JP2598351Y2 - ベンディング装置 - Google Patents

ベンディング装置

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JP2598351Y2
JP2598351Y2 JP1993022835U JP2283593U JP2598351Y2 JP 2598351 Y2 JP2598351 Y2 JP 2598351Y2 JP 1993022835 U JP1993022835 U JP 1993022835U JP 2283593 U JP2283593 U JP 2283593U JP 2598351 Y2 JP2598351 Y2 JP 2598351Y2
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徳治 住谷
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株式会社住谷製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄筋,鉄板又は鉄パイプ
等を所定の湾曲形状に曲げるベンディング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からローラーを押圧して鉄筋等を所
定の湾曲形状に押し曲げるベンディング装置が使用され
ている。このようなベンディング装置の一例として、鉄
筋を押し曲げるベンディング装置について、その要部を
図12に示す。このベンディング装置は半円形断面を有
する溝1が周囲に備えられた1個の上ローラー2と、半
円形断面を有する溝3が周囲に備えられた2個の下ロー
ラー4とを備えて構成されている。これら下ローラー4
の少なくとも一方は、電動モーター等の駆動手段によっ
て回転駆動させられるように構成されている。また、上
ローラー2は油圧シリンダによって上下動できるように
構成されている。
【0003】このようなベンディング装置は、鉄筋5が
溝1及び2に嵌合されるようにして上ローラー2と下ロ
ーラー4の間に配置されつつ、下ローラー4の少なくと
も一方が回転駆動させられる。下ローラー4の少なくと
も一方が回転駆動させられるため、鉄筋5はローラー2
及び4が回転する方向へ引き込まれるようにして送られ
る。このようにして鉄筋5が引き込まれて送られなが
ら、上ローラー2が鉄筋5を送り方向と略垂直方向へ押
圧することにより、鉄筋5が所定の湾曲形状に押し曲げ
られる。
【0004】なお、このように曲げられて形成される湾
曲形状のRの大きさは、ローラー2及び4の径や各ロー
ラー間の距離により決まる。このため、湾曲形状のRの
大きさを所定の大きさに変える必要がある場合には、例
えば、2個の下ローラー4を回転軸6から取り外し、径
の異なる他の下ローラーを取り付けることにより、湾曲
形状のRの大きさを適宜変えることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、2個の回転軸
6同志の距離は一定であり、径の大きな下ローラーを取
り付けると下ローラー同志が干渉することがあり、取り
付けることができる他の下ローラーの大きさには限界が
あった。このため、形成する湾曲形状のRの大きさにも
限界があり、所望の湾曲形状に曲げることができないこ
とがあった。
【0006】そこで、本考案者は所望の湾曲形状に曲げ
ることができるベンディング装置を提供するべく鋭意研
究を重ねた結果、本考案に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の要旨とするとこ
ろは、鉄筋又は鉄板等の被加工物を一定方向へ送りつつ
当該送り方向と垂直又は斜め方向へ押圧することにより
所定の湾曲形状に曲げる曲げ手段を、1又は2以上備え
たべンディング装置であり、該曲げ手段を、互いに平行
な複数個のローラーから構成し、該曲げ手段を、該ロー
ラーの少なくとも1個を回転駆動させることにより該被
加工物を該ローラーの間へ引き込んで送るように構成し
たベンディング装置において、前記曲げ手段の少なくと
も1つが、前記ローラーを取り付け可能な回転軸を複数
