JP2808882B2 - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ - Google Patents

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

Info

Publication number
JP2808882B2
JP2808882B2 JP2278806A JP27880690A JP2808882B2 JP 2808882 B2 JP2808882 B2 JP 2808882B2 JP 2278806 A JP2278806 A JP 2278806A JP 27880690 A JP27880690 A JP 27880690A JP 2808882 B2 JP2808882 B2 JP 2808882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
conductivity type
layer
bipolar transistor
insulated gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2278806A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0472670A (ja
Inventor
憲幸 岩室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2278806A priority Critical patent/JP2808882B2/ja
Publication of JPH0472670A publication Critical patent/JPH0472670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2808882B2 publication Critical patent/JP2808882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ワイドベースバイポーラトランジスタのベ
ース電流をMOSFETによって供給する絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタに関する。
〔従来の技術〕
電力用スイッチング素子としてnチャネル型絶縁ゲー
ト型バイポーラトランジスタ(IGBT)が一般に使われ始
めている。これはnチャネル縦型MOSFETのドレイン電極
側にp+層を付加したものと言うことができる。しかしこ
の素子はオン電圧は小さくなるが、少数キャリアである
正孔がベース層に多数存在するため、ターンオフ時間が
長いという欠点がある。そこで、ドレイン電極側全面に
ではなく、その一部のみp+層を形成するドレインショー
ト構造を用いることで、ターンオフ時、少数キャリアで
ある正孔をすばやく掃き出させ、ターンオフ時間を短く
するものが知られている。すなわち、第2図に示すよう
にn-基板1の表面部に選択的にp+層2を形成し、さらに
このp+層2の表面部に選択的にn+3を形成する。そし
て、p+層2のうちのn-層1とn+層3ではさまれた表面領
域をチャネル領域としてこの上にゲート絶縁膜4を介し
てゲート端子Gに接続されるゲート電極5を形成する。
さらに、p+層2とn+層3に接触し、ソース端子Sに接続
されるソース電極6を絶縁膜7を介して形成する。一
方、n-基板1の裏面部の一部にp+層8を形成し、n-基板
1の裏面およびp+層8の表面に接触し、ドレイン端子D
に接続されるドレイン電極9を形成する。
この素子は、ソース電極6を接地し、ゲート電極5と
ドレイン電極9に正の電圧を与えると、n-層1,p+層2,n+
層3,ゲート電極5およびソース電極6から構成させるMO
SFETがオンし、前記チャネルを介してn-層1に電子が流
れ込む。この電子の注入による電位降下により、p+層8
からn-層1に正孔の注入がおこり、n-層1では伝導度変
調がおこることでこの領域の抵抗が低くなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した従来のドレインショート絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタでは、ターンオンの時に、伝導度変調
がおこる前に一時的に大きな電圧がソース・ドレイン間
に加わることがある。これは、ターンオン時の損失を増
大させることとなり好ましくない。
本発明の目的は、この問題を解決して、ターンオン時
にソース・ドレイン間に一時的に大きな電圧が発生せ
ず、ターンオン損失の少ない絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明は、第一導電型
の第一領域と、その第一領域の一面側の表面部に選択的
に形成された第二導電型の第二領域と、その第二導電型
の表面部に選択的に形成された高不純物濃度で第一導電
型の第三領域と、第一領域の他面側の表面部に選択的に
形成された第二導電型の第四領域を有する半導体素体の
第二領域表面部の第一領域と第三領域にはさまれた部分
をチャネル領域として絶縁膜を介してゲート電極が形成
され、第一領域表面および第三領域表面に共通にソース
電極が、第一領域表面および第四領域表面に共通にドレ
イン電極がそれぞれ接触する絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタにおいて、第四領域は二つ以上の互いに結合
し合う深さの異なる拡散領域からなるものとする。
〔作用〕
ターンオン状態において、チャネルから供給されたキ
ャリアは、第一領域中、第二導電型の第四領域と第一導
電型の第一領域との間の接合に沿って流れることにより
電位降下が生じ、第四領域から第一領域へ少数キャリア
の注入が生じる。本発明により第四領域が二つ以上の互
いに結合し合う深さの異なる拡散領域からなることによ
