JP2804466B2 - 小型モータ装置の出力軸加圧機構 - Google Patents
小型モータ装置の出力軸加圧機構Info
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- JP2804466B2 JP2804466B2 JP22943096A JP22943096A JP2804466B2 JP 2804466 B2 JP2804466 B2 JP 2804466B2 JP 22943096 A JP22943096 A JP 22943096A JP 22943096 A JP22943096 A JP 22943096A JP 2804466 B2 JP2804466 B2 JP 2804466B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動用小型モータ
装置の出力軸加圧機構に関し、さらに詳しくは、ビデオ
カメラやデジタルビデオスチールカメラのレンズズーム
機構におけるピント合わせ等に適用される正逆回転可能
な駆動用小型モータ装置において、出力軸を軸方向に加
圧するための消音化を図った加圧機構の改良に係るもの
である。
装置の出力軸加圧機構に関し、さらに詳しくは、ビデオ
カメラやデジタルビデオスチールカメラのレンズズーム
機構におけるピント合わせ等に適用される正逆回転可能
な駆動用小型モータ装置において、出力軸を軸方向に加
圧するための消音化を図った加圧機構の改良に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカメラにおいては、撮像
に際して、レンズ倍率を可変調整するためのレンズズー
ム機構を正逆回転可能な小型モータによって駆動するよ
うにしている。即ち、一層具体的には、基板ブラケット
の一端側フランジ部の外面に対し、外部ケース内に組み
込まれた小型モータを保持させた上で、該一端側フラン
ジ部を通して延長される回転子軸の出力先端部側リード
スクリューを他端側フランジ部の内面に軸受け枢支させ
ると共に、前記外部ケース内での回転子軸の基端部側に
配置させた押えバネ片の弾圧力によって該回転子軸をス
ラスト方向(軸方向)に加圧させ、さらに、例えば、ガ
イドロッド等で回り止めした作動片を前記リードスクリ
ューに螺合させ、且つ該作動片をレンズズーム機構に連
繋させて構成し、前記小型モータの駆動に伴い、前記リ
ードスクリューを正逆何れかの方向に選択的に回転させ
ることで、前記作動片の螺進退作動、ひいては前記レン
ズズーム機構のズーム作動を行なわせるのである。
に際して、レンズ倍率を可変調整するためのレンズズー
ム機構を正逆回転可能な小型モータによって駆動するよ
うにしている。即ち、一層具体的には、基板ブラケット
の一端側フランジ部の外面に対し、外部ケース内に組み
込まれた小型モータを保持させた上で、該一端側フラン
ジ部を通して延長される回転子軸の出力先端部側リード
スクリューを他端側フランジ部の内面に軸受け枢支させ
ると共に、前記外部ケース内での回転子軸の基端部側に
配置させた押えバネ片の弾圧力によって該回転子軸をス
ラスト方向(軸方向)に加圧させ、さらに、例えば、ガ
イドロッド等で回り止めした作動片を前記リードスクリ
ューに螺合させ、且つ該作動片をレンズズーム機構に連
繋させて構成し、前記小型モータの駆動に伴い、前記リ
ードスクリューを正逆何れかの方向に選択的に回転させ
ることで、前記作動片の螺進退作動、ひいては前記レン
ズズーム機構のズーム作動を行なわせるのである。
【0003】而して、この種のビデオカメラでは、通常
の場合、小型モータの駆動によるレンズズーム機構のズ
ーム操作を行ないながらの情景の撮像に合わせて、同時
に周辺音声の採録をなすことが多く、このために、該小
型モータの駆動に伴って発生する騒音を可及的に避ける
必要がある。
の場合、小型モータの駆動によるレンズズーム機構のズ
ーム操作を行ないながらの情景の撮像に合わせて、同時
に周辺音声の採録をなすことが多く、このために、該小
型モータの駆動に伴って発生する騒音を可及的に避ける
必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の小型モータ装置の場合、小型モータの回転子軸
を加圧する押えバネ片は、外部ケース内への所要嵌合寸
