JP2809063B2 - 車両用警報装置 - Google Patents

車両用警報装置

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JP2809063B2 JP5255645A JP25564593A JP2809063B2 JP 2809063 B2 JP2809063 B2 JP 2809063B2 JP 5255645 A JP5255645 A JP 5255645A JP 25564593 A JP25564593 A JP 25564593A JP 2809063 B2 JP2809063 B2 JP 2809063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用警報装置、特にそ
の誤動作防止及び運転者特性に応じた的確な警報発生に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両走行の安全性向上を目的
として種々の装置が開発されている。例えば、実開平1
−152282号公報には、送信信号に対する反射信号
を受信して先行車と自車との相対距離を算出し、この相
対距離が所定距離以下の場合には運転者に警報を与える
衝突警報装置が開示されている。
【0003】ここで、警報を発生させる距離を固定する
と、運転者の運転特性や疲労等、常に変動する運転状態
に合致した警報を発生することができない問題が生じ
る。そこで、特開平3−176799号公報の車間距離
警報装置では、リセットスイッチが作動してからの経過
時間、あるいは急ブレーキ操作の回数に応じて警報を発
生させる限界距離を増大させる構成が提案されている。
これにより、運転者が疲労するほど、あるいはブレーキ
操作を頻繁に行うほど、警報がより早く発生するように
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように運
転開始(リセットスイッチ作動)後所定時間経過後に一
律に警報限界距離を増大させる構成では、運転者が疲労
していないにもかかわらず早めの警報が発せられてしま
う場合があり、警報をわずらわしく感ずることがある。
また、急ブレーキ回数に応じて一律に警報限界距離を増
大させる構成では、急ブレーキ操作により減速走行する
傾向にある運転者にとっては、覚醒しており十分安全で
ある距離でも警報が早めに発生するため、同様にわずら
わしいと感じることがある。
【0005】さらに、市街地においては種々の地上固定
物が周囲に存在するため、先行車以外の物体を探知しや
すい。この場合、先行車以外の物体までの距離が所定値
以下であるときには一義的に警報が発せられてしまい、
運転者によっては警報のわずらわしさからシステムのス
イッチをOFFにしてその動作を停止させることもあ
り、システムの実効を図ることができない問題があっ
た。
【0006】本発明は上記従来技術の有する課題に鑑み
なされたものであり、その目的は運転者の運転特性に合
致し、運転者にとって最適の警報を発生させることがで
きる信頼性の高い警報装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の車両用警報装置は、車両の周囲物体
までの距離を検出する距離検出手段と、検出された距離
が許容距離以下である場合に警報を発する警報手段とを
備える車両用警報装置において、前記警報後の危険回避
動作を運転者が行ったか否かを検出する動作検出手段
と、前記危険回避動作の状況に応じて前記警報手段から
発せられる警報の音量または前記許容距離を調整する警
報調整手段とを有することを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載の車両用警報装置は、請求項1記載の車両用警報
装置において、前記警報調整手段は、前記警報が発せら
れてから前記危険回避動作が行われるまでの時間を計測
する計測手段と、計測された時間に応じて前記警報の音
量または前記許容距離を調整する調整手段とを含むこと
を特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するために、請求項
3記載の車両用警報装置は、請求項1記載の車両用警報
装置において、前記警報調整手段は、前記警報が発せら
れてから前記危険回避動作が行われるまでの時間の平均
値を算出する時間平均算出手段と、前記平均値に応じて
前記許容距離を調整する調整手段とを含むことを特徴と
する。
【0010】さらに、上記目的を達成するために、請求
項4記載の車両用警報装置は、請求項1記載の車両用警
報装置において、前記警報調整手段は、前記危険回避動
作の頻度を算出する頻度算出手段と、前記頻度が所定値
以下である場合に前記警報の音量を減少させる調整手段
とを含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の車両用警報装置では、警報発生
