JP2804002B2 - 既設家屋の補強構造及び補強工法 - Google Patents

既設家屋の補強構造及び補強工法

Info

Publication number
JP2804002B2
JP2804002B2 JP7089427A JP8942795A JP2804002B2 JP 2804002 B2 JP2804002 B2 JP 2804002B2 JP 7089427 A JP7089427 A JP 7089427A JP 8942795 A JP8942795 A JP 8942795A JP 2804002 B2 JP2804002 B2 JP 2804002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pile
house
pillar
ground
column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7089427A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08284431A (ja
Inventor
武一 渡辺
Original Assignee
武一 渡辺
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 武一 渡辺 filed Critical 武一 渡辺
Priority to JP7089427A priority Critical patent/JP2804002B2/ja
Publication of JPH08284431A publication Critical patent/JPH08284431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2804002B2 publication Critical patent/JP2804002B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造民家などの既設の
家屋を補強し耐震性を向上する構造及び工法に関する。
【0002】
【従来の技術】既に建設され使用されている家屋の耐震
性を向上するための構造としては、壁に相当する部分に
たすき掛けに斜めの部材を打ちつけた構造、或いは屋外
に張り出したつっかえ棒を設けた構造等が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、壁部分
の少ない現代の民家においては、斜め部材を設け得る壁
が少ない。他方、つっかえ棒で家屋を補強する方法で
は、つっかえ棒が庭などの屋外に張り出すから、家屋周
辺の使用環境を著しく不便にする。そこで、本発明の目
的は、十分に耐震性を向上でき、しかも使い勝手を悪く
しない既設家屋の補強構造及び補強工法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するために次の手段を提供する。
【0005】既に建設されている家屋を補強し該家屋
の耐震性を向上する既設家屋補強構造において、前記家
屋の外壁から外側に露出している柱に平行に立設された
鉄製の杭と、該杭に固着されたコンクリート製のブロッ
クと、前記杭を前記柱に縛り付けることにより該杭と該
柱とを緊締する緊締具とを有し前記緊締具は、前記柱と
前記杭とを密着させ、又は該柱と該杭との間に壁材等の
硬い物体を介在させて両者を近接させ、震度7程度の地
震の際にも該柱と該杭とを一体に保持する強度で該柱と
該杭とを締め付けており、前記杭の下端は、杭打ち機や
ハンマーで大地へ該杭を打ち込むのを容易にする程度に
錐形をなしており、前記杭は、前記下端が地表面から約
2メートル又はそれ以上の深さに達するまで大地に打ち
込まれていることを特徴とする既設家屋補強構造。
【0006】前記錐形部を除く部分の前記杭は柱体で
あり、該柱体の横断面形は凸形、L形若しくはH形又は
鉄道線路の横断面形の略H形であることを特徴とする前
記に記載の既設家屋補強構造。
【0007】前記杭をハンマーで大地に打ち込むのを
容易にするための第1及び第2の突起が前記杭に設けて
あり、該第1及び第2の突起は長手方向に間隔を隔てて
配置してあり、前記下端に近い側の突起を第2の突起と
するとき、該第2の突起の下端面は下側に進むにしたが
って次第に小さい張り出しとなる三角錐状の側面形をな
しており、前記コンクリート製ブロックは板形状をな
し、該コンクリート製ブロックの上面は地表面にほぼ平
行であり、該コンクリート製ブロックの下側の表面は該
地表面より低い位置にあり、該コンクリート製ブロック
は前記家屋の布基礎に固着してあり、前記第1の突起は
前記コンクリート製ブロックに当接位置に設けてあるこ
とを特徴とする前記又はに記載の既設家屋補強構
造。
【0008】既に建設されている家屋を補強し該家屋
の耐震性を向上する既設家屋補強工法において、前記家
屋の外壁から外側に露出している柱に近接して、片端を
下方にして該柱に平行に柱状の鉄製の杭を配置し、前記
下端が地表面から約2メートル又はそれ以上の深さに達
するまで前記杭を大地に打ち込み、緊締具で前記杭を前
記柱に縛り付けることにより該杭と該柱とを緊締し、前
記杭と前記家屋の布基礎とに接触させ、該布基礎から外
側に板状に延べられた上側表面を地表面にほぼ揃えた形
に生コンクリートを流し、コンクリート製板を形成し、
