JP2677957B2 - 鉄筋曲げ機 - Google Patents

鉄筋曲げ機

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JP2677957B2
JP2677957B2 JP29616993A JP29616993A JP2677957B2 JP 2677957 B2 JP2677957 B2 JP 2677957B2 JP 29616993 A JP29616993 A JP 29616993A JP 29616993 A JP29616993 A JP 29616993A JP 2677957 B2 JP2677957 B2 JP 2677957B2
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正三 高田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋曲げ機に関し、更
に詳しくは、フープ状に巻き取られた長尺の鉄筋から、
略直線状への巻き戻し・捩じれ矯正・曲がり矯正・所望
形状への曲げ・適宜長さでの端末切断等、複数の工程を
経て、所望形状の鉄筋を多数形成するのに使用される鉄
筋曲げ機に関する。
【0002】
【従来の技術】このような鉄筋曲げ機としては、図1に
示すように、フープ状に巻き取られた長尺の鉄筋Aが巻
き戻されて略直線状とされる鉄筋Aの中間通過を許容
し、その中間通過によって前記鉄筋Aの捩じれ(前記鉄
筋Aは、フープ状に巻き取られた状態で、通常、捩じれ
が発生している)を矯正するための捩じり力を前記鉄筋
Aに付与すべく、各ロール11,12の相対位置が変更
自在で、且つ、各ロール11,12の外径が中腹部ほど
漸減している臼型形状に構成された一対のロール11,
12を要部とする捩じれ矯正部1と、その捩じれ矯正部
1によって前記捩じれが矯正済みの鉄筋Aの曲がりを矯
正する曲がり矯正部2,3と、その曲がり矯正部2,3
によって前記曲がりが矯正済みの鉄筋Aの所望形状への
曲げ及びその曲げ後の端末切断が可能な曲げ切断部4と
を備えてなる装置が従来から使用されている。尚、前記
捩じれ矯正部1には、前記一対のロール11,12に加
え、前記一対のロール11,12を通過した後の鉄筋A
の中間通過を許容し、その通過時の摺接抵抗に基づい
て、前記捩じり力に対する反力受け部として機能するロ
ール群13,14,15,16が設けられている。とこ
ろで、従来装置では、前記捩じり力を付与するための各
ロール11,12の相対位置変更を可能化するのに、図
10及び図11に示すように、各ロール11,12の回
転軸芯11a,12aを、鉄筋進行方向と直交する方向
からみて(即ち、図11において)一方が他方に対して
傾斜できるように設定してあった。このように、前記回
転軸芯11a,12aを設定してある場合、回転軸芯1
1aが傾斜していない一方のロール11では、そのロー
ル端面と平行な中腹部11dが鉄筋Aとの摺接部となる
のに対し、回転軸芯12aが傾斜している他方のロール
12では、その中腹部からロール端面方向へ適宜距離だ
けずれた端面寄り部12dを鉄筋Aとの摺接部となすこ
とができる。そして、摺接部を上述のようにすると、前
記両ロール11,12の回転速度が同じという条件下で
は、前記中腹部11dの周速よりも前記端面寄り部12
dの周速の方が大となるので、その周速差に基づいて、
前記両ロール11,12を中間通過する鉄筋Aに前記捩
じり力が付与されるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
ロール11,12の回転軸芯11a,12aを上述した
ように設定してある従来装置においては、次に述べるよ
うな問題があった。即ち、鉄筋Aに対しては、前記捩じ
り力のみならず、前記他方のロール12における鉄筋A
との摺接部としての端面寄り部12dがロール端面に対
して傾斜していることに起因するモーメント、即ち、鉄
筋Aを上下方向へ曲げようとするモーメントが作用する
ようになり、そのモーメントに基づいて、前記捩じれ矯
正部1を通過した後の鉄筋Aが上下方向に曲げられるよ
うになるので、前記捩じれ矯正部1の直後の工程(具体