後の運転者の危険回避動作の状況に応じて警報の音量ま
たは許容距離(警報限界距離)を変化させる。運転者の
疲労度や覚醒度が変化すると、警報が発せられてから警
報に応答して危険回避動作を行う時の状況も変化するの
で、運転開始後所定時間経過したときに一律に許容距離
を増大させる場合に比べ、より運転者の運転特性に合致
させた警報を発生させることができる。
【0012】また、請求項2記載の車両用警報装置で
は、危険回避動作の状況として、警報が発せられてから
危険回避動作を行うまでの時間に着目し、この時間に応
じて警報の音量または許容距離を調整する。運転者が疲
労し、運転者の覚醒度が低下している場合には警報に応
答する時間が増大する。そこで、応答時間が長い程、警
報の音量を大きく、または許容距離を大きくして適当な
警報を発生させる。
【0013】また、請求項3記載の車両用警報装置で
は、危険回避動作の状況として、請求項2と同様に警報
が発せられてから危険回避動作を行うまでの時間に着目
するが、時間そのものではなく、危険回避動作の所定回
数毎の平均値に応じて許容車間距離を調整する。運転技
能の高い熟練運転者は、自車両を急減速して危険を回避
できるので、警報が発せられても危険回避動作を直ちに
行わないことがある。この場合、運転者の覚醒度が低い
ために応答時間が長くなったのではなく、運転者の運転
技量に合致したタイミングで警報が発せられていないこ
とを表している。
【0014】そこで、警報が発せられてから前記危険回
避動作が行われるまでの時間の平均値を算出することに
より、運転者の運転技能を間接的に評価し、運転技能の
高い、すなわち平均値が大きい場合には許容距離を小さ
くして運転技能に合致したタイミングで警報を発生させ
るのである。
【0015】さらに、請求項4記載の車両用警報装置で
は、危険回避動作の状況として、危険回避動作の頻度に
着目し、この頻度に応じて警報の音量を調整する。すな
わち、警報が誤報である場合には運転者はこの警報を無
視し、ブレーキ操作などの危険回避動作を何等行わない
ので、警報発生後所定時間内における危険回避動作の有
無により、今回の警報が誤報であるか否かを判定するこ
とができる。誤報の発生頻度が大なる場合、すなわち運
転者による危険回避動作の頻度が小なる場合には、警報
の音量を減じて運転者に不快感を与えないとともに、運
転者がシステムスイッチをOFFとすることを防止して
警報システムの実効を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明に係る車両用
警報装置の実施例について説明する。
【0017】第1実施例 図1には本実施例の構成ブロック図が示されている。周
囲物体までの相対的距離を検出する距離検出手段として
測距センサ10及び自車速を検出する車速センサ12
がそれぞれ車両の所定位置に設けられる。測距センサ1
0としては、例えばCCDカメラやレーダ装置、レーザ
レーダ装置等を用いることができる。また、車速センサ
12としては、ドライブシャフトの回転速度を光学的に
検知するセンサを用いることができる。これらセンサに
て検出された距離及び速度情報は電子制御装置ECU1
6に供給される。
【0018】ECU16は入出力ポート、ROM、RA
M、及びCPUを備えており、本実施例において動作検
出手段及び警報調整手段(調整手段)として機能する。
すなわち、車速センサ12から得られた自車速に基づき
算出された許容距離と検出された物体(先行車を含む)
までの距離とを比較し、許容距離以下となった場合には
警報手段としての警報器14に警報信号を出力して運転
者に警報を与える一方、スロットルやブレーキ等の加減
速機構18からの操作信号がECU16に供給され、ス
ロットルの操作の有無ないしブレーキの操作の有無を検
出して警報後の運転者の危険回避動作までの時間や頻度
を算出し、この時間(さらにその平均値)や頻度に基づ
いて警報器14の音量、あるいは許容距離を増減する構
成である。
【0019】以下、フローチャートを用いてECU16
の動作を詳細に説明する。図2には警報が発せられてか
らブレーキ操作等の危険回避動作が行われるまでの時間
に応じて警報の音量及び許容距離を調整する場合のフロ
ーチャートが示されている。イグニッションIGがON
でECUその他本システムの動作が開始され(S10
1)、覚醒係数Kが初期値1.0に設定される(S10
2)。次に、ECU16は車速センサ12から車速Vを
入力し、この車速Vに基づいて警報距離(許容距離)Y
を算出する(S103)。図3には車速Vと警報距離Y
との関係が示されており、ECU16は予めマップとし
て車速Vと警報距離Yとの関係を記憶しておき、入力し
た車速Vに対応する警報距離Yを算出する。警報距離Y
が算出された後、前述した覚醒係数と算出された警報距
離Yとを乗ずることにより、覚醒度に応じた警報距離Y
´=K・Yを算出する(S104)。また、警報の音量
Bも覚醒度に応じた音量とすべく、覚醒係数Kを乗じて
