JP2801108B2 - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JP2801108B2
JP2801108B2 JP4077002A JP7700292A JP2801108B2 JP 2801108 B2 JP2801108 B2 JP 2801108B2 JP 4077002 A JP4077002 A JP 4077002A JP 7700292 A JP7700292 A JP 7700292A JP 2801108 B2 JP2801108 B2 JP 2801108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数制御系統を有す
る数値制御装置に関し、特に、加工プログラムのブロッ
ク単位による系統待ち合わせ指令の終了時に動作するス
タート点指定による系統間待ち合わせ指令にて行う系統
間オーバーラップ運転における指令の指定方法及び解読
処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、複数制御系統間スタート点指定
可能待ち合わせ機能を含む数値制御装置の構成を示すブ
ロック図であり、図において、B601、B602はN
C言語の加工プログラムが記憶されている紙テープ/フ
ロッピーディスク、B603はデータを入力するための
キーボード、B604はデータを読み込み、記憶する読
込記憶部、B605はバッファメモリにより構成される
一時記憶部、B606は一次記憶部B605に記憶され
ているデータを解読する命令解読部、B607は前計算
部、B608は制御部、B609は軸移動量計算部、B
610はサーボ(モータ)駆動部、B611はサーボモ
ータと機械位置を検出する位置検出器、B612は制御
対象機械である。
【0003】次に、動作を説明する。加工プログラムを
紙テープB601やフロッピーディスクB602などか
ら読込記憶部B604により読み取り、読込記憶部B6
04のメモリ部に格納する。キーボードB603にて運
転する加工プログラムをサーチすると、各系統用プログ
ラムに区分けして一時記憶部B605に一旦収納され
る。また、キーボードB603から加工プログラムを直
接一時記憶部B605に登録することも可能である。
【0004】命令解読部B606は、一時記憶部B60
5に格納されている加工プログラムの命令を解読判別
し、該解読判別された加工プログラムの命令は前計算部
B607にて前処理される。それらのデータは、制御部
B608にて幾つかの条件に従って制御され、軸移動量
計算部B609によって実際の移動量分にパルス分配さ
れる。そのデータはサーボ駆動部B610にて増幅出力
されてサーボモータB611が駆動され、制御対象機械
B612の軸が移動位置決めを行う。制御対象機械B6
12の軸の移動量と速度は、位置検出器B611により
前計算部(プログラム演算部)B607と軸移動量計算
部B609にフィードバックされる。
【0005】制御部B608の幾つかの制御処理のう
ち、系統間待ち合わせ制御に関係する部分を図7に示
す。図7において、B701とB702は各系統の系統
間待ち合わせ指令であり、ブロック指定待ち合わせ指令
「!」とスタート点指定待ち合わせ指令「G115/G
116」とがある。
【0006】B703とB704は各系統のプログラム
指令系座標、B705は待ち合わせ指令を判別する命令
判別部、B706とB707は各系統のブロック指定待
ち合わせ制御部、B708とB709は各系統のスター
ト点指定待ち合わせ制御部、B710は各系統間待ち合
わせ制御終了後にデータを転送する軸移動量計算部であ
る。上記図7は説明の都合上、合計2系統としている
が、合計2系統を越える構成にあっては各入力指令やデ
ータ、及び各制御部が系統数分増加する。
【0007】次に、動作を説明する。命令判別部B70
5は、各系統待ち合わせ指令B701,B702を解読
する。該待ち合わせ指令B701,B702は、上記の
如くプログラムのブロック単位で待ち合わせを行うブロ
ック指定待ち合わせ指令「!」と、ブロック指定待ち合
わせ終了後にプログラム実行再開始までの待ち合わせを
行うスタート点指定待ち合わせ指令「G115/G11
6」とがある。各系統のブロック指定待ち合わせ指令
「!」をブロック指定待ち合わせ制御部B706,B7
07へ、また、各系統のスタート点指定待ち合わせ指令
「G115/G116」をスタート点指定待ち合わせ制
御部B708,B709へ転送する。
【0008】ブロック指定待ち合わせ制御部B706,
B707は、プログラム運転中に両系統のブロック指定