的には、前記曲がり矯正部2,3)における目標位置へ
の鉄筋Aの送り込みが円滑に行えないようになり、前記
捩じれ矯正部1の後工程(具体的には、曲がり矯正・四
角枠状への曲げ・適宜長さでの端末切断等)が円滑には
実行できずに所望の鉄筋曲げ加工が行えないことがあ
る、という問題があった。本発明は、このような実情に
着目してなされたものであり、上述した問題を解消し得
る手段を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鉄筋曲げ機
(以下、本発明装置という)の特徴構成は、フープ状に
巻き取られた長尺の鉄筋が巻き戻されて略直線状とされ
る鉄筋の中間通過を許容し、その中間通過によって前記
鉄筋の捩じれを矯正するための捩じり力を前記鉄筋に付
与すべく、各ロールの相対位置が変更自在で、且つ、各
ロールの外径が中腹部ほど漸減している臼型形状に構成
された一対のロールを要部とする捩じれ矯正部と、その
捩じれ矯正部によって前記捩じれが矯正済みの鉄筋の曲
がりを矯正する曲がり矯正部と、その曲がり矯正部によ
って前記曲がりが矯正済みの鉄筋の所望形状への曲げ及
びその曲げ後の端末切断が可能な曲げ切断部とを備えた
鉄筋曲げ機であって、前記各ロールの回転軸芯を相互に
平行な位置関係に設定すると共に、前記各ロールの少な
くとも一方を、前記回転軸芯に沿って平行移動自在に構
成することにより、前記捩じり力を付与するための前記
各ロールの相対位置の変更が自在になっている点にあ
る。
【0005】
【作用】このような構成の本発明装置においては、前記
一対のロールの回転軸芯が相互に平行な位置関係に設定
されると共に、前記各ロールの少なくとも一方が、前記
回転軸芯に沿って平行移動自在に構成されているので、
その一方のロールを前記回転軸芯に沿って平行移動する
ことにより、その一方のロールにおける鉄筋との摺接部
を、他方のロールにおける鉄筋との摺接部よりも端面寄
りにすることができる。その結果、前記一方のロールに
おける鉄筋との摺接部での周速を、他方のロールにおけ
る鉄筋との摺接部での周速よりも大にすることができ、
その周速差に基づいて、前記両ロールを中間通過する鉄
筋に、前記捩じれ矯正のための捩じり力を付与すること
ができる。しかも、前記一方のロールは前記回転軸芯に
沿って平行移動されるだけであるので、その一方のロー
ルを前記回転軸芯に沿って平行移動させてそのロールに
おける鉄筋との摺接部を、前記捩じり力の付与のために
端面寄りに設定したとしても、そのロールが鉄筋と摺接
することとなる端面寄り部がロール端面に対して平行な
状態になる。その結果、鉄筋が前記捩じれ矯正部を通過
するときに、従来装置では一方のロールの摺接部がその
ロール端面に対して傾斜していることに起因して生じる
モーメント、即ち、鉄筋を上下方向へ曲げようとするモ
ーメントの発生を回避することができる。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明装置を用いて、フープ状
に巻き取られた長尺の鉄筋から四角枠状等の所望形状の
鉄筋を形成する場合、前記長尺の鉄筋が巻き戻された
後、前記一対のロールを中間通過することで、前記捩じ
り力が付与されて前記捩じれの状態が矯正されるように
なるが、その矯正時においても、従来のように鉄筋を上
下に曲げようとするモーメントの発生が上述したように
回避されるので、前記捩じれ矯正部の直後の工程におけ
る目標位置への鉄筋の送り込みが円滑に行えるようにな
る。その結果、前記捩じれ矯正部の後工程(具体的に
は、曲がり矯正・四角枠状への曲げ・適宜長さでの端末
切断等)が円滑に実行されるようになり、もって、本発
明装置によって所望の鉄筋曲げ加工が円滑に行えるよう
になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した
部分は同一又は相当の部分を示している。
【0008】図1〜図8には、本発明装置の一実施例が
示されている。図1において、Aは、架台5上にフープ
状に巻き取られて一時保管される長尺の鉄筋であり、そ
の鉄筋Aは、巻き戻されて略直線状とされた後、本発明
装置内へ送り込まれてその装置内での各種処理にかけら
れることにより、略直線状への巻き戻し・捩じれ矯正・