法による軽圧入により、該外部ケース内での押えバネ片
の浮動性やガタ付きを抑制するだけの構造であるため
に、該小型モータの駆動に伴うリードスクリューの回転
振動を原因にして、外部ケースと押えバネ片との間に振
動音や摩擦音等の騒音を発生する。つまり、外部ケース
の内径寸法のバラツキに対して、押えバネ片自体の板厚
程度の寸法では、該バラツキ量を必ずしも効果的には吸
収することができず、この結果、前記騒音の発生を免れ
ず、併せて、押えバネ片の全体に不要な応力が付加され
るために、バネ形状もまた変化してバネ圧の変動、ひい
てはモータトルクの変動を招くという好ましくない問題
点を有するものであった。
た従来の小型モータ装置の場合、小型モータの回転子軸
を加圧する押えバネ片は、外部ケース内への所要嵌合寸
法による軽圧入により、該外部ケース内での押えバネ片
の浮動性やガタ付きを抑制するだけの構造であるため
に、該小型モータの駆動に伴うリードスクリューの回転
振動を原因にして、外部ケースと押えバネ片との間に振
動音や摩擦音等の騒音を発生する。つまり、外部ケース
の内径寸法のバラツキに対して、押えバネ片自体の板厚
程度の寸法では、該バラツキ量を必ずしも効果的には吸
収することができず、この結果、前記騒音の発生を免れ
ず、併せて、押えバネ片の全体に不要な応力が付加され
るために、バネ形状もまた変化してバネ圧の変動、ひい
てはモータトルクの変動を招くという好ましくない問題
点を有するものであった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
回転子軸をスラスト方向(軸方向)に加圧する押えバネ
片の装着部における騒音発生を可及的に低減させ、且つ
これに併せて、該押えバネ片による押圧力を所期通りに
維持させ得るようにした小型モータ装置の出力軸加圧機
構を提供することである。
するためになされたもので、その目的とするところは、
回転子軸をスラスト方向(軸方向)に加圧する押えバネ
片の装着部における騒音発生を可及的に低減させ、且つ
これに併せて、該押えバネ片による押圧力を所期通りに
維持させ得るようにした小型モータ装置の出力軸加圧機
構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1に記載の発明は、基板ブラケ
ットの一端側フランジ部の外面に対し、外部ケース内に
組み込まれた正逆回転可能な小型モータを固定させた上
で、該一端側フランジ部を通して延長される回転子軸の
出力側リードスクリューを他端側フランジ部の内面に軸
受け枢支させ、また、前記外部ケース内での回転子軸の
基端部側に配置させた押えバネ部材の弾圧力により、該
回転子軸をスラスト方向(軸方向)に加圧させて構成
し、前記リードスクリューの正逆回転駆動で所要の螺進
退作動出力を得る小型モータ装置において、前記押えバ
ネ部材には、インサート基鈑部と、該インサート基鈑部
の中心部を含んで押圧面側へ所要角度で切り起して突出
され、前記回転子軸の基端部側を所要の弾圧力で押圧す
る押えバネ片部とをそれぞれに形成すると共に、前記押
えバネ片部を除いたインサート基鈑部を吸振性のある樹
脂本体部材内にインサートして一体化成形させ、前記外
部ケース内に該樹脂本体部材を非可動的に嵌着可能にし
たことを特徴とする出力軸加圧機構である。
に、本発明に係る請求項1に記載の発明は、基板ブラケ
ットの一端側フランジ部の外面に対し、外部ケース内に
組み込まれた正逆回転可能な小型モータを固定させた上
で、該一端側フランジ部を通して延長される回転子軸の
出力側リードスクリューを他端側フランジ部の内面に軸
受け枢支させ、また、前記外部ケース内での回転子軸の
基端部側に配置させた押えバネ部材の弾圧力により、該
回転子軸をスラスト方向(軸方向)に加圧させて構成
し、前記リードスクリューの正逆回転駆動で所要の螺進
退作動出力を得る小型モータ装置において、前記押えバ
ネ部材には、インサート基鈑部と、該インサート基鈑部
の中心部を含んで押圧面側へ所要角度で切り起して突出
され、前記回転子軸の基端部側を所要の弾圧力で押圧す
る押えバネ片部とをそれぞれに形成すると共に、前記押
えバネ片部を除いたインサート基鈑部を吸振性のある樹
脂本体部材内にインサートして一体化成形させ、前記外
部ケース内に該樹脂本体部材を非可動的に嵌着可能にし