個備え、該複数個の回転軸から該ローラーを取り付けて
曲げ加工に使用する回転軸を選択することが可能であ
り、曲げ加工に使用しない他の回転軸を当該軸方向へ摺
動させ得ることにある。
【0008】
【課題を解決する手段】また、本考案のベンディング装
置において、前記ローラーが取り付けられていない他の
回転軸を、当該軸方向へ摺動させてベンディング装置本
体内へ引き入れ得ることにある。また、本考案のベンデ
ィング装置において、前記複数のローラーの少なくとも
1個の周囲にウレタンが巻かれたことにある。
【0009】また、本考案のベンディング装置におい
て、鉄筋又は鉄板等の被加工物を一定方向へ送りつつ、
当該送り方向と垂直又は斜め方向へ押圧することによ
り、所定の湾曲形状に曲げる曲げ手段であり、互いに平
行なローラーを複数個備え、該ローラーの少なくとも1
個を回転駆動させることにより、該被加工物を該ローラ
ーの間へ引き込んで送るように構成された曲げ手段が、
2個以上備えられたベンディング装置において、前記2
個以上の曲げ手段のうち一の曲げ手段を駆動させること
により、該一の曲げ手段の駆動力を伝達して他の曲げ手
段を駆動させることにある。
【0010】
【作用】本考案のベンディング装置は、鉄筋等の被加工
物を曲げて形成する湾曲形状のR長さや被加工物の材質
等を考慮してローラー径の大きさやローラー間の距離が
決められ、そのローラー径の大きさやローラー間の距離
に応じて、ローラーを取り付けて曲げ加工に使用する所
定の回転軸が複数個の回転軸から選択される。次に、所
定の回転軸に取り付けるローラーが、曲げ加工に使用し
ない他の回転軸等に干渉する恐れがある場合には、他の
回転軸がその軸方向へ摺動させられる。他の回転軸がそ
の軸方向へ摺動させられた状態で、所定の回転軸にロー
ラーが取り付けられることにより、ローラーと他の回転
軸とが干渉しないようにされる。
【0011】このようにしてローラーと他の回転軸とが
干渉しないようにされた状態で、電動モーター等の駆動
手段が回転駆動させられ、鉄筋等の被加工物がローラー
の間へ引き込まれるようにして送られつつ、他のローラ
ー等により被加工物の送り方向と垂直又は斜め方向へ押
圧される。被加工物が送られつつ押圧されることによ
り、被加工物は所定の湾曲形状に押し曲げられる。
【0012】また、ローラーが取り付けられていない他
の回転軸を、その回転中心軸方向へ摺動させてベンディ
ング装置本体内へ引き入れることが可能である本考案の
ベンディング装置は、所定の回転軸に取り付けるローラ
ーと、ローラーが取り付けられない他の回転軸とが干渉
する恐れがある場合には、他の回転軸がその軸方向へ摺
動させられてベンディング装置本体内へ引き入れられ
る。他の回転軸がベンディング装置本体内へ引き入れら
れた状態で、所定の回転軸にローラーが取り付けられる
ことにより、ローラーとローラーが取り付けられていな
い他の回転軸とが干渉しないようにされる。
【0013】次に、形成される湾曲形状のR長さ等を変
えて他の被加工物を曲げ加工するために、ローラーの大
きさやローラー間の距離を変える必要のある場合には、
まず所定のローラーが回転軸から取り外される。次に、
他の回転軸に取り付けようとする他のローラーと、ロー
ラーを取り外した回転軸とが干渉する恐れのある場合に
は、ローラーが取り外された回転軸はその軸方向へ摺動
させられ、ベンディング装置本体の内側へ引き入れられ
る。ローラーが取り外された回転軸がベンディング装置
本体の内側へ引き入れられた状態で、他の回転軸に他の
ローラーが取り付けられる。このようにローラーが取り
外された回転軸がベンディング装置本体の内側へ引き入
れられるため、他の回転軸に自由な大きさのローラーを
取り付けたとしても、ローラーとローラーの取り付けら
れていない回転軸との干渉が防止される。
【0014】また、曲げ手段が2個以上備えられたベン
ディング装置において、2個以上の曲げ手段のうち一の
曲げ手段を駆動させることにより、一の曲げ手段の駆動
力を伝達して他の曲げ手段を駆動させる本考案のベンデ
ィング装置は、一の曲げ手段の駆動力を伝達して他の曲
げ手段を駆動させるため、電動モーター等の駆動手段が
この一の曲げ手段を駆動させるための1個のみで済むよ