前記杭のうちの前記片端部を除く部分は柱体であり、該
柱体の横断面形は凸形、L形若しくはH形又は鉄道線路
の横断面形の略H形であり、前記杭には、杭打ち機やハ
ンマーで大地へ該杭を打ち込むのを容易にする程度に錐
形に前記片端が成形してあり、ハンマーで大地に打ち込
むのを容易にするために軸に直交する方向に張り出した
第1及び第2の突起が設けてあり、前記第1及び第2の
突起は互いに長手方向に間隔を隔てて配置してあり、前
記片端に近い側の突起を第2の突起とするとき、該第2
の突起の該片端側端面は該片端側に進むにしたがって次
第に小さい張り出しとなる三角錐状の側面形をなしてお
り、前記コンクリート製板は前記第1の突起に当接する
位置に形成してあり、前記緊締具は、前記柱と前記杭と
を密着させ、又は該柱と該杭との間に壁材等の硬い物体
を介在させて両者を近接させ、震度7程度の地震の際に
も該柱と該杭とを一体に保持する強度で該柱と該杭とを
締め付けていることを特徴とする既設家屋補強工法。
【0009】
【作用】本発明では、鉄製の杭を家屋の外側の柱に沿っ
て打込み、その杭と家屋の柱とを緊締具で縛りつけ、そ
の杭と地面との境界付近においてコンクリート製のブロ
ックを杭に固着して設けている。このような構造の採用
により、杭は大地に強固に固定される。その固定の程度
は、地面から下に打込まれた杭の深さ及びコンクリート
ブロックの平面積に主に依存する。このような構造の採
用により、地震により大きな横揺れが大地に生じたとし
ても、その横揺れの慣性により家屋が大きく傾くことは
その杭により防止できる。また地震により縦方向の力が
家屋に加わったとき、地中の杭と大地との摩擦により、
家屋が基礎から離れて、上方に飛び上がるのを防止でき
る。このように、この構造の採用により地震による家屋
の横揺れ及び縦揺れを抑制できる。
【0010】
【実施例】次に、実施例を挙げ本発明を一層詳しく説明
する。
【0011】図1(a)は本発明の一実施例の構造を示
す部分側面図、図1(b)はその実施例における緊締部
を示す断面図である。図(b)の断面図は六角ボルト1
1及び12の軸を通る平面である。但し、六角ボルト1
1,12及びナット31,32は切断することなく、側
面図として示してある。また図2はその実施例の構造を
示す正面図である。本図の矢印80の方向から見た側面
図が図1(a)である。図3はその実施例の横断面を示
す図である。図4はその実施例における補強鉄杭及びコ
ンクリート板の構造を示す正面図(a)及び側面図
(b)である。図5(a)はその補強鉄杭及びコンクリ
ート板を示す背面図、同図(b)はその補強鉄杭及びコ
ンクリート板でなる構造の平面図、同図(c)はその補
強鉄杭の平面図、同図(d)はその補強鉄杭の底面図で
ある。図6(a)は緊締具に用いられる背面版の平面
図、同図(b)はその背面版の正面図である。但し図3
において柱及び補強鉄杭の連結部分をわかり易く示すた
めに、壁55,56,57,58の幅(柱と柱との間
隔)は実際より縮小して描いてある。
【0012】図1、図2及び図3から明らかなように、
この実施例の構造では補強鉄杭1が家屋の四隅の柱5
1,52,53及び54の外側に立設してある。その補
強鉄杭の底部は地面100より底に深く約2m打込まれ
ている。補強鉄杭1は柱51などに密着して打込まれて
おり、地面100との境界部分の補強鉄杭1にコンクリ
ート板2が固着されている。コンクリート板2は、80
cm×60cmの平面積と20cmの厚さを有し、布基
礎68に固着されている。したがって地面100との境
界部分において鉄杭1はコンクリート板2及び布基礎6
8により強固に保持されている。図4及び図5によく現
れているように、補強鉄杭1は凸型の横断面を有する。
補強鉄杭1の幅方向の両端には鉄製の張り出し板部3
a,3b,4a及び4bが溶接されている。張り出し板
部3aには貫通穴21及び22が設けてある。同様に張
り出し板部3b,4a及び4bにはそれぞれ2箇所に貫
通穴が設けてある。
【0013】次にこの補強鉄杭1と家屋の柱とを結合す
る緊締具について詳しく述べる。図1,図2及び図3に
詳しく現れているように、この緊締具は六角ボルト1
1,12,13など、背面版5,6など、及びナット3
1,32,33などからなる。図6に示す背面版5に
は、両端部に貫通穴5a,5bが設けてある。六角ボル
ト11は背面版5の貫通穴5bから張り出し板部3aの
貫通穴21に通されている。同様に六角ボルト13は、
背面版5の貫通穴5aから張り出し板部3bの貫通穴2
3に挿通されている。六角ボルト12は背面版6の貫通
穴から張り出し板部3aの貫通穴22に挿通されてい
る。六角ボルト11,12及び13にはナット31,3
2,33がそれぞれ螺合されている。張り出し板部にお
けるその他の貫通穴24,25,26,27及び28に
も同様に六角ボルトが背面版を介して挿通されており、
これら六角ボルトにはナットがそれぞれ螺合されてい
る。この緊締構造において、ナット31,32,33な
どを強く締めることにより、鉄杭1は柱51などに強固
に緊締される。
【0014】鉄杭1を柱51に接触させて地面に打込む
には、杭打ち機により行うこともできるし、ハンマーを
用いて人力で行うこともできる。鉄杭1の長さは約4m
であるから、打込みの当初においては鉄杭1の上端面1
aは地面から4m程度高い位置にある。このように高い
位置において人力によりハンマーで鉄杭1を打込むこと
は容易ではない。そこで、コンクリート板2を設ける位
