JPH02182643A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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Publication number
JPH02182643A
JPH02182643A JP33475188A JP33475188A JPH02182643A JP H02182643 A JPH02182643 A JP H02182643A JP 33475188 A JP33475188 A JP 33475188A JP 33475188 A JP33475188 A JP 33475188A JP H02182643 A JPH02182643 A JP H02182643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink
head
paper
belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP33475188A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Aoki
青木 友洋
Yasushi Murayama
泰 村山
Setsu Uchida
内田 節
Masaharu Nemura
雅晴 根村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH02182643A publication Critical patent/JPH02182643A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像形成記録装置、特には画像形成部とそれに
対向して設けられ被記録部材(記録紙)を搬送しつつ画
像印字を行う無端状ベルト搬送装置を有する画像記録装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来電子写真複写機やインクジェット記録装置において
、感光ドラムや記録ヘッド等により記録用紙上に画像記
録(印字)を行う際に上記感光ドラムや記録ヘッドに対
向して張設された無端状搬送ベルトが設けられ上記搬送
ベルト上に記録用紙をエア吸引吸着手段や静電吸着手段
等により吸着させ上記記録(印字)部を搬送通過させて
記録を行う方法がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記エア吸引吸着手段及び静電吸着手段
とも吸着搬送される記録用紙が充分に吸着が行われてい
ない状態すなわち記録用紙の搬送方向上流側の供給手段
により記録用紙がベルト表面へ受け渡される吸着初期、
もしくは記録用紙が下流側の排出手段に送り出される吸
着後期においては、搬送ベルトによる記録用紙搬送力が
充分でないために上記供給手段や排出手段の用紙搬送力
により、その用紙の搬送速度に影響を受け易い。搬送ベ
ルトの搬送速度、及び供給手段、排出手段の搬送速度を
全(同一にすればその速度差により生ずる影響はな(す
ことができる。しかし−搬送上記3種の搬送速度を同一
にする手段は装置の大型化、複雑化及びコストアップを
伴う。
上記搬送速度差により記録(印字)時に記録用紙が搬送
ベルトにより安定して送られぬことになり画像の乱れを
生ずる。これに対し前記供給手段及び排出手段の搬送力
が影響せぬまで充分に記録用紙が搬送ベルトに吸着保持
する領域を搬送ベルトの吸着初期及び後期に設ければよ
いが、この手段では装置の大型化を招くことになる。
本発明は上述の課題を鑑みてなされたもので、複雑な機
構・装置を要さず容易及び安価に安定して記録用紙を搬
送できるベルト搬送装置を有した画像記録装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上述の問題を解決するために上記搬送ベルト装
置、用紙供給装置及び用紙排出装置のそれぞれの搬送速
度をある一定の関係に設定するように構成されている。
〔作用〕
本発明は上述の構成により用紙供給装置及び用紙排出装
置の搬送力の影響を受けず安定したベルト搬送速度を保
つ事が出来、良好な画像を得ることができる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて、本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を説明するための画像記録装
置の概略断面図である。第1図を用いてまず本実施例の
画像記録装置の概略について説明する。
図において、301は原稿を読み取りそれを電気信号に
変換するスキャナ一部である。そこで変換された信号に
基づいた信号がプリンタ部302の記録ヘッド部305
にドライブ信号として与えられる。給紙部303に収納
された被記録部材の一つとしての記録紙は、必要時−枚
ずつベルト搬送部304へ向って送り出される。記録紙
は前記ベルト搬送部304を通過する際、前記記録ヘッ
ド部305により画像記録がなされ、定着排紙部307
を経てトレイ420へ送り出される。なお、306は回
復キャップ部であり、前記記録ヘッド部305が常時印
字可能な状態を維持させるための機能をもつ。以下、前
記各々の構成について詳細に説明する。
まず本実施例に用いられているフルライン化された長尺
記録ヘッドへのインク供給について第10図を用いて説
明する。第10図はその長尺記録ヘッドとインクの供給
手段との構成を模式的に示す説明図であり、1601は
その記録ヘッド、1652は記録ヘッド1601内の共
通液室、1653は記録液吐出面1654に配された液
体吐出用の吐出口である。しかして本実施例の吐出口1
653は、対象とされる被記録材の記録可能幅いっばい
にその数が配されており、その個々の吐出口1653に
通じる不図示の液路に設けられた発熱素子を選択的に駆
動させることによって記録液を吐出させ、ヘッド自体の
移動走査なしに記録を実施することが可能である。
1655は記録液を記録ヘッド1601に供給する記録
液供給タンク、1656は供給タンク1655に記録液
を補充するためのメインタンクであり、供給タンク16
55から供給管1657により記録液を記録ヘッド!6
01の共通液室1652に供給し、また、記録液補充の
ときにはメインタンク1656から一方通行の補充用整
流弁1658を介して回復用ポンプ1659により供給
タンク1655に記録液を補充可能である。また、16
60は記録ヘッド1601の吐出機能回復のためになさ
れる回復動作時に使用される一方通行の回復用整流弁、
1661は回復整流弁1660が介装されている循環用
管、更にまた、1662は先に述べた第1の供給管16
57に介装されている電磁弁、1663は供給タンク用
空気抜弁である。
このように構成された記録ヘッド1601とその記録供
給系および回復系においては、記録実施時、電磁弁16
62は開の状態に保たれており、供給タンク1655か
ら液の自重により記録液が共通液室1652に補給され
、液室1652から不図示の液路を介して吐出口165
3に導かれる。また、共通液室1652や供給系に残留
する気泡の除去と共に記録ヘッド1601を冷却するた
めに実施される回復動作時には、回復ポンプ1659を
駆動して記録液を、循環管1661により共通液室16
52に送り込み、共通液室1652から第1供給管16
57により記録液を供給タンク1655に戻して循環さ
せることができる。更にまた、液路等の初期充填時には
電磁弁1662を閉成した状態でポンプ1659により
循環管1661を経て記録液を共通液室1652に圧送
し、気泡の排出と共に記録液を吐出口1653から吐出
させることができる。
こうした記録ヘッドは通常の場合非記録時にはインクの
吐出口の内部にインクを残したまま放置される。記録ヘ
ッドの吐出口面あるいは吐出口面側に接合可能なキャッ
プを有するキャッピング手段を設け、非記録時には前記
キャップと記録ヘッドとの接合を行うことにより、い°
わば記録ヘッドに蓋をかぶせた状態で周囲の雰囲気から
密封し、かつ接合部分の空気層をインクの蒸気で満たし
