JP2805266B2 - 火災報知システムおよび火災報知方法 - Google Patents

火災報知システムおよび火災報知方法

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JP2805266B2
JP2805266B2 JP4184403A JP18440392A JP2805266B2 JP 2805266 B2 JP2805266 B2 JP 2805266B2 JP 4184403 A JP4184403 A JP 4184403A JP 18440392 A JP18440392 A JP 18440392A JP 2805266 B2 JP2805266 B2 JP 2805266B2
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徹男 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災の発生時に所定の
火災報を移信し、防火区域内の不特定多数の者に火災発
生を知らせるための火災報知システムおよび火災報知方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は一般的な火災報知装置の概略構成
図である。この火災報知装置は、一対の線路(L1,L
0)乃至(Ln,L0)にそれぞれ接続されている火災
感知器DETと、ある火災感知器DETが作動したとき
にその旨がこの火災感知器DETに対応した一対の線路
を介して伝えられる火災受信機100とを有しており、
火災受信機100が火災感知器DETの作動を検知した
ときには、所定の火災報を所定の音響機器101に移信
するようになっている。これにより、音響機器101
は、防火区域内に火災警報を報知し、これに基づき、防
火区域内の不特定多数の者は、火災の発生を知ることが
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、火災が実際
に発生していないにもかかわらず、火災感知器の誤作動
等により、火災受信機100は、火災感知器の作動を検
知することがある。上述したような火災報知装置では、
このような場合でも、火災報が音響機器101に移信さ
れ、従って、音響機器101からは火災警報が出力され
る。このような火災警報が報知されたときには、これが
誤まりであることを不特定多数の者に改めて報知するの
が望ましい。しかしながら、従来の火災報知装置では、
一旦報知された火災警報を撤回するような報知はなされ
ず、このため、防火区域内にいる不特定多数の者は、火
災が実際に発生していないにもかかわらず、火災が発生
していると信じ込んでしまうという問題があった。
【0004】本発明は、火災報知がなされるときに、火
災を確認できなかった場合にはこの火災報知を撤回し、
実際には火災が発生していないことを報知することの可
能な火災報知システムおよび火災報知方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ある1つの線路に接続され
ている感知器が作動して所定の火災報が所定の機器に移
信出力されているときに、所定の切替手段が操作される
ことにより、非火災報を前記所定の機器に移信出力する
ようになっており、前記切替手段には、感知器等が接続
されている線路への電源供給を停止するための復旧スイ
ッチが用いられ、該復旧スイッチが操作されて前記所定
の火災報の移信出力が停止するときに、非火災報が移信
出力され、また、前記所定の機器は、地区音響装置また
は非常放送装置であり、非火災報 の移信出力を受けたと
きに、非火災報である旨の警報あるいは音声を防火区域
内に報知することを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、ある1つの
線路に接続されている感知器が作動して所定の火災報が
所定の機器に移信出力されているときに、感知器等が接
続されている線路への電源供給を停止するための復旧ス
イッチが操作されて前記所定の火災報の移信出力が停止
するときに、非火災報を前記所定の機器に移信出力し、
前記所定の機器は、地区音響装置または非常放送装置で
あり、非火災報の移信出力を受けたときに、非火災報で
ある旨の警報あるいは音声を防火区域内に報知すること
を特徴としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る火災報知装置の一実施例の構
成図である。図1を参照すると、本実施例の火災報知装
置1は、一対の地区線路(L1,L0)乃至(Ln,L
