JP2810475B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2810475B2
JP2810475B2 JP2049866A JP4986690A JP2810475B2 JP 2810475 B2 JP2810475 B2 JP 2810475B2 JP 2049866 A JP2049866 A JP 2049866A JP 4986690 A JP4986690 A JP 4986690A JP 2810475 B2 JP2810475 B2 JP 2810475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
recording
ink
roller
spur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2049866A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03251474A (ja
Inventor
寧 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2049866A priority Critical patent/JP2810475B2/ja
Publication of JPH03251474A publication Critical patent/JPH03251474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2810475B2 publication Critical patent/JP2810475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジエツト記録装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、プリンタや複写機等の記録装置、分類計数装
置、読取り装置等のシート処理装置にあっては、シート
を手差しで供給することも可能であるが、シートを自動
的に1枚ずつ分離供給する装置として、シート処理装置
に着落可能なシート供給装置が使用されている。
上記の記録装置においては、その記録方法としてワイ
ヤドツト方式、感熟方式、熱転写方式、インクジエツト
方式によるものなどがある。これらのうち、特にインク
ジエツト方式は、記録シートに直接インクを噴射して記
録画像を形成する方式であるため、記録シートの種類に
よる差はあるが、インクが完全に乾燥するまでにある程
度の時間を要する。この未定着の記録済みのシートが記
録装置内、或いはシート供給装置内で給送される途中、
排紙ローラが面接触方式である場合、この排紙ローラに
インクが再転写し、この排紙ローラ上を通過する記録済
みのシートにインクが再転写し、シートが汚れてしま
う。この汚れを防止するため、例えば排紙ローラに接触
面積の小さな拍車ローラを圧接する技術が一般に知られ
ている。
第5図はこの種のシート供給装置、記録装置を示す。
図において、101はシート供給装置で、記録装置102か
らなるシート処理装置に着脱自在に装着される。この記
録装置102として、例えばプリンタや複写機等が挙げら
れる。
記録装置102には、用紙紙送りローラ103が設けられ、
この用紙紙送りローラ103の外周にピンチローラ104、10
5が圧接した状態で配設されている。106はシートSに記
録する記録ヘツドで、用紙紙送りローラ103に対向して
配設されている。シートSに対する記録方式として、例
えばインクジエツト方式が採用されている。
用紙紙送りローラ103と記録ヘツド106の間の上方に
は、排出ローラ107及びこの排出ローラ107に圧接する拍
車ローラ108が設けられている。
そして、上記のシート供給装置101は給紙スタツカ109
を有し、この給紙スタツカ109の前方には給紙ローラ110
が配設されている。給紙ローラ110の前方には、所定間
隔を置いて、用紙紙送りローラ103を通過した記録済み
のシートSを立て掛け状態で積層して収容する排紙スタ
ツカ111が配置され、この排紙スタツカ111はスタツカワ
イヤ111Aを有している。
112は排紙ローラで、左右側板113、113間に回転可能
な横架したローラ軸114に取り付けられている。排紙ロ
ーラ112はギア列(図示せず)によって記録装置102と連
動してこれに駆動可能に連結されている。
左右側板113、113間にはフロントカバー115が取り付
