JPH06297044A - フレームベンダー - Google Patents
フレームベンダーInfo
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- JPH06297044A JPH06297044A JP11001593A JP11001593A JPH06297044A JP H06297044 A JPH06297044 A JP H06297044A JP 11001593 A JP11001593 A JP 11001593A JP 11001593 A JP11001593 A JP 11001593A JP H06297044 A JPH06297044 A JP H06297044A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 形鋼の長手方向複数か所を連続的に屈曲成形
でき、形鋼を素材とする各種形状のフレームを、高い寸
法精度を維持しながら高能率にて生産し得るようにす
る。 【構成】 形鋼Aの送り経路に沿って複数のロールスタ
ンド2,3,4を並設し、各ロールスタンド2,3,4
上に、形鋼Aを幅方向両側から挾持する成形ロール28,
29を配する。ロールモータ30,31の回転を、各別のロー
ルギヤボックス26,27に内蔵された減速ギヤを介して成
形ロール28,29に伝え、これらのロール28,29を回転駆
動する。また、ロールスタンド2,3,4の端部に設け
た成形ギヤボックス20,21に成形モータ24,25を固設
し、これらにより駆動される送りね軸22,23をロールギ
ヤボックス26,27に螺合させ、ロールギヤボックス26,
27及びこれらの上部に支持された成形ロール28,29を、
成形モータ24,25の回転に応じて移動させ、両ロール2
8,29間に挾持された形鋼Aに曲げ力を加える。
でき、形鋼を素材とする各種形状のフレームを、高い寸
法精度を維持しながら高能率にて生産し得るようにす
る。 【構成】 形鋼Aの送り経路に沿って複数のロールスタ
ンド2,3,4を並設し、各ロールスタンド2,3,4
上に、形鋼Aを幅方向両側から挾持する成形ロール28,
29を配する。ロールモータ30,31の回転を、各別のロー
ルギヤボックス26,27に内蔵された減速ギヤを介して成
形ロール28,29に伝え、これらのロール28,29を回転駆
動する。また、ロールスタンド2,3,4の端部に設け
た成形ギヤボックス20,21に成形モータ24,25を固設
し、これらにより駆動される送りね軸22,23をロールギ
ヤボックス26,27に螺合させ、ロールギヤボックス26,
27及びこれらの上部に支持された成形ロール28,29を、
成形モータ24,25の回転に応じて移動させ、両ロール2
8,29間に挾持された形鋼Aに曲げ力を加える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の肋材等、一平面
内にて複雑な屈曲形状を有する構造物の骨組フレームを
得るべく形鋼を屈曲成形するフレームベンダーに関す
る。
内にて複雑な屈曲形状を有する構造物の骨組フレームを
得るべく形鋼を屈曲成形するフレームベンダーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種の構造物の骨組となるフレームの材
料としては、構造物の高強度化と共に軽量化を図るべ
く、大なる断面二次モーメントを有する形鋼(等辺山形
鋼、不等辺山形鋼、みぞ形鋼、I形鋼、H形鋼等)が広
く用いられている。また一方、建築構造物等、一般的な
構造物の骨組フレームは、形鋼を縦横に組み合わせ、ね
じ止め、リベット止め、溶接等の適宜の接合手段により
夫々の交叉部分を接合して得られるが、例えば、船舶の
肋材として用いる骨組フレームは、船舶各部の横断面形
状に応じて一平面内にて複雑な屈曲形状を有する必要が
あり、従来この種の骨組フレームは、図5に示す如き構
成のフレームベンダーを用い、本来直線状をなす形鋼を
長手方向の複数か所にて屈曲せしめて製造されている。
料としては、構造物の高強度化と共に軽量化を図るべ
く、大なる断面二次モーメントを有する形鋼(等辺山形
鋼、不等辺山形鋼、みぞ形鋼、I形鋼、H形鋼等)が広
く用いられている。また一方、建築構造物等、一般的な
構造物の骨組フレームは、形鋼を縦横に組み合わせ、ね
じ止め、リベット止め、溶接等の適宜の接合手段により
夫々の交叉部分を接合して得られるが、例えば、船舶の
肋材として用いる骨組フレームは、船舶各部の横断面形
状に応じて一平面内にて複雑な屈曲形状を有する必要が
あり、従来この種の骨組フレームは、図5に示す如き構
成のフレームベンダーを用い、本来直線状をなす形鋼を
長手方向の複数か所にて屈曲せしめて製造されている。
【0003】従来のフレームベンダーは、適宜の長さを
有する基台10の略中央に、該基台10の幅方向への摺動自
在に成形スタンド11を備え、また長手方向両側に、長手
方向への摺動自在に一対のサイドスタンド12,12を備え
てなる。
有する基台10の略中央に、該基台10の幅方向への摺動自
在に成形スタンド11を備え、また長手方向両側に、長手
方向への摺動自在に一対のサイドスタンド12,12を備え
てなる。
【0004】成形スタンド11及びサイドスタンド12,12
はいずれも、図示の如くコの字形をなし、横辺を基台10
の幅方向に向け、また縦辺を略鉛直上方に立ち上がらせ
た態様に設置してあり、夫々の下横辺の上面(クランプ
面)には、一対のクランプ部材13,13が、円弧状をなす
夫々のクランプ面を基台10の幅方向に対向させ、対向面
間の間隔を変更可能に配設してある。また、各スタンド
11,12,12の上横辺には押えシリンダ14が固設され、該
押えシリンダ14の下方に延びる出力端には押え金型15が
取り付けてあり、この押え金型15は、押えシリンダ14の
進出により、クランプ部材13,13間にて前記クランプ面
上に下降するようになしてある。