曲がり矯正・所望形状(本実施例では、四角枠状)への
曲げ・適宜長さでの端末切断等の複数加工が施されて、
前記所望形状の鉄筋A(図9(イ)参照)が多数成形さ
れるようになっている。尚、前記鉄筋Aに対して前記曲
がり矯正等の矯正処理を施すのは、前記各種処理にかけ
られた後の鉄筋Aの形状が所望形状とならないような事
態(図9(ロ)参照)を回避するためである。また、本
実施例においては、前記所望形状の鉄筋Aを多数成形す
る作業の能率向上を図るため、長尺の鉄筋Aをフープ状
に巻き取って一時保管する前記架台5が図1に示すよう
に二つ準備され、それら二つの架台5から個々に巻き戻
されて略直線状とされる2本の長尺の鉄筋Aが、本発明
装置内へ上下並行して送り込まれるようになっている。
【0009】本発明装置には、その装置内へ送り込まれ
る前記2本の鉄筋Aの進行方向(以下、単に鉄筋進行方
向という)の上流側から順番に、捩じれ矯正部1、曲が
り矯正部2,3、曲げ切断部4が設けられている。
【0010】前記捩じれ矯正部1は、本発明装置内へ上
下並行して送り込まれる前記2本の鉄筋Aの中間通過を
許容し、その中間通過によって前記2本の鉄筋Aの捩じ
れ(前記鉄筋Aは、フープ状に巻き取られた状態で、捩
じれが発生している)を矯正するための捩じり力(即
ち、前記捩じれの発生方向と逆方向への捩じり力)を前
記2本の鉄筋Aに付与すべく、各ロール11,12の相
対位置が変更自在で、且つ、各ロール11,12の外径
が中腹部ほど直線的に漸減している臼型形状に構成され
た左右(本発明装置を側面視して略左右、以下同じ)一
対のロール11,12を要部として備えている。その一
対のロール11,12は、前記2本の鉄筋Aの捩じれ矯
正が上下個別に実行できるように、前記一対のロール1
1,12の夫々が図3及び図4に示すように上下二つの
分断ロールにて構成され、それら合計4個の小ロール1
1A,11B,12A,12Bの組合せにて前記一対の
ロール11,12が構成されている。
【0011】前記捩じれ矯正部1は、前記左右一対のロ
ール11,12に加えて、図1に示すように、前記一対
のロール11,12を通過した後の鉄筋Aの中間通過を
許容し、その通過時の摺接抵抗に基づいて、前記捩じり
力に対する反力受け部として機能する反力受けロール群
R0も備えている。その反力受けロール群R0は、前記
左右一対のロール11,12のうちの左側のロール11
の位置に対応するように配置された左側のロール13,
15と、前記左右一対のロール11,12のうちの右側
のロール12の位置に対応するように配置された右側の
ロール14,16との組合せよりなる。尚、前記反力受
けロール群R0、即ち、前記複数のロール13,14,
15,16の夫々も、前記左右一対のロール11,12
と同様、前記2本の鉄筋Aの通過に対処できるように上
下二連のロールにて構成されている。
【0012】前記一対のロール11,12の回転軸、及
び、前記反力受けロール群R0(即ち、前記複数のロー
ル13,14,15,16)の回転軸は、いずれも、前
記捩じれ矯正部1の最上部に前面下がりの傾斜状態に形
成された第1基準面17(図2参照)上に立設されてい
る。
【0013】さて、上記構成の捩じれ矯正部1において
は、前記捩じれ矯正のための捩じり力を付与すべく、前
記各ロール11,12の回転軸芯11a,12aが相互
に平行な位置関係に設定されると共に、前記各ロール1
1,12の少なくとも一方(本実施例においては、両方
のロール11,12)が、前記回転軸芯11a,12a
に沿って平行移動自在に構成されることにより、前記捩
じり力を付与するための前記各ロール11,12の相対
位置の変更が自在な構造となっている。従って、前記ロ
ール11,12の相対位置を、例えば、図3に示すよう
に、各ロール11,12の前記鉄筋Aに対する相対位置
が異なるように適宜変更することにより、一方のロール
11における鉄筋Aとの摺接部を、他方のロール12に
おける鉄筋Aとの摺接部よりも端面寄りにすることがで
きる。このように、前記ロール11,12の相対位置を
設定すれば、前記一方のロール11における鉄筋Aとの
摺接部での周速を、他方のロール12における鉄筋Aと
