JPH1034876A - 印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置 - Google Patents

印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置

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JPH1034876A
JPH1034876A JP96194573A JP19457396A JPH1034876A JP H1034876 A JPH1034876 A JP H1034876A JP 96194573 A JP96194573 A JP 96194573A JP 19457396 A JP19457396 A JP 19457396A JP H1034876 A JPH1034876 A JP H1034876A
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JP96194573A
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Takao Hida
隆夫 飛田
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Toshiba Machine Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2226/00Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
    • F16C2226/10Force connections, e.g. clamping
    • F16C2226/16Force connections, e.g. clamping by wedge action, e.g. by tapered or conical parts

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷運転時に版胴およびゴム胴の振動を防止
し、印刷物に生じるショックマークを防止することがで
きるようになる印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置
を提供する。 【解決手段】 印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置
15を、オフセット印刷機の回転胴12等を支持するフ
レーム2に設けられて回転胴12等を回転自在に支持す
る軸受け部10を、フレーム2にクランプするものと
し、軸受け部10をその径方向一方側に押圧してこの軸
受け部10をフレーム2に押当てる押圧手段16を備え
て形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の回転胴軸
受け部のクランプ装置に係り、さらに詳しくは、オフセ
ット印刷機の版胴およびゴム胴を、運転中に印刷機のフ
レームに圧接してクランプする印刷機の回転胴軸受け部
のクランプ装置に関する。
【0002】
【背景技術】一般的なオフセット印刷機は印刷ユニット
を備えて構成されており、図9に示すように、この印刷
機1のフレーム2には、図8にも示すように、それぞれ
上下に回転胴である一対の版胴3Aおよびゴム胴4Aが
設けられている。これらの版胴3Aおよびゴム胴4Aに
は、その軸線方向に沿って版、ゴムブランケット用の取
付け溝5,6が形成されており、それぞれの取付け溝
5,6には、版7、ゴムブランケット8が取り付けられ
ている。そして、紙Wは一対の版胴3A間をほぼ水平に
送られ、版胴3A,3A間を通過したときに紙Wの上下
面に印刷が行われるようになっている。
【0003】これらの版胴3A、ゴム胴4Aは、各回
転胴相互間の着脱、各回転胴の胴圧調整、印刷見当
が斜めにずれたとき、版胴の軸芯を操作側の偏芯ボック
ス(ハウジング)を回してひねり、斜めの印刷見当を修
正する版ひねり、紙を版に対して一定の位置に正しく
置き定め、印刷の左右方向(横方向)の見当を正確に合
わせる横見当合わせ、という各機能を満たさなければな
らない。
【0004】このため、図10に示すように、版胴3A
およびゴム胴4Aは、ベアリング9と共に軸受け部10