置に予め鉄杭1から横方向に伸びる突起を溶接してお
き、その突起をハンマーによりたたくことにより鉄杭1
は比較的容易に地面に打込むことができる。鉄杭1の打
込みを更に容易にするためには、コンクリート板2に当
接する位置と鉄杭1の下端1bとの中間点にさらに横方
向に伸びる第2の突起を設けておく。そして当初その下
側の第2の突起をハンマーで下方に叩き、次第に鉄杭1
が打込まれて下側の第2の突起が地面に達したときにコ
ンクリート板2に当接する位置に設けてある第1の突起
をハンマーで叩く。その第2の突起の下端面を下側に進
むにしたがって次第に小さい張り出しとなる三角錐状
(側面形状)に形成しておくことにより、コンクリート
板2に当接する位置に設けた第1の突起をハンマーで打
つときに下側の第2の突起は地面に容易に侵入してい
く。
【0015】上述の既設家屋補強構造の採用により、家
屋が地震により横方向に揺れようとすると、鉄杭及びコ
ンクリート板2で強固に大地固定された構造と柱51な
どとが締結具により連結されているから、家屋の横方向
の揺れは小さく抑制される。また、地震の縦振動により
家屋が布基礎68から上方に離れようとするときもやは
り鉄杭1と大地との摩擦により鉄杭1は大地に強固に固
定されているから、家屋が布基礎68から離れるのを防
止できる。したがって、この実施例の採用により家屋は
大地から横方向及び縦方向の力を受けたとしても、横方
向及び縦方向に大きく揺れることがなく倒壊をまぬがれ
ることができる。
【0016】図7は、本発明において締結具として用い
ることのできる締付けワイヤーを示す図である。この締
付けワイヤー70は図3における六角ボルト11,1
3、背面版5、ナット31,33でなる構造の代わりに
用いることができる。締付けワイヤー70は撚鉄線7
1、ボルト72、端末止金73でなる。撚鉄線は多数の
細い鋼鉄線を撚り合わせてなる。端末止金73は撚鉄線
71の片端に溶接されている。端末止金73の中央には
予め撚鉄線71の片端が挿入される貫通穴が設けてあ
り、その貫通穴に挿入した撚鉄線71の片端を端末止金
73に溶接してある。ボルト72は撚鉄線71の他方の
端に溶接してある。ボルト72の端には図3におけるナ
ット31に相当するナットが螺合される。図7の締付け
ワイヤー70により鉄杭1と柱51とを締結するには、
まずボルト72の先端から張り出し板部3bの貫通穴2
3、壁58及び55に予め設けられた穴並びに張り出し
板部3bの貫通穴21を通して、ボルト72の先端をそ
の貫通穴21からのぞかせる。そして、その貫通穴21
からのぞいたボルト72の先端にナット31を螺合す
る。本発明における締結具は、図3の構造にしても図7
の締結ワイヤーにしても鉄杭1を柱51に縛り付ける作
用をしている。
【0017】なお、上述の締付けワイヤー70における
撚鉄線71に代えて、鋼鉄製のバンドを用いても差し支
えない。また、上述の実施例では鉄杭1の構断面は凸形
としたが、凸形に代えてH形、L形など様々の形にして
も差し支えない。例えば、H形に近い形の鉄杭として、
鉄道線路を用いることができる。
【0018】また、前述の実施例ではコンクリート板2
を鉄杭1に固着したが、コンクリート板2に限らず、コ
ンクリート製のブロックを鉄杭1の地面相当位置に固着
することにより、鉄杭2を横揺れに対して強くすること
ができる。そのコンクリート製ブロックの平面積が大き
いことが耐震性向上のために好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上に実施例を挙げ詳しく説明したよう
に、本発明によれば、例え壁部分が少ない家屋において
も、必要な程度に耐震性を任意に向上でき、しかも屋外
にはみだす部分は極めて小さく家屋周辺の使用環境を悪
化させることはほとんどない。そこで、本発明の構造及
び工法の採用により、既に建設されている木造民家等の
家屋の耐震性を極めて高くできるから、たとえ阪神大震
災の如く震度7以上の強い地震があったとしてもその家
屋の倒壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構造の部分を示す側面図
(a)及びその実施例における緊締具を示す断面図
(b)である。
【図2】その実施例を概念的に示す正面図である。
【図3】壁部分の幅を縮小して概念的に示すその実施例
の構造の横断面図である。
【図4】その実施例における鉄杭1及びコンクリート板
2でなる構造を示す正面図(a)及びその鉄杭1及びコ
ンクリート板2でなる構造の側面図(b)である。
【図5】その実施例における鉄杭1及びコンクリート板
2でなる構造の背面図(a)、その鉄杭1及びコンクリ
ート板2でなる構造の平面図(b)、その鉄杭1の平面
図(c)及びその鉄杭1の底面図(d)である。
【図6】その実施例における背面版5の平面図(a)及
び正面図(b)である。
【図7】本発明における緊締具の一具体例を示す平面図
である。
【符号の説明】
1・・・・・補強鉄杭 1a・・・・・補強鉄杭1の上端面 1b・・・・・補強鉄杭1の下端 2・・・・・コンクリート板 3a,3b,4a,4b・・・・・張り出し板部 5,6・・・・・背面板 11,12,15,16・・・・・六角ボルト 11a,12a・・・・・六角ボルトの頭部 21,22,23,24,25,26,27,28・・