うになる。また、一の曲げ手段の駆動力を伝達して他の
曲げ手段を駆動させるため、2個以上の曲げ手段につい
てそれぞれ別個の歯車機構を構成する必要がなく、機械
的損失が少なくて済むようになる。機械的損失が少なく
て済むようになるため、1個の駆動手段のみによって全
ての曲げ手段を駆動させても、回転駆動力が弱まったり
することがなくなる。さらに、2個以上の曲げ手段につ
いてそれぞれ別個の歯車機構を構成する必要がないた
め、ベンディング装置全体としてコンパクトに構成する
ことが可能となる。
【0015】
【実施例】次に、本考案に係るベンディング装置の実施
例について図面に基づいて詳しく説明する。
【0016】図1及び図2において符号10は本考案に
係るベンディング装置である。このベンディング装置1
0は、鉄板(被加工物)を所定の形状に曲げる鉄板曲げ
手段(曲げ手段)12と、鉄筋(被加工物)を所定の形
状に曲げる鉄筋曲げ手段(曲げ手段)14とを備えて構
成されている。まず、鉄板曲げ手段12は1個の上ロー
ラー(ローラー)16と、2個の下ローラー(ローラ
ー)18とを備えて構成されており、電動モーター2
(駆動手段)0によって2個の下ローラー18を回転駆
動させて上ローラー16と下ローラー18の間から鉄板
を引き込むようにして送り、上ローラー16で鉄板を押
圧して押し曲げるように構成されている。一方、鉄筋曲
げ手段14は外周に溝22が備えられた1個の上ローラ
ー(ローラー)24と、外周に溝26が備えられた2個
の下ローラー(ローラー)28とを備えて構成されてお
り、電動モーター20によって2個の下ローラー28を
回転駆動させて上ローラー26と下ローラー28の間か
ら鉄筋を溝22及び26に嵌合させつつ引き込むように
して送り、上ローラー26で鉄筋を押圧して押し曲げる
ように構成されている。
【0017】鉄板曲げ手段12の上ローラー16は、保
持部材30によって自由回動可能に保持され、この保持
部材30を図示しない油圧シリンダにより摺動部材32
に沿って上下に摺動させることによって、上下に移動可
能なようにされている。この上ローラー16を上下に移
動させることによって、鉄板に加える押圧力を調節し、
鉄板が曲げられて形成される湾曲形状のR長さ等を調節
できるようにされている。
【0018】鉄板曲げ手段12の下ローラー18は、電
動モーター20が回転駆動させられることによって、電
動モーター20の回転軸に固定された歯車34が回転
し、この歯車34に噛み合わされた歯車36が回転させ
られ、この歯車36と一体となって一方の下ローラー1
8aが回転させられるようにされている。また、他の一
方の下ローラー18bは、一方の下ローラー18aが回
転してこの下ローラー18aに固定された歯車38が回
転し、この歯車38に噛み合わされた歯車40を介して
下ローラー18bに固定された歯車42が回転すること
によって、一方の下ローラー18aと同時に同一方向へ
回転するようにされている。
【0019】また、鉄筋曲げ手段14の上ローラー24
は、保持部材44によって自由回動可能に保持された回
転軸46に固定され、保持部材44を図示しない油圧シ
リンダにより摺動部材48に沿って上下に摺動させるこ
とによって、上下に移動可能なようにされている。この
上ローラー24を上下に移動させることによって、鉄筋
に加える押圧力を調節し、鉄筋が曲げられて形成される
湾曲形状のR長さ等を調節できるようにされている。
【0020】鉄筋曲げ手段14の下ローラー28は、電
動モーター20が回転駆動させられることによって、歯
車36が回転させられ、この歯車36と一体の歯車50
が回転し、歯車52,54及び56を介して回転軸58
が回転し、この回転軸58に固定された一方の下ローラ
ー28aが回転させられるようにされている。また、他
の一方の下ローラー28bは、電動モーター20が回転
させられることにより歯車42が回転するため、この歯
車42に噛み合わされた歯車60が回転し、この歯車6
0と一体の歯車62が回転し、歯車64を介して回転軸
66が回転することにより、この回転軸66と一体とな
って回転するようにされている。
【0021】なお、2個の下ローラー28の回転軸は、