待ち合わせ指令「!」におけるブロックの同期をとる。
スタート点指定待ち合わせ制御部B708,B709
は、ブロック指令待ち合わせ終了後にスタート点指定待
ち合わせ指令「G115/G116」によりプログラム
系座標で指定された位置まで指定された側の系統を移動
させて待ち合わせ終了となり、ブロック指定待ち合わせ
終了後、続けて待ち合わせをしていた系統がプログラム
実行再開始となる。
【0009】図7に示した命令判別部B705、ブロッ
ク指定待ち合わせ制御部B706,B707の動作を図
8のフローチャートに基づいて説明する。演算された加
工プログラムデータを識別し(F801)、ブロック指
定待ち合わせ指令「!」が有るか否かを判断する(F8
02)。ブロック指定待ち合わせ指令「!」がないと判
断した場合には、軸移動量計算部B710に加工プログ
ラムデータを転送して(F812)、ブロック指定待ち
合わせ制御を実行しない。
【0010】反対に、ブロック指定待ち合わせ指令
「!」が有ると判断した場合には、第1系統にブロック
指定待ち合わせ指令「!」が入力したか否かを判断する
(F803)。第1系統にブロック指定待ち合わせ指令
「!」が入力したと判断した場合には、次に、第1系統
のプログラムか否かを判断する(F804)。ここで、
第1系統のプログラムではないと判断した場合には軸移
動量計算部B710へ加工プログラムデータを転送する
(F812)。反対に、第1系統のプログラムであると
判断した場合には第1系統において待ち合わせの動作を
開始する(F806)。その後、第2系統にブロック指
定待ち合わせ指令「!」が到達したか否かを判断し(F
808)、到達していないと判断した場合には、上記F
806に戻り同様の動作を繰り返す。反対に、到達した
と判断した場合には、ブロック指定待ち合わせ指令
「!」の待ち合わせを終了する(F810)。
【0011】上記F803において、第1系統にブロッ
ク指定待ち合わせ指令「!」が入力していないと判断し
た場合には、次に、第2系統のプログラムか否かを判断
する(F805)。ここで、第2系統のプログラムでは
ないと判断した場合には軸移動量計算部B710に加工
プログラムデータを転送する(F812)。反対に、第
2系統のプログラムであると判断した場合には第2系統
において待ち合わせの動作を開始する(F807)。そ
の後、第2系統にブロック指定待ち合わせ指令「!」が
到達したか否かを判断し(F809)、到達していない
と判断した場合には、上記F807に戻り同様の動作を
繰り返す。反対に、到達したと判断した場合には、ブロ
ック指定待ち合わせ指令「!」の待ち合わせを終了する
(F810)。
【0012】上記F810の動作の後、スタート点指定
待ち合わせ制御部B708,B709を起動し(F81
1)、軸移動量計算部B710に加工プログラムデータ
を転送して(F812)、ブロック待ち合わせ制御を実
行しない。
【0013】即ち、ブロック指定待ち合わせ指令「!」
が無いときは、加工プログラムデータを転送してブロッ
ク待ち合わせ制御を実行しない。ブロック指定待ち合わ
せ指令「!」が有るときは、先にどちらの系統にブロッ
ク指定待ち合わせ指令「!」が入力したか否かを判断す
る。先に第1系統にブロック指定待ち合わせ指令「!」
が入力したと判断した場合には、第2系統の加工プログ
ラムのみを、先に第2系統にブロック指定待ち合わせ指
令「!」が入力したと判断した場合には、第1系統の加
工プログラムのみを軸移動量計算部B710に転送し
て、ブロック指定待ち合わせ指令「!」の入力がない系
統のプログラム運転を続行する。
【0014】先にブロック指定待ち合わせ指令「!」が
入力した系統がブロック指定待ち合わせ状態となり、ブ
ロック指定待ち合わせ指令「!」が有るプログラムのブ
ロックで一旦運転休止となる。その後、ブロック指定待
ち合わせを行っていない系統が待ち合わせブロックに到
達するのを確認して、ブロック待ち合わせ動作を終了さ
せ、スタート点指定待ち合わせ制御部B710を動作さ
せるものである。
【0015】図7に示したスタート点指定待ち合わせ制
御部B708,B709の動作を図9のフローチャート
に基づいて説明する。ブロック待ち合わせの終了を確認
する(F901)と、スタート点指定待ち合わせ指令
「G115/G116」が有るか否かを判断する(F9
02)。スタート点指定待ち合わせ指令が無いと判断し
た場合には、軸移動量計算部B710に加工プログラム
データを転送して(F911)、スタート点指定待ち合
わせ制御を実行しない。
【0016】反対に、スタート点指定待ち合わせ指令が
