JP2801231B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2801231B2
JP2801231B2 JP63334757A JP33475788A JP2801231B2 JP 2801231 B2 JP2801231 B2 JP 2801231B2 JP 63334757 A JP63334757 A JP 63334757A JP 33475788 A JP33475788 A JP 33475788A JP 2801231 B2 JP2801231 B2 JP 2801231B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フアクシミリ、複写機、プリンター等の機
能を有する画像記録装置及びそれ等機能を備える複合
機、ワークステーシヨン等の出力機器として用いられる
画像記録装置に関する。
〔従来の技術〕
ノンイクパクト記録法は、記録時に於ける騒音の発生
が無視しうる程度に極めて小さいという点に於いて、最
近関心を集めている。その中で高速記録の可能性が有
り、而も所謂普通紙に特定の定着処理を必要とせずに記
録の行えるインクジエツト記録法は極めて有力な記録法
である。
インクジエツト記録装置に適用される記録ヘツドは、
一般に微細な液体吐出口(オリフイス)、液路及びこの
液路の一部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部
にある液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生する
エネルギー発生手段を具えている。
このようなエネルギーを発生するエネルギー発生手段
としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた記録方
法、レーザー等の電磁波を照射して、そこにある液体に
吸収させて発熱させ、該発熱による作用で液滴を吐出,
飛翔させるエネルギー発生手段を用いた記録方法、或い
は発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によっ
て液体を加熱して液体を吐出させるエネルギー発生手段
を用いた記録方法等がある。その中でも熱エネルギーに
よって液体を吐出させるインクジエツト記録方法に用い
られる記録ヘツドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液
滴を形成する為の液体吐出口(オリフイス)を高密度に
配列することができるために高解像力の記録をすること
が可能である。その中でも電気熱変換体を熱エネルギー
発生手段として用いた記録ヘツドは、記録ヘツドとして
全体的なコンパクト化も容易で且つ、最近の半導体分野
における技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマ
イクロ加工技術の長所を十二分に活用でき、長尺化及び
面状化(2次元化)が容易であること等からマルチノズ
ル化、高密度実装化が容易で、しかも大量に生産性良
く、製造コストも安価なインクジエツト記録用ヘツド及
び該ヘツドを有する装置を提供する事が可能である。
このようにエネルギー発生手段に電気熱変換体を用
い、半導体製造プロセスを経て製造されたインクジエツ
ト用記録ヘツドは、一般には各オリフイスに対応した液
路を設け、該液路毎に該液路を満たす液体に熱エネルギ
ーを作用させて、対応するオリフイスより液体を吐出し
て飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設
けられている。又、それ等液路には、各液路に連通して
いる共通液室より液体が供給される構造となっている。
第11図はこの様なインクジエツト記録ヘツドの概略構
成図であり、エチチング・蒸着・スパツタリング等の半
導体製造プロセス工程を経て、基板1102上に成膜形成さ
れた電気熱変換体1103、電極1104、液路壁1105、天板11
06から構成されているインクジエツト記録ヘツドが示さ
れている。記録用液体1112は図示していない液体貯蔵室
から液体供給管1107を通して磁気ヘツド1101の共通液室
1108内に供給される。図中1109は液体供給管用コネクタ
である。共通液室1108内に供給された液体1112は所謂毛
管現象により液路1110内に供給され、液路先端の吐出口
面(オリフイス面)でメニスカスを形成することにより
安定に保持される。ここで電気熱変換体1103に通電する
ことにより、電気熱変換体面上の液体が急峻に加熱さ
れ、液路中に気泡が生起され、その気泡の膨張・収縮に
より吐出口1111から液体を吐出し液滴が形成される。上
述したような構成により、吐出口密度16ノズル/mmとい
った高密度の吐出口配列で128吐出口或いは256吐出口と
いう、更には、記録幅内全域にわたって吐出口が配置さ
れたマルチノズルのインクジエツト記録ヘツドが形成で
きる。
第12図は上記したインクジエツト記録ヘツドが実際に
記録装置に配置されているインクジエツト記録装置の構
成例を示す模式的斜視図である。同図においては、前記
した記録ヘツドと同様の記録ヘツド1101はモータ1216の
駆動によりレール1213a上を往復動されるキヤリツジ121
4と一体的に構成されている。インクタンク1222Y,1222
M,1222C,1222B内に収容されたインクはポンプ1223Y,122
3M,1223C,1223Bにより記録ヘツド1101内に供給される。
被記録部材(記録紙)はプラテンローラ1212に沿って搬
送され一時停止する。そして、記憶ヘツド1101はレール
1213a,1213bに沿って往動しながらインクを吐出して画
像記録を行う。所定紙幅分の画像記録を行うと再び記録
ヘツド1101はレール1213a,1213bに沿って復動しホーム
ポジシヨンへ戻るが、この間に記録紙はプラテンローラ
1212により所定量搬送され再び停止する。そして、この
ような動作を繰り返し画像記録は行われる。
このように停止している記録紙に対し記録ヘツドを往
復動させつつ印字を行う記録方式を以降シリアルスキヤ
ン方式と呼ぶ。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、記録ヘツドをマルチオリフイス化し、
記録紙とほぼ同一幅に長尺化した場合、従来のシリアル
スキヤン方式とは全く異なった記録方式なる。このた
め、従来のシリアルスキヤン方式の記録装置とは異なる
様々な課題が生ずることとなる。ところで、インクジエ
ツト記録装置ではノズルから噴出したインク粒子は記録
紙に付着し記録されるが、記録紙に付着されないインク
(以下、インクミストと呼ぶ)が発生する場合がある。
記録ヘツドが記録紙と同一幅に長尺化された結果、記
録速度が非常に高速化されるとともに、単位時間あたり
のインク量が増大してきた。そのためインクミストの発
生により記録装置その他が汚され、装置の機能が低下す
るという問題が生じてきた。更には、画像のカラー化に
ともない、長尺ヘツドが複数化され、インクミスト対策
が必要になってきた。そのため、従来では第13図に示す
ように長尺記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkの長手方向の両側に
送風フアン502Aおよび吸収フアン502Bを設け、記録紙上
に発生するインクミストを記録紙とヘツドとの間を通過
させ、回収体503に回収する機構が提案されていた。
しかしながら、このような装置においては、記録の高
速化および高画質化のためにヘツド−紙間が極力せばめ
られてフアンによる風通過領域がなくなり、インクミス
ト回収が適切に行われなくなった。そのためヘツド紙間
で発生するインクミストはヘツドの吐出口面(ノズル)