てキャップと記録ヘッドとで形成される空間をインクの
飽和蒸気圧にすることによって液路内のインク液の蒸発
およびそれにともなう粘度の増加や液路内のインクの乾
燥を防止する。しかしながら、低湿環境下や長期間記録
を休止するような場合には、上記の如きキャッピングを
行って液路内のインク液の蒸発防止を図ってもインクの
粘度の増加が発生する場合があり、記録休止期間後の記
録に際して吐出口からのインクの不吐出や不安定吐出を
防止することができない場合がある。本発明では、休止
後最初にインクが吐出するかしないかの問題を以下「発
−問題」と呼ぶ。この発−問題に対しては前記した如(
回復ポンプ1659を駆動してインクを循環加圧し、記
録ヘッドの全吐出口からインクを排出させるようにした
インク循環加圧手段をも併用して行っている。また上記
の不吐出の状態が軽微なものに対してはヘッドの全エネ
ルギー発生手段を駆動し、用紙等に記録を行うのと同様
なインク吐出動作を行う。これは画像記録を行うための
吐出ではないため本発明では以下「空吐出」と称する。
以上述べたように長時間の非記録放置状態によりインク
が乾燥し粘度が増加して吐出口及び/又は液路内が固着
している場合にはインクの加圧循環により、また非記録
状態が比較的短時間で、それ等の固着状態が軽微なもの
は空吐出動作により印字記録可能な状態にヘッドを回転
するようにしている。
本実施例に好適に使用される被記録部材について説明す
る。
インクジェット記録方式ではインクと称される記録用液
体の小液滴を飛翔され、それを紙等の記録用紙面に付着
させて記録を行うもので、インクが用紙面で必要以上に
滲んで印字がぼけたりしないことが必要である。又、被
記録部材に付着したインクが速やかにその内部に吸収さ
れ、特に異なる色のインクが短時間内に同一箇所に重複
して付着した場合でもインクの流れ出しや滲み出しの現
象がなく、しかも印字ドツトの広がりを、画質の鮮明さ
を損わない程度に抑えられるような特質が好適とされる
。これらの特質は電子写真複写機等で使用される普通紙
と呼ばれる複写用紙等やその他一般の記録用紙として用
いられているものでは充分に満足されていない場合もあ
る。これらの用紙において一色のみの印字もしくは二色
の重ね合せでは画像品位としである程度満足できるもの
が得られる場合が多いが、例えば3色以上のインクの重
ね合せによるフルカラー画像を印字記録する際のように
用紙に付着するインクの量が増える際には充分満足でき
る画像品位の記録が得られてないこともある。
上記した特質を満足する用紙として本実施例のインクジ
ェット記録装置では特開昭56−148583号に開示
されるような、基紙の上に上記の特質が得られるような
コーティング(例えば微粉ケイ酸)を施した被記録部材
を用いることが好ましい。インクの付着は、被記録部材
のコーテイング面に行われる。従って、本実施例におい
てはより高品質な画像記録のため3色以上のインクを用
いて画像記録を行う際にはコーティング用紙、1色もし
くは2色のインクを用いて画像記録を行う際にはノンコ
ート紙(上記コーティングを行っていない紙)を選択し
て使用するようにしている。但しコート紙によって1色
もしくは2色のインクを用いて画像記録を行っても一向
に構わない。
し6.−2 スキャナ一部301において401は原稿、402は原
稿を走査する原稿走査ユニットである。原稿走査ユニッ
ト402にはロツドアイレインズ403等倍型色分解ラ
インセンサ(カラーイメージセンサ)404及び露光手
段405が内蔵されている。少な(とも原稿走査ユニッ
ト402が原稿台上の原稿401の画像を読み取るべく
矢印Aの方向に移動走査する時には、原稿走査ユニット
402内の露光手段405内の露光ランプが点灯され、
原稿401からの反射光がロッドアレイレンズ403に
より導かれてカラー情報の読み取りセンサである等倍型
色分解ラインセンサ(以下読み取りセンサと呼ぶ)40
4に集光し、原稿のカラー画像情報をカラー別に読み取
り、電気的なデジタル信号に変換する。このデジタル信
号はプリンタ部302に送り出される。各カラー別の記
録ヘッドへは、これ等信号に基づく駆動信号が供給され
液体の吐出がなされるのである。
第2図(a)及び第2図(b)は、夫々本発明に係る画
像記録装置におけるプリンタ一部の模式的要部断面図で
ある。第2図(a)を用いて記録ヘッドの回復動作時の
状態について説明する。IC,IM。
IY、IBkは、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの各色のインクが供給されるインクジェッ
ト記録ヘッドである。各々のヘッドは、ヘッドブロック
6に対して、精度良く固定され、各々のヘッドの平行度
、ヘッド間距離等が所望の精度内に保障されている。こ
れら各色のヘッドIC,IM。
IY、IBkの吐出口附近には、各ヘッドの吐出口に夫
々対応してインクを吸収するためのインク吸収体、3C
,3M、3Y、38kが配設されている。
インク吸収体3C,3M、3Y、38には、記録ヘッド
IC,IM、IY、IBkの吐出面に対して、接離可能
に吸収体ガイド7によって支持されている。第2図(a
)におけるインク吸収体3C及び3Yは、記録ヘッドI
C及びlYの吐出面から離脱されたところを示している
。また、インク吸収体3M、3Bkは、記録ヘッドIM
及びIBkの吐出面に当接されたところを示している。
インク吸収体どうしの間にはインク仕切板8が備えられ
ている。又、各々の仕切板8とヘッドブロック6との間
には、インクシール4が設けられており、各色間におけ
るインクのシールを行っている。また、各々のインク吸
収体近傍には、インク絞り部材5が設けられており、不
図示のレバーにより、インク吸収体3C,3M、3Y。
38kに吸収されたインクを絞り出して落下させること
が可能になっている。第2図(a)においてはイエロー
ヘッドIYのインク吸収体3Yが絞られている状態が示
されている。
記録ヘッドI C、I M 、  I Y 、  I 
B kが固定されているヘッドブロック6は、ブロック
ステイ9にレール15を介して挿脱自在に挿入されてい
る。又、このブロックステイ9は回転中心Nを軸として
、ヘッドブロック7及び各色ヘッドと一体となって回転
可能である。回復系容器2は、不図示の移動機構により
第2図(a)における回復動作状態から、2点鎖線で示
された退避位置への移動が可能である。又、回復系容器
2の底部には、排インクロ13が設けられており、記録
ヘッドIC,LM、IY、IBkより吐出され、インク
吸収体3C,3M、3Y、3Bkにより吸収され、回収
されたインクを不図示の排インクタンクへ排インクホー
ス(不図示)を介して導くようになっている。
第2図(b)は、記録ヘッドの画像記録時の状態を示す
模式的要部断面図である。第2図(a)の状態より、回
復系容器2が退避位置へ移動後(第2図(a)における
2点鎖線の部分に移動した後)、記録ヘッドが第2図(
b)のように、水平位置へ回動した状態である。この状
態において、各ヘッドの画像記録信号に基づいてインク
の吐出が行われ、記録ヘッドの吐出面Pから所望距離を
保って搬送される記録紙上に画像を形成する。
第3図(a)及び第3図(b)は、夫々記録ヘッド、位
置決め固定部分を説明するための模式的説明図であり、
第3図(a)は模式的上面図、第3図(b)は模式的側
面図である。第3図(a)において、20.21はヘッ
ド固定部材であり、ヘッド1の両端部の突当部1aが、
固定部材20.21の突当部に挿入されることにより第
3図(a)の矢印A及び矢印Bの方向の位置が、また上
下方向(第3図(b)の矢印C方向)の位置は、位置決
め軸18.19によって決められる。また、22は押当
てビンであり、ヘッド固定部材20.21に挿入された
ヘッドを突当部20a、21aにばね23の反発力によ
り押当てピン22を介して当接させることによって、位
置決め固定が成される。また、24は調整ねじてあり、
第3図(a)において矢印A方向、すなわち紙送り方向
に対して垂直方向(以後「レフトマージン」という)の
各ヘッドの位置調整を行うことができる。
25はヘッド傾き方向調整用の偏心コマである。第3図
