としては小さく、かつ、直線ARの右側にあるので
イジェクトアーム12の反時計方向への付与力として作
用する。イジェクトアーム12の時計方向への回動によ
り、直線ARを横切って左側に達するとF1の分力はイ
ジェクトアーム12を時計方向へ回動させる方向に変わ
るとともに、F1の分力はしだいに増大する。しかし、
前述したようにF1自体はしだいに減少するので、分力
としては山形のカーブを描く。このカーブの頂部を前述
したように係合部15が斜面部2aにある時に合わせて
いる。実施例のその他の部分の構成は、すでに説明した
従来のディスク駆動装置と同様である。
【0019】次に、このような構成の実施例の動作を説
明する。
【0020】図示せぬイジェクト釦を押し込んでイジェ
クトアーム12のロックを外すと、イジェクトアーム1
2が回動してディスクカートリッジ1の排出動作が開始
される。この際、従来のディスク駆動装置と同様に、係
合部15によるシャッタの閉じ動作も行なわれる。図3
はイジェクトアーム12のディスクカートリッジ1の排
出動作の説明図であり、イジェクトアーム12は係止ピ
ン13を中心として矢印θ方向に回動し、イジェクトア
ーム12の回動に伴って、トグルばね23の係合孔20
への係止位置は、点Aを中心として円弧状に移動する。
まず、図3に示す排出動作の開始時(2点鎖線で示す)
においては、トグルばね23は最も閉じた状態にあり、
その一端によりイジェクトアーム12にはディスクカー
トリッジ1の反排出方向に、トグルばね力23のF1が
与えられる。そして、イジェクトアーム12が時計方向
に回動すると、直線ARを横切ってF1の分力の方向が
イジェクトアーム12の回動方向と同じくなる。従っ
て、引張りばね14によるディスクカートリッジ1の排
出方向のばね力に、トグルばね223によるばねF1の
分力が加わった排出力が、イジェクトアーム12に作用
してディスクカートリッジ1の排出が行なわれる。この
ようにして、イジェクトアーム12の回動が進み、係合
部15がディスクカートリッジ1の先端縁の斜面部2a
と接触する位置に達すると、前述したように、トグルば
ね23のばね力Fの分力が最大になる。また、すでに図
6を参照して説明したように、引張ばね14のディスク
カートリッジ1の排出方向のばね力は、イジェクトアー
ム12の時計方向の回動に伴なって直線的に減少してい
るが、このFの分力がイジェクトアーム12の排出力と
して付与され、合成力として斜面部2a位置で最大とな
っている。このため、イジェクトアーム12の係合部1
5は、斜面部2aの途中で停止することなく、斜面部2
aをスムーズに摺動して乗り越え、図1及び図3の実線
で示す位置に達してイジェクトを完了することができ
る。
【0021】このように構成した前記実施例によれば、
トグルばね23を取り付けるだけの簡単な構造で、ディ
スクカートリッジ1の傾斜部2aにイジェクトアーム1
2の係合部15が達した位置において、イジエクトアー
ム12による排出力を最大にして、係合部15が斜面部
2aで停止することなくスムーズにディスクカートリッ
ジ1の排出をすることが可能になる。この場合、合成し
た排出力はイジェクトアーム12の係合部15が斜面部
2aを摺動する位置で最大となるように設定されてい
て、引張りばね14の排出ばね力を全体的に増大させて
いないので、排出するディスクカートリッジ1がカート
リッジホルダ11から飛び出すことはなく、安定した長
量排出を行なうことができる。このようにして、トグル
ばね23を追加するだけの低製造コストで、横置きと縦
置きのいずれの方式で使用しても安定した長量排出を行
なうディスク駆動装置を提供することが可能になる。さ
らに、ディスクカートリッジ1を挿入したロック位置に
おいて、トグルばね23のばね力の方向を反転させるよ
うに、トグルばね23の取り付け状態を設定することに
より、ロックに必要なばね力を低下させ、ロック機構を
簡単にして装置のより小型化を実現することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
縦置き、あるいは横置きで使用しても、排出動作時にイ
ジェクトアームの係合部が、ディスクカートリッジの先
端縁の斜面部で停止することなく、且つディスクカート
リッジが飛び出すこともなく、確実にディスクカートリ
ッジの排出を行なえ、特に長量排出に有効であるディス
ク駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の構成を示す平面説明
図である。
【図2】本発明の一実施例の要部の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施例のディスクカートリッジ排出
の前半動作の説明図である。
【図4】ディスクカートリッジの底面図である。
【図5】従来のディスク駆動装置におけるピンとケース
との関係を示す説明図である。
【図6】従来のディスク駆動装置における引張りモーメ
ントの特性図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ 2 ケース 2a 斜面部 3 磁気ディスク 11 カートリッジホルダ 12 イジェクトアーム 13 支持ピン 15 係合部 20 係合孔 21 係止突部 23 トグルばね 24 引掛片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスクを硬質のケース内に収
    納するとともに、該情報記録ディスクを露出させる開口
    を閉じる方向に付勢されているシャッタを設けてなるデ
    ィスクカートリッジを保持するカートリッジホルダと、
    排出方向に付勢され、上記情報記録ディスクの挿脱方向
    に移動するとともに挿脱方向と直交する方向に移動して
    上記シャッタを開閉させる係合部を有するイジェクトア
    ームと、このイジェクトアームを排出方向に付勢するス
    プリングとを備え、イジェクト操作により、上記イジェ
    クトアームが排出方向に移動して上記ディスクカートリ
    ッジを押し出すとともに、開状態にあった、上記シャッ
    タも閉方向に移動するようにしたディスク駆動装置にお
    いて、上記イジェクトアームの係合部が上記ディスクカ
    ートリッジの先端縁の斜面部に接触する位置で、上記イ
    ジェクトアームの排出方向への力が最大となる補助スプ
    リングを設けてあることを特徴とするディスク駆動装
    置。
JP3242421A 1991-08-29 1991-08-29 ディスク駆動装置 Expired - Lifetime JP2812588B2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0562323A JPH0562323A (ja) 1993-03-12
JP2812588B2 true JP2812588B2 (ja) 1998-10-22

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Effective date: 19980721