JP2805663B2 - 配線形成方法 - Google Patents
配線形成方法Info
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- JP2805663B2 JP2805663B2 JP3045422A JP4542291A JP2805663B2 JP 2805663 B2 JP2805663 B2 JP 2805663B2 JP 3045422 A JP3045422 A JP 3045422A JP 4542291 A JP4542291 A JP 4542291A JP 2805663 B2 JP2805663 B2 JP 2805663B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造等に
適用される配線形成方法に関し、特にバリヤメタル構造
を有するコンタクト部にアルミニウム系材料を均一に埋
め込む方法に関する。
適用される配線形成方法に関し、特にバリヤメタル構造
を有するコンタクト部にアルミニウム系材料を均一に埋
め込む方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VLSIやULSI等のように、
半導体装置のデザイン・ルールが高度に縮小されるに伴
い、下層配線と上層配線の接続を図るため層間絶縁膜に
開口される接続孔の開口径も微細化し、アスペクト比が
1を越えるようになっている。上層配線は一般にスパッ
タリング法によりアルミニウム(Al)系材料を被着さ
せることにより形成されているが、高アスペクト比を有
する接続孔を埋め込むには十分な段差被覆性(ステップ
・カバレッジ)を達成することが困難であり断線を生ず
る原因ともなっている。
半導体装置のデザイン・ルールが高度に縮小されるに伴
い、下層配線と上層配線の接続を図るため層間絶縁膜に
開口される接続孔の開口径も微細化し、アスペクト比が
1を越えるようになっている。上層配線は一般にスパッ
タリング法によりアルミニウム(Al)系材料を被着さ
せることにより形成されているが、高アスペクト比を有
する接続孔を埋め込むには十分な段差被覆性(ステップ
・カバレッジ)を達成することが困難であり断線を生ず
る原因ともなっている。
【0003】そこで、段差被覆性の不足を改善するた
め、高温バイアス・スパッタリング法が提案されてい
る。この技術は、例えば「月刊セミコンダクター・ワー
ルド1989年12月号」186〜188ページ(プレ
スジャーナル社刊)や「IEEE/IRPS(1989
年)」210〜214ページに記載されるように、ウェ
ハをヒータ・ブロック等を介して数百℃に加熱し、この
ヒータ・ブロックを介してRFバイアスを印加しながら
スパッタリングを行うものである。この方法によれば、
高温によるAlのリフロー効果とバイアス印加によるイ
オン衝撃とにより段差被覆性を改善し、平坦な表面を有
するAl系材料層を形成することができる。これらの文
献には、Al系材料層の下地としてチタン(Ti)層を
設けた場合に、Ti層がAl原子の表面移動(マイグレ
ーション)に寄与して優れた段差被覆性が達成されるこ
とが記載されている。
め、高温バイアス・スパッタリング法が提案されてい
る。この技術は、例えば「月刊セミコンダクター・ワー
ルド1989年12月号」186〜188ページ(プレ
スジャーナル社刊)や「IEEE/IRPS(1989
年)」210〜214ページに記載されるように、ウェ
ハをヒータ・ブロック等を介して数百℃に加熱し、この
ヒータ・ブロックを介してRFバイアスを印加しながら
スパッタリングを行うものである。この方法によれば、
高温によるAlのリフロー効果とバイアス印加によるイ
オン衝撃とにより段差被覆性を改善し、平坦な表面を有
するAl系材料層を形成することができる。これらの文
献には、Al系材料層の下地としてチタン(Ti)層を
設けた場合に、Ti層がAl原子の表面移動(マイグレ
ーション)に寄与して優れた段差被覆性が達成されるこ
とが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Al系材料
層の下地として設けられるTi層は、バリヤメタルとし
ての機能を果たす。Ti層は低抵抗のオーミック・コン
タクトを達成することからコンタクト材料として有用な
ものであるが、単独ではバリアメタルとしての機能を十