(a)においてコマ25を回転することによって生ずる
偏心量によってヘッド突当部1aを移動させることによ
り矢印B方向への各ヘッドの位置を移動するものであり
、各々ヘッド独立の調整が可能である。
以上の調整機構によって、各ヘッドの取付位置の調整を
容易に行うことができる。従って各色で描かれた画像の
ずれを補正し、より高品位の画像記録することが容易で
ある。
次に、ヘッド部分の移動機構について第4図(、a)及
び第4図(b)のプリンタ部の模式的要部断面図を用い
て説明を行う。尚、第4図(a)及び第4図(b)は夫
々前第3図(a)及び第3図(b)に対して反対側から
プリンタ部を見た状態を示している。
26はヘッドユニット駆動モータであり、このモータの
駆動はギア27を介してヘッドフレーム28に伝達され
る。ヘッドフレーム28は、回動軸lを回動中心として
第4図(a)の矢印方向へ回動可能である。又、ヘッド
フレーム28には、ヘッドブロック挿脱用のレール29
が設けられており、ヘッドl゛が位置決め搭載されたヘ
ッドブロック6が各記録ヘッドlと一体的に取出・交換
が可能となっている。
ヘッドブロック6の取出・挿入は、ヘッドフレーム28
がユニット前側板の一部に設けられた切欠部(不図示)
と重なった位置にて行われる。ヘッドフレーム28の停
止位置は■回復位置、■印字位置、■退避位置、■ヘッ
ドユニット着脱位置の4つの位置がある。第4図(a)
及び第4図(b)は■回復位置を示している。■退避位
置は第12図(b)、(e)で後述するように回復容器
2を移動する際の記録ヘッド部305の退避位置であり
、又、■印字位置は、第12図(d)で後述するヘッド
ダウン位置である。本発明においては、この■退避位置
と■ヘッドユニット着脱位置が同一の位置であるよう構
成されている。これらの各々の位置検出は、ヘッドフレ
ーム28に設けられた遮光板52が各々の停止位置に対
応して配置されているセンサ51の検出部を遮光するこ
とによって正確に行われる。
第4図(b)は、上述したヘッド移動機構の駆動部にウ
オーム減速器を用いたものである。59はウオーム、6
0はウオームホイールである。これによって、ヘッドフ
レーム28は、ウオーム減速器の特質によりモータ側か
らの駆動によってのみ移動が可能であって、ヘッドフレ
ーム内に搭載された複数のヘッドの重量によってもヘッ
ドフレーム自体が自然落下してしまうような事故がな(
、又、モータの駆動を止めた位置において、ヘッドフレ
ームの位置を固定させることも可能となる。
第5図(a)、  (b)は、ヘッドの回復装置の駆動
機構を説明するための模式的要部側面図であり、前述し
た第4図(a)及び第4図(b)と同じ側から見た状態
を示している。第5図(C)は、第5図(a)に示され
る回復装置の駆動機構の左側の部分を裏面側から見たと
きの模式的部分拡大図である。
これらの図において、30は回復装置駆動用モータであ
り、該モータの駆動は、ギア列31〜36を介して、駆
動スクリュー37に伝達される。駆動スクリュー37は
モータ30から伝達された駆動力を直進運動に変換する
ものであり、駆動スクリュー37と噛合されたスクリュ
ーナツト38の直進運動により、回復容器2を回復位置
すなわちキャッピング位置から退避位置へ移動させる。
スクリューナツト38と係合されたナツトホルダ39と
回復容器2は連結ビン40によって連結され、モータ3
0の駆動により、回復容器2の往復移動が可能となる。
又、回復系容器2の前・後側面には、各々2つのアーム
部41.42(反対側は不図示)が容器2に対して回動
自在に軸支されている。アーム部42には、コロ45(
反対側は不図示)が回動自在に軸支されている。一方、
回復容器2のアーム部42に対向するユニット側板47
(反対側は不図示)には、コロ45a(反対側は不図示
)が設けられている。尚、アーム部41の側にも、コロ
45.45aと同様のコロが設けられている。また、回
復容器2の往復動時にはまり込むための溝が設けられて
いるレール48.49が回復容器2の両側に夫々設けら
れている。また、アーム部41. 42には各々、ねじ
りコイルばね44がレールの溝に対して各コロが付勢さ
れるように設けられている。モータ30の回動力はギヤ
列31〜36.スクリュー37.ナツト38.ナツトホ
ルダ39、連結ビン40を介してアーム部41.42に
伝達され、回復容器2の往復運動に変換される。この時
、アーム部41.42に回動自在に取りつけられたコロ
45,45aは、ねじりコイルばね44の反発力によっ
てレール48.49に設けられた溝に沿って付勢されて
いるのでこの溝に沿ってガタなく移動する。従って、レ
ール48.49に形によって回復容器2に所望の軌跡を
もった移動を行わせることが可能である。この様に、容
器2を移動させるためのコロを一つのアーム部に対して
複数用いているので、容器2による負荷が分散され、故
に容器2の移動をスムーズに行うことができる。また、
容器2の両サイドにアーム部やコロが設けられているの
で、容器2の駆動に用いられるスクリューも一本あれば
十分スムーズに駆動力を伝達することができる。回復容
器2の停止位置は回復位置2aと退避位置2bとであり
、各々の位置は、ナツトホルダ39に取付けられた遮光
板50が、各々の停止位置に対応して配置されているセ
ンサ(フォトインタラプタ)51の検出部を遮光するこ
とによって正確に行われる。
次に、キャップによるキャッピング、空吐出。
インク加圧循環等の回復動作機構について説明を行う。
第6図(a)、  (b)は、本発明に係る回復装置の
キャップ駆動部を説明するための模式的側面図である。
第6図(a)はヘッドの吐出面への吸収体の離脱時を、
第6図(b)はヘッドの吐出面への吸収体の当接時を示
している。60はキャップ駆動用モータであり、このモ
ータの駆動はギア列61〜64を介してラック軸65に
伝達され、更に部材66.67を介してキャップ駆動用
スライドアーム68に伝達される。このスライドアーム
68は、スライドピン72に沿ってスライド可能となっ
ている。
スライドアーム68の往復動は、キャップ上下動の回動
アーム69によって、吸収体ガイド7の上下動に変換さ
れる。この吸収体ガイド7によってガイドされるインク
吸収体は各々吸収体ストッパ71によって挾持されてお
り、前後両端部に設けられたスライドピン72がキャッ
プ側板73に設けられたガイド部73aに沿って上下動
可能に構成されている。この様に構成することで、モー
タ60の駆動力がインク吸収体3のヘッド1の吐出面へ
の当接、離脱動作を行うための駆動力として伝達される
ものである。また、該当接、離脱の位置検出は、回復容
器2に設けられたマイクロスイッチ80.81によって
ラック軸65に取付けられた検知部材65aの位置を検
出することによって行われる。
次に本発明の回復・キャップ部のインク吸収体の絞り機
構の好適な1つの実施態様例について説明を行う。第7
図(a)及び第7図(b)は、夫々本発明による回復装
置のインク吸収体絞り機構部を説明するための模式的説
明図であり、第7図(a)は待機中を、第7図(b)は
吸収体絞り時を夫々示している。60は絞り駆動用モー
タであり、本実施例中では、前述したキャップ駆動用モ
ータと兼ねられている。キャップ機構と絞り機構の駆動
は、電磁クラッチ(不図示)により駆動が切換えられる
ことにより伝達される。不図示のクラッチにより伝達さ
れた駆動は、ギア列75〜78を介して、絞り駆動カム
79に伝達される。ここでカム79の回転は、スライド
アーム82の往復動に変換される。
スライドアーム82は、キャップ側板に設けられたスラ
イドピン83に沿って直線移動可能となっており、これ
により、更にレバー84を介してインク吸収体絞り部材
5に伝達され、インク吸収体3を吸収体ガイド7側へ押
圧変形させることでインク吸収体中に浸み込んだインク
を絞り出し、落下させることが可能となっている(第7
図(b))。又、各色の絞り部材は連結バー86によっ
て接続され、モータからの駆動を金色同時に伝達するこ
とができる。
本実施例の装置においては、前述したキャップすなわち
インク吸収体3がヘッド吐出面より離脱さ、れた状態に