はいずれも、図示の如くコの字形をなし、横辺を基台10
の幅方向に向け、また縦辺を略鉛直上方に立ち上がらせ
た態様に設置してあり、夫々の下横辺の上面(クランプ
面)には、一対のクランプ部材13,13が、円弧状をなす
夫々のクランプ面を基台10の幅方向に対向させ、対向面
間の間隔を変更可能に配設してある。また、各スタンド
11,12,12の上横辺には押えシリンダ14が固設され、該
押えシリンダ14の下方に延びる出力端には押え金型15が
取り付けてあり、この押え金型15は、押えシリンダ14の
進出により、クランプ部材13,13間にて前記クランプ面
上に下降するようになしてある。
【0005】成形スタンド11は、基台10の幅方向一側に
固設された成形シリンダ16の出力端に連結され、該成形
シリンダ16の進退動作に応じて基台10の幅方向に移動で
きるようになしてある。またサイドスタンド12,12は、
基台10の下部に長手方向に架設された送りねじ軸17に螺
合されており、一側端部の調整ハンドル18の操作による
送りねじ軸17の回転に応じて基台10の長手方向に移動
し、相互に接近又は離反するようになしてある。
固設された成形シリンダ16の出力端に連結され、該成形
シリンダ16の進退動作に応じて基台10の幅方向に移動で
きるようになしてある。またサイドスタンド12,12は、
基台10の下部に長手方向に架設された送りねじ軸17に螺
合されており、一側端部の調整ハンドル18の操作による
送りねじ軸17の回転に応じて基台10の長手方向に移動
し、相互に接近又は離反するようになしてある。
【0006】以上の如き構成のフレームベンダーによる
形鋼(山形鋼)Aの成形は、成形スタンド11及びサイド
スタンド12,12のクランプ面上に、図中に2点鎖線にて
示す如く形鋼Aをセットし、該形鋼Aの幅方向両側をク
ランプ部材13,13により挾持せしめる一方、押えシリン
ダ14の進出により押え金型15を下降させて、形鋼Aの横
辺をクランプ面との間に、また縦辺を一方のクランプ部
材13との間に夫々挾持させた後、成形シリンダ16を進出
又は退入動作させ、中央の成形スタンド11を一方向に移
動させる手順にて行われる。
形鋼(山形鋼)Aの成形は、成形スタンド11及びサイド
スタンド12,12のクランプ面上に、図中に2点鎖線にて
示す如く形鋼Aをセットし、該形鋼Aの幅方向両側をク
ランプ部材13,13により挾持せしめる一方、押えシリン
ダ14の進出により押え金型15を下降させて、形鋼Aの横
辺をクランプ面との間に、また縦辺を一方のクランプ部
材13との間に夫々挾持させた後、成形シリンダ16を進出
又は退入動作させ、中央の成形スタンド11を一方向に移
動させる手順にて行われる。
【0007】この成形により形鋼Aは、成形スタンド11
によるクランプ位置と、両側のサイドスタンド12,12の
夫々によるクランプ位置とを結ぶ円弧状をなして屈曲成
形され、この曲率は、成形スタンド11の進退動作量と、
調整ヘンドル18の操作によるサイドスタンド12,12間の
離隔距離の設定とにより適宜に変更できる。また各スタ
ンド11,12,12のクランプ部材13,13が円弧状のクラン
プ面を有するのは、成形の進行に伴う形鋼Aの挾持姿勢
の変化を吸収し、挾持部における応力集中を緩和するた
めためであり、更に押え金型15は、前記応力集中により
形鋼Aの両辺に生じる局部的な変形(へこみ、しわ等)
を抑えるべく作用する。
によるクランプ位置と、両側のサイドスタンド12,12の
夫々によるクランプ位置とを結ぶ円弧状をなして屈曲成
形され、この曲率は、成形スタンド11の進退動作量と、
調整ヘンドル18の操作によるサイドスタンド12,12間の
離隔距離の設定とにより適宜に変更できる。また各スタ
ンド11,12,12のクランプ部材13,13が円弧状のクラン
プ面を有するのは、成形の進行に伴う形鋼Aの挾持姿勢
の変化を吸収し、挾持部における応力集中を緩和するた
めためであり、更に押え金型15は、前記応力集中により
形鋼Aの両辺に生じる局部的な変形(へこみ、しわ等)
を抑えるべく作用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の如く
行われる従来のフレームベンダーによる形鋼Aの屈曲成
形においては、両サイドスタンド12,12により固定支持
された形鋼Aが、両支持位置間の成形スタンド11の移動
により変形されることから、一回の成形操作により前述
した如く円弧状をなす1か所の屈曲部が得られるのみで
ある。従って、前述した船舶の肋材等、長手方向の複数
か所に屈曲部を有するフレームを得るためには、素材と
なる形鋼Aをセットし、得るべき曲率に応じてサイドス
タンド12,12間の距離を設定し、更にクランプ部材13,
13及び押え金型15により形鋼Aを挾持せしめるという準
備作業を各屈曲部において夫々行わねばならず、多大の
作業時間を要し、生産能率が極めて低いという難点があ
った。
行われる従来のフレームベンダーによる形鋼Aの屈曲成
形においては、両サイドスタンド12,12により固定支持
された形鋼Aが、両支持位置間の成形スタンド11の移動
により変形されることから、一回の成形操作により前述
した如く円弧状をなす1か所の屈曲部が得られるのみで
ある。従って、前述した船舶の肋材等、長手方向の複数
か所に屈曲部を有するフレームを得るためには、素材と
なる形鋼Aをセットし、得るべき曲率に応じてサイドス
タンド12,12間の距離を設定し、更にクランプ部材13,
13及び押え金型15により形鋼Aを挾持せしめるという準
備作業を各屈曲部において夫々行わねばならず、多大の
作業時間を要し、生産能率が極めて低いという難点があ
った。
【0009】また、各スタンド11,12,12上での挾持部
に成形時に生じる応力集中と、これに起因する変形の抑
制とは、前述した如き形状のクランプ部材13,13を用
い、また前述した作用をなす押え金型15を用いたとして
も限界があり、小さい曲率半径での屈曲成形を行う際に
は、複数回に分けての作業が必要となり、このこともま