分に果たすことができない。シリコン(Si)基板とA
l系材料層との間にTi層が単独で介在されていても、
SiとTiの反応及びTiとAlの反応の両方が進行す
るため、Si基板へのAlスパイクの発生が防止できな
いためである。このような問題点を解決するため、Ti
層の上にさらにTiN層を積層した2層構造のバリヤメ
タル(Ti/TiN系)が用いられている。さらに、T
iN層の成膜時に酸素を導入してTiON層とした2層
構造のバリヤメタル(Ti/TiON系)も提案されて
いる。これは、TiNの粒界に酸素を偏析させることに
より、Alの粒界拡散の防止効果を一層高めるようにし
たものである。
層の下地として設けられるTi層は、バリヤメタルとし
ての機能を果たす。Ti層は低抵抗のオーミック・コン
タクトを達成することからコンタクト材料として有用な
ものであるが、単独ではバリアメタルとしての機能を十
分に果たすことができない。シリコン(Si)基板とA
l系材料層との間にTi層が単独で介在されていても、
SiとTiの反応及びTiとAlの反応の両方が進行す
るため、Si基板へのAlスパイクの発生が防止できな
いためである。このような問題点を解決するため、Ti
層の上にさらにTiN層を積層した2層構造のバリヤメ
タル(Ti/TiN系)が用いられている。さらに、T
iN層の成膜時に酸素を導入してTiON層とした2層
構造のバリヤメタル(Ti/TiON系)も提案されて
いる。これは、TiNの粒界に酸素を偏析させることに
より、Alの粒界拡散の防止効果を一層高めるようにし
たものである。
【0005】ところが、コンタクト部に予めTi/Ti
ON系のバリヤメタルが形成されている場合、Al系材
料層を高温バイアス・スパッタリング法により被着形成
しようとすると、接続孔の均一な埋め込みが困難とな
る。例えば、図3に示すように、予め不純物拡散領域1
2が形成されてなるシリコン基板11上に、不純物拡散
領域12に臨む接続孔14を有する層間絶縁膜13が積
層され、さらに少なくとも接続孔14を覆ってTi層1
5とTiON層16とが順次積層されてバリヤメタル1
7とされてなるウェハについて、高温バイアス・スパッ
タリング法により例えばAl系材料層18を被着形成し
ようとしても、接続孔14を均一に埋め込むことができ
ず、鬆(す)18が発生し易い。これは、高温スパッタ
リングの過程におけるAlが固体と液体の中間的な状態
にあって下地の表面モホロジーに極めて敏感であること
による。すなわち、TiON層16は柱状結晶構造を有
し、しかもその結晶の長手方向が膜面にほぼ垂直に配向
しているため表面モホロジーが粗く、Al系材料に対す
る濡れ性及び反応性に劣るためである。本発明者らの実
験によれば、TiONとAlとの界面における反応を促
進させるため、成膜速度を一般的な成膜速度の半分程度
に低下させても、埋め込み特性は改善されなかった。
ON系のバリヤメタルが形成されている場合、Al系材
料層を高温バイアス・スパッタリング法により被着形成
しようとすると、接続孔の均一な埋め込みが困難とな
る。例えば、図3に示すように、予め不純物拡散領域1
2が形成されてなるシリコン基板11上に、不純物拡散
領域12に臨む接続孔14を有する層間絶縁膜13が積
層され、さらに少なくとも接続孔14を覆ってTi層1
5とTiON層16とが順次積層されてバリヤメタル1
7とされてなるウェハについて、高温バイアス・スパッ
タリング法により例えばAl系材料層18を被着形成し
ようとしても、接続孔14を均一に埋め込むことができ
ず、鬆(す)18が発生し易い。これは、高温スパッタ
リングの過程におけるAlが固体と液体の中間的な状態
にあって下地の表面モホロジーに極めて敏感であること
による。すなわち、TiON層16は柱状結晶構造を有
し、しかもその結晶の長手方向が膜面にほぼ垂直に配向
しているため表面モホロジーが粗く、Al系材料に対す
る濡れ性及び反応性に劣るためである。本発明者らの実
験によれば、TiONとAlとの界面における反応を促
進させるため、成膜速度を一般的な成膜速度の半分程度
に低下させても、埋め込み特性は改善されなかった。
【0006】このように、上述したような技術では高い
バリヤ性と優れた段差被覆性を同時に満足し得るコンタ
クト形成を行うことが困難である。そこで、本発明の目
的は、上述のような問題点にかんがみ、高いバリヤ性と
