JP2805554B2 - 金融自動化機器 - Google Patents

金融自動化機器

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JP2805554B2
JP2805554B2 JP30816391A JP30816391A JP2805554B2 JP 2805554 B2 JP2805554 B2 JP 2805554B2 JP 30816391 A JP30816391 A JP 30816391A JP 30816391 A JP30816391 A JP 30816391A JP 2805554 B2 JP2805554 B2 JP 2805554B2
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浩之 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関で使用される
金融自動化機器(CD/ATM)、特に視覚障害者の使
用に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金融機関等は晴眼者及び視覚障害
者が現金等の取り扱いができるように操作部が特定した
配列によるキーボードになっており、操作者はその自動
化機器からの案内に対応して上記キーボードを操作して
金融等の取り引きを行っていたが、近年の金融機関等に
備えられている自動化機器は表示部のCRT画面上にタ
ッチセンサーを設けてそのCRT画面に直接手で触れる
ことにより操作可能な自動化機器が主流となってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の金
融自動化機器では、視覚障害者が使用可能にするために
は旧来のキーボードを付加して操作をさせなければなら
ないが、現在の金融機関等の自動化機器は取り引き業務
の拡大により短時間で対処しなければならず、キーボー
ドでは到底対応できず晴眼者へのサービスを低減させる
こととなりタッチセンサー方式の取り引き業務を外すこ
とができず視覚障害者に対して排他的であるという問題
があった。
【0004】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、晴眼者にはタッチセンサーによる取り引
き業務を可能にすると共に視覚障害者にはキーボードに
よる取り引き業務を可能にすることができる金融自動化
機器を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金融自動化
機器は、金融取引業務の案内を表示すると共に、入金、
出金及び訂正等の金融取引情報を入力するタッチセンサ
付入力用表示部を備えた金融自動化機器において、視覚
障害者用に設けられ、通常は入力が無効とされているキ
ーボードと、視覚障害者用に設けられた聞き取り専用の
通信機具と、該通信機具の接続を認識したとき、前記タ
ッチセンサ付入力用表示部の表示を消してタッチセンサ
による入力を無効にすると共に、キーボードからの入力
を有効にして金融取引業務を可能にする視覚障害者用金
融取引手段と、前記通信機具の接続を認識したとき、該
通信機具を介して音声により金融取引業務の選択を案内
し、前記キーボードからの入力に応じて金融取引業務の
選択を誘導する音声ガイダンス手段とを備えたものであ
る。
【0006】
【作用】本発明に於いては、通信機具が接続されると、
視覚障害者用金融取引手段が、タッチセンサ付入力用表
示部の表示を消してタッチセンサによる入力を無効にす
ると共に、視覚障害者用のキーボードからの入力を有効
にして金融取引業務を可能にし、一方、音声ガイダンス
手段が、通信機具を介して音声により金融取引業務の選
択を案内し、キーボードからの入力に応じて金融取引業
務の選択を誘導する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す金融自動化機
器のブロック回路図、図2は図1の操作表示部を示す外
観図、図3は図1の装置全体を示す外観図である。1は
タッチセンサー付CRTで、CRT画面に表示された各
取引業務の項目或いはデータ等を直接手で接触して入力
することができる。2はキーボードで、各取引業務の項
目に対応したキー(支払いキー、入金キー、残高キー
等)及びデータの入力に対応したキー(数字キー、単位
キー、確認キー等)が特定した位置に配列して設けられ
ている。このキーボード2は視覚障害者を対象にして使
用されている。3はディスク装置又はフロッピーディス
ク装置で、取り引きされたデータ等が格納される。4は
視覚障害者用に用いられるハンドセット又はイヤホンセ
ットで、イヤホンセットにはイヤホン4aと本体装置に