0)に、火災感知器DETと発信機Pとがそれぞれ接続
されており、火災感知器DETが作動したとき,あるい
は発信機Pの入力がなされたときには、対応した地区線
路を介してその旨が火災受信機2に伝えられるようにな
っている。また、火災受信機2は、火災感知器DET,
発信機Pの作動状態等に基づき、火災の発生規模を判断
し、火災の発生規模に応じて第1の火災報,第2の火災
報を所定の音響機器3に移信するようになっている。す
なわち、火災の発生規模が差程大きくないと判断したと
きには、第1の火災報AL1を移信し、火災の発生規模
が大きいと判断したときには、第2の火災報AL2を移
信するようになっている。さらに、本実施例では、第1
の火災報が移信されているときに、火災を確認できなか
った場合には、上記火災受信機2は、その旨の非火災報
NALを音響機器3に移信することが可能に構成されて
いる。ここで、本実施例では、音響機器3をも含めた全
体のシステムを火災報知システムとして捉えている。
【0010】図2は図1に示す火災受信機2の具体例を
示す図であり、また、図3は、発信機Pの具体例を示す
図である。なお、図2では、説明の便宜上、一対の地区
線路は2組(L1,L0),(L2,L0)だけ設けら
れているとし、また、この2組の一対の地区線路(L
1,L0),(L2,L0)は、地区線路L1,L2と
して図示されている。
【0011】先づ、図2を参照すると、火災受信機2
は、所定の電圧V(例えば24ボルト)を発生する電源
BTと、線路(L1,L0),(L2,L0)の状態に
応じてそれぞれ作動する地区リレーRa1,Ra2と、
応答線Aの状態に応じて作動する発信機リレーRar
と、火災確認スイッチSWcと、地区リレーRa1,R
a2が作動しリレー接点rca1,rca2が閉となる
ときに抵抗Rz1,Rz2を介して電流が流れ点灯する
地区表示灯LD1,LD2と、発信機リレーRarが作
動しリレー接点rcarが閉となるときに抵抗Rzrを
介して電流が流れ点灯する発信機表示灯LDrと、地区
リレーRa1,Ra2が作動しリレー接点rcb1,r
cb2が閉となるときに所定の入力電圧Vddが抵抗R
1,R2を介してそれぞれ加わり、また、発信機リレー
Rarが作動しリレー接点rcbrが閉となるときに所
定の入力電圧Vddが抵抗Rrを介して加わり、また火
災確認スイッチSWcが閉のとき所定の入力電圧Vdd
が抵抗Rcを介して加わって、これらの入力電圧の加算
演算処理を行なう演算増幅器10と、演算増幅器10の
出力電圧V0と第1の参照電圧Vr1とを比較し、出力
電圧V0が第1の参照電圧Vr1よりも大きいときにハ
イレベルHとなり、第2の火災報AL2を移信出力する
第1のコンパレータ11と、演算増幅器10の出力電圧
V0と第2の参照電圧Vr2とを比較し、出力電圧V0
が第2の参照電圧Vr2よりも大きいときに、ハイレベ
ルHとなる第2のコンパレータ12と、第1のコンパレ
ータ11の出力がロウレベルLであって第2のコンパレ
ータ12の出力がハイレベルHのときにハイレベルとな
り、第1の火災報AL1を移信出力するゲート回路13
と、電源BTからの線路(L1,L0),(L2,L
0),応答線A等への電源供給を停止し、火災報知装置
1全体をリセット,すなわち復旧させるための復旧スイ
ッチSWrstとを有している。
【0012】なお、演算増幅器10の地区リレーRa
1,Ra2,発信機リレーRarに対応した入力抵抗R
1,R2,Rrは、それぞれ抵抗値Rinに設定され、
火災確認スイッチSWcに対応した入力抵抗Rcは、R
1,R2,Rrの1/2の抵抗値(Rin/2)に設定
されている。また、第1,第2のコンパレータ11,1
2の参照電圧Vr1,Vr2は、次式の関係を満たすよ
うに設定されているとする。
【0013】
【数1】 (2×Vdd×Rf/Rin)>Vr1>(Vdd×Rf/Rin) (Vdd×Rf/Rin)>Vr2>0
【0014】ここで、Rfは演算増幅器10の帰還抵抗
RfBの抵抗値である。この際、抵抗値Rin,帰還抵
抗値Rfは、複数の入力が演算増幅器10に加わっても
演算増幅器10の出力電圧V0が飽和しないような値に
予め設定されている。
【0015】また、図3を参照すると、1つの発信機P
は、火災受信機2に、一対の線路,例えば(L1,L
0)と応答線Aとにより接続されており、スイッチSW
pと、応答表示灯LDpとを有している。この発信機P
では、スイッチSWpを閉にすることで入力がなされ、
この場合、一対の線路であるL1とL0とが短絡し、こ
れに対応した地区リレーRa1が作動するようになって
いる。また、応答線Aと線路L0とが短絡して、応答表