有るときは、第1系統のプログラムか否かを判断し(F
903)、第1系統のプログラムであると判断した場合
には第1系統が先行スタートか否かを判断し(F90
4)、第1系統が先行スタートであると判断した場合に
は、軸移動量計算部B710に加工プログラムデータを
転送する(F911)。反対に、第1系統が先行スター
トではないと判断した場合には、第1系統がプログラム
指令系座標Cpのスタート点指定待ち合わせ指令「G」
により待ち合わせ動作を開始する(F906)。その
後、第2系統がスタート点指定待ち合わせ指令「G」点
に到達したか否かを判断し(F908)、到達していな
いと判断した場合には、上記F906に戻り同様の動作
を繰り返す。反対に、到達していると判断した場合に
は、スタート点指定待ち合わせ指令「G」の待ち合わせ
を終了する(F910)。
【0017】上記F903において、第1系統のプログ
ラムではないと判断した場合には第2系統が先行スター
トか否かを判断し(F905)、第2系統が先行スター
トであると判断した場合には、軸移動量計算部B710
に加工プログラムデータを転送する(F911)。反対
に、第2系統が先行スタートではないと判断した場合に
は、第2系統がプログラム指令系座標Cpのスタート点
指定待ち合わせ指令「G」により待ち合わせ動作を開始
する(F907)。その後、第1系統がスタート点指定
待ち合わせ指令「G」点に到達したか否かを判断し(F
909)、到達していないと判断した場合には、上記F
907に戻り同様の動作を繰り返す。反対に、到達して
いると判断した場合には、スタート点指定待ち合わせ指
令「G」の待ち合わせを終了する(F910)。
【0018】即ち、どちらの系統の加工プログラムデー
タなのかを判別して、第1系統のプログラムはF904
へ、第2系統のプログラムはF905へ転送する。F9
04、F905にて待ち合わせを行わない系統は、F9
11にプログラムデータを転送してスタート点到達時に
別系統に到達フラグを渡し、待ち合わせを行う系統で
は、F906,F907にてスタート点指定待ち合わせ
動作を開始する。F908,F909で相手側系統がス
タート点に到達するのを確認するとF910で待ち合わ
せ動作終了となり、両系統のプログラムデータがF91
1に転送され、両系統でのプログラム運転が継続される
ことになる。
【0019】その他、この発明に関連する参考技術文献
として、特開平2−39302号公報に開示されている
「数値制御装置」、特開平1−195505号公報に開
示されている「数値制御装置」、特開平1−30350
2号公報に開示されている「数値制御装置」がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来における数値制御
装置の複数制御系統間スタート点指定待ち合わせ機能で
は、スタート点の指定をプログラム指令系座標にて行っ
ている。通常、数値制御装置の軸サーボモータは、位置
ループ構成にて駆動制御されているので、軸が移動中で
は、移動指令位置(プログラム指令系座標)に対して位
置フィードバックの位置(機械系座標)が遅れて追随し
ている。即ち、軸移動中は、プログラム指令位置に対し
て機械は遅れた位置を移動している。
【0021】その結果、上記の如くスタート点の指定を
プログラム指令系座標で行っている従来技術にあって
は、スタート点待ち合わせ終了と同時に、第1系統と第
2系統が同時オーバーラップ移動開始する機械位置が
指令位置の手前となり、軸移動軌跡付近に障害物がある
と衝突することがあり、それが機械破損に至る恐れが
るという問題があった。
【0022】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたものであり、第1系統と第2系統がスタート
点待ち合わせ終了後のおいて同時にオーバーラップ移動
を開始するとき、指令どおりの機械位置でそれを行うよ
うにして機械破損の恐れを回避し、安全パスのチエック
が容易に行える数値制御装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係る数値制御
装置は、多系統プログラム中に指令されたスタート点待
ち合わせ指令の待ち合わせ位置を指令位置若しくは機械
位置で選択的に指定できるようにすると共に、待ち合わ
せ位置が指令位置か機械位置かを判断し、待ち合わせ位
置が指令位置/機械位置である場合には、待ち合わせを
指定された系統の待ち合わせ動作を開始すると共に、指
定された待ち合わせ位置と先行スタートする系統の指令
位置/機械位置をチェックし、双方の位置が一致したと