設けられたイヤホン4aの差し込み口であるイヤホンジ
ャック4bが用意され、ハンドセットの取り上げ又はイ
ヤホン4aをイヤホンジャック4bに挿入することによ
りフックスイッチがONし、本体装置内のテープ装置が
駆動してハンドセット4又はイヤホン4aから視覚障害
者のための各取引業務の案内及び取引業務をサービスす
ることができる。5はカードリードライト装置で、キャ
シュカード等(磁気カード)に記憶された暗号、銀行支
店名及び残高等をリードすると共に、金融取引が行われ
た後に決済された金額等を記録する。6は取引明細表用
プリンタで、金融取引が行われた後に残高等を印字出力
する。7は通帳記入装置で、金融取引を行う際に通帳が
挿入されるとその取引が終了後に指定された位置に取引
の経過を印字出力する。8は紙幣入出金装置で、金融取
引により紙幣を入出金する装置である。9はメモリで、
通常の金融取引を行う処理プログラム及び視覚障害者用
の金融取引を行う処理プログラム等が予め格納されてい
る。10はCPUで、メモリ9に格納された金融取引処
理プログラムに基づいて各デバイスを制御する。
【0008】11は取扱表示パネルで、各金融取引に於
ける操作内容が表示されている。12は通帳挿入/排出
口で、通帳等の金融取引を行う際に挿入/排出すること
ができる通帳案内口である。13はカード挿入/排出口
で、キャシュカード等の金融取引を行う際に挿入/排出
することができるカード案内口である。14は誤投入異
物返却口で、紙幣以外の物が紙幣出入口(図示せず)に
投入された場合に返却する返却口である。
【0009】本発明の金融自動化機器は上記のように構
成されており、図4は金融取引の動作を示すフローチャ
ート(1)、図5は金融取引の動作を示すフローチャー
ト(2)であり、その動作を説明する。
【0010】ステップ1に於いて、CPU10はメモリ
9に格納された晴眼者用の金融取引プログラムに基づい
てタッチセンサ付CRT1の表示画面に各金融取引の項
目が選択できるように表示させる。
【0011】ステップ2に於いて、CPU10はステッ
プ1において各金融取引の項目を指定する際にタッチセ
ンサ付CRT1の使用を許可して解放し、キーボード2
の使用を許可せずキーロックさせる。
【0012】ステップ3に於いて、CPU10はハンド
セットの取り上げ又はイヤホン4aがイヤホンジャック
4bに挿入されているかどうか判断し、ハンドセットの
取り上げ又はイヤホンが挿入されている場合は視覚障害
者用の金融取引プログラムであるステップ100に進
み、取り上げられていない場合は晴眼者用の金融取引プ
ログラムであるステップ4に進む。
【0013】ステップ4に於いて、CPU10はタッチ
センサ付CRT1に表示された各項目に対して接触して
入力されたかどうかを判断し、入力された場合はステッ
プ5に進み、入力されていない場合はステップ50に進
む。
【0014】ステップ5に於いて、CPU10はタッチ
センサ付CRT1に通帳等の媒体を挿入するように表示
する。
【0015】ステップ6に於いて、CPU10は操作部
に有する取消キーが押下されたかどうか判断し、押下さ
れた場合はステップ1に戻り、押下されない場合はステ
ップ7に進む。
【0016】ステップ7に於いて、CPU10はハンド
セットの取り上げ又はイヤホンが挿入されたかどうか判
断し、ハンドセットの取り上げ又はイヤホンが挿入され
た場合はステップ1に戻り、ハンドセットの取り上げ又
はイヤホンが挿入されていない場合はステップ8に進
む。
【0017】ステップ8に於いて、CPU10は上記操
作において予め規定された時間内に操作されたどうか判
断し、操作がタイムアウトである場合はステップ1に戻
り、タイムアウトでない場合はステップ9に進む。
【0018】ステップ9に於いて、CPU10は通帳挿
入/排出口12或いはカード挿入/排出口13に通帳或
いは磁気カードが挿入されたかどうか判断し、挿入され
ていない場合はステップ6に戻り、挿入されている場合
は、以後、晴眼者モードによる金融取引として各取引が
行われる。
【0019】ステップ50に於いて、CPU10はステ
ップ4でタッチセンサー付CRT1にタッチされない状
態からカード挿入/排出口13に磁気カードが挿入され
ているかどうか判断し、挿入されていない場合はステッ
プ3に戻り、挿入されている場合はステップ51に進
む。
【0020】ステップ51に於いて、CPU10は挿入
された磁気カードがローンカード又はクレジットカード
であるかどうか判断し、ローンカード又はクレジットカ
ードでない場合は、以後、晴眼者による支払取引が行わ
れ、ローンカード又はクレジットカードである場合は、
以後、晴眼者モードによる現金支払いが行われる。
【0021】ステップ100に於いて、CPU10は視
覚障害者用の金融取引としてタッチセンサー付CRT1