示灯LDpが点灯し、また、発信機リレーRarが作動
するようになっている。
【0016】さらに図2を参照すると、本実施例の火災
受信機2には、電源BTと地区リレーRa1,Ran,
発信機リレーRcpmとの間に直列に接続された復旧ス
イッチSWrstのリレー端子側に、電源BTの電圧V
(24ボルト)を例えば5ボルトに分圧する分圧抵抗R
x,Ryと、分圧抵抗Rx,Ryによる分圧電圧レベル
を反転するインバータ回路INVと、インバータ回路I
NVの出力レベルとゲート回路13の出力レベルとの論
理積をとるAND回路14と、AND回路14から正パ
ルスの信号が出力されるときに、非火災報NALを移信
出力する単安定マルチバイブレータMMとが設けられて
いる。
【0017】また、図4は音響機器3の具体例を示す図
である。図4の音響機器3は、火災受信機2からの第1
の火災報AL1,第2の火災報AL2,非火災報NAL
に対応した音声メッセージを警報出力する非常放送装置
として構成されており、火災受信機2からの第1の火災
報AL1,第2の火災報AL2,または非火災報NAL
を受信し、それに応じた音声信号を発生する非常放送装
置本体20と、警戒区域(防火区域)に設置され、非常
放送装置本体50からの音声信号により音声放送を行な
う音響発生器(スピーカ)SP1乃至SPmとを有して
いる。
【0018】次にこのような構成の火災報知装置の動作
を図2に基づき説明する。なお、図2の構成において、
地区線路(L1,L0)と(L2,L0)は、防火区域
内の“地区1”と“地区2”にそれぞれ布線されてお
り、“地区1”,“地区2”ごとに火災感知器DET,
発信機Pが設置されているとする。
【0019】当初、復旧スイッチSWrstは、操作さ
れておらず閉になっており、電源BTから各線路に電源
供給がなされているとする。この状態で、例えば、“地
区1”に設置されている火災感知器DETが作動する
と、この火災感知器DETが接続されている線路L1と
L0とが短絡状態となり、電源BTからの電流が復旧ス
イッチSWrstを介し線路L1に流れ、地区リレーR
a1が作動する。これにより、地区表示灯LD1が点灯
し、また図示しないが火災代表灯も点灯する。さらに、
地区リレーRa1の作動によって、所定の入力電圧Vd
dが抵抗R1を介して演算増幅器10に加わり、演算増
幅器10からの出力電圧V0は、(Vdd×Rf/Ri
n)となる。この出力電圧V0は、コンパレータ11,
12において、それぞれ参照電圧Vr1,Vr2と比較
されるが、数1の関係に従って、出力電圧V0はVr2
よりも大きく、Vr1よりも小さいので、第1のコンパ
レータ11からの出力はロウレベルLとなり、第2のコ
ンパレータからの出力はハイレベルHとなる。従って、
ゲート回路13の出力は、ハイレベルHとなり、この火
災受信機2からは、第1の火災報AL1が音響機器3,
すなわち非常放送装置本体20に移信出力される。
【0020】このように、1つの区域,例えば“地区
1”の火災感知器DETが作動して第1の火災報AL1
が移信出力されている状態で、さらに他の地区,例えば
“地区2”に設置されている火災感知器DETが作動す
ると、上述したと同様にして、地区リレーRa2が作動
し、所定の入力電圧Vddが抵抗R2を介してさらに演
算増幅器10に加わる。この結果、演算増幅器10から
の出力電圧V0は、(2×Vdd×Rf/Rin)とな
り、この出力電圧V0がコンパレータ11,12におい
て、それぞれ参照電圧Vr1,Vr2と比較されるが、
数1の関係に従って、この出力電庄V0はVr2,Vr
1よりも大きいので、第1のコンパレータ11からの出
力,並びに第2のコンパレータ12からの出力はともに
ハイレベルHとなる。従って、ゲート回路13の出力
は、ロウレベルLとなり、第1の火災報AL1の移信出
力はなくなり、そのかわりに、第2の火災報AL2が非
常放送装置本体20に移信出力される。
【0021】また、1つの地区,例えば“地区1”に設
置されている発信機Pの入力だけが単独でなされる場合
には、地区リレーRa1とともに発信機リレーRarが
作動し、所定の入力電圧Vddが抵抗R1,Rrをそれ
ぞれ介して演算増幅器10に加わる。この結果、演算増
輻器10からの出力電圧V0は、(2×Vdd×Rf/
Rin)となり、第1の火災報AL1は移信出力され
ず、直ちに第2の火災報AL2が非常放送装置本体20
に移信出力される。また、1つの“地区1”の火災感知
器DETが作動している状態で(地区リレーRa1が作
動している状態で)、この“地区1”の発信機Pの入力
がなされるときには、演算増幅器10からの出力電圧V