た生産能率の低下を招来する一因となっている。
に成形時に生じる応力集中と、これに起因する変形の抑
制とは、前述した如き形状のクランプ部材13,13を用
い、また前述した作用をなす押え金型15を用いたとして
も限界があり、小さい曲率半径での屈曲成形を行う際に
は、複数回に分けての作業が必要となり、このこともま
た生産能率の低下を招来する一因となっている。
【0010】なお、生産能率を高めるべく、応力集中及
びこれに起因する変形を生ぜしめた状態で屈曲成形を行
い、成形後に得られたフレームを加熱して、この加熱の
後に前記変形が生じた部分をプレスにより形状修正する
方法も採用されているが、この場合、加熱及びプレス加
工の実施のための余分な時間を必要とし、生産能率の向
上に対する十分な効果が得られない上、前記加熱に伴っ
て屈曲形状に変化が生じ、製品フレームの寸法精度が低
下する虞があり、船舶の肋材としての使用に際し、外板
との溶接隙間が大きくなり、この溶接の実施に多大の手
間を要するという二次的な難点を招来する。
びこれに起因する変形を生ぜしめた状態で屈曲成形を行
い、成形後に得られたフレームを加熱して、この加熱の
後に前記変形が生じた部分をプレスにより形状修正する
方法も採用されているが、この場合、加熱及びプレス加
工の実施のための余分な時間を必要とし、生産能率の向
上に対する十分な効果が得られない上、前記加熱に伴っ
て屈曲形状に変化が生じ、製品フレームの寸法精度が低
下する虞があり、船舶の肋材としての使用に際し、外板
との溶接隙間が大きくなり、この溶接の実施に多大の手
間を要するという二次的な難点を招来する。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、形鋼の長手方向複数か所を連続的に屈曲成形で
き、形鋼を素材とする各種形状のフレームを、高い寸法
精度を維持しながら高能率にて生産し得るフレームベン
ダーを提供することを目的とする。
であり、形鋼の長手方向複数か所を連続的に屈曲成形で
き、形鋼を素材とする各種形状のフレームを、高い寸法
精度を維持しながら高能率にて生産し得るフレームベン
ダーを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレームベ
ンダーは、形鋼を用いて構造物の骨組フレームを得るべ
く、前記形鋼の長手方向の複数か所を幅方向の両側に屈
曲成形するフレームベンダーにおいて、前記形鋼に長手
方向の連続的な送りを加える送り手段と、該送り手段の
送り経路に沿って並設された複数のロールスタンドと、
夫々のロールスタンド上に配してあり、前記形鋼を幅方
向の両側から挾持する各一対の成形ロールと、これらの
成形ロールを、前記形鋼の幅方向及び送りの方向と夫々
直交する軸回りに回転駆動する駆動手段と、各ロールス
タンド上の前記一対の成形ロールを、互いに接離する向
きに各別に移動させる移動手段とを具備することを特徴
とする。
ンダーは、形鋼を用いて構造物の骨組フレームを得るべ
く、前記形鋼の長手方向の複数か所を幅方向の両側に屈
曲成形するフレームベンダーにおいて、前記形鋼に長手
方向の連続的な送りを加える送り手段と、該送り手段の
送り経路に沿って並設された複数のロールスタンドと、
夫々のロールスタンド上に配してあり、前記形鋼を幅方
向の両側から挾持する各一対の成形ロールと、これらの
成形ロールを、前記形鋼の幅方向及び送りの方向と夫々
直交する軸回りに回転駆動する駆動手段と、各ロールス
タンド上の前記一対の成形ロールを、互いに接離する向
きに各別に移動させる移動手段とを具備することを特徴
とする。
【0013】更に加えて、各ロールスタンド上の一対の
成形ロールの少なくとも一方が、前記形鋼を厚さ方向に
挾み込む挾圧部を備えること、またロールスタンドの並
設間隔を変更する手段を備えることを夫々特徴とする。
成形ロールの少なくとも一方が、前記形鋼を厚さ方向に
挾み込む挾圧部を備えること、またロールスタンドの並
設間隔を変更する手段を備えることを夫々特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、長手方向に連続的な送りを
付与される形鋼を、送り経路に沿って並ぶ複数のロール
スタンドに送り込み、各ロールスタンドに装備された一
対の成形ロール間に挾持させ、これらの回転により送り
を補助しつつ、各成形ロールを各別に移動させ、前記形
鋼に曲げ力を加えて連続的に屈曲変形させると共に、成
形ロール間の間隔を適正に変化させ、屈曲変形中におけ
る形鋼の挾持姿勢の変化を吸収し、夫々の挾持部に応力
集中を生ぜしめることなく連続的な屈曲を行わせる。
付与される形鋼を、送り経路に沿って並ぶ複数のロール
スタンドに送り込み、各ロールスタンドに装備された一
対の成形ロール間に挾持させ、これらの回転により送り
を補助しつつ、各成形ロールを各別に移動させ、前記形
鋼に曲げ力を加えて連続的に屈曲変形させると共に、成
形ロール間の間隔を適正に変化させ、屈曲変形中におけ
る形鋼の挾持姿勢の変化を吸収し、夫々の挾持部に応力
集中を生ぜしめることなく連続的な屈曲を行わせる。
【0015】また各ロールスタンドの成形ロールに設け
た挾圧部により、屈曲変形中の形鋼を厚さ方向に挾み込
み、屈曲変形に伴って挾持位置に生じるしわ、へこみ等
の局部変形を抑え、更に、ロールスタンド間の並設間隔
を変更可能とし、各ロールスタンドの成形ロールの移動
により対応できない小なる曲率半径での屈曲を可能とす
る。
た挾圧部により、屈曲変形中の形鋼を厚さ方向に挾み込
み、屈曲変形に伴って挾持位置に生じるしわ、へこみ等
の局部変形を抑え、更に、ロールスタンド間の並設間隔
を変更可能とし、各ロールスタンドの成形ロールの移動
により対応できない小なる曲率半径での屈曲を可能とす
る。
【0016】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1は本発明に係るフレームベンダーの全
体構成を示す斜視図である。