K´=K・Bとする(S104)。そして、ECU16
は測距センサ10にて検出された車間距離Lを入力し
(S105)、車間距離Lと警報距離Y´とを大小比較
する(S106)。車間距離が警報距離以上である場合
には警報はOFFであるが(S112)、車間距離が警
報距離以下である場合には、まず、警報が既にONされ
ているか否かが判定され(S107)、未だ警報が発生
していない場合には警報器14を作動させて前述のS1
04で決定された音量B´の警報を発生させる(S10
8)。そして、警報発生に伴ってECU16は計測手段
としてのタイマを初期化し(S109)、警報発生から
運転者が危険回避動作を行うまでの反応時間Tを計測す
る。すなわち、運転者が例えばブレーキペダルを操作し
た時にタイマを止め、その時の時間tを反応時間Tとす
る(S110)。反応時間Tが計測された後、この反応
時間Tに応じて覚醒係数Kを算出する(S111)。図
4には反応時間と覚醒係数K及び覚醒度との関係が示さ
れている。覚醒係数Kが大きい程、覚醒度は低くなる。
また、反応時間が大きい程、覚醒度は低いと考えられる
ので、反応時間が大きくなる程、覚醒係数Kは大きくな
る。ECU16は図4の関係をマップとして予め記憶し
ておき、計測された反応時間に応じた覚醒係数Kを算出
する。そして、このようにして算出された覚醒係数Kを
用いて警報距離及び音量が調整されることになる(S1
04)。例えば、運転者の覚醒度が比較的低くなり反応
時間が1.4秒程度となった場合には、覚醒係数がほぼ
1.2となり、警報距離及び音量が約2割増大すること
になって、前回より早めのタイミングで、かつ、大音量
で警報が与えられることになるので、運転者の覚醒を促
すとともに、安全性を確保することができる。
【0020】第2実施例 前述した第1実施例では警報から危険回避動作までの反
応時間に応じて警報の音量及び警報距離を増減調整した
が、本実施例では、運転者の運転技能に応じた警報タイ
ミングで警報を発生させるべく、反応時間の平均値を用
いて警報距離を調整する例を示す。
【0021】本実施例の全体構成は第1実施例と同様で
あり、図1に示されるように車速センサ12から得られ
た自車速に基づき算出された許容距離と検出された物体
(先行車を含む)までの距離とを比較し、許容距離以下
となった場合には警報器14に警報信号を出力して運転
者に警報を与える。一方、スロットルやブレーキ等の加
減速機構18からの操作信号がECU16に供給され、
時間平均算出手段及び調整手段としても機能するECU
16がスロットルの操作の有無ないしブレーキの操作の
有無を検出して運転者の危険回避動作までの時間の平均
値に基づいて許容距離を増減する。以下、図5乃至図6
のフローチャートを用いて本実施例のECU16の動作
を詳細に説明する。
【0022】まず、本実施例において用いられる各種パ
ラメータを初期化する(S201)。本実施例で用いら
れる主なパラメータは、以下の通りである。
【0023】a0 :自車の減速度 a1 :先行車の減速度 τ :自車減速度が生じるまでの遅れ時間 V0 :自車速 V1 :先行車の車速 ΔV:先行車との相対速度 x:車間距離 BSW:ブレーキスイッチ tB :警報を発した時刻 tD :運転者が減速操作を開始した時刻 xD :運転者が減速操作を開始した車間距離 xB :警報距離 パラメータを初期化した後、タイマカウンタtimer
を1だけインクリメントし(S202)、測距センサ1
0、車速センサ12からの信号を入力する。なお、相対
速度ΔVは車間距離xを時間微分することにより得ら
れ、また、自車の減速度a0 は当初は所定値に設定して
おく。次に、運転者が始めてブレーキを操作いたか否
か、すなわち、現在のブレーキスイッチBSWがONで
あり、かつ、1周期前のブレーキスイッチBSW ol
dがOFFであるか否かが判定される(S204)。運
転者が始めてブレーキを操作した場合には、運転者が減
速操作を開始した時刻tD をtimerとし、その時の
車間距離xD をxとし、相対速度VD をΔVとし、先行
車の減速度a1Dをa1 とし、車速V0DをV0 とする(S
205)。
【0024】そして、現在のBSWを1周期前のBSW
oldとして警報距離xB を算出する(S207)。
警報距離算出は、本願出願人先提案の特願平5−177
30号と同様に、 (A) a1 ≧a0 または{a1 <a0 かつ V0
<a0 ・(ΔV+a1 τ)/(a0 −a1 )}の場合 xB =(V0 τ+V0 2 /a0 )−(V0 −ΔV)2 /a1 +Δx …(1) (B) a1 <a0 かつ V0 ≧a0 ・(ΔV+a1
τ)/(a0 −a1 )の場合 xB =V0 0 −a0 (t0 −τ)2 /2−{(V0 −ΔV)t0 −a1 0 2 /2}+Δx …(2) で算出される。但し、t0 =(ΔV+a0 τ)/(a0
−a1 )であり、Δxは余裕距離である。
【0025】警報距離xB をこのように算出した後、車