おいて絞り機構が働(ように制御されており、絞り機構
の検知は、カム79に設けられたマイクロスイッチ87
によってカムの回転を検出することによって行われる。
通常は、カム1回転すなわち1回の絞りによって1動作
としている。これら絞り動作によって再びインク吸収力
を増加されたインク吸収体3は、再びヘッドの吐出面に
当接され、完全な清浄を行う。
次に、ヘッド吐出面の払拭機構について説明する。第8
図(a)及び第8図(b)は、夫々本発明による回復装
置のヘッド吐出面払拭機構部を説明するための模式的説
明図であり、第8図(a)は待機時を、第8図(b)は
駆動時を夫々示している。
本実施例においては、ヘッド吐出面払拭用に、クリーニ
ングブレード88を用いている。60はプレード駆動用
モータであり、本実施例中では前述したインク吸収体絞
り駆動用モータと兼ねられており、シーケンス的にも、
絞り駆動と連動して駆動されるため、特に、払拭機構の
みの駆動切換えは行われていない。前述した絞り駆動と
同様に、ギア列75〜78を介してカム79に伝達され
たモータ60の駆動は、ブレード駆動用スライドアーム
90へと伝達される。スライドアーム90はキャップ側
板に設けられたスライドビン91に沿って直線移動可能
となっており、これにより、更にブレード回転アーム9
2に伝達され、これに連動するブレード台93上に取り
つけられたブレード88を軸94を回転中心として回動
させる。この回転中心は、ヘッド吐出面に付着したイン
ク滴及び固着インク、又はゴミ等を能率よく払拭できる
ような位置を選んで設けられていることは言うまでもな
い。本実施例の装置においては、前述したように、イン
ク吸収体絞り駆動と同一の駆動源となっており、同様に
、インク吸収体がヘッド吐出面より離脱された状態にお
いてブレードの駆動が行われるよう構成されている。ブ
レード駆動の検知も絞り駆動同様にカム79に設けられ
たマイクロスイッチ87によって行われる。すなわち、
インク吸収体絞り駆動及びブレード駆動は、モータ60
の駆動によって、インク吸収体3がヘッド吐出面より離
脱されている状態にて同時に行われるものである。
以上説明した本発明の回復装置は、インクの吐出を行う
ヘッド部と、ヘッドを位置決め固定するヘッド保持部と
、ヘッド部を印字位置や回復位置へと移動するヘッド位
置駆動部、ヘッドの安定吐出のための回復系装置と、そ
の駆動を行う回復系駆動部が第2図に示したように、筐
体としてのユニット側板10によって一体的にユニット
化されている。また、これらの一体化されたユニット(
回復系ユニット)は、第1図に示すように、本体上にお
いては、本ユニットの側板lOの溝部(切欠き部)10
a及び10bが、本体筐体側に設けられた位置決め用軸
14及び15に夫々嵌合されることによって本体筐体に
対する回復系ユニットの位置決めが成される。
これによって回復系ユニットはプリンタ一部302内で
一体化されているので前述した動作はユニットレベルで
成される。又、実際の印字時には、第2図(b)に示し
たように、ヘッドブロック6は、後述するように、搬送
ベルト101とヘッド吐出面とのギャップを保つように
、プラテンとの間で位置決めされる。
このように、回復・印字に関連するすべての機能(ヘッ
ド・キャップ・回復等)を−筐体によって支持し、かつ
本体装置上に位置決め、脱着が可能となるよう構成され
ている。これにより、本体装置側からは、電源供給及び
画像信号とインクの供給を行うことによってすべての動
作が可能である。
次に、回復系による回復動作についてより詳細に説明を
行なう。
回復動作を便宜上、■キャッピング、■予備(空)吐出
、■インク排出の3つに分け、これらの動作を順に説明
する。
まず第1に■キャッピング動作について説明を行なう。
第3図は、記録ヘッドのキャッピング状態を示す模式図
である。本図において、ヘッドブロック6内に並置され
た記録ヘッドIC,LM、IY。
IBkは、吐出回復手段としての回復・キャップ部30
6に対し係合される。回復系容器2には、インクシール
4、仕切板8、インク吸収体3C,3M。
3Y、3Bkが配設されており、該インク吸収体は、通
常ヘッド吐出面から一定の間隙をもっている。これによ
り、記録ヘッドIC,LM、IY、lBkの吐出口近傍
は、インクシール4、仕切板8、インク吸収体3C,3
M、3Y、38kに囲まれ、適度な湿潤状態を保ち、ヘ
ッド吐出口の乾燥を防止することができる。以上のよう
にキャッピングによって記録ヘッド休止中、及びスタン
バイ中等のインク不吐出を予防するとともに、吐出口を
保護し吐出口近傍へのゴミ等の耐着、侵入を防止する。
次に、■予備(空)吐出動作について説明を行う。第4
図は空吐出動作を示す模式図である。上述したキャッピ
ング動作と同様に、キャッピング状態の記録ヘッド吐出
面から、一定の間隙をもって保持されているインク吸収
体3C,3M、3Y、3Bkに対して記録ヘッドIC,
LM、lj、IBkの全ヘッドの吐出エネルギー発生手
段にインク吐出パルスを任意のパルス数だけ与える。こ
のようにして全ての吐出口に対して、インク固着による
不吐出の防止、粘度の変化したインク等による吐出不良
や画像の乱れを防止できる。通常、空吐出動作はコピー
ON時に行われるように設定する。
次に、■インク排出動作について説明を行う。第5図(
1)〜(4)はインク排出動作としてインク供給系にお
けるインク加圧循環動作を行う際の回復・キャップ部3
06における動作を示す模式図である。回復・キャップ
部306における動作には、(1)通常のキャッピング
、(2)インク加圧循環、(3)吸収体絞り・払拭、(
4)吸収体当接、の(1)〜(4)のサイクルがある。
第5図の(1)〜(4)はこれらに対応している。
まず、(1)キャッピングについては、前述した■キャ
ッピングのことであり、通常のスタンバイ状態、あるい
は休止状態である。この状態において、インク加圧循環
のモードが例えば使用者やホストコンピューターのコマ
ンドにより選択されると、第5図(2)に示された状態
になる。すなわち、一定の間隙をもって保持されていた
各インク吸収体3C,3M、3Y、38kを、記録ヘッ
ドIC,LM。
IY、lBk各々に当接する。この状態によって、対応
するインク吸収体とヘッド吐出面同士が接合したことに
なる。この状態で、各記録ヘッド3C,3M。
3Y、3Bk内に各々不図示のインク供給ポンプを駆動
し、強制的にインク供給圧を上げる。このことにより、
ヘッド内を介してインク供給系をインクが循環し内部の
気泡が除去されるとともに、吐出口からも加圧されたイ
ンクが排出して(る。これにより、吐出面に耐着したゴ
ミ等も排出インクとともに除去され、吐出口近傍が清浄
される。ヘッド吐出口から排出されたインクは、上述し
たように、吐出面に当接されたインク吸収体3 (3C
,3M。
3Y、38k)により他部分に漏出することなく吸収さ
れ、更に吸収体における最大飽和量を越えたインクは、
インクの自重によって該吸収体を伝わって回復容器2内
に落下し、排インクロ13を通って排インクホース12
によって排インクタンク内(不図示)に導かれる。この
時の加圧循環時間、すなわち供給ポンプの加圧時間は固
着インクの除去や気泡除去の効率から通常0.5秒〜数
秒程度であることが好ましい。
次に(3)吸収体絞り、払拭について説明する。
(2)加圧循環が終了すると、ヘッド吐出面に当接され
ていたインク吸収体3は再び吐出面より離脱される。そ
して、この状態において、このインク吸収体3にほぼ飽
和状態にあるインクを絞り部材5によって絞り出す。絞
られたインクは、その自重によって吸収体ガイド7、仕
切板8を伝わり回復容器2内に落下し、排インクロ13
を通って排インクホース12によって排インクタンク内
に導かれる。
これと同時に、すなわちインク吸収体3がヘッド吐出面
より離脱され、該吸収体が絞られると同時に吐出面払拭
用ブレード88が駆動され、ヘッド吐出面に残留してい
る吐出インク及びゴミ、付着物等を払拭することができ
る。払拭されたインク等は、インク吸収体3上に落下す
るが、これと同時に上述した絞り動作が行われているた
め、これらの落下物も絞り出されるインクとともに、回
