JP2001314906A - 圧延用スリーブロールとその組立方法 - Google Patents

圧延用スリーブロールとその組立方法

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JP2001314906A
JP2001314906A JP2000349614A JP2000349614A JP2001314906A JP 2001314906 A JP2001314906 A JP 2001314906A JP 2000349614 A JP2000349614 A JP 2000349614A JP 2000349614 A JP2000349614 A JP 2000349614A JP 2001314906 A JP2001314906 A JP 2001314906A
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roll
rolling
sleeve
flange
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Motoo Kobayashi
源生 小林
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/03Sleeved rolls
    • B21B27/035Rolls for bars, rods, rounds, tubes, wire or the like

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  • Geometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状のロールスリーブ、スペーサリン
グ、皿バネ等の予備加圧に締付けナツトとセットボルト
を併用して、圧延作業中の締付けナツトの押圧力を、シ
ャフト軸芯を中心に対称で且つ均等に付与する。又、予
備加圧に複雑な加圧流体供給機構を省略できる圧延用ス
リーブロールとその組立方法を提案する。 【解決手段】 一方にフランジ3を有するシャフト2の
外周にリング状のロールスリーブ7とスペーサリング6
a、6bと弾性部材5を嵌装し、他端から締付けナット
8によって挟持される圧延ロールにおいて、内周にネジ
が形成され胴部を貫通する複数のネジ穴8aが度ぅ何時
円周上に等間隔に配置された締付けナット8をシャフト
2に螺着し、締付けナット8とスペーサリング6aとの
間に、割りリング9を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部材を圧延し
て線材や棒材に加工する圧延用スリーブロールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄筋等の鋼棒は、圧延により製造
されている。この圧延は、回転する圧延ロール間に金属
素材を通して、圧延ロール上に形成された型に対応する
断面形状を有する線材や棒材に加工するものであって、
鍛造や鋳造に比べてその作業が連続的で速く、効率的で
あるため種々の長尺製品の生産に広く用いられている。
【0003】圧延ロールのロール部には優れた耐摩耗性
と耐熱性が、シャフト部には強靭性が要求されるので、
ソリッドの圧延ロールよりも役割分担のできる組立式の
圧延ロールが適している。そしてロール部には、超硬合
金に代表される硬質材から成るリング状のロールスリー
ブが用いられ、シャフト部の外周に嵌装し固定される。
しかし、その固定手段にキーを用いるとキー溝のコーナ
ーに応力集中による亀裂が発生し易いので、リング状の
スペーサリングを介して側面を挟持し、摩擦力によって
固定されるのが一般的である。
【0004】仮に、圧延作業中にロールスリーブがシャ
フトに対し相対回転すると、シャフトの回転トルクが正
しくロールスリーブに伝達されず、被圧延材の操転速度
が変動して製品の精度が保証できなくなる。従って、ロ
ールスリーブは充分な摩擦保持力を維持するように押圧
されると共に、ロールスリーブの経年使用に伴う損耗が
生じても容易に交換できる構造でなければならない。