に付着し、印字不能になったり、またはヘツドを制御す
る制御手段等に付着し、制御手段が動作不良になるおそ
れが生じる等の問題点があった。
また、上述の問題点は、複数のフルラインインクジェ
ット記録ヘッドと該ヘッドと対向する記録媒体との間の
狭い空間の端部からインクミストを除去する構成では特
に顕著となるものであった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上述の課題を解決するため、記録媒体の幅
方向に多数のインク吐出口を配したフルラインインクジ
ェット記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に沿って複
数配列し、該配列された複数のフルラインインクジェッ
ト記録ヘッドの前記インク吐出口からインクを吐出して
記録媒体にインクジェット画像記録を行う画像記録装置
において、互いに隣接する前記フルラインインクジェッ
ト記録ヘッドのインク吐出口の間毎に、前記記録媒体に
対向する開口を具備して設けられた複数の吸引口と、前
記吸引口に連通して該吸引口から大気を吸収する吸引手
段と、を有し、前記フルラインインクジェット記録ヘッ
ドから吐出されたインクによって発生するインクミスト
を、前記吸引手段により前記吸引口を介して前記フルラ
インインクジェット記録ヘッドと前記記録媒体との間の
空間から除去するようにした構成を採用した。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて、本発明の実施例について説明
する。
第1図(c)は本発明の一実施例を説明するための画
像記録装置の概略断面図である。第1図(c)を用いて
まず本実施例の画像記録装置の概略について説明する。
図において、301は原稿を読み取りそれを電気信号に変
換するスキヤナー部である。そこで変換された信号に基
づいた信号がプリンタ部302の記録ヘッド部305にドライ
ブ信号として与えられる。給紙部303に収納された被記
録部材の一つとしての記録紙は、必要時一枚ずつベルト
搬送部304へ向って送り出される。記録紙は前記ベルト
搬送部304を通過する際、前記記録ヘツド部305により画
像記録がなされ、定着排紙部307を経てトレイ420へ送り
出される。なお、306は回復キヤツプ部であり、前記記
録ヘツド部305が常時印字可能な状態を維持させるため
の機能をもつ。以下、前記各々の構成について詳細に説
明する。
まず本実施例に用いられているフルライン化された長
尺記録ヘツドへのインク供給について第10図を用いて説
明する。第10図はその長尺記録ヘツドとインクの供給手
段との構成を模式的に示す説明図であり、1601はその記
録ヘツド、1652は記録ヘツド1601内の共通液室、1653は
記録液吐出面1654に配された液体吐出用の吐出口であ
る。しかして本実施例の吐出口1653は、対象とされる被
記録材の記録可能幅いっぱいにその数が配されており、
その個々の吐出口1653に通じる不図示の液路に設けられ
た発熱素子を選択的に駆動させることによって記録液を
吐出させ、ヘツド自体の移動走査なしに記録を実施する
ことが可能である。
1655は記録液を記録ヘツド1601に供給する記録液供給
タンク、1656は供給タンク1655に記録液を補充するため
のメインタンクであり、供給タンク1655から供給管1657
により記録液を記録ヘツド1601の共通液室1652に供給
し、また、記録液補充のときにはメインタンク1656から
一方通行の補充用整流弁1658を介して回復用ポンプ1659
により供給タンク1655に記録液を補充可能である。ま
た、1660は記録ヘツド1601の吐出機能回復のためになさ
れる回復動作時に使用される一方通行の回復用整流弁、
1661は回復整流弁1660が介装されている循環用管、更に
また、1662は先に述べた第1の供給管1657に介装されて
いる電磁弁、1663は供給タンク用空気抜弁である。
このように構成された記録ヘツド1601とその記録供給
系および回復系においては、記録実施時、電磁弁1662は
開の状態に保たれており、供給タンク1655から液の自重
により記録液が共通液室1652に補給され、液室1652から
不図示の液路を介して吐出口1653に導かれる。また、共
通液室1652や供給系に残留する気泡の除去と共に記録ヘ
ツド1601を冷却するために実施される回復動作時には、
回復ポンプ1659を駆動して記録液を、循環管1661により
共通液室1652に送り込み、共通液室1652から第1供給管
1657により記録液を供給タンク1655に戻して循環させる
ことができる。更にまた、液路等の初期充填時には電磁
弁1662を閉成した状態でポンプ1659により循環管1661を
経て記録液を共通液室1652に圧送し、気泡の排出と共に
記録液を吐出口1653から吐出させることができる。
こうした記録ヘツドは通常の場合非記録時にはインク
の吐出口の内部にインクを残したまま放置される。記録
ヘツドの吐出口面あるいは吐出口面側に接合可能なキヤ
ツプを有するキヤツピング手段を設け、非記録時には前
記キヤツプと記録ヘツドとの接合を行うことにより、い
わば記録ヘツドに蓋をかぶせた状態で周囲の雰囲気から
密封し、かつ接合部分の空気層をインクの蒸気で満たし
てキヤツプと記録ヘツドとで形成される空間をインクの
飽和蒸気圧にすることによって液路内のインク液の蒸発
およびそれにともなう粘度の増加や液路内のインクの乾
燥を防止する。しかしながら、低湿環境下や長期間記録
を休止するような場合には、上記の如きキヤツピングを
行って液路内のインク液の蒸発防止を図ってもインクの
粘度の増加が発生する場合があり、記録休止期間後の記
録に際して吐出口からのインクの不吐出や不安定吐出を
防止することができない場合がある。本発明では、休止
後最初にインクが吐出するかしないかの問題を以下「発
一問題」と呼ぶ。この発一問題に対しては前記した如く
回復ポンプ1659を駆動してインクを循環加圧し、記録ヘ
ツドの全吐出口からインクを排出させるようにしたイン
ク循環加圧手段をも併用して行っている。また上記の不
吐出の状態が軽微なものに対してはヘツドの全エネルギ
ー発生手段を駆動し、用紙等に記録を行うのと同様なイ
ンク吐出動作を行う。これは画像記録を行うための吐出
ではないため本発明では以下「空吐出」と称する。
以上述べたように長時間の非記録放置状態によりイン
クが乾燥し粘度が増加して吐出口及び/又は液路内が固
着している場合にはインクの加圧循環により、また非記
録状態が比較的短時間で、それ等の固着状態が軽微なも
のは空吐出動作により印字記録可能な状態にヘツドを回
転するようにしている。
本実施例に好適に使用される被記録部材について説明
する。
インクジエツト記録方式ではインクと称される記録用
液体の小液滴を飛翔され、それを紙等の記録用紙面に付
着させて記録を行うもので、インクが用紙面で必要以上
に滲んで印字がぼけたりしないことが必要である。又、
被記録部材に付着したインクが速やかにその内部に吸収
され、特に異なる色のインクが短時間内に同一箇所に重
複して付着した場合でもインクの流れ出しや滲み出しの
現象がなく、しかも印字ドツトの広がりを、画質の鮮明
さを損わない程度に抑えられるような特質が好適とされ
る。これらの特質は電子写真複写機等で使用される普通
紙と呼ばれる複写用紙等やその他一般の記録用紙として
用いられているものでは充分に満足されていない場合も
ある。これらの用紙において一色のみの印字もしくは二
色の重ね合せでは画像品位としてある程度満足できるも
のが得られる場合が多いが、例えば3色以上のインクの
重ね合せによるフルカラー画像を印字記録する際のよう
に用紙に付着するインクの量が増える際には充分満足で
きる画像品位の記録が得られていないこともある。