復容器2内に落下し、更に排インクタンクへと導かれる
。すなわち、インク吸収体3を吐出面より離脱すると同
時に、インク吐出面の付着残留物をブレード88にて除
去するとともに、それらの付着物をインク吸収体中の余
剰インクとともに絞り出してしまうというものである。
これが、前述した(3)吸収体絞り・払拭の動作である
。インク吸収体3は絞り部材5によって絞られることに
より、その吸収能力が復活し、次のインク吸収に備える
。このインク吸収体3には、例えば高吸水性スポンジで
あるPVF樹脂等が好適であリ、繰り返しの使用に耐え
うるものが望ましい。本例では例えばカネボウ社のベル
イータ(商品名)を使用した。吸収したインクを絞り落
とした吸収体は、次に、再びヘッドの吐出面に当接する
。これが(4)吸収体当接である。(2)の段階におい
ては、吸収体がほぼ飽和状態であったためにヘッド吐出
面から完全に吸収しきれなかったインクを、この段階に
おいては、絞ることによって、吸収能力が復活された、
きれいになった吸収体の当接によって、完全に清浄する
ものである。
これら一連の(1)〜(4)の動作を行った後には、再
び(1)のキャッピング、すなわちスタンバイ状態とな
り、清浄されたヘッドが良好に保たれる。通常、これら
の加圧循環動作は、本体電源投入時や長時間待機後等に
行うものである。
以上のように■キャップ、■空吐出、■インク加圧循環
の回復動作を行うことによって、インク吐出、すなわち
、画像形成時の吐出不良による記録画像の乱れを防止(
回復)するものである。
次に、印字動作について説明を行う。第6図(a)〜(
f)は、前述した回復系のスタンバイ状態から印字動作
に入る場合の各状態図である。まず(a)キャップにつ
いては前述した■キャップ状態であり、通常のスタンバ
イ状態、あるいは休止状態である。この状態において印
字モード(コピーON)が選択されることにより、まず
前述した、空吐出動作が行われる。つづいて、第6図(
b)ヘッドアップに示された状態、すなわち記録へ゛シ
ト部305を上方向へ退避させた状態となる。この状態
において、回復・キャップ部306としての回復系容器
2が本図中右上方向へ退避する。この状態が(C)ユニ
ットオープンであり、この状態を経て、次に(d)ヘッ
ドダウンが行われる。これにより、第6図(d)に示さ
れたように、ヘッドが印字可能な状態(位置)に置かれ
、又、回復系容器2は退避位置に置かれる。この状態で
、記録紙が図で右方向よりヘッド吐出面から一定のギャ
ップを保って通紙され、一方、ヘッドIC,IM、IY
、IBkには、画像信号が入力され、インクが吐出され
、記録紙上に印字が行われる。
記録紙への印字が終了、つまりインクの吐出が終了した
ヘッドは、第6図(e)に示したように、再びヘッドア
ップ動作が行われて、続いて(f)に示したように回復
系容器2がヘッド側の位置へと移動され、再び第6図(
a)の状態、すなわちキャップ状態となり、次の印字に
備え、スタンバイ状態となる。以上の(a)〜(f)の
一連の動作により、通常のコピー動作が行われる。また
、前述した■インク循環は、本動作の中の(a)キャッ
プ動作、すなわち、スタンバイ動作中の決められたタイ
ミング、たとえば電源投入時、あるいは一定時間経過毎
に行うようにすることで、スループットの低下を防ぎ、
且つ良好な画像が得られるようになる。
第7図は被記録部材(記録紙)搬送手段の(ベルト搬送
部)の概略を示すレジストローラ(第1図415゜41
6)を出た記録紙はガイド板417,418に沿って搬
送ベル) 101に達する。搬送ベルト101は記録紙
載置側か絶縁層(体積抵抗1012Ω・cm以上とする
のが望ましい。)、反対側が導電層(体積抵抗10’Ω
・cm以下とするのが望ましい。)の2層構成とされて
いる。この搬送ベルト101は駆動1:]−ラ102、
従動ローラ103、テンションローラ104゜105に
巻回され、例えば2〜5kgの張力で装着されている。
搬送ベルト101は駆動ローラ102に接続された駆動
ローラ102に駆動力を与えるモータ(不図示)によっ
て図中矢印AAの方向に移動される。
記録紙は導電ローラ107の直前で搬送ベルト101上
に載置される。このとき搬送ベルト101の表面は帯電
器106によって数百〜数千Vの電位を与えられている
。搬送ベルト101に載置された記録紙が、接地された
導電ローラ107に達すると、記録紙と搬送ベルト10
1とがより密着した状態に静電吸着力によって維持され
るため、記録紙は搬送ベルト101に密着して搬送ベル
ト101とともに移動する。
この状態で、記録紙は記録ヘッド部305に対向する記
録領域に達する。記録ヘッド部305はヘッドブロック
6、記録ヘッドIC,IM、IY、IBkを有し、前記
記録ヘッドIC,IM、IY、IBkに対向する側には
プラテン115が搬送ベルト101を介して設けられて
いる。又、プラテン115にはピン116が設けられ、
ばね117、ガイドピン118によってプラテン115
は記録ヘッド部305側に押圧支持されている。記録領
域においては、記録ヘッドIC,IM、IY、IBkと
記録紙の記録面との間隔を所望の設定値に対して100
μm程度の精度に保たれることが高品質な画像記録を得
るためには望まれる。そのためにプラテン115は搬送
ベルト101が記録領域において実質的に平面を形成す
るように、搬送ベルト10】と接する面のプラテン11
5の平面度が数十μm程度以内におさえられている。
また記録ヘッドIC,IM、IY、IBkはすべてのヘ
ッドの吐出口面によって形成される平面の平面度が数十
μm程度以内になるようにヘッドブロック6に位置決め
固定されている。また、プラテン115には位置決めの
ためのピン116が取付けられている。この状態で、プ
ラテン115をガイドピン118をガイドとし、ばね1
17の反発力でヘッドブロック6の方向に押し上げれば
、ピン116の上部とヘッドブロック6がつきあたり、
記録紙通過のためのすきまlが形成される。このような
構成で記録紙を搬送すると、記録紙は静電吸着力によっ
て搬送ベルト101に密着しているので、記録領域での
記録紙の記録面と各記録ヘッドの吐出口面との距離精度
は設定値に対して所望の範囲内に保たれる。
記録紙は、この記録領域を通過する際記録ヘッドIc、
IM、IY、IBkによって順次と記録情報に応じた画
像記録がなされる。このときに搬送ベルト101の速度
変動が大きいと各ヘッドによる記録位置がずれ、カラー
画像においての色ズレや色ムラを生じてしまう。これを
防ぐ為に搬送ベルト101の厚み精度、駆動ローラ10
2の外径フレ、駆動モータの回転精度などを所望の範囲
内とし、搬送ベルト】01の速度変動が実質的に問題の
ないよう十分小さくなるように構成されている。
記録領域で記録された記録紙は、搬送ベルト101に密
着したまま駆動ローラ102に達し、ここで駆動ローラ
102によって形成される搬送ベルトの曲率によって搬
送ベルト101から分離し、定着部に送られる。
その後、搬送ベルト101の表面はインク吸収体119
を備えたクリーナ120によって清掃される。
インク吸収体119は、例えばポリビニルホルマール樹
脂などの連続多孔質部材で形成され、吸収されたインク
は開口120より外部に流出・回収される。
尚、本実施態様例においては、搬送ベルト101を絶縁
層と導電層とを有する2層構成とした例を示したが、搬
送ベルトlotは、所望の体積抵抗を有する絶縁層−層
であってもよいし、絶縁層と導電層を多層構成としたも
のであってもよい。
以下に定着部の構成を詳細に説明する。
インクジェット記録方式は被記録部材に対してインクを
付着させ、そのインクが被記録部材中に浸透して定着す
る。あるいはインクの溶媒の蒸発プロセスを経て被記録
部材上に定着される。
しかし、このインクが付着してから定着するまでの時間
つまり定着速度は、被記録部材の構成、物性に大きく依
存されるだけでなく、外部雰囲気の状態によっても大き
く変化する。また、自然に定着する速度は物理特性によ
っである時間より短くすることができない。
従来のシリアルスキャン記録装置では定着性は記録速度
の関係上ある程度簡単な構成で対処できるものが多かっ
た。しかし、近年ラインプリンタ等による高速記録およ