【0005】図10に、代表的な周知のロールスリーブ
固定手段を示す。圧延用スリーブロール100は、一方
にフランジ部101を有するシャフト102の外周にロ
ールスリーブ103及びスペーサリング104を嵌装
し、内周に雌ねじを有する締付けナット105を螺着し
て、ロールスリーブ103とスペーサリング104の当
接面の摩擦保持力によってロールスリーブ103が固定
されている。
【0006】しかし、圧延時のトルク以上の摩擦力でロ
ールスリーブ103を固定するのには、ハンマー等の衝
撃力を利用して締付けナット105を回動する必要があ
り、締付けトルクの増大に伴いシャフト102の雄ねじ
と締付けナット105の雌ねじの摩擦力も増大する。こ
の摩擦力によって、締付けナット105の軸方向押圧力
が削減され、ロールスリーブ103の有効径の大きくな
るに従い、充分な摩擦力が維持できないと言う問題があ
った。
【0007】また、図11に示す特開平9−29314
号公報では、締付けナットを改良した圧延用スリーブロ
ール200の固定構造が開示されている(以下「甲」と
いう)。201は、一端にフランジ202を有し他端に
雄ねじ203の形成されたシャフトである。シャフト2
01の外周には、フランジ202側から弾性部材20
4、スペーサリング104、ロールスリーブ103が交
互に順に嵌装され、他端の雄ねじ203に対し締付けナ
ット207が螺着されている。締付けナット207に
は、胴部を貫通するネジ穴208が所定の間隔で複数個
シャフト軸線と平行に設けられ、そこにセットボルト2
09が螺着されている。
【0008】この圧延用スリーブロール200は、リン
グ状部材(204、103、104)を嵌装し、他端か
ら雄めじ203に締付けナット207を螺合させて、前
記リング状部材に接近させ、ネジ穴208に螺着してい
るセットボルト209を伸ばしてセットボルト209の
頭部をスペーサリング104に当接させる。スペーサリ
ング104への押圧力は、セットボルト209のトルク
管理によって均等化する。因みに、皿バネ等から成る弾
性部材204は、圧延作業中の発熱、停止中の冷却によ
る熱歪みを吸収して、スペーサリング205への押圧力
を均等化するものである。
【0009】仮に締付けトルクが変動すると、シャフト
201の軸方向の歪みが非対称となり、シャフト201
が曲がるとか、一番押圧力の強いセットボルト209の
頭部が挫屈し易い等の不具合を招く。又、厳密にトルク
管理を実施したところで、セットボルト209毎の押圧
力の差異は避けられず、圧延作業中のロールスリーブ1
03の発熱に起因する熱膨張や機械振動によってセット
ボルト209の弛みを回避することは困難である。
【0010】これ等の問題を解消する手段として、図1
2に圧延用スリーブロール300構造が開示されている
(以下「乙」という)。一方にフランジ301を有する
シャフト302の他端に雄ねじ303を形成し、そこに
締付けナット304を螺着する。締付けナット304内
にリング状のピストン305が配置され、内外周にO−
リング306及び307を装着して、液圧室308を液
密にする。液圧導入口309のプラグ310を外し、こ
こに別途用意する液圧発生源(図示なし)からの液圧を
導入する。そしてロールスリーブ311、スペーサリン
グ312、皿バネ313を予備加圧する。
【0011】この操作によって生ずる締付けナット30
4とスペーサリング312の隙間Sに、2個以上に分割
された固定リング314を矢印A方向に移動して介在さ
せ、ピストン305の押圧力を解除すれば、均等な押圧
力にてロールスリーブ311を固定することができると
説明されている。しかし、この圧延用スリーブロール3
00の構造では、リング状のピストン305を含む加圧
流体供給機構が必要であって不経済である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】組立式の圧延スリーブ
ロールにおいては、硬質材から成るロールスリーブが摩
耗の進行等により使用限界に達したときに交換可能なる
構造であって、ロールスリーブを固定する過程でシャフ
トの軸方向に非対象の歪みを与えてはならない。しかも
シャフトの回転トルクが確実にロールスリーブに伝達さ