上記した特質を満足する用紙として本実施例のインク
ジエツト記録装置では特開昭56−148583号に開示される
ような、基紙の上に上記の特質が得られるようなコーテ
イング(例えば微粉ケイ酸)を施した被記録部材を用い
ることが好ましい。インクの付着は、被記録部材のコー
テイング面に行われる。従って、本実施例においてはよ
り高品質な画像記録のため3色以上のインクを用いて画
像記録を行う際にはコーテイング用紙、1色もしくは2
色のインクを用いて画像記録を行う際にはノンコート紙
(上記コーテイングを行っていない紙)を選択して使用
するようにしている。但しコート紙によって1色もしく
は2色のインクを用いて画像記録を行っても一向に構わ
ない。
スキヤナー部301において401は原稿、402は原稿を走
査する原稿走査ユニツトである。原稿走査ユニツト402
はロツドアイレインズ403等倍型色分解ラインセンサ
(カラーイメージセンサ)404及び露光手段405が内蔵さ
れている。少なくとも原稿走査ユニツト402が原稿台上
の原稿401の画像を読み取るべく矢印Aの方向に移動走
査する時には、原稿走査ユニツト402内の露光手段405内
の露光ランプが点灯され、原稿401からの反射光がロツ
ドアレイレンズ403により導かれてカラー情報の読み取
りセンサである等倍型色分解ラインセンサ(以下読み取
りセンサと呼ぶ)404に集光し、原稿のカラー画像情報
をカラー別に読み取り、電気的はデジタル信号に変換す
る。このデジタル信号はプリンタ部302に送り出され
る。各カラー別の記録ヘツドへは、これ等信号に基づく
駆動信号が供給され液体の吐出がなされるのである。
第2図(a)及び第2図(b)は、本発明に係る画像
記録装置におけるプリンター部の模式的要部断面図であ
る。第2図(a)を用いて記録ヘツドの回復動作時の状
態について説明する。1C,1M,1Y,1Bkは、それぞれ、シア
ン,マゼンタ,イエロー,ブラツクの各色のインクが供
給されるインクジエツト記録ヘツドである。各々のヘツ
ドは、ヘツドブロツク6に対して、精度良く固定され、
各々のヘツドの平行度、ヘツド間距離等が所望の精度内
に保障されている。これら各色のヘツド1C,1M,1Y,1Bkの
吐出口附近には、各ヘツドの吐出口に夫々対応してイン
クを吸収するためのインク吸収体、3C,3M,3Y,3Bkが配設
されている。インク吸収体3C,3M,3Y,3Bkは、記録ヘツド
1C,1M,1Y,1Bkの吐出面に対して、接離可能に吸収体ガイ
ド7によって支持されている。第2図(a)におけるイ
ンク吸収体3C及び3Yは、記録ヘツド1C及び1Yの吐出面か
ら離脱されたところを示している。また、インク吸収体
3M,3Bkは、記録ヘツド1M及び1Bkの吐出面に当接された
ところを示している。インク吸収体どうしの間にはイン
ク仕切板8が備えられている。又、各々の仕切板8とヘ
ツドブロツク6との間には、インクシール4が設けられ
ており、各色間におけるインクのシートを行っている。
また、各々のインク吸収体近傍には、インク絞り部材5
が設けられており、不図示のレバーにより、インク吸収
体3C,3M,3Y,3Bkに吸収されたインクを絞り出して落下さ
せることが可能になっている。第2図(a)においては
イエローヘツド1Yのインク吸収体3Yが絞られている状態
が示されている。
記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkが固定されているヘツドブロ
ツク6は、ブロツクステイ9にレール15を介して挿脱自
在に挿入されている。又、このブロツクステイ9は回転
中心Nを軸として、ヘツドブロツク7及び各色ヘツドと
一体となって回転可能である。回復系容器2は、不図示
の移動機構により第2図(a)における回復動作状態か
ら、2点鎖線で示された退避位置への移動が可能であ
る。又、回復系容器2の底部には、排インク口13が設け
られており、記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkより吐出され、イ
ンク吸収体3C,3M,3Y,3Bkにより吸収され、回収されたイ
ンクを不図示の排インクタンクへ排インクホース(不図
示)を介して導くようになっている。
第2図(b)は、記録ヘツドの画像記録時の状態を示
す模式的要部断面図である。第2図(a)の状態より、
回復系容器2が退避位置へ移動後(第2図(a)におけ
る2点鎖線の部分に移動した後)、記録ヘツドが第2図
(b)のように、水平位置へ回動した状態である。この
状態において、各ヘツドの画像記録信号に基づいてイン
クの吐出が行われ、記録ヘツドの吐出面Pから所望距離
を保って搬送される記録紙上に画像を形成する。
次に、回復系による回動動作についてより詳細に説明
を行なう。
回復動作を便宜上、キヤツピング、予備(空)吐
出、インク排出の3つに分け、これらの動作を順に説
明する。
まず第1にキヤツピング動作について説明を行な
う。第3図は、記録ヘツドのキヤツピング状態を示す模
式図である。本図において、ヘツドブロツク6内に並置
された記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkは、吐出回復手段として
の回復・キヤツプ部306に対し係合される。回復系容器
2には、インクシール4、仕切板8、インク吸収体3C,3
M,3Y,3Bkが配設されており、該インク吸収体は、通常ヘ
ツド吐出面から一定の間隙をもっている。これにより、
記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkの吐出口近傍は、インクシール
4、仕切板8、インク吸収体3C,3M,3Y,3Bkに囲まれ、適
度な湿潤状態を保ち、ヘツド吐出口の乾燥を防止するこ
とができる。以上のようにキヤツピングによって記録ヘ
ツド休止中、及びスタンバイ中等のインク不吐出を防止
するとともに、吐出口を保護し吐出口近傍へのゴミ等の
附着、侵入を防止する。
次に、予備(空)吐出動作について説明を行う。第
4図は空吐出動作を示す模式図である。上述したキヤツ
ピング動作と同様に、キヤツピング状態の記録ヘツド吐
出面から、一定の間隙をもって保持されているインク吸
収体3C,3M,3Y,3Bkに対して記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkの全
ヘツドの吐出エネルギー発生手段にインク吐出パルスを
任意のパルス数だけ与える。このようにして全つの吐出
口に対して、インク固着による不吐出の防止、粘度の変
化したインク等による吐出不良や画像の乱れを防止でき
る。通常、空吐出動作はコピーON時に行われるように設
定する。
次に、インク排出動作について説明を行う。第5図
(1)〜(4)はインク排出動作としてインク供給系に
おけるインク加圧循環動作を行う際の回復・キヤツプ部
306における動作を示す模式図である。回復・キヤツプ
部306における動作には、(1)通常のキヤツピング、
(2)インク加圧循環、(3)吸収体絞り・払拭、
(4)吸収体当接、の(1)〜(4)のサイクルがあ
る。第5図の(1)〜(4)はこれらに対応している。
まず、(1)キヤツピングについては、前述したキ
ヤツピングのことであり、通常のスタンバイ状態、ある
いは休止状態である。この状態において、インク加圧循
環のモードが例えば使用者やホストコンピユータのコマ
ンドにより選択されると、第5図(2)に示された状態
になる。すなわち、一定の間隔をもって保持されていた
各インク吸収体3C,3M,3Y,3Bkを、記録ヘツド1C,1M,1Y,1
Bk各々に当接する。この状態によって、対応するインク
吸収体とヘツド吐出面同士が接合したことになる。この
状態で、各記録ヘツド3C,3M,3Y,3Bk内に各々不図示のイ