0は、(2×Vdd×Rf/Rin)となり、このとき
には、第1の火災報AL1の移信出力はなくなり、第2
の火災報AL2が非常放送装置本体20に移信出力され
る。
【0022】また、火災確認スイッチSWcだけが単独
で操作される場合には、これに対応した入力抵抗Rcが
抵抗値(Rin/2)であるので、演算増幅器10から
の出力電圧V0は、(2×Vdd×Rf)/Rinとな
り、第1の火災報AL1は移信出力されず、直ちに第2
の火災報AL2だけが移信出力される。
【0023】さらに、1つの地区,例えば“地区1”の
火災感知器DETだけが作動している状態で(地区リレ
ーRa1が作動している状態で),第1の火災報AL1
の移信出力がなされているときに、他の地区,例えば
“地区2“の発信機Pの入力がなされる場合(地区リレ
ーRa2,発信機リレーRarが作動する場合)、ある
いは火災確認スイッチSWcが操作される場合には、演
算増幅器10からの出力電圧V0は、(3×Vdd×R
f)/Rinとなり、このときには、第1の火災報AL
1の移信出力はなくなり、第2の火災報AL2が移信出
力される。
【0024】このように、ある1つの地区線路に接続さ
れている火災感知器DETが作動したときには、第1の
火災報AL1が非常放送装置本体20に移信出力され、
複数の地区線路に接続されている火災感知器DETが作
動したとき、あるいは発信機Pの入力がなされたとき、
あるいはスイッチSWcが操作されたときには、第2の
火災報AL2が移信出力される。第1の火災報AL1が
移信出力されると、音響機器3は、例えば、「火災らし
きものが発生している」旨の非常放送をスピーカSP1
乃至SPmにより警戒区域内に行ない、また、第2の火
災報AL2が移信出力されると、音響機器3は、例え
ば、「火災が発生した」旨の非常放送を同様にして行な
う。これにより、不特定多数の者は火災らしきものが発
生したこと、あるいは火災が発生したことを知り、避難
することができる。
【0025】ところで、1つの地区線路に接続されてい
る火災感知器DETが作動し、第1の火災報AL1に基
づく非常放送がなされたときに、現地確認をした結果、
火災の発生を確認できなかった場合には(例えば感知器
の誤作動が考えられる)、復旧スイッチSWrstを操
作することによって、すなわち復旧スイッチSWrst
を閉の状態から開の状態にすることによって、電源BT
からの各線路への電源供給を停止することができる。こ
れにより、地区リレーの作動が停止し、地区表示灯も消
灯し、さらに所定時間経過後、第1の火災報AL1の移
信出力も停止する。しかしながら、第1の火災報AL1
に基づく非常放送を聞いた不特定多数の者は、この非常
放送が停止されただけでは、火災が発生していないこと
を知ることができず、不安をもち、避難を続け、パニッ
ク状態となる場合がある。
【0026】このような事態を回避するため、本実施例
では、復旧スイッチSWrstが操作されたときには、
電源BTからの各線路への電源供給を停止するととも
に、非火災報を移信出力する。すなわち、復旧スイッチ
SWrstが閉の状態で各線路に電源BTから電源供給
がなされているときには、分圧抵抗Rx,Ryによる分
圧電圧は、例えば5ボルトとなっており、そのレベルは
ハイレベルHであって、インバータ回路INVの出力
は、ロウレベルLとなっている。従って、AND回路1
4の出力はロウレベルLとなり、非火災報の移信出力は
ないが、復旧スイッチSWrstが操作されて開になる
と、分圧抵抗Rx,Ryによる分圧電圧は、“0”ボル
トになり、そのレベルはロウレベルLとなって、インバ
ータ回路INVの出力がハイレベルHとなる。図2の回
路構成において、復旧スイッチSWrstが開となって
から、インバータ回路INVの出力がハイレベルHにな
るまでの時間t1は、ゲート回路13の出力がロウレベ
ルLになるまでの時間t2よりも短いので、AND回路
14の出力は時間t1から時間t2までの間、ハイレベ
ルHとなり、この正パルスが単安定マルチバイブレータ
MMにトリガ入力CLKとして加わる。これにより、単
安定マルチバイブレータMMからは、単安定の出力Qが
得られ、この出力Qが非火災報NALとして音響機器3
に移信出力される。この非火災報NALが移信出力され
ると、音響機器3は、例えば「火災は発生していない」
旨の放送を行なうことができる。防火対象内にいる不特
定多数の者は、第1の火災報AL1に基づく非常放送を
聞いた後、非火災報に基づく上記の放送を聞くことによ
り、実際には火災が発生していなかったことを知ること
ができる。従来の火災報知装置には、非火災報の移信出
