JP2803395B2 - 可撓性平型導体ケーブルの導体間接続導通方法と、それを用いたジヨイントボックス - Google Patents

可撓性平型導体ケーブルの導体間接続導通方法と、それを用いたジヨイントボックス

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JP2803395B2 JP3164963A JP16496391A JP2803395B2 JP 2803395 B2 JP2803395 B2 JP 2803395B2 JP 3164963 A JP3164963 A JP 3164963A JP 16496391 A JP16496391 A JP 16496391A JP 2803395 B2 JP2803395 B2 JP 2803395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配設した帯状の導体部
に、フィルム状の絶縁被覆を施した可撓性板体をなし、
電気機器や自動車の電気配線に用いる可撓性平型導体ケ
ーブルの導体部間の接続導通方法と、その接続方法を用
いる可撓性平型導体ケーブルによって形成され、自動車
用ワイヤハーネスの分岐回路の形成等に使用するジヨイ
ントボックスに関するものである。以下、この可撓性平
型導体ケーブルを「FPC」(フレキシブル・プリンテ
ッド・サーキット)と略称する。
【0002】
【従来の技術】従来、FPCにおける導体部相互の接続
方法として、特開昭62ー105308号公報の公知例
があり、この公知例の接続方法は、絶縁被覆に穴を穿け
て、その穴を通して超音波溶接・スポット溶接等によっ
てFPC相互を接続固定し、しかるのち、接続した両者
の導体部を接着して導通接続させる手段が採られてい
る。
【0003】一方、従来のFPCは導体部が一層であ
り、その一層構造のFPCの端末を相手側に接続する手
段は特公昭57ー48838号等の公知例がある。即
ち、図9参照、基板7の側方に舌片状のクリンプ片8を
立設した電気接続子6が用いられ、そのクリンプ片8を
FPC1に突き通してから下方に曲成し、図示点線のよ
うに、クリンプされたクリンプ片8の先端で絶縁被覆を
剥ぎ取ってクリンプ片8の先端を導体部2に接触させ
て、導体部2と電気接続子6を導通接続させる接続方法
になっている。そして、また前記の自動車用ワイヤハー
ネスのジヨイントボックスは、バスバー構造のものが主
流をなしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術のFP
Cの導体部相互の接続方法は、絶縁被覆の穴あけ加工
と、高精度が要求される導体部相互の位置合せ作業に手
数がかかると共に、スポット溶接機等の専用設備が必要
になるので、コスト高にして作業性が悪い難点がある。
【0005】一方、近年の電気機器・自動車における電
気回路の高度化に伴って、FPCは従来の一層導体部構
造から多層導体部構造のものが求められる傾向が強く、
この多層導体部構造の場合における導体部間の簡便な接
続導通手段の開発が当該分野で求められている。そし
て、前記のジヨイントボックスも、電気回路の複雑化を
吸収する回路の高密度化と形状小形化が強く求められて
いる。
【0006】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
ると共に、当該分野の技術要求に応えるFPCの導体部
間接続方法と、それを用いたジヨイントボックスを提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明は「絶縁膜を介して導体部を二層に形成し、か
つ、上面と下面に絶縁被膜を施した多層導体部の可撓性
平型導体ケーブルの導体部間を相互に接続導通させるに
おいて、前記上面と下面の少なくとも一面の絶縁被覆を
省略した露出導体部を有する接続導通部を形成すると共
に、接触部の側縁にクリンプ片を立設した電気接続子の
該クリンプ片を、前記接続導通部に突き通して取り付
け、しかるのち、該クリンプ片を下方に曲成して、該ク
リンプ片の先端を一側の導体部に接触させると共に、前
記接触部を前記露出導体部に接触させ、該電気接続子を
介して二層の導体部を接続導通させることを特徴とする
可撓性平型導体ケーブルの導体間接続導通方法」の第一
発明と、
【0008】「絶縁層を介する二層の導体部と上面と下
面の絶縁被覆を有し、かつ、該上面と下面のいずれかの
