JP2810293B2 - 3枚重ね玉縁の縫製方法および装置 - Google Patents

3枚重ね玉縁の縫製方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生地の重合状態が3枚
−3枚と称される3枚重ね玉縁に好適な玉縁の縫製方法
および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工業用ミシンを用いて各種の衣
料品が大量に生産されている。そして、スラックス、ジ
ャケット、作業服等を縫製する場合に、ポケット口等に
玉縁(割玉)と称される飾り縫いが施されている。
【0003】前記玉縁は、図18に示すように、身生地
40の所定位置にT型バインダ41をもって逆T字形状
に保持された1枚の玉布42を、2本の針43を有する
図示しない公知の2本針ミシンをもって縫製されてお
り、図19に示すように、各縫製位置Sの中央部を図示
しないセンターメスによりカットして玉縁孔44を形成
した後、玉布42を玉縁孔44を介して身生地40の反
対側に折り返すことにより、図20に示すような生地の
重合状態が、4枚の部位と2枚の部位とが段差状に重な
った、いわゆる4枚−2枚の構成とされている。
【0004】このような、4枚−2枚の構成とされた玉
縁においては、生地の重合状態が4枚の部位と2枚の部
位とで段差が大きく、外観品質が劣り、高級品に用いる
ことができないという問題点があった。また、生地の重
合状態が4枚の部位と2枚の部位とでは、各部位におけ
る生地の腰が異なり、アイロン掛けを均一に行うことが
できない等の問題点があった。
【0005】そこで、このような問題点に対処するため
に、生地の重合状態を3枚−3枚とした3枚重ね玉縁の
縫製方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の生地の重合状態を3枚−3枚とした3枚重ね玉
縁は、手縫いで縫製するか、あるいは、米国特許第31
15854号明細書に記載されているように、アタッチ
メントを用いて1台の1本針ミシンにより縫製されてお
り、何れの縫製も多大な労力と時間とを必要とするとと
もに、縫製後の玉縁の品質のばらつきが大きく、安定し
た品質を維持することができないという問題点があり、
このような3枚重玉縁の縫製をミシンを用いて自動的に
形成する3枚重ね玉縁の縫製方法および装置が望まれて
いた。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、前述した従来のものにおける問題点を克服し、
3枚重ね玉縁をミシンを用いて自動的に形成することの
できる3枚重ね玉縁の縫製方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、請求項1に記載の本発明の玉縁の縫製方法は、身
生地の所定位置に1対の玉布を縫製方向と平行に相互に
対向するように重合し、前記身生地と前記玉布との重合
状態を保持した状態で2台の1本針ミシンを用いて前記
身生地と前記玉布とを地縫い縫製し、その後、前記玉布
を3枚重ねとし、その後、前記2台の1本針ミシンの針
間隔を小さくした状態にて前記身生地と前記玉布とを仕
上げ縫製することを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の本発明の玉縁の縫
製装置は、縫製方向に対して直交する方向に移動自在と
された2台の1本針ミシンと、身生地を保持する1対の
身頃クランプ、1対の玉布を身生地上に保持する1対の
フラップ押え、前記玉布の相互に対向する遠方対向辺を
縫製位置の方向に折り返す1対の折込板からなる前記身
生地および前記玉布を縫製テーブルの上面に沿って縫製
方向に移動自在とする布搬送手段と、地縫い縫製された
前記玉布の対向辺を仕上げ縫製を施す前に相互に離間す
る方向に折り返す折返しバインダとを有することを特徴
としている。
【0010】
【作用】前述した構成からなる本発明の3枚重ね玉縁の
縫製装置を本発明の3枚重ね玉縁の縫製方法に沿って動