優れた段差被覆性を同時に満足し得るコンタクト形成を
行うことを可能となす配線形成方法を提供することにあ
る。
バリヤ性と優れた段差被覆性を同時に満足し得るコンタ
クト形成を行うことが困難である。そこで、本発明の目
的は、上述のような問題点にかんがみ、高いバリヤ性と
優れた段差被覆性を同時に満足し得るコンタクト形成を
行うことを可能となす配線形成方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために提案される本発明に係る配線形成方法は、基
板上の絶縁膜に開口された接続孔の少なくとも底部及び
側壁部を第1のチタン(Ti)層、チタン化合物層、第
2のチタン(Ti)層がこの順に積層されてなるバリヤ
メタルで被覆する工程と、前記基板を450〜550℃
の範囲で加熱し、且つ成膜速度を0.6μm/分以下と
して少なくとも前記接続孔を充填するごとくアルミニウ
ム系材料層を形成する工程とを有するものである。
するために提案される本発明に係る配線形成方法は、基
板上の絶縁膜に開口された接続孔の少なくとも底部及び
側壁部を第1のチタン(Ti)層、チタン化合物層、第
2のチタン(Ti)層がこの順に積層されてなるバリヤ
メタルで被覆する工程と、前記基板を450〜550℃
の範囲で加熱し、且つ成膜速度を0.6μm/分以下と
して少なくとも前記接続孔を充填するごとくアルミニウ
ム系材料層を形成する工程とを有するものである。
【0008】Al系材料層を形成には、高温スパッタリ
ング、高温CVD、高温蒸着等を用いることができる。
他の本発明に係る配線形成方法は、前述した方法におけ
るAl系材料層の工程を2段階に分け、接続孔を充填し
ない程度にバリヤメタル上に第1のAl系材料層を形成
した後、基板を加熱しながら少なくとも接続孔を充填す
るごとく第2のAl系材料層を形成するものである。
ング、高温CVD、高温蒸着等を用いることができる。
他の本発明に係る配線形成方法は、前述した方法におけ
るAl系材料層の工程を2段階に分け、接続孔を充填し
ない程度にバリヤメタル上に第1のAl系材料層を形成
した後、基板を加熱しながら少なくとも接続孔を充填す
るごとく第2のAl系材料層を形成するものである。
【0009】ここで、Al系材料層を形成する際の基板
の加熱温度を450〜550℃とし、且つ成膜速度を
0.6μm/分以下とする。ここでのAl系材料層を形
成にも、高温スパッタリング、高温CVD、高温蒸着等
を用いることができる。
の加熱温度を450〜550℃とし、且つ成膜速度を
0.6μm/分以下とする。ここでのAl系材料層を形
成にも、高温スパッタリング、高温CVD、高温蒸着等
を用いることができる。
【0010】
【作用】本発明方法は、Ti/TiON系の2層構造バ
リヤメタルにさらにTi層を追加し、Al系材料層との
接触面をTi層とすることにより、Al系材料と下地と
の濡れ性及び反応性が向上され、接続孔の埋め込みが容
易化される。
リヤメタルにさらにTi層を追加し、Al系材料層との
接触面をTi層とすることにより、Al系材料と下地と
の濡れ性及び反応性が向上され、接続孔の埋め込みが容
易化される。
【0011】本発明方法において、Al系材料層を形成
する際、450〜550℃の範囲で加熱される。この温
度範囲は、Al系材料が基板上に被着された際のマイグ
レーション特性を考慮して設定されたものである。一般
に共晶を形成する合金等を真空薄膜形成技術により成膜
する場合、共融点のおおよそ75%以下の温度では、タ
ーゲットや蒸発源等から飛来して基板へ到達した原子が
該基板上でマイグレーションを起こさないとされてい
る。Al系材料として代表的なAl−1%Siを用いる
とき、この材料の共融点は約580℃であるから、45
0℃より低い温度域ではマイグレーションが抑制され、
接続孔の埋め込みが困難となる。また、550℃より高
い温度域では逆にマイグレーションが促進され過ぎて島
状に膜成長が開始され、得られるAl系材料層の組織が
不連続となり易い。
する際、450〜550℃の範囲で加熱される。この温
度範囲は、Al系材料が基板上に被着された際のマイグ
レーション特性を考慮して設定されたものである。一般
に共晶を形成する合金等を真空薄膜形成技術により成膜
する場合、共融点のおおよそ75%以下の温度では、タ
ーゲットや蒸発源等から飛来して基板へ到達した原子が