きに、待ち合わせを指定された系統の待ち合わせを終了
して当該系統のプログラムの次ブロックを実行するも
である。
【0024】
【作用】この発明における制御系統間スタート点指定待
ち合わせ機能は、機械位置座標にてスタート点を指定す
ることにより、機械可動部付近の環境を意識せずにプロ
グラムを作成することが可能となり、系統間スタート点
指定待ち合わせを、機械追従特性に左右されないように
機能させることができる。
【0025】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示し、図6に
示した制御部B608の構成を示すブロック図であり、
従来技術の図7に相当する。図1において、B101と
B102は各系統の系統間待ち合わせ指令で、ブロック
指定待ち合わせ指令「!」とスタート点指定待ち合わせ
指令「G115/G116」とがある。B103とB1
04は各系統のプログラム指令系座標、B105は待ち
合わせ指令を判別する命令判別部、B106とB107
は各系統のブロック指定待ち合わせ制御部、B108と
B109は各系統のスタート点指定待ち合わせ制御部、
B110は系統間待ち合わせ制御終了後にデータを転送
する軸移動量計算部、B111とB112は各系統の機
械位置座標、B113はスタート点指定待ち合わせ指令
「G115/G116」の指令判別部であり、スタート
点がプログラム指令系座標か機械位置座標のどちらで指
定されているか判別する。
【0026】この発明により図1は、図7に示した従来
技術のブロック図に対し、各系統の機械位置座標B11
1,B112と、指令判別部B113を増設してスター
ト点指定待ち合わせ制御部B108,B109に各系統
の機械位置座標B111,B112の確認照合機能を追
加している。
【0027】次に、動作を説明する。図1と図7(従来
技術)に示した各ブロック構成には、次のような相関が
ある。即ち、B101とB701(第1系統待ち合わせ
指令)、B102とB702(第2系統待ち合わせ指
令)、B103とB703(第1系統プログラム指令系
座標)、B104とB704(第2系統プログラム指令
系座標)、B105とB705(命令判別部)、B10
6とB706(第1系統ブロック指定待ち合わせ制御
部)、B107とB707(第2系統ブロック指定待ち
合わせ制御部)、B110とB710(軸移動量計算
部)は各々同等であり、従来技術と同一の処理を行う。
【0028】従って、待ち合わせ動作の第1ステップで
あるブロック指定待ち合わせを、上記「従来の技術」と
同様に図8に示したフローチャートに基づいて、待ち合
わせ指令B101,B102の入力、命令判別部B10
5での待ち合わせ命令の判別、ブロック指定待ち合わせ
制御部B106,B107でのブロック指定待ち合わせ
命令の実行制御まで行う。ブロック指定待ち合わせが終
了すると、待ち合わせ動作の第2のステップであるスタ
ート点指定待ち合わせを行う。
【0029】指令判別部B113は、スタート点指定が
プログラム指令系座標(X、Y等の軸名アドレスで指
定)と機械位置座標(指令に対する残距離をアドレスR
で指定)のどちらかで指定されているかを判別する。ス
タート点指定待ち合わせ制御部B108,B109はそ
の指令に従って、プログラム指令系座標B103,B1
04か、機械位置座標B111,B112のどちらかで
スタート点位置を確認して待ち合わせ制御を終了する。
【0030】ここで、この発明にて追加した第1系統機
械位置座標B111、第2系統機械位置座標B112、
指令判別部B113、第1系統スタート点指定待ち合わ
せ制御部B108、第2系統スタート点指定待ち合わせ
制御部B109にて行うスタート点指定待ち合わせ指令
の処理を、図2に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0031】ブロック指定待ち合わせの終了を確認する
(F201)と、スタート点指定待ち合わせ指令「G1
15/G116」の有無を確認する(F202)。指令
が無い場合は、加工プログラムデータを軸移動量計算部
B110へ転送して(F211)、スタート点待ち合わ
せ制御を実行しない。反対に、指令が有る場合は、第1
系統の加工プログラムか否かを判断して(F203)、
第1系統のプログラムであると判断した場合は、次に、
第1系統が先行スタートか否かを判断する(F20
4)。第1系統が先行スタートであると判断した場合
は、加工プログラムデータを軸移動量計算部B110へ
転送する(F211)。反対に、第1系統が先行スター
トではないと判断した場合は、次に、スタート点指定が