作させることにより、生地の重合状態を3枚−3枚とし
た3枚重ね玉縁を簡単に、かつ、自動的に形成すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図17につ
いて説明する。
【0012】図1から図4は本発明に係る3枚重ね玉縁
の縫製方法を適用する本発明の3枚重ね玉縁の縫製装置
の第1実施例を示すものであり、図1は3枚重ね玉縁の
縫製装置の要部を示す側面図であり、図2は要部の平面
図であり、図3は要部の正面図であり、図4は布搬送手
段の要部の断面図である。
【0013】図1から図3に示すように、本実施例の3
枚重ね玉縁の縫製装置1は、適宜なフレーム2に、2台
の所望の1本針ミシン3が、図において矢印Aにて示す
縫製方向と直交するようにして配設されている。
【0014】前記両1本針ミシン3は、図2に示すよう
に、図において矢印Aにて示す縫製方向と直交するよう
にして適宜な間隔を隔てて相互に対向するようにして配
設されている。そして、両1本針ミシン3のそれぞれの
ヘッド4の下部には、針Nが着脱自在に固着される針留
5がそれぞれ配設されている。さらに、両ヘッド4の下
方のフレーム2の上面は、縫製テーブル6とされてい
る。
【0015】前記両1本針ミシン3は、図3に示すよう
に、縫製テーブル6の下部の所望の位置に配設された適
宜な移動機構7と、この移動機構7を駆動させる駆動源
としての所望のモータ8とにより、図2および図3にお
いて両矢印Bにて示すように、縫製方向に対して直交す
る方向に相互に遠近自在とされている。
【0016】前記両1本針ミシン3の、何れか一方、本
実施例においては図2の上方に示す1本針ミシン3は、
針留5に対して縫製方向下流側に公知のセンターメス9
(図1)が付設された1本針センターメス付ミシン3a
とされており、図2の下方に示す1本針ミシン3は、単
なる1本針付ミシンとされて。また、図3に示すよう
に、両1本針ミシン3のそれぞれのヘッド4の縫製方向
下流端には、それぞれ公知の糸切り10(図1)が付設
されている。
【0017】前記両1本針ミシン3の縫製方向上流側に
は、所望の折返しバインダ11が配設されている。この
折返しバインダ11は、両1本針ミシン3の、何れか一
方、本実施例においては図2の上方に示す1本針センタ
ーメス付ミシン3aのヘッド4の上部に、図1に示すよ
うに、縫製テーブル6とほぼ平行に配設された適宜な往
復動シリンダ12によって支軸13を中心として適宜な
リンク14により図1において両太矢印Cに示すように
回動するようにして縫製テーブル6に対して昇降自在と
されている。また、図2に示すように、折返しバインダ
11には、縫製方向と平行な方向に延在する基部15
と、この基部15の縫製方向上流側の一端に縫製方向上
流側に向かって徐々に縮幅されたいわゆる平面略いかの
頭形状の頭部16と、縫製状態において基部15の縫製
方向下流側の他端に両1本針ミシン3の針N,Nが挿通
する適宜な平面U字形状の貫通孔17,17とが形成さ
れているとともに、表面の幅H1(縫製方向と直交する
方向の長さ)より底部15aの幅H2が狭くされてい
る。
【0018】前記縫製テーブル6上の所望の位置には、
図1に示すように、図示しない公知の布搬送機構によ
り、縫製テーブル6の上面に沿って図1において破線に
て示す一方位置から図1において実線にて示す他方位置
に図において両矢印Dにて示すように移動自在とされ
た、いわゆる大押えと称される布搬送手段18が配設さ
れている。
【0019】前記布搬送手段18には、図4に示すよう
に、身生地19を縫製テーブル6の所望の位置に保持す
る適宜な身頃クランプ20と、身生地19の所望の位置
に重合された玉布21を保持する適宜なフラップ押え2
2と、玉布21の遠方対向辺23を後述する縫製位置P
の方向に折り返すために図において両矢印Eにて示すよ
うに縫製方向に対して直交する方向に相互に遠近自在と
された適宜な折込板24とが、縫製方向に対して相互に
対向するように対にされた状態で配設されている。
【0020】図1に戻って、前記両1本針ミシン3の縫