けられ、このフロントカバー115に拍車ローラ116が揺動
可能に取り付けられ、この拍車ローラ116は排紙ローラ1
12に圧接されている。
しかして、給紙スタツカ109内にシートSを堆積す
る。このシートSは、給紙ローラ110の回転により記録
装置102内の用紙送りローラ101に導かれ、用紙紙送りロ
ーラ103の回転に伴ってピンチローラ104、105の押圧力
に基づく用紙紙送りローラ103との摩擦力により送られ
る。その後、シートSは、排出ローラ107と拍車ローラ1
08との間に送られ、この間に記録ヘツド106により記録
される。
さらに、排出ローラ107と拍車108とによって搬送され
たシートSは、排紙ローラ112と、これに圧接された拍
車ローラ116とによって引き上げられ、排紙スタツカ111
内へ送られる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のシート供給装置にあっては、シートSが『こ
し』の強い厚手のものである場合、配録装置102内から
記録済みのシートSが抜ける際、シートSがその『こ
し』のために跳ね上がってしまい、フロントカバー115
の下部115aにシートの印刷面が触れてしまう。このた
め、シートSの印刷面に汚れが発生する。
また、シートSが排紙ローラ112から抜けて跳ね上が
ったとき、フロントカバー115の上部115bにシートSの
印刷面が触れて汚れが発生する。
さらに、シートSは、紙送り動作の際に用紙紙送りロ
ーラ103によって『巻き癖』がついてしまい、シートS
が排紙スタツカ111内にある程度送られると、そのシー
トSの上端がスタツカワイヤ111Aに掛かったまま排紙動
作を続けることになり、『巻き癖』の付いたままのシー
トSが排紙ローラ112から抜けるときには、フロントカ
バー115の上部115bにシートSの印刷面が触れて汚れが
発生する。
特に、インクジエツト方式による記録方法では排紙動
作の段になってもインクが完全に乾燥しない状態でいる
こともあり、このインク未定着のシートSがフロントカ
バー115と接触し、シートS印刷の汚れが顕著になる。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は、厚手シート独特の『こし』や『巻き
癖』に起因して生じる記録済みのシートの印刷面の汚れ
を防止することができるシート供給装置を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記課題を解決するための本発明の構成は、信号に応
じてインクを吐出してシートに記録を行う記録手段と、 前記記録手段によって記録が行われたシートを排紙す
る排紙ローラと、 排紙中にシートを常に前記排紙ローラに押圧する拍車
ローラとを有するインクジェット記録装置において、 前記拍車ローラのシート送り方向の上流または下流の
少なくとも一方に配置され、前記排紙ローラに圧接され
ない他の拍車ローラと、 前記排紙ローラの上流側においてシートを加熱する加
熱手段とを有することを特徴とするインクジェット記録
装置である。
〔作用〕
本発明においては、排紙ローラによりシート処理装置
から記録済みのシートが送り出されるが、このシート
は、排紙ローラのシート送り方向の上流側または下流側
の少なくとも一方の拍車ローラにより案内され、シート
の動きが抑制される。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第1図、第2図は本発明の実施例に係るシート供給装
置を示す。
第1図において、1はシート供給装置で、記録装置2
からなるシート処理装置に着脱自在に装着される。この
記録装置2として、例えばプリンタや複写機等が挙げら
れる。
記録装置2には、用紙紙送りローラ3が設けられ、こ
の用紙紙送りローラ3の外周にピンチローラ4A、4Bが圧
接した状態で配設されている。また、用紙紙送りローラ
3の後方には用紙ガイド3Aが設置されている。5はシー
トSに記録する記録ヘツドで、用紙紙送りローラ3に対
向して配設されている。シートSに対する記録方式とし
てインクジエツト方式が採用されている。
用紙紙送りローラ3と記録ヘツド5の間の上方には、
排出ローラ6及びこの排出ローラ6に圧接する拍車7が
設けられ、さらに、排出ローラ6、拍車ローラ7の上方
に拍車カバー8が配置されている。拍車カバー8にはシ
ートSを通過させる開口部8Aが穿設されている。
そして、上記のシート供給装置1は給紙スタツカ9を
有し、この給紙スタツカ9の前方には給紙ローラ110が
配設されている。給紙ローラ10の前方には、所定間隔を