の摺接部での周速よりも大にすることができ、その周速
差に基づいて、前記両ロール11,12を中間通過する
鉄筋Aに、前記捩じれ矯正のための捩じり力を付与する
ことができる。しかも、前記ロール11,12は前記回
転軸芯11a,12aに沿って平行移動されるだけであ
るので、上述したように、前記一方のロール11におけ
る鉄筋Aとの摺接部を、前記捩じり力の付与のために端
面寄りに設定したとしても、そのロール11が鉄筋Aと
摺接することとなる端面寄り部がロール端面に対して平
行な状態になる。その結果、鉄筋Aが前記捩じれ矯正部
1を通過するときに、従来装置では一方のロールの摺接
部がそのロール端面に対して傾斜していることに起因し
て生じるモーメント、即ち、鉄筋Aを上下方向へ曲げよ
うとするモーメントの発生を回避することができる。
【0014】尚、前記反力受けロール群R0としての複
数のロール13,14,15,16のうちの左側のロー
ル13,15は、図5に示すように固定ロールであり、
残りの右側のロール14,16は、図5に示すように調
整用のシリンダー18のロッドに共通連係され、そのシ
リンダー18の駆動制御によって、前記鉄筋Aの通過位
置に対する設置位置が同時に変更が行えるようになって
いる。
【0015】前記曲がり矯正部2,3は、具体的には、
図1に示すように、横曲がり矯正又は縦曲がり矯正のた
めの矯正ロール群Rを備えてなる横曲がり矯正部2及び
縦曲がり矯正部3からなる。前記矯正ロール群Rは、左
右一対且つ上下2連のロールの複数組を、前記横方向曲
がりの矯正のための前記鉄筋Aの通過が自在な位置に配
置しつつ前記進行方向へ複数段階にわたって前記横曲が
り矯正部2に設けた横矯正ロール群R1と、これら横矯
正ロール群R1とは軸芯が直交する上下一対且つ左右2
連のロールの複数組を、前記縦方向曲がりの矯正のため
の前記鉄筋Aの通過が自在な位置に配置しつつ前記進行
方向へ複数段階にわたって設けた縦矯正ロール群R2と
の組合せにて構成されている。
【0016】前記横曲がり矯正部2の詳細は、図6に示
すように構成されている。即ち、前記横曲がり矯正部2
は、前記捩じれ矯正部1によって前記捩じれが矯正済み
の2本の鉄筋Aの横方向曲がりを2本並行して段階的に
矯正すべく、前記捩じれが矯正済みの2本の鉄筋Aの並
行した中間通過を許容する左右対をなすロール21,2
2,23,24,25,26を、鉄筋Aの進行方向にわ
たって多段階に(本実施例では、3段階に)設けてな
る。尚、前記左右対をなすロール21,22,23,2
4,25,26に対し、前記進行方向の下流側には、前
記鉄筋Aに進行力を付与するための左右一対のピンチロ
ール27,28が設けられている。これらピンチロール
27,28の左右位置の調整は、それらに夫々連係され
た手動操作部27A,28Aの操作に基づいて行われ
る。また、前記左右対をなすロール21,22,23,
24,25,26のうちの右側のロール22,24,2
6は固定ロールである。一方、残りの左側のロール2
1,23,25は、調整用のシリンダー21Aのロッド
に共通連係され、そのシリンダー21Aの駆動制御によ
って、前記鉄筋Aの通過位置に対する設置位置が同時に
変更されるようになっている。
【0017】前記左右対をなすロール21,22,2
3,24,25,26、及び、前記ピンチロール27,
28も、夫々、前述の捩じれ矯正部1におけるロール1
1,12等と同様、前記2本の鉄筋Aの通過に対処でき
るように上下二連のロールにて構成されている。
【0018】また、前記左右対をなすロール21,2
2,23,24,25,26の各回転軸、及び、前記ピ
ンチロール27,28の各回転軸は、いずれも、前記横
曲がり矯正部2の最上部に前記第1基準面17とは逆に
後面下がり傾斜状態に形成された第2基準面29(図2
参照)上に立設されている。
【0019】尚、前記横矯正ロール群R1は、上述した
ロール21,22,23,24,25,26,27,2
8の全ての組合せによって構成されている。
【0020】前記縦曲がり矯正部3の詳細は、図7に示
すように構成されている。即ち、前記縦曲がり矯正部3
は、前記横曲がり矯正部2によって前記横方向曲がりが
矯正済みの2本の鉄筋Aの縦方向曲がりを2本並行して