の表示画面を消してハンドセット又はイヤホンからの音
声により視覚障害者に対して金融取引を案内する。
【0022】ステップ101に於いて、CPU10は視
覚障害者用の金融取引としてキーボード2の使用を許可
して解放し、タッチセンサー付CRT1の使用を許可せ
ずロックする。
【0023】ステップ102に於いて、CPU10は、
ハンドセットの取り上げ又はイヤホンが挿入されている
かどうか判断し、ハンドセットの取り上げ又はイヤホン
が挿入されていない場合は晴眼者用の金融取引プログラ
ムであるステップ1に戻り、ハンドセットの取り上げ又
はイヤホンが挿入されている場合はステップ103に進
む。
【0024】ステップ103に於いて、CPU10は、
キーボード2にキー入力されているかどうか判断し、キ
ー入力されていない場合はステップ150に進み、キー
入力されている場合はステップ104に進む。
【0025】ステップ104に於いて、CPUはハンド
セット又はイヤホンから視覚障害者に対して一取引業務
を選択するように音声により促す。
【0026】ステップ105に於いて、CPU10は、
操作部に有する取消キーが押下されているかどうか判断
し、押下されている場合はステップ100に戻り、押下
されていない場合はステップ106に進む。
【0027】ステップ106に於いて、CPU10は、
上記キー操作が規定された時間内に処理されたかどうか
判断し、キー操作がタイムアウトである場合はステップ
100に戻り、タイムアウトでない場合はステップ10
7に進む。
【0028】ステップ107に於いて、CPU10は、
通帳挿入/排出口12又はカード挿入/排出口13に通
帳又は磁気カードの媒体が挿入されているかどうか判断
し、挿入されていない場合はステップ105に戻り、挿
入されている場合は、以後、視覚障害者モードによる取
引として各金融取引が行われる。
【0029】ステップ150に於いて、CPU10は、
ステップ103でキーボード2にキー入力されていない
状態からカード挿入/排出口13に磁気カードが挿入さ
れているかどうか判断し、挿入されていない場合はステ
ップ102に戻り、挿入されている場合は、以後、視覚
障害者モードによる支払取引が行われる。
【0030】この様に、視覚障害者用のハンドセット又
はイヤホンとキーボードが自動化機器に備え付けること
により、視覚障害者が安心して金融取引業務を遂行する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、視覚障害
者用のキーボード及び視覚障害者用の金融取引業務を案
内する聞き取り専用の通信機具を備えて金融取引ができ
るようにしたので、視覚障害者が誤って他の入力キーを
入力しても操作を続行することができ、視覚障害者が容
易に金融取引業務を行うことができる。また、通信機具
を接続したときにタッチセンサ付入力用表示部の表示を
消すようにしたので、以後視覚障害者が誤ってタッチセ
ンサ付入力用表示部から入力することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック回路図であ
る。
【図2】図1の操作表示部を示す外観図である。
【図3】図1の装置全体を示す外観図である。
【図4】金融取引の動作を示すフローチャート(1)で
ある。
【図5】金融取引の動作を示すフローチャート(2)で
ある。
【符号の説明】 1 タッチセンサ付CRT 2 キーボード 3 DISK又はFDD 4 ハンドセット又はイヤホンセット 5 カードリードライト装置 6 取引明細表用プリンタ 7 通帳記入装置 8 紙幣入出金装置 9 メモリ 10 CPU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金融取引業務の案内を表示すると共に、
    入金、出金及び訂正等の金融取引情報を入力するタッチ
    センサ付入力用表示部を備えた金融自動化機器におい
    て、 視覚障害者用に設けられ、通常は入力が無効とされてい
    るキーボードと、 視覚障害者用に設けられた聞き取り専用の通信機具と、 該通信機具の接続を認識したとき、前記タッチセンサ付
    入力用表示部の表示を消してタッチセンサによる入力を
    無効にすると共に、キーボードからの入力を有効にして
    金融取引業務を可能にする視覚障害者用金融取引手段
    と、前記通信機具の接続を認識したとき、該通信機具を介し
    て音声により金融取引業務の選択を案内し、前記キーボ
    ードからの入力に応じて金融取引業務の選択を誘導する
    音声ガイダンス手段と を備えたことを特徴とする金融自
    動化機器。
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