置いて、用紙紙送りローラ3を通過した記録済みのシー
トSを立て掛け状態で積層して収容する排紙スタツカ11
が配置され、この排紙スタツカ11はスタツカワイヤ11A
を有している。
第2図にも示すように、12は排紙ローラで、左右側板
13、13間に回転可能に横架したローラ軸14に取り付けら
れている。排紙ローラ12はギア列(図示せず)によって
記録装置2と連動してこれに駆動可能に連結されてい
る。
左右側板13、13間にはフロントカバー15が取り付けら
れ、このフロントカバー15にコ字形状の板バネ16が取り
付けられ、板バネ16間に軸支した支持軸16Aに一対のピ
ンチローラ17が揺動可能に取り付けられている。さら
に、フロントカバー15に排紙ローラ12のシート送り方向
の上流側に位置してコ字形状の板バネ18が取り付けら
れ、板バネ18間に軸支した支持軸18Aに、一対の拍車ロ
ーラ19が取り付けられ、また、フロントカバー15に排紙
ローラ12のシート送り方向の下流側に位置してコ字形状
の板バネ20が取り付けられ、板バネ20間に軸支した支持
軸20Aに、一対の拍車ローラ21が取り付けられている。
上記の一対の拍車ローラ21、一対のピンチローラ17、一
対の拍車ローラ19は縦方向に一直線に並んで配置されて
いる。
上記の板バネ18、20のバネ定数の値は、所定の範囲内
にあることが要求され、小さすぎると、拍車ローラ19、
21がフロントカバー15に接触して傷付けられることにな
る。即ち、板バネ18、20の適正バネ定数をAとし、シー
トSの『こし』による跳ね上げ力によってシートS自身
がフロントカバー15に接触するバネ定数の下限をB、拍
車ローラ19、21がフロントカバー15に接触するバネ定数
の上限をCとすると、 C<A<B となるようにバネ定数Aが設定されている。これによ
り、送り時のシートSの力を受けても拍車ローラ19、21
の保持が行なわれる。
次に、本実施例の作用を説明する。
先ず、給紙スタツカ9内にシートSを堆積する。この
シートSは、給紙ローラ10の回転により記録装置2内の
用紙紙送りローラ3と用紙ガイド3Aとの間に形成される
搬送路に導かれる。そして、シートSは、記録装置2の
用紙紙送りローラ3に送られ、用紙紙送りローラ3の回
転に伴ってピンチローラ4A、4Bの押圧力に基づく用紙紙
送りローラ3との摩擦力により送られる。その後、シー
トSは、排出ローラ6と拍車7との間に送られ、その間
に記録ヘツド5により記録される。
さらに、排出ローラ6と拍車7とによって搬送された
シートSは、排紙ローラ12と、これに圧接された拍車ピ
ンチローラ17とによって引き上げられ、排紙スタツカ11
内へ送られる。
以上の如き構成によれば、板バネ18のバネ定数を上述
の条件に合致するように適正に調整して一対の拍車ロー
ラ19で記録済みのシートSの動きを押さえ込み、従っ
て、シートSが拍車カバー8の開口部8Aを抜けて跳ね上
がったときに、フロントカバー15の下部15aにシートS
の印刷面が触れて汚れが発生するのを防止することがで
きる。
また、板ばね20のバネ定数を上述の条件に合致するよ
うに適正に調整して一対の拍車ローラ21で記録済みのシ
ートSの動きを押さえ込み、従って、シートSが排紙ロ
ーラ12から抜けて跳ね上がったとき、フロントカバー15
の上部15bにシートSの印刷面が触れて汚れるのを防止
することができる。
さらに、シートSは、紙送り動作の際に用紙紙送りロ
ーラ3によって『巻癖』の付いたままのシートSが排紙
ローラ12から抜けるとき、フロントカバー15の上部15b
にシートSの印刷面が触れようとしても、シートSが一
対の拍車ローラ21により案内されるので、シートSの印
刷面がフロントカバー15の上部15bに触れるのを防止す
ることができる。
なお、本実施例においては、シートSに対する記録方
式としてインクジエツト方式が採用されているが、この
印刷方式に限定されることなく、例えばワイヤドツト方
式であっても、例えば環境条件、シートの種類等の要因
によりシートにインクの未定着を起こし得る場合には顕
著な効果が生じる。また、感熟方式、熱転写方式の場合
にも適用することができる。
また、本実施例においては、第2図に示すように、一
対の拍車ローラ21、一対のピンチローラ17、一対の拍車
ローラ19は縦方向に一直線に並んで配置されているが、
給送される厚手シートがハガキの場合には、第3図に示
すように、フロントカバー15の中央部に2つの一対の拍
車ローラ31、一対の拍車ローラ32をピンチローラ17のシ
ート送り方向の上流に配設している。これら一対の拍車