回転軸58及び66の他に、回転軸68及び70が備え
られており、これら回転軸68及び70にも下ローラー
を取り付けることができるようにされている。また、回
転軸58及び66は保持部材72及び74によって回転
可能に保持されているが、その軸方向へ、これら保持部
材72及び74に対して摺動することにより、ベンディ
ング装置10の内側へ引き入れられるようにされてい
る。
【0022】ここで、本考案のベンディング装置10は
鉄板曲げ手段12及び鉄筋曲げ手段14の歯車機構をそ
れぞれ別個に構成するのではなく、鉄板曲げ手段12の
歯車機構を利用することにより、鉄筋曲げ手段14の歯
車機構を構成している。例えば、鉄板曲げ手段12のロ
ーラー18bを回転させる歯車42の回転力を伝達する
ことにより、鉄筋曲げ手段14の回転軸70及び62を
回転させる構成となっている。このため、機械的損失が
極力少なくして、一個の電動モーター20のみにより鉄
板曲げ手段12及び鉄筋曲げ手段14の両方を駆動させ
ることができるようにされている。また、鉄板曲げ手段
12の歯車機構を利用して鉄筋曲げ手段14の歯車機構
を構成することにより、ベンディング装置10全体をコ
ンパクトに構成している。
【0023】このようなベンディング装置10の鉄筋曲
げ手段14は、まず図3(a)に示すように、回転軸5
8に下ローラー28aが固定され、回転軸66に下ロー
ラー28bが固定されている。この状態で電動モーター
20が回転駆動させられることにより、図4に示すよう
に鉄筋78が溝22及び26へ嵌合させられつつ引き込
まれるようにして送られる。鉄筋78が送られながら、
上ローラー24でその送り方向と略垂直な方向へ押圧さ
れることにより所定の湾曲形状に押し曲げられる。
【0024】次に、形成される湾曲形状のR長さ等を変
えて他の鉄筋を曲げ加工するために、下ローラー28の
大きさやローラー間の距離を変える必要のある場合に
は、まず下ローラー28aが回転軸58から取り外さ
れ、下ローラー28bが回転軸66から取り外される。
次に、回転軸58及び66が保持部材72及び74に対
して摺動させられ、図3(b)に示すようにベンディン
グ装置10の内側へ引き入れられる。回転軸58及び6
6が内側へ引き入れられた状態で、ローラー28より径
の大きい他のローラー76が回転軸68及び70に取り
付けられる。回転軸58及び66が内側へ引き入れられ
ているため、回転軸58及び66がローラー76に干渉
することがない。このようにしてローラー28より径の
大きいローラー76が取り付けられた状態で、鉄筋が押
し曲げられることにより、より大きなR長さの湾曲形状
に曲げられる。
【0025】このようなベンディング装置10によれ
ば、回転軸58及び66を内側へ引き入れておいて、ロ
ーラー28より径の大きい他のローラー76を回転軸6
8及び70に取り付けることができる。このため、自由
な大きさのローラー76を取り付けても、回転軸58及
び66がローラー76に干渉するのを防止することがで
き、所望のR長さの湾曲形状に曲げることができる。
【0026】次に、このようなベンディング装置10に
おいて、図5に示すように回転軸58,66,68及び
70をより長く構成しても良い。このように回転軸5
8,66,68及び70をより長く構成することによ
り、回転軸68及び70に下ローラー76を取り付けて
使用する場合に、下ローラー28を取り外さないで回転
軸58及び66を摺動させて引き入れ、下ローラー76
と回転軸58及び66とが干渉するのを防止することが
できる。
【0027】以上、本考案に係るベンディング装置の一
実施例について説明したが、本考案に係るベンディング
装置はその他の態様でも実施し得るものである。
【0028】例えば、本考案のベンディング装置は図6
に示すベンディング装置130であっても良い。このベ
ンディング装置130は下ローラー用の回転軸58,6
6,68及び70が一直線状に設けられずに、外側の回
転軸68及び70が回転軸58及び66よりも斜め上方
に設けられている。なお、ベンディング装置130の内
部機構は省略するが、ベンディング装置10と同様に、
歯車機構により回転軸58,66,68及び70が同一
