JP2806600B2

JP2806600B2 - 凹版印刷機のシリンダーに印刷プレートを固定する方法及び該方法を実施する装置

Info

Publication number: JP2806600B2
Application number: JP2152920A
Authority: JP
Inventors: フィナラファエル
Original assignee: ドゥラリュジオリソシエテアノニム
Priority date: 1989-06-14
Filing date: 1990-06-13
Publication date: 1998-09-30
Anticipated expiration: 2013-09-30
Also published as: CN1049126A; ATE111812T1; JPH0324959A; KR910000360A; AU631884B2; CN1021312C; US5117755A; UA19314A; DD295123A5; RU1830005C; CA2018571A1; DE69012666D1; EP0403434A1; EP0403434B1; KR0169482B1; AU5709590A; DE69012666T2

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、凹版印刷機（intaglio printing machin
e）のスリーブ又はプレートシリンダで形成されたシリ
ンダ上に印刷プレートを固定する方法、及び該方法を実
施する装置に関するものである。

印刷分野で、“プレートシリンダ（plate cylinde
r）”の用語は、印刷プレートを支持するシリンダの本
体と、このシリンダ本体の一部分であるシャフトとから
成っているユニットを意味すると理解され、そして“ス
リーブ（sleeve）”の用語は、単にシャフトの無いチュ
ーブ又は円筒状殻体を意味すると理解される。プレート
シリンダは通常枚葉紙印刷機（sheet−fed printing ma
chine）に用いられ、そして、機械の軸受にユニットと
して据付けられ、また軸受からシャフトを外すことによ
ってそれぞれ機械から完全に分解されねばならない。そ
して、通常巻取紙印刷機（web−fed printing machin
e）で用いられるスリーブはシャフト上に単に据付けら
れ、またそのシャフトから分解され、印刷プレートは、
スリーブがシャフト上に据付けられる前に、スリーブ上
に据付けられる。

本発明はプレートシリンダとスリーブとの両方に関す
るものであり、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明に
おいて包括的に表わされるシリンダは両者を意味するも
のとする。

凹版印刷のために、プレートを支持しているシリンダ
は、一方では印刷の鮮明を、他方ではそれぞれのイメー
ジ間の印刷面の整合を保証するという厳しい要件を満た
さねばならない。この要件について詳しく説明すると、
第１に、印刷プレートはそのエッジ同志間にギャップを
全然生ずることなく連続面を形成するようにシリンダの
周面に固定する必要がある。これは、インクぬぐい動作
及び印刷中にシリンダが受ける非常に高い圧力に係わら
ずシリンダ表面上に加わりうる衝撃を回避するためであ
る。このような連続面の形成は巻取紙印刷機の場合にお
いて紙の損失を生ずることなしに連続印刷を達成するの
に必要となるものである。

シリンダは第２の要件として完全な同芯性を必要とす
る。これは、一方ではインク付け動作後の完全なぬぐい
動作を保証し、他方では印刷若しくはぬぐい動作中にシ
リンダに不均一な圧力が加わるのを防止するため必要と
なる。このような圧力の不均一は、印刷及びぬぐい動作
中において据付けられた印刷プレートを変形する傾向を
生じせしめうるものである。

第３の要件として、経済的な理由から巻取紙印刷機で
はスリーブを他の印刷プレートに取付けて再利用可能と
なっていなければならないことが挙げられる。即ち、ス
リーブの内孔は、印刷中においてスリーブが取付られる
印刷機シャフトの円錐形状と完全に適合するように幾分
の円錐形状をなしており、そのためスリーブの製造は、
極めて精密な機械加工を要しかつ製造コストが非常に高
いのである。

製造方法としては、印刷プレートをスリーブに接着接
合し、その継ぎ目の部分を不連続部が生じないように処
理するものが米国特許第4,224,095号、及び第4,680,067
号で提案されている。

これらの公知の方法は、しかしながらかなり高価であ
る。

本発明の目的は、固定的にプレートの縁間に隙間を生
ずることなく、より容易に凹版印刷プレートをプレート
シリンダ又はスリーブ上に固定しうる方法を提案するこ
とにある。