を構成する版胴ボックス12またはゴム胴ボックス13
に回転自在に支持されており、これらの版胴ボックス1
2、ゴム胴ボックス13は、前記フレーム2に取り付け
られている。そしてこのとき、各胴ボックス12,13
は、フレーム2の穴2Aに、例えば0.02〜0.03
mm程度の隙間Sをあけて取り付けられている。また、各
胴ボックス12,13は、版胴3A、ゴム胴4Aとそれ
ぞれ偏芯している。なお、ベアリング9はベアリング押
さえ11で版胴3Aまたはゴム胴4Aに固定されてい
る。
【0005】ところがこのような構造では、版胴3Aお
よびゴム胴4Aの取付け溝5,6に、版7、ゴムブラン
ケット8がそれぞれ取り付けられており、また、各胴ボ
ックス12,13とフレーム2との間に隙間Sがあるた
め、回転する版胴3A、ゴム胴4Aは、取付け溝5,6
の出会いごとに生じるショックにより振動し、ひいては
印刷物にショックマークが生じている。
【0006】そこで、このようなショックマークを生じ
ないように、従来、例えば胴仕立て等のようにいろいろ
な対策が考えられている。すなわち、胴仕立てとは、印
刷条件に応じて版胴およびゴム胴に版およびゴムブラン
ケットを巻くときに、下パッキンの厚さを適宜変えるこ
とで、版またはゴムブランケットと下パッキンとのトー
タルの厚さを設定し、版同士が接したときの胴間の圧を
調整することであり、これにより、印刷物のショックマ
ークの軽減を図っている。また、胴ボックスとフレーム
の穴の間にニードルベアリングを介在させて理論上隙間
を零とし、かつ、回動可能であるような工夫もなされて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような胴仕立ての場合では、版胴およびゴム胴に版およ
びゴムブランケットを巻くときに、下パッキンの厚さを
調整するだけであり、隙間は依然として残っているの
で、印刷物にショックマークが生じるおそれは依然とし
て残るという問題がある。ハウジングとフレームの穴の
間にニードルベアリングを介在させる方式では、スペー
スの関係であまり隙間がとれないのでニードルベアリン
グを介在させにくく、また、価格が高いという問題があ
り、いずれも、印刷物に生じるショックマークを完全に
防止することはできなかった。
【0008】本発明の目的は、印刷運転時に版胴および
ゴム胴の振動を防止し、印刷物に生じるショックマーク
を防止することができるようになる印刷機の回転胴軸受
け部のクランプ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印刷機の回
転胴軸受け部のクランプ装置は、オフセット印刷機の回
転胴を支持するフレームに設けられて回転胴を回転自在
に支持する軸受け部を、フレームにクランプする印刷機
のクランプ装置であって、軸受け部をその径方向一方側
に押圧してこの軸受け部をフレームに押当てる押圧手段
を有することを特徴とするものである。
【0010】以上において、回転胴とは、版が巻き付け
られた版胴およびゴムブランケットが巻き付けられたゴ
ム胴であり、軸受け部は回転胴を回転自在に支持する軸
受けと、この軸受けを取り付ける軸受けボックスとを含
んで構成される。また、押圧手段は、軸受け部をその径
方向一方側に押圧できるものであれば、どのようなもの
でもよい。例えば、車等のブレーキ等のように、軸受け
部の外周に沿った形状の円弧状部材を押し付ける方式、
あるいは、軸受け部またはフレームのいずれかに傾斜面
を有するガイド溝を設け、このガイド溝の傾斜面と係合
するクサビ部材を出し入れすることにより、軸受け部を
押し付ける方式等を用いることが可能である。
【0011】このような本発明では、軸受け部とフレー
ムの穴の隙間が完全に剛体で塞がれてゼロとなるので、
印刷機の運転中にクランプ装置を作用させれば、軸受け
部と回転胴との振動を防止でき、これにより、印刷され
る紙へ生じるショックマークを防止できる。
【0012】本発明に係る印刷機の回転胴軸受け部のク
ランプ装置において、押圧手段を、解除可能としてもよ
い。このような本発明では、印刷機の運転時以外のとき
解除できるので、前記各回転胴のフレームへの着脱、
各回転胴の胴圧調整、版ひねり、横見当合わせ、
という各作業が容易となる。
【0013】本発明に係る印刷機の回転胴軸受け部のク
ランプ装置において、押圧手段を、一面が前記フレーム
