JP2808393B2 - 壁パネルの取付方法及び取付構造 - Google Patents
壁パネルの取付方法及び取付構造Info
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- JP2808393B2 JP2808393B2 JP4362036A JP36203692A JP2808393B2 JP 2808393 B2 JP2808393 B2 JP 2808393B2 JP 4362036 A JP4362036 A JP 4362036A JP 36203692 A JP36203692 A JP 36203692A JP 2808393 B2 JP2808393 B2 JP 2808393B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インサート金具が埋設
された壁パネルを構造躯体に取付ける方法及び構造、特
に柱の背後において取付ける方法及び構造に関するもの
である。
された壁パネルを構造躯体に取付ける方法及び構造、特
に柱の背後において取付ける方法及び構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、建物用の壁パネルに長ナット
等で代表されるインサート金具を埋設し、そのインサー
ト金具に壁パネルの外方からボルトを螺入するととも
に、そのボルトの頭部を係止可能な特定の取付金具を介
して建物の梁上のL型アングル等に壁パネルを固定する
方法は周知である。
等で代表されるインサート金具を埋設し、そのインサー
ト金具に壁パネルの外方からボルトを螺入するととも
に、そのボルトの頭部を係止可能な特定の取付金具を介
して建物の梁上のL型アングル等に壁パネルを固定する
方法は周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記方法は壁パネルを
確実に梁に固定する方法として優れているが、建込まれ
ようとする壁パネルのインサート金具が建物の構造躯体
である柱の背後に偶然にも位置する事態に至り、しかも
前記壁パネルと柱の間隔がインサート金具に螺入される
ボルトの長さより狭くなっている場合は、前記インサー
ト金具に対してボルトをどのように螺入するかが問題と
なる。本発明の課題はこのような問題を解消し得る梁に
対する壁パネルの取付方法及び取付構造を提供すること
にある。
確実に梁に固定する方法として優れているが、建込まれ
ようとする壁パネルのインサート金具が建物の構造躯体
である柱の背後に偶然にも位置する事態に至り、しかも
前記壁パネルと柱の間隔がインサート金具に螺入される
ボルトの長さより狭くなっている場合は、前記インサー
ト金具に対してボルトをどのように螺入するかが問題と
なる。本発明の課題はこのような問題を解消し得る梁に
対する壁パネルの取付方法及び取付構造を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、L型アングルを梁の上面に両
者が平行になるように固定するとともに、該L型アング
ルにおける垂直フランジ部に上層壁パネルの自重受け部
材を溶接固定し、更に前記上層壁パネルの下方に建込ま
れた下層壁パネルの上部に板状の連給部材の一端部を固
定し、他端部を前記自重受け部材に設けられた透孔に貫
通させて前記上層壁パネルの下部側にま で立ち上がら
せ、最後に前記連結部材の中央上部に切欠き形成された
切欠き部に、前記上層壁パネルのインサート金具に一端
側が係合されたボルトの他端側を落とし込むという手段
を採用する。請求項2の発明は、L型アングルを梁の上
面に両者が平行になるように固定するとともに、下層壁
パネルを建込んでその下層壁パネルの上部に固定された
板状の連結部材を前記L型アングルの垂直フランジ部に
当接した後、前記連結部材が自重受け部材に設けられた
透孔に貫通するような状態で前記垂直フランジ部に自重
受け部材を溶接固定し、最後に前記連結部材の中央上部
に切欠き形成された切欠き部に、前記上層壁パネルのイ
ンサート金具に一端側が係合されたボルトの他端側を落
とし込むという手段を採用する。
めに、請求項1の発明は、L型アングルを梁の上面に両
者が平行になるように固定するとともに、該L型アング