て詳述する。図1は本発明に係るフレームベンダーの全
体構成を示す斜視図である。
【0017】図示の如く本発明に係るフレームベンダー
は、高い剛性を有する基台1上に、複数(本実施例にお
いては3つ)のロールスタンド2,3,4を備えてな
る。これらのロールスタンド2,3,4は、高い剛性を
有する長寸の部材であり、夫々の長手方向を基台1の幅
方向に一致させ、基台1の長手方向に並べて横架してあ
る。これらの内、中央のロールスタンド3は、基台1に
固定されているが、両側のロールスタンド2,4は、基
台1の長手方向への摺動が可能に架設してあり、該基台
1の下部に長手方向に架設された送りねじ軸50に夫々螺
合されている。
は、高い剛性を有する基台1上に、複数(本実施例にお
いては3つ)のロールスタンド2,3,4を備えてな
る。これらのロールスタンド2,3,4は、高い剛性を
有する長寸の部材であり、夫々の長手方向を基台1の幅
方向に一致させ、基台1の長手方向に並べて横架してあ
る。これらの内、中央のロールスタンド3は、基台1に
固定されているが、両側のロールスタンド2,4は、基
台1の長手方向への摺動が可能に架設してあり、該基台
1の下部に長手方向に架設された送りねじ軸50に夫々螺
合されている。
【0018】前記送りねじ軸50は、基台1の一側端部に
固設されたピッチ調整モータ5の出力端に減速ギヤを介
して接続してあり、ピッチ調整モータ5の回転に応じて
軸心回り回転するようになしてある。前記ロールスタン
ド2,4は、送りねじ軸50の同向きの回転に応じて相反
する向きに移動するようになしてあり、例えば、ピッチ
調整モータ5の正転(又は逆転)に伴う送りねじ軸50の
回転に応じて、中央のロールスタンド3に共に近づく
(又は遠ざかる)ように構成されている。
固設されたピッチ調整モータ5の出力端に減速ギヤを介
して接続してあり、ピッチ調整モータ5の回転に応じて
軸心回り回転するようになしてある。前記ロールスタン
ド2,4は、送りねじ軸50の同向きの回転に応じて相反
する向きに移動するようになしてあり、例えば、ピッチ
調整モータ5の正転(又は逆転)に伴う送りねじ軸50の
回転に応じて、中央のロールスタンド3に共に近づく
(又は遠ざかる)ように構成されている。
【0019】各ロールスタンド2,3,4上の構成部材
の配置及び構成は全く同一であり、以下には、図の手前
側にあるロールスタンド2について構成部材の配置及び
構成を説明し、他の2つのロールスタンド3,4につい
ては説明を省略する。
の配置及び構成は全く同一であり、以下には、図の手前
側にあるロールスタンド2について構成部材の配置及び
構成を説明し、他の2つのロールスタンド3,4につい
ては説明を省略する。
【0020】ロールスタンド2の長手方向両端部には、
成形ギヤボックス20,21が夫々立設されている。成形ギ
ヤボックス20,21の出力軸は、夫々との対向面(内側
面)の下部中央に突設され、ロールスタンド2の上面と
平行をなして長手方向に延びる送りねじ軸22,23であ
り、これらには、成形ギヤボックス20,21の他側(外
側)上部に固設された成形モータ24,25の回転が、各ボ
ックス20,21に内蔵された図示しない減速ギヤを介して
伝達されている。
成形ギヤボックス20,21が夫々立設されている。成形ギ
ヤボックス20,21の出力軸は、夫々との対向面(内側
面)の下部中央に突設され、ロールスタンド2の上面と
平行をなして長手方向に延びる送りねじ軸22,23であ
り、これらには、成形ギヤボックス20,21の他側(外
側)上部に固設された成形モータ24,25の回転が、各ボ
ックス20,21に内蔵された図示しない減速ギヤを介して
伝達されている。
【0021】成形ギヤボックス20,21間のロールスタン
ド2の上面には、これの長手方向に沿って一対の案内レ
ール2a,2aが敷設してあり、両案内レール2a,2a間に
は、一対のロールギヤボックス26,27が装架され、これ
らには、夫々と同側の成形ギヤボックス20,21から突出
する送りねじ軸22,23が螺合させてある。而してロール
ギヤボックス26,27は、夫々に螺合する送りねじ軸22,
23の回転により案内レール2a,2aに沿って各別に摺動で
き、この摺動位置は、送りねじ軸22,23の駆動源たる前
記成形モータ24,25の回転制御により自在に変更し得
る。
ド2の上面には、これの長手方向に沿って一対の案内レ
ール2a,2aが敷設してあり、両案内レール2a,2a間に
は、一対のロールギヤボックス26,27が装架され、これ
らには、夫々と同側の成形ギヤボックス20,21から突出
する送りねじ軸22,23が螺合させてある。而してロール
ギヤボックス26,27は、夫々に螺合する送りねじ軸22,
23の回転により案内レール2a,2aに沿って各別に摺動で
き、この摺動位置は、送りねじ軸22,23の駆動源たる前
記成形モータ24,25の回転制御により自在に変更し得
る。
【0022】ロールギヤボックス26,27の夫々との対向
側上部には、鉛直軸回りでの回転自在に成形ロール28,
29が枢支されている。またロールギヤボックス26,27の
他側上部には、ロールモータ30,31が固設されており、
これらの出力軸は、ロールギヤボックス26,27に内蔵さ
れた図示しない減速ギヤを介して対応する成形ロール2
8,29に夫々伝達されるようになしてある。
側上部には、鉛直軸回りでの回転自在に成形ロール28,
29が枢支されている。またロールギヤボックス26,27の
他側上部には、ロールモータ30,31が固設されており、
これらの出力軸は、ロールギヤボックス26,27に内蔵さ
れた図示しない減速ギヤを介して対応する成形ロール2
8,29に夫々伝達されるようになしてある。
【0023】即ち、ロールスタンド2上の成形ロール2
8,29は、各別のロールモータ30,31の回転に応じて夫
々の軸心回りに回転すると共に、各別の成形モータ24,
25の回転に応じたロールギヤボックス26,27の前述した