該基板上でマイグレーションを起こさないとされてい
る。Al系材料として代表的なAl−1%Siを用いる
とき、この材料の共融点は約580℃であるから、45
0℃より低い温度域ではマイグレーションが抑制され、
接続孔の埋め込みが困難となる。また、550℃より高
い温度域では逆にマイグレーションが促進され過ぎて島
状に膜成長が開始され、得られるAl系材料層の組織が
不連続となり易い。
【0012】一方、0.6μm/分以下の成膜速度は、
一般的な真空薄膜形成技術においてはかなり遅い速度で
ある。例えば、スパッタリングを行う場合、装置内の放
出ガスが不純物として膜中に取り込まれることを防止す
るため、成膜速度は1μm/分以上となされる。本発明
方法では、Al系材料と下地との反応を促進しながら埋
め込みを進行させるため、成膜速度を低下させて相互の
接触時間を長く確保するようにしている。
一般的な真空薄膜形成技術においてはかなり遅い速度で
ある。例えば、スパッタリングを行う場合、装置内の放
出ガスが不純物として膜中に取り込まれることを防止す
るため、成膜速度は1μm/分以上となされる。本発明
方法では、Al系材料と下地との反応を促進しながら埋
め込みを進行させるため、成膜速度を低下させて相互の
接触時間を長く確保するようにしている。
【0013】
【実施例】実施例1 本実施例は、1段階の高温スパッタリングによりAl−
1%Si合金によるコンタクト・ホールの埋め込みを行
った例である。このプロセスを、図1(a)及び(b)
を参照しながら説明する。
1%Si合金によるコンタクト・ホールの埋め込みを行
った例である。このプロセスを、図1(a)及び(b)
を参照しながら説明する。
【0014】まず、図1(a)に示されるように、予め
不純物拡散領域2が形成されたシリコン基板1上に酸化
シリコン等からなる層間絶縁膜3が積層され、層間絶縁
膜3に不純物拡散領域2に臨むコンタクト・ホール4が
開口されてなる基体を用意し、その全面に、第1のTi
層5、TiON層6、第2のTi層7を連続工程により
順次積層してバリヤメタル8を形成する。
不純物拡散領域2が形成されたシリコン基板1上に酸化
シリコン等からなる層間絶縁膜3が積層され、層間絶縁
膜3に不純物拡散領域2に臨むコンタクト・ホール4が
開口されてなる基体を用意し、その全面に、第1のTi
層5、TiON層6、第2のTi層7を連続工程により
順次積層してバリヤメタル8を形成する。
【0015】ここで、第1のTi層5及び第2のTi層
7は、一例としてAr流量100SCCM、ガス圧0.
47Pa(3.5mTorr)、DCスパッタ・パワー
4kW、基板温度300℃、スパッタ時間5秒、スパッ
タ速度0.36μm/分の条件でスパッタリングを行う
ことにより、それぞれ約300 の厚さに形成する。
7は、一例としてAr流量100SCCM、ガス圧0.
47Pa(3.5mTorr)、DCスパッタ・パワー
4kW、基板温度300℃、スパッタ時間5秒、スパッ
タ速度0.36μm/分の条件でスパッタリングを行う
ことにより、それぞれ約300 の厚さに形成する。
【0016】また、TiON層6は、一例としてAr流
量40SCCM、H2 −6%O2 混合ガス流量70SC
CM、ガス圧0.47Pa(3.5mTorr)、DC
スパッタ・パワー5kW、基板温度150℃、スパッタ
時間60秒、スパッタ速度0.1μm/分の条件でスパ
ッタリングを行うことにより、約1000 の厚さに形
成する。
量40SCCM、H2 −6%O2 混合ガス流量70SC
CM、ガス圧0.47Pa(3.5mTorr)、DC
スパッタ・パワー5kW、基板温度150℃、スパッタ
時間60秒、スパッタ速度0.1μm/分の条件でスパ
ッタリングを行うことにより、約1000 の厚さに形
成する。
【0017】次に、一例としてAr流量100SCC
M、ガス圧0.47Pa(3.5mTorr)、DCス
パッタ・パワー4.5kW、RFバイアス・パワー0
V、基板温度500℃、スパッタ時間100秒、スパッ
タ速度0.3μm/分の条件でスパッタリングを行うこ
とにより、Al−1%Si層9を約5000 の厚さに
形成する。この条件では、Al−1%Si合金と下地の
第2のTi層7との接触時間を長く確保することがで
き、両者の間の反応が促進されながらコンタクト・ホー
ル4の埋め込みが進行する。この結果、図1(b)に示
されるように、鬆が発生することなく良好な埋め込みが