ルにおける垂直フランジ部に上層壁パネルの自重受け部
材を溶接固定し、更に前記上層壁パネルの下方に建込ま
れた下層壁パネルの上部に板状の連給部材の一端部を固
定し、他端部を前記自重受け部材に設けられた透孔に貫
通させて前記上層壁パネルの下部側にま で立ち上がら
せ、最後に前記連結部材の中央上部に切欠き形成された
切欠き部に、前記上層壁パネルのインサート金具に一端
側が係合されたボルトの他端側を落とし込むという手段
を採用する。請求項2の発明は、L型アングルを梁の上
面に両者が平行になるように固定するとともに、下層壁
パネルを建込んでその下層壁パネルの上部に固定された
板状の連結部材を前記L型アングルの垂直フランジ部に
当接した後、前記連結部材が自重受け部材に設けられた
透孔に貫通するような状態で前記垂直フランジ部に自重
受け部材を溶接固定し、最後に前記連結部材の中央上部
に切欠き形成された切欠き部に、前記上層壁パネルのイ
ンサート金具に一端側が係合されたボルトの他端側を落
とし込むという手段を採用する。
【0005】請求項3の発明は、梁の上面に該梁と平行
になるように固定されたL型アングルと、前記L型アン
グルにおける垂直フランジ部に溶接固定された上層壁パ
ネルの自重受け部材と、一端部が前記上層壁パネルの下
方に建込まれた下層壁パネルの上部に固定され、他端部
が前記自重受け部材に設けられた透孔を貫通して前記ト
層壁パネルの下部側にまで立ち上がった板状の連結部材
と、一端側が前記上層壁パネルのインサート金具に係合
され、他端側が前記連結部材の中央上部に切欠き形成さ
れた切欠き部に係合されたボルトとを備えたことを特徴
とする壁パネルの取付構造である。 さらに、請求項4の
発明は、請求項1若しくは2記載の壁パネルの取付方法
又は請求項3記載の壁パネルの取付構造において、前記
自重受け部材に設けられた透孔が前記連結部材の横断面
よりわずかに大きいことを特徴とする。
になるように固定されたL型アングルと、前記L型アン
グルにおける垂直フランジ部に溶接固定された上層壁パ
ネルの自重受け部材と、一端部が前記上層壁パネルの下
方に建込まれた下層壁パネルの上部に固定され、他端部
が前記自重受け部材に設けられた透孔を貫通して前記ト
層壁パネルの下部側にまで立ち上がった板状の連結部材
と、一端側が前記上層壁パネルのインサート金具に係合
され、他端側が前記連結部材の中央上部に切欠き形成さ
れた切欠き部に係合されたボルトとを備えたことを特徴
とする壁パネルの取付構造である。 さらに、請求項4の
発明は、請求項1若しくは2記載の壁パネルの取付方法
又は請求項3記載の壁パネルの取付構造において、前記
自重受け部材に設けられた透孔が前記連結部材の横断面
よりわずかに大きいことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、中央上部に切欠き部を有す
る板状の連結部材が自重受け部材の透孔に貫通するの
で、インサート金具に係合されているボルトの頭部側を
前記切欠き部に落とし込むだけで、壁パネルは水平面の
いずれの方向に対しても移動不能になるとともに、前記
ボルトには壁パネルの自重が絶えずかかることになるの
で、前記切欠き部からボルトが飛び上がることはない。
る板状の連結部材が自重受け部材の透孔に貫通するの
で、インサート金具に係合されているボルトの頭部側を
前記切欠き部に落とし込むだけで、壁パネルは水平面の
いずれの方向に対しても移動不能になるとともに、前記
ボルトには壁パネルの自重が絶えずかかることになるの
で、前記切欠き部からボルトが飛び上がることはない。
【0007】
【比較例】まず、本発明に対する比較例を図1〜3を参
照しながら説明する。壁パネルとしての軽量気泡コンク
リート(ALC)パネルを建物の構造躯体に張付けてゆ
く建築施工方式においては、まず柱1を適宜本数、立設
し、その間を梁2で接続して建物の構造躯体3を構築す
る。そして、構造躯体3に外壁となる壁パネル4を下方
から順次張り付ける。
照しながら説明する。壁パネルとしての軽量気泡コンク
リート(ALC)パネルを建物の構造躯体に張付けてゆ
く建築施工方式においては、まず柱1を適宜本数、立設
し、その間を梁2で接続して建物の構造躯体3を構築す
る。そして、構造躯体3に外壁となる壁パネル4を下方