摺動により、互いに接近又は離反する方向に各別に移動
し得る。このように生じる成形ロール28,29の回転速度
は、夫々のロールモータ30,31に付設された回転センサ
32,32により検出されており、また成形ロール28,29の
移動位置は、成形ギヤボックス20,21の他側への送りね
じ軸22,23の突出端に付設された回転センサ33,33(成
形ボックス20側のみ図示)により、送りねじ軸22,23の
回転位置を媒介として検出されている。
8,29は、各別のロールモータ30,31の回転に応じて夫
々の軸心回りに回転すると共に、各別の成形モータ24,
25の回転に応じたロールギヤボックス26,27の前述した
摺動により、互いに接近又は離反する方向に各別に移動
し得る。このように生じる成形ロール28,29の回転速度
は、夫々のロールモータ30,31に付設された回転センサ
32,32により検出されており、また成形ロール28,29の
移動位置は、成形ギヤボックス20,21の他側への送りね
じ軸22,23の突出端に付設された回転センサ33,33(成
形ボックス20側のみ図示)により、送りねじ軸22,23の
回転位置を媒介として検出されている。
【0024】なお、図示の回転センサ32,33は、ロール
モータ30,31の回転軸及び送りねじ軸22,23にギヤを嵌
着し、このギヤの歯の通過を電磁式のピックアップによ
りパルス信号として取り出す構成としてあるが、この構
成に限らず他の構成の回転センサ32,33を用いてもよ
い。また、回転センサ32,33の配設位置は、図中に示す
位置に限らず、回転センサ32は、ロールモータ30,31か
ら成形ロール28,29への伝動系の中途であれば如何なる
位置に配設してもよく、回転センサ33も同様に、成形モ
ータ24,25からロールギヤボックス26,27への伝動系の
中途であれば如何なる位置に配設してもよい。更に、回
転センサ33の最終的な検出対象は成形ロール28,29の移
動位置、換言すれば、ロールギヤボックス26,27の摺動
位置であることから、ロールギヤボックス26,27の摺動
経路に沿って設けたディジタルスケール等の距離計を回
転センサ33に換えて用いることもできる。
モータ30,31の回転軸及び送りねじ軸22,23にギヤを嵌
着し、このギヤの歯の通過を電磁式のピックアップによ
りパルス信号として取り出す構成としてあるが、この構
成に限らず他の構成の回転センサ32,33を用いてもよ
い。また、回転センサ32,33の配設位置は、図中に示す
位置に限らず、回転センサ32は、ロールモータ30,31か
ら成形ロール28,29への伝動系の中途であれば如何なる
位置に配設してもよく、回転センサ33も同様に、成形モ
ータ24,25からロールギヤボックス26,27への伝動系の
中途であれば如何なる位置に配設してもよい。更に、回
転センサ33の最終的な検出対象は成形ロール28,29の移
動位置、換言すれば、ロールギヤボックス26,27の摺動
位置であることから、ロールギヤボックス26,27の摺動
経路に沿って設けたディジタルスケール等の距離計を回
転センサ33に換えて用いることもできる。
【0025】前記成形ロール28,29の内、一方の成形ロ
ール29は単純な円筒形をなすロールであるのに対し、他
方の成形ロール28は、共に円筒形をなす上ロール 28aと
下ロール 28b(図2参照)とを上下方向に同軸的に積層
して構成された分割ロールである。上ロール 28aと下ロ
ール 28bとは、軸長方向(上下方向)への相対変移可能
に組み合わされており、上ロール 28aは、これの上部に
付設された板厚調整シリンダ34の動作により軸長方向に
移動し、下側に積層された下ロール 28bに接近又は離反
するように構成されている。
ール29は単純な円筒形をなすロールであるのに対し、他
方の成形ロール28は、共に円筒形をなす上ロール 28aと
下ロール 28b(図2参照)とを上下方向に同軸的に積層
して構成された分割ロールである。上ロール 28aと下ロ
ール 28bとは、軸長方向(上下方向)への相対変移可能
に組み合わされており、上ロール 28aは、これの上部に
付設された板厚調整シリンダ34の動作により軸長方向に
移動し、下側に積層された下ロール 28bに接近又は離反
するように構成されている。
【0026】以上の如く構成された本発明に係るフレー
ムベンダーにおいて、成形対象となる形鋼(不等辺山形
鋼)Aは、各ロールスタンド2,3,4上の成形ロール
28,29間に挾持せしめた状態にセットされる。図2は、
各成形ロール28,29間での形鋼Aの挾持状態を示す縦断
面図である。図示の如く形鋼Aは、成形ロール28と成形
ロール29との間に一辺を挾持させ、また他辺を成形ロー
ル28の上ロール 28aと下ロール 28bとの間に挾持された
状態にセットされる。
ムベンダーにおいて、成形対象となる形鋼(不等辺山形
鋼)Aは、各ロールスタンド2,3,4上の成形ロール
28,29間に挾持せしめた状態にセットされる。図2は、
各成形ロール28,29間での形鋼Aの挾持状態を示す縦断
面図である。図示の如く形鋼Aは、成形ロール28と成形
ロール29との間に一辺を挾持させ、また他辺を成形ロー
ル28の上ロール 28aと下ロール 28bとの間に挾持された
状態にセットされる。
【0027】このセットは、各別の成形モータ24,25を
駆動して成形ロール28,29を相互に接近させ、形鋼Aの
一辺に、図中に矢符にて示す如く適宜の挾圧力を加える
と共に、成形ロール28の上ロール 28aを板厚調整シリン
ダ34の進出により下動させ、下ロール 28bとの間の隙間
に嵌挿された形鋼Aの他辺に、図中に白抜矢符にて示す
如く適宜の挾圧力を加えて行われる。セット完了後の成
形ロール28,29の移動位置を示す回転センサ33の出力
は、図示しないコントローラに取り込まれ、後述する成
形動作に際しての初期位置として記憶される。
駆動して成形ロール28,29を相互に接近させ、形鋼Aの
一辺に、図中に矢符にて示す如く適宜の挾圧力を加える
