JP2802745B2 - 連続圧延装置 - Google Patents

連続圧延装置

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JP2802745B2
JP2802745B2 JP1696396A JP1696396A JP2802745B2 JP 2802745 B2 JP2802745 B2 JP 2802745B2 JP 1696396 A JP1696396 A JP 1696396A JP 1696396 A JP1696396 A JP 1696396A JP 2802745 B2 JP2802745 B2 JP 2802745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、棒状の金属素材
を細い線材に連続圧延する小型で設備費の安価な連続圧
延装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば外径が数十mmの金属素材を数m
mの線材に能率良く圧延して縮小加工するのに、ロ−ル
周に1本の溝を設けている一対の圧延ロ−ルからなるロ
−ルユニットを使用して、ロ−ル圧延面が水平なロ−ル
ユニットとロ−ル圧延面が鉛直なロ−ルユニットとを順
次交互に多数組配置した水平−鉛直連続式圧延装置が一
般に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記水平−鉛直連続式
圧延装置では、ロ−ル圧延面が水平なロ−ルユニットと
鉛直なロ−ルユニットとにより素材は鉛直方向と水平方
向とに交互に押し圧されて緻密で均一な組織となり、し
かも、ワンパス動作によって能率よく所望に縮小され
る。しかし、多数組のロ−ルユニットが縦一列に配置さ
れるので、装置は長大化し、設備費は高価となる不利は
避けられない。この発明は上記従来の連続式圧延装置の
かかる不利を解消すべく提案されたもので、作業能率と
緻密組織を十分に維持しながら、ロ−ルユニット組数が
僅かで足りるよう工夫して小型で設備費の安価な連続圧
延装置としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明は、ロ−ル軸3の軸芯方向に沿い第一次から第
N次にわたって溝の大きさが順次変化する他数本の溝A
1,A2,…,AN、B1,B2,…,BNがロ−ル周
に周設されている一対の圧延ロ−ルA,Bによって一組
のロ−ルユニットに形成され、このロ−ルユニットの数
組を、各ロ−ルユニット1,2又は101,102の圧
延のパスライン方向に夫々のロ−ル圧延面1c,2c又
は101c,102cが交互に所定位相角をもつように
設け、すべてのロ−ルユニット1,2又は101,10
2は一斉に正方向または逆方向に切り換え駆動され、異
なるロ−ルユニットの同次の溝はパスライン方向で前位
のものから適宜な縮小割合で縮小断面となるように設定
してあり、各ロ−ルユニット1,2又は101,102
をロ−ル軸3の軸芯方向に移動するロ−ルユニット移動
機構10と、素材4を上記パスラインに従いロ−ルユニ
ット1,2又は101,102に供給すると共に一パス
終了後次のパス開始前に素材4を上記所所定位相角だけ
素材芯回りに回動する素材供給機構11とを有している
ことを特徴としている。
【0005】かかる構成により、例えば正方向に回転し
ているすべてのロ−ルユニット1,2又は101,10
2の例えば第n次(1≦n<N)の溝に向かって素材供給
機構11が素材4を供給するとき、この第n次の溝に倣
う形に素材4は圧延される。このとき供給方向前位のロ
−ルユニットの第n次の溝によつて一の方向に押圧,縮
小された素材4は、供給方向次位のロ−ルユニットの第
n次の溝によつて上記一の方向に対して所所定位相角だ