プログラム指令系座標か否かを判断する(F212)。
【0032】その結果、スタート点指定がプログラム指
令系座標であると判断した場合には、第1系統がプログ
ラム指令系座標のスタート点待ち合わせ指令であり、待
ち合わせ動作を開始する(F206)。その後、第2系
統がプログラム指令系座標のスタート点待ち合わせ指令
位置に到達したか否か判断し(F208)、到達してい
ないと判断した場合には上記F206に戻り、同様の動
作を繰り返す。反対に、到達していると判断した場合に
は、スタート点待ち合わせ指令の待ち合わせ終了となる
(F210)。
【0033】また、上記F212において、スタート点
指定がプログラム指令系座標ではないと判断した場合に
は、第1系統が機械位置座標のスタート点待ち合わせ指
令であり、待ち合わせ動作を開始する(F214)。そ
の後、第2系統が機械位置座標のスタート点待ち合わせ
指令位置に到達したか否かを判断し(F216)、到達
していないと判断した場合には上記F214に戻り、同
様の動作を繰り返す。反対に、到達していると判断した
場合には、スタート点待ち合わせ指令の待ち合わせ終了
となる(F210)。
【0034】また、上記F203において、第1系統の
プログラムではないと判断したときは、次に、第2系統
が先行スタートか否かを判断する(F205)。第2系
統が先行スタートであると判断した場合は、加工プログ
ラムデータを軸移動量計算部B110へ転送する(F2
11)。反対に、第1系統が先行スタートではないと判
断した場合は、次に、スタート点指定がプログラム指令
系座標か否かを判断する(F213)。
【0035】その結果、スタート点指定がプログラム指
令系座標であると判断した場合には、第2系統がプログ
ラム指令系座標のスタート点待ち合わせ指令であり、待
ち合わせ動作を開始する(F207)。その後、第1系
統がプログラム指令系座標のスタート点待ち合わせ指令
位置に到達したか否か判断し(F209)、到達してい
ないと判断した場合には上記F207に戻り、同様の動
作を繰り返す。反対に、到達していると判断した場合に
は、スタート点待ち合わせ指令の待ち合わせ終了となる
(F210)。
【0036】また、上記F213において、スタート点
指定がプログラム指令系座標ではないと判断した場合に
は、第2系統が機械位置座標のスタート点待ち合わせ指
令であり、待ち合わせ動作を開始する(F215)。そ
の後、第2系統が機械位置座標のスタート点待ち合わせ
指令位置に到達したか否かを判断し(F217)、到達
していないと判断した場合には上記F215に戻り、同
様の動作を繰り返す。反対に、到達していると判断した
場合には、スタート点待ち合わせ指令の待ち合わせ終了
となる(F210)。
【0037】即ち、ブロック指定待ち合わせの終了を確
認した後、スタート点指定待ち合わせ指令「G115/
G116」の有無を確認する。指令がないときは、加工
プログラムデータを軸移動量計算部B110に転送して
スタート点待ち合わせ制御を実行しない。反対に、指令
があるときは、どちらの系統の加工プログラムデータな
のかを判別して、第1系統のプログラムはF204へ、
第2系統のプログラムはF205へ転送する。
【0038】F204,F205にて待ち合わせを行わ
ない系統は、F211にプログラムデータを転送して、
スタート点到達時に別系統に到達フラグを渡し、待ち合
わせを行う系統では、この実施例にて増設したF21
2,F213で、スタート点位置がプログラム指令系座
標と機械位置座標のどちらで指定されているかを確認す
る。
【0039】プログラム指令系座標にてスタート点位置
を指定しているときは、F206,F207にてスター
ト点待ち合わせ動作を開始し、その系統はプログラム実
行休止となる。F208,F209にて待ち合わせをし
ていない系統がプログラム指令系座標のスタート点に到
達したのを確認するとF210にて待ち合わせ動作終了
となり、待ち合わせをしていた系統は、F211へデー
タを転送してプログラム実行が再開される。
【0040】機械位置座標にてスタート点位置を指定し
ているときは、F214,F215にてスタート点待ち
合わせ動作を開始してプログラム実行休止となる。F2
16,F217にて待ち合わせをしていない系統が機械
位置座標のスタート点に到達したのを確認するとF21
0にて待ち合わせ動作終了となり、待ち合わせをしてい
た系統は、F211へデータを転送してプログラム実行
が再開される。
【0041】図3は、この発明を利用した第1/第2系
統の加工プログラム例を示している。図3において、加
工プログラムは、図6に示した命令解読部B606によ