方向へ回転させられるとともに、回転軸58及び66が
ベンディング装置130の本体内へ引き入れられるよう
に構成されている。このようなベンディング装置130
によっても、回転軸68及び70に下ローラー76を取
り付けて使用する場合は、回転軸58及び66を内側へ
引き入れておくことにより、回転軸58及び66が下ロ
ーラー76に干渉するのを防止することができる。
【0029】また、本考案のベンディング装置は図7に
示すベンディング装置132であっても良い。このベン
ディング装置132は下ローラー用の回転軸として回転
軸58,66,68及び70の他に、これらの上方に回
転軸134及び136が設けられている。なお、このベ
ンディング装置132の内部機構は省略するが、歯車機
構により回転軸58,66,68,70,134及び1
36が同一方向へ回転させられ、回転軸58及び66が
ベンディング装置130の本体内へ引き入れられるよう
に構成されている。なおこのベンディング装置132の
回転軸134及び136に取り付けられる下ローラーと
しては、回転軸68及び70と干渉しない程度の大きさ
のものが使用される。このようなベンディング装置13
2によれば、使用する下ローラー用の回転軸として、回
転軸58と66、回転軸68と70、及び回転軸134
と136の3通りから選択することができるため、形成
する湾曲形状のR長さ等をより自由に変えることができ
る。
【0030】また、本考案のベンディング装置は図8及
び図9に示すベンディング装置80であっても良い。こ
のベンディング装置80は鉄筋78を所定の湾曲形状に
押し曲げるためのベンディング装置であり、1個の上ロ
ーラー(ローラー)82と2個の下ローラー(ローラ
ー)84とを備えて構成されている。上ローラー82は
油圧シリンダ86によって上下動可能なように構成され
ている。また、2個の下ローラー84は2本の回転軸8
8及び90に固定されており、内蔵の電動モーター(ロ
ーラー)を回転駆動させてこれら回転軸88及び90を
回転させることにより同一方向へ回転するように構成さ
れている。
【0031】なお、本考案のベンディング装置80は、
回転軸88及び90の他に下ローラー84用の回転軸9
2を備えている。この回転軸92は、図示しない内部機
構により回転軸88及び90と同一方向へ回転するとと
もに、その軸方向へ摺動させてベンディング装置80の
内側へ引き入れることができるようにされている。
【0032】このベンディング装置80は、まず回転軸
88及び90に下ローラー84が固定された状態で電動
モーターにより下ローラー84が回転駆動させられて鉄
筋78が送られながら、鉄筋78が上ローラー82によ
って送り方向と略垂直な方向へ押圧されることにより、
鉄筋78が所定の湾曲形状に押し曲げられる。ここで、
この時に使用しない回転軸92は、下ローラー84aと
干渉しないようにベンディング装置80の内側へ引き入
れられている。
【0033】次に、鉄筋78の中間付近はこのようにし
て所定の湾曲形状に曲げることができるが、鉄筋78の
両端部は上ローラー82等により押圧できないために湾
曲形状に曲げることができない。例えば、下ローラー8
4を回転駆動させて鉄筋78の送り方向後方の一端部ま
で送ったとしても、図9(a)に示すように、鉄筋78
が下ローラー84aから離れてしまうため、上ローラー
82等によって押圧できずに、元の直線状のままの形状
になる。このため、鉄筋78の両端部を曲げるために
は、下ローラー84の大きさ又は位置を変える等して、
鉄筋78の両端部付近を満遍無く上ローラー82で押圧
できるようにする必要がある。
【0034】そこで本考案のベンディング装置80にお
いては、鉄筋78の一端部を曲げる場合には、まず2個
の下ローラー84が取り外され、回転軸88がベンディ
ング装置80の内側へ引き入れられ、回転軸92が引き
出される。回転軸92が引き出された状態で、図9
(b)に示すように、回転軸92には下ローラー84a
とは異なる他の下ローラー(ローラー)94aが取り付
けられ、回転軸90には下ローラー84bとは異なる他
の下ローラー(ローラー)94bが取り付けられる。こ
の状態で電動モーターにより下ローラー94a及び94