と共に、成形ロール28の上ロール 28aを板厚調整シリン
ダ34の進出により下動させ、下ロール 28bとの間の隙間
に嵌挿された形鋼Aの他辺に、図中に白抜矢符にて示す
如く適宜の挾圧力を加えて行われる。セット完了後の成
形ロール28,29の移動位置を示す回転センサ33の出力
は、図示しないコントローラに取り込まれ、後述する成
形動作に際しての初期位置として記憶される。
【0028】以上の如く形鋼Aのセットを完了した後、
各ロールスタンド2,3,4上のロールモータ30,31を
駆動し、成形ロール28,29を同方向に回転させ、前記形
鋼Aに長手方向の送りを加える。この送りは、図1中に
白抜矢符にて示す如く、ロールスタンド4側からロール
スタンド2側に向かう方向と、逆にロールスタンド2側
からロールスタンド4側に向かう方向との両方向に実施
できるが、以後の説明は、送りの方向がロールスタンド
4側からロールスタンド2側に向けて行われる場合につ
いて行う。
各ロールスタンド2,3,4上のロールモータ30,31を
駆動し、成形ロール28,29を同方向に回転させ、前記形
鋼Aに長手方向の送りを加える。この送りは、図1中に
白抜矢符にて示す如く、ロールスタンド4側からロール
スタンド2側に向かう方向と、逆にロールスタンド2側
からロールスタンド4側に向かう方向との両方向に実施
できるが、以後の説明は、送りの方向がロールスタンド
4側からロールスタンド2側に向けて行われる場合につ
いて行う。
【0029】この場合、送り方向の上流側に位置するロ
ールスタンド4においては、以後、成形モータ24,25は
駆動されることなく、このロールスタンド4上の成形ロ
ール28,29は、ロールモータ30,31の回転により前記初
期位置を保って回転し、形鋼Aに連続的な送りを付与す
るための送りロールとして機能する。一方、他の2つの
ロールスタンド2及びロールスタンド3上においては、
夫々の成形モータ24,25が前記送りに伴って正転又は逆
転駆動され、この駆動に応じた夫々の成形ロール28,29
の移動により、両ロール28,29間に挾持された形鋼A
は、前記送りと直交する向きに押圧されて屈曲成形され
る。
ールスタンド4においては、以後、成形モータ24,25は
駆動されることなく、このロールスタンド4上の成形ロ
ール28,29は、ロールモータ30,31の回転により前記初
期位置を保って回転し、形鋼Aに連続的な送りを付与す
るための送りロールとして機能する。一方、他の2つの
ロールスタンド2及びロールスタンド3上においては、
夫々の成形モータ24,25が前記送りに伴って正転又は逆
転駆動され、この駆動に応じた夫々の成形ロール28,29
の移動により、両ロール28,29間に挾持された形鋼A
は、前記送りと直交する向きに押圧されて屈曲成形され
る。
【0030】図3は形鋼Aの屈曲成形の様子を示す説明
図である。形鋼Aの成形は、ロールスタンド2及び3上
の成形ロール28,29を、図中に2点鎖線にて示す形鋼A
の送り経路に対して夫々同向きに移動せしめて行われ、
前記送り経路に沿って送り込まれる形鋼Aには、ロール
スタンド2において成形ロール28,29の移動方向への押
圧力が、ロールスタンド3において成形ロール28,29の
移動方向と逆方向の押圧力が夫々加わり、該形鋼Aは、
ロールスタンド4の成形ロール28,29間での挾圧位置を
始点として前記送り経路に接する円弧形をなして屈曲せ
しめられる。
図である。形鋼Aの成形は、ロールスタンド2及び3上
の成形ロール28,29を、図中に2点鎖線にて示す形鋼A
の送り経路に対して夫々同向きに移動せしめて行われ、
前記送り経路に沿って送り込まれる形鋼Aには、ロール
スタンド2において成形ロール28,29の移動方向への押
圧力が、ロールスタンド3において成形ロール28,29の
移動方向と逆方向の押圧力が夫々加わり、該形鋼Aは、
ロールスタンド4の成形ロール28,29間での挾圧位置を
始点として前記送り経路に接する円弧形をなして屈曲せ
しめられる。
【0031】ロールスタンド2上の成形ロール28,29の
移動位置と、ロールスタンド3上の成形ロール28,29の
移動位置とは、形鋼Aの長手方向各位置にて実現すべき
曲げ方向及び曲率に基づいて予め決定された目標座標上
に位置するように連続的に変更されており、この変更
は、回転センサ32により検出される成形ロール28,29の
回転数の累積値により現状での形鋼Aの挾持位置を認識
し、この位置に対応する目標座標を得るべく、回転セン
サ33の検出結果に基づき成形モータ24,25の回転を制御
することにより実現される。
移動位置と、ロールスタンド3上の成形ロール28,29の
移動位置とは、形鋼Aの長手方向各位置にて実現すべき
曲げ方向及び曲率に基づいて予め決定された目標座標上
に位置するように連続的に変更されており、この変更
は、回転センサ32により検出される成形ロール28,29の
回転数の累積値により現状での形鋼Aの挾持位置を認識
し、この位置に対応する目標座標を得るべく、回転セン
サ33の検出結果に基づき成形モータ24,25の回転を制御
することにより実現される。
【0032】また図3に明らかな如く、ロールスタンド
2及びロールスタンド3の成形ロール28,29間において
は、形鋼Aの長手方向が両ロール28,29の軸心を結ぶ線
と直交しない。図4は、このような状態にある成形ロー
ル28,29による形鋼Aの挾持部の拡大図であり、本図に
示す如く、両ロール28,29と形鋼Aとの転接は、該形鋼
Aの長手方向に傾斜角度θに対応するずれtを含んで生
じる。成形モータ24,25の制御は、両ロール28,29の軸
心を結ぶ線上での前記ずれtの成分t1 と、形鋼Aの傾
斜に伴う挾持幅の変化分とを含んで設定された目標座標
に対して行われており、成形ロール28,29による形鋼A
の挾持は、前記屈曲に伴う形鋼Aの姿勢の変化に応じて
相互間の間隔を調節しつつ行われる。従って、成形モー
タ24,25の駆動力は形鋼Aの押圧のためにのみ有効に消