ローラ31、一対の拍車ローラ32は、ハガキ幅のシートS
の両側部の2箇所に位置している。また、ピンチローラ
17のシート送り方向の下流に、一対の拍車ローラ33が配
設され、この一対の拍車ローラ33はフロントカバー15の
幅方向中心部に位置している。
さらに、本実施例においては、第2図に示すように、
一対の拍車ローラ21、一対のピンチローラ17、一対の拍
車ローラ19は縦方向に一直線に並んで配置されている
が、厚手シートをハガキ以外の厚手の幅広シートとした
場合、拍車ローラが幅方向で第3図のハガキに対応する
位置の場合、幅方向全面において前述のC<A<Bの関
係を満足することができず、特にシートの両端において
は拍車ローラの効果が及び難く、シートの印刷面に汚れ
が発生する。そこで、この場合は第4図に示すように、
一対の拍車ローラ41Aと板バネ41Bで構成される多数の拍
車ユニツト41を、ピンチローラ17のシート送り方向の上
下流に並列に配設することによって対応可能である。
そして、本実施例においては、ピンチローラ17が板バ
ネ16で、拍車ローラ19、21が板バネ18、20で保持されて
いるが、かかる態様に限定されるものではない。例え
ば、フロントカバー15の内側幅方向にピンチローラや拍
車ローラを取り付けた剛性軸を架け渡し、この剛性軸を
板バネでフロントカバー15に揺動可能に取り付ける。こ
の機構によれば大掛かりになるが、板バネの相違による
バラツキが無くなり、ピンチローラや複数個の拍車ロー
ラがほぼ同一条件でシートの動きを押さえ込むことがで
きる。
加えて、本実施例においては、シート処理装置とし
て、記録装置2を挙げているが、これに限定されること
なく、例えば分類計数装置や読取り装置にに適用するこ
ともできる。
その上、本実施例においては、排紙ローラ12のシート
送り方向の上流及び下流に拍車ローラを設けてあるが、
排紙ローラ12のシート送り方向の上流または下流の一方
に拍車ローラを設けることもできる。
次に、バブルインクジエツト記録原理について詳細に
説明する。
記録手段は搬送手段で搬送された記録シートにインク
像を記録するものである。この装置に於ける記録手段と
してはインクジエツト記録方式が好適に用いられる。
インクジエツト記録方式は記録用のインク液を飛翔液
滴として吐出噴射させるための液体吐出口と、該吐出口
に連通する流体流路、及びこの液体流路の一部に設けら
れ、流路内のインク液を飛翔させるための吐出エネルギ
ーを与える吐出エネルギー発生手段とを備えている。そ
して画信号に応じて前記吐出エネルギー発生手段を駆動
し、インク液滴を吐出して像を記録するものである。
前記吐出エネルギー発生手段としては、例えばピエゾ
素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー発生手段を
用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照射吸収
させて発熱させ、該発熱による作用でインクを吐出させ
る電磁エネルギー発生手段を用いる方法、或いは電気熱
変換体によってインク液を加熱してインクを吐出させる
熱エネルギー発生手段を用いる方法等がある。この中で
電気熱変換体等による熱エネルギー発生手段を用いてイ
ンクを吐出させる方式が、液体吐出口を高密度に配列し
得るために高解像度の記録をすることが出来、且つ記録
ヘツドのコンパクト化も可能であるので好適である。
本実施例では記録手段として前記インクジエツト記録
方式の1つであるシリアル型のバブルジエツト記録方式
を用いている。
第6図(a)〜(g)はバブルジエツト記録原理の説
明図である。なおその代表的な構成や原理については、
例えば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,740,796
号明細書に開示されている。aはヒータボードであ
り、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)
b、これに電力を供給するアルミニウム等の電極cと
が成膜されて配設されている。このヒータボードaに
対して、記録用液体の液路(ノズル)bを仕切るため
の隔壁を有する天板eを接着することにより構成され
ている。また装置の所定位置には前記記録ヘツドにイ
ンクを供給するためのインクカートリツジが交換可能に
取り付けられている。
前記インクカートリツジから導管を介して供給された
インクは、天板eに設けられた供給口fにより記録
ヘツド内の共通液室gに充填され、この共通液室g