れることが必要である。本発明は、甲における複数のセ
ットボルト毎の不可避的な押圧力の変動を改善したもの
である。又、乙の複雑な加圧流体供給機構を省略して、
ロールスリーブを適確に挟持する圧延用スリーブロール
とその組立方法を提案する。
【0013】
【課題を解決するための手段】圧延スリーブロールに関
する第1発明は、一方にフランジを有するシャフトの外
周にリング状のロールスリーブとスペーサリングと弾性
部材を嵌装し、他端から締付けナットによって挟持され
る圧延ロールであって、内周にネジが形成され胴部を貫
通する複数のネジ穴が同一円周上に等間隔に配置された
締付けナットをシャフトに螺着し、締付けナットとスペ
ーサリングとの間に、2個以上の割りリングを挿入す
る。
【0014】圧延スリーブロールに関する第2発明は、
一方にフランジを有するシャフトの外周にリング状のロ
ールスリーブとスペーサリングと弾性部材と締付けリン
グを嵌装し、他端から締付けナットによって挟持される
圧延ロールであって、フランジの胴部を貫通する複数の
ネジ穴を同一円周上に等間隔に配置し、フランジとスペ
ーサーリングとの間に、2個以上の割りリングを挿入す
る。
【0015】また、第1及び第2発明のいずれであって
も、リング状の弾性部材は皿バネであることが好まし
い。又、固定リングの内周側にインサートリングを配置
してもよく、締付けナットまたはフランジの胴部を貫通
するネジ穴の口元にはプラグを螺着して、圧延冷却水の
浸入やスケールの付着によるネジ穴の腐蝕を防止するの
が好ましい。
【0016】第1発明及び第2発明のいずれであって
も、割りリング内径側には組立時に付勢手段として使用
するセットボルトとの干渉をさけるため、割りリングを
セットボルトの入る部分だけくり抜いた逃げ部を設ける
ことにより、より大きな呼び径のセットボルトが適用で
き、大きなクランプ力を発生させることができる。ま
た、割りリングの接触面積が増大することにより、クラ
ンプ力を高く維持することができる。
【0017】第1及び第2発明の圧延スリーブロールの
組立方法は、締付けナット又はフランジの胴部に形成さ
れたネジ穴にセットボルトをねじ込んでロールスリーブ
の側面を予備加圧し、次に、締付けナットとスペーサリ
ングの間又はフランジと締付けリングの間に、2個以上
の割りリングを挿入した後セットボルトを外すことによ
り、ロールスリーブの側面を均等に押圧し、シャフトの
軸方向に非対象の歪みを与えることを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。 実施例1 先ず、図1に実施例1の圧延用スリーブロール1の断面
図を示す。2は、一方にフランジ3を有し他端に雄ネジ
4を形成したシャフトである。シャフト2の外周には、
フランジ3側からリング状の弾性部材としての皿バネ
5、スペーサリング6a、6b、ロールスリーブ7が交
互に嵌装される。他端の雄ネジ4には内周に雌ネジが形
成され胴部を貫通する複数のネジ穴8aが同一円周上に
等間隔に配置された締付けナット8を螺着する。締付け
ナット8の一方の側面には、幅Lの小径部8bが形成さ
れていて、この小径部8bにスペーサリング6aと対面
するように、幅Tの2個以上の割りリング9が挿入され
る。割りリング9が、2個以上の割りリングである必要
性については、後述する組立方法において説明する。
【0019】リング状の弾性部材としての皿バネ5は、
圧延作業中の発熱、停止中の冷却による圧延ロール構成
部材の熱歪みを吸収して、ロールスリーブ7への押圧力
の均等化を図るとともに、セットボルトで押圧する際、
変位量が大きくなり割りリング9を挿入しやすくするこ
とを図っている。スペーサリング6a、6bは、合金鋼
であってもよく内径側にキー溝を設けてシャフト2に固
定すれば、シャフト2からロールスリーブ7へ伝達され
る回転トルクを維持するための押圧力を低減させること
もできる。ロールスリーブ7は、優れた耐摩耗性と耐熱
性が要求されるので、超硬合金、セラミックス、サーメ
ット等の硬質部材から成ることからキー溝を設けるとコ
ーナ部に応力集中にる亀裂を生じ易い。
【0020】割りリング9を挿入するスペースは、スペ