費され、小動力により安定した屈曲成形が実現される。
なお、以上の如きロール間隔の変更は、夫々の成形モー
タ24,25の回転に伴う送りねじ軸22,23の回転に応じて
成形ロール28,29が各別に移動可能に構成してあること
により実現される。
2及びロールスタンド3の成形ロール28,29間において
は、形鋼Aの長手方向が両ロール28,29の軸心を結ぶ線
と直交しない。図4は、このような状態にある成形ロー
ル28,29による形鋼Aの挾持部の拡大図であり、本図に
示す如く、両ロール28,29と形鋼Aとの転接は、該形鋼
Aの長手方向に傾斜角度θに対応するずれtを含んで生
じる。成形モータ24,25の制御は、両ロール28,29の軸
心を結ぶ線上での前記ずれtの成分t1 と、形鋼Aの傾
斜に伴う挾持幅の変化分とを含んで設定された目標座標
に対して行われており、成形ロール28,29による形鋼A
の挾持は、前記屈曲に伴う形鋼Aの姿勢の変化に応じて
相互間の間隔を調節しつつ行われる。従って、成形モー
タ24,25の駆動力は形鋼Aの押圧のためにのみ有効に消
費され、小動力により安定した屈曲成形が実現される。
なお、以上の如きロール間隔の変更は、夫々の成形モー
タ24,25の回転に伴う送りねじ軸22,23の回転に応じて
成形ロール28,29が各別に移動可能に構成してあること
により実現される。
【0033】以上の如き形鋼Aの屈曲成形は、一方の成
形ロール28の上,下ロール 28a,28b間に形鋼Aを厚さ方
向に挾み込んだ状態で行われるから、成形ロール28,29
による押圧部位に、しわ、へこみ等の局部変形が生じる
虞は少ない。また形鋼Aの最小曲率は、ロールスタンド
2上での成形ロール28,29の移動ストロークにより制限
されるが、より小さい曲率での屈曲を実現するために
は、ピッチ調整モータ5を駆動して送りねじ軸50を正転
させ、ロールスタンド2,3,4の並設間隔を狭めれば
よい。但し、並設間隔を小さくした場合、各スタンド
2,3,4での形鋼Aの挾持間隔が小さくなり、モーメ
ントアームの減少により成形ロール28,29による押圧の
ための駆動力が増大するから、ロールスタンド2,3,
4間の並設間隔は、得るべきフレームの最小曲率を基準
として可及的に大きく設定しておくのがよい。
形ロール28の上,下ロール 28a,28b間に形鋼Aを厚さ方
向に挾み込んだ状態で行われるから、成形ロール28,29
による押圧部位に、しわ、へこみ等の局部変形が生じる
虞は少ない。また形鋼Aの最小曲率は、ロールスタンド
2上での成形ロール28,29の移動ストロークにより制限
されるが、より小さい曲率での屈曲を実現するために
は、ピッチ調整モータ5を駆動して送りねじ軸50を正転
させ、ロールスタンド2,3,4の並設間隔を狭めれば
よい。但し、並設間隔を小さくした場合、各スタンド
2,3,4での形鋼Aの挾持間隔が小さくなり、モーメ
ントアームの減少により成形ロール28,29による押圧の
ための駆動力が増大するから、ロールスタンド2,3,
4間の並設間隔は、得るべきフレームの最小曲率を基準
として可及的に大きく設定しておくのがよい。
【0034】なお、ロールスタンドの並設数は本実施例
中に示す3つに限るものではなく、4つ以上のロールス
タンドを並設してもよい。また、並設数を2つとしても
よいが、この場合には、形鋼Aの送り込みのための手段
を別個に設ける必要があり、形鋼Aの送り方向は前記送
り込み手段の配設位置側からに限定され、本実施例中に
示す如く、両方向からの送り込みはできない。
中に示す3つに限るものではなく、4つ以上のロールス
タンドを並設してもよい。また、並設数を2つとしても
よいが、この場合には、形鋼Aの送り込みのための手段
を別個に設ける必要があり、形鋼Aの送り方向は前記送
り込み手段の配設位置側からに限定され、本実施例中に
示す如く、両方向からの送り込みはできない。
【0035】また本実施例においては、成形ロール28,
29の駆動手段及び移動手段として、共に電動モータ(ロ
ールモータ30,31及び成形モータ24,25)を用いたが、
前者を油圧モータとし、後者を油圧シリンダとする等、
他の駆動手段及び移動手段を用いてもよい。但し、前記
移動手段については、成形ロール28,29の間隔調整を含
む高精度での制御を必要とすることから、実施例中に示
す如く電動モータを用いるのが望ましい。
29の駆動手段及び移動手段として、共に電動モータ(ロ
ールモータ30,31及び成形モータ24,25)を用いたが、
前者を油圧モータとし、後者を油圧シリンダとする等、
他の駆動手段及び移動手段を用いてもよい。但し、前記
移動手段については、成形ロール28,29の間隔調整を含
む高精度での制御を必要とすることから、実施例中に示
す如く電動モータを用いるのが望ましい。
【0036】更に本実施例は、不等辺山形鋼を対象とす
る場合について述べたが、他の如何なる種類の形鋼を対
象とする場合にも本発明の適用が可能であることは言う
までもない。
る場合について述べたが、他の如何なる種類の形鋼を対
象とする場合にも本発明の適用が可能であることは言う
までもない。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係るフレーム
ベンダーにおいては、長手方向に連続的な送りを付与さ
れる形鋼を、この送り経路に沿って並ぶ複数のロールス
タンドに送り込み、各ロールスタンドに装備された一対
の成形ロール間に挾持させ、これらのロールの各別の移
動により曲げ力を加えると共に、成形ロール間の間隔を
逐次変更して、変形中の形鋼の挾持姿勢の変化を吸収す
るから、各屈曲部に応力集中を生ぜしめることなく高能
率での屈曲成形が可能となり、屈曲方向の転換、曲率の
変化等を中途に有する複雑な形状をなすフレームを高能
率にて製造できるようになる。
ベンダーにおいては、長手方向に連続的な送りを付与さ
れる形鋼を、この送り経路に沿って並ぶ複数のロールス
タンドに送り込み、各ロールスタンドに装備された一対
の成形ロール間に挾持させ、これらのロールの各別の移