から順次張り付ける。
【0008】この建築方式において前記壁パネル4の厚
さ方向に向けて長ナットのようなインサート金具5が埋
設されているような壁パネルを特定の取付金具を介して
梁2に固定する場合、まず梁2に対してL型アングル6
を両者が平行になるように溶接して又はボルト止めして
固定する。L型アングル6の垂直フランジ部6aの背面
には適当間隔をおいて、壁パネル4を支持する自重受け
部材7が溶接固定される。通常自重受け部材7は相隣接
する壁パネル4をその下部隅部で同時に支持できる位置
に垂直フランジ部6aに溶接固定される。
さ方向に向けて長ナットのようなインサート金具5が埋
設されているような壁パネルを特定の取付金具を介して
梁2に固定する場合、まず梁2に対してL型アングル6
を両者が平行になるように溶接して又はボルト止めして
固定する。L型アングル6の垂直フランジ部6aの背面
には適当間隔をおいて、壁パネル4を支持する自重受け
部材7が溶接固定される。通常自重受け部材7は相隣接
する壁パネル4をその下部隅部で同時に支持できる位置
に垂直フランジ部6aに溶接固定される。
【0009】壁パネル4の下部寄りに埋設されたインサ
ート金具5の開口部を外方に露出させた後、このインサ
ート金具5にボルト8を介して側面が稲妻型をなしてい
る稲妻プレート9の一端部を固定するとともに、他端部
を下方に向けて垂直フランジ部6aに引っ掛ける。
ート金具5の開口部を外方に露出させた後、このインサ
ート金具5にボルト8を介して側面が稲妻型をなしてい
る稲妻プレート9の一端部を固定するとともに、他端部
を下方に向けて垂直フランジ部6aに引っ掛ける。
【0010】このようにすることにより一応壁パネル4
は梁2に固定されることになるが、前記壁パネル4の下
層に建込まれる下層壁パネル10の上部側に埋設されて
いるインサート金具11にボルト12を介して板状の連
結部材13の一端側を固定する。そして、連結部材13
の他端側を上方に向けるとともに、下層壁パネル10の
上層にある前記した壁パネル(これを以下において、上
層壁パネルとも称するの)4と上記垂直フランジ部6a
との間に前記他端部を挾持させる。
は梁2に固定されることになるが、前記壁パネル4の下
層に建込まれる下層壁パネル10の上部側に埋設されて
いるインサート金具11にボルト12を介して板状の連
結部材13の一端側を固定する。そして、連結部材13
の他端側を上方に向けるとともに、下層壁パネル10の
上層にある前記した壁パネル(これを以下において、上
層壁パネルとも称するの)4と上記垂直フランジ部6a
との間に前記他端部を挾持させる。
【0011】以上の構成は従来技術のそれと同じである
が、本比較例では上層壁パネル4のインサート金具5と
螺合するボルト8及び稲妻プレート9の形状・構造が従
来技術のそれらと相違する。すなわち、ボルト8におい
ては、図2に示すようにその頭部14側に2枚の鍔状部
材15、16が稲妻プレート9の厚みTよりわずかに大
きい間隔をおいて固定されているとともに、稲妻プレー
ト9においては、図3に示すようにその中央上部に上下
方向を向いて切り欠かかれた切欠き部17が形成されて
いる。そして、前記切欠き部17にボルト8の本体部1
8のうち、前記2枚の鍔状部材15、16間の本体部が
挿入されるようになっている。なお、稲妻プレート9の
上端部にボルト8の本体部18を挿入し易くするため
に、前記上端部を面取りしておくことも可能である。面
取りの態様としては、図7に示すように上端面を半円形
曲面にする方法が最も好ましい。
が、本比較例では上層壁パネル4のインサート金具5と
螺合するボルト8及び稲妻プレート9の形状・構造が従
来技術のそれらと相違する。すなわち、ボルト8におい
ては、図2に示すようにその頭部14側に2枚の鍔状部
材15、16が稲妻プレート9の厚みTよりわずかに大
きい間隔をおいて固定されているとともに、稲妻プレー
ト9においては、図3に示すようにその中央上部に上下
方向を向いて切り欠かかれた切欠き部17が形成されて
いる。そして、前記切欠き部17にボルト8の本体部1
8のうち、前記2枚の鍔状部材15、16間の本体部が
挿入されるようになっている。なお、稲妻プレート9の
上端部にボルト8の本体部18を挿入し易くするため