この目的を達成するために、本発明に従がう方法は、
請求項１の特徴部分をその特徴とするものである。

この方法の有利な点は次の如くである。即ち、印刷プ
レートの準備が、これらプレートの曲折時の曲率半径が
プレートの固定されるシリンダの曲率半径より小である
ことを除いては、慣用の手法によって行うことができ
る。ストリップの固定作業及びシリンダ表面上の溝及び
この溝に収容するための手段の準備作業がシリンダ上へ
のプレートの固定に先行して行われ、そのためこれらの
作業がプレートの実際に固定するために要する作業時間
に影響がない。

本発明によればプレートの位置決めは迅速化される。
ストリップをくさび形状で溝内に挿入することによって
２つのプレートの隣接縁間で非常に密接した接触が保証
され、そのため、その後の充填及び研磨作業を回避する
ことができると共に、プレートに加わる張力によって、
プレートをシリンダの周面にぴったり合致せしめること
ができる。

本発明に係る方法は、巻取紙印刷のためのスリーブ、
及び枚葉紙印刷のためのプレートシリンダの両者に凹版
プレートを固定するのに利用しうる。特に枚葉紙印刷に
おいては、プレートを固定する本発明の方法は、２枚の
連続プレート間で空き領域の回避を可能にする。

印刷中にプレートが受ける周方向の張力、及び圧縮力
の作用下での印刷プレートの変形を阻止するために、こ
れらの応力を打ち消すべく軸方向力を加えるのが好都合
である。

以上の説明ではプレートが複数の場合について説明し
ているが、本発明はシリンダが単一プレートを支持する
ことを意図した場合にも応用することができる。

本発明方法の好適実施例は従属項２〜４から明らかで
あろう。

本発明はまた該方法の実施のための装置にも関するも
のであり、該装置は請求項６によって限定されている。
装置の好適な変形実施例は請求項６〜10によって限定さ
れている。

本発明は以下添付図面を参照して詳述する。

〔実施例〕

第１図から、第３図までによれば、取付けられるべき
凹版印刷プレートと同じ数の軸方向溝２（第２図）がス
リーブ１の周面上に形成されている。図示された例で
は、スリーブ１上に固定されるべきプレートとして２枚
の印刷プレート３と４とが選ばれている。第１図には、
２つのプレート３と４の端部のみが示されており、プレ
ートの他の２つの端部は対称的でありかつ同一に作られ
ている。精密なフライス削りと機械加工によって形成さ
れた溝２（第２図）は、まず第１に完全に平坦なベース
２・１と該ベース２・１に垂直な２つの壁２・２及び２
・３を有している。壁２・２はスリーブの軸に平行であ
るが、壁２・３はスリーブの軸に関して傾斜しており、
その結果くさび形溝を形成している。

金属ストリップ５と６とが準備され、これらストリッ
プ５と６はスリーブの軸線に平行なプレート３及び４の
一端に固定される。同様なストリップ５及び６がプレー
ト３及び４の他端に設けられる。同一の各ストリップ
は、それぞれ２つの面５・1,5・２と６・1,6・２とを有
し、そして相互に平行であり、それぞれ第３の面５・３
及び６・３に垂直であり、第３の面は溝２の平坦ベース
２・１と接触するものである。ストリップ５と６のそれ
ぞれ上面５・４及び６・４は曲面であって、スリーブ１
の周面の曲率に合致している。第３のくさび形ストリッ
プ７（第３図）がまた設けられ、取付状態ではストリッ
プ5,6,7は溝２に正確に充填され、溝がこれらの３箇の
ストリップにより占有される空間はフライス加工により
スリーブ１から切削された切除部を正確に補足するよう
にされている。溝２内での配置は、ストリップ６の面６
・１が面２・２と接触し、同時に２つのストリップ5,6
の面５・２と６・２とが密な接触になり、くさび形の支
えとして用いられるくさび形ストリップ７が、溝２の壁
２・３の傾斜に合致した傾斜側面と、スリーブ１の表面
に曲率に合致した上面とを有し、ストリップ７の寸法
は、ストリップ５及び６の装着後溝２（第３図）の残余
のスペースが充填されるのを可能とするようになってい
る。