って、従来のドレインショート絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタに比べ、チャネルから供給されたキャリア
が接合に沿って流れる距離が長くなるため電位降下が大
きくなり、少数キャリアの注入がいち早く生じる。その
結果、第一領域が伝導度変調を受けやすくなり、ソース
・ドレイン間に一時的に大きな電圧が加わることなく、
ターンオン時の損失が低減できる。
〔実施例〕
以下、第1図を引用して本発明の一実施例について説
明する。第1図に示したドレインショート絶縁ゲート型
バイポーラトランジスタを第2図のものと比較すると、
ドレイン電極9に接触するp+層8の一部により深いp+
81が形成されている点が異なっている。このような素子
は、次の方法で製造される。
まず、n-基板1にゲート酸化膜4を形成したのち、ゲ
ート電極5を形成し、同一マスクを用いてp+層2を形成
するためのイオン注入を行う。そして、逆の側からp+
8および81を形成するためのイオン注入を行う。p+層8,
p+層81およびp+層2を同時に熱拡散した後、ゲート電極
5をマスクとしてn+層3をイオン注入法と熱拡散法によ
り形成する。つづいてPSGからなる絶縁膜7を形成し、
その後、絶縁膜7の表面を覆い、絶縁膜7の開口部p+
2およびn+層3に接触するソース電極6を形成する。最
後に、反対側の面にドレイン電極9を形成し、この素子
は完成する。なお、図示しないがn-基板1の下面には、
ドレイン電極との接触をよくするため、イオン注入によ
り極めて浅いn+層を形成しておく。
第3図は、上記実施例により製造されたドレインショ
ート絶縁ゲート型バイポーラトランジスタおよび従来の
ドレインショート絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
の電圧(ドレイン・ソース間電圧)−電流(ドレイン電
流)特性をそれぞれ(a)および(b)に示す図であ
る。ここで測定に用いられた素子は、p+層81の有無のみ
が異なっているだけで、その他の素子構造,不純物濃度
はすべて同じにしてある。例えば、上記実施例により製
造されたドレインショート絶縁ゲート型バイポーラトラ
ンジスタは、n-基板1は比抵抗100Ω・cm,厚さ300μ
m、p+層2はxj=5μm,表面不純物濃度1.0×1017/c
m3、p+層8はxj=2μm,表面不純物濃度1.0×1018/c
m3、そしてp+層81はxj=6μm,表面不純物濃度6.0×10
18/cm3である。
第3図(a)から明らかなように、本発明に基づいて
製造された素子はソース・ドレイン間に一時的に大きな
電圧を生じることなくなめらかに電流が上昇してゆく。
それにくらべて従来型の素子では、第3図(b)に示す
ようにソース・ドレイン間に大きな電圧のとびが生じた
のち、電流が上昇してゆくのがかる。第4図は、上記2
種類の素子のターンオン時の損失の分布を示した図であ
る。これによると、本発明に基づく素子の損失は15μJ
で、従来型の素子の約1/3に改善されていることがわか
る。
なお、以上の説明はn型とp型を入れ換えても成り立
つのは明らかである。
〔発明の効果〕 本発明によれば、表面のMOS構造により高抵抗の第一
導電型の領域に注入されたキャリアが裏面側の深い第二
導電型の領域との間の接合に沿って流れ、次いで浅い第
二導電型の領域との間の接合に沿って流れて、ドレイン
電極に達することにより、流れる距離が長くなって電位
降下が大きくなり、裏面側の第二導電型の領域から第一
導電型の領域への少数キャリアの注入が促進されるた
め、ターンオン時の伝導度変調のおこる時期が早くな
り、電圧の上昇が避けられている。この結果、ターンオ
ン時の損失の小さいドレインショート絶縁ゲート型バイ
ポーラトランジスタが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタの断面図、第2図は従来のゲートショート絶
縁ゲート型バイポーラトランジスタの断面図、第3図は
本発明の一実施例および従来型の絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタの電圧・電流特性をそれぞれ(a),
(b)に示す線図、第4図は同じく両素子のターンオン
損失の分布を示す線図である。 1……n-基板、2,8,81……p+層、3……n+層、4……ゲ
ート絶縁膜、5……ゲート電極、6……ソース電極、9
……ドレイン電極。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型の第一領域と、その第一領域の
    一面側の表面部に選択的に形成された第二導電型の第二
    領域と、その第二導電型の表面部に選択的に形成された
    高不純物濃度で第一導電型の第三領域と、第一領域の他
    面側の表面部に選択的に形成された第二導電型の第四領
    域を有する半導体素体の第二領域表面部の第一領域と第
    三領域にはさまれた部分をチャネル領域として絶縁膜を
    介してゲート電極が形成され、第二領域表面および第三
    領域表面に共通にソース電極が、第一領域表面および第
    四領域表面に共通にドレイン電極がそれぞれ接触するも
    のにおいて、第二導電型の第四領域は二つ以上の互いに
    結合し合う深さの異なる拡散領域からなることを特徴と
    する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】第一導電型の第一領域と、その第一領域の
    一面側の表面部に選択的に形成された第二導電型の第二
    領域と、その第二導電型の表面部に選択的に形成された
    高不純物濃度で第一導電型の第三領域と、第一領域の他
    面側の表面部に選択的に形成された第二導電型の第四領
    域を有する半導体素体の第二領域表面部の第一領域と第
    三領域にはさまれた部分をチャネル領域として絶縁膜を
    介してゲート電極が形成され、第二領域表面および第三
    領域表面に共通にソース電極が、第一領域表面および第
    四領域表面に共通にドレイン電極がそれぞれ接触するも