間距離xと警報距離xB との大小比較が行われる(S2
08)。車間距離が警報距離より大きい場合には警報を
OFFとして警報フラグWflagをOFFとするが
(S209)、車間距離が警報距離以下である場合には
警報器14を作動させて警報を発生させるとともに、警
報フラグWflagをONとする(S210)。そし
て、1周期前の警報WflagがOFFであるか否かが
判定される(S211)。始めての警報の場合には、1
周期前の警報フラグはOFFであるので、警報を発した
時刻tB をtimerに設定する(S212)。
【0026】警報を発した時刻tB と実際に運転者がブ
レーキ操作を行った時刻tD とが計測された後、これら
時刻の差の大きさ|tB −tD |が算出され、差の大き
さが所定値Δt0 以下(例えば3秒)であるか否かが判
定される。所定値以下である場合には、運転者によるブ
レーキ操作が警報発生に基づいたブレーキ操作(あるい
は警報発生前に運転者が危険と判定してブレーキ操作し
た)であると判定して、xD 、ΔV、a1 をECU16
内のメモリに格納する。
【0027】ここで、|tB −tD |について考えてみ
ると、警報のタイミングが運転者の運転技能と合致して
いる場合には、理想的にはほとんどτとなると考えられ
る。これは自車減速度の想定値a0 が実際の運転者の減
速操作による減速度a0 と一致することによる。そし
て、|tB −tD |の値がτでない値を有している場合
には、想定したa0 が実際の運転者の減速度と異なるた
めであると考えられる。そこで、想定したa0 と実際の
運転者の減速度を近づけることにより警報が発生してか
ら運転者がブレーキ操作を開始するまでの遅れ時間を理
想値τに等しくなるように調整する。例えば、警報発生
から実際に運転者がブレーキを操作するまでに理想の想
定値τより長時間を要した場合には、警報に応じて直ち
にブレーキ操作したのでなく、自己の運転特性(運転技
術)から判断してより遅い時期に急減速したものと考え
られ、この場合には遅れ時間τを理想の値に設定すべく
B を減少させて警報のタイミングを遅らせるのであ
る。警報発生時間とブレーキ操作時間とのずれ量|tB
−tD |が想定値と実際の運転者の運転特性との差を表
すことになるから、その平均値を算出することにより想
定値と運転者の実際の運転特性値との相違を客観的、か
つ、確実に評価することができることになる。本実施例
では、このような思想に基づきxB を調整するが、具体
的には|tB −tD |の平均値を算出するのではなく、
より直接的な実際の運転者のブレーキ操作によるa0
平均値を算出し、τが理想値となるようにxB を調整す
ることにより行われる。
【0028】a0 の算出は以下のように行われる。すな
わち、(1)式、(2)式において、xB =xD 、τ=
0とすると、 xD =1/2・V0 2 /a0 −1/2・V1 2 /a1 +Δx ・・・(1a) xD =1/2・ΔV2 /(a0 −a1 )+Δx ・・・(2a) が得られる。これらは運転者がブレーキを操作して減速
を開始する車間距離を表す式である。S213にてメモ
リに保存したxD 、ΔV、a1 を用いてこれら(1
a)、(1b)からa0 を逆算すると、 a0 =1/2・V0D 2 /(xD +1/2・V1D 2 /a1D−Δx) …(3) a0 =a1D+1/2・ΔVD 2 /(xD −Δx) …(4) となる。但し、V1D=V0D−ΔVD である。これら
(3)式及び(4)式を用いてa0 を算出し(S21
4)、算出したa0 をバッファメモリに格納していく
(S215)。なお、格納すべき個数としては例えば1
0個程度でよく、最新のa0 を最古のa0 と逐次置き換
えて格納する。
【0029】そして、このようにして格納した所定個数
のa0 に対し、ECU16はその平均値a0 を算出し
(S216)、このa0 を新たなa0 として(S21
7)、次回の警報距離xB を算出する(S207)。こ
のようにして警報距離xB が調整されることにより、次
回の警報は運転者の運転技能に合致したタイミングで発
せられるようになり、運転者は早めのタイミングあるい
は遅めのタイミングの警報に煩わされることがなくな
る。
【0030】第3実施例 本実施例の全体構成は第1、第2実施例と同様である
が、本実施例では、頻度算出手段及び調整手段としても
機能するECU16は危険回避動作の頻度を計測し、こ
の頻度に応じて警報の音量を調整する。以下、図7のフ
ローチャートを用いてECU16の動作を詳細に説明す
る。まず、警報開始時であるか否かが判定される(S3
01)。検出された物体までの距離が許容距離以下であ
る場合には、ECU16は警報器14を作動させる。こ
の場合にはタイマカウンタCWをリセットし(S30
9)、警報回数Cを1だけインクリメントする(S31
0)。一方、警報開始時でない場合には、タイマカウン
トを進め(S302)、タイマカウント値が所定値CW
0 に達したか否かが判定される(S303)。警報開始