bが回転駆動させられて、既に中間付近を曲げられてい
る鉄筋78が上ローラー82と下ローラー94aとの間
に挟まれて一端部付近まで送られていく。そして、鉄筋
78の一端部付近は図9(b)に示すように、上ローラ
ー82と下ローラー94aとの間に密着して挟まれつ
つ、上ローラー82等により満遍無く押圧されつつ送ら
れていく。このため、鉄筋78の一端部付近であって
も、所定の湾曲形状に押し曲げることができる。さら
に、鉄筋78の他の一端部付近も同様にして押し曲げる
ことができる。
【0035】このようなベンディング装置80によれ
ば、回転軸92を軸方向へ摺動させてベンディング装置
80の内側へ引き入れることができる。このため、回転
軸88及び90を選択して下ローラー84aを取付けた
場合に、下ローラーを取付けない回転軸92を下ローラ
ー84a又は鉄筋78と干渉しないように引き入れてお
くことができる。また、下ローラーを固定する回転軸を
回転軸88から92に変えて、上ローラー82と下ロー
ラーの距離を近接させることによって、端部の曲げも行
うことができる。このため、容易に端部曲げ用のベンデ
ィング装置に変換することができ、端部曲げ専用のベン
ディング装置を別途用意する必要がなくなる。
【0036】また、本考案に係るベンディング装置は、
その要部を図10に示すベンディング装置96であって
も良い。このベンディング装置96は上ローラー(ロー
ラー)98及び下ローラー(ローラー)100を1個ず
つ備えて構成されており、下ローラー100の周囲には
ウレタンロール102が巻かれて構成されている。この
ウレタンロール102が弾性的に押し潰されるようにし
て、鉄板(被加工物)104がローラー98及び100
の間に挟まれて送られ、ウレタンロール102からの反
発力により鉄板104が押圧されて曲げられるようにさ
れている。また、下ローラー100の回転軸106の他
に、回転軸108が備えられており、どちらか一方に下
ローラーを取り付けるとともに、下ローラーを取り付け
ない方の回転軸は下ローラー等と干渉しないようにベン
ディング装置96の本体内へ引き入れることができるよ
うにされている。
【0037】このベンディング装置96は図10(a)
及び(b)に示すように、回転軸106に下ローラー1
00が取り付けられた状態で、下ローラー100が回転
駆動させられて鉄板104が送られ、ウレタンロール1
02の反発力により鉄板104が所定の湾曲形状に押し
曲げられる。
【0038】次に、押し曲げて形成する湾曲形状のR長
さをより小さくしようとする場合には、まず下ローラー
100が取り外されて回転軸106が引き入れられ、替
わりに回転軸108が引き出され、図10(c)に示す
ように、より径が大きく周囲にウレタンロール112の
巻かれた下ローラー(ローラー)110が回転軸108
に取り付けられる。この下ローラー110が取り付けら
れた状態で、下ローラー110が回転駆動させられて鉄
板104が送られ、ウレタンロール112の反発力によ
り図10(c)に示すように鉄板104が押し曲げられ
る。ここで、ウレタンロール112の径はウレタンロー
ル102の径よりも大きいため、ウレタンロール112
からの反発力の方向が送り方向に対してより鋭角にな
り、鉄板104はより小さいR長さの湾曲形状に曲げら
れる。
【0039】このようなベンディング装置96によれ
ば、回転軸106に下ローラー100を取り付けて使用
する場合と、回転軸108に下ローラー110を取り付
けて使用する場合とで、形成される湾曲形状のR長さを
変えることができる。このため、必要に応じてどちらか
の回転軸を選択して、鉄板104の湾曲形状のR長さを
適宜変えることができる。
【0040】また、本考案に係るベンディング装置は、
上述のようにローラーの回転軸が水平なものに限定され
ず、ローラーの回転軸が鉛直方向のものであっても良
い。また、ベンディング装置の本体内へ引き入れること
のできる回転軸は上述のように回転駆動させられる側の
回転軸に限定されず、自由転動する側の回転軸であって
も良い。
【0041】例えば、図11にその要部を示すベンディ
ング装置114であっても良い。このベンディング装置
114は、図示しない電動モーター(駆動手段)によっ