り、次のように解析される。
【0042】第1系統加工プログラムのP311は絶対
値指令、P312はブロック指定待ち合わせ指令
「!」、P313はX軸早送り移動指令、P314は機
械補助機能の起動と完了確認である。P315はブロッ
ク指定待ち合わせ指令「!」並びにスタート点指定待ち
合わせ指令であり、この発明による指令「R50」は機
械位置座標を指定し、括弧内の従来技術による指令「Y
50」はプログラム指令系座標を指定している。また、
P316はX軸早送り移動指令、P317はプログラム
終了指令である。
【0043】第2系統加工プログラムのP321は絶対
値指令、P322はブロック指定待ち合わせ指令「!」
並びにスタート点指定待ち合わせ指令で、この発明によ
る指令「R50」は機械位置座標を指定し、括弧内の従
来技術による指令「X50」はプログラム指令系座標を
指定している。また、P323はY軸早送り移動指令、
P324は機械補助機能の起動と完了、P325はブロ
ック指定待ち合わせ指令「!」、P326はY軸早送り
移動指令、P327はプログラム終了指令である。
【0044】これらの加工プログラムの動作を、図4に
示すタイミングチャートに基づいて説明するが、P31
5,P322はこの発明による「R50」指令にて行
い、括弧内の指令は無いものとする。
【0045】第1系統と第2系統の加工プログラムを起
動すると、P311とP321の絶対値指定指令「G9
0」を実行して絶対値指定モーダルとなり、次ブロック
の実行に移行する。P312は、ブロック指定待ち合わ
せ指令「!」があるがP322の同指令「!」と即座に
待ち合わせ終了して、次ブロックの実行に移行する。P
322は、「G115」で自系統が「R50」で相手の
系統の残距離が50になるまで待ち合わせを実行する。
P313は、早送り「G00」でX0から「X100」
まで移動する。その途中で残距離が50になるとP32
2の待ち合わせが終了(T321)して、次ブロックの
実行に移行する。
【0046】P323は、早送り「G00」でY0から
「Y100」まで移動して、次ブロックの実行に移行す
る。P314は、補助機能指令で機械の油圧等を起動し
て機械の動作完了にて次ブロックの実行に移行する。P
324も、補助機能指令で機械の油圧等を起動して機械
の動作完了にて次ブロックの実行に移行する。P315
は、まずブロック指定待ち合わせ指令「!」にてP32
5の同指令「!」が来るまで待ち合わせを行い、「G1
16」で相手の系統を「R50」で自系統の残距離が5
0になるまで待つようにさせる。
【0047】P325は、P315のブロック指定待ち
合わせを終了させ、P316の残距離が50になるまで
待ち合わせを行う。P316は、早送り「G00」でX
100から「X0」まで移動する。その途中で残距離が
50になるとP325の待ち合わせが終了(T322)
して、次ブロックの実行に移行する。P326は、早送
り「G00」でY100から「Y0」まで移動して、次
ブロックの実行に移行する。P317とP327は、
「M00」でプログラム停止となる。
【0048】以上のプログラム動作を、図5に示す機械
移動軌跡に基づいて、実際の機械の動作を説明する。機
械移動軌跡は、実際の機械位置である機械位置座標にて
表示されている。プログラムP313にてX軸が(X
0,Y0)から(X100,Y0)までC301の軌跡
で移動開始する。X軸移動残り距離が50になると、プ
ログラムP323にてY軸が(X50,Y0)から(X
100,Y100)まで移動開始して、C302,C3
03の移動軌跡となる。(X100,Y100)にてプ
ログラムP314,P324の機械補助機能の動作を行
って確認を完了する。
【0049】プログラムP316にてX軸が(X10
0,Y100)から(X0,Y100)までC304の
軌跡で移動開始する。X軸移動残り距離が50になると
プログラムP326にてY軸が(X50,Y100)か
ら(X0,Y0)まで移動開始して、C305,C30
6の移動軌跡となる。この発明によるプログラムでは、
機械可動部と、その移動軌跡付近にある機械不動固定部
のC320が衝突することなく動作する。
【0050】ここで、プログラムP315,P322の
「R50」指令を従来技術の「X50」、「Y50」指
令に置き換えて、機械移動軌跡を説明する。プログラム
P313にてX軸が(X0,Y0)から(X100,Y
0)までC301の軌跡で移動開始する。従来技術で
は、プログラム指令系座標にてスタート点を指定するの
で移動指令に対するサーボ位置ループの遅れ(α)がス
タート点位置に関係してくる。そのため、X軸移動指令