に、前記上端部を面取りしておくことも可能である。面
取りの態様としては、図7に示すように上端面を半円形
曲面にする方法が最も好ましい。
【0012】以上の構成部材を使用して柱3の背後に壁
パネル4、10を取付には次の手順で施工する。まず、
L型アングル6を梁2の上面に両者が平行になるように
溶接固定する。このときL型アングル6のうち水平フラ
ンジ部6bが柱1に当たる部分は当然切り落とされる。
次いで稲妻プレート9と自重受け部相7とを垂直フラン
ジ部6aの正面側(柱1側)及び背面側にそれぞれ溶接
固定する。
パネル4、10を取付には次の手順で施工する。まず、
L型アングル6を梁2の上面に両者が平行になるように
溶接固定する。このときL型アングル6のうち水平フラ
ンジ部6bが柱1に当たる部分は当然切り落とされる。
次いで稲妻プレート9と自重受け部相7とを垂直フラン
ジ部6aの正面側(柱1側)及び背面側にそれぞれ溶接
固定する。
【0013】上層壁パネル4の下部及び下層壁パネル1
0の上部に埋設されているインサート金具5、11にボ
ルト8、12をそれぞれ係合(ここでは係合の一例とし
て螺合)する。下層パネル10のボルト12を螺合する
ときは連結部材13を固定する。下層壁パネル10を建
付けて連結部材13の上部を垂直フランジ部6aに当接
させた後、上層壁パネル4を建付けるとともに、そのボ
ルト8の頭部側を前記切欠き部17に落とし込む。
0の上部に埋設されているインサート金具5、11にボ
ルト8、12をそれぞれ係合(ここでは係合の一例とし
て螺合)する。下層パネル10のボルト12を螺合する
ときは連結部材13を固定する。下層壁パネル10を建
付けて連結部材13の上部を垂直フランジ部6aに当接
させた後、上層壁パネル4を建付けるとともに、そのボ
ルト8の頭部側を前記切欠き部17に落とし込む。
【0014】すると、上層壁パネル4と柱1との間隔が
ボルト8の長さよりも小さいときでも上層壁パネル4を
L型アングル6に容易に固定することができる。従っ
て、柱1の背後における上層壁パネル4の建付け施工効
率を高めることができる。なお柱1の背後において下層
パネル10を建込む場合もそれが直接基礎(図示なし)
に建込まれる場合を除いて上層パネル4の場合と同様に
建込まれる。
ボルト8の長さよりも小さいときでも上層壁パネル4を
L型アングル6に容易に固定することができる。従っ
て、柱1の背後における上層壁パネル4の建付け施工効
率を高めることができる。なお柱1の背後において下層
パネル10を建込む場合もそれが直接基礎(図示なし)
に建込まれる場合を除いて上層パネル4の場合と同様に
建込まれる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を前記比較例同様にして、構造
躯体にALCパネルを取り付ける態様に具体化した一実
施例を図4〜6を参照しながら説明する。比較例と共通
する点については、比較例の説明を援用する。この実施
例でも比較例に述べた柱1、L型アングル6、自重受け
部材7、上下層壁パネル4、10、インサート金具5、
11、ボルト8、12及び連結部材13が使用され、稲
妻プレートは使用されない。しかしながら、本実施例の
自重受け部材7の取付け位置及び形状、上層壁パネル4
のボルト8の形状並びに連結部材13の形状は比較例の
それらと相違する。
躯体にALCパネルを取り付ける態様に具体化した一実
施例を図4〜6を参照しながら説明する。比較例と共通
する点については、比較例の説明を援用する。この実施
例でも比較例に述べた柱1、L型アングル6、自重受け
部材7、上下層壁パネル4、10、インサート金具5、
11、ボルト8、12及び連結部材13が使用され、稲
妻プレートは使用されない。しかしながら、本実施例の
自重受け部材7の取付け位置及び形状、上層壁パネル4
のボルト8の形状並びに連結部材13の形状は比較例の
それらと相違する。
【0016】すなわち、自重受け部材7は図4に示すよ
うに上層壁パネル4をその中央部下端で支持できるよう
にL型アングル6の垂直フランジ部6aに溶接固定され
ていると共に、同フランジ部6a寄りに連結部材13の
横断面よりわずか大きな透孔19が設けられている。ま
た、上層壁パネル4のボルト8は普通の形状をなしてい
る。更に連結部材13は、図5に示すように前記ボルト
8の位置より上方にまで延びているとともに、その中央
上部に上下方向に切り欠かれた切欠き部20が形成され
ている。
うに上層壁パネル4をその中央部下端で支持できるよう
にL型アングル6の垂直フランジ部6aに溶接固定され
ていると共に、同フランジ部6a寄りに連結部材13の
横断面よりわずか大きな透孔19が設けられている。ま
た、上層壁パネル4のボルト8は普通の形状をなしてい
る。更に連結部材13は、図5に示すように前記ボルト
8の位置より上方にまで延びているとともに、その中央
上部に上下方向に切り欠かれた切欠き部20が形成され
ている。
【0017】この実施例において、図6に示すように比
較例と同様にして、下層壁パネル10を建込んで連結部
材13をL型アングル6の垂直フランジ部6aに当接し
た後、連結部材13が透孔19を貫通するような状態で
垂直フランジ部6aに自重受け部材7を溶接固定し(自
重受け部材を溶接固定してから、透孔19に連続部材1
3を挿通させながら下層壁パネル10を建込んでもよ
い)、連結部材13の切欠き部20に上層壁パネル4の
ボルト8の頭部14側の本体18を落とし込んでもよ
い。この場合、ボルト8を上層壁パネル4のインサート
金具5に対して完全に螺入することなく、連結部材13
の厚み分だけ残して螺入する。
較例と同様にして、下層壁パネル10を建込んで連結部
材13をL型アングル6の垂直フランジ部6aに当接し
た後、連結部材13が透孔19を貫通するような状態で
垂直フランジ部6aに自重受け部材7を溶接固定し(自
重受け部材を溶接固定してから、透孔19に連続部材1
3を挿通させながら下層壁パネル10を建込んでもよ
い)、連結部材13の切欠き部20に上層壁パネル4の
ボルト8の頭部14側の本体18を落とし込んでもよ
い。この場合、ボルト8を上層壁パネル4のインサート
金具5に対して完全に螺入することなく、連結部材13
の厚み分だけ残して螺入する。
【0018】以上のように上層壁パネル4をL型アング
ル6に固定するようにすると、比較 例に比較して、連結
部材13を長くして中央上部に切欠き部20を形成する
だけで、稲妻プレートを省略することができるという効
果がこの実施例で発揮される。また、前記の通り、自重
受け部材7の透孔19は連結部材13の横断面よりわず
かに大きく、両者13,19間には遊びがあるため、こ
の遊び分だけ連結部材13が傾斜でき、切欠き部20が
左右方向(壁パネルの幅方向)に変位することができ
る。このため、誤差により上下層のインサート金具5の
埋設位置が左右方向にずれて同一鉛直線上にのらない場
合でも、前記切欠き部20の左右方向変位によって対応
でき、上下層の壁パネル4,10を建て込むことができ
る。
ル6に固定するようにすると、比較 例に比較して、連結
部材13を長くして中央上部に切欠き部20を形成する
だけで、稲妻プレートを省略することができるという効
果がこの実施例で発揮される。また、前記の通り、自重
受け部材7の透孔19は連結部材13の横断面よりわず
かに大きく、両者13,19間には遊びがあるため、こ
の遊び分だけ連結部材13が傾斜でき、切欠き部20が
左右方向(壁パネルの幅方向)に変位することができ
る。このため、誤差により上下層のインサート金具5の
埋設位置が左右方向にずれて同一鉛直線上にのらない場
合でも、前記切欠き部20の左右方向変位によって対応
でき、上下層の壁パネル4,10を建て込むことができ
る。
【0019】本発明はその根本的技術思想を踏襲してそ
の効果を著しく損なわない限度において、前記の実施態
様を変更して本発明を実施することができる。例えばボ
ルト8の頭部14側の鍔状部村15を省略することがで
きるし、ボルト8を切欠き部20に落とし込んだ後、増
締めすることもできる。
の効果を著しく損なわない限度において、前記の実施態
様を変更して本発明を実施することができる。例えばボ
ルト8の頭部14側の鍔状部村15を省略することがで
きるし、ボルト8を切欠き部20に落とし込んだ後、増
締めすることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は柱の背後
に壁パネルのインサート金具が存在するように構造躯体
に固定される壁パネルの建込み作業を効率よく実施でき