け異なる方向に押圧,縮小されるため、ロ−ルユニット
を通る毎に互いに異なる方向から押圧された素材4は、
均一,緻密な組織に圧延される。この一パスが終わると
素材供給機構11により素材4は所所定位相角だけ素材
芯回りに回動され、ロ−ルユニット移動機構10により
次位の第n+1次の溝がパスライン上にあるように各ロ
−ルユニット1,2又は101,102は移動され、す
べてのロ−ルユニットは逆方向に回転が切り換えられて
素材供給機構11により素材4は第n+1次の溝に供給
されて、この第n+1次の溝により上記第n次の溝のと
きと同様、ロ−ルユニット1,2又は101,102毎
に所所定位相角だけ異なる方向に押圧,縮小されて均
一,緻密な組織となる。
【0006】上記のように他数本の溝A1,A2,…、
B1,B2,…、C1,C2,…、D1,D2,…、を
有する僅か数組のロ−ルユニット1,2又は101,1
02をパスライン方向に配置することにより所所定位相
角だけ素材4の押圧方向が一パス毎に、さらにはロ−ル
ユニット1,2又は101,102毎に変って横断面で
均一な圧延組織が得られるもので、多数組のロ−ルユニ
ットをパスライン方向に一列に配置している前記水平−
鉛直連続式圧延装置の如き装置の長大化と設備費の高額
化の不利は解消される。
【0007】そして上記請求項1の連続圧延装置におい
て、一パス開始前にパスライン上に各ロ−ルユニット
1,2又は101,102の上記同次の溝を位置せし
め、かつ、一パス終了後次のパス開始前に各ロ−ルユニ
ット1,2又は101,102の次位の溝をパスライン
上に位置せしめるためのロ−ルユニット移動機構10に
よる各ロ−ルユニット1,2又は101,102の上記
ロ−ル軸3の軸芯方向移動動作と、一パス終了後次のパ
ス開始前に行う素材供給機構11による素材4の上記素
材芯回り回動動作および、すべてのロ−ルユニット1,
2又は101,102の駆動方向の一斉切り換え操作と
を、逐次自動的に行なうための連続動作制御部12とを
有していることを特徴としている。
【0008】かかる連続動作制御部12の構成により、
例えば第n次の溝による圧延工程から次の第n+1次の
溝による圧延工程のように次位の溝による圧延動作は自
動的,連続的に能率良く行なわれる。
【0009】また上記請求項1,又は2の構成におい
て、ロ−ルユニット1,2又は101,102の夫々の
ロ−ル圧延面1c,2c又は101c,102cがもつ
上記所所定位相角は、約90°としたことを特徴として
いる。
【0010】かかる構成により各ロ−ルユニット1,2
又は101,102を通る都度、さらには一パス毎に素
材4はその断面で180°異なる方向から押圧,縮小さ
れて均一,緻密な組織に圧延される。
【0011】さらに上記請求項3の構成において、ロ−
ルユニット101,102のロ−ル圧延面101c,1
02cは、水平面に対して約45°傾斜したものに構成
している。
【0012】かかる構成によりロ−ルユニット101,
102はパスライン方向に対して正面視で左右方向に大
略対称的配置となるため、正面視で形状や力の面でバラ
ンスの良い連続圧延装置となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は一実施例としての連続圧
延装置の側面図であり、図2は平面図であって、説明の
簡単化のため2組のロ−ルユニットの場合を例示してい
る。これらの図で、上位の圧延ロ−ルAと下位の圧延ロ
−ルBとからなりロ−ル圧延面1cが例えば水平な一対
のロ−ルユニット1が左側に配置され、このロ−ルユニ
ット1のパスライン方向で上記ロ−ル圧延面1cに対し
て所所定位相角(これらの図では90°)をもつ左の圧延
ロ−ルCと右の圧延ロ−ルDとからなる鉛直なロ−ル圧
延面2cの一対のロ−ルユニット2が配置されている。
【0014】すべての圧延ロ−ルA,B,C,Dのロ−
ル周には、ロ−ル軸3の軸芯方向に沿い第一次から第N
次にわたって他数本の溝A1,A2,…,AN、B1,
B2,…,BN、C1,C2,…,CN、D1,D2,
…,DNが、夫々形成されている。これらの溝は三角形
で対辺角は90°+約1°=約91°のように僅かに鈍
角とし、上記一対の圧延ロ−ルAとBとで同次のものは
共に同一の大きさで、圧延ロ−ルCとDとで同次のもの
は共に同一の大きさであり、すなわち、例えば溝A2と
溝B2とは同一で、溝C3と溝D3とは同一である。そ
して次数が例えば大きくなるに伴い、溝の大きさは例え
ば次第に小さくなっていて、例えば圧延ロ−ルAでは溝
A1>A2>…,>ANとなっている。しかも異なるロ
−ルユニット1,2間で同次のものはパスライン方向で
前位のものから適宜な縮小割合(例えば1割縮小)で縮小
断面となるように設定している。
【0015】つまりこの発明では素材4は第1回目のパ
スでは図1の左方から右方へ送られて圧延ロ−ルA,B
の第一次の溝A1,B1を通って圧延ロ−ルC,Dの第
一次の溝C1,D1に送られ、第2回目のパスでは先ず
素材4は素材軸芯周りに90°回動されてから図1の右
方から左方へ送られて圧延ロ−ルC,Dの第二次の溝C
2,D2を通って圧延ロ−ルA,Bの第二次の溝A2,
B2に送られ、第3回目のパスでは素材4は素材軸芯周
りに90°回動されてから図1の左方から右方へ送られ
て圧延ロ−ルA,Bの第三次の溝A3,B3を、次に圧
延ロ−ルC,Dの第三次の溝C3,D3を通り、以下こ
のようにして逐次押圧,縮小される構成である。これら
りより溝の大きさは、A1,B1>C1,D1>C2,
D2>A2,B2>A3,B3>C3,D3>C4,D
4>A4,B4>…となっている。
【0016】ロ−ルユニット1,2は、夫々のロ−ル駆
動機構5により一斉に正方向または逆方向に切り換えて
駆動される。このロ−ル駆動機構5をロ−ルユニット1
について代表して説明すると、図1のI−I矢視図であ
る図4のようにロ−ルフレ−ム6に軸支した圧延ロ−ル
A,Bのロ−ル軸3には互いに噛み合う駆動ギヤ7,8
が固定され、駆動ギヤ8は正逆回転できる駆動モ−タ9
により駆動される。
【0017】一パス終了時に同次の溝が一のパスライン
上にあるように各ロ−ルユニット1,2をロ−ル圧延面
1c,2cの方向に夫々移動するロ−ルユニット移動機
構10と、素材4を上記パスラインに従いロ−ルユニッ
ト1または2に供給すると共に一パス毎に素材4を上記
所定位相角90°だけ素材芯回りに回動する素材供給機
構11と、素材供給機構11による素材4の上記素材芯
回り回動動作,ロ−ルユニット移動機構10による各ロ
−ルユニット1,2の上記ロ−ル軸3の軸芯方向移動動
作,すべてのロ−ルユニット1,2の駆動方向の一斉切
り換え操作,を一パス終了ごとに逐次自動的に行なうた
めの連続動作制御部12とを設けている。図示例のロ−
ルユニット移動機構10は、図4のようにロ−ルフレ−
ム6の基部を係合するガイド溝13aをロ−ル軸3の軸
芯方向に設けたユニットフレ−ム13と、ロ−ル軸3の
軸芯方向をそのねじ芯としてユニットフレ−ム13に軸
支したねじ14及びこのねじ14に螺合してユニットフ
レ−ム13の基部に設けためねじ15と、ねじ14を正
逆回転させるギヤ16,17と移動機構モ−タ18とに
より構成されている。この構成により移動機構モ−タ1
8が駆動されるとギヤ16,17を介してねじ14が回
転してロ−ルレ−ム6はガイド溝13aに沿いロ−ルユ
ニット1または2をロ−ル軸3の軸芯方向に移動するこ
とになる。
【0018】図1におけるロ−ルユニット1,2のI−
I矢視要部拡大図を、ロ−ルユニット1は実線で、ロ−
ルユニット2は点線で、夫々、図3に示した。上記図1
で例えば右方から左方への一パス開始前では図3に例示
のようにパスライン上にロ−ルユニット2と1の同次の
例えば溝C2,D2と溝A2,B2があるようにロ−ル
ユニット2,1の位置が連続動作制御部12の指令によ
る移動機構モ−タ18の駆動によって設定され、このパ
ス終了後にパスライン上に次位の溝A3,B3と溝C
3,D3があるようにロ−ルユニット1,2の位置が連
続動作制御部12の指令による移動機構モ−タ18の駆
動によって設定される。
【0019】例示の素材供給機構11は、図1のように
ロ−ルユニット1,2のパスライン方向外側に夫々一基
配置され、パスライン上に素材4を支持する素材受け1
9を有している。図5に素材供給機構11の一例をパス
ライン方向で横断して示した。素材受け19にはベアリ
ング20を介して供給機構フレ−ム21が素材芯回りに
回動可能に支持され、供給機構フレ−ム21は素材4を
挟持できる素材挟持機構22を備えている。
【0020】素材挟持機構22は、一端にピンチロ−ラ
23とピンチロ−ラ駆動モ−タ24とを設けた挾持ア−
ム25を、支点ピン26により供給機構フレ−ム21に
枢支し、供給機構フレ−ム21に固定された挾持シリン
ダ27の挾持ピストン28を、ピン29にてリンク30
の一端に連結し、リンク30の他端をピン31にて挾持
ア−ム25の他端に連結したもので、ピンチロ−ラ2
3,ピンチロ−ラ駆動モ−タ24,挾持ア−ム25,リ
ンク30の一対を1個の挾持シリンダ27に設けて1組
とし、この複数組を素材芯回りに配置している。供給機
構フレ−ム21の外周部にはベアリング20に同芯のギ
ヤ32が設けてあり、素材受け19に取付けた供給機構
回動モ−タ33のピニオン34を、ギヤ32に噛み合わ
せている。
【0021】この構成により挾持ピストン28を図5で
右方へ突出させると挾持ア−ム25,25の他端は互い
に近づき回動してピンチロ−ラ23,23は素材4から
離れ、挾持ピストン28を図5で左方へ引込ませると挾
持ア−ム25,25の他端は互いに離れる方向に回動し
てピンチロ−ラ23,23は素材4を挾持する。素材4
を挾持した状態でピンチロ−ラ駆動モ−タ24を図5の
矢線方向に駆動すると、ピンチロ−ラ23は同矢線方向
に回転して素材4を図5の左方へ移動して同図では図示
省略したロ−ルユニット2へ素材4を供給する。また、
素材4を挾持した状態で供給機構回動モ−タ33を駆動
すると、ギヤ32は供給機構フレ−ム21を素材芯回り
に回動する。
【0022】連続動作制御部12は、ピンチロ−ラ23
による素材4挾持または素材4解放のための挾持ピスト
ン28の上記動作や、一パス開始前にパスライン上に各
ロ−ルユニット1,2の同次の溝A1,B1,C1,D
1,…を合わせるための移動機構モ−タ18の上記駆動
動作,一パス終了後次のパス開始前にパスライン上に各
ロ−ルユニット1,2の次位の溝を合わせるための移動
機構モ−タ18の上記駆動動作,一パス終了後次のパス
開始前に所定位相角(図示例では90°)だけ素材4を素
材芯回りに回動するための供給機構回動モ−タ33の上
記駆動動作および、素材4供給方向にすべてのロ−ルユ
ニット1,2の駆動方向を一斉に切り換える操作,ロ−
ルユニット1または2への素材4供給のためのピンチロ
−ラ駆動モ−タ24の上記駆動動作を、下記の圧延動作
説明のように逐次自動的に行なうよう構成されている。
連続動作制御部12のかかる制御動作に必要な各種位置
検出器、例えばロ−ルユニット1,2のロ−ル軸3の軸
芯方向位置用の検出器などは、公知のものを使用し、連
続動作制御部12自体は、例えばマイクロスコンピュ−
タを使用する。
【0023】次に上記構成の連続圧延装置における圧延
動作を説明する。図1及び図2において左側の素材挟持
機構22のピンチロ−ラ23,23,…によって挾持さ
れた素材4の右端は、左側のロ−ルユニット1の左方に
位置している。右側の素材挟持機構22のピンチロ−ラ
23,23,…は、素材4が通過できるよう、開かれて
いる。連続動作制御部12の指令によりパスライン上に
ロ−ルユニット1,2の一次の溝A1,B1,C1,D
1が位置するように移動機構モ−タ18が駆動され、左
側の素材挟持機構22のピンチロ−ラ駆動モ−タ24が
駆動されて素材4はロ−ルユニット1に向かって供給さ
れる。素材4は、ロ−ルユニット1の一次の溝A1,B
1によって上下方向から押圧され、直ぐにロ−ルユニッ
ト2の一次の溝C1,D1によって左右方向から押圧さ
れる。このように押圧縮小された素材4は、右側の素材
挟持機構22のピンチロ−ラ23,23,…を通過して
右側の素材受け19にて支持される。
【0024】素材4がロ−ルユニット2を通過し終える
と、連続動作制御部12の指令によって、ピンチロ−ラ
駆動モ−タ24の駆動は停止して素材4も停止し、右側
の素材挟持機構22の挾持ピストン28が引込み動作し
てピンチロ−ラ23,23,…により素材4の左端部分
が挾持され、左側の素材挟持機構22の挾持ピストン2
8は突出動作してピンチロ−ラ23,23,…は素材4
が通過できるよう開かれる。そして連続動作制御部12
の指令により、パスライン上にロ−ルユニット2,1の
二次の溝C2,D2,A2,B2が位置するように移動
機構モ−タ18が駆動され、また、供給機構回動モ−タ
33が駆動されて素材4を90°だけ素材芯回りに回動
すると、右側の素材挟持機構22のピンチロ−ラ駆動モ
−タ24が駆動されて素材4はロ−ルユニット2に向か
って供給される。素材4は、ロ−ルユニット2の二次の
溝C2,D2によって左右方向(一次の溝C1,D1に
よる上記左右方向押圧に対しては直交方向)から押圧さ
れ、直ぐにロ−ルユニット1の二次の溝A2,B2によ
って上下方向から押圧される。このように押圧縮小され
た素材4は、左側の素材挟持機構22のピンチロ−ラ2
3,23,…を通過して左側の素材受け19にて支持さ
れる。
【0025】素材4がロ−ルユニット1を通過し終える
と、連続動作制御部12の指令により、ピンチロ−ラ駆
動モ−タ24は停止し、左側の素材挟持機構22の挾持
ピストン28が引込み動作してピンチロ−ラ23により
素材4の右端部分が挾持され、右側の素材挟持機構22
の挾持ピストン28は突出動作してピンチロ−ラ23は
素材4から離れる。以後、上記手順の各動作が繰返し行
われて素材4は例えば第N次の溝AN,BN,CN,D
Nに到るまで上下方向と左右方向から交互に押圧,縮小
されて均一,緻密な組織となる。
【0026】そして、一パス開始前に同次の溝をパスラ
イン上に位置せしめ、一パス終了後次のパス開始前に次
位の溝をパスライン上に位置せしめるためのロ−ルユニ
ット移動機構10による各ロ−ルユニット1,2のロ−
ル軸3の軸芯方向移動動作と、一パス終了後次のパス開
始前の素材供給機構11による素材4の素材芯回り所所
定位相角の回動動作および、すべてのロ−ルユニット
1,2の駆動方向の一斉切り換え操作とが、連続動作制
御部12により自動的,連続的に能率良く行なわれる。
【0027】上記のようにパスライン方向に配置した僅
か数組のロ−ルユニット1,2の多数本の溝A1,A
2,…、B1,B2,…、C1,C2,…、D1,D
2,…、の同次のものを素材4は一パス毎に順次通り、
しかも、ロ−ルユニット1,2を通る都度、素材4の押
圧方向が所所定位相角だけ変るので、横断面で均一な圧
延組織が得られ、多数組のロ−ルユニットをパスライン
方向に配置している前記水平−鉛直連続式圧延装置の如
き装置の長大化と設備費の高額化の不利は解消された。
【0028】上記図1,図2ではロ−ルユニット1,2
のロ−ル圧延面1cと2cは水平又は鉛直となってい
る。これに対して図6に正面図で例示したロ−ルユニッ
ト101,102(パスラインは紙面に対して直交)は、
そのロ−ル圧延面101c,102cが水平面に対して
約45°傾斜し、かつ、パスライン方向で交互に直交し
た姿勢のものである。ロ−ル圧延面101c,102c
が水平面に対して約90°傾斜している外は、上記図1
の実施態様と同一構造の連続圧延装置である。従ってこ
の図6の態様では、前位のユニットフレ−ム113と後
位のユニットフレ−ム113(正面視三角形の基台10
4に固定)及び、圧延ロ−ルA,B,と圧延ロ−ルC,
Dは何れも正面視で十字状に交叉している。かかる態様
ではロ−ルユニット101,102はパスライン方向に
対して正面視で左右方向に大略対称的配置となるため、
形状や力の面で正面視でバランスの良い連続圧延装置と
なる。
【0029】圧延ロ−ルA,Bの三角形の溝A1,A
2,…、B1,B2,…、C1,C2,…、D1,D
2,…、の対辺角を、上記のように90°+約1°=約
91°のように僅かに鈍角に形成したのは、例えば溝A
1と溝B1とで素材4が押圧縮小されるとき、縮小のた
めに逃げるべき余肉が溝A1,A2,…の上記約1°の
空間に誘導されることになって、これにより余肉が素材
4の中心部に巻き込まれないようにするためである。溝
A1,A2,…、B1,B2,…、C1,C2,…、D
1,D2,…、の形は、半円形,または三角形で角部を
円弧にした形など、押圧縮小に適した種々の形を使用で
きる。
【0030】上記図1,図2では説明の簡単化のため2
組のロ−ルユニットの場合について例示したが、3組、
或いは4組等、数組のロ−ルユニットに対してこの発明
は支障なく適用できる。ロ−ルユニット移動機構10は
上記図示例の構造に限られず、ロ−ルユニット1,2を
ロ−ル軸3の軸芯方向に移動し得る他の種々の公知構造
を利用できる。素材挟持機構22は、上記図示例の構造
に限られず、素材4の挾持と素材芯回り回動動作とを行
い得る他の種々の公知構造を利用できる。細い素材4を
圧延する場合では、図示は省略したが素材受け19のパ
スライン方向外側にコイル巻取り機構を付設する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば次
の効果を奏する。すなわち請求項1の発明によれば、パ
スライン方向に配置した僅か数組のロ−ルユニット1,
2又は101,102の多数本の溝A1,A2,…、B
1,B2,…、C1,C2,…、D1,D2,…、の同
次の溝を、素材4は順次、通り、そして一パス終了の都
度ロ−ルユニット1,2又は101,102の次位の溝
を通るものであり、夫々のロ−ルユニット1,2又は1
01,102を通る都度、素材4の押圧方向が所定位相
角だけ変るので横断面で均一な圧延組織が得られ、多数
組のロ−ルユニットをパスライン方向に配置している前
記水平−鉛直連続式圧延装置の如き装置の長大化と設備
費の高額化の不利は解消され、実用的に優れた連続圧延
装置を提供することができた。
【0032】また、請求項2の発明によれば、一パス開
始前には同次の溝がパスライン上となるように、かつ、
一パス終了後次のパス開始前に各ロ−ルユニット1,2
又は101,102の次位の溝がパスライン上となるよ
うにするためのロ−ルユニット移動機構10による各ロ
−ルユニット1,2又は101,102のロ−ル軸3の
軸芯方向移動動作と、一パス終了後次のパス開始前の素
材供給機構11による素材4の素材芯回り所定位相角の
回動動作とおよび、すべてのロ−ルユニット1,2又は
101,102の駆動方向の一斉切り換え操作とが、連
続動作制御部12により自動的,連続的に能率良く行な
われる連続圧延装置を提供できる。
【0033】請求項3の発明によれば、夫々のロ−ル圧
延面1c,2c又は101c,102cがもつ上記所定
位相角を約90°としているので、各ロ−ルユニット
1,2又は101,102を通る都度、素材4はその断
面で180度異なる方向から押圧,縮小されて均一,緻
密な組織に圧延される連続圧延装置を提供できる。
【0034】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
においてロ−ルユニット101,102のロ−ル圧延面
101c,102cを水平面に対して約45°傾斜して
いるものに構成しているので、ロ−ルユニット101,
102は、パスライン方向に対して正面視で左右方向に
大略対称的配置となるため、正面視で形状や力の面でバ
ランスの良い連続圧延装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としての連続圧延装置の側
面図である。
【図2】図1の実施例における平面図である。
【図3】図1のI−I矢視要部拡大図である。
【図4】図1のI−I矢視図である。
【図5】図1の実施例に用いた素材供給機構の一例を示
す横断面図である。
【図6】ロ−ルユニットの別な配置姿勢を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1,2,101,102 ロ−ルユニット 1c,2c,101c,102c ロ−ル圧延面 3 ロ−ル軸 10 ロ−ルユニット移
動機構 11 素材供給機構 12 連続動作制御部 A,B 圧延ロ−ル A1,A2,…、B1,B2,…、C1,C2,…、D
1,D2,… 溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロ−ル軸の軸芯方向に沿い第一次から第
    N次にわたって溝の大きさが順次変化する他数本の溝が
    ロ−ル周に周設されている一対の圧延ロ−ルによって一
    組のロ−ルユニットに形成され、このロ−ルユニットの
    数組を、各ロ−ルユニットの圧延のパスライン方向に夫
    々のロ−ル圧延面が交互に所定位相角をもつように設
    け、すべてのロ−ルユニットは一斉に正方向または逆方
    向に切り換え駆動され、異なるロ−ルユニット間で同次
    の溝はパスライン方向で前位のものから適宜な縮小割合
    で縮小断面となるように設定してあり、各ロ−ルユニッ
    トをロ−ル軸の軸芯方向に移動するロ−ルユニット移動
    機構と、素材を上記パスラインに従いロ−ルユニットに
    供給すると共に、一パス終了後次のパス開始前に素材を
    上記所定位相角だけ素材芯回りに回動する素材供給機構
    とを有している連続圧延装置。
  2. 【請求項2】 一パス開始前にパスライン上に各ロ−ル
    ユニットの上記同次の溝を位置せしめ、かつ、一パス終
    了後次のパス開始前に各ロ−ルユニットの次位の溝をパ
    スライン上に位置せしめるためのロ−ルユニット移動機
    構による各ロ−ルユニットの上記ロ−ル軸の軸芯方向移
    動動作と、一パス終了後次のパス開始前に行う素材供給
    機構による素材の上記素材芯回り回動動作および、すべ
    てのロ−ルユニットの駆動方向の一斉切り換え操作と
    を、逐次自動的に行なうための連続動作制御部とを有し
    ている請求項1の連続圧延装置。
  3. 【請求項3】 ロ−ルユニットの夫々のロ−ル圧延面が
    もつ上記所定位相角は、約90°である請求項1又は2
    の連続圧延装置。
  4. 【請求項4】 ロ−ルユニットの夫々のロ−ル圧延面
    は、水平面に対して約45°傾斜している請求項3の連
    続圧延装置。
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