ーサリング6aと対面する締付けナット8の間に存在す
ればよく、図2に示すように、スペーサリング6cに小
径部6dを設け、この小径部6dにスペーサリング6c
と対面するように、2個以上の割りリング9を挿入させ
てもよい。
【0021】割りリング9を挟圧する締付けナット
(8、8c)及びスペーサリング(6a、6c)の対面
は、可能な限り平行面であるのが好ましく、小径部(8
b、6d)が存在するとロータリー式平面研磨盤での研
削作業に障害となる。従って、図3に示すように、これ
を別体のインサートリング10に代替えすれば、この問
題は解消される。さらに、線材を圧延中のシャフト2の
外周面は、線材側で圧縮し反線材側で伸び歪みを交番し
て受けるから、また圧延作業中の機械振動により割りリ
ング9は、外周方向に外れ易い。割りリング9とインサ
ートリング10を結合する止めネジ11を設けること
で、この問題は解消される。そして、圧延冷却水の浸入
やスケールの付着によるネジ穴の腐蝕を防止するのに
は、ネジ穴8aの口元にはプラグ12を螺着するのが有
効である。
【0022】図4に、実施例1の圧延ロール1の組立手
順を説明する断面図を示す。一方にフランジ3を有し他
端に雄ネジ4の形成されたシャフト2の外周に、フラン
ジ3側から順にリング状の弾性部材としての皿バネ5、
スペーサリング6a、ロールスリーブ7、スペーサリン
グ6bを図4のように嵌装し、他端の雄ネジ4に螺合す
る締付けナット8を螺着する。締付けナット8の端面
は、スペーサ6aに軽く当接する位置にセットすればよ
い。
【0023】締付けナット8には、胴部を貫通する複数
のネジ穴8aが同一円周上に等間隔に穿設されているの
で、そこにセットボルト13を螺合し、複数のセットボ
ルト13のトルク管理をしながら予備加圧することによ
つて、リング状部材(5、6a、6b、7)をさらにS
1だけ圧縮挟持する。なお、同一円周上に設けられるネ
ジ穴8aは、シャフト2周りに等間隔に配置されていれ
ば、セットボルト13のトルク管理が容易である。この
工程によって、図12に示す従来技術の乙において説明
した精度の要求される流体液封部材や複雑な加圧流体供
給操作を必要とする加圧流体供給機構を省略することが
できる。又、乙の技術では、加圧流体供給部に複雑な加
工と大きな占有スペースが必要であるが、本願の構造で
あれば、セットボルト13を螺着するネジ穴8aを配置
するスペースがあればよく、設計上の自由度が高い。
【0024】次の工程で、締付けナット8と対面するス
ペーサリング6aとの隙間S2を埋めるように、図5に
示すように2個以上の割りリング9を挿入した後、セッ
トボルト13を外すと図1の如き断面図となる。図4の
状態における隙間S2には、一体のリングは挿入できな
い。この工程によって、図11の従来技術の甲では、厳
密にトルク管理を実施してもセットボルト209毎の押
圧力の差異は避けられず、セットボルト209の押圧力
がバラツクことによる一番押圧力の強いセットボルト2
09の頭部が挫屈したり、また圧延作業中のロールスリ
ーブ103の発熱に起因する熱膨張や機械振動によって
セットボルト209が弛む等の問題があった。しかるに
本発明よれば、2個以上の割りリング9を挿入した後に
セットボルト13を取り外すことで、割りリング9を皿
バネ5の押圧力によつて、締付けナット8と対面するス
ペーサリング6aとの間に均等圧で挟圧でき、従来技術
の甲が内在していた前記の問題点を解消できる。
【0025】実施例2 図6に実施例2である圧延用スリーブロール50の断面
図を示す。実施例2は、実施例1における締付けナット
8の機能をフランジ51に移設したものである。52
は、片方のフランジ51の胴部を貫通する複数のネジ穴
51aを同一円周上に等間隔に配置し、他端に雄ネジ4
を形成したシャフトである。シャフト52の外周には、
フランジ51側からリング状のスペーサリング6c、ロ
ールスリーブ7、スペーサリング6b、6a、弾性部材
としての皿バネ5が図6のように嵌装され、他端の雄ネ
ジ4に締付けナット8dが、前記リング状部材を挟圧し
て螺着している。そして後述する組付方法によつて、ス
ペーサリング6cと対面するフランジ部51の間に、2
個以上の割りリング9を挿入させる。