るという優れた効果を発揮する。
に壁パネルのインサート金具が存在するように構造躯体
に固定される壁パネルの建込み作業を効率よく実施でき
るという優れた効果を発揮する。
【図1】比較例の部分縦断面図である。
【図2】比較例に使用されるボルトの側面図である。
【図3】比較例に使用される稲妻プレートを示す正面図
である。
である。
【図4】実施例に使用される自重受け部材の上面図であ
る。
る。
【図5】実施例に使用される連結部材の側面図である。
【図6】実施例の部分縦断面図である。
【図7】比較例に使用される稲妻プレートの他の態様を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
2 梁 4 (上層)壁パネル 5 インサート金具 6 L型アングル 6a 垂直フランジ部 7 自重受け部材 8 ボルト 9 稲妻プレート 10 下層パネル 13 連結部軒 17 切欠き部 18 頭部 20 切欠き部
Claims (4)
- 【請求項1】 L型アングル(6)を梁(2)の上面に
両者が平行になるように固定するとともに、前記L型ア
ングルにおける垂直フランジ部(6a)に上層壁パネル
(4)の自重受け部材(7)を溶接固定し、更に前記上
層壁パネルの下方に建込まれた下層壁パネル(10)の
上部に板状の連結部材(13)の一端部を固定し、他端
部を前記自重受け部材に設けられた透孔(19)に貫通
させて前記上層壁パネルの下部側にまで立ち上がらせ、
最後に前記連結部材の中央上部に切欠き形成された切欠
き部(20)に、前記上層壁パネルのインサート金具
(5)に一端側が係合されたボルト(8)の他端側を落
とし込むことを特徴とする壁パネルの取付方法。 - 【請求項2】 L型アングル(6)を梁(2)の上面に
両者が平行になるように固定するとともに、下層壁パネ
ル(10)を建込んでその下層壁パネルの上部に固定さ
れた板状の連結部材(13)を前記L型アングルの垂直
フランジ部(6a)に当接した後、前記連結部材が自重
受け部材(7)に設けられた透孔(19)に貫通するよ
うな状態で前記垂直フランジ部に自重受け部材を溶接固
定し、最後に前記連結部材の中央上部に切欠き形成され
た切欠き部(20)に、前記上層壁パネルのインサート
金具(5)に一端側が係合されたボルト(8)の他端側
を落とし込むことを特徴とする壁パネルの取付方法。 - 【請求項3】 梁(2)の上面に該梁(2)と平行にな
るように固定されたL型アングル(6)と、前記L型ア
ングルにおける垂直フランジ部(6a)に溶接固定され
た上層壁パネル(4)の自重受け部材(7)と、一端部
が前記上層壁パネルの下方に建込まれた下層壁パネル
(10)の上部に固定され、他端部が前記自重受け部材
に設けられた透孔(19)を貫通して前記上層壁パネル
の下部側にまで立ち上がった板状の連結部材(13)
と、一端側が前記上層壁パネルのインサート金具(5)
に係合され、他端側が前記連結部材の中央上部に切欠き
形成された切欠き部(20)に係合されたボルト(8)
とを備えたことを特徴とする壁パネルの取付構造。 - 【請求項4】 前記自重受け部材(7)に設けられた透
孔(19)が前記連結部材(13)の横断面よりわずか
に大きいことを特徴とする請求項1若しくは2記載の壁
パネルの取付方法又は請求項3記載の壁パネルの取付構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4362036A JP2808393B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 壁パネルの取付方法及び取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4362036A JP2808393B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 壁パネルの取付方法及び取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193167A JPH06193167A (ja) | 1994-07-12 |
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