    のにおいて、第一領域のドレインとの接触面に第一導電
    型の高不純物濃度の浅い層が形成されると共に、第二導
    電型の第四領域は二つ以上の互いに結合し合う深さの異
    なる拡散領域からなることを特徴とする絶縁ゲート型バ
    イポーラトランジスタ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のトランジスタにおいて、
    ドレイン電極に接触する第一導電型の高不純物濃度の層
    が注入により形成されていることを特徴とする絶縁ゲー
    ト型バイポーラトランジスタ。
JP2278806A 1990-05-07 1990-10-17 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ Expired - Lifetime JP2808882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2278806A JP2808882B2 (ja) 1990-05-07 1990-10-17 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-117184 1990-05-07
JP11718490 1990-05-07
JP2278806A JP2808882B2 (ja) 1990-05-07 1990-10-17 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0472670A JPH0472670A (ja) 1992-03-06
JP2808882B2 true JP2808882B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=26455352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2278806A Expired - Lifetime JP2808882B2 (ja) 1990-05-07 1990-10-17 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2808882B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE509780C2 (sv) * 1997-07-04 1999-03-08 Ericsson Telefon Ab L M Bipolär effekttransistor och framställningsförfarande
JP4577480B2 (ja) * 2003-06-06 2010-11-10 サンケン電気株式会社 絶縁ゲート型半導体装置
KR20050035970A (ko) * 2003-10-14 2005-04-20 삼성전자주식회사 연성 인쇄회로기판 및 이를 이용한 액정표시장치

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE8107136L (sv) * 1980-12-02 1982-06-03 Gen Electric Styrelektrodforsedd likriktaranordning
JPS59132672A (ja) * 1983-01-19 1984-07-30 Nissan Motor Co Ltd Mosトランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0472670A (ja) 1992-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920005513B1 (ko) 기생트랜지스터가 동작하기 어려운 구조를 가진 반도체 장치 및 그 제조방법
JP2623850B2 (ja) 伝導度変調型mosfet
KR100854078B1 (ko) 모스 게이트형 전력용 반도체소자 및 그 제조방법
JP2519369B2 (ja) 半導体装置
JPH06291311A (ja) 高電圧トランジスタ
JPH0467343B2 (ja)
JP2002110978A (ja) 電力用半導体素子
JPH06169087A (ja) ショットキーバリアダイオード
US5397905A (en) Power semiconductor device having an insulated gate field effect transistor and a bipolar transistor
JPH01198076A (ja) 半導体装置
KR100194668B1 (ko) 전력용 절연 게이트 바이폴라 트랜지스터
JP2000243756A (ja) 水平バイポーラ型電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPH07101737B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2808882B2 (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
JP2964609B2 (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタおよびその製造方法
JP3333299B2 (ja) 電力用半導体素子
JP3111725B2 (ja) デュアルゲート半導体装置
JP2536122B2 (ja) pチャンネル絶縁ゲ―ト型バイポ―ラトランジスタ
JPS61281557A (ja) 絶縁ゲ−ト半導体装置
JPH0555594A (ja) 縦型電界効果トランジスタ
JP3120440B2 (ja) 半導体双方向スイッチ
JPH05121425A (ja) バイポーラ静電誘導トランジスタ
JP2000223695A (ja) 半導体装置
JP2508218B2 (ja) 相補型mis集積回路
JPH10229192A (ja) 半導体スイッチ素子