力というものが考慮されていなかったが、本発明では、
上記のように、非火災報NALの移信出力を考慮してい
るため、所定の機器,特に非常放送装置のような設備に
極めて有効である。特に、不特定多数の者に第1の火災
報AL1で火災らしきものが発生しでいる旨を知らせた
とき、これが火災の発生によるものではないことが判明
した場合に、非火災報NALに対応した放送を行ない、
火災が発生していない旨を知らせることで、不特定多数
の者に安心感を与え、不必要なパニック状態を回避する
ことができる。
【0027】なお、上述の例では、音響機器3が、第1
の火災報AL1,第2の火災報AL2,非火災報NAL
に応じた音声メッセージを放送する非常放送装置として
構成されているが、このかわりに、第1の火災報AL
1,第2の火災報AL2,非火災報NALに応じた音響
警報を発生する地区音響装置として音響機器3を構成し
ていても良い。あるいは、音響機器3以外の外部機器
(外部設備)に移信出力がなされるようシステム構成さ
れても良い。但し、移信出力のなされる機器(設備)
が、本実施例のように音響機器3であって、この音響機
器3が音声メッセージを放送する非常放送装置として構
成されている場合には、他の場合に比べて不特定多数の
者に、現在の状況を極めて容易にかつ確実に知らせるこ
とができるという利点がある。
【0028】また、上述の実施例では、非火災報の移信
出力が復旧スイッチSWrstの操作により得られるよ
う構成されているが、復旧スイッチSWrstのかわり
に例えば非火災報入力スイッチを別途設け、この非火災
報入力スイッチの操作と第1の火災報AL1との論理積
によって非火災報の移信出力を行なうようにしても良
い。
【0029】図5は非火災報入力スイッチが別途設けら
れている場合の火災受信機2の一例を示す構成図であ
る。なお、図5において、図2と同様の箇所には同じ符
号を付している。図5の構成例では、非火災報入力スイ
ッチSWNALと、AND回路25と、フリップフロッ
プ回路26とが設けられている。非火災報入力スイッチ
SWNALは、一端が例えば5ボルト電源に接続され、
他端がAND回路24に接続されている。また、AND
回路24は、非火災報入力スイッチSWNALの状態レ
ベルとゲート回路23の出力レベルとの論理積をとり、
これがハイレベルHのときにフリップフロップ回路26
をセットし、そのQ端子をハイレベルにするようになっ
ている。また、フリップフロップ回路26のQ端子は、
負論理でゲート回路23の入力端子に接続されている。
【0030】このような構成では、当初、非火災報スイ
ッチSWNALが操作されておらず、開となっていると
きには、AND回路24の出力レベルはロウレベルL
で、フリップフロップ回路26のQ端子はロウレベルL
となっている。この状態で、ある1つの地区線路に接続
される火災感知器DETが作動したときには、ゲート回
路23の出力がハイレベルHとなって、第1の火災報A
L1が移信出力される。これに基づき、現地確認をした
結果、火災の発生を確認できなかった場合には、非火災
報スイッチSWNALを操作する(閉にする)。これに
より、AND回路24には、ゲート回路23のハイレベ
ルHの出力と、非火災報スイッチSWNALを介するハ
イレベルHの信号とが加わり、AND回路24の出力は
ハイレベルHとなリ、フリップフロップ回路26がセッ
トされ、そのQ端子がハイレベルHとなる。この結果、
非火災報NALが移信出力される。また、フリップフロ
ップ回路26からのハイレベルHの出力は、ゲート回路
23に負論理で入力するので、ゲート回路23の出力
は、ロウレベルとなり、第1の火災報AL1の移信出力
は停止する。このように、第1の火災報AL1の移信出
力が停止し、非火災報NALが移信出力されることによ
り、復旧スイッチSWrstが操作される場合と同様
に、非火災報NALに基づく音響あるいは音声メッセー
ジの放送等を行なうことができる。
【0031】なお、復旧スイッチSWrstの操作によ
り非火災報NALを移信出力する図2の構成では、非火
災報NALを移信出力するための特別なスイッチを別途
設ける必要がなく、装置構成をコンパクトなものに維持
することができる。一方、非火災報スイッチSWNAL
を特別なスイッチとして別途設ける図5の構成では、線
路等への電源停止と連動させずに、非火災報の移信出力
だけを行なうことができる。すなわち、線路等への電源
供給を停止せずとも、非火災報NALを移信出力するこ
とができるという利点がある。
【0032】従って、復旧スイッチSWrstの操作に
より非火災報NALを移信出力するよう構成するか、あ