が50まで出力されたところで、プログラムP323に
てY軸が(X50−α,Y0)から(X100,Y10
0)まで移動開始して、C310,C303の移動軌跡
となる。(X100,Y100)にてプログラムP31
4,P324の機械補助機能の動作を行って確認を完了
する。
【0051】プログラムP316にてX軸が(X10
0,Y100)から(X0,Y100)までC304の
軌跡で移動開始する。X軸移動指令が50まで出力され
たところで、プログラムP326にてY軸が(X50+
α,Y100)から(X0,Y0)まで移動開始する
と、C311,C306の移動軌跡となる。従来技術に
おける加工プログラムでは、機械可動部とその移動軌跡
付近にある機械不動固定部のC320が衝突して機械破
損に至る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明による数値制御
装置では、プログラムのスタート点待ち合わせ命令のス
タート座標位置指定を、プログラム指令座標ではなく機
械位置座標(実際の機械座標)でも可能とし、プログラ
ム指定位置と機械位置座標を照合できる制御部を備えた
ため、複数系統がスタート点指定待ち合わせ終了後にお
いて同時にオーバーラップ移動を開始するとき、指令ど
おりの機械位置でそれを行うようにして機械破損の恐れ
を回避し、安全パスのチエックが容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る数値制御装置の系統間待ち合わ
せ制御部の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明に係る数値制御装置における加工プロ
グラムのスタート点指定系統間待ち合わせ機能の動作を
示すフローチャートである。
【図3】この発明に係る数値制御装置の加工プログラム
を示す説明図である。
【図4】この発明に係る数値制御装置の動作タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図5】この発明に係る数値制御装置の機械移動軌跡を
示すグラフである。
【図6】一般的な数値制御装置における制御系の構成を
示すブロック図である。
【図7】従来における数値制御装置の系統間待ち合わせ
制御部の構成を示すブロック図である。
【図8】従来における数値制御装置の加工プログラムに
よるブロック指定系統間待ち合わせ機能の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】従来における数値制御装置の加工プログラムに
よるスタート点指定系統間待ち合わせ機能の動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
B101 第1系統加工プログラムの系統間待ち合わせ
指令 B102 第2系統加工プログラムの系統間待ち合わせ
指令 B103 第1系統加工プログラムの指令系座標の位置
データ B104 第2系統加工プログラムの指令系座標の位置
データ B105 命令判別部 B106 第1系統ブロック指定待ち合わせ制御部 B107 第2系統ブロック指定待ち合わせ制御部 B108 第1系統スタート点指定待ち合わせ制御部 B109 第2系統スタート点指定待ち合わせ制御部 B110 軸移動量計算部 B111 第1系統機械位置座標 B112 第2系統機械位置座標 B113 指令判別部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多系統プログラムを解読し、当該多系統
    プログラムに基づいて系統間待ち合わせ制御を行う数値
    制御装置において、多系統プログラム中に指令されたス
    タート点待ち合わせ指令の待ち合わせ位置を指令位置若
    しくは機械位置により指定する指定手段と、上記待ち合
    わせ位置が指令位置か機械位置かを判断する判断手段
    と、上記判断手段が上記待ち合わせ位置が指令位置/機
    械位置であると判断したときには、待ち合わせを指定さ
    れた系統の待ち合わせ動作を開始すると共に、上記指定
    された待ち合わせ位置と先行スタートする系統の指令位
    置/機械位置をチェックし、双方の位置が一致したとき
    に、待ち合わせを指定された系統の待ち合わせを終了し
    て当該系統のプログラムの次ブロックを実行する開始/
    終了手段とを系統毎に夫々備えたことを特徴とする数値
    制御装置。
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