より各ノズルd内に導かれる。これらのノズルdに
はインク吐出口hが形成されており、また前記吐出口
hは前記記録ヘツドの記録シートに対向してシート
搬送方向に所定ピツチで形成されている。
本実施例では前記構成の記録ヘツドが往復移動可能
なキヤリツジに搭載され、キヤリツジの移動に同期して
前記記録ヘツドからインクを吐出、飛翔させて記録を
行うものである。
ここで、前記バブルジエツト記録方式に於けるインク
飛翔原理を第6図(a)〜(d)を参照して説明する。
定常状態では第6図(a)に示すように、ノズルd
内に充填されているインクは吐出口面で表面張力と外
圧が平衡している。この状態でインクを飛翔させる場
合には、ノズルd内の電気熱変換体bに通電し、そ
のノズルd内のインクに核沸騰を越えて急速な温度上
昇を生じさせる。すると、第6図(b)に示すように、
電気熱変換体bに隣接したインクが加熱されて微小気
泡(バブル)を生じ、該加熱部分のインクが気化して膜
沸騰を生じ、第6図(c)に示すように前記気泡が急
速に成長する。
前記気泡が第6図(d)に示す如く最大に成長する
と、ノズルd内の吐出口からインク液滴が押し出され
る。そして電気熱変換体bへの通電を終了すると、第
6図(e)に示すように、成長した気泡はノズルd
内のインクにより冷却されて収縮し、この気泡の成
長、収縮によってインク液滴が吐出口から飛翔する。更
に第6図(f)に示すように電気熱変換体b面にイン
クが接触して急激に冷却され、気泡は消滅するか又は
殆ど無視し得る程度の体積に収縮する。そして前記気泡
が収縮すると、第6図(g)に示すようにノズルd
内には毛細管現象によって共通液室gからインクが供
給され、次の通電に備えるものである。
従って、キヤリツジを往復移動させると共に、この移
動と同期させて画信号に応じて前記電気熱変換体bに
通電することによって記録シートにインク像が記録され
る。
尚、前記インクジエツト記録方式にあってはキヤリツ
ジの移動範囲端部に回復手段を設けるのが好ましい。
前記回復手段は非記録時等に前記記録ヘツドのイン
ク吐出面を覆うことによって、記録ヘツドの吐出口付
近のインクの乾燥や、これに伴う固化を防止する機能を
有するものである。またこの回復手段にポンプを接続
し、インクの吐出不良や除去或いはそれらの予防のため
にポンプを駆動し、その吸引力によって吐出口からイン
クを吸引して、回復処理を行うようにすると良い。
〔他の実施例〕
(記録手段) 記録手段の構成としては、上述の吐出口、液路、電気
熱変換体の組合せの他に、熱作用部が屈曲する領域に配
置されている米国特許第4558333号明細書、特開昭59−1
23670号公報等に開示されているものも採用することが
出来る。
また前述した記録手段は、記録装置に装着したインク
カートリツジから記録ヘツドへインクを供給するように
した例を示したが、記録ヘツド内にインク収容室を設
け、該インク収容室のインクが無くなった場合には記録
ヘツドを交換するようにした使い捨て型(デイスポーザ
ブルタイプ)の記録ヘツドを用いるようにしても良い。
また前述した実施例ではシリアル型のバブルジエツト
記録方式を例示したが、ライン型の記録方式に適用する
ことも出来る。
更に本発明は記録手段として前述したバブルジエツト
記録方式に限定する必要はない。例えば熱溶融性インク
を塗布したインクシートを画信号に応じて加熱し、溶融
したインクを記録シートに転写する所謂熱転写記録方
式、熱によって発色する記録シートを画信号に応じて加
熱する所謂感熱記録方式、画信号に応じてインクリボン
をワイヤーによって叩いて記録する所謂ワイヤドツト記
録方式等、種々の記録方式を採用することが出来る。従
って、記録ヘツドも前述したバブルジエツトヘツドに限
定されず、例えばサーマルヘツド、ワイヤドツトヘツ
ド、デイジーホイールヘツド等を使用することが出来
る。
尚、前述したインクジエツト或いはバブルジエツト記
録方式等を用いた記録装置の形態としては、コンピユー
タ等の情報処理機器の画像出力端末としてのプリンタと
して用いられる他、リーダー等と組合せた複写装置、更
には送受信機能を有するフアクシミリ装置等として用い
られる。
〔実施例〕
以下に、図面に基づいて本発明のヘツド部分の他の実
施例を詳細且つ具体的に説明する。
第7図および第8図は本発明の一実施例を示す。これ
らの図において、100は熱板101と複数の面発熱体102A〜
102Cとで一体型に構成した本発明にかかる定着装置であ
り、本例においては定着装置100が送給ローラ110の近傍
から排出ローラ115の直前までにわたってシート送り径