ンク供給ポンプを駆動し、強制的にインク供給圧を上げ
る。このことにより、ヘツド内を介してインク供給系を
インクが循環し内部の気泡が除去されるとともに、吐出
口からも加圧されたインクが排出してくる。これによ
り、吐出面に附着したゴミ等も排出インクとともに除去
され、吐出口近傍が清浄される。ヘツド吐出口から排出
されたインクは、上述したように、吐出面に当接された
インク吸収体3(3C,3M,3Y,3Bk)により他部分に漏出す
ることなく吸収され、更に吸収体における最大飽和量を
越えたインクは、インクの自重によって該吸収体を伝わ
って回復容器2内に落下し、排インク口13を通って排イ
ンクホース12によって排インクタンク内(不図示)に導
かれる。この時の加圧循環時間、すなわち供給ポンプの
加圧時間は固着インクの除去や気泡除去の効率から通常
0.5秒〜数秒程度であることが好ましい。
次に(3)吸収体絞り、払拭について説明する。
(2)加圧循環が終了すると、ヘツド吐出面に当接さ
れていたインク吸収体3は再び吐出面より離脱される。
そして、この状態において、このインク吸収体3にほぼ
飽和状態にあるインクを絞り部材5によって絞り出す。
絞られたインクは、その自重によって吸収体ガイド7、
仕切板8を伝わり回復容器2内に落下し、排インク口13
を通って排インクホース12によって排インクタンク内に
導かれる。これと同時に、すなわちインク吸収体3がヘ
ツド吐出面より離脱され、該吸収体が絞られると同時に
吐出面払拭用ブレード88が駆動され、ヘツド吐出面に残
留している吐出インク及びゴミ、付着物等を払拭するこ
とができる。払拭されたインク等は、インク吸収体3上
に落下するが、これと同時に上述した絞り動作が行われ
ているため、これらの落下物も絞り出されるインクとと
もに、回復容器2内に落下し、更に排インクタンクへ導
かれる。すなわち、インク吸収体3を吐出面より離脱す
ると同時に、インク吐出面の付着残留物をブレード88に
て除去するとともに、それらの付着物をインク吸収体中
の余剰インクとともに絞り出してしまうというものであ
る。
これが、前述した(3)吸収体絞り・払拭の動作であ
る。インク吸収体3は絞り部材5によって絞られること
により、その吸収能力が復活し、次のインク吸収に備え
る。このインク吸収体3には、例えば高吸水性スポンジ
であるPVF樹脂等が好適であり、繰り返しの使用に耐え
うるものが望ましい。本例では例えばカネボウ社のベル
イータ(商品名)を使用した。吸収したインクを絞り落
とした吸収体は、次に、再びヘツドの吐出面に当接す
る。これが(4)吸収体当接である。(2)の段階にお
いては、吸収体がほぼ飽和状態であったためにヘツド吐
出面から完全に吸収しきれなかったインクを、この段階
においては、絞りことによって、吸収能力が復活され
た、きれいになった吸収体の当接によって、完全に清浄
するものである。
これら一連の(1)〜(4)の動作を行った後には、
再び(1)のキヤツピング、すなわちスタンバイ状態と
なり、清浄されたヘツドが良好に保たれる。通常。これ
らの加圧循環動作は、本体電源投入時や長時間待機後等
に行うものである。
以上のようにキヤツプ、空吐出、インク加圧循
環の回復動作を行うことによって、インク吐出、すなわ
ち、画像形成時の吐出不良による記録画像の乱れを防止
(回復)するものである。
次に、印字動作について説明を行う。第6図(a)〜
(f)は、前述した回復系のスタンバイ状態から印字動
作に入る場合の各状態図である。まず(a)キヤツプに
ついては前述したキヤツプ状態であり、通常のスタン
バイ状態、あるいは休止状態である。この状態において
印字モード(コピーON)が選択されることにより、まず
前述した、空吐出動作が行れる。つづいて、第6図
(b)のヘツドアツプに示された状態、すなわち記録ヘ
ツド部305を上方向へ退避させた状態となる。この状態
において、回復・キヤツプ部306として回復系容器2が
本図中右上方向へ退避する。この状態が(c)ユニツト
オープンであり、この状態を経て、次に(d)ヘツドダ
ウンが行われる。これにより、第6図(d)に示された
ように、ヘツドが印字可能な状態(位置)に置かれ、
又、回復系容器2は退避位置に置かれる。この状態で、
記録紙が図で右方向よりヘツド吐出面から一定のギヤツ
プを保って通紙され、一方、ヘツド1C,1M,1Y,1Bkには、
画像信号が入力され、インクが吐出され、記録紙上に印
字が行われる。
記録紙への印字が終了、つまりインクの吐出が終了し
たヘツドは、第6図(e)に示したように、再びヘツド
アツプ動作が行われて、続いて(f)に示したように回
復系容器2がヘツド側の位置へと移動され、再び第6図
(a)の状態、すなわちキヤツプ状態となり、次の印字
に備え、スタンバイ状態となる。以上の(a)〜(f)
の一連の動作により、通常のコピー動作が行われる。ま
た、前述したインク循環は、本動作の中の(a)キヤ
ツプ動作、すなわち、スタンバイ動作中の決められたタ
イミング、たとえば電源投入時、あるいは一定時間経過
毎に行うようにすることで、スループツトの低下を防
ぎ、且つ良好な画像が得られるようになる。
第7図は被記録部材(記録紙)搬送手段の(ベルト搬
送部)の概略を示すレジストローラ(第1図(c)415,
416)を出た記録紙はガイド板417,418に沿って搬送ベル
ト101に達する。搬送ベルト101は記録紙載置側が絶縁層
(体積抵抗1012Ω・cm以上とするのが望ましい。)、反
対側が導電層(体積抵抗108Ω・cm以下とするのが望ま
しい。)の2層構成とされている。この搬送ベルト101
は駆動ローラ102、従動ローラ103、テンシヨンローラ10
4,105に巻回され、例えば2〜5kgの張力で装着されてい
る。搬送ベルト101は駆動ローラ102に接続された駆動ロ
ーラ102に駆動力を与えるモータ(不図示)によって図
中矢印AAの方向に移動される。
記録紙は導電ローラ107の直前で搬送ベルト101上に載
置される。このとき搬送ベルト101の表面は帯電器106に
よって数百〜数千Vの電位を与えられている。搬送ベル
ト101に載置された記録紙が、設置された導電ローラ107
に達すると、記録紙と搬送ベルト101とがより密着した
状態に静電吸着力によって維持されるため、記録紙は搬
送ベルト101に密着して搬送ベルト101とともに移動す
る。
この状態で、記録紙は記録ヘツド部305に対向する記
録領域に達する。記録ヘツド部305はヘツドブロツク
6、記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkを有し、前記記録ヘツド1
C,1M,1Y,1Bkに対向する側にはプラテン115が搬送ベルト
101を介して設けられている。又、プラテン115にはピン
116が設けられ、ばね117、ガイドピン118によってプラ
テン115は記録ヘツド部305側に押圧支持されている。記
録領域においては、記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkと記録紙の
記録面との間隔を所望の設定値に対して100μm程度の
精度に保たれることが高品質な画像記録を得るためには
望まれる。そのためにプラテン115は搬送ベルト101が記
録領域において実質的に平面を形成するように、搬送ベ
ルト101と接する面のプラテン115の平面度が数十μm程
度以内におさえられている。また記録ヘツド1C,1M,1Y,1
Bkはすべてのヘツドの吐出口面によって形成される平面
の平面度が数十μm程度以内になるようにヘツドブロツ
ク6に位置決め固定されている。また、プラテン115に
は位置決めのためのピン116が取付けられている。この
状態で、プラテン115をガイドピン118をガイドとし、ば
ね117の反発力でヘツドブロツク6の方向に押し上げれ
ば、ピン116の上部とヘツドブロツク6がつきあたり、