【0026】次に、第2実施例の圧延用スリーブロール
50の組立手順につき説明する。シャフト52の外周に
前記各リング状部材を締付けナット8dにて挟圧したと
ころに、フランジ51の胴部に同一円周上に等間隔に穿
設された複数のネジ穴51aにセットボルト13を螺合
する。複数のセットボルト13を増し締めすることによ
つて、リング状部材をさらにS1だけ圧縮挟持する。そ
して次の工程で、フランジ51と対面するスペーサリン
グ6cとの隙間S2に、図5に示すように2個以上の割
りリング9を挿入させ、最後にフランジ51からセット
ボルト13を取り外して、図6の断面図の如く構成す
る。
【0027】この様な組立手順によって実施例2は、図
11の従来技術で指摘したセットボルト209の問題点
を解消し、図12の従来技術で指摘した不経済な加圧流
体供給機構を省略することができる。
【0028】実施例3 図7にセットボルトとの干渉をさけるための逃げ部9'
aを有する2分割された割りリング9'の例を示す。割
りリング9'は、第1発明の場合、締め付けナット8と
スペーサーリング6aとの間に挿入され、また、第2発
明の場合、スペーサーリング6cとフランジ51との間
に挿入される。また、図8には、4分割された割りリン
グ9″の例を示す。
【0029】図9に実施例1を適用したロールの組立途
中の説明図を示す。シャフト2の外周に皿バネ5とスペ
ーサーリング6aおよびロールスリーブ7を嵌装し、さ
らに締め付けナット8をシャフト2の外周にねじ結合す
る。締め付けナット8にはロール軸方向にねじ穴複数個
あけられており、ここにセットボルト13を締結する。
セットボルトを締結することにより、ロールスリーブ
7、スペーサーリング6aおよび皿バネ5を押圧する。
その結果、締め付けナット8とそれに隣接するスペーサ
ーリング6aとの間隔が割りリング9'の厚さより大き
くなる。その状態で割りリング9'を挿入する。その
後、割りリング9を固定ボルト(図示せず)で、締め付
けナット8に固定してもよい。締め付けナット8にねじ
込まれたセットボルト13をすべて取り除くとロールス
リーブ7がシャフト2に固定される。
【0030】
【発明の効果】一方にフランジを有するシャフトの外周
にリング状のロールスリーブとスペーサリングと弾性部
材を嵌装し、他端から締付けナットによって挟持する組
立式の圧延ロールにおいて、複数のセットボルトを用い
てリング状部材を機械的に予備加圧し、スペーサリング
と締付けナットまたはフランジと締付けリングとの間に
隙間を設け、この隙間に2個以上の割りリングを挿入さ
せた後、複数のセットボルトを外してロールスリーブを
挟圧したから、ロールスリーブはシャフト中心に対して
均等に押圧力を受け、圧延作業中の従来技術甲のような
セットボルトの弛む心配は全くない。さらに、予備加圧
操作に従来技術乙のような加圧流体供給機構は不用であ
るから、設計上の省スペースと経済性が達成される。
【0031】又、締付けナットまたはスペーサリングの
小径部の代りに、別体のインサートリングを設けた場合
は、締付けナットまたはスペーサリングの研削作業が容
易になると共に割りリングとインサートリングを止めネ
ジで結合したから、圧延作業中に割りリングの脱落する
心配は全くない。
【0032】さらに、割りリング9'、9″を用いるこ
とにより、図5に示す通常の割りリング9に比較して、
ロールスリーブ7のクランプ力をより高く維持すること
が可能となる。すなわち、割りリングをセットボルトの
入る部分だけくり抜いたので、この結果、同一のセット
ボルト本数でもより大きな呼び径のセットボルトを適用
できるので大きな軸力を得ることができる。また、割り
リングのセットボルト周囲に接触面積を大きくとれるた
め同一の圧縮を受ける場合でも圧縮歪みを小さく抑える
ことができる。さらに、割りリングを締め付けナットな
どにボルト固定するためのねじスペースも確保すること
が可能となるので割りリングの径方向位置決めのために
隣接する部品に段付き部を加工したり、インサートリン
グを配置する必要がなくなり、構造が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の圧延用スリーブロールの断面図であ