の穴に当接可能となり他面は軸受け部を押圧する押圧部
材と、軸受け部に形成され、押圧部材を軸受け部の径方
向と交差する方向に移動自在にガイドするガイド溝と、
軸受け部に設けられ押圧部材を移動させる駆動機構とを
備えて構成し、押圧部材の他面とガイド溝との接触部の
うちの少なくともいずれか一方には傾斜部を形成する。
【0014】以上において、押圧部材をその他面が傾斜
面となったクサビ部材とし、この場合、ガイド溝にも上
記傾斜面と係合する傾斜面が形成されている方がよい
が、ガイド溝に傾斜面を形成しておいて、押圧部材をこ
のガイド溝の傾斜面と接触可能な例えばピン部材で形成
し、このピン部材で軸受け部を押圧するようにしてもよ
い。あるいは、押圧部材の他面に傾斜面を形成しておい
て、軸受け部側に先端が丸くなった複数の受け部材を微
小な段の階段状に並べ、この受け部材の上面を押圧部材
が移動することにより、軸受け部が押圧されるようにし
てもよい。また、駆動機構としては油圧シリンダ、エア
シリンダのいずれでもよい。
【0015】このような本発明では、押圧部材の他面と
ガイド溝との接触部のうちの少なくともいずれか一方に
傾斜部が形成されているので、少ない力で押圧部材をフ
レームに押し付けることができ、しかも、押圧部材は駆
動機構で移動されるので、作用を迅速に行える。
【0016】本発明に係る印刷機の回転胴軸受け部のク
ランプ装置において、押圧手段を、一面がフレームの穴
に当接可能となり他面は軸受け部を押圧する押圧部材
と、フレームに形成され押圧部材を軸受け部の径方向と
交差する方向に移動自在にガイドするガイド溝と、フレ
ームに設けられ押圧部材を移動させる駆動機構とを備え
て構成し、押圧部材の一面とガイド溝との接触部のうち
の少なくともいずれか一方には傾斜部を形成してもよ
い。
【0017】以上において、押圧部材をその一面が傾斜
面となったクサビ部材とし、この場合、ガイド溝にも上
記傾斜面と係合する傾斜面を形成する方がよいが、ガイ
ド溝に傾斜面を形成しておいて、押圧部材をこのガイド
溝の傾斜面と係合可能な例えばピン部材とし、このピン
部材をガイド溝にガイドさせることにより、軸受け部を
押圧するようにしてもよい。あるいは、押圧部材の一面
に傾斜面を形成しておいて、軸受け部側に先端が丸くな
った複数の受け部材を微少な段の階段状に並べ、この受
け部材の上面を押圧部材が移動することにより、軸受け
部が押圧されるようにしてもよい。また、駆動機構とし
ては油圧シリンダ、エアシリンダのいずれでもよい。
【0018】このような本発明では、押圧部材の一面と
ガイド溝との接触部の少なくともいずれか一方に傾斜部
が形成されているので、少ない力で押圧部材をフレーム
に押し付けることができ、しかも、押圧部材は駆動機構
で移動されるので、クランプ作業を迅速に行える。
【0019】本発明に係る印刷機の回転胴軸受け部のク
ランプ装置において、回転胴を互いに接触する複数個で
構成し、押圧部材が押圧する方向を、その押圧部材が設
けられた回転胴がこの回転胴に接触する他の回転胴から
受ける径方向の力の合力の向きに一致するように設定し
てもよい。
【0020】このような本発明では、印刷機の運転時に
おいて、軸受け部とフレームの穴との隙間が最大になる
方向に押圧部材を設けたので隙間がゼロとなり、印刷機
の運転中にクランプ装置を作用させれば、軸受け部と回
転胴の振動を防止でき、これにより、印刷される紙へ生
じるショックマークを防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施の形態において、前
記一般的な印刷ユニット1と同一の構造、部材等につい
ては、同一符号を付すとともに、その詳細な説明は省略
または簡略化する。
【0022】図1〜4に示すように、本発明に係る第1
実施形態の印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置(以
下、単にクランプ装置という)15は、印刷機の運転中
に、フレーム2と版胴ボックス12またはゴム胴ボック
ス13との間の隙間Sをゼロの状態にしようとするもの
であり、ベアリング9と共に軸受け部10を構成する胴
ボックス12,13を、その径方向一方側に押圧して上
記軸受け部10を印刷機1のフレーム2に押当てる押圧
手段16を備えている。なお、版胴ボックス12とゴム