記録紙通過のためのすきまlが形成される。このような
構成で記録紙を搬送すると、記録紙は静電吸着力によっ
て搬送ベルト101に密着しているので、記録領域での記
録紙の記録面と各記録ヘッドの吐出口面との距離精度は
設定値に対して所望の範囲内に保たれる。
記録紙は、この記録領域を通過する際記録ヘツド1C,1
M,1Y,1Bkによって順次と記録情報に応じた画像記録がな
される。このときに搬送ベルト101の速度変動が大きい
と各ヘツドによる記録位置がずれ、カラー画像において
の色ズレや色ムラを生じてしまう。これを防ぐ為に搬送
ベルト101の厚み精度、駆動ローラ102の外径フレ、駆動
モータの回転精度などの所望の範囲内とし、搬送ベルト
101の速度変動が実質的に問題のないよう十分小さくな
るように構成されている。
記録領域で記録された記録紙は、搬送ベルト101に密
着したまま駆動ローラ102に達し、ここで駆動ローラ102
によって形成される搬送ベルトの曲率によって搬送ベル
ト101から分離し、定着部に送られる。
その後、搬送ベルト101の表面はインク吸収体119を備
えたクリーナ120によって清掃される。インク吸収体119
は、例えばポリビニルホルマール樹脂などの連続多孔質
部材で形成され、吸収されたインクは開口120より外部
に流出・回収される。
尚、本実施態様例においては、搬送ベルト101を絶縁
層と導電層とを有する2層構成とした例を示したが、搬
送ベルト101は、所望の体積抵抗を有する絶縁層一層で
あってもよいし、絶縁層と導電層を多層構成としたもの
であってもよい。
以下に定着部の構成を詳細に説明する。
インクジエツト記録方式は被記録部材に対してインク
を付着させ、そのインクが被記録部材中に浸透して定着
する。あるいはインクの溶媒の蒸発プロセスを経て被記
録部材上に定着される。
しかし、このインクが付着してから定着するまでの時
間つまり定着速度は、被記録部材の構成、物性に大きく
依存されるだけでなく、外部雰囲気の状態によっても大
きく変化する。また、自然に定着する速度は物理特性に
よってある時間より短くすることができない。
従来のシリアルスキヤン記録装置では定着性は記録速
度の関係上ある程度簡単な構成で対処できるものが多か
った。しかし、近年ラインプリンタ等による高速記録お
よびカラー記録が行われてくると被記録部材にインクが
十分に定着されないまま装置外部に搬送排出されてしま
う場合があった。そこで定着速度の短縮化と効率化を行
う為の定着手段が必要となり、その構成を第8図に示
す。
図において、発熱体200は被記録部材210のインクの付
着していない面(非記録面)をもう1つの発熱体201は
被記録部材210のインクの付着している面(記録面)を
それぞれ加熱する。この発熱体にはハロゲンランプ、シ
ーズヒータ、サーミスタ等が考えられるが、本構成では
発熱体200に温度機能を有する数個のサーミスタを用
い、これをアルミニウム等で形成された熱伝達性に優れ
た搬送台202の裏面に固着し、被記録部材210の非記録面
を接触加熱している。一方、発熱体201にはハロゲンヒ
ータを用い、発熱体201の上部に設けられたフアン203に
より記録部材210上に温風を送り、記録部材210の記録面
を非接触加熱している。記録部材210がインクの付着に
より搬送台202より浮き上がりインクジエツト特有のカ
ールを生じた場合でも、フアン203が下向きに温風を送
り出すので、記録部材210は確実に高温な搬送台202に沿
って送られる。したがって記録部材210の両面が十分乾
燥するのでインクの浸透が促進され、定着速度は相乗効
果により大幅に短縮する。
定着温度はサーミスタおよびヒータの温度を制御する
サーモスタツト204で設定され、被記録材の紙質に合わ
せて適切にコントロールできる。また定着熱がヘツドや
供給系におけるインクに影響を与えないために、ガラス
繊維等の断熱材を表面に接着したしきり板205を設け、
ヒータホルダー206にはポリフエニレンオキサイド(PP
O)等の耐熱性に優れた樹脂を用い、定着熱の余分な伝
達を防止している。さらに排気フアン207を設け、余分
な定着熱は機外に排出される。
また、被記録部材のジヤム時の安全面を考慮して金網
等のヒータカバー208を設置する。
以上の構成により被記録部材210は非記録面では直接
加熱、記録面では温風加熱の二重定着により、インクジ
エツト記録方式、なかでも特にインク滴の重ね打ちを行
う例えばカラーインクジエツト記録において生じる被記
録部材の波打ちによるカールで定着性が低下することを
防ぐことができる。
次に本装置の電源投入時以降の画像記録のシーケンス
を第1図から第2図および第3図から第8図までの図及
び第14図乃至第22図のフローチヤートを用いて説明す
る。第15図乃至第22図は第14図のフローチヤートのサブ
ルーチンを示している。
まず画像記録装置の電源が投入されると第5図に状態
図として示した如く(1)キヤツピング、(2)インク
加圧循環、(3)吸収体絞り、(4)吸収体当接の一連
の動作(第15図のサブルーチン:インク加圧循環動作)
を経て再び(1)キヤツピング状態に戻る。この一連の
動作(第3図ステツプ1)により、電源投入前に長時間
の装置の停止状態があり、インクの増粘(乾燥、即ち、
溶媒の蒸発により粘度が増すこと)による固着や泡の発
生によるインクの不吐出を防止することができる。前記
(1)キヤツピング、(2)インク加圧循環、(3)吸
収体絞り、(4)吸収体当接、(1)キヤツピングと続
く一連の動作を以後インク加圧循環動作と称するが、こ
のインク加圧循環動作は電源投入直後にのみ実行される
訳ではない。例えばインクの増粘等の生じ易い高温、高
湿環境下での使用や電源投入後、再び長時間の非使用、
放置状態があり、前記固着、泡の発生等の問題が生ずる
ことを考慮し、タイマー手段等により一定時間(上記問
題の生ぜぬ許容時間内、以後サイクル時間と呼ぶ)毎に
上記インク加圧循環動作を行わせしめることにより解決
している。さらに記録ヘツド部305近傍に湿度センサー
(図示せず)が設けられており、その信号により前記イ
ンク加圧循環動作を何時間毎に行うか、及びインク加圧
時間を何秒間行うかの変更制御を行っている。すなわち
低湿度状態において使用する際には前記サイクル時間を
短くするか、前記インク加圧時間を長くするようにして
いる。また両者を同時に変更することにより、さらに効
果があることも確認されている。
ここで、記録開始の信号が入力されない限りは、第3
図に示すキヤツピング状態を維持する。記録開始の信号
が入力されると、第4図において説明した如く、全記録
ヘツドの全ノズルに対し吐出パルスを一定数与えインク
吐出を行わせしめる空吐出動作を行い、記録直前の不吐
出防止を行う。これを第14図に示すステツプ2で示す。
この空吐出のパルス数も前記したインク加圧循環動作時
と同様に前記湿度センサーの信号により制御される。す
なわち低湿度の状態時には空吐出のパルス数を増加させ
ている。インク加圧循環動作と空吐出動作との不吐出防
止に対する効果の差は前者の方が大きく、従って空吐出
動作によってもインクの増粘、固着等により不吐出が防
止出来なくなる時間が、インク加圧循環動作をさせる前
記サイクル時間の決定要因となっている。従って非使用
時には前記キヤツピング手段により、記録ヘツドの吐出
面を外気より遮断し、インクが液乾燥し固着するのをあ
る程度防止し、空吐出動作のみでヘツドの全ノズルが吐
出可能な状態となるように構成されている。この空吐出
動作は第16図に示すサブルーチンフローチヤートで示さ
れる空吐出動作が終了すると、第6図(a)〜(d)に
おいて示した如く、ヘツドが上方に移動退避した後回復
容器2右上方向へ退避するユニツトオープン動作を行
う。この動作はサブルーチン:ユニツトオープン動作と