後所定時間が経過していない場合には、加減速機構から
の信号によりブレーキが操作されたか否か(S30
4)、さらにはスロットルがOFFとなってアイドル状
態にあるか否か(S305)が判定される。ブレーキO
NかあるいはスロットルOFFの場合には、警報に応答
して運転者が危険回避動作を行ったことを意味するの
で、回避動作カウンタmを1だけインクリメントする
(S311)。
【0031】そして、警報回数nに対する危険回避動作
回数mの比、すなわち回避動作頻度Kが算出される(S
306)。市街地等で路側固定物を検出し、誤報が発生
した場合にはnの値は大きくなるがmの値はそのままと
なり、回避動作頻度Kは小さくなる。このKが所定値K
0 以下となった場合には、誤報の発生回数が異常に大き
すぎると判定され、運転者に不快感を与えないように警
報の音量を小さくする(S307−S312)。なお、
警報を発生しない構成とすることは、安全上の観点から
は好ましくなく、従って本実施例ではこのように音量を
減少させている。一方、警報に対して運転者が応答して
いる場合にはn、mともに大きくなるので頻度は所定値
0 以上となり、この場合には正しく警報が発せられて
いると判断できるので音量は通常の音量に設定される
(S307−S308)。
【0032】このように、本実施例では危険回避動作の
警報発生回数に対する比により頻度を算出し、この頻度
が小さい場合には誤報発生の可能性が大きい環境下を走
行していると判断して音量を小さくするので、運転者へ
の不快感を軽減するとともに、確実に警報を与えること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用警
報装置によれば、運転者の運転特性に合致し、運転者に
とって最適の警報を発生させることができ、信頼性の高
い警報システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の処理フローチャートであ
る。
【図3】本発明の第1実施例の車速と警報距離との関係
を示すグラフ図である。
【図4】本発明の第1実施例の反応時間と覚醒係数との
関係を示すグラフ図である。
【図5】本発明の第2実施例の処理フローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施例の処理フローチャートであ
る。
【図7】本発明の第3実施例の処理フローチャートであ
る。
【符号の説明】 10 測距センサ 12 車速センサ 14 警報器 16 ECU 18 加減速機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−176799(JP,A) 実開 平1−152282(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/00 - 21/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の周囲物体までの距離を検出する距
    離検出手段と、 検出された距離が許容距離以下である場合に警報を発す
    る警報手段と、 を備える車両用警報装置において、 前記警報後の危険回避動作を運転者が行ったか否かを検
    出する動作検出手段と、 前記危険回避動作の状況に応じて前記警報手段から発せ
    れる警報の音量または前記許容距離を調整する警報調
    整手段と、 を有することを特徴とする車両用警報装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用警報装置におい
    て、 前記警報調整手段は、 前記警報が発せられてから前記危険回避動作が行われる
    までの時間を計測する計測手段と、 計測された時間に応じて前記警報の音量または前記許容
    距離を調整する調整手段と、 を含むことを特徴とする車両用警報装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両用警報装置におい
    て、 前記警報調整手段は、 前記警報が発せられてから前記危険回避動作が行われる
    までの時間の平均値を算出する時間平均算出手段と、 前記平均値に応じて前記許容距離を調整する調整手段
    と、 を含むことを特徴とする車両用警報装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両用警報装置におい
    て、 前記警報調整手段は、 前記危険回避動作の頻度を算出する頻度算出手段と、 前記頻度が所定値以下である場合に前記警報の音量を減
    少させる調整手段と、 を含むことを特徴とする車両用警報装置。
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Cited By (1)

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