達成される。
M、ガス圧0.47Pa(3.5mTorr)、DCス
パッタ・パワー4.5kW、RFバイアス・パワー0
V、基板温度500℃、スパッタ時間100秒、スパッ
タ速度0.3μm/分の条件でスパッタリングを行うこ
とにより、Al−1%Si層9を約5000 の厚さに
形成する。この条件では、Al−1%Si合金と下地の
第2のTi層7との接触時間を長く確保することがで
き、両者の間の反応が促進されながらコンタクト・ホー
ル4の埋め込みが進行する。この結果、図1(b)に示
されるように、鬆が発生することなく良好な埋め込みが
達成される。
【0018】実施例2 本実施例は、2段階のスパッタリングによりAl−1%
Si合金によるコンタクト・ホールの埋め込みを行った
例である。このプロセスを、前述の図1とともに図2を
参照しながら説明する。
Si合金によるコンタクト・ホールの埋め込みを行った
例である。このプロセスを、前述の図1とともに図2を
参照しながら説明する。
【0019】まず、前述した図1(a)に示されるもの
と同じ基体を用意し、1段階目のスパッタリングを行
う。このときの条件は、一例としてAr流量100SC
CM、ガス圧0.47Pa(3.5mTorr)、DC
スパッタ・パワー22.5kW、RFバイアス・パワー
0V、スパッタ時間5秒、スパッタ速度1.2μm/分
とし、基板加熱は行わない。この結果、図2に示される
ように、接続孔4のパターンに倣って約1000 の厚
さの第1のAl−1%Si層9aがコンフォーマルに成
膜される。
と同じ基体を用意し、1段階目のスパッタリングを行
う。このときの条件は、一例としてAr流量100SC
CM、ガス圧0.47Pa(3.5mTorr)、DC
スパッタ・パワー22.5kW、RFバイアス・パワー
0V、スパッタ時間5秒、スパッタ速度1.2μm/分
とし、基板加熱は行わない。この結果、図2に示される
ように、接続孔4のパターンに倣って約1000 の厚
さの第1のAl−1%Si層9aがコンフォーマルに成
膜される。
【0020】続いて、2段階目として基板の裏面を高温
のArガスに接触させることにより、基板を約500℃
に加熱し、DCスパッタ・パワー10.5kW、RFバ
イアス・パワー300V(13.56MHz)、スパッ
タ時間40秒、スパッタ速度0.6μm/分の条件で高
温バイアス・スパッタリングを行う。これにより、Al
−1%Si合金がさらに4000 堆積されて第2のA
l−1%Si層(図示せず。)が形成され、最終的には
図1(b)に示されるように、5000 の厚さのAl
−1%Si層9が基体の全面に形成される。本実施例に
おいても、コンタクト・ホール4は、鬆を発生すること
なく均一に埋め込まれる。
のArガスに接触させることにより、基板を約500℃
に加熱し、DCスパッタ・パワー10.5kW、RFバ
イアス・パワー300V(13.56MHz)、スパッ
タ時間40秒、スパッタ速度0.6μm/分の条件で高
温バイアス・スパッタリングを行う。これにより、Al
−1%Si合金がさらに4000 堆積されて第2のA
l−1%Si層(図示せず。)が形成され、最終的には
図1(b)に示されるように、5000 の厚さのAl
−1%Si層9が基体の全面に形成される。本実施例に
おいても、コンタクト・ホール4は、鬆を発生すること
なく均一に埋め込まれる。
【0021】以上のプロセスにおいて、スパッタリング
を2段階に分け、その最初の段階において基板加熱を行
わないのは、成膜の初期から基板を高温に加熱した場合
に発生する島状成長を防止するためである。このような
2段階プロセスでは、成膜途中で条件を切り換えること
が必要となるが、1段階目のスパッタリングは高速で行
うことができ、2段階目の高温バイアス・スパッタリン
グも前述の実施例1の高温スパッタリングよりも高速化
することができる。したがって、成膜プロセス全体に要
する時間は大幅に短縮され、スループットが向上する。
を2段階に分け、その最初の段階において基板加熱を行
わないのは、成膜の初期から基板を高温に加熱した場合
に発生する島状成長を防止するためである。このような
2段階プロセスでは、成膜途中で条件を切り換えること
が必要となるが、1段階目のスパッタリングは高速で行
うことができ、2段階目の高温バイアス・スパッタリン
グも前述の実施例1の高温スパッタリングよりも高速化