て回転駆動させられる第一のローラー(ローラー)11
6と、自由に転動する第二のローラー(ローラー)11
8と、鉄筋78の送り方向と斜め方向へ押圧するための
摺動部材119とを備えて構成されている。なお、これ
らローラー116及び118の回転軸120及び122
は鉛直方向に備えられている。また、第二のローラー1
18用の回転軸としては、回転軸122の他に回転軸1
24が備えられらており、これら回転軸122及び12
4は、その軸方向へ摺動させてベンディング装置本体内
へ引き入れることができるようにされている。
【0042】このベンディング装置114によれば、第
二のローラー118を回転軸122に取り付けて使用す
る場合と、回転軸124に取り付けて使用する場合と
で、第二のローラー118の位置を変えることにより、
摺動部材119による鉄筋78への押圧方向を変えるこ
とができ、形成される湾曲形状のR長さを変えることが
できる。このため、1個のローラー118の位置を変え
ることのみによって、容易に鉄筋の湾曲形状のR長さを
変えることができる。
【0043】以上、本考案に係るベンディング装置の実
施例について、図面に基づいて種々説明したが、本考案
に係るベンディング装置は図示したベンディング装置に
限定されるものではない。例えば、湾曲形状に曲げる被
加工物は上述の鉄筋や鉄板に限定されず、鉄パイプやV
字型鋼であっても良い。また、2以上の曲げ手段を組み
合わせた本考案のベンディング装置において、曲げ手段
の組み合わせは、上述のように鉄板曲げ手段と鉄筋曲げ
手段との組み合わせに限定されるものではなく、鉄筋曲
げ手段と鉄パイプ曲げ手段との組み合わせ、又は径の異
なる鉄筋の鉄筋曲げ手段同志の組み合わせ等であっても
良い。また、ローラーの数量は2個以上であれば特に限
定されるものではなく、少なくとも1個を回転駆動させ
ることにより、その2個以上のローラーの間から被加工
物を引き込むようにして送ることができれば良い。ま
た、上ローラー又は下ローラーの周囲にウレタン等を巻
いておくことにより、被加工物を引き込み易いようにし
ても良い。その他、本考案はその主旨を逸脱しない範囲
で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を
加えた態様で実施できるものである。
【0044】
【考案の効果】本考案に係るベンディング装置によれ
ば、所定の回転軸に取り付けるローラーが、曲げ加工に
使用しない他の回転軸等に干渉する恐れがある場合に
は、他の回転軸をその回転中心軸方向へ摺動させておい
て所定の回転軸にローラーを取り付けることにより、ロ
ーラーと他の回転軸とが干渉しないようにすることがで
きる。このため、被加工物を曲げて形成する湾曲形状の
R長さや被加工物の材質等に応じて選択されるローラー
径の大きさやローラー間の距離が制限されないため、所
望の湾曲形状に曲げることができる。
【0045】また、ローラーが取り付けられていない他
の回転軸を、その軸方向へ摺動させてベンディング装置
本体内へ引き入れることが可能である本考案のベンディ
ング装置によれば、所定の回転軸に取り付けるローラー
が、ローラーが取り付けられていない他の回転軸に干渉
する恐れがある場合には、他の回転軸をその回転中心軸
方向へ摺動させてベンディング装置本体内へ引き入れて
おいて、所定の回転軸にローラーを取り付けることによ
り、ローラーと他の回転軸とが干渉しないようにするこ
とができる。このため、鉄筋等の被加工物を曲げて形成
する湾曲形状のR長さや被加工物の材質等に応じて、回
転軸に取り付けるローラー径の大きさやローラー間の距
離を自由に選択でき、所望の湾曲形状に曲げることがで
きる。
【0046】また、曲げ手段が2個以上備えられたベン
ディング装置において、2個以上の曲げ手段のうち一の
曲げ手段を駆動させることにより、一の曲げ手段の駆動
力を伝達して他の曲げ手段を駆動させる本考案のベンデ
ィング装置によれば、一の曲げ手段の駆動力を伝達して
他の曲げ手段を駆動させることができる。このため、電
動モーター等の駆動手段がこの一の曲げ手段を駆動させ
るための1個のみであるため、製造コストを低減するこ
とができる。また、一の曲げ手段の駆動力を伝達して他
の曲げ手段を駆動させるため、2個以上の曲げ手段につ
いてそれぞれ別個の歯車機構を構成する必要がなくな
る。このため、機械的損失が少なくなり、一の駆動手段
のみによって全ての曲げ手段を駆動させても回転駆動力
が弱まることが少なくなる。さらに、2個以上の曲げ手
段についてそれぞれ別個の歯車機構を構成する必要がな
いため、ベンディング装置全体としてコンパクトに構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るベンディング装置を示す平面断面
図である。
【図2】図1に示すベンディング装置の使用状態を説明
するための正面断面図である。
【図3】図1に示すベンディング装置の使用状態を説明
するための図であり、同図(a)は要部平面断面図、同
図(b)は使用状態を変えた場合の要部平面断面図であ
る。
【図4】図1に示すベンディング装置の使用状態を説明
するための右側面断面図である。
【図5】本考案に係るベンディング装置の他の実施例を
示す要部平面断面図である。
【図6】本考案に係るベンディング装置の更に他の実施
例を示す右側面図である。
【図7】本考案に係るベンディング装置の更に他の実施
例を示す右側面図である。
【図8】本考案に係るベンディング装置の更に他の実施
例を示す図であり、同図(a)は右側面図、同図(b)
は平面図である。
【図9】図8に示すベンディング装置の使用状態を示す
図であり、同図(a)は右側面図、同図(b)は使用状
態を変えた場合の右側面図である。
【図10】本考案に係るベンディング装置の更に他の実
施例を示す図であり、同図(a)要部右側面図、同図
(b)は要部正面図、同図(c)は使用状態を変えた場
合の要部右側面図である。
【図11】本考案に係るベンディング装置の更に他の実
施例を示す図であり、同図(a)要部右側面図、同図
(b)は使用状態を変えた場合の要部右側面図である。
【図12】従来のベンディング装置を示す図であり、同
図(a)要部右側面断面図、同図(b)は要部正面図で
ある。
【符号の説明】
10,130,132,80,96,114;ベンディ
ング装置 12;鉄板曲げ手段(曲げ手段) 14;鉄筋曲げ手段(曲げ手段) 16,24,82,98;上ローラー(ローラー) 18,28,76,84,94,100,110;下ロ
ーラー(ローラー) 20;電動モーター(駆動手段) 58,66,68,70,88,90,92,106,
108,122,124;回転軸 78;鉄筋(被加工物) 104;鉄板(被加工物) 116;第一のローラー(ローラー) 118;第二のローラー(ローラー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21D 7/08 B21D 5/14

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋又は鉄板等の被加工物を一定方向へ
    送りつつ当該送り方向と垂直又は斜め方向へ押圧するこ
    とにより所定の湾曲形状に曲げる曲げ手段を、1又は2
    以上備えたべンディング装置であり、該曲げ手段を、互
    いに平行な複数個のローラーから構成し、該曲げ手段
    を、該ローラーの少なくとも1個を回転駆動させること
    により該被加工物を該ローラーの間へ引き込んで送るよ
    うに構成したベンディング装置において、 前記曲げ手段の少なくとも1つが、前記ローラーを取り
    付け可能な回転軸を複数個備え、該複数個の回転軸から
    該ローラーを取り付けて曲げ加工に使用する回転軸を選
    択することが可能であり、曲げ加工に使用しない他の回
    転軸を当該軸方向へ摺動させ得ることを特徴とするベン
    ディング装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラーが取り付けられていない他
    の回転軸を、当該軸方向へ摺動させてベンディング装置
    本体内へ引き入れ得ることを特徴とする請求項1に記載
    するベンディング装置。
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