るいは、非火災報スイッチSWNALの操作により非火
災報NALを移信出力するよう構成するかは、設置場所
や使用者の好み等に応じて、適宜選択可能である。ある
いは、これらの両方の構成を火災受信機2内に具備さ
せ、選択スイッチ等により、使用されるべき構成の切替
えを行なうことも可能であるし、さらには、復旧スイッ
チSWrst,非火災報スイッチSWNALのいずれか
が操作されたときに、非火災報NALを移信出力するよ
う構成することも可能である。
【0033】また、本実施例では回線に接続された感知
器の作動を1つの情報として取り扱ったが、所謂アドレ
ッサブルシステムあるいはアナログシステム用に伝送路
に接続された複数の感知器の個々の動作状態が火災受信
機で判るものでは、本実施例の回線が個々の感知器に相
当することで同様に実施することができる。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1,請求
項2記載の発明によれば、ある1つの線路に接続されて
いる感知器が作動して所定の火災報が所定の機器に移信
出力されているときに、感知器等が接続されている線路
への電源供給を停止するための復旧スイッチが操作され
て前記所定の火災報の移信出力が停止するときに、非火
災報を前記所定の機器に移信出力するようになっている
ので、この所定の火災報に基づく火災報知がなされた
際、火災を確認できなかった場合には、これを撤回し、
実際には火災が発生していないことを報知することがで
きて、防火区域内の不特定多数の者に、安心感を与え、
不必要なパニック状態を回避することができる。特に、
切替手段に、感知器等が接続されている線路への電源供
給を停止するための復旧スイッチが用いられることによ
って、非火災報を移信出力するための特別なスイッチを
別途設ける必要がなくなり、装置構成をコンパクトなも
のに維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災報知装置の一実施例の構成図
である。
【図2】火災受信機の構成例を示す図である。
【図3】発信機の構成例を示す図である。
【図4】音響機器の構成例を示す図である。
【図5】火災受信機の他の構成例を示す図である。
【図6】従来の火災報知装置の構成図である。
【符号の説明】
1 火災報知装置 2 火災受信機 3 音響機器 10 演算増幅器 11 第1のコンパレータ 12 第2のコンパレータ 13,23 ゲート回路 14,24 AND回路 20 非常放送装置本体 26 フリップフロップ回路 (L1,L0)乃至(Ln,L0) 地区線路 DET 火災感知器 P 発信機 Ra1,Ra2 地区リレー Rar 発信機リレー SWc 火災確認スイッ
チ Vr1 第1の参照電圧 Vr2 第2の参照電圧 SWrst 復旧スイッチ INV インバータ回路 MM 単安定マルチバ
イブレータ SP1乃至SPn 音響発生器(ス
ピーカ) SWNAL 非火災報入力ス
イツチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある1つの線路に接続されている感知器
    が作動して所定の火災報が所定の機器に移信出力されて
    いるときに、所定の切替手段が操作されることにより、
    非火災報を前記所定の機器に移信出力するようになって
    おり、前記切替手段には、感知器等が接続されている線
    路への電源供給を停止するための復旧スイッチが用いら
    れ、該復旧スイッチが操作されて前記所定の火災報の移
    信出力が停止するときに、非火災報が移信出力され、ま
    た、前記所定の機器は、地区音響装置または非常放送装
    置であり、非火災報の移信出力を受けたときに、非火災
    報である旨の警報あるいは音声を防火区域内に報知する
    ことを特徴とする火災報知システム
  2. 【請求項2】 ある1つの線路に接続されている感知器
    が作動して所定の火災報が所定の機器に移信出力されて
    いるときに、感知器等が接続されている線路への電源供
    給を停止するための復旧スイッチが操作されて前記所定
    の火災報の移信出力が停止するときに、非火災報を前記
    所定の機器に移信出力し、前記所定の機器は、地区音響
    装置または非常放送装置であり、非火災報の移信出力を
    受けたときに、非火災報である旨の警報あるいは音声を
    防火区域内に報知することを特徴とする火災報知方法。
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