印刷プレート３と４とは公知の手段による処理を受け
た後のものでありかつ各々がスリーブ１の周囲の半分よ
りわずかに大きな長さを有している。そしてプレート3,
4はスリーブの半径の曲率半径より小さな曲率半径で曲
げられる。次いで、ストリップ5,6と反対側の端部にお
けるストリップは２枚のプレート3,4に好ましくはレー
ザー溶着等によって固定され、これにより印刷プレート
変形をも防止することができる。この固定は、ストリッ
プ５の面５・２とこれに対応するプレート３の他端のス
トリップの面との間にプレート３の長さがスリーブ１の
周長の半分に等しくなるようにされる。同一の固定が他
のプレート４に関しても行われる。このことは面５・２
と６・２間の全プレート長がスリーブ１の周長に等しい
事を意味する。その後、各プレートの端部を切削するこ
とにより面６・２とプレート４の端部間並びに面５・２
とプレート３の端部間は連続表面を形成するようにされ
る。

この作業が完了した時、各プレートのスリーブ１に対
する取り付け状態においては、ストリップ５及び６、図
示しない他端のストリップは溝２又は既述のスリーブの
直径対立位置の溝を占有する。２つのプレートがスリー
ブの曲率半径より小の曲率半径で曲げられている。曲率
半径の相違の結果により得られるクランピング力により
プレートをその位置に維持することができる。２つのプ
レート３と４の２つの隣接端が所望位置に正確に位置さ
れた時に、第３のくさび型ストリップ７は溝２内に導入
され、そしてそれを可能な限り深く押し込むことによっ
て２つのストリップ５と６とが、その各面５・２及び６
・２、必然的にプレート３と４の端部に対し密な接触状
態にされる。同じ作用が直径対立位置の溝で達成され、
これにより、プレートはスリーブの周面に対して緊張さ
れると共に、プレート3,4の端部間の密な接触が達成さ
れる。

くさび形ストリップ７での位置決め及び圧縮力はどの
ような装置によっても実現出来るが、スリーブ及びスト
リップ７上方に位置したプレート３の両者の変形又は破
壊を引起こす力を越えるものであってはならず、ストリ
ップの導入（特に締付け）は、その力を制御しうるマイ
クロメータスクリュ（micrometer screw）やジャッキ装
置の如き適切な装置によって行うことができる。ストリ
ップ７が溝２内に十分に導入され、且つ所定の締付け力
が得られた時、３つのストリップ5,6,7（第３図）は３
個のスクリュ8,9,10によって最終的な錠止が行われる。
これらスクリュ8,9,10はスリーブ１を貫通する通路11,1
2,13内に配置され、且つ溝２のベース２・１に垂直をな
している。スリーブ１の内側と外面特に溝２との間の密
封はスクリュヘッド8,9,10とこれに対応する通路11,12,
13の肩との間に配置されたシール14によって確保され
る。ストリップ5,6,7の固定を確実にするために何本か
のスクリュを軸方向に配置して使用することが可能であ
るが、しかしスクリュの数、特に使用する通路の数はス
リーブ１の強度を弱めるものであってはならない。２つ
のプレートの第２の端部を固定するのに用いる直径対立
位置側のストリップが同様手段によって固定され締着さ
れている事はいうまでもない。

２つのプレートの円周方向の締付けとこの円周方向締
付力による半径方向力とにより、印刷プレートのスリー
ブの表面と密実な均一接触及び２つの連続的なプレート
３と４の端部間での密着接触を達成することができ、ス
リーブの周面の連続性を確保するためのその後の作業は
必要としない。

若しスリーブ１上に据付けられるべきプレートの数が
２つより多い場合もプレートの数だけ溝が準備されねば
ならない点を除いて、方法は同一である。

上述のように得られる締付力はプレートの円周方向の
みであり、プレートの幅方向、即ち軸方向収縮力は全く
考慮に入れてない。同様に、印刷中に、プレートは強い
圧縮を受け、これはプレートに局部的な一次的変形を惹
起せしめる。このような収縮と変形との発生を阻止する
ために、印刷プレートの側縁に対向方向の軸方向力を付
与する手段が準備されており、この手段を第４図及び第
５図を用いて以下に記述する。