路に沿い設けられる。なお以下で、面発熱体102A、102B
および102Cをそれぞれ第1、第2および第3発熱体と呼
ぶこととする。
103Aは熱板101の第1発熱体102Aが装着されている部
分(第1熱板部という)101Aと第2発熱体102Bが装着さ
れている部分(第2熱板部という)101Bとを伝熱的に分
離するために設けたスリツト、103Bは熱板101の第2発
熱体101Bと第3発熱体装着部分(第3熱板部という)10
1Cとを伝熱的に分離するために設けたスリツトである。
また、各スリツト103Aおよび103Bは第8図に示すように
それぞれ複数箇所に熱板101を上下に接続した状態に保
つためのつなぎ部104Aおよび104Bを有する。105Aおよび
105Bは各スリツト103Aおよび103Bの上縁から背面側に折
曲げられた折曲げ部であり、これらの折曲げ部105Aおよ
び105Bによって記録シート8の先端部がスリツト103Aお
よび103Bに侵入するのを防止している。
更にまた、106はPFローラ114との間に記録シート108
を保持するピンチローラ、また、第8図において、107
は記録ヘツド101へのインク供給チユーブ、108はフレキ
シブルケーブル、109は記録ヘツド101の不吐出となるの
を防止するために設けられた回復系である。
このように構成した記録装置において、本例では第1
熱板部101Aをほぼ80Cまたはそれ以上の高温に保つと共
に、第2熱板部101Bを約50Cまたはそれ以下に、また、
第3熱板部101Cをおよそ70Cまたはそれ以上に保つよう
に各発熱体102A、102Bおよび102Cを駆動する。そこで、
送給部から送給されてくる記録シート108はまず第1熱
板部101Aを通過するときに予熱され、それによってシー
ト8上に記録されるインクをシート8に急激に浸透し易
い状態に保ちながら第2熱板部101Bのところで記録が実
施される。
第2熱板部101Bは上述のように左程の高温でない。従
って、ここで、従来のように浸透する前にインク中の水
分が蒸発してしまうようなことがなく、最後に、第3熱
板部101Cのところで再度その高温によって、水分の蒸発
が促進され、かくして濃度むらが発生するのを防止する
ことができる。
すなわち、本例によれば、熱板部と発熱体とを温度分
けしてシート送り方向に沿い広い面積を保たせて配置す
るので、記録後の定着に要する定着装置部分が小さくて
すみ、記録装置全体をコンパクトにすることができる。
なお、定着し易い記録シートを用いたり、記録パターン
が簡単な場合は3つの発熱体102A〜102Cのうち、適当に
1つまたは2つの発熱体を選択して駆動すればよく、そ
れにもって消費電力の節減を図ることができる。
第9図は本発明の第2実施例を示す。本例は第7図お
よび第8図に示した第1実施例に対し、第2熱板部101B
の背面側に設けられる第2発熱体101Bを省略したもの
で、その他の構成については第1実施例と変わらない。
すなわち、本例の場合は、第1熱板部101Aおよび第3熱
板部101Cの温度条件を第1実施例と同じに保つことによ
って、第2発熱体102Bがなくとも第2熱板部101Bの温度
をスリツト103Aおよび103Bによる伝熱効果を介してほぼ
50℃に保つことができ、同様な効果を期待することがで
きる。
第10図は本発明の第3実施例を示す。本例は、定着装
置を更に簡略化したもので、本例の場合、熱板101には
スリツトやつなぎ部が設けられてない。また、面発熱体
の方も第1発熱体102Aと第3発熱体102Cとの2個のみが
図示のように設けられる。すなわち、本例ではこれらの
発熱体102Aおよび102Cによってこれらに対応する熱板10
1の部分の温度条件を第1実施例の場合の第1熱板部お
よび第3熱板部と同等とすることにより、その温度勾配
によって、記録ヘツド101に対向する熱板101の部分を比
較的低温の50℃に保つことができ、特に本例の場合はそ
の温度勾配が連続的で急激な変化がなく、しかも記録位
置では低温に保たれるので、同様にして濃度むら発生を
防止することが可能である。
以上説明してきたように、本発明の実施例によれば、
記録媒体のシート送り方向に沿って少なくとも記録位置
の前後に加熱手段を設け、加熱手段による記録媒体の記
録位置における加熱温度を少なくとも記録位置の前後に
おける加熱温度より低温に保つようにしたので、記録位
置前の予熱によって記録時にインクを十分に記録媒体内
に拡散させた状態に保つと共に、そのインク内の水分の
急激な蒸発を防止した上で再加熱によってインクを定着