段階的に矯正すべく、前記矯正済みの2本の鉄筋Aの並
行した中間通過を許容する上下対をなすロール31,3
2,33,34,35,36を、鉄筋Aの進行方向にわ
たって多段階に(本実施例では、3段階に)設けてな
る。尚、これらロール31,32,33,34,35,
36のうちのロール31,35,36は、本実施例では
2個のロールの組合せからなる。また、前記上下対をな
すロール31,32,33,34,35,36に対し、
前記進行方向の下流側には、上下一対のピンチロール3
7,38が設けられている。これらピンチロール37,
38の上下位置調整は、それらに夫々連係された手動操
作部37A,38Aの操作に基づいて行われる。また、
前記上下対をなすロール31,32,33,34,3
5,36のうちの下側のロール32,34,36は固定
ロールである。一方、残りの上側のロール31,33,
35は、調整用のシリンダー31A,33A,35Aの
ロッドに夫々個別に連係され、それら各シリンダー31
A,33A,35Aの個別の駆動制御によって、前記鉄
筋Aの通過位置に対する設置位置が個別に変更されるよ
うになっている。
【0021】前記上下対をなすロール31,32,3
3,34,35,36、及び、前記ピンチロール37,
38も、夫々、前述の捩じれ矯正部1におけるロール1
1,12等と同様、前記2本の鉄筋Aの通過に対処でき
るように上下二連のロールにて構成されている。
【0022】また、前記上下対をなすロール31,3
2,33,34,35,36の各回転軸、及び、前記ピ
ンチロール37,38の各回転軸は、いずれも、前記縦
曲がり矯正部3の前面に前記第2基準面29と直交方向
に形成された第3基準面39(図2参照)上に立設され
ている。
【0023】尚、前記縦矯正ロール群R2は、上述した
ロール31,32,33,34,35,36,37,3
8の全ての組合せによって構成されている。
【0024】前記曲げ切断部4の詳細は、図8に示すよ
うに構成されている。即ち、前記曲げ切断部4は、前記
曲がり矯正部2,3によって前記曲がりが矯正済みの鉄
筋Aの四角枠状への曲げ及びその曲げ後の端末切断が並
行して可能なように構成されたものである。
【0025】前記鉄筋Aを四角枠状に曲げ加工する機構
は、次のように構成されている。即ち、前記曲げ切断部
4は、図8に示すように、前記曲がり矯正部2,3によ
って前記曲がりが矯正済みの鉄筋Aを通過させ、且つ、
前記曲げ切断部4の基盤上に固定された筒状体41と、
その筒状体41に対して前記鉄筋進行方向の下流側に連
設され、且つ、前記曲げ切断部4の基盤上に固定された
正面視略ハート形の支点部材42と、前記曲げ切断部4
の基盤に対して回転自在に取り付けられた回転盤43
と、その回転盤43の一部に形成された凹部44内に通
常は収納状態に設けられ、且つ、その凹部44から前方
へ必要に応じて突出するように構成された力点部材45
とを主要部材として備えている。このような構成の曲げ
切断部4にて、鉄筋Aの曲げ加工を行い場合は、先ず、
図8(イ)に示すように鉄筋Aを曲げ切断部4内へ送り
込んだ後、力点部材45を突出させつつ、回転盤43を
図8(ロ)中の矢符に示すように回転させることによ
り、支点部材42の一方の支点(図8(ロ)では、下側
の支点)をして鉄筋Aの曲げ加工を行う。尚、鉄筋Aを
反対方向に曲げたいときには支点部材42の他方の支点
を使用するのはいうまでもない。また、鉄筋Aの曲げる
位置の移動に際して力点部材45が邪魔になるときはそ
の力点部材45を凹部44内に収納させておくのはいう
までもない。
【0026】前記鉄筋Aを四角枠状に曲げ加工した後、
その端末を切断する切断機構は、次のように構成されて
いる。即ち、前記曲げ切断部4における正面視略ハート
形の支点部材42に対し、その略中心部にて前後方向へ
出退自在な剪断刃46が設けられることにより、前記切
断機構が構成されている。このような構成の曲げ切断部
4にて、前記鉄筋Aの端末を切断する場合は、先ず、四
角枠状に曲げ加工された鉄筋Aの端末の位置合わせを行
った後、支点部材42に対して剪断刃46を前方へ突出
させて、その剪断刃46と支点部材42との間で剪断力
を生じさせ、その剪断力によって前記端末の切断を行
う。