スリーブ１は、その両側に、スリーブと同一の径を有
し、スリーブの側面の延長上に位置する環状セクタ15a,
15bを有している。そして各プレート3,4の各側縁毎に１
つのセクタが備えられている。周方向の緊張が第３図に
関連して説明したように印刷プレート3,4の据付けが行
われるとき、プレートの側縁は以下説明のようにセクタ
に取付けられる。各セクタ15a,15bは規則的に分布され
たスクリュ16によってスリーブに対し軸方向に取付けら
れる。即ち、スクリュ16はスリーブ１の端部における雌
ねじの切られた軸方向盲孔17内に螺入されると共に、ス
クリュはセクタ15a,15bに対し各セクタがスリーブ１に
関して軸方向に変位可能となるように遊嵌される。これ
らセクタの半径方向での保持と案内とは規則的に配置し
たガイド18によって保証される。この保持及び案内作用
はスリーブの側面の軸方向の盲通路18a内に軸方向に貫
通されるピンによって行われる。即ち、ピンの寸法は、
各セクタ15a,15b内に設けられた孔内を摺動しうるもの
とされる。

プレートを位置決めし側方に緊張するためのスクリュ
25が、スクリュ16及びガイド18と交互に配置されてお
り、このスクリュ25は、セクタ内に雌ねじの切られた通
路内でセクタ15a,15bにのみ螺着されると共に、スクリ
ュ25は一方はスリーブ上に、他方ではスリーブ１に面し
たセクタ15a,15b内に形成される対向した軸方向盲孔20
及び21内に貫通している。スクリュ25は、ハウジング20
の底に当接し、印刷プレートの軸方向に位置決めを行う
と共に、プレートに加わる軸方向張力が該環状セクタを
介して調整を可能とする。スクリュ25を取巻き、ハウジ
ング20と21の底に支持されている螺旋スプリング19が盲
孔内に収容されている。この圧縮スプリングは軸方向に
一定の応力を保証し、その結果、セクタを外方に押圧
し、このスプリングによって得ることができる最大間隙
がスクリュ16の位置によって定められる。スクリュ16
は、プレートの据付け又は分解中にスプリング19を圧縮
すると共に、セクタ15a,15bを軸方向に位置決めし、プ
レートに側方への引張り応力を付与する。

フライス削りされたヘッドを備えたスクリュ23が螺入
される複数の半径方向ねじ孔22が各セクタの周面に沿っ
て穿設されている。印刷プレート3,4の位置決め中に、
スクリュ16はスプリング19を圧縮するために締められ
る。セクタ15a,15bと一緒のレベルに置かれたこれらプ
レートの側端部は、対応セクタ上のスクリュ23が螺入さ
れる皿穴24を有している。皿穴はプレートに凹設され、
プレートから突出しないようにスクリュ頭部を収容する
ことができる（第４図での部分断面参照）。プレートが
スクリュ23で固定された後、スクリュ16は幾分緩めら
れ、セクタ15a,15bは螺旋スプリング19の弾性作用を受
けることによりプレートに牽引力が作用される。くさび
形ストリップ７によるプレートの締付時に、スプリング
19によりスリーブの軸方向応力もこのように確保され、
印刷プレートが受けうる軸方向収縮力に対抗させること
により、印刷作動中における一時的な変形を防止するこ
とができる。セクタ15a,15bはストリップ７に対応して
いるノッチを有しており、セクタを取外すことなくスト
リップの位置決め又は取り外しが可能となっている。

同様に、プレートの交換必要時に、プレートの分解を
容易にするために、スクリュ16はスプリング19の圧縮の
ため再び締付けられる。

第６図と第７図に、スリーブ１′上に印刷プレート
３′,4′を固定するための変形くさび固定を有する他の
装置が示されている。各溝２′がスリーブの半径方向の
平面に対して対称であり、且つ溝２′の底２・１′に垂
直である。溝２′の２つの側面２・２′と２・３′が該
半径方向面に関して対称的に傾斜している。Ｔ型金属形
材30が各溝の内側に配置され、そしてスリーブ１′内側
の半径方向ハウジングを通して導かれるスクリュ31によ
って固定され、密封はＯリングシール32によって確保さ
れ、接触部材としての金属形材30の下面30・１が溝の底
２・１′の面に関して傾斜している。

２つの印刷プレート４′と３′の端部でのストリップ
５′と６′とは、それらの寸法及び形状が異なっている
点を除いて、以前のものと同一方法で固定される。実
際、第６図に示されたストリップ５′,6′は、それぞれ
が傾斜面５・１′と６・１′を有し、その高さが溝２′
の深さより小である台形をしている。

プレート３′,4′を位置決めするために、各溝に取外
し可能なストリップの３対、即ち33a,33b:34a,34b、及
び35a,35bが備えられている。ストリップ33aと33bの上
端にはストリップ５′及び６′の形状を組合せた形状の
ノッチが形成され、下端のハウジングには金属形材30が
部分的に収容され、かつ金属形材の傾斜面30・１と各ス
トリップ33a,33bの下部との間に自由スペースが残され
ている。

ストリップ34a,34b,35a,35bはくさび形である。

ストリップの位置決めは次の仕方で実施される。即
ち、ストリップ33aと33bは各溝２′内に導入され、プレ
ート３′,4′の端部に固定されたストリップ５′,6′が
溝中に定置される。くさび形ストリップ34a,34bが導入
され、第３図の実施例と同様に、ストリップ、必然的に
印刷プレートの周方向での位置決めが行われる。更に半
径方向でのユニットの位置決めを確実にするように、く
さび形ストリップ35aと35bが金属形材30の傾斜面30・１
と各ストリップ33a,33bの下部との間の該自由スペース
内に導入され、従って半径方向でのユニットの再緊張を
確保する。

第４図及び第５図に係る第１実施例での如く、スリー
ブ１′は、各側面に、交互に配置された、スクリュ16、
ガイド18及びスクリュ25の３要素によって取付けられた
２つの環状セクタ15′a,15′ｂを備えており、セクタに
より軸方向緊張が生成される。

第８図及び第９図はプレートシリンダ1a上に印刷プレ
ート３′,4′を固定するための同様の配置を、それ故枚
葉紙印刷機のために予定された配置を示している。この
場合、そのシャット上に取付けられたシリンダ本体のた
めに、Ｔ型金属形材30を固定するための第７図について
説明のものと同一配置のスクリュ36は、その螺着を内部
からでなく外側から行う。この事のみが第６図及び第７
図と異なっており、ストリップ５′,6′,33a,33b,34a,3
4b,35a,35bなどは同一である。

第８図及び第９図に示された軸方向プレートを固定す
る装置は、第5,6、及び７図に示されたものと同じ様
に、各側面に２つの環状セクタ15aと15bを備えて構成さ
れ、そして同一手段が同一記号で表示されている。

若し、印刷機械が適当な長期間作業継続した後、上述
の変形が原因によるプレートの伸びにより、プレートを
恒久的に緊張せしめる螺旋スプリングの応力によっては
スクリュ25をしてハウジング20の底に接触せしめ得なく
なった場合には、機械の停止後、働きを再生するため全
スクリュの締付けが再度行われ、スクリュ25がハウジン
グ20の底面に対して遊びを持った状態を回復せしめる。

螺旋スプリング19を省略することもまた可能であり、
この場合そして機械が一定時間稼働した後、必要に応じ
て、スクリュ25の再締付けを行うことによりプレートの
軸方向張力の再調整が行われる。

若し、シリンダが単一プレートとして構成されている
場合は、閉環状セクタ、即ちリングがプレートの各側縁
において使用されることになる。

本発明は既述の実施例に限定されるものでなく、可能
な各種変形例を包含するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、２つの固定ストリップを備えた２つの印刷プ
レートの部分断面図である。第２図は、第１実施例に係る固定ストリップを位置決め
する溝を備えたスリーブの半径方向部分断面図であり、
第３図は２枚の凹版印刷プレートの固定された第２図の
スリーブの半径方向部分断面図である。第４図は、プレートを軸方向に引張るために環状セクタ
を備えたスリーブの側面図であり、第５図は、第４図の
Ｖ−Ｖ線断面図である。第６図は、スリーブの第２実施例での第４図と同様の側
面図であり、第７図は、第６図のVII−VII線断面図であ
る。第８図は、プレートを軸方向に引張るために環状セクタ
を備えたプレートシリンダの側面図であり、第９図は、
第８図のIX−IX線断面図である。 1,1′,1a……シリンダ、2,2′……溝、 3,4,3′,4′……印刷プレート、5,6,5′,6′……ストリ
ップ、 7,34a,34b,35a,35b……くさび形ストリップ、 8,9,10,16,25……スクリュ、 15a,15b,15′a,15′ｂ……環状セクタ、 18……ピン、19……螺旋スプリング、 30……金属形材。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】凹版印刷機のスリーブ（１）若しくはプレ
ートシリンダ（1a）に形成されるシリンダ上の印刷プレ
ートを準備しかつ固定するため、固定すべき印刷プレート（3,4）と同一の数の規則的に
配置された軸方向溝がシリンダ（１）の周面に配置さ
れ、プレートの端部に近接する面（5.2,6.2）がプレートに
直交し各印刷プレート（3,4）の両端に近接して固定さ
れるストリップ（5,6）が溝（２）に収容され、該溝
（２）の残余空間は少なくとも一つのくさび状ストリッ
プ（33a,33b;34a,34b）よりなる手段によって補充さ
れ、該手段が溝（２）の前記残余空間内を長手方向に変
位されることにより、プレートの端部に近接した前記面
（5.2,6.2）、換言すればプレートの近接した縁部が密
接状態に至るまで接近せしめられる方法において、（ａ）一つまたはそれ以上の印刷プレート（3,4）が準
備され、その長さ又はその長さの和はシリンダ（1,1a）
の周長より長く、（ｂ）各印刷プレートはシリンダ周面の曲率半径より小
さい曲率半径で曲折され、（ｃ）各ストリップは各印刷プレートの両端に近接して
固定されて、ストリップの前記面（5.2,6.2）間におけ
る印刷プレート（3,4）又は全プレートの長さはシリン
ダの周長に等しくされ、（ｄ）それぞれのストリップ（5,6）を超えて突出する
各印刷プレート（3,4）の縁部は該縁部がストリップの
面（5.2,6.2）と連続面を形成するように切除され、（ｅ）接触部材（30）が溝（２）の底部（2.1）に固定
され、これにより溝（２）の残余空間の補充を行う少な
くとも一つのくさび状ストリップ（33a,33b:34a,34b）
よりなる前記手段の少なくとも一部を半径方向に支持
し、前記接触部材（30）はシリンダ内方に向けて傾斜し
た傾斜面を備えており、接触部材（30）の前記傾斜面と
協働する傾斜面を有した少なくとも一つの別のくさび状
ストリップ（35a,35b）により溝（２）内におけるスト
リップ（33a,33b）及びストリップ（5,6）の半径方向の
位置決めを行う、ことよりなることを特徴とする凹版印刷機のシリンダに
印刷プレートを固定する方法。
【請求項２】ストリップ（5,6;5′,6′）が金属で作ら
れ、各印刷プレート（3,4:3′,4′）上へのその固定が
レーザー溶着によって実施される、請求項１の固定方
法。
【請求項３】各溝（2,2′）の側面の１つの平面（２・
３）がシリンダの軸と角度を形成し、くさび形ストリッ
プ（７）が溝（２）の該傾斜した面（２・３）で限定さ
れるスペース内に挿入される、請求項１又は２の固定方
法。
【請求項４】ストリップ（5,6;5′,6′）が溝（2,2′）
内に位置決めされた後、印刷プレートを軸方向に引張る
ように軸方向張力が各印刷プレート（3,4;3′,4′）の
２つの周縁部に反対方向に付与される、請求項１又は３
の固定方法。
【請求項５】印刷機のスリーブ（１）若しくはプレート
シリンダ（1a）によって構成されるシリンダの印刷プレ
ートを固定する装置であって、前記シリンダ（１）はそ
の周面に、シリンダ（１）上に固定された印刷プレート
（3,4）と同数の規則的に分布した軸方向溝（２）を備
えており、かつ該溝（２）内にシリンダの欠損部を補充
する複数の要素が設けられるものにおいて、シリンダの
半径方向平面に対称に配置されかつ溝（２）の基部（2.
1）に垂直をなす前記溝（２）の２つの側面（2.2,2.3）
はシリンダの軸線に対して傾斜しており、断面Ｔ字状の
形材（30）は溝（２）の基部（2.1）の中心線上に固定
されると共に、前記形材（30）の頭部は溝（２）の上部
を指向していると共に、前記頭部の下面（30.1）はシリ
ンダの軸線に対して傾斜しており、第１の対のストリッ
プ（5,6）及び第２の対のくさび状ストリップ（33a,33
b）が各溝（２）に設けられ、前記第１の対のストリッ
プ（5,6）は、端縁同士が相互に当接されストリップ側
面に対して連続面を形成するプレートの端部下面に固定
され、かつ前記第１の対のストリップ（5,6）はその平
坦な側面で合体されることにより台形状をなしており、
かつ前記第２の対のくさび状ストリップ（33a,33b）
は、その上部に、各印刷プレート（3,4）に固定される
前記第１の対のストリップ（5,6）を補充する雌部分を
形成し、更に、前記第２の対のくさび状ストリップ（33
a,33b）は、その下部に、前記形材（30）を収容するハ
ウジングを形成すると共に、形材（30）の頭部の前記傾
斜下面（30.1）と前記第２の対のストリップ（33a,33
b）との間に空間が残され、該空間にこの空間を補充す
る形状をもった第３の対のくさび状ストリップ（35a,35
b）が収容され、第３の対のくさび状ストリップ（35a,3
5b）を押圧することにより第１の対のストリップ（5,
6）及び第２の対のストリップ（33a,33b）は半径方向に
保持され、更に周方向の締結力を惹起させるべく第４の
対のくさび状ストリップ（34a,34b）が前記第２の対の
くさび状ストリップ（33a,33b）と各溝（２）の前記２
つの側面（2.2,2.3）との間に配置されることを特徴と
する凹版印刷機のシリンダに印刷プレートを固定する装
置。
【請求項６】各溝がシリンダの軸に平行な１つの側面
（２・２）とシリンダの軸に対して傾斜した１つの側面
（２・３）とを有し、３つのストリップ（5,6,7）が該
溝の完全充填を可能にするために溝（２）ごとに備えら
れており、プレート両端に固定された２つのストリップ
（5,6）が同一であり、且つそれぞれがシリンダ（１）
の軸に平行であって相互にも平行な２つの面（５・1,5
・2;6・1,6・２）を備えており、くさび形の第３のスト
リップ（７）が各印刷プレート（3,4）を引張るために
１つのストリップ（５）と溝の傾斜面（２・３）との間
に配置されており、そしてシリンダがストリップ（5,6,
7）の締着手段、特にスクリュ（8,9,10）を有している
請求項５の装置。
【請求項７】シリンダ（1,1′）が両側面で各印刷プレ
ートの側縁部に反対方向の軸方向応力を付与するための
手段を備えており、該手段は複数の印刷プレートを備え
た場合は各印刷プレートの各側縁のための環状セクタ
（15a,15b;15′a,15′ｂ）を含んでおり、印刷プレート
が単一片の場合には該セクタが閉じてリングを形成して
おり、これらセクタが、シリンダと同一外径を有し、且
つ各印刷プレート（3,4;3′,4′）の側縁をセクタに取
付けると共に各印刷プレートの側縁に軸方向の引張り力
を付与するべく軸方向に変位可能にセクタをシリンダ
（1,1′,1a）の側面に据付けるための手段、好ましくは
スクリュ（23）を備えている、請求項５又は６の装置。
【請求項８】弾性手段（19）が該環状セクタ（15a,15b;
15′a,15′ｂ）とシリンダ（1,1′,1a）の側面との間に
備えられ、この弾性手段が該環状セクタ（15a,15b;15′
a,15′ｂ）とシリンダ（1,1′,1a）から軸方向に移動す
る傾向の圧縮力を付与した、請求項７の装置。
【請求項９】該環状セクタ（15a,15b;15′a,15′ｂ）が
スクリュ（16）によってシリンダ（1,1′,1a）の側面に
取付けられ、スクリュ（16）はシリンダに軸方向に螺入
されると共に環状セクタを遊嵌されることにより、印刷
プレートの不存在時にセクタを軸方向に固着すると共
に、印刷プレートの着脱時に弾性手段（19）の圧縮を行
うようにし、更に環状セクタはシリンダに固定された軸
方向ピン（18）によって軸方向に案内され、更に、環状
セクタより突出するスクリュ（25）の先端はシリンダの
軸方向端面を当接可能に設けられ、前記スクリュ（25）
を回すことによってセクタをシリンダから軸方向に離間
させることにより、印刷プレートの軸方向位置決めと該
環状セクタを介してプレートに付与される軸方向張力の
調整が行われる、請求項８の装置。
【請求項１０】弾性手段が、環状セクタに螺入された前
記スクリュ（25）を包囲するようにシリンダ内の孔（2
0）内に収容された螺旋スプリング（19）であり、該ス
プリング内にこのスクリュ（25）が貫通している、請求
項９の装置。