絶縁被覆を省略した露出導体部を有する接続導通部を縁
部に設け、さらに、該接続導通部に「接触部の側縁にク
リンプ片を立設し、かつ、該接触部に相手側コネクタへ
の嵌合部を連設した電気接続子」の該クリンプ片を突き
通して下方へ曲成して、該クリンプ片の先端を一側の導
体部に接触させると共に、前記接触部と前記露出導体部
を接触させて前記二層の導体部間を接続導通した可撓性
平型導体ケーブルをジヨイントボックス主体となし、該
ジヨイントボックス主体を二つ折りしてケース体に収納
し、前記嵌合部を相手側コネクタとの嵌合接触部となす
構造を特徴とする電気回路接続用のジヨイントボック
ス」の第二発明によって構成されている。
【0009】なお、前記構成の第一発明の接続導通部
は、可撓性平型導体ケーブルの中間部位に設けることが
ある。また、この第一発明の電気接続子は前記第二発明
と同様の嵌合部つきのものを用いることがある。
【0010】
【作用】前記の第一発明によると、露出導体部を有する
接続導通部に取り付けた電気接続子のクリンプ片を曲成
加工することによって、導体部間接続をなすので、通常
の電線への端子圧着と同様な簡易な接続子のクリンプ加
工によって、多層構成の導体部相互を的確に接続導通さ
せることができる。そして、前記の第二発明では、多層
導体部の可撓性平型導体ケーブルをジヨイントボックス
の主体となすので、ジヨイントボックスの回路の高密度
化と小形化が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、前記第一発明の一実施例を示す図1を参照して、中
間絶縁膜4を介して導体部2A・2Bを二層に構成し、
上面の絶縁被覆3Aと下面の絶縁被覆3Bを施した可撓
性板体のFPC1の導体部2A・2Bを相互に接続導通
するにおいて、そのFPC1の所要位置(図示は端部)
に形成しした接続導通部5は絶縁被覆の一側の下面の絶
縁被覆3Bが省略されて、下層の導体部2Bが露出して
いる。
【0012】そして、その接続導通に用いる電気接続子
6は、帯状の接触部7の両側縁にクリンプ片8が立設さ
れて対向しており、このクリンプ片8を接続導通部5の
所要位置の下側から突き通して上面に突出させ、しかる
のち、その突出したクリンプ片8を下方に曲成し、その
曲成のときのクリンプ片8の先端によって、上面の絶縁
被覆3Aを剥ぎ取るか突き破って、クリンプ片8の先端
と上層の導体部2Aを接触させると同時に、電気接続子
6の接触部7と露出している下層の導体部2Bを面接触
させ、電気接続子6を介して二層の導体部2A・2Bを
接続導通させる。
【0013】続いて、図2〜図4を参照して、前記第一
発明の他の実施例を説明する。即ち、図2のものは、図
1実施例と同一のFPC1に形成する接続導通部5にお
いて、上面と下面の絶縁被覆3A・3Bを省略し、導体
部2A・2Bのいずれもを露出導体部になした実施例で
ある。この図2の接続導通部5にも、図1実施例と同様
に電気接続子6が取り付けられて導体部2A・2Bが相
互に接続導通される。また、図3図4は接続導通部5を
FPC1の中間に形成して電気接続子6を取り付け、F
PC1の中間位置において、導体部2A・2Bを接続導
通した実施例である。なお、図中の13はFPC1の端
部に取り付けた相手側コネクタへの接続用端子である。
【0014】つぎに、図5〜図8を参照して前記第二発
明一実施例のワイヤハーネス用ジヨイントボックスを説
明する。このジヨイントボックスは、図5に示すように
前記第一発明の導体部間接続導通方法を用いたFPC1
がシヨイントボックス主体10をなしており、このジヨ
イントボックス主体10を図7のように二つ折りしてケ
ース体11に収納して、図8に示すジヨイントボックス
12を構成する構造になっている。
【0015】即ち、FPC1の周縁には、図5図6参
照、図1と同一の露出導体部を有する接続導通部5が形
成されて、嵌合部15を前方に突出した電気接続子6群
が、その接続導通部5に並設されており、FPC1の二
層の導体部2A・2Bを相互接続して、高密度の回路を
形成している。そして、このジヨイントボックス主体1
0が図7図8参照、二つ折りされてケース体11の中空
部に収納されると共に、そのケース体11の左右にフー
ド体16が取着係止され、さらに、そのケース体11の
後方にカバー体17がセットされる。そして、ケース体
11に二つ折り収納されたジヨイントボックス主体10
の電気接続子6の嵌合部15群は、左右のフード体16