製方向下流側の縫製テーブル6の下部の所望の位置に
は、センターメス9により形成される後述する玉縁孔2
8の縫製方向両端部に楔形状の切込み29を形成する2
本のメス25a,25bからなる公知のコーナーメス2
6が昇降自在に配設されている。このコーナーメス26
の縫製方向下流側のメス25bは、縫製方向と平行に移
動自在とされており、センターメス9により形成される
玉縁孔28の長さに対応可能とされている。
【0021】なお、本実施例においては、一方の1本針
ミシン3に1本針センターメス付ミシン3aを用いた
が、両者ともセンターメス9を内蔵しない1本針付ミシ
ン3bとし、両1本針付ミシン3bより縫製方向下流側
の縫製テーブル6の下部または上部の所望の位置に、図
示しない公知のセンターメスを昇降自在に配設してもよ
く、特に、本実施例の構造に限定されるものではない。
【0022】また、本実施例においては、1本針センタ
ーメス付ミシン3aのヘッド4に一体ものの折返しバイ
ンダ11を配設したが、図5に示すように、縫製方向と
直交する方向に分割した折返しバインダ11a,11a
を両1本針ミシン3のそれぞれのヘッド4に配設するよ
うにしてもよく、特に、本実施例の構造に限定されるも
のではない。
【0023】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
3枚重ね玉縁の縫製装置を用いた本発明の3枚重ね玉縁
の縫製方法について作用とともに図6から図16により
説明する。
【0024】図6から図16は縫製状態を説明する説明
図であり、図6は身生地に重合させた玉布の保持状態を
説明する斜視図であり、図7は生地受けに身生地と玉布
を保持させた状態を説明する縦断面図であり、図8は地
縫い縫製状態を説明する縦断面図であり、図9は地縫い
縫製状態を説明する斜視図であり、図10は折返しバイ
ンダによる玉布のしごき状態および玉布の対向辺の折曲
げ状態を説明する縦断面図であり、図11は玉布の対向
辺の折曲げ状態を説明する斜視図であり、図12は折込
板による玉布の遠方対向辺の折込状態を説明する縦断面
図であり、図13は仕上げ縫製状態を説明する縦断面図
であり、図14は仕上げ縫製および玉縁孔ならびに切込
みを説明する斜視図であり、図15は縫い上がり状態を
説明する縦断面図であり、図16は玉縁を説明する縦断
面図である。
【0025】本実施例の3枚重ね玉縁の縫製方法は、ま
ず、縫製方向上流側(図1において破線にて示す一方位
置)に位置する布搬送手段18の身頃クランプ20をも
って、身生地19を縫製テーブル6の所望の位置に保持
させる。その後、図6に示すように、フラップ押え22
をもって、身生地19の所望の位置に相互に対向するよ
うにして載置された1対の玉布21を保持させることに
より、図7に示すように、身生地19と各玉布21とを
重合せて縫製テーブル6上に固定し、重合状態とする。
【0026】つぎに、身生地19と各玉布21とを重ね
合わせた重合状態にて、図示しない布搬送機構により布
搬送手段18を縫製方向下流側(図1において実線にて
示す他方位置)に向かって移動させながら、図8に示す
ように、両1本針ミシン3のそれぞれの針N,Nをもっ
て、各玉布21と身生地19とを地縫いすることによ
り、図9に示すように、所望の縫製位置P,Pを地縫い
縫製することができる。この地縫い縫製による各玉布2
1の縫製位置P,Pの間隔は、遠近自在(図3)とされ
た両1本針ミシン3のそれぞれの針N,Nの縫製方向と
直交する方向の針間隔L1とされている。
【0027】つぎに、布搬送手段18を縫製方向上流側
(図1において破線にて示す一方位置)に向かって移動
させもとの位置に復帰させる。
【0028】つぎに、フラップ押さえ22による玉布2
1の保持状態を解放した後、縫製テーブル6上に折返し
バインダ11を下降し、布搬送手段18を縫製方向上流
側(図1において破線にて示す一方位置)に向かって移
動させることにより、図10に示すように、玉布21の
縫製位置Pより縫製方向内側の各対向辺27をしごくよ
うにして、縫製方向外側に向かって折曲げることができ