胴ボックス13とは、構造的にほぼ同じなので、以下に
は版胴ボックス12で説明するものとする。
【0023】押圧手段16は、版胴ボックス12の外周
に形成されたガイド溝17を有し、このガイド溝17
は、内側(版胴3A,3B、ゴム胴4A,4B側)から
外側に向いた水平な補助面部17Aと、この補助面部1
7Aに続くとともに外表面側に上り傾斜となる傾斜面部
17Bと、これら補助面部17A、斜面部17Bの幅方
向両側のガイド面部17Cとで形成され、版胴ボックス
12の外周を削いで形成したいわゆるソギ面となってい
る。
【0024】このガイド溝17には押圧部材であるクサ
ビ部材20が、版胴ボックス12の軸線方向に移動可能
に係合している。すなわち、クサビ部材20の幅寸法
は、前記ガイド面部17Cに嵌合する幅寸法に形成され
ており、さらに、図4に詳細を示すように、前記補助面
部17Aと係合する水平な底面部20Aと、この底面部
20Aに続くとともに前記傾斜面部17Bと係合する傾
斜面部20Bとでなる他面を有している。また、この傾
斜面部20Bの反対側は、フレーム2の穴2Aと密着可
能な一面である円弧状の上面部20Cとなっており、こ
の上面部20Cの頂点には、クサビ部材20とフレーム
2の穴2Aとの一点接触を避けるために、当該上面部2
0Cの傾斜方向に沿った逃げ溝20Dが形成されてい
る。
【0025】また、このクサビ部材20において傾斜面
部20Bとは反対側の端部には、一端からわずかに離れ
た位置に、幅方向に連続する突起部20Eが形成されて
いる。そして、底面部20Aから突起部20Eの上端面
までの高さ寸法は、底面部20Aから上面部20Cの頂
点までの高さ寸法よりも低くなっており、かつ、底面部
20Aから上面部20Cの頂点までの高さ寸法は、版胴
ボックス12のガイド溝17における補助面部17Aと
フレーム2の穴2Aとの間の隙間S内に収納可能な大き
さに形成されている。
【0026】従って、クサビ部材20は、ガイド溝17
内を前後移動可能であり、図3に示すように、前進した
とき上面部20Cがフレーム2の穴2Aと密着し、言い
換えれば傾斜面部20Bが版胴ボックス12を押圧し、
クサビ部材20を押当てることとなる。つまり、クラン
プ状態となる。また、図1,3に示すように、クサビ部
材20が後退したとき、上面部20Cとフレーム2の穴
2Aとが離れアンクランプ状態となる。
【0027】このようなクサビ部材20は、駆動機構2
1の駆動により前後移動可能となっている。すなわち、
駆動機構21は油圧シリンダ22を備えて構成され、こ
の油圧シリンダ22のピストン23には、クサビ部材2
0の突起部20Eの幅寸法よりわずかに幅広の凹状の引
っ掛け溝23Aが形成されており、この引っ掛け溝23
Aがクサビ部材20の突起部20Eと係合しあい、シリ
ンダ22の駆動によるピストン23の前後動でクサビ部
材20が前後動できるようになっている。
【0028】このような油圧シリンダ22には油圧配管
25が接続されており、この油圧配管25は、印刷機の
運転が中止されたとき、クサビ部材20、ピストン2
3、シリンダ22が版胴ボックス12と共にわずかの角
度の範囲内で回動ないし出入りするため、フレキシビリ
ティを持ったホース管となっている。また、図4に示す
ように、版胴ボックス12の側面にはねじ穴12Aが切
られており、一方、シリンダ22にはボルト穴22Aが
明けられている。従って、シリンダ22を版胴ボックス
12の側面に押し当て、ボルト穴22Aからボルト26
を差し込むとともに、このボルト26をねじ穴12Aに
螺合させることにより、シリンダ22の版胴ボックス1
2への取り付けが可能となっている。
【0029】このようなクサビ部材20が押圧する方
向、つまり、クランプ手段15が設けられる位相は、図
5に示すように、そのクサビ部材20が設けられた回転
胴が、この回転胴に接触する他の回転胴から受ける径方
向の力の合力の方向に一致するように設定されているす
なわち、図5中、上側に配置されるゴム胴4Aでは、こ
のゴム胴4Aと接触し互いに押圧し合っている版胴3A
とが、それぞれ押されて力が働く合力方向(矢印A)と
同じ方向に一致して設けられ、かつ、力が働く向きとは
反対側に設けられている。
【0030】また、版胴3Aにおいては、この版胴3A
と接触し互いに押圧し合っているゴム胴4Aと、図中下
側の版胴3Aとがあるため、上側の版胴3Aに働く力は
両者4A,3Aの合力の方向(矢印B)と同じ方向に一
致して設けられ、かつ、力が働く向きとは反対側に設け
られている。以上と同様に、図中下側の版胴3Aにおい
ては矢印Cと同じ方向に一致して設けられ、かつ、力が
働く向きとは反対側に、図中下側のゴム胴4Aにおいて
は矢印Dと同じ方向に一致して設けられ、かつ、力が働
く向きとは反対側にそれぞれ設けられている。
【0031】そして、ここにおいて、前記版胴ボックス
12のガイド溝17、クサビ部材20、駆動機構21を
含んで、前記印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置1
5が構成されている。
【0032】次に、本実施形態の作用を説明する。ま
ず、クサビ部材20の突起部20Eと、油圧シリンダ2
2のピストン23の引っ掛け溝23Aとを係合させると
ともに、クサビ部材20を版胴ボックス12のガイド溝
17内に嵌合させ、シリンダ22をボルト26で版胴ボ
ックス12に取り付ける。
【0033】印刷機の運転を開始する前に、油圧シリン
ダ22を駆動させてピストン23を前進させる。ピスト
ン23の前進につれクサビ部材20も前進する。クサビ
部材20がその傾斜面部20Bを介して版胴ボックス1
2のガイド溝17の斜面部17Bに沿って前進すると、
クサビ部材20の上面部20Cがフレーム2の穴2Aに
接近してついには密着し、これにより、版胴ボックス1
2とフレーム2とがクランプ状態となる。そして、クラ
ンプ状態を保持したまま印刷機の運転が開始される。
【0034】クランプ装置15のクランプ状態を解除し
たい場合には、印刷機の運転が止まっているときに、シ
リンダ22を駆動させてピストン23を後退させる。ク
サビ部材20が版胴ボックス12の傾斜面部17Bに沿
って後退することにより、フレーム2の穴2Aから離
れ、版胴ボックス12とフレーム2とがアンクランプ状
態となる。
【0035】前述のような本実施の形態によれば次のよ
うな効果がある。すなわち、印刷機の運転中は版胴ボッ
クス12とフレーム2の穴2Aとの間の隙間Sが完全に
剛体で塞がれるので、版胴ボックス12ないし胴3Aの
振動を防止し、ひいてはショックマークの解消ないし大
幅な軽減を実現できる。
【0036】また、油圧シリンダ22の油圧配管25
は、フレキシビリティを持ったホース管となっているの
で、クサビ部材20、ピストン23、シリンダ22が、
印刷機の運転の停止中に、版胴ボックス12と共にわず
かな範囲で回動ないし出入りするとき、それらの動きを
妨げない。
【0037】さらに、クランプ装置15は、胴ボックス
12のガイド溝17にクサビ部材20を、ピストン23
を介して油圧シリンダ22の駆動により出入りさせるよ
うに構成されているので、構造が簡単であるとともに、
クサビ部材20の出入りで胴ボックス12を押圧するた
め、少ない力でクランプが可能となる。その上、クラン
プ、アンクランプの切り換えが短時間で行える。
【0038】図6,7には、本発明の第2実施形態のク
ランプ装置35が示されている。この実施形態におい
て、前記第1実施形態のクランプ装置15と同様の構
造、部材には、同一符号を付すとともに、その詳細な説
明は省略または簡略化する。このクランプ装置35は、
前記第1実施形態のクランプ装置15でガイド溝17を
版胴ボックス12に形成し、油圧シリンダ22を版胴ボ
ックス12に取り付けたものを、ガイド溝37をフレー
ム2の穴2Aに設けるとともに、シリンダ42もフレー
ム2に取り付けるようにしたものである。
【0039】すなわち、フレーム2の穴2Aにはガイド
溝37が形成され、このガイド溝37は、フレーム2の
穴2Aに形成された傾斜面部37Aと、所定幅寸法に形
成されたガイド面部37Bとを有している。そして、こ
のガイド溝37にはクサビ部材40が係合可能となって
いる。このクサビ部材40は上記ガイド面部37B内に
嵌まり込む幅寸法に形成され、その幅方向に、版胴ボッ
クス12の外周に沿った円弧状の底面部40Aが形成さ
れている。この底面部40Aの幅方向中央部にはクサビ
部材40の長手方向に沿って逃げ溝40Dが切られ、ク
サビ部材40が一点で版胴ボックス12に接触すること
を防止している。
【0040】クサビ部材40の底面部40Aの反対側一
部には、フレーム2に形成されている傾斜面部37Aと