して第22図で示される。続いてヘツド部305が回転中心
Nを軸としてヘツド吐出面を鉛直下方に、すなわち搬送
ヘツド101の表面と対向するように揺動する(ヘツドダ
ウン動作を実行する。これは第14図ステツプ3に示され
る。)。ヘツド部305はヘツドブロツク6に設けられた
突き当て面(図示せず)とプラテン115上に設けられた
ピン116と当接しプラテン115を押し上げているばね117
に抗して若干押し下げた位置で停止する。停止位置は印
字位置検知センサーによって検出して停止する。さらに
ヘツド部305の揺動の駆動源の伝達系の一部にウオーム
ギヤ(図示せず)が用いられており、そのすすみ角の特
性により、前記ばね117の反力によりヘツド部305は押し
上げられることなく停止状態を保持できる。これだヘツ
ドは印字可能な状態となる訳である。次に給紙動作を行
うが、第18図サブルーチンフローチヤートに示すように
カセツト411に収納されている記録部材(紙)がピツク
アツプローラ412により給紙され、搬送ローラ413,414及
びガイド部419を経て停止しているレジスタローラ対41
5,416のニツプ部へ送り込まれている。ここで用紙はレ
ジスタローラ対415,416のニツプ部にその先端が当接し
た後、さらに若干の時間搬送ローラ413,414によりさら
に送り出され、その分により用紙にはガイド部419内に
ループが形成される。この動作は電子写真複写機等が通
常行っているレジスト合せの手段で、ループ力により先
端レジスト合せ及び用紙斜行の矯正がなされる。
次にレジスタローラ対415,416が回転を開始しガイド4
17,418を経て搬送ベルト101上へ送り出されるが、この
レジスタローラ対415,416の回転開始の信号をベースに
原稿の走査開始の信号及び各ヘツド1C,1M,1Y,1Bkの印字
開始信号が発せられる。搬送ベルト101上に送り込まれ
てきた記録用紙は静電吸着力によりその先端から順次搬
送ベルト101表面上に密着され、記録ヘツド1C,1M,1Y,1B
kの直下を通過する際には前記した手段により、ヘツド
吐出面と記録用紙表面が適正なギヤツプを保持した状態
で印字が行われる。この様子を第19図のサブルーチンフ
ローチヤートとして示してある。この後用紙は定着・排
紙部307へ搬送されるが、用紙が搬送ベルト101からガイ
ド213へ受け渡される際、駆動ローラ102の直径を比較的
小さく設定し、紙の腰の強さにより自然分離させる所謂
曲率分離の手段により行っている。ここで駆動ローラ10
2の直径はその一回転により摩擦駆動されるベルト101の
表面の移動距離が第1番目のヘツドであるヘツド1Cと第
4番目のヘツドであるヘツド1Bkの各々の吐出口間の距
離と等しくなるように設定してある。これは駆動ローラ
102の径に偏心成分があった場合画像上レジズレとして
発生するのを考慮したものである。理想的には隣り合う
ヘツドの各々の吐出口間の距離分駆動ローラの1回転に
よりベルト101の表面が駆動されることであるが、機械
的強度を考慮して駆動ローラ102の直径の最小値として
は限度があり、これを考慮すると比較的大きいものとな
る。これが4ヘツド間で3倍の距離が必要となるので装
置の大型化をまねくこととなる。従ってヘツド距離とし
て一番離れており、その他のレジズレの要因を多く含む
第1番目のヘツドと第4番目のヘツド間を考慮してい
る。しかしながら、それは第1番目のヘツドと第3番目
のヘツド間でも良く、当然ながら隣り合うヘツド間でも
良く、前記のものに限定されるものではない。但し、前
記した如き駆動ローラの径及びヘツド間距離に対しては
何らかの配慮は必要である。
次に定着・排紙部307に送り込まれた用紙の定着工程
であるが、これに関しては3つのモードがある。これを
第20図サブルーチンフローチヤートを用いて説明する。
前記した如く記録紙としてコート紙を用いる場合には定
着の必要性はないが、所謂電子写真複写機等で普通紙と
呼ばれるノンコート紙を用いる際には定着手段が必要と
なる。すなわち、第1モードは普通紙モードで普通紙に
記録印字を行う際には前記記録開始の信号により同時に
前記発熱体A200及び発熱体B201に電源が投入される。フ
アン203に電源が投入されるのは前記レジスタローラ41
5,416の回転開始信号からタイマー手段により用紙が搬
送ベルト101よりガイド213に受け渡されるタイミングで
なされる。
これは発熱体B201のハロゲンヒータが設定温度まで立
ち上るのに1〜2秒程度要するためで、これが立ち上り
当初よりフアン203を回転させハロゲンヒータに風を当
てるとこの立ち上り時間が伸び、用紙が定着部307へ搬
送されて来た際に設定温度まで達せず、定着効果を落す
ことになるためである。次に第21図での第2モードのコ
ート紙を記録紙として用いる際には、図示せぬ操作部に
コート紙選択のモードキーが設けられており、このキー
を選択した後、記録開始の信号により画像記録が行われ
るが、この際には前記発熱体A200及び発熱体B201共に電
源は投入されない。前記した如くコート紙においてはイ
ンクが速かに内部に吸収されるため上記した如き定着補
助手段は不要となっている。但し、操作ミス等の万が一
の場合を考慮して、第1モードすなわち普通紙モードが
優先モードになっており第2モードであるコート紙モー
ドが前記した如く操作者により選択されぬ限りは前記定
着補助手段が作動する。従ってコート紙対応の画像を誤
って普通紙に印字した際にも後述する排出ローラ211へ
インクがオフセツトして他の記録紙を乱すといった問題
を防止できる。
さらに本装置では第21図での第3のモードを有してお
り、それはオーバーヘツドプロジエクターフイルム(OH
P)用紙(フイルム)モードである。本装置に使用するO
HP用紙はコート紙と同様の特性を有するコーテイングが
なされているが、それにもかかわらず短時間に同一箇所
に重複して印字するとインクの流れ出しや滲み出し等の
現像がある。さらに完全にコート層内にインクが吸収さ
れる時間が長く、印字後短時間内に画像面に何らかのも
のを接触させると、画像が乱されたりオフセツト等の問
題も生ずる。この問題を防止するためには、次に画像を
重ね合せる時間を長くしてインクの吸収する時をかせ
ぐ。又、オフセツト等を防止するには印字後から画像面
に接触させるまでの時間を長くする。もしくはその間に
定着手段を介入させる等が考えられる。本装置において
は給紙速度、ヘルト搬送速度、排出速度等の用紙送りに
かかわる全ての搬送速度を第1モードや第2モードで採
用されている比率のまま上記問題が解決する速度まで低
速化している(低速モード)ほか、同時に当然の事なが
らヘツドの駆動周波数も変更して適正な画像が印字作成
されるようにしてある。つまり、前記操作部(図示せ
ず)にOHPモード選択のキーが設けられており、このモ
ードが選択され、記録開始の信号が投入されると給紙部
303からレジストローラ415,416に到る搬送速度及びベル
ト搬送部304のベルトの搬送速度及び排紙ローラ211,212
の排出速度の全てが前記低速モード搬送をするほか発熱
体A200、発熱体B201、フアン203も第1モードと同様の
タイミングで電源が投入され定着の補助を行っている。
以上述べた普通紙、コート紙、OHP用紙も最終的には
排紙ローラ211,212により搬送、蹴り出されてトレイ420
に積載されるが、前記した各用紙搬送部の搬送速度はそ
れぞれ異なっており、以下その理由及び内容について記
す。
本装置の構成においては、装置の記録速度により決定
されるプロセススピードは搬送ベルト101の搬送速度に
よって達成される。すなわち、搬送ベルト101の搬送速
度がプロセススピードと同一に設定されている。従って
ヘツドからの印字がそれに対応して正確なスピードでな
されているとすれば搬送ベルト101の搬送速度が設定速