びカラー記録が行われてくると被記録部材にインクが十
分に定着されないまま装置外部に搬送排出されてしまう
場合があった。
そこで定着速度の短縮化と効率化を行う為の定着手段が
必要となり、その構成を第8図に示す。
図において、発熱体200は被記録部材210のインク
の付着していない面(非記録面)をもう1つの発熱体2
01は被記録部材210のインクの付着している面(記
録面)をそれぞれ加熱する。この発熱体にはハロゲンラ
ンプ、シーズヒータ、サーミスタ等が考えられるが、本
構成では発熱体200に温調機能を有する数個のサーミ
スタを用い、これをアルミニウム等で形成された熱伝達
性に優れた搬送台202の裏面に固着し、被記録部材2
10の非記録面を接触加熱している。一方、発熱体20
1にはハロゲンヒータを用い、発熱体201の上部に設
けられたファン203により記録部材210上に温風を
送り、記録部材210の記録面を非接触加熱している。
記録部材210がインクの付着により搬送台202より
浮き上がりインクジェット特有のカールを生じた場合で
も、ファン203が下向きに温風を送り出すので、記録
部材210は確実に高温な搬送台202に沿って送られ
る。したがって記録部材210の両面が十分乾燥するの
でインクの浸透が促進され、定着速度は相乗効果により
大幅に短縮する。
定着温度はサーミスタおよびヒータの温度を制御するサ
ーモスタット204で設定され、被記録材の紙質に合わ
せて適切にコントロールできる。また定着熱がヘッドや
供給系におけるインクに影響を与えないために、ガラス
繊維等の断熱材を表面に接着したしきり板205を設け
、ヒータホルダー206にはポリフェニレンオキサイド
(ppo)等の耐熱性に優れた樹脂を用い、定着熱の余
分な伝達を防止している。さらに排気ファン207を設
け、余分な定着熱は機外に排出される。
また、被記録部材のジャム時の安全面を考慮して金網等
のヒータカバー208を設置する。
以上の構成により被記録部材210は非記録面では直接
加熱、記録面では温風加熱の二重定着により、インクジ
ェット記録方式、なかでも特にインク滴の重ね打ちを行
う例えばカラーインクジェット記録において生じる被記
録部材の波打ちによるカールで定着性が低下することを
防ぐことができる。
次に本装置の電源投入時以降の画像記録のシーケンスを
第1図から第2図および第3図から第9巳図のフローチ
ャートのサブルーチンを示している。
まず画像記録装置の電源が投入されると第5図に状態図
として示した如<(1)キャッピング、(2)インク加
圧循環、(3)吸収体絞り、(4)吸収体当を接の一連
の動作(第20図のサブルーチン:インク加圧循環動作
)を経て再び(1)キャッピング状態に戻る。この一連
の動作(第3図ステップ1)により、電源投入前に長時
間の装置の停止状態があり、インクの増粘(乾燥、即ち
、溶媒の蒸発により粘度が増すこと)による固着や泡の
発生によるインクの不吐出を防止することができる。前
記(1)キャッピング、(2)インク加圧循環、(3)
吸収体絞り、(4)吸収体当接、(1)キャッピングと
続く一連の動作を以後インク加圧循環動作と称するが、
こめインク加圧循環動作は電源投入直後にのみ実行され
る訳ではない。例えばインクの増粘等の生じ易い高温、
高湿環境下での使用や電源投入後、再び長時間の非使用
、放置状態があり9.前記固着、泡の発生等の問題が生
ずることを考慮し、タイマー手段等により一定時間(上
記問題の生ぜぬ許容時間内、以後サイクル時間と呼ぶ)
毎に上記インク加圧循環動作を行わせしめることにより
解決している。さらに記録ヘッド部305近傍に湿度セ
ンサー(図示せず)が設けられており、その信号により
前記インク加圧循環動作を何時間毎に行うか、及びイン
ク加圧時間を何秒間行うかの変更制御を行っている。す
なわち低湿度状態において使用する際には前記サイクル
時間を短くするか、前記インク加圧時間を長くするよう
にしている。また両者を同時に変更することにより、さ
らに効果があることも確認されている。
ここで、記録開始の信号が入力されない限りは、第3図
に示すキャッピング状態を維持する。記録開始の信号が
入力されると、第4図において説明した如く、全記録ヘ
ッドの全ノズルに対し吐出パルスを一定数与えインク吐
出を行わせしめる空吐出動作を行い、記録直前の不吐出
防止を行う。これを第11図にステップ2で示す。この
空吐出のパルス数も前記したインク加圧循環動作時と同
様に前記湿度センサーの信号により制御される。すなわ
ち低湿度の状態時には空吐出のパルス数を増加させてい
る。インク加圧循環動作と空吐出動作との不吐出防止に
対する効果の差は前者の方が太き(、従って空吐出動作
によってもインクの増粘、固着等により不吐出が防止出
来なくなる時間が、インク加圧循環動作をさせる前記サ
イクル時間の決定要因となっている。従って非使用時に
は前記キャッピング手段により、記録ヘッドの吐出面を
外気より遮断し、インクが液乾燥し固着するのをある程
度防止し、空吐出動作のみでヘッドの全ノズルが吐出可
能な状態となるように構成されている。この空吐出動作
は第21図に示すサブルーチンフローチャートで示され
る空吐出動作が終了すると、第6図(a)〜(d)にお
いて示した如く、ヘッドが上方に移動退避した後回復容
器2右上方向へ退避するユニットオーブン動作を行う。
この動作はサブルーチン:ユニットオープン動作として
第14図で示される。続いてヘッド部305が回転中心
Nを軸としてヘッド吐出面を鉛直下方に、すなわち搬送
ヘッド101の表面と対向するように揺動する(ヘッド
ダウン動作を実行する。これは第11図ステップ3に示
される。)。ヘッド部305はヘッドブロック6に設け
られた突き当て面(図示せず)とプラテン115上に設
けられたピン116と当接しプラテン115を押し上げ
ているばね117に抗して若干押し下げた位置で停止す
る。停止位置は印字位置検知センサーによって検出して
停止する。さらにヘッド部305の揺動の駆動源の伝達
系の一部にウオームギヤ(図示せず)が用いられており
、そのすすみ角の特性により、前記はね117の反力に
よりヘッド部305は押し上げられることなく停止状態
を保持できる。これでヘッドは印字可能な状態となる訳
である。次に給紙動作を行うが、第15図サブルーチン
フローチャートに示すようにカセット411に収納され
ている記録部材(紙)がピックアップローラ412によ
り給紙され、搬送ローラ413.414及びガイド部4
19を経て停止しているレジスタローラ対415,41
6のニップ部へ送り込まれている。ここで用紙はレジス
タローラ対415゜416のニップ部にその先端が当接
した後、さらに若干の時間搬送ローラ413,414に
よりさらに送り出され、その分により用紙にはガイド部
419内にループが形成される。この動作は電子写真複
写機等が通常行っているレジスト合せの手段で、ループ
力により先端レジスト合せ及び用紙斜行の矯正がなされ
る。
次にレジスタローラ対4]、5,416が回転を開始し
ガイド417.418を経て搬送ベルト101上へ送り
出されるが、このレジスタローラ対415.416の回
転開始の信号をベースに原稿の走査開始の信号及び各ヘ
ッドIC,IM、IY、IBkの印字開始信号が発せら
れる。搬送ベルト101上に送り込まれてきた記録用紙
は静電吸着力によりその先端から順次搬送ベルト101
表面上に密着され、記録ヘッドIC,IM、IY、IB
kの直下を通過する際には前記した手段により、ヘッド
吐出面と記録用紙表面が適正なギャップを保持した状態
で印字が行われる。この様子を第16図のサブルーチン
フローチャートとして示しである。この後用紙は定着・
排紙部307へ搬送されるが、用紙が搬送ベルト101
からガイド213へ受け渡される際、駆動ローラ102
の直径を比較的小さ(設定し、紙の腰の強さにより自然
分離させる所謂曲率分離の手段により行っている。ここ
で駆動ローラ102の直径はその一回転により摩擦駆動
されるベルト101の表面の移動距離が第1番目のヘッ
ドであるヘッドICと第4番目のヘッドであるヘッドI
Bkの各々の吐出口間の距離と等しくなるように設定し