る。
【図2】実施例1においてスペーサリング側に割りリン
グを配置した断面図である。
【図3】実施例1においてインサートリングを配置した
断面図である。
【図4】実施例1の組立方法を説明する断面図である。
【図5】本発明の割りリングの正面図である。
【図6】実施例2の圧延用スリーブロールの断面図であ
る。
【図7】実施例3の割りリング形状である。
【図8】実施例3の別の割りリング形状である。
【図9】実施例3の割りリングを用いた組立方法を説明
する断面図である。
【図10】従来技術のスリーブロールの断面図である。
【図11】従来技術甲のスリーブロールの断面図であ
る。
【図12】従来技術乙のスリーブロールの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 実施例1の圧延用スリーブロール 2、52 シャフト 3、51 フランジ 4 雄ネジ 5 皿バネ 6b、6a スペーサリング 7 ロールスリーブ 8、8c、8d 締付けナット 8a、51a ネジ穴 8b 小径部 9、9'、9″ 割りリング 9'a、9″a 割りリング逃げ部 10 インサートリング 11 止めネジ 12 プラグセットボルト 13 セットボルト 50 実施例2の圧延用スリーブロール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方にフランジを有するシャフトの外周に
    リング状のロールスリーブとスペーサリングと弾性部材
    を嵌装し、他端から締付けナットによって挟持される圧
    延ロールにおいて、内周にネジが形成され胴部を貫通す
    る複数のネジ穴が同一円周上に等間隔に配置された前記
    締付けナットをシャフトに螺着し、前記締付けナットと
    前記スペーサリングとの間に、2個以上の割りリングを
    挿入したことを特徴とする圧延用スリーブロール。
  2. 【請求項2】一方にフランジを有するシャフトの外周に
    リング状のロールスリーブとスペーサリングと弾性部材
    と締付けリングを嵌装し、他端から締付けナットによっ
    て挟持される圧延ロールにおいて、前記フランジの胴部
    を貫通する複数のネジ穴を同一円周上に等間隔に配置
    し、前記フランジとスペーサーリングとの間に、2個以
    上の割りリングを挿入したことを特徴とする圧延用スリ
    ーブロール。
  3. 【請求項3】リング状の前記弾性部材が皿バネであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の圧延用スリー
    ブロール。
  4. 【請求項4】前記割りリング内径側にセットボルトを貫
    通させる逃げ部を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    3記載の圧延用スリーブロール。
  5. 【請求項5】前記割りリングの内周側に、インサートリ
    ングを配置したことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の圧延用スリーブロール。
  6. 【請求項6】前記締付けナットまたは前記フランジの胴
    部を貫通するネジ穴の口元に、プラグを螺着したことを
    特徴とする請求項1または2に記載の圧延用スリーブロ
    ール。
  7. 【請求項7】請求項1又は2の圧延用スリーブロールに
    おいて、締付けナット又はフランジの胴部に形成された
    ネジ穴にセットボルトをねじ込んでロールスリーブの側
    面を予備加圧し、次に、前記締付けナットとスペーサリ
    ングの間又は前記フランジと締付けリングの間に、割り
    リングを介在させた後、前記セットボルトを外すことを
    特徴とする圧延用スリーブロールの組立方法。
JP2000349614A 2000-02-22 2000-11-16 圧延用スリーブロールとその組立方法 Pending JP2001314906A (ja)

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