係合する傾斜面部40Bが形成され、さらに、クサビ部
材40において傾斜面部40Bの内側には、底面部40
Aから傾斜面部40B側に突出し、かつ、幅方向に連続
する突起部40Eが形成されている。
【0041】クサビ部材40の突起部40Eには、凹状
の引っ掛け溝43Aを有するピストン43が係合可能と
なっている。シリンダ42の側面にはボルト穴42Aが
明けられており、一方、フレーム2にはねじ穴2Bが切
られ、ピストン43を備えたシリンダ42は、ボルト4
6をボルト穴42Aから差し込み、ねじ穴2Bに螺合さ
せることによりフレーム2に取り付けられている。な
お、シリンダ42には、フレーム2の内側側面に対する
版胴ボックス12の内側側面の出っ張り寸法よりも大き
な寸法の突出部42Aが形成されており、ピストン43
の前後動は、この突出部42Aの範囲内で行われるよう
になっている。
【0042】シリンダ42はフレーム2に取り付けられ
ており、また、クサビ部材40もフレーム2に形成され
た係合部37に嵌合されているため、これらは、印刷機
の運転が中止されたときでも版胴ボックス12と共には
回転しない。従って、シリンダ42の油圧配管45をフ
レキシビリティなものとしなくてもよく、固定配管が可
能となる。
【0043】なお、このような第2実施形態のクランプ
装置35の位相も、図5に示すような前記第1実施形態
と同様である。
【0044】このような第2実施形態でも前述と同様の
作用、効果を生じる他、油圧配管45を固定配管とでき
るので、配管が容易となるという効果と、シリンダ42
をフレーム2に取り付けることができるので、前記第1
実施形態の版胴ボックス12に取り付ける場合よりも、
手を差し込みやすいこと等もあって取り付け作業が容易
となり、かつ、固定を強固になし得るという効果があ
る。
【0045】なお、本発明は前述の各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で
あれば次に示すような変形の形態を含むものである。例
えば、前記各実施の形態では、クランプ装置15,35
を版胴ボックス12とフレーム2の穴2Aとに取り付け
たが、これに限らない。場合によっては、各回転胴の胴
圧調整機能上、例えば一対の版胴のうち下側の版胴3A
に、偏芯機構がダブル、つまり版胴ボックス12とフレ
ーム2の穴2Aとの間にさらに偏芯スリーブが介在さ
れ、従って、隙間もダブルに存在することがある。この
ような場合に、クランプ装置15を版胴ボックス12と
偏芯スリーブとの間に設け、または、クランプ装置35
を偏芯スリーブとフレーム2の穴2Aとの間に設け、ダ
ブル隙間の一方をゼロとしてトータル隙間を半減させる
ようにしてもよい。あるいは、スペースがあれば、クラ
ンプ装置15,35を増やすことで、ダブル隙間の双方
をゼロとすることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の印刷機
の回転胴軸受け部のクランプ装置によれば、軸受け部と
フレームの穴の隙間が完全に剛体で塞がれてゼロとなる
ので、印刷機の運転中にクランプ装置を作用させれば、
軸受け部と回転胴の振動を防止でき、これにより、印刷
される紙へ生じるショックマークを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷機の回転胴軸
受け部のクランプ装置を示す縦断面図である。
【図2】第1実施形態の要部を示しアンクランプ状態を
示す縦断面図である。
【図3】第1実施形態の要部を示しクランプ状態を示す
縦断面図である。
【図4】第1実施形態のクランプ装置を示す分解斜視図
である。
【図5】第1実施形態の各回転胴に掛かる力の作用とク
ランプ装置との関係を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る印刷機の回転胴軸
受け部のクランプ装置を示す縦断面図である。
【図7】第2実施形態のクランプ装置を示す分解斜視図
である。
【図8】一般的なオフセット印刷機における胴の配列を
示す図である。
【図9】一般的なオフセット印刷機における胴の配列を
示す斜視図である。
【図10】一般的なオフセット印刷機における胴と軸受け