度より遅ければ画像は正規のものより搬送方向に縮ま
り、逆に速ければ伸びて印字形成されることとなる。こ
れに対しレジスタローラ415,416の搬送速度は搬送ベル
ト101の搬送速度に比して微弱に速く設定してある。こ
れはレジスタローラ415,416の搬送力がベルト101の搬送
力に影響を与えないようにするためである。例えばレジ
スタローラ415,416の搬送速度をベルト101の速度より遅
く設定してあると、用紙がレジスタローラ415,416より
搬送されベルト101に受け渡されてその表面に静電的に
吸着保持される訳であるが、第1番目のヘツドで印字を
開始する位置では用紙がまだ先端からの一部しか吸着さ
れておらず、この時レジスタローラ415,416の搬送力が
ベルト101の搬送力に打ち勝ってレジスタローラ415,416
の搬送速度に用紙が支配されているため、ベルト101の
搬送が進み用紙の吸着巾が増してその搬送力がローラ41
5,416の搬送力に打ち勝つまで異常画像が形成されるこ
ととなる。この為、本装置ではローラ対415,416の搬送
速度をベルト101の搬送速度より速く設定され、その速
度差によって生ずる用紙の歪みはガイド417,418間にル
ープを形成することにより解消している。従ってこの構
成ではローラ対415,416の搬送力がベルト101の搬送力に
影響することはない。しかしながら前記速度差を大きく
設定するとループが大きくなり、バタツキ等により吸着
動作が安定しなくなる。従ってその速度差は速度差が逆
転しない程度の零もしくは微少が良く、実験的は比率で
0〜1.5%程度が良いことが判明している。次に排紙部
の搬送速度について述べる。通常の構成であれば前記し
たレジストローラ対と搬送ベルトとの関係のようにベル
トの搬送速度に影響を与えぬ様ベルト101と排紙ローラ2
11,212間でループを形成するように構成すれば良いが、
本装置ではベルト搬送装置304の下流側に定着手段とし
て発熱体A200の如きガイドを兼ね用紙をこの搬送台202
の表面に沿わせて用紙の裏面より加熱させている為、こ
こでループを形成させると用紙は搬送台202表面に沿う
ことが出来ぬ様になり、定着効果を著しく落すこととな
る。従って本装置の構成ではベルト101の搬送速度より
排紙ローラ211,212の搬送速度が速めに設定してあり、
用紙にループを形成させぬようになっている。さらにこ
の際、ベルト101の吸着面と排紙ローラ211と212のニツ
プ位置とを結んで得られる平面より若干高い位置に前記
発熱体A200の搬送台202の用紙搬送面が設定されてお
り、用紙先端が排紙ローラ211と212に挟持されると、用
紙はさらに搬送台202表面に沿わせられて搬送される。
ここで排紙ローラ211,212の搬送力がベルト101の用紙に
対する吸着力より大きくならぬよう排紙ローラ211,212
の搬送力を適正化している。それは用紙の画像面と当接
する排紙ローラ211の表面に定着時のオフセツト防止対
策をも考慮してナイロン繊維の植毛を施し摩擦力を下げ
ているほか、排紙ローラ212を樹脂(例えば、ポリアセ
タール)等により構成してベルト101の搬送力より低い
搬送力を実現している。
以上の搬送速度の構成により印字時の画像を乱すこと
なく良行な記録が行える。
ここでさらにベルト搬送部304の搬送性について詳し
く述べると前記した如く、この搬送部304の搬送速度が
変動すると画像の伸び縮みに影響するばかりでなく、微
細に速度変動によってもカラー画像などのインクの重ね
合せを行って画像を形成するものにおいては、レジスト
レーシヨンズレ、色味ムラ等の画像不良の要因となる。
従って駆動ローラ102の駆動源や駆動ローラ102の外径精
度やベルト101の厚み精度等に充分に配慮してベルト101
の搬送移動(搬送のワウフラ)を精度良く行わねばなら
ない。こうした要因以外にも搬送部304に外乱を与えて
ワウフラツターを悪くするものに対しても配慮せねばな
らず、本装置においてもレジスタローラ415,416より送
り出されてきた用紙がベルト101上に受け渡されたきた
際には、前記した如く、レジスタローラ対415,416の搬
送速度がベルト101の搬送速度より速いためベルト101は
用紙により押されるような構造になり、この外力がベル
ト101のワウフラツターを悪くする。この時点に先行し
ていた用紙に印字中であった場合には、前記した如く画
像に色味ムラ、レジストレーシヨンズ等を生ずることに
なる。この問題を防止するために本装置においては連続
的に画像記録を行う際、用紙をベルト101上に受け渡す
タイミングをそれ以前の用紙の後端が第4番目のヘツド
印字部を通過した後に行うことにより、印字中はベルト
101へ次の用紙の受渡しを行わないようなシーケンスに
なっている。これは搬送されている用紙の送り方向の長
さを考慮し第4番目のヘツド印字部を用紙後端が通過す
る時間を演算して前記した如くレジストローラ対415,41
6のオン信号よりタイマー手段により行っている。
以上が記録開始から印字終了・用紙の排出までの動作
であり、複写枚記録の設定枚数分が終了すると、第6図
(e),(f)で説明した如く、ヘツドアツプ、次にユ
ニツトクローズの動作を行い、最後に第3図に示したよ
うにキヤツピング状態となり、一連の記録動作を終了す
る。ここで第1モード及び第3モードで記録が行われて
いる場合には、発熱体A200及び反熱体B201及びフアン20
3への通電は用紙後端が排紙ローラ対211,212を通過した
タイミングで遮断している。このタイミングはアーム21
4に連動して紙の先端通過を検知するセンサー213により
行っている。これを第20図サブルーチン排紙動作に示
す。
ステツプ5では所定の枚数が終了するまで記録動作を
繰り返している様子を示す。
次に、先に述べた不吐出防止のシーケンス(第14図ス
テツプ6)についてヘツド制御のシーケンスのフローチ
ヤート化した第9図及び第22図を用いて説明する。
先に述べたように装置に電源が投入された際、非記録
状態に長時間放置されていた場合を考慮してインクの循
環回動動作を行う。この後キヤツピングの状態で記録開
始の信号が入力されるまで待機するが、その間固着タイ
マー手段が作動すると再び循環回動動作を行う。この固
着タイマー手段とは電源投入後であっても非記録状態が
長時間続いた場合のインク粘度増加による不吐出を防止
するもので、タイマーの設定時間はインクの特質及びそ
の使用環境によっても異るものであるが、何時間という
オーダーのものである。
次に、記録開始の信号が入力されると空吐出動作を行
った後、ヘツドダウンして印字記録を行う。記録中に発
一タイマーが作動した場合にはヘツドアツプをして空吐
出動作を行い、その後ヘツドダウンして記録を継続す
る。前記した発一タイマーは記録中に全てのノズルから
吐出していない場合4を考慮して記録に使用しないノズ
ルが不吐出となるのを防止するために、タイマー手段に
より前の空吐出から一定時間後に行うものである。これ
は軽微な不吐出を空吐出手段により回復させるもので、
比較的短時間の何分というオーダーのものである。こう
して設定枚数分の画像記録が終了すると、発一タイマー
の設定時間のある一定時間はヘツドダウンの状態を保
ち、次の記録開始の入力信号を待つ。ここで発一タイマ
ーの設定時間内に記録開始の信号が入力されない場合に
は、ヘツドアツプしユニツトをクローズしてキヤツピン
グ状態となる。また設定時間内に記録開始の信号が入力
された場合には、そのまま記録を開始して前記した如き
画像記録のシーケンス(これを第27図フローチヤートに
示す。)をとる。ここで発一タイマーの代わりに発一残
タイマーを置き換えることができる。発一残タイマーと
は前回の空吐出から画像記録終了までの時間を発一タイ
マー時間から差し引いた時間のことであるが、ヘツドが
ヘツドダウン状態でキヤツピングされていない状態での