・・・貫通穴 31,32,33・・・・・ナット 51,52,53,54・・・・・柱 55,56,57,58・・・・・壁 60・・・・・屋根 61,62,63・・・・・梁 64,65・・・・・土台 68・・・・・布基礎 68a・・・・・布基礎68の底面 68b,68c・・・・・布基礎68に開けた通気穴 70・・・・・締付けワイヤー 71・・・・・撚鉄線 72・・・・・ボルト 73・・・・・端末止金 80・・・・・矢印 100・・・・・地面

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既に建設されている家屋を補強し該家屋の
    耐震性を向上する既設家屋補強構造において、 前記家屋の外壁から外側に露出している柱に平行に立設
    された鉄製の杭と、 該杭に固着されたコンクリート製のブロックと、 前記杭を前記柱に縛り付けることにより該杭と該柱とを
    緊締する緊締具とを有し前記緊締具は、前記柱と前記杭
    とを密着させ、又は該柱と該杭との間に壁材等の硬い物
    体を介在させて両者を近接させ、震度7程度の地震の際
    にも該柱と該杭とを一体に保持する強度で該柱と該杭と
    を締め付けており、 前記杭の下端は、杭打ち機やハンマーで大地へ該杭を打
    ち込むのを容易にする程度に錐形をなしており、 前記杭は、前記下端が地表面から約2メートル又はそれ
    以上の深さに達するまで大地に打ち込まれていることを
    特徴とする既設家屋補強構造。
  2. 【請求項2】前記錐形部を除く部分の前記杭は柱体であ
    り、該柱体の横断面形は凸形、L形若しくはH形又は鉄
    道線路の横断面形の略H形であることを特徴とする請求
    項1に記載の既設家屋補強構造。
  3. 【請求項3】前記杭をハンマーで大地に打ち込むのを容
    易にするための第1及び第2の突起が前記杭に設けてあ
    り、該第1及び第2の突起は長手方向に間隔を隔てて配
    置してあり、前記下端に近い側の突起を第2の突起とす
    るとき、該第2の突起の下端面は下側に進むにしたがっ
    て次第に小さい張り出しとなる三角錐状の側面形をなし
    ており、 前記コンクリート製ブロックは板形状をなし、該コンク
    リート製ブロックの上面は地表面にほぼ揃っており、該
    コンクリート製ブロックの下側の表面は該地表面より低
    い位置にあり、該コンクリート製ブロックは前記家屋の
    布基礎に固着してあり、 前記第1の突起は前記コンクリート製ブロックに当接す
    る位置に設けてあることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の既設家屋補強構造。
  4. 【請求項4】既に建設されている家屋を補強し該家屋の
    耐震性を向上する既設家屋補強工法において、 前記家屋の外壁から外側に露出している柱に近接して、
    片端を下方にして該柱に平行に柱状の鉄製の杭を配置
    し、 前記下端が地表面から約2メートル又はそれ以上の深さ
    に達するまで前記杭を大地に打ち込み、 緊締具で前記杭を前記柱に縛り付けることにより該杭と
    該柱とを緊締し、 前記杭と前記家屋の布基礎とに接触させ、該布基礎から
    外側に板状に延べられた上側表面を地表面にほぼ揃えた
    形に生コンクリートを流し、コンクリート製板を形成
    し、 前記杭のうちの前記片端部を除く部分は柱体であり、該
    柱体の横断面形は凸形、L形若しくはH形又は鉄道線路
    の横断面形の略H形であり、 前記杭には、杭打ち機やハンマーで大地へ該杭を打ち込
    むのを容易にする程度に錐形に前記片端が成形してあ
    り、ハンマーで大地に打ち込むのを容易にするために軸
    に直交する方向に張り出した第1及び第2の突起が設け
    てあり、 前記第1及び第2の突起は互いに長手方向に間隔を隔て
    て配置してあり、前記片端に近い側の突起を第2の突起
    とするとき、該第2の突起の該片端側端面は該片端側に
    進むにしたがって次第に小さい張り出しとなる三角錐状
    の側面形をなしており、 前記コンクリート製板は前記第1の突起に当接する位置
    に形成してあり、 前記緊締具は、前記柱と前記杭とを密着させ、又は該柱
    と該杭との間に壁材等の硬い物体を介在させて両者を近
    接させ、震度7程度の地震の際にも該柱と該杭とを一体
    に保持する強度で該柱と該杭とを締め付けていることを
    特徴とする既設家屋補強工法。
JP7089427A 1995-04-14 1995-04-14 既設家屋の補強構造及び補強工法 Expired - Fee Related JP2804002B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7089427A JP2804002B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 既設家屋の補強構造及び補強工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7089427A JP2804002B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 既設家屋の補強構造及び補強工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08284431A JPH08284431A (ja) 1996-10-29