たことを特徴とする出力軸加圧機構である。
【0007】本請求項1の小型モータ装置の出力軸加圧
機構では、押えバネ部材のインサート基鈑部が樹脂本体
部材内にインサートされており、且つ該樹脂本体部材を
外部ケース内に嵌着した上で、該インサート基鈑部の中
心部を含んで押圧面側へ所要角度で切り起して突出させ
た押えバネ片部によって回転子軸の基端部側をスラスト
方向(軸方向)に加圧するように構成にしたから、押え
バネ部材自体が外部ケース内に直接接触してはおらず、
吸振性のある樹脂本体部材を介して非可動的に嵌着され
ることになり、これによって騒音の発生が緩和されると
共に、該押えバネ部材に不要な応力が加えられる惧れが
なく、押えバネ片に付与される弾圧力が所期通りに維持
される。
機構では、押えバネ部材のインサート基鈑部が樹脂本体
部材内にインサートされており、且つ該樹脂本体部材を
外部ケース内に嵌着した上で、該インサート基鈑部の中
心部を含んで押圧面側へ所要角度で切り起して突出させ
た押えバネ片部によって回転子軸の基端部側をスラスト
方向(軸方向)に加圧するように構成にしたから、押え
バネ部材自体が外部ケース内に直接接触してはおらず、
吸振性のある樹脂本体部材を介して非可動的に嵌着され
ることになり、これによって騒音の発生が緩和されると
共に、該押えバネ部材に不要な応力が加えられる惧れが
なく、押えバネ片に付与される弾圧力が所期通りに維持
される。
【0008】本発明に係る請求項2に記載の発明は、前
記請求項1の小型モータ装置の出力軸加圧機構におい
て、前記樹脂本体部材が、非押圧面側に複数の凸部また
はリング状リブ部等の突設されたスペーサ部を有し、前
記外部ケースの内端面に該スペーサ部を介して樹脂本体
部材を当接保持させ得るようにする。
記請求項1の小型モータ装置の出力軸加圧機構におい
て、前記樹脂本体部材が、非押圧面側に複数の凸部また
はリング状リブ部等の突設されたスペーサ部を有し、前
記外部ケースの内端面に該スペーサ部を介して樹脂本体
部材を当接保持させ得るようにする。
【0009】本請求項2の小型モータ装置の出力軸加圧
機構では、外部ケースの内端面にスペーサ部を介して樹
脂本体部材が当接保持されるために、該外部ケースの内
端面に対する樹脂本体部材の当接面積が著るしく減少さ
れ、騒音の発生がより一層抑制される。
機構では、外部ケースの内端面にスペーサ部を介して樹
脂本体部材が当接保持されるために、該外部ケースの内
端面に対する樹脂本体部材の当接面積が著るしく減少さ
れ、騒音の発生がより一層抑制される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る小型モータ装
置の出力軸加圧機構の実施形態例につき、図1ないし図
4を参照して詳細に説明する。
置の出力軸加圧機構の実施形態例につき、図1ないし図
4を参照して詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施形態例による出力
軸加圧機構を適用した小型モータ装置全体の概要構成を
示す縦断面図である。また、図2は、同上出力軸加圧機
構を取り出して示す正面図、図3は、同上出力軸加圧機
構の右側面図、図4は、図2のA−A線部縦断面図であ
る。さらに、図5は、同上出力軸加圧機構にインサート
される押えバネ部材を示す正面図である。
軸加圧機構を適用した小型モータ装置全体の概要構成を
示す縦断面図である。また、図2は、同上出力軸加圧機
構を取り出して示す正面図、図3は、同上出力軸加圧機
構の右側面図、図4は、図2のA−A線部縦断面図であ
る。さらに、図5は、同上出力軸加圧機構にインサート
される押えバネ部材を示す正面図である。
【0012】これらの各図に示す実施形態例の装置構成
において、本小型モータ装置は、駆動源になる正逆両用
の回転可能な小型モータ10を有しており、該小型モー
タ10は、それぞれ各別に一体化形成される固定子組立
て体11および回転子組立て体31と、本発明の対象と
なる出力軸加圧機構40を介して前記固定子組立て体1
1を収装する外部ケース61とによって構成され、また
別に、前記固定子組立て体11を固定して保持し、且つ
前記出力軸加圧機構40でスラスト方向(軸方向)に加
圧される回転子組立て体31を軸受け枢支する基板ブラ
ケット71を設ける。
において、本小型モータ装置は、駆動源になる正逆両用
の回転可能な小型モータ10を有しており、該小型モー
タ10は、それぞれ各別に一体化形成される固定子組立
て体11および回転子組立て体31と、本発明の対象と
なる出力軸加圧機構40を介して前記固定子組立て体1
1を収装する外部ケース61とによって構成され、また
別に、前記固定子組立て体11を固定して保持し、且つ
前記出力軸加圧機構40でスラスト方向(軸方向)に加
圧される回転子組立て体31を軸受け枢支する基板ブラ
ケット71を設ける。
【0013】前記固定子組立て体11は、相互に磁極部
をずらせた態様で軸方向に円筒状をなして並設した2連
の固定子鉄芯12a、12bを設けると共に、該各固定
子鉄芯12a、12bをアウトサートした状態で、外周
囲の各ボビン部13a、13bおよび該各ボビン部13
a、13bの鍔部上の各端子取出し部14a、14b
と、軸芯線上に枢支軸孔16を有して前記各ボビン部1
3a、13bの一方の端面側を閉じる軸受け端板15と
のそれぞれを一体的に樹脂成形すると共に、該一体化成
形体に対し、軸芯線上に枢支軸孔18を有する軸受け部
材17と、該軸受け部材17を嵌合保持して前記各ボビ
ン部13a、13bの他方の端面側を閉じる保持端板1
9とを組み合わせて構成する。
をずらせた態様で軸方向に円筒状をなして並設した2連
の固定子鉄芯12a、12bを設けると共に、該各固定
子鉄芯12a、12bをアウトサートした状態で、外周
囲の各ボビン部13a、13bおよび該各ボビン部13
a、13bの鍔部上の各端子取出し部14a、14b
と、軸芯線上に枢支軸孔16を有して前記各ボビン部1
3a、13bの一方の端面側を閉じる軸受け端板15と
のそれぞれを一体的に樹脂成形すると共に、該一体化成
形体に対し、軸芯線上に枢支軸孔18を有する軸受け部
材17と、該軸受け部材17を嵌合保持して前記各ボビ
ン部13a、13bの他方の端面側を閉じる保持端板1
9とを組み合わせて構成する。
【0014】また、前記各固定子鉄芯12a、12bを
一体化成形した各ボビン部13a、13bには、それぞ
れに励磁巻線21a、21bを巻装させ、且つ該各励磁
巻線21a、21bの巻始め端および巻終り端を前記各
端子取出し部14a、14bに植設した各端子22a、
22bにそれぞれ接続させる。
一体化成形した各ボビン部13a、13bには、それぞ
れに励磁巻線21a、21bを巻装させ、且つ該各励磁
巻線21a、21bの巻始め端および巻終り端を前記各
端子取出し部14a、14bに植設した各端子22a、
22bにそれぞれ接続させる。
【0015】前記回転子組立て体31は、前記各固定子
鉄芯12a、12bの円筒状内径よりもやや小径で、該
各固定子鉄芯12a、12b間に跨る有効範囲内の軸方
向長さを有して所要形態に着磁させたマグネットからな
る回転子32と、該回転子32を軸芯線上で貫通固定す
る回転子軸33および該回転子軸33の先端部出力側を
延長させたリードスクリュー34とによって構成されて
おり、且つ該回転子軸33上でリードスクリュー34と
の間には、前記固定子組立て体11に組み合わされると
ころの、保持端板19に嵌合保持させた軸受け部材17
を軸装することで介在させておく。ここで、前記回転子
軸33は、基端部側を球形凸面33aに形成し、且つ前
記リードスクリュー34には、先端部側に球形凹面34
aを形成してある。
鉄芯12a、12bの円筒状内径よりもやや小径で、該
各固定子鉄芯12a、12b間に跨る有効範囲内の軸方
向長さを有して所要形態に着磁させたマグネットからな
る回転子32と、該回転子32を軸芯線上で貫通固定す
る回転子軸33および該回転子軸33の先端部出力側を
延長させたリードスクリュー34とによって構成されて
おり、且つ該回転子軸33上でリードスクリュー34と
の間には、前記固定子組立て体11に組み合わされると
ころの、保持端板19に嵌合保持させた軸受け部材17
を軸装することで介在させておく。ここで、前記回転子
軸33は、基端部側を球形凸面33aに形成し、且つ前
記リードスクリュー34には、先端部側に球形凹面34
aを形成してある。
【0016】前記出力軸加圧機構40は、本実施形態例
の場合、図2ないし図5に示されているように、インサ
ート基鈑部42と、該インサート基鈑部42の中心部を
含んで押圧面側へ所要角度で切り起して突出された押え
バネ片部46とからなる押えバネ部材41を有してお
り、該インサート基鈑部42には、押えバネ片部46の
切り起し部以外の中心部が所要範囲に亘って切除部43
にされると共に、鈑面上の適所、この場合は、押えバネ
片部46に平行する左右両縁辺および上下鈑面部にそれ
ぞれインサート結合のための各突出部44および各穴部
45を形成してある。そして、前記押えバネ部材41
は、押えバネ片部46および穴部45を除いたインサー
ト基鈑部42を吸振性のある樹脂本体部材51内にイン
サートして樹脂成形させることで、これらの全体を一体
化構成し、さらに、該樹脂本体部材51の非押圧面側
(押えバネ片部46の切り起し側とは反対の面側)の適
所、この場合は、等角間隔を隔てた3か所に半球面状凸
部からなるスペーサ部52を突設してある。なお、該ス
ペーサ部52としては、そのほかにも、例えば、リング
状リブ部等を突設してもよい。
の場合、図2ないし図5に示されているように、インサ
ート基鈑部42と、該インサート基鈑部42の中心部を
含んで押圧面側へ所要角度で切り起して突出された押え
バネ片部46とからなる押えバネ部材41を有してお
り、該インサート基鈑部42には、押えバネ片部46の
切り起し部以外の中心部が所要範囲に亘って切除部43
にされると共に、鈑面上の適所、この場合は、押えバネ
片部46に平行する左右両縁辺および上下鈑面部にそれ
ぞれインサート結合のための各突出部44および各穴部
45を形成してある。そして、前記押えバネ部材41
は、押えバネ片部46および穴部45を除いたインサー
ト基鈑部42を吸振性のある樹脂本体部材51内にイン
サートして樹脂成形させることで、これらの全体を一体
化構成し、さらに、該樹脂本体部材51の非押圧面側
(押えバネ片部46の切り起し側とは反対の面側)の適
所、この場合は、等角間隔を隔てた3か所に半球面状凸
部からなるスペーサ部52を突設してある。なお、該ス
ペーサ部52としては、そのほかにも、例えば、リング
状リブ部等を突設してもよい。
【0017】前記外部ケース61は、一端部側が開口さ
れると共に、該開口部側から前記固定子組立て体11の
各端子取出し部14a、14bを受け入れる切欠き部6
2を切り欠いた有底円筒状に形成されて前記小型モータ
10の外部筺体を構成しており、また、前記基板ブラケ
ット71は、この場合、例えば、制振板等の吸振性板材
料を用いて、相互に対向する1組のフランジ部72a、
72bを形成したもので、一端側のフランジ部72aに
は、前記固定子組立て体11に組み合される軸受け部材
17を受け入れて保持するセンター開口73aを形成さ
せ、他端側のフランジ部72bには、別に設ける軸受け
凹部75付きの軸受け部材74を受け入れて保持するセ
ンター開口73bを形成させてある。
れると共に、該開口部側から前記固定子組立て体11の
各端子取出し部14a、14bを受け入れる切欠き部6
2を切り欠いた有底円筒状に形成されて前記小型モータ
10の外部筺体を構成しており、また、前記基板ブラケ
ット71は、この場合、例えば、制振板等の吸振性板材
料を用いて、相互に対向する1組のフランジ部72a、
72bを形成したもので、一端側のフランジ部72aに
は、前記固定子組立て体11に組み合される軸受け部材
17を受け入れて保持するセンター開口73aを形成さ
せ、他端側のフランジ部72bには、別に設ける軸受け
凹部75付きの軸受け部材74を受け入れて保持するセ
ンター開口73bを形成させてある。
【0018】ここで、図1から明らかなように、先ず、
前記外部ケース61内に対しては、前記出力軸加圧機構
40および前記固定子組立て体11を順次に組み込んで
密嵌固定させるが、このとき、特に該出力軸加圧機構4
0については、外部ケース61の内周面に吸振性のある
樹脂本体部材51を介して非可動的に嵌着されると共
に、該外部ケース61の内端面との間に各スペーサ部5
2を介して間接的に当接されることになり、前記押えバ
ネ部材41に関しては、該樹脂本体部材51にインサー
トして一体化されたインサート基鈑部42から押えバネ
片部46が独立的に一定の弾圧力で突出される。
前記外部ケース61内に対しては、前記出力軸加圧機構
40および前記固定子組立て体11を順次に組み込んで
密嵌固定させるが、このとき、特に該出力軸加圧機構4
0については、外部ケース61の内周面に吸振性のある
樹脂本体部材51を介して非可動的に嵌着されると共
に、該外部ケース61の内端面との間に各スペーサ部5
2を介して間接的に当接されることになり、前記押えバ
ネ部材41に関しては、該樹脂本体部材51にインサー
トして一体化されたインサート基鈑部42から押えバネ
片部46が独立的に一定の弾圧力で突出される。
【0019】次いで、前記基板ブラケット71に対して
は、一端フランジ部72a側から、前記回転子組立て体
31を挿入させることにより、前記リードスクリュー3
4の先端部側球形凹面34aを他端側のフランジ部72
bに設けられる軸受け部材74の軸受け凹部75内に軸
受け球76を介して枢支させ、また同時に、一端側のフ
ランジ部72aのセンター開口73a内に前記回転子軸
33上に軸装されている軸受け部材17を嵌合させ、且
つ該フランジ部72aに保持端板19を適宜ビス止め
(図示せず)等で止着しておく。
は、一端フランジ部72a側から、前記回転子組立て体
31を挿入させることにより、前記リードスクリュー3
4の先端部側球形凹面34aを他端側のフランジ部72
bに設けられる軸受け部材74の軸受け凹部75内に軸
受け球76を介して枢支させ、また同時に、一端側のフ
ランジ部72aのセンター開口73a内に前記回転子軸
33上に軸装されている軸受け部材17を嵌合させ、且
つ該フランジ部72aに保持端板19を適宜ビス止め
(図示せず)等で止着しておく。
【0020】引続き、前記外部ケース61内に組み込ん
だ固定子組立て体11の内部に向けて、前記回転子組立
て体31、つまり、ここでは前記回転子軸33を含む回
転子32を嵌挿させ、その後、該外部ケース61の開口
部に保持端板19を回り止め(図示せず)して緊着させ
ることにより、前記小型モータ10、ひいては装置全体
を組み上げるのである。
だ固定子組立て体11の内部に向けて、前記回転子組立
て体31、つまり、ここでは前記回転子軸33を含む回
転子32を嵌挿させ、その後、該外部ケース61の開口
部に保持端板19を回り止め(図示せず)して緊着させ
ることにより、前記小型モータ10、ひいては装置全体
を組み上げるのである。
【0021】即ち、このようにして前記小型モータ10
を含む装置全体を組み上げた状態では、前記固定子組立
て体11の各固定子鉄芯12a、12b間に跨って前記
回転子組立て体31の回転子32が位置され、且つ該回
転子32の回転子軸33の両端軸部が軸受け端板15の
枢支軸孔16と軸受け部材17の枢支軸孔18とで軸受
け枢支され、合わせて該回転子軸33から延長されるリ
ードスクリュー34の先端部側球形凹面34aが軸受け
球76を介して軸受け凹部75で軸受け枢支されると共
に、該枢支軸孔16から突出される回転子軸33の基端
部側球形凸面33aが前記出力軸加圧機構40に設けら
れている押えバネ部材41の押えバネ片部46に当接さ
れ、該押えバネ片部46によって前記リードスクリュー
34がスラスト方向(軸方向)に加圧されることにな
る。
を含む装置全体を組み上げた状態では、前記固定子組立
て体11の各固定子鉄芯12a、12b間に跨って前記
回転子組立て体31の回転子32が位置され、且つ該回
転子32の回転子軸33の両端軸部が軸受け端板15の
枢支軸孔16と軸受け部材17の枢支軸孔18とで軸受
け枢支され、合わせて該回転子軸33から延長されるリ
ードスクリュー34の先端部側球形凹面34aが軸受け
球76を介して軸受け凹部75で軸受け枢支されると共
に、該枢支軸孔16から突出される回転子軸33の基端
部側球形凸面33aが前記出力軸加圧機構40に設けら
れている押えバネ部材41の押えバネ片部46に当接さ
れ、該押えバネ片部46によって前記リードスクリュー
34がスラスト方向(軸方向)に加圧されることにな
る。
【0022】従って、上記構成による本実施形態例の小
型モータ装置では、小型モータ10の制御駆動によっ
て、出力軸であるリードスクリュー34が正逆何れかの
方向に選択的に回転駆動され、該リードスクリュー34
の回転に伴う螺進退作動がモータ出力として取り出され
るのである。
型モータ装置では、小型モータ10の制御駆動によっ
て、出力軸であるリードスクリュー34が正逆何れかの
方向に選択的に回転駆動され、該リードスクリュー34
の回転に伴う螺進退作動がモータ出力として取り出され
るのである。
【0023】
【発明の効果】以上、実施形態例によって詳述したよう
に、本発明に係る小型モータ装置の出力軸加圧機構によ
れば、押えバネ部材のインサート基鈑部が樹脂本体部材
内にインサートされて一体的に樹脂成形されており、且
つ該樹脂本体部材を外部ケース内に嵌着した上で、該イ
ンサート基鈑部の中心部を含んで押圧面側へ所要角度で
切り起して突出させた押えバネ片部によって回転子軸の
基端部側、ここではリードスクリューをスラスト方向
(軸方向)に加圧するように構成にしたから、外部ケー
ス内に対しては吸振性のある樹脂本体部材のみが直接接
触して非可動的且つ安定的に固定されるだけで、押えバ
ネ部材自体は外部ケース内に接触してはおらず、このよ
うにして押えバネ片部が防振状態のまま独立的に回転子
軸とこれから延長されるリードスクリューとを常に一定
の弾圧力で加圧することになるため、該押えバネ片部に
不要な応力が加えられる惧れがなく、結果的には、極め
て簡単な構造であるにも拘らず、騒音の発生を効果的に
抑制し得るという実用上優れた特長がある。
に、本発明に係る小型モータ装置の出力軸加圧機構によ
れば、押えバネ部材のインサート基鈑部が樹脂本体部材
内にインサートされて一体的に樹脂成形されており、且
つ該樹脂本体部材を外部ケース内に嵌着した上で、該イ
ンサート基鈑部の中心部を含んで押圧面側へ所要角度で
切り起して突出させた押えバネ片部によって回転子軸の
基端部側、ここではリードスクリューをスラスト方向
(軸方向)に加圧するように構成にしたから、外部ケー
ス内に対しては吸振性のある樹脂本体部材のみが直接接
触して非可動的且つ安定的に固定されるだけで、押えバ
ネ部材自体は外部ケース内に接触してはおらず、このよ
うにして押えバネ片部が防振状態のまま独立的に回転子
軸とこれから延長されるリードスクリューとを常に一定
の弾圧力で加圧することになるため、該押えバネ片部に
不要な応力が加えられる惧れがなく、結果的には、極め
て簡単な構造であるにも拘らず、騒音の発生を効果的に
抑制し得るという実用上優れた特長がある。
【図1】本発明の一実施形態例による出力軸加圧機構を
適用した小型モータ装置全体の概要構成を示す縦断面図
である。
適用した小型モータ装置全体の概要構成を示す縦断面図
である。
【図2】同上出力軸加圧機構を取り出して示す正面図で
ある。
ある。
【図3】同上出力軸加圧機構の右側面図である。
【図4】図2のA−A線部縦断面図である。
【図5】同上出力軸加圧機構にインサートされる押えバ
ネ部材を示す正面図である。
ネ部材を示す正面図である。
10 小型モータ 11 固定子組立て体 12a、12b 2連の固定子鉄芯 13a、13b ボビン部 14a、14b 端子取出し部 15 軸受け端板 16 枢支軸孔 17 軸受け部材 18 枢支軸孔 19 保持端板 21a、21b 励磁巻線 22a、22b 端子 31 回転子組立て体 32 回転子 33 回転子軸 33a 回転子軸の基端部側球形凸面 34 リードスクリュー 34a リードスクリューの先端部側に球形凹面 40 出力軸加圧機構 41 押えバネ部材 42 インサート基鈑部 43 切除部 44 突出部 45 穴部 46 押えバネ片部 51 樹脂本体部材 52 スペーサ部 61 外部ケース 62 切欠き部 71 基板ブラケット 72a 一端側のフランジ部 72b 他端側のフランジ部 73a 一端側のフランジ部のセンター開口 73b 他端側のフランジ部のセンター開口 74 軸受け部材 75 軸受け凹部 76 軸受け球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 5/16 - 5/173 H02K 5/24 H02K 7/06 H02K 37/00 - 37/14,535 H02K 37/24 F16C 17/04 - 17/08 F16C 27/00 - 27/06
Claims (2)
- 【請求項1】 基板ブラケットの一端側フランジ部の外
面に対し、外部ケース内に組み込まれた正逆回転可能な
小型モータを固定させた上で、該一端側フランジ部を通
して延長される回転子軸の出力側リードスクリューを他
端側フランジ部の内面に軸受け枢支させ、また、前記外
部ケース内での回転子軸の基端部側に配置させた押えバ