である。これは駆動ローラ102の径に偏心成分があっ
た場合画像上レジズレとして発生するのを考慮したもの
である。
理想的には隣り合うヘッドの各々の吐出口間の距離分駆
動ローラの1回転によりベルト101の表面が駆動され
ることであるが、機械的強度を考慮して駆動ローラ10
2の直径の最小値としては限度があり、これを考慮する
と比較的大きいものとなる。
これが4ヘッド間で3倍の距離が必要となるので装置の
大型化をまねくこととなる。従ってヘッド距離として一
番離れており、その他のレジズレの要因を多く含む第1
番目のヘッドと第4番目のヘッド間を考慮している。し
かしながら、それは第1番目のヘッドと第3番目のヘッ
ド間でも良(、当然ながら隣り合うヘッド間でも良(、
前記のものに限定されるものではない。但し、前記した
如き駆動ローラの径及びヘッド間距離に対しては何らか
の配慮は必要である。
次に定着・排紙部307に送り込まれた用紙の定着工程
であるが、これに関しては3つのモードがある。これを
第17図サブルーチンフローチャートを用いて説明する
。前記した如く記録紙としてコート紙を用いる場合には
定着の必要性はないが、所謂電子写真複写機等で普通紙
と呼ばれるノンコート紙を用いる際には定着手段が必要
となる。すなわち、第1モードは普通紙モードで普通紙
に記録印字を行う際には前記記録開始の信号により同時
に前記発熱体A200及び発熱体B201に電源が投入
される。ファン203に電源が投入されるのは前記レジ
スタローラ415,416の回転開始信号からタイマー
手段により用紙が搬送ベルトlotよりガイド213に
受け渡されるタイミングでなされる。
これは発熱体B201のハロゲンヒータが設定温度まで
立ち上るのに1〜2秒程度要するためで、これが立ち上
り当初よりファン203を回転させハロゲンヒータに風
を当てるとこの立ち上り時間が伸び、用紙が定着部30
7へ搬送されて来た際に設定温度まで達せず、定着効果
を落すことになるためである。次に第18図での第2モ
ードのコート紙を記録紙として用いる際には、図示せぬ
操作部にコート紙選択のモードキーが設けられており、
このキーを選択した後、記録開始の信号により画像記録
が行われるが、この際には前記発熱体A200及び発熱
体B201共に電源は投入されない。前記した如(コー
ト紙においてはインクが速かに内部に吸収されるため上
記した如き定着補助手段は不要となっている。但し、操
作ミス等の万が−の場合を考慮して、第1モードすなわ
ち普通紙モードが優先モードになっており第2モードで
あるコート紙モードが前記した如く操作者により選択さ
れぬ限りは前記定着補助手段が作動する。従ってコート
紙対応の画像を誤って普通紙に印字した際にも後述する
排出ローラ211ヘインクがオフセットして他の記録紙
を乱すといった問題を防止できる。
さらに本装置では第18図での第3のモードを有してお
り、それはオーバヘッドプロジェクタ−フィルム(OH
P)用紙(フィルム)モードである。
本装置に使用するOHP用紙はコート紙と同様の特性を
有するコーティングがなされているが、それにもかかわ
らず短時間に同一箇所に重複して印字するとインクの流
れ出しや滲み出し等の現像がある。さらに完全にコート
層内にインクが吸収される時間が長(、印字後短時間内
に画像面に何らかのものを接触させると、画像が乱され
たりオフセット等の問題も生ずる。この問題を防止する
ためには、次に画像を重ね合せる時間を長(してインク
の吸収する時をかせぐ。又、オフセット等を防止するに
は印字後から画像面に接触させるまでの時間を長(する
。もしくはその間に定着手段を介入させる等が考えられ
る。本装置においては給紙速度、ヘルド搬送速度、排出
速度等の用紙送りにかかわる全ての搬送速度を第1モー
ドや第2モードで採用されている比率のまま上記問題が
解決する速度まで低速化している(低速モード)ほか、
同時に当然の事ながらヘッドの駆動周波数も変更して適
正な画像が印字作成されるようにしである。つまり、前
記操作部(図示せず)にOHPモード選択のキーが設け
られており、このモードが選択され、記録開始の信号が
投入されると給紙部303からレジストローラ415,
416に致る搬送速度及びベルト搬送部304のベルト
の搬送速度及び排紙ローラ211、 212の排出速度
の全てが前記低速モード搬送をするほか発熱体A200
.発熱体B201、ファン203も第1モードと同様の
タイミングで電源が投入され定着の補助を行っている。
以上述べた普通紙、コート紙、OHP用紙も最終的には
排紙ローラ211.212により搬送、蹴り出されてト
レイ420に積載されるが、前記した各用紙搬送部の搬
送速度はそれぞれ異っており、以下その理由及び内容に
ついて記す。
本装置の構成においては、装置の記録速度により決定さ
れるプロセススピードは搬送ベルト101の搬送速度に
よって達成される。すなわち、搬送ベルト101の搬送
速度がプロセススピードと同一に設定されている。従っ
てヘッドからの印字がそれに対応して正確なスピードで
なされているとすれば搬送ベルト101の搬送速度が設
定速度より遅ければ画像は正規のものより搬送方向に縮
まり、逆に速ければ伸びて印字形成されることとなる。
これに対しレジスタローラ415,416の搬送速度は
搬送ベルト101の搬送速度に比して微弱に速く設定し
である。これはレジスタローラ415,416の搬送力
がベルト101の搬送力に影響を与えないようにするた
めである。例えばレジスタローラ415゜416の搬送
速度をベルト101の速度より遅く設定しであると、用
紙がレジスタローラ415,416より搬送されベルト
101に受け渡されてその表面に静電的に吸着保持され
る訳であるが、第1番目のヘッドで印字を開始する位置
では用紙がまだ先端からの一部しか吸着されておらず、
この時レジスタローラ415.416の搬送力がベルト
lotの搬送力に打ち勝ってレジスタローラ415,4
16の搬送速度に用紙が支配されるため、ベルト101
の搬送が進み用紙の吸着中が増してその搬送力がローラ
415.416の搬送力に打ち勝つまで異常画像が形成
されることとなる。この為、本装置ではローラ対415
,416の搬送速度をベルト101の搬送速度より速く
設定され、その速度差によって生ずる用紙の歪みはガイ
ド417.418間にループを形成することにより解消
している。従ってこの構成ではローラ対415.416
の搬送力がベルト101の搬送力に影響することはない
。しかしながら前記速度差を大きく設定するとループが
大きくなり、バタツキ等により吸着動作が安定しなくな
る。従ってその速度差は速度差が逆転しない程度の零も
しくは微少が良く、実験的は比率で0〜1.5%程度が
良いことが判明している。次に排紙部の搬送速度につい
て述べる。通常の構成であれば前記したレジストローラ
対と搬送ベルトとの関係のようにベルトの搬送速度に影
響を与えぬ様ベルト101と排紙ローラ211.212
間でループを形成するように構成すれば良いが、本装置
ではベルト搬送装置304の下流側に定着手段として発
熱体A200の如きガイドを兼ね用紙をこの搬送台20
2の表面に沿わせて用紙の裏面より加熱させている為、
ここでループを形成させると用紙は搬送台202表面に
沿うことが出来ぬ様になり、定着効果を著しく落すこと
となる。従って本装置の構成ではベルト101の搬送速
度より排紙ローラ211.212の搬送速度が速めに設
定してあり、用紙にループを形成させぬようになってい
る。さらにこの際、ベルト101の吸着面と排紙ローラ
211と212のニップ位置とを結んで得られる平面よ
り若干高い位置に前記発熱体A200の搬送台202の
用紙搬送面が設定されており、用紙先端が排紙ローラ2
11と212に挟持されると、用紙はさらに搬送台20
2表面に沿わせられて搬送される。ここで排紙ローラ2
11,212の搬送力がベルト101の用紙に対する吸
着力より太き(ならぬよう排紙ローラ211,212の
搬送力を適正化している。それは用紙の画像面と当接す
る排紙ローラ211の表面に定着時のオフセット防止対
策をも考慮してナイロン繊維の植毛を施し摩擦力を下げ
ているほか、排紙ローラ212を樹脂(例えば、ポリア