る。図11に玉布21の各対向辺27が折曲げられた状
態を示す。この場合に、各対向辺27は、図2に示す平
面略いかの頭形状の折込バインダ11の頭部16を案内
として、縫製方向と直交する方向に、簡単に縫製位置P
から相互に離間する外側に向かって折曲げることができ
る。
【0029】つぎに、図12に太矢印にて示すように、
布搬送手段18の折込板24を、縫製方向と直交する方
向の内側(折込板24が相互に近接する方向)に向かっ
て移動させることにより、各玉布21の遠方対向辺23
を縫製方向と直交する方向の内側(縫製位置P)に向か
って折り込み、簡単に、玉布21を3枚重ねとした状態
にすることができる。
【0030】なお、前記玉布21の各遠方対向辺23の
折り込みは、布搬送手段18の縫製方向への移動を停止
させた停止状態で行っても、移動状態で行ってもどちら
でもよい。
【0031】つぎに、この玉布18を3枚重ねとした状
態にて布搬送手段18を縫製方向下流側に向かって移動
させるとともに、地縫い縫製後の所望のタイミングにて
モータ8を駆動させて移動機構7(図3)により相互に
近接する方向に移動させ、地縫い縫製の場合の針間隔L
1より小さくされた針間隔L2(L1>L2)を有する
両1本針ミシン3をもって、図13に示すように、各玉
布21と身生地19との仕上げ縫製を施すとともに、1
本針センターメス付ミシン3aに付設されたセンターメ
ス9(図1)を縫製テーブル6に向かって所望の位置ま
で下降させ、その後、コーナーメス26を縫製テーブル
6に向かって所望の位置まで上昇させることにより、図
14に示すように、玉縁孔28と、玉縁孔28の縫製方
向両端部に楔形状の切込み29とを形成するができる。
【0032】なお、仕上げ縫製の場合の両1本針ミシン
3の各針N,Nの針間隔L2は、地縫い縫製の場合の針
間隔L1より小さくされているので、図14に示すよう
に、地縫い縫製による縫製位置Pと仕上げ縫製による縫
製位置Paとが重複するのを確実に防止することができ
る。
【0033】以上のようにして縫製された身生地19と
玉布21との縫い上がり状態は、図15に示すように、
玉布21が3枚重ねとされ、この玉布21を玉縁孔28
に挿入してひっくり返すと、図16に示すように、生地
の重合状態が3枚−3枚とされた3枚重ね玉縁を簡単に
形成することができる。
【0034】したがって、本実施例によれば、3枚重ね
玉縁を簡単に、自動的に形成することができる。そし
て、このようにして形成される3枚重ね玉縁は、従来の
手縫い、あるいは、アタッチメントを用いて1台の1本
針ミシンにより縫製される3枚重ね玉縁と異なり、縫製
時間を少なくして経済的負担を確実に低減させることが
できるとともに、縫製品質のばらつきを少なくして安定
した品質を確実に維持させることができる。
【0035】図17は、本発明に係る3枚重ね玉縁の縫
製方法を適用する本発明の3枚重ね玉縁の縫製装置の第
2実施例を示す要部の斜視図である。
【0036】本実施例の3枚重ね玉縁の縫製装置1aに
おいては、前述した第1実施例の3枚重ね玉縁の縫製装
置1のように、縫製方向と直交する方向に移動自在とさ
れた2台の所望の1本針ミシン3が縫製方向と直交する
ように相互に対向するようにして配設されておらず、か
わりに、図17に示すように、縫製方向の上流側と下流
側とに相互に平行に延在するようにして配設されてい
る。そして、縫製方向上流側に前記両1本針ミシン3の
配列状態に対応させた折返しバインダ11bが配設され
ており、縫製方向下流側に昇降自在とされた公知のセン
ターメス9aが配設されている。その他の構成は前述し
た第1実施例と同様である。
【0037】このような構成により、本実施例は前述し
た第1実施例と同様の効果を奏することができるととも
に、縫製テーブル6の縫製方向に平行な方向の長さは多
少長くなるものの、縫製方向と直交する方向の長さをか
なり短くすることができ、その結果、縫製テーブル6の
全体の平面面積を小さくすることができるとともに、3
枚重ね玉縁の縫製装置1aの全体の平面面積を小さくす
ることができる。