待機時間であるため、インクが乾燥し易い事を考慮して
計算上の差し引き時間よりも若干短く設定される。
ここで、前記カラーインクジエツト記録装置に用いら
れるインクミスト除去手段を、第1図(a)を参照にし
て更に説明する。
第1図(a)に示すように、記録ヘツド1C,1M,1Yはヘ
ツドブロツク6に保持され、記録紙にC→M→Y→Bkの
順に記録を行う。記録紙上では、C→M→Y→Bkの順に
インク量が増えるに従い、インクミストも上記の順で増
大し、インクミストが各記録ヘツドと記録上との間を浮
遊し、ヘツドのノズル(吐出口)に付着した場合には前
記したヌレ不吐と呼ばれる吐出不能現象が生じ、またベ
ルト等の装置に付着した場合には装置機能の低下を招く
ことになる。そこで、ヘツドブロツク6の各記録ヘツド
1C,1M,1Y,1Bkの境界部にエア通過部500を設けてある。
このエア通過部500は記録紙幅全域に等間隔で並んでい
るのが望ましい。また、記録紙幅の丸長穴、角穴でも良
い。ヘツドブロツク6の上部には吸引フアン502が設け
られ、記録紙とヘツドとの間に浮遊しているインクミス
トをエア通過部500を通し、全てのヘツドのエア通過部
をおおうように設けられたガイド501に案内させて吸引
フアン503に運ぶ。したがって上記したように記録紙上
のインク量はC→M→Y→Bkの順に増加するが、エア通
過部500が各記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bkの間に設けられて
いるため、インクミストを均一かつ印字全領域に渡って
除去することができる。
また、吸引フアン502はインク噴射に影響を及ぼさな
いように適切な回転数で吸引しなければならない。
他の実施例 前記のカラーインクジエツト記録装置において、他の
実施例を第1図(b)で説明する。
第1図(b)に示されるように、各記録ヘツド1C,1M,
1Y,1Bkは記録紙上にC→M→Y→Bkの順にフルカラー画
像を形成する。記録によって発生する前記インクミスト
は、各記録ヘツド1C,1M,1Y,1Bk部材の吐出口(ノズル)
近傍に設けられたエア通過部500を通過し、ヘツド上部
に配設されたガイド501を有する吸引フアン502によって
インク回収体503に吸収される。また上記エア通過部500
は丸穴、角穴、丸長穴等の形状であり、記録紙幅の全域
に存在する。
記録ヘツドは前記したように発熱体によりインク滴を
噴射するため、記録回数とともにヘツド温度が上昇して
いく。ヘツド温度が上がりすぎると最良の印字記録がで
きなくなる。そこで、本実施例では、上記のインクミス
ト除去の際発生する風の流れを利用し、ヘツド片側に放
熱フイン506を配設し、ヘツドの放熱を行う。この放熱
フイン506はアルミニウム等の熱伝導性の良い物質で形
成され、記録紙幅の全域に存在する。
以上の構成により、ノズル近傍において浮遊している
インクミストを確実に除去できると同時に、ヘツド温度
の上昇を防ぐことができる。
〔効果〕
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体の幅
方向に多数のインク吐出口を配したフルラインインクジ
ェット記録ヘッドを前記記録媒体の搬送方向に沿って複
数配列し、該配列された複数のフルラインインクジェッ
ト記録ヘッドの前記インク吐出口からインクを吐出して
記録媒体にインクジェット画像記録を行う画像記録装置
において、互いに隣接する前記フルラインインクジェッ
ト記録ヘッドのインク吐出口の間毎に、前記記録媒体に
対向する開口を具備して設けられた複数の吸引口と、前
記吸引口に連通して該吸引口から大気を吸引する吸引手
段と、を有し、前記フルラインインクジェット記録ヘッ
ドから吐出されたインクによって発生するインクミスト
を、前記吸引手段により前記吸引口を介して前記フルラ
インインクジェット記録ヘッドと前記記録媒体との間の
空間から除去するので、複数のフルラインインクジェッ
ト記録ヘッドと該ヘッドと対向する記録媒体とが極めて
近接して配されて充分な通風空間の確保が困難な場合で
あっても、発生したインクミストをヘッド・記録媒体間
の空間内に広く拡散させることなく、しかもインクミス
ト発生源の近傍から該空間全域に渡って速やかに除去す
ることができる。そのため、発生したインクミストが、
フルラインインクジェット記録ヘッドや記録媒体、ある
いは例えばプラテンやヘッド制御手段等を汚すことのな
い画像記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、本発明の一実施例による画像記録装置
の要部詳細図である。 第1図(b)は、本発明の画像記録装置の他の実施例の
要部詳細図である。 第1図(c)は本発明の一実施例による画像記録装置の
概略断面図、 第2図(a),(b)は第1図におけるヘツド回復系部
分の要部断面図、 第3図は第2図における記録ヘツドのキヤツプ状態の断
面図、 第4図は第2図におけるヘツドの空吐出動作を示す断面
図、 第5図(1)〜(4)はインク加圧循環動作を示す状態
図、 第6図(a)〜(f)は第3図に示す回復系のスタンバ
イの状態から印字状態に入る場合の各状態図、 第7図は第1図におけるヘツド搬送部の詳細断面図、 第8図は第1図における定着、排紙部の詳細断面図、 第9図はヘツド制御のシーケンスを示すフローチヤー
ト、 第11図はインクジエツト記録ヘツドの概略構成図、 第12図は第11図における記録ヘツドを配置したインクジ
エツト記録装置の構成図を示す。 第13図は従来のインクミスト除去手段の構成図であり、 第14図(その1),(その2)は本発明実施例全体のフ
ローチャートで、第15図乃至第22図夫々が第14図フロー
チャートのサブルーチンフローチャートで順に、インク
加圧循環動作、空吐出動作、ユニットオープン動作、給
紙動作、記録動作、排紙動作、発熱体制御、固着タイマ
ーのフローチャートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 節 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 根村 雅晴 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−111749(JP,A) 特開 昭62−261446(JP,A) 特開 昭63−153145(JP,A) 特開 昭63−179750(JP,A) 特開 昭63−274572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/135

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体の幅方向に多数のインク吐出口を
    配したフルラインインクジェット記録ヘッドを前記記録
    媒体の搬送方向に沿って複数配列し、該配列された複数
    のフルラインインクジェット記録ヘッドの前記インク吐
    出口からインクを吐出して記録媒体にインクジェット画
    像記録を行う画像記録装置において、 互いに隣接する前記フルラインインクジェット記録ヘッ
    ドのインク吐出口の間毎に、前記記録媒体に対向する開
    口を具備して設けられた複数の吸引口と、 前記吸引口に連通して該吸引口から大気を吸引する吸引
    手段と、 を有し、前記フルラインインクジェット記録ヘッドから
    吐出されたインクによって発生するインクミストを、前
    記吸引手段により前記吸引口を介して前記フルラインイ
    ンクジェット記録ヘッドと前記記録媒体との間の空間か
    ら除去するようにしたことを特徴とする画像記録装置。
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