【0027】次に、別実施例について説明する。上述の
実施例は、所望形状の鉄筋Aを多数成形する作業の能率
向上を図るために、架台5が二つ準備され、それら二つ
の架台5から個々に巻き戻されて略直線状とされる2本
の長尺の鉄筋Aが、本発明装置内へ上下並行して送り込
まれるようになっていたが、一つの架台から略直線状に
巻き戻される1本の長尺の鉄筋のみを装置内へ送り込ん
で所望の鉄筋曲げを行う別実施例も考えられる。この別
実施例においては、上述の実施例における上下分断のロ
ールのうち、上側又は下側の一方だけを使用して前記鉄
筋曲げを行ってもよく、また、常に1本の鉄筋の曲げ加
工を行う場合は、各ロール群の構造を、上述の実施例の
ように上下二連の構造にする必要がない。
【0028】また、上述の実施例では、捩じれ矯正部1
における左右一対のロール11,12が、各ロール1
1,12の外径が中腹部ほど直線的に漸減している臼型
形状に構成されたものであったが、本発明装置の捩じれ
矯正部1における左右一対のロール11,12が、各ロ
ール11,12の外径が中腹部ほど曲線的に漸減してい
る臼型形状に構成されたもの(従来装置を示す図10及
び図11参照)であってもよい。
【0029】また、本発明装置によって、上述したよう
に矯正・曲げ・切断される鉄筋Aの最終形状は、上述の
実施例における四角枠状のみならず、各種形状が考えら
るのはいうまでもない。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の全体を示す斜視図
【図2】その側面図
【図3】本発明装置の捩じれ矯正部の要部を示す側面図
【図4】その正面図
【図5】前記捩じれ矯正部を示す正面図(斜上からの正
面図)
【図6】本発明装置の横曲がり矯正部を示す平面図(斜
上からの平面図)
【図7】本発明装置の縦曲がり矯正部を示す正面図(斜
上からの正面図)
【図8】本発明装置の曲げ切断部の曲げ動作を示す説明
【図9】曲げ切断後の鉄筋の良品・不良品を示す斜視図
【図10】従来装置の捩じれ矯正部の要部を示す側面図
【図11】その正面図
【符号の説明】
1 捩じれ矯正部 2,3 曲がり矯正部 4 曲げ切断部 11,12 ロール 11a,12a 回転軸芯 A 鉄筋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−39137(JP,A) 実開 昭51−1524(JP,U) 実開 昭60−195113(JP,U) 実開 平1−105038(JP,U) 実公 昭35−27448(JP,Y1) 実公 昭50−4014(JP,Y1) 特公 昭48−26590(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フープ状に巻き取られた長尺の鉄筋
    (A)が巻き戻されて略直線状とされる鉄筋(A)の中
    間通過を許容し、その中間通過によって前記鉄筋(A)
    の捩じれを矯正するための捩じり力を前記鉄筋(A)に
    付与すべく、各ロール(11),(12)の相対位置が変
    更自在で、且つ、各ロール(11),(12)の外径が中
    腹部ほど漸減している臼型形状に構成された一対のロー
    ル(11),(12)を要部とする捩じれ矯正部(1)
    と、その捩じれ矯正部(1)によって前記捩じれが矯正
    済みの鉄筋(A)の曲がりを矯正する曲がり矯正部
    (2),(3)と、その曲がり矯正部(2),(3)によっ
    て前記曲がりが矯正済みの鉄筋(A)の所望形状への曲
    げ及びその曲げ後の端末切断が可能な曲げ切断部(4)
    とを備えた鉄筋曲げ機であって、 前記各ロール(11),(12)の回転軸芯(11a),
    (12a)を相互に平行な位置関係に設定すると共に、
    前記各ロール(11),(12)の少なくとも一方を、前
    記回転軸芯(11a),(12a)に沿って平行移動自在
    に構成することにより、前記捩じり力を付与するための
    前記各ロール(11),(12)の相対位置の変更が自在
    になっている鉄筋曲げ機。
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