【0038】また、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて種々の変更をすることがで
きる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明の3枚重ね玉
縁の縫製方法および装置によれば、生地の重合状態を3
枚−3枚とした3枚重ね玉縁を簡単に、かつ、自動的に
形成することができるとともに、安定した品質を確実に
維持させることができるという極めて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3枚重ね玉縁の縫製方法を適用す
る本発明の3枚重ね玉縁の縫製装置の第1実施例の要部
を示す側面図
【図2】図1の要部の平面図
【図3】図1の要部の正面図
【図4】布搬送手段の要部の断面図
【図5】折返しバインダの他の実施例の要部を示す平面
【図6】身生地に重合させた玉布の保持状態を説明する
斜視図
【図7】生地受けに身生地と玉布を保持させた状態を説
明する縦断面図
【図8】地縫い縫製状態を説明する縦断面図
【図9】地縫い縫製状態を説明する斜視図
【図10】折返しバインダによる玉布のしごき状態およ
び玉布の対向辺の折曲げ状態を説明する縦断面図
【図11】玉布の対向辺の折曲げ状態を説明する斜視図
【図12】折込板による玉布の遠方対向辺の折込状態を
説明する縦断面図
【図13】仕上げ縫製状態を説明する縦断面図
【図14】仕上げ縫製および玉縁孔ならびに切込みを説
明する斜視図
【図15】縫い上がり状態を説明する縦断面図
【図16】3枚重ね玉縁の重合状態を説明する縦断面図
【図17】本発明に係る3枚重ね玉縁の縫製方法を適用
する本発明の3枚重ね玉縁の縫製装置の第2実施例の要
部を示す斜視図
【図18】従来の4枚−2枚の構成とされた玉縁の縫製
状態を説明する説明図
【図19】従来の4枚−2枚の構成とされた玉縁の玉縁
孔を説明する説明図
【図20】従来の4枚−2枚の構成とされた玉縁を説明
する説明図
【符号の説明】
1、1a 3枚重ね玉縁の縫製装置 3 1本針ミシン 3a 1本針センターメス付ミシン 3b 1本針付ミシン 4 ヘッド 6 縫製テーブル 7 移動機構 9、9a センターメス 11、11a、11b 折返しバインダ 18 布搬送手段 19 身生地 20 身頃クランプ 21 玉布 22 フラップ押え 23 (玉布の)遠方対向辺 24 折込板 26 コーナーメス 27 (玉布の)対向辺 28 玉縁孔 A 縫製方向 N 針 L1、L2 針間隔 P (地縫い縫製の)縫製位置 Pa (仕上げ縫製の)縫製位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 昌彦 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身生地の所定位置に1対の玉布を縫製方
    向と平行に相互に対向するように重合し、前記身生地と
    前記玉布との重合状態を保持した状態で2台の1本針ミ
    シンを用いて前記身生地と前記玉布とを地縫い縫製し、
    その後、前記玉布を3枚重ねとし、その後、前記2台の
    1本針ミシンの針間隔を小さくした状態にて前記身生地
    と前記玉布とを仕上げ縫製することを特徴とする3枚重
    ね玉縁の縫製方法。
  2. 【請求項2】 縫製方向に対して直交する方向に移動自
    在とされた2台の1本針ミシンと、 身生地を保持する1対の身頃クランプ、1対の玉布を身
    生地上に保持する1対のフラップ押え、前記玉布の相互
    に対向する遠方対向辺を縫製位置の方向に折り返す1対
    の折込板からなる前記身生地および前記玉布を縫製テー
    ブルの上面に沿って縫製方向に移動自在とする布搬送手
    段と、 地縫い縫製された前記玉布の対向辺を仕上げ縫製を施す
    前に相互に離間する方向に折り返す折返しバインダとを
    有することを特徴とする3枚重ね玉縁の縫製装置。
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