することができる。したがって、成膜プロセス全体に要
する時間は大幅に短縮され、スループットが向上する。
【0022】
【発明の効果】上述したように、本発明方法は、3層構
造のバリヤメタル、特に第1のチタン層、チタン化合物
層、第2のチタン層の3層構造のバリヤメタルにより優
れたバリヤ性が達成されるとともに、Al系材料層との
接触面にTi層が配されることにより優れた段差被覆性
が保障される。さらに、成膜工程の少なくとも一部にお
いて行われる高温スパッタリングの条件が最適化される
ことにより、Al系材料による接続孔の埋め込みを高い
信頼性及び再現性をもって行うことが可能となる。
造のバリヤメタル、特に第1のチタン層、チタン化合物
層、第2のチタン層の3層構造のバリヤメタルにより優
れたバリヤ性が達成されるとともに、Al系材料層との
接触面にTi層が配されることにより優れた段差被覆性
が保障される。さらに、成膜工程の少なくとも一部にお
いて行われる高温スパッタリングの条件が最適化される
ことにより、Al系材料による接続孔の埋め込みを高い
信頼性及び再現性をもって行うことが可能となる。
【0023】したがって、本発明方法を用いることによ
り微細なデザイン・ルールに基づいて高集積度及び高性
能が要求される半導体装置の製造を容易に実現すること
ができる。
り微細なデザイン・ルールに基づいて高集積度及び高性
能が要求される半導体装置の製造を容易に実現すること
ができる。
【図1】本発明方法の一例を工程順に示す概略断面図で
あり、(a)はコンタクト・ホールの形成された層間絶
縁膜上に3層構造のバリヤメタルが積層された状態を示
し、(b)は上記コンタクト・ホールがAl−1%Si
層により良好に充填された状態を示す。
あり、(a)はコンタクト・ホールの形成された層間絶
縁膜上に3層構造のバリヤメタルが積層された状態を示
し、(b)は上記コンタクト・ホールがAl−1%Si
層により良好に充填された状態を示す。
【図2】本発明方法の他の例を示し、コンタクト・ホー
ルが第1のAl−1%Si層により途中まで充填された
状態を示す概略断面図である。
ルが第1のAl−1%Si層により途中まで充填された
状態を示す概略断面図である。
【図3】従来の配線形成方法において、2層構造のバリ
ヤメタルを有するコンタクト・ホール内にAl系材料が
均一に埋め込まれず鬆が発生した状態を示す概略断面図
である。
ヤメタルを有するコンタクト・ホール内にAl系材料が
均一に埋め込まれず鬆が発生した状態を示す概略断面図
である。
1 シリコン基板 2 不純物拡散領域 3 層間絶縁膜 4 コンタクト・ホール 5 第1のTi層 6 TiON層 7 第2のTi層 8 バリヤメタル 9 Al−1%Si層 9a 第1のAl−1%Si層
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上の絶縁膜に開口された接続孔の少
なくとも底部及び側壁部を第1のチタン(Ti)層、チ
タン化合物層、第2のチタン(Ti)層がこの順に積層
されてなるバリヤメタルで被覆する工程と、 前記基板を450〜550℃の範囲で加熱し、且つ成膜
速度を0.6μm/分以下として少なくとも前記接続孔
を充填するごとくアルミニウム系材料層を形成する工程
とを有することを特徴とする配線形成方法。 - 【請求項2】 基板上の絶縁膜に開口された接続孔の少
なくとも底部及び側壁部を第1のチタン層、チタン化合
物層、第2のチタン層がこの順に積層されてなるバリヤ
メタルで被覆する工程と、 前記接続孔を充填しない程度に前記バリヤメタル上に第
1のアルミニウム系材料層を形成する工程と、 前記基板を加熱しながら少なくとも前記接続孔を充填す
るごとく第2のアルミニウム系材料層を形成する工程と
を有することを特徴とする配線形成方法。 - 【請求項3】 前記第2のアルミニウム系材料層の形成
に際して前記基板の加熱温度を450〜550℃とし、
且つ成膜速度を0.6μm/分以下とすることを特徴と
する請求項2記載の配線形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3045422A JP2805663B2 (ja) | 1991-02-19 | 1991-02-19 | 配線形成方法 |
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