させることができて、従来のような濃度むらが防止で
き、しかも加熱手段を記録位置の前後にまとめて配置す
るので、全体をコンパクトな形態に保つことができ、ま
た小型のインクジエツト記録装置にも適用可能であり、
更にまた、定着し易いような場合には例えば記録位置よ
り後の加熱手段を駆動しなくてすむように制御すること
もでき、電力節減に貢献することができる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、厚手シート独特
の『こし』や『巻き癖』に起因して、記録済みのシート
の印刷面がシート供給装置の拍車ローラ以外の部品と接
触して生じるシート印刷面の汚れを防止することができ
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るシート供給装置の断面図
である。 第2図は第1図の拍車ローラを示す斜視図である。 第3図は厚手シートがハガキである場合に本発明を適用
したフロントカバー内側正面図である。 第4図は厚手シートが幅広シートである場合に本発明を
適用したフロントカバー内側正面図である。 第5図は従来におけるシート供給装置の断面図である。 第6図はバブルジエツト原理図。 第7図および第8図は本発明のインクジエツト記録装置
のヘツド部分の詳細構成を示す断面図および斜視図。 第9図および第10図は第7図、第8とは異なるヘツド部
分の実施例の構成をそれぞれ示す断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……シート供給装置、 2……記録装置、 12……排紙ローラ、 19……拍車ローラ、 21……拍車ローラ、 S……シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 29/00 - 29/70 B41J 3/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号に応じてインクを吐出してシートに記
    録を行う記録手段と、 前記記録手段によって記録が行われたシートを排紙する
    排紙ローラと、 排紙中にシートを常に前記排紙ローラに押圧する拍車ロ
    ーラとを有するインクジェット記録装置において、 前記拍車ローラのシート送り方向の上流または下流の少
    なくとも一方に配置され、前記排紙ローラに圧接されな
    い他の拍車ローラと、 前記排紙ローラの上流側においてシートを加熱する加熱
    手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】前記記録手段は信号に応じて熱エネルギー
    を発す電気熱変換体を有し、前記電気熱変換体の熱エネ
    ルギーによってインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録方式である請求項1記載のインクジェット記録
    装置。
  3. 【請求項3】前記記録手段は前記電気熱変換体の熱エネ
    ルギーによるインクの膜沸騰による気泡の成長によって
    インクを吐出する請求項2に記載のインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】前記加熱手段は記録位置、及び少なくとも
    記録手段のシート送り方向上流および下流に設けられ、
    前記記録位置の加熱手段は、上流および下流の加熱手段
    により低温であることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
JP2049866A 1990-02-28 1990-02-28 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP2810475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2049866A JP2810475B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2049866A JP2810475B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03251474A JPH03251474A (ja) 1991-11-08
JP2810475B2 true JP2810475B2 (ja) 1998-10-15

Family