ネ部材の弾圧力により、該回転子軸をスラスト方向(軸
方向)に加圧させて構成し、前記リードスクリューの正
逆回転駆動で所要の螺進退作動出力を得る小型モータ装
置において、 前記押えバネ部材には、インサート基鈑部と、該インサ
ート基鈑部の中心部を含んで押圧面側へ所要角度で切り
起して突出され、前記回転子軸の基端部側を所要の弾圧
力で押圧する押えバネ片部とをそれぞれに形成すると共
に、前記押えバネ片部を除いたインサート基鈑部を吸振
性のある樹脂本体部材内にインサートして一体化成形さ
せ、該樹脂本体部材を前記外部ケース内に非可動的に嵌
着可能にしたことを特徴とする出力軸加圧機構。 - 【請求項2】 前記樹脂本体部材が、非押圧面側に複数
の凸部またはリング状リブ部等の突設されたスペーサ部
を有し、前記外部ケースの内端面に該スペーサ部を介し
て樹脂本体部材を当接保持させ得るようにした請求項1
に記載の小型モータ装置の出力軸加圧機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22943096A JP2804466B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 小型モータ装置の出力軸加圧機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22943096A JP2804466B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 小型モータ装置の出力軸加圧機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1066301A JPH1066301A (ja) | 1998-03-06 |
JP2804466B2 true JP2804466B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=16892112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22943096A Expired - Lifetime JP2804466B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 小型モータ装置の出力軸加圧機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2804466B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9923857D0 (en) * | 1999-10-09 | 1999-12-08 | Johnson Electric Sa | Thrust cap |
US7189004B2 (en) | 1999-10-09 | 2007-03-13 | Johnson Electric S.A. | Thrust cap |
GB0019200D0 (en) * | 2000-08-05 | 2000-09-27 | Renishaw Plc | Bearing arrangement |
DE102006052958B4 (de) | 2005-11-11 | 2023-02-09 | Johnson Electric International AG | Elektromotor mit Rotorwelle |
CN107498550B (zh) * | 2017-08-30 | 2023-12-22 | 歌尔科技有限公司 | 一种可自动紧接触的传动机构及机器人 |
WO2022064961A1 (ja) * | 2020-09-24 | 2022-03-31 | Ntn株式会社 | 電動アクチュエータ |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP22943096A patent/JP2804466B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1066301A (ja) | 1998-03-06 |
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