セタール)等により構成してベルト101の搬送力より
低い搬送力を実現している。搬送力を下げる手段として
は、排紙ローラ211,212の挾持圧を下げる等の手
段もある。
以上の搬送速度の構成により印字時の画像を乱すことな
く曳行な記録が行える。
ここでもし、前記の如き定着手段がない場合においても
、排出ローラ211.212の搬送速度をベルトの搬送
速度より遅くすると、その間に用紙がループを形成し、
その影響が用紙がベルトから剥離する方向に作用するた
め画像面がヘッド面等に当接して画像を乱すこととなる
(入口側と異なり出口側には定着を考慮すると画像面を
押えるローラを設けられない)。
ここでさらにベルト搬送部304の搬送性について詳し
く述べると前記した如く、この搬送部304の搬送速度
が変動すると画像の伸び縮みに影響するばかりではなく
、微細な速動変動によってもカラー画像などのインクの
重ね合せを行って画像を形成するものにおいては、レジ
ストレーションズレ、色味ムラ等の画像不良の原因とな
る。従って駆動ローラ102の駆動源や駆動ローラ10
2の外径精度やベルト101の厚み精度等に充分に配慮
してベルト101の搬送移動(搬送のワウフラ)を精度
良(行わねばならない。こうした要因以外にも搬送部3
04に外乱を与えてワウフラッタ−を悪くするものに対
しても配慮せねばならず、本装置においてもレジスタロ
ーラ415,416より送り出されてきた用紙がベルト
101上に受け渡されてきた際には、前記した如く、レ
ジスタローラ対415.416の搬送速度がベルトlO
1の搬送速度より速いためベルト101は用紙により押
されるような構造になり、この外力がベルト101のワ
ウフラッタ−を悪くする。この時点に先行していた用紙
に印字中であった場合には、前記した如く画像に色味ム
ラ、レジストレーションズレ等を生ずることになる。こ
の問題を防止するために本装置においては連続的に画像
記録を行う際、用紙をベルト101上に受け渡すタイミ
ングをそれ以前の用紙の後端が第4番目のヘッド印字部
を通過した後に行うことにより、印字中はベルト101
へ次の用紙の受渡しを行わないようなシーケンスになっ
ている。これは搬送されている用紙の送り方向の長さを
考慮し第4番目のヘッド印字部を用紙後端が通過する時
間を演算して前記した如くレジストローラ対415,4
16のオン信号よりタイマー手段により行っている。
以上が記録開始から印字終了・用紙の排出までの動作で
あり、複写枚記録の設定枚数針が終了すると、第6図(
e)、  (f)で説明した如く、ヘッドアップ、次に
ユニットクローズの動作を行い、最後に第3図に示した
ようにキャッピング状態となり、一連の記録動作を終了
する。ここで第1モード及び第3モードで記録が行われ
ている場合には、発熱体A200及び発熱体B201及
びファン203への通電は用紙後端が排紙ローラ対21
1,212を通過したタイミングで遮断している。この
タイミングはアーム214に連動して紙の先端通過を検
知するセンサー213により行っている。これを第25
図サブルーチン排紙動作に示す。
ステップ5では所定の枚数が終了するまで記録動作を繰
り返している様子を示す。
次に、先に述べた不吐出防止のシーケンス(第11図ス
テップ6)についてヘッド制御のシーケンスをフローチ
ャート化した第9図及び第19図を用いて説明する。
先に述べたように装置に電源が投入された際、非記録状
態に長時間放置されていた場合を考慮してインクの循環
回復動作を行う。この後キャッピングの状態で記録開始
の信号が入力されるまで待機するが、その間固着タイマ
ー手段が作動すると再び循環回復動作を行う。この固着
タイマー手段とは電源投入後であっても非記録状態が長
時間続いた場合のインク粘度増加による不吐出を防止す
るもので、タイマーの設定時間はインクの特質及びその
使用環境によっても異るものであるが、何時間というオ
ーダーのものである。
次に、記録開始の信号が入力されると空吐出動作を行っ
た後、ヘッドダウンして印字記録を行う。
記録中に発−タイマーが作動した場合にはヘッドアップ
をして空吐出動作を行い、その後ヘツドダウンして記録
を継続する。前記した発−タイマーは記録中に全てのノ
ズルから吐出していない場合を考慮して記録に使用しな
いノズルが不吐出となるのを防止するために、タイマー
手段により前の空吐出から一定時間後に行うものである
。これは軽微な不吐出を空吐出手段により回復させるも
ので、比較的短時間の何分というオーダーのものである
。こうして設定枚数分の画像記録が終了すると、発−タ
イマーの設定時間のある一定時間はヘッドダウンの状態
を保ち、次の記録開始の入力信号を待つ。ここで発−タ
イマーの設定時間内に記録開始の信号が入力されない場
合には、ヘッドアップしユニットをクローズしてキャッ
ピング状態となる。また設定時間内に記録開始の信号が
入力された場合には、そのまま記録を開始して前記した
如き画像記録のシーケンス(これを第27図フローチャ
ートに示す。)をとる。ここで発−タイマーの代わりに
発−残タイマーを置き換えることができる。発−残タイ
マーとは前回の空吐出から画像記録終了までの時間を発
−タイマー時間から差し引いた時間のことであるが、ヘ
ッドがヘッドダウン状態でキャッピングされていない状
態での待機時間であるため、インクが乾燥し易い事を考
慮して計算上の差し引き時間よりも若干短(設定される
(以下゛余□百) :)−違ユj C発明の効果〕 以上説明した如(本発明はベルト搬送装置の搬送速度に
対し、その上流側の供給手段の搬送速度を速くし、さら
に下流側の排紙手段を速くすることによりベルト搬送装
置上で良好な画像印字を行うことができる。
さらに本発明の実施例のひとつとしてインクジェット記
録装置を例にとって述べたが、このような記録装置のみ
ならず特開昭62−235146号や特開昭57−60
347号等により開示されている電子写真複写装置等に
おいても本発明を適当することができることは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるインクジェット記録装
置の概略断面図、第2図(a)及び第2図(b)は夫々
第1図におけるヘッド回復系部分の要部断面図、第3図
は記録ヘッドのキャップ状態の模式的断面図、第4図は
ヘッドの空吐出動作を示す模式的断面図、第5図(1)
乃至第5図(4)は夫々インク加圧循環動作を示す状態
図、第6図(a)乃至第6図Cf)は夫々第3図に示す
回復系のスタンバイの状態から印字状態に入る場合の各
状態図、第7図は第1図におけるベルト搬送部の模式的
断面図、第8図は第1図における定着、排紙部の模式的
断面図、第9図乃至第19図はヘッド制御のシーケンス
を示すフローチャート図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)画像形成部と該画像形成部に対向する位置に設け
    られ記録部材をその表面に積載して搬送する無端状ベル
    ト搬送手段と該記録部材の搬送方向上流にあって該無端
    状ベルト搬送手段のベルト表面に該記録紙を供給受け渡
    しする供給装置を有する画像記録装置において、 該供給装置の該記録紙搬送速度を該無端ベルト搬送装置
    の搬送速度より速く設定したことを特徴とする画像記録
    装置。
  2. (2)画像形成部と該画像形成部に対向する位置に設け
    られ記録部材をその表面に積載して搬送する無端状ベル
    ト搬送手段と該記録部材の搬送方向下流にあって画像記
    録の終了した記録部材を該無端状ベルト搬送手段より受
    け取って搬送する排出手段を有する画像記録装置におい
    て、該排出手段の記録紙搬送速度を該無端状ベルト搬送
    装置の搬送速度より速く設定したことを特徴とする画像
    記録装置。
  3. (3)特許請求の範囲第(2)項記載の画像記録装置に
    おいて、該排出手段の記録紙の搬送力を該無端状ベルト
    搬送装置の記録紙の搬送力より低く設定したことを特徴
    とする画像記録装置。
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