動により曲げ力を加えると共に、成形ロール間の間隔を
逐次変更して、変形中の形鋼の挾持姿勢の変化を吸収す
るから、各屈曲部に応力集中を生ぜしめることなく高能
率での屈曲成形が可能となり、屈曲方向の転換、曲率の
変化等を中途に有する複雑な形状をなすフレームを高能
率にて製造できるようになる。
【0038】更に、各ロールスタンドの成形ロールに設
けた挾圧部により、屈曲変形中の形鋼を厚さ方向に挾み
込むようにしたから、成形に伴うしわ、へこみ等の局部
変形の発生を有効に阻止でき、また、ロールスタンド間
の並設間隔を変更可能としたから小なる曲率半径での屈
曲成形に対応でき、形鋼を素材とする各種形状のフレー
ムを、高い寸法精度を維持しながら高能率にて生産し得
るようになる等、本発明は優れた効果を奏する。
けた挾圧部により、屈曲変形中の形鋼を厚さ方向に挾み
込むようにしたから、成形に伴うしわ、へこみ等の局部
変形の発生を有効に阻止でき、また、ロールスタンド間
の並設間隔を変更可能としたから小なる曲率半径での屈
曲成形に対応でき、形鋼を素材とする各種形状のフレー
ムを、高い寸法精度を維持しながら高能率にて生産し得
るようになる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図1】本発明に係るフレームベンダーの全体構成を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】成形ロールによる形鋼の挾持状態を示す縦断面
図である。
図である。
【図3】本発明に係るフレームベンダーによる形鋼の屈
曲成形の様子を示す説明図である。
曲成形の様子を示す説明図である。
【図4】成形ロールによる形鋼の挾持状態を示す拡大平
面図である。
面図である。
【図5】従来のフレームベンダーの斜視図である。
1 基台 2 ロールスタンド 3 ロールスタンド 4 ロールスタンド 5 ピッチ調整モータ 20,21 成形ギヤボックス 22,23 送りねじ軸 24,25 成形モータ 26,27 ロールギヤボックス 28 成形ロール 28a 上ロール 28b 下ロール 29 成形ロール 30,31 ロールモータ 32 回転センサ 33 回転センサ 34 板厚調整シリンダ 50 送りねじ軸 A 形鋼
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 誠 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 福村 卓己 大阪府豊中市庄本町2丁目8番8号 株式 会社山本水圧工業所内 (72)発明者 木下 繁男 大阪府豊中市庄本町2丁目8番8号 株式 会社山本水圧工業所内
Claims (3)
- 【請求項1】 形鋼を用いて構造物の骨組フレームを得
るべく、前記形鋼の長手方向の複数か所を幅方向の両側
に屈曲成形するフレームベンダーにおいて、前記形鋼に
長手方向の連続的な送りを加える送り手段と、該送り手
段の送り経路に沿って並設された複数のロールスタンド
と、夫々のロールスタンド上に配してあり、前記形鋼を
幅方向の両側から挾持する各一対の成形ロールと、これ
らの成形ロールを、前記形鋼の幅方向及び送りの方向と
夫々直交する軸回りに回転駆動する駆動手段と、各ロー
ルスタンド上の前記一対の成形ロールを、互いに接離す
る向きに各別に移動させる移動手段とを具備することを
特徴とするフレームベンダー。 - 【請求項2】 前記ロールスタンド上の一対の成形ロー
ルの少なくとも一方は、前記形鋼を厚さ方向に挾み込む
挾圧部を備える請求項1記載のフレームベンダー。 - 【請求項3】 前記ロールスタンドの並設間隔を変更す
る手段を備える請求項1又は請求項2記載のフレームベ
ンダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11001593A JPH06297044A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | フレームベンダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11001593A JPH06297044A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | フレームベンダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06297044A true JPH06297044A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=14524966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11001593A Withdrawn JPH06297044A (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | フレームベンダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06297044A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100905435B1 (ko) * | 2009-02-05 | 2009-07-02 | 전제판 | 터빈용 씰 핀 제조장치 및 그 방법 |
US20100263424A1 (en) * | 2009-04-21 | 2010-10-21 | Fairmount Technologies Llc | Stretch Roll Forming |
KR101149363B1 (ko) * | 2009-08-11 | 2012-05-31 | 주식회사 번영중공업 | 양방향 벤딩장치 |
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