とケース体11のフード部18に内在して前方に臨み、
相手側コネクタを受け入れて接続するコネクタ嵌合部1
4を形成し、コンパクトにして小形化したジヨイントボ
ックスをなしている。
【0016】以上の実施例の接続導通方法とジヨイント
ボックは、前記の作用があり、電気接続子の簡便な取付
けによって多層導体部構造のFPC1の導体部間接続が
できると共に、ジヨイントボックスの回路構成が高密度
化してボックス形状が小形化される。
【0017】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の導体間接
続導通方法と、それを用いたジヨイントボックスは、多
層導体部構造のFPCにおける導体部間接続導通を、簡
便かつ的確に達成すると共に、ジヨイントボックスの回
路構成の高密度化と小形コンパクト化を図り、当該分野
の技術要求に応える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の導体部間接続導通方法の説明
【図2】本発明の他の実施例の接続導通部の説明図
【図3】本発明の他の実施例の導体部間接続導通方法の
説明図
【図4】図3のAA断面図
【図5】本発明一実施例のジヨイントボックス主体の説
明図
【図6】図5の部分拡大図
【図7】本発明一実施例のジヨイントボックスの構成部
材の説明図
【図8】図7のジヨイントボックスの組立全体図
【図9】可撓性平型導体ケーブルの従来の接続方法の説
明図
【符号の説明】
1 可撓性平型導体ケーブル(FPC) 2A・2B 導体部 3A・3B 絶縁被膜 4 中間絶縁膜 5 接続導通部 6 電気接続子 7 接触部 8 クリンプ片 10 ジヨイントボックス主体 11 ケース体 12 ジヨイントボックス 15 嵌合部 16 フード体 17 カバー体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−55076(JP,A) 特開 昭62−105308(JP,A) 特開 平2−15582(JP,A) 特開 昭63−269465(JP,A) 特開 昭53−127694(JP,A) 実開 昭63−64074(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 9/07 H01R 4/18 H01R 9/09 H02G 3/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜を介して導体部を二層に形成し、
    かつ、上面と下面に絶縁被膜を施した多層導体部の可撓
    性平型導体ケーブルの導体部間を相互に接続導通させる
    において、前記上面と下面の少なくとも一面の絶縁被覆
    を省略した露出導体部を有する接続導通部を形成すると
    共に、接触部の側縁にクリンプ片を立設した電気接続子
    の該クリンプ片を、前記接続導通部に突き通して取り付
    け、しかるのち、該クリンプ片を下方に曲成して、該ク
    リンプ片の先端を一側の導体部に接触させると共に、前
    記接触部を前記露出導体部に接触させ、該電気接続子を
    介して二層の導体部を接続導通させることを特徴とする
    可撓性平型導体ケーブルの導体間接続導通方法。
  2. 【請求項2】 相手側コネクタへの嵌合部を有する電気
    接続子を用いた請求項1の可撓性平型導体ケーブルの導
    体間接続方法。
  3. 【請求項3】 絶縁層を介する二層の導体部と上面と下
    面の絶縁被覆を有し、かつ、該上面と下面のいずれかの
    絶縁被覆を省略した露出導体部を有する接続導通部を縁
    部に設け、さらに、該接続導通部に「接触部の側縁にク
    リンプ片を立設し、かつ、該接触部に相手側コネクタへ
    の嵌合部を連設した電気接続子」の該クリンプ片を突き
    通して下方へ曲成し、該クリンプ片の先端を一側の導体
    部に接触させると共に、前記接触部と前記露出導体部を
    接触させて前記二層の導体部間を接続導通した可撓性平
    型導体ケーブルをジヨイントボックス主体となし、該ジ
    ヨイントボックス主体を二つ折りしてケース体に収納
    し、前記嵌合部を相手側コネクタとの嵌合接触部となす
    構造を特徴とする電気回路接続用のジヨイントボック
    ス。
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