部とフレームとの関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 印刷機のフレーム 3A,3B 回転胴である版胴 4A,4B 回転胴であるゴム胴 12 軸受け部を構成する版胴ボックス 13 軸受け部を構成するゴム胴ボックス 15,35 クランプ装置 17,37 ガイド溝 20,40 押圧部材であるクサビ部材 22,42 駆動機構を構成する油圧シリンダ S 胴ボックスとフレームの穴との隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット印刷機の回転胴を支持するフ
    レームに設けられて前記回転胴を回転自在に支持する軸
    受け部を、前記フレームにクランプする印刷機のクラン
    プ装置であって、前記軸受け部をその径方向一方側に押
    圧してこの軸受け部を前記フレームに押当てる押圧手段
    を有することを特徴とする印刷機の回転胴軸受け部のク
    ランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷機の回転胴軸受け
    部のクランプ装置において、前記押圧手段は、解除可能
    となっていることを特徴とする印刷機の回転胴軸受け部
    のクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷機の回転
    胴軸受け部のクランプ装置において、前記押圧手段は、
    一面が前記フレームの穴に当接可能となり他面は前記軸
    受け部を押圧する押圧部材と、前記軸受け部に形成され
    前記押圧部材を前記軸受け部の径方向と交差する方向に
    移動自在にガイドするガイド溝と、前記軸受け部に設け
    られ前記押圧部材を移動させる駆動機構とを備え、前記
    押圧部材の他面とガイド溝との接触部のうちの少なくと
    もいずれか一方には傾斜部が形成されていることを特徴
    とする印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の印刷機の回転
    胴軸受け部のクランプ装置において、前記押圧手段は、
    一面が前記フレームの穴に当接可能となり他面は前記軸
    受け部を押圧する押圧部材と、前記フレームに形成され
    前記押圧部材を前記軸受け部の径方向と交差する方向に
    移動自在にガイドするガイド溝と、前記フレームに設け
    られ前記押圧部材を移動させる駆動機構とを備え、前記
    押圧部材の一面とガイド溝との接触部のうちの少なくと
    もいずれか一方には傾斜部が形成されていることを特徴
    とする印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷機
    の回転胴軸受け部のクランプ装置において、前記回転胴
    は互いに接触する複数個で構成され、前記押圧部材が押
    圧する方向は、その押圧部材が設けられた回転胴がこの
    回転胴に接触する他の回転胴から受ける径方向の力の合
    力の方向に一致するように設定されていることを特徴と
    する印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置。
JP96194573A 1996-07-24 1996-07-24 印刷機の回転胴軸受け部のクランプ装置 Withdrawn JPH1034876A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2363931A1 (fr) * 1976-09-06 1978-03-31 Hitachi Ltd Dispositif de commande pour convertisseur d'alimentation electrique
JP2013049271A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd ドクターブレード装置及びそれを利用した印刷方法
JPWO2013145355A1 (ja) * 2012-03-30 2015-12-10 日本精工株式会社 転がり軸受装置
CN106891607A (zh) * 2017-03-01 2017-06-27 博艳萍 一种印刷辊支架

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