ID=12842970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2049866A Expired - Fee Related JP2810475B2 (ja) 1990-02-28 1990-02-28 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2810475B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06127785A (ja) * 1992-10-16 1994-05-10 Nec Corp インクジェット記録装置
JP2002337331A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Isetoo:Kk インクジェットプリンタにおける乾燥装置
JP4158785B2 (ja) 2005-05-31 2008-10-01 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4717759B2 (ja) * 2006-08-31 2011-07-06 キヤノン株式会社 シート排出機構及び記録装置
JP5304430B2 (ja) 2008-08-28 2013-10-02 セイコーエプソン株式会社 印刷装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58188685A (ja) * 1982-04-30 1983-11-04 Canon Inc インクジェット記録装置
JPS63189243A (ja) * 1987-02-02 1988-08-04 Seiko Epson Corp インクジエツト記録装置
JPH01174457A (ja) * 1987-12-29 1989-07-11 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH0283846U (ja) * 1988-12-16 1990-06-28
JP2912656B2 (ja) * 1990-02-09 1999-06-28 ダイワ精工株式会社 シート供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03251474A (ja) 1991-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970000611B1 (ko) 기록장치
JP2675172B2 (ja) 加熱定着装置および該定着装置を有する画像記録装置
JP2879872B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001018379A (ja) インクジェット印刷装置
US6048059A (en) Variable power preheater for an ink printer
JP2801231B2 (ja) 画像記録装置
JP2810475B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3033921B2 (ja) 記録装置
JPH07323615A (ja) 記録装置
JP2714095B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2002211055A (ja) 記録装置
JP2001219548A (ja) インクジェット記録装置
JP2927365B2 (ja) 定着装置および該定着装置を用いる画像記録装置
JP2928309B2 (ja) 記録装置
JPH07247034A (ja) シート搬送装置及び記録装置
JPH04129769A (ja) 記録装置
JP3031556B2 (ja) 記録装置
JPH10272767A (ja) インクジェット記録装置
JP2832062B2 (ja) 画像記録装置
JPH0976556A (ja) スポットカラーレーザビームプリンタ及びスポットカラー印刷方法
JPH03295671A (ja) 記録装置
JP3136018B2 (ja) 逆行防止手段を備える記録装置
US6361162B1 (en) Method and apparatus for fixing ink to a print receiving medium
JP2761670B2 (ja) 記録装置
JPH04133924A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees