JP2677958B2 - 鉄筋の曲がり矯正装置 - Google Patents

鉄筋の曲がり矯正装置

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JP2677958B2
JP2677958B2 JP29617093A JP29617093A JP2677958B2 JP 2677958 B2 JP2677958 B2 JP 2677958B2 JP 29617093 A JP29617093 A JP 29617093A JP 29617093 A JP29617093 A JP 29617093A JP 2677958 B2 JP2677958 B2 JP 2677958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋の曲がり矯正装置
に関し、例えば、フープ状に巻き取られた長尺の鉄筋か
ら、略直線状への巻き戻し・捩じれ矯正・曲がり矯正・
所望形状への曲げ・適宜長さでの端末切断等、複数の工
程を経て、所望形状の鉄筋を多数形成するように構成さ
れた鉄筋曲げ機において、前記曲がり矯正を行う部分に
使用される鉄筋の曲がり矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような鉄筋の曲がり矯正装置として
は、図1に示すように、2本の鉄筋Aの横方向曲がり及
び縦方向曲がりを段階的に矯正すべく、前記2本の鉄筋
Aの並行した中間通過を許容する一対のロールを、鉄筋
進行方向にわたって多段階に設けた矯正ロール群Rを備
えた曲がり矯正部2,3よりなる装置が従来から使用さ
れている。尚、前記矯正ロール群Rは、左右一対且つ上
下2連のものが複数組存在する横矯正ロール21,2
2,23,24,25,26,27,28を、前記横方
向曲がりの矯正のための前記鉄筋Aの通過が自在な位置
に配置しつつ鉄筋進行方向へ複数段階にわたって設け
た、横曲がり矯正部2用の横矯正ロール群R1と、前記
横矯正ロール21,22,23,24,25,26,2
7,28とは軸芯が直交し、且つ、上下一対且つ左右2
連のものが複数組存在する縦矯正ロール31,32,3
3,34,35,36,37,38を、前記縦方向曲が
りの矯正のための前記鉄筋Aの通過が自在な位置に配置
しつつ鉄筋進行方向へ複数段階にわたって設けた、縦曲
がり矯正部3用の縦矯正ロール群R2との組合せにて構
成されている。ところで、従来装置では、前記横矯正ロ
ール21,22,23,24,25,26,27,28
の各組が、図10に示すように、上下同一径の上下2連
ロール2c,2dの一対を、左右対称的に設けることに
よって構成されていた。尚、図9には、便宜上、鉄筋進
行方向最上流の左右一組の横矯正ロール21,22が示
されているが、残りの横矯正ロール23,24,25,
26,27,28の各組も同様に構成されている。ま
た、前記縦矯正ロール31,32,33,34,35,
36,37,38の各組は、左右同一径の左右2連ロー
ル3c,3dの一対を、上下対称的に設けることによっ
て構成されていた。尚、図9には、便宜上、鉄筋進行方
向最上流の上下一組の横矯正ロール31,32が示され
ているが、残りの横矯正ロール33,34,35,3
6,37,38の各組も同様に構成されている。そし
て、上記構成の従来装置を用いて鉄筋の曲がりを矯正す
るときには、前記2本の鉄筋Aを、前記横曲がり矯正部
2内通過させて前記横方向曲がりを矯正した後におい
て、その横方向曲がりが矯正済みの2本の鉄筋Aを、前
記縦曲がり矯正部3内通過させて前記縦方向曲がりを矯
正することが行われるが、前記2本の鉄筋Aが前記横曲
がり矯正部2から前記縦曲がり矯正部3へ移行するとき
に、前記2本の鉄筋Aのうちの一方の鉄筋Aの通過位置
(側面視における通過位置)を、前記横曲がり矯正部2
と前記縦曲がり矯正部3とで合致させつつ、前記2本の
鉄筋Aの双方をストレートに並行通過させると、前記2
本の鉄筋Aのうちの他方の鉄筋Aが縦矯正ロール31,
32,33,34,35,36,37,38のいずれか
によって干渉されるようになるため、従来は、例えば、
図10に示すように上側の鉄筋Aを図中矢符方向へ捩じ
り変形させつつ移行させることにより、前記干渉を避け
るようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置においては、前記2本の鉄筋Aが前記横曲がり矯
正部2から前記縦曲がり矯正部3へ移行する過程で、前
記2本の鉄筋Aのうちの少なくとも一方の鉄筋Aを上述
したように捩じり変形させつつ移行させるので、その捩
じり変形に基づいて、前記横曲がり矯正部2の直後の工
程(即ち、前記縦曲がり矯正部3)における目標位置へ
の鉄筋Aの送り込みが円滑に行えないようになり、前記
横曲がり矯正部2の後工程(例えば、縦曲がり矯正・四
角枠状への曲げ・適宜長さでの端末切断等)が円滑には
実行できずに所望の鉄筋曲げ加工が行えないことがあ
る、という問題があった。本発明は、このような実情に
着目してなされたものであり、上述した問題を解消し得
る手段を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鉄筋の曲が
り矯正装置(以下、本発明装置という)の特徴構成は、
2本の鉄筋の横方向曲がり及び縦方向曲がりを段階的に
矯正すべく、前記2本の鉄筋の並行した中間通過を許容
する一対のロールを、鉄筋進行方向にわたって多段階に
設けた矯正ロール群を備え、左右一対且つ上下2連のも
のが複数組だけ存在する横矯正ロールを、前記横方向曲
がりの矯正のための前記鉄筋の通過が自在な位置に配置
しつつ鉄筋進行方向へ複数段階にわたって設けた横矯正
ロール群と、前記横矯正ロールとは軸芯が直交し、且
つ、上下一対且つ左右2連のものが複数組だけ存在する
縦矯正ロールを、前記縦方向曲がりの矯正のための前記
鉄筋の通過が自在な位置に配置しつつ鉄筋進行方向へ複
数段階にわたって設けた縦矯正ロール群との組合せに
て、前記矯正ロール群を構成してある鉄筋の曲がり矯正
装置であって、前記左右一対且つ上下2連の横矯正ロー
ルの各組を構成するに、大径のロールと、その大径のロ
ールに比して半径が少なくとも前記鉄筋の外径分だけは
小さい小径のロールとの組合せよりなる上下異径の上下
2連ロールの一対を、左右において上下逆転させた状態
に配置しつつ設置してある点にある。
【0005】
【作用】このような構成の本発明装置においては、前記
上下異径の上下2連ロールの一対を、左右において上下
逆転させた状態に配置しつつ設置することにより、前記
左右一対且つ上下2連の横矯正ロールの各組が構成され
ているので、前記2本の鉄筋を前記横曲がり矯正部から
前記縦曲がり矯正部へ移行させるに際し、前記2本の鉄
筋を、それらのうちの一方の通過位置(側面視における
通過位置)を横曲がり矯正部と縦曲がり矯正部とで合致
させつつ、前記鉄筋の移行を行う過程で生じていた従来
の問題(即ち、前記2本の鉄筋を共にストレートに並行
通過させると、前記他方の鉄筋が縦矯正ロール群の一部
と干渉するようになるという従来の問題)を回避するの
に、前記2本の鉄筋のうちの少なくとも一方の鉄筋を、
従来のように捩じり変形させつつ移行させずに、単に曲
げるだけの変形(例えば、上下方向へ曲げるだけの変
形)を付与しつつ移行させるだけで済むようになる。
【0006】
【発明の効果】従って、前記2本の鉄筋が横曲がり矯正
部から縦曲がり矯正部へ移行する過程で、前記捩じり変
形が従来のように生じるのを回避することができ、その
捩じり変形の回避によって、横曲がり矯正部の直後の工
程(即ち、縦曲がり矯正部)における目標位置への鉄筋
の送り込みが円滑に行われるようになる。その結果、横
曲がり矯正部の後工程(例えば、縦曲がり矯正・四角枠
状への曲げ・適宜長さでの端末切断等)が円滑に実行で
きるようになり、その円滑な実行によって、所望の鉄筋
曲げ加工や切断加工が円滑に行えるようになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した
部分は同一又は相当の部分を示している。
【0008】図1〜図8には、本発明装置を一部に備え
る鉄筋曲げ機が示されている。図1において、Aは、二
つの架台5上に夫々フープ状に巻き取られて一時保管さ
れる2本の長尺の鉄筋であり、それら2本の鉄筋Aは夫
々、並行的に巻き戻されて略直線状とされた後、前記鉄
筋曲げ機内へ並行的に送り込まれてその鉄筋曲げ機内で
の各種処理にかけられることにより、略直線状への巻き
戻し・捩じれ矯正・曲がり矯正・所望形状(本実施例で
は、四角枠状)への曲げ・適宜長さでの端末切断等の複
数加工が施されて、前記所望形状の鉄筋A(図9(イ)
参照)が多数成形されるようになっている。尚、前記鉄
筋Aに対して前記曲がり矯正等の矯正処理を施すのは、
前記各種処理にかけられた後の鉄筋Aの形状が所望形状
とならないような事態(図9(ロ)参照)を回避するた
めである。
【0009】前記鉄筋曲げ機には、その装置内へ送り込
まれる前記2本の鉄筋Aの進行方向(以下、単に鉄筋進
行方向という)の上流側から順番に、捩じれ矯正部1、
本発明装置を構成する曲がり矯正部2,3、曲げ切断部
4が設けられている。
【0010】前記捩じれ矯正部1は、前記鉄筋曲げ機内
へ上下並行して送り込まれる前記2本の鉄筋Aの中間通
過を許容し、その中間通過によって前記2本の鉄筋Aの
捩じれ(前記鉄筋Aは、フープ状に巻き取られた状態
で、捩じれが発生している)を矯正するための捩じり力
(即ち、前記捩じれの発生方向と逆方向への捩じり力)
を前記2本の鉄筋Aに付与すべく、各ロール11,12
の相対位置が変更自在で、且つ、各ロール11,12の
外径が中腹部ほど縮径している臼型形状(図3参照)に
構成された左右(本発明装置を側面視して略左右、以下
同じ)一対のロール11,12を要部として備えてい
る。その一対のロール11,12は、前記2本の鉄筋A
の捩じれ矯正が上下個別に実行できるように、前記一対
のロール11,12の夫々が上下二つの分断ロールにて
構成され、それら合計4個の小ロール11A,11B,
12A,12Bの組合せにて前記一対のロール11,1
2が構成されている。
【0011】前記捩じれ矯正部1は、前記左右一対のロ
ール11,12に加えて、図1に示すように、前記一対
のロール11,12を通過した後の鉄筋Aの中間通過を
許容し、その通過時の摺接抵抗に基づいて、前記捩じり
力に対する反力受け部として機能する反力受けロール群
R0も備えている。その反力受けロール群R0は、前記
左右一対のロール11,12のうちの左側のロール11
の位置に対応するように配置された左側のロール13,
15と、前記左右一対のロール11,12のうちの右側
のロール12の位置に対応するように配置された右側の
ロール14,16との組合せよりなる。尚、前記反力受
けロール群R0、即ち、前記複数のロール13,14,
15,16の夫々も、前記左右一対のロール11,12
と同様、前記2本の鉄筋Aの通過に対処できるように上
下二連のロールにて構成されている。
【0012】前記一対のロール11,12の回転軸、及
び、前記反力受けロール群R0(即ち、前記複数のロー
ル13,14,15,16)の回転軸は、いずれも、前
記捩じれ矯正部1の最上部に前面下がりの傾斜状態に形
成された第1基準面17(図2参照)上に立設されてい
る。
【0013】上記構成の捩じれ矯正部1においては、前
記捩じれ矯正のための捩じり力を付与すべく、前記各ロ
ール11,12の回転軸芯11a,12a(図3参照)
が相互に平行な位置関係に設定されると共に、前記各ロ
ール11,12の少なくとも一方が、前記回転軸芯11
a,12aに沿って平行移動自在に構成されることによ
り、前記捩じり力を付与するための前記各ロール11,
12の相対位置の変更が自在な構造となっている。従っ
て、前記ロール11,12の相対位置を、各ロール1
1,12の前記鉄筋Aに対する相対位置が異なるように
適宜変更することにより、一方のロール11における鉄
筋Aとの摺接部を、他方のロール12における鉄筋Aと
の摺接部よりも端面寄りにすることができる。このよう
に、前記ロール11,12の相対位置を設定すれば、前
記一方のロール11における鉄筋Aとの摺接部での周速
を、他方のロール12における鉄筋Aとの摺接部での周
速よりも大にすることができ、その周速差に基づいて、
前記両ロール11,12を中間通過する鉄筋Aに、前記
捩じれ矯正のための捩じり力を付与することができる。
【0014】尚、前記反力受けロール群R0としての複
数のロール13,14,15,16のうちの左側のロー
ル13,15は、図4に示すように固定ロールであり、
残りの右側のロール14,16は、図4に示すように調
整用のシリンダー18のロッドに共通連係され、そのシ
リンダー18の駆動制御によって、前記鉄筋Aの通過位
置に対する設置位置が同時に変更が行えるようになって
いる。
【0015】前記曲がり矯正部2,3は、具体的には、
図1に示すように、横曲がり矯正又は縦曲がり矯正のた
めの矯正ロール群Rを備えてなる横曲がり矯正部2及び
縦曲がり矯正部3からなる。前記矯正ロール群Rは、左
右一対且つ上下2連のロールの複数組を、前記横方向曲
がりの矯正のための前記鉄筋Aの通過が自在な位置に配
置しつつ前記進行方向へ複数段階にわたって前記横曲が
り矯正部2に設けた横矯正ロール群R1と、前記横矯正
ロール群R1とは軸芯が直交する上下一対且つ左右2連
のロールの複数組を、前記縦方向曲がりの矯正のための
前記鉄筋Aの通過が自在な位置に配置しつつ前記進行方
向へ複数段階にわたって設けた縦矯正ロール群R2との
組合せにて構成されている。
【0016】前記横曲がり矯正部2の詳細は、図5に示
すように構成されている。即ち、前記横曲がり矯正部2
は、前記捩じれ矯正部1によって前記捩じれが矯正済み
の2本の鉄筋Aの横方向曲がりを2本並行して段階的に
矯正すべく、前記捩じれが矯正済みの2本の鉄筋Aの並
行した中間通過を許容する左右対をなすロール21,2
2,23,24,25,26を、鉄筋Aの進行方向にわ
たって多段階に(本実施例では、3段階に)設けてな
る。尚、前記左右対をなすロール21,22,23,2
4,25,26に対し、前記進行方向の下流側には、前
記鉄筋Aに進行力を付与するための左右一対のピンチロ
ール27,28が設けられている。これらピンチロール
27,28の左右位置の調整は、それらに夫々連係され
た手動操作部27A,28Aの操作に基づいて行われ
る。また、前記左右対をなすロール21,22,23,
24,25,26のうちの右側のロール22,24,2
6は固定ロールである。一方、残りの左側のロール2
1,23,25は、調整用のシリンダー21Aのロッド
に共通連係され、そのシリンダー21Aの駆動制御によ
って、前記鉄筋Aの通過位置に対する設置位置が同時に
変更されるようになっている。
【0017】前記左右対をなすロール21,22,2
3,24,25,26、及び、前記ピンチロール27,
28も、夫々、前述の捩じれ矯正部1におけるロール1
1,12等と同様、前記2本の鉄筋Aの通過に対処でき
るように上下二連のロールにて構成されている。
【0018】また、前記左右対をなすロール21,2
2,23,24,25,26の各回転軸、及び、前記ピ
ンチロール27,28の各回転軸は、いずれも、前記横
曲がり矯正部2の最上部に前記第1基準面17とは逆に
後面下がり傾斜状態に形成された第2基準面29(図2
参照)上に立設されている。
【0019】尚、前記横矯正ロール群R1は、上述した
ロール21,22,23,24,25,26,27,2
8の全ての組合せによって構成されている。
【0020】前記縦曲がり矯正部3の詳細は、図6に示
すように構成されている。即ち、前記縦曲がり矯正部3
は、前記横曲がり矯正部2によって前記横方向曲がりが
矯正済みの2本の鉄筋Aの縦方向曲がりを2本並行して
段階的に矯正すべく、前記矯正済みの2本の鉄筋Aの並
行した中間通過を許容する上下対をなすロール31,3
2,33,34,35,36を、鉄筋Aの進行方向にわ
たって多段階に(本実施例では、3段階に)設けてな
る。尚、これらロール31,32,33,34,35,
36のうちのロール31,35,36は、本実施例では
2個のロールの組合せからなる。また、前記上下対をな
すロール31,32,33,34,35,36に対し、
前記進行方向の下流側には、上下一対のピンチロール3
7,38が設けられている。これらピンチロール37,
38の上下位置調整は、それらに夫々連係された手動操
作部37A,38Aの操作に基づいて行われる。また、
前記上下対をなすロール31,32,33,34,3
5,36のうちの下側のロール32,34,36は固定
ロールである。一方、残りの上側のロール31,33,
35は、調整用のシリンダー31A,33A,35Aの
ロッドに夫々個別に連係され、それら各シリンダー31
A,33A,35Aの個別の駆動制御によって、前記鉄
筋Aの通過位置に対する設置位置が個別に変更されるよ
うになっている。
【0021】前記上下対をなすロール31,32,3
3,34,35,36、及び、前記ピンチロール37,
38も、夫々、前述の捩じれ矯正部1におけるロール1
1,12等と同様、前記2本の鉄筋Aの通過に対処でき
るように上下二連のロールにて構成されている。
【0022】また、前記上下対をなすロール31,3
2,33,34,35,36の各回転軸、及び、前記ピ
ンチロール37,38の各回転軸は、いずれも、前記縦
曲がり矯正部3の前面に前記第2基準面29と直交方向
に形成された第3基準面39(図2参照)上に立設され
ている。
【0023】尚、前記縦矯正ロール群R2は、上述した
ロール31,32,33,34,35,36,37,3
8の全ての組合せによって構成されている。
【0024】さて、前記横曲がり矯正部2の主要部とし
ての横矯正ロール群R1、換言すれば、複数組の横矯正
ロール21,22,23,24,25,26,27,2
8の各組は、図7に示すように構成されている。即ち、
大径のロール2aと、その大径ロール2aに比して半径
が少なくとも前記鉄筋Aの外径分だけは小さい小径のロ
ール2bとの組合せよりなる上下異径の上下2連ロール
2a,2bの一対を、左右において上下逆転させた状態
に配置しつつ設置してある。尚、図7には、便宜上、鉄
筋進行方向最上流の左右一組の横矯正ロール21,22
が示されているが、残りの横矯正ロール23,24,2
5,26,27,28の各組も同様に構成されている。
【0025】また、前記縦矯正ロール31,32,3
3,34,35,36,37,38の各組は、図7に示
すように、上下同一径の左右2連ロール3c,3dの一
対を、上下対称的に設けることによって構成されてい
る。尚、図7には、便宜上、鉄筋進行方向最上流の上下
一組の横矯正ロール31,32が示されているが、残り
の横矯正ロール33,34,35,36,37,38の
各組も同様に構成されている。
【0026】このように、横矯正ロール群R1の各組及
び縦矯正ロール群R2の各組が構成されている場合、前
記2本の鉄筋Aを横曲がり矯正部2から縦曲がり矯正部
3へ移行させるに際し、前記2本の鉄筋Aを、それらの
うちの一方の通過位置(側面視における通過位置)を横
曲がり矯正部2と縦曲がり矯正部3とで合致させつつ前
記鉄筋Aの移行を行うときに生じていた従来の問題(即
ち、前記2本の鉄筋Aを共にストレートに並行通過させ
ると、前記他方の鉄筋Aが縦矯正ロール群R2の一部と
干渉するようになるという従来の問題)を回避するの
に、前記2本の鉄筋Aのうちの少なくとも一方の鉄筋A
(例えば、図7中の上側の鉄筋Aを)を、従来のように
捩じり変形させつつ移行させずに、単に曲げるだけの変
形(例えば、図7中の矢符に示すように上下方向へ曲げ
るだけの変形)を付与しつつ移行させるだけで済むよう
になる。
【0027】前記曲げ切断部4の詳細は、図8に示すよ
うに構成されている。即ち、前記曲げ切断部4は、前記
曲がり矯正部2,3によって前記曲がりが矯正済みの鉄
筋Aの四角枠状への曲げ及びその曲げ後の端末切断が並
行して可能なように構成されたものである。
【0028】前記鉄筋Aを四角枠状に曲げ加工する機構
は、次のように構成されている。即ち、前記曲げ切断部
4は、図8に示すように、前記曲がり矯正部2,3によ
って前記曲がりが矯正済みの鉄筋Aを通過させ、且つ、
前記曲げ切断部4の基盤上に固定された筒状体41と、
その筒状体41に対して前記鉄筋進行方向の下流側に連
設され、且つ、前記曲げ切断部4の基盤上に固定された
正面視略ハート形の支点部材42と、前記曲げ切断部4
の基盤に対して回転自在に取り付けられた回転盤43
と、その回転盤43の一部に形成された凹部44内に通
常は収納状態に設けられ、且つ、その凹部44から前方
へ必要に応じて突出するように構成された力点部材45
とを主要部材として備えている。このような構成の曲げ
切断部4にて、鉄筋Aの曲げ加工を行う場合は、先ず、
図8(イ)に示すように鉄筋Aを曲げ切断部4内へ送り
込んだ後、力点部材45を突出させつつ、回転盤43を
図8(ロ)中の矢符に示すように回転させることによ
り、支点部材42の一方の支点(図8(ロ)では、下側
の支点)をして鉄筋Aの曲げ加工を行う。尚、鉄筋Aを
反対方向に曲げたいときには支点部材42の他方の支点
を使用するのはいうまでもない。また、鉄筋Aの曲げる
位置の移動に際して力点部材45が邪魔になるときは、
その力点部材45を凹部44内に収納させておくのはい
うまでもない。
【0029】前記鉄筋Aを四角枠状に曲げ加工した後、
その端末を切断する切断機構は、次のように構成されて
いる。即ち、前記曲げ切断部4における正面視略ハート
形の支点部材42に対し、その略中心部にて前後方向へ
出退自在な剪断刃46が設けられることにより、前記切
断機構が構成されている。このような構成の曲げ切断部
4にて、前記鉄筋Aの端末を切断する場合は、先ず、四
角枠状に曲げ加工された鉄筋Aの端末の位置合わせを行
った後、支点部材42に対して剪断刃46を前方へ突出
させて、その剪断刃46と支点部材42との間で剪断力
を生じさせ、その剪断力によって前記端末の切断を行
う。
【0030】次に、別実施例について説明する。前記鉄
筋曲げ機によって、上述したように矯正・曲げ・切断さ
れる鉄筋Aの最終形状は、上述の実施例における四角枠
状のみならず、各種形状が考えらるのはいうまでもな
い。
【0031】本発明装置の別実施例として、捩れ矯正部
や曲げ切断部を伴わない単独の装置も考えられる。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄筋曲げ機の全体を示す斜視図
【図2】その側面図
【図3】捩じれ矯正部の要部を示す側面図
【図4】捩じれ矯正部を示す正面図(斜上からの正面
図)
【図5】横曲がり矯正部を示す平面図(斜上からの平面
図)
【図6】縦曲がり矯正部を示す正面図(斜上からの正面
図)
【図7】前記両曲がり矯正部の各ロールの構造・配置を
示す側面図
【図8】曲げ切断部の曲げ動作を示す説明図
【図9】曲げ切断後の鉄筋の良品・不良品を示す斜視図
【図10】従来装置における各ロールの構造・配置を示
す側面図
【符号の説明】
2a 大径のロール 2b 小径のロール 21,22,23,24 ロール 25,26,27,28 ロール 31,32,33,34 ロール 35,36,37,38 ロール A 鉄筋 R 矯正ロール群 R1 横矯正ロール群 R2 縦矯正ロール群

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の鉄筋(A)の横方向曲がり及び縦
    方向曲がりを段階的に矯正すべく、前記2本の鉄筋
    (A)の並行した中間通過を許容する一対のロールを、
    鉄筋進行方向にわたって多段階に設けた矯正ロール群
    (R)を備え、 左右一対且つ上下2連のものが複数組存在する横矯正ロ
    ール(21),(22),(23),(24),(25),(2
    6),(27),(28)を、前記横方向曲がりの矯正のた
    めの前記鉄筋(A)の通過が自在な位置に配置しつつ鉄
    筋進行方向へ複数段階にわたって設けた横矯正ロール群
    (R1)と、前記横矯正ロール(21),(22),(2
    3),(24),(25),(26),(27),(28)とは軸
    芯が直交し、且つ、上下一対且つ左右2連のものが複数
    組存在する縦矯正ロール(31),(32),(33),(3
    4),(35),(36),(37),(38)を、前記縦方向
    曲がりの矯正のための前記鉄筋(A)の通過が自在な位
    置に配置しつつ鉄筋進行方向へ複数段階にわたって設け
    た縦矯正ロール群(R2)との組合せにて、前記矯正ロ
    ール群(R)を構成してある鉄筋の曲がり矯正装置であ
    って、 前記左右一対且つ上下2連の横矯正ロール(21),(2
    2),(23),(24),(25),(26),(27),(2
    8)の各組を構成するに、大径のロール(2a)と、そ
    の大径のロール(2a)に比して半径が少なくとも前記
    鉄筋(A)の外径分だけは小さい小径のロール(2b)
    との組合せよりなる上下異径の上下2連ロール(2a),
    (2b)の一対を、左右において上下逆転させた状態に
    配置しつつ設置してある鉄筋の曲がり矯正装置
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