JP2804002B2 true JP2804002B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=13970369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7089427A Expired - Fee Related JP2804002B2 (ja) 1995-04-14 1995-04-14 既設家屋の補強構造及び補強工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2804002B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101357A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Nippon Steel Corp 既設構造物の補強構造

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2896866B2 (ja) * 1995-04-28 1999-05-31 千吉 中津 補強金具装置
JP2009068307A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Minoru Oota 基礎石に立設した柱の補強装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5527325U (ja) * 1978-08-08 1980-02-22
JPS5553632U (ja) * 1978-10-05 1980-04-11
JPS5610760U (ja) * 1979-07-05 1981-01-29
FR2563852B1 (fr) * 1984-05-07 1987-06-26 Sif Entreprise Bachy Procede et dispositif pour la realisation en place de colonnes de sol stabilise et compacte.
JPS60246957A (ja) * 1984-05-17 1985-12-06 佐藤 実 建物の傾き調整装置
JPH0681491A (ja) * 1992-08-31 1994-03-22 Kumanotakeshi Kensetsu Kk 建物移動工法用の柱受け装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101357A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Nippon Steel Corp 既設構造物の補強構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08284431A (ja) 1996-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11555325B1 (en) Anchor device for a wooden post
US6431797B2 (en) Masonry retainer wall system and method
CA2054503C (en) Fence post
US5697191A (en) Manufactured home stabilizing foundation system
US4329826A (en) Fastener for joining a structural member to masonry or concrete
US20020041796A1 (en) Masonry retainer wall system and method
JP2804002B2 (ja) 既設家屋の補強構造及び補強工法
JPH0144580Y2 (ja)
JP4009028B2 (ja) 二重締切り工法で使用する締切り装置および二重締切り工法
JP2965517B2 (ja) 斜面安定工法
JP2627614B2 (ja) 落石防止柵に於けるワイヤロープの固定装置
JP3370846B2 (ja) コンクリート製路側壁
JPH08218386A (ja) のり面抑止工法
JPH0320347Y2 (ja)
JP3121906U (ja) 丁張用具
JPS5845397Y2 (ja) 金網等の連結具
JP3187343B2 (ja) 法枠構造およびその構築工法
JPH08260567A (ja) 木造建築の筋違い構造
JP3655594B2 (ja) 軌道の移動防止構造
JP6466783B2 (ja) スパイラル杭と構造物の接合構造
JPH0678641B2 (ja) 斜面安定工法
JP3052769U (ja) ベタ基礎等の配筋構造
JP2972673B2 (ja) 柱におけるキャピタルおよびその構築方法
JP3120053U (ja) プレハブ式階段
JP2884401B2 (ja) 筋交い緊結構造及びその金具とボルト列設板との組み合わせ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980630

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees