JP2799884B2 - 走水防止用組成物及びそれを用いた走水防止ケーブル - Google Patents

走水防止用組成物及びそれを用いた走水防止ケーブル

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JP2799884B2 JP1213167A JP21316789A JP2799884B2 JP 2799884 B2 JP2799884 B2 JP 2799884B2 JP 1213167 A JP1213167 A JP 1213167A JP 21316789 A JP21316789 A JP 21316789A JP 2799884 B2 JP2799884 B2 JP 2799884B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高度に架橋し得る走水防止用組成物及びそ
れの架橋物により撚線導体間が充填されてなる走水防止
ケーブルに関する。
〔従来の技術〕
従来より走水防止用組成物としての、ケーブルの製造
に於ける撚線導体間への充填を容易にするために高メル
トインデックスのエチレン−酢酸ビニル共重合体又はエ
チレン−エチルアクリレート共重合体をベースとする、
而して低溶融粘度の有機過酸化物架橋性組成物が使用さ
れ、充填後はケーブルごと加熱して有機過酸化物にて架
橋することが行われている(例えば特公昭60−34205
号、特公昭60−34206号、特開昭60−34205号等参照)。
ところで上記の組成物は、共重合体の高メルトインデ
ックスのために、換言すると低分子量のために高度に架
橋し難い性質があり、これを敢えて高度に架橋するため
にケーブルを高温度に長時間加熱することは省エネルギ
ーの観点から好ましくないのみならず、撚線導体が鈍る
問題もある。
また更に、従来は上記の組成物の高架橋物は一般に撚
線導体との密着性が乏しいこととその難架橋性とを考慮
してやむを得ず適度架橋の状態で使用することが行われ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記に鑑みて高メルトインデックスのエチ
レン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン−エチルアク
リレート共重合体を高効率で架橋しえて、且つ高架橋状
態で撚線導体との密着性の良好な組成物並びに該組成物
を使用した走水防止ケーブルを開発することを課題とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題を解決するために、本発明者らは先に、上
記共重合体を有機多官能性化合物の存在下で有機過酸化
物架橋剤にて架橋する方法を提案した。しかしながら本
発明者らは、ひき続く研究から予想外にも架橋系として
トリアリルシヌレートとジクミルパーオキサイドとを用
いると上記共重合体を一層効率よく高度に架橋させるこ
とができ、しかも得られた高架橋物は撚線導体との密着
性並びに接続工事上必要となる剥離除去性の両方に優れ
ていることを知った。
本発明は、この知見に基づいて開発したものであっ
て、上記の課題は、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び
エチレン−エチルアクリレート共重合体からなる群から
選ばれた少なくとも1種からなるメルトインデックスが
少なくとも50の有機ポリマーと、該有機ポリマー100重
量部あたり0.5〜5重量部のジクミルパーオキサイド、
及び0.1〜10重量部のトリアリルシアヌレートとからな
る走水防止用組成物の架橋物が、燃線導体間及び該燃線
導体とその上に形成された架橋ポリオレフィン絶縁層と
の間に充填されてなることを特徴とする走水防止ケーブ
ルによって解決される。
〔発明の構成並びに作用〕
メルトインデックスが少なくとも50の上記ポリマーと
ジクミルパーオキサイドとの架橋系に0.1〜10重量部の
トリアリルシアヌレートを共存させると、ジクミルパー
オキサイドの架橋効率が向上して、この結果、架橋のた
めの温度並びに時間を従来条件の通りとしても高ゲル分
率の架橋体が得られ、而して撚線導体が鈍る問題も解決
される。又更に本発明の架橋体は、理由は必ずしも明確
ではないが、トリアリルシアヌレートの共存のために高
架橋状態において撚線導体との密着性がよく、しかもケ
ーブル接続工事上必要となる剥離除去性にも優れてい
る。
エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、酢酸ビニル
の含有量にして10〜50重量%、特に15〜45重量%であっ
て、メルトインデックスが少なくとも50、好ましくは70
〜500、特に100〜400のものが好適である。
エチレン−エチルアクリレート共重合体としてもエチ
ルアクリレートの含有量にして10〜50重量%、特に15〜
45重量%であって、メルトインデックスが少なくとも5
0、好ましくは70〜500、特に100〜400のものが好適であ
る。上記2種の共重合体は、単独で使用しても良く、あ
るいは両者の任意比率の混合物として使用してもよい。
要は両者の混合物が少なくとも50のメルトインデックス
を持っていればよい。
ジクミルパーオキサイド及びトリアリルシアヌレート
の使用量が上記した各下限量より少ないと効率的な架橋
が達成されない。一方、各上限量より多く用いても架橋
効率が最早向上せず、それどころか架橋体の撚線導体に
対する密着性が低下する場合がある。
第1図は、本発明における走水防止ケーブルの断面図
例であって、多数本の硬銅素線(1)よりなる撚線導体
(2)の隙間(3)、及び該撚線導体(2)とその上に
形成された架橋ポリオレフィン絶縁層(4)との層間
(5)が、上記した走水防止用組成物の架橋物(6)に
より充填されている。
本発明の走水防止ケーブルは、撚線導体(2)の隙間
(3)に本発明の走水防止用組成物を加圧下で充填し、
通常の押出機にて撚線導体(2)上に架橋ポリオレフィ
ン絶縁組成物、たとえばポリエチレン組成物、よりなる
絶縁層を形成し、次いで連続架橋装置により加熱して絶
縁層と走水防止用組成物とを同時に架橋させることによ
り製造することができる。
本発明の走水防止用組成物は、ゲル分率にして20〜90
%の広い範囲で撚線導体に対する良好な密着性と剥離除
去性とを合わせ持つ特性を示し、また概してゲル分率が
高い程密着性が向上する傾向にある。従って、一層走水
防止性の優れたケーブルを製造する場合には、ゲル分率
と密着性との関係並びに本発明組成物の高架橋性を考慮
して撚線導体(2)と架橋ポリオレフィン絶縁層(4)
との層間(5)に存在する走水防止用組成物及び撚線導
体(2)の隙間(3)に存在する走水防止用組成物の双
方ともをゲル分率にして60%以上、特に70%以上とする
ことが好ましい。
なお連続架橋装置による加熱架橋の際、熱は外部から
内部に伝達されるので、一般に層間(5)に存在する走
水防止用組成物よりも隙間(3)に存在する走水防止用
組成物のゲル分率のほうが低くなりがちである。しかし
幸い本発明の走水防止用組成物は、広い範囲で撚線導体
に対する良好な密着性と剥離除去性とを合わせ持つ特性
を示すので、架橋時の加熱条件を調節して層間(5)に
存在する走水防止用組成物のゲル分率を50〜85%、特に
65〜85%程度とし、隙間(3)に存在する走水防止用組
成物のゲル分率を20〜80%、特に30〜80%程度とするこ
とが出来、かくすることで架橋時の加熱条件がマイルド
になり、ケーブル生産コスト上、あるいは撚線導体
(2)の鈍り防止上好ましい。
〔実施例〕
以下に実施例並びに比較例を示して、本発明を詳細に
説明する。
実施例1〜8、比較例1〜5 エチレン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン−エチ
ルアクリレート共重合体に各種の有機過酸化物架橋剤及
び各種の多官能性化合物を配合した下表に示す組成物
(組成比は重量部)を調製し、次いで170℃、5分の加
熱条件でプレス成形架橋して厚さ1mmの架橋シートを得
た。同表にはJIS C 3005で測定した各シートのゲル分率
をも示す。
第1表からわかる通り、本発明の組成物は比較例との
対比から、ゲル分率が高く架橋効率が極めて優れている
ことが明らかである。
実施例9〜16、比較例6 直径2.0mmの硬銅線19本を撚合わせた撚線導体(2)
に実施例組成物1〜8、または比較例組成物1を圧入
し、その上に架橋ポリオレフィン絶縁組成物を押出被覆
し、次いで加熱して撚線導体間に存在する組成物及びポ
リエチレン絶縁組成物を架橋し、架橋ポリオレフィン絶
縁層(4)を有する走水防止ケーブルを製造した。
第2表には、用いた走水防止用組成物の種類、架橋後
における撚線導体(2)と架橋ポリオレフィン絶縁層
(4)との層間(5)と撚線導体(2)の隙間(3)
(第1図参照)に存在する各走水防止用組成物の架橋
度、ケーブルの走水防止性能についての測定結果等、を
示す。
なおケーブルの走水防止性能は、長さ100cmのケーブ
ルの一方の切断面に0.5kg/cm2の水圧をかけて24時間放
置し、その後においてケーブルの他方の切断面から水が
滲み出るか否かを調べ、水が滲みが認められた場合を不
合格、認められなかった場合を合格とした。
実施例の各ケーブル試料につき、架橋した走水防止用
組成物の剥離除去性を調べたが、剥離除去が容易であっ
た。これに対して比較例6の場合は剥離除去がかなり困
難であった。
また上記走水防止性能試験後のケーブルを解体調査し
たところ、各実施例のケーブルにおける水のケーブル内
での走水距離は、比較例6のケーブルのそれの約1/5で
あって、極めて安定した走水防止性能を有することがわ
かった。
〔発明の効果〕 本発明の走水防止用組成物は、高架橋性能を有してい
るので架橋のための温度並びに時間を従来以上にマイル
ドにしても高ゲル分率の架橋体が得られ、而してケーブ
ル製造におけるコスト低下が可能であり、しかも従来問
題となっていた撚線導体の鈍りが解決される。また更に
本発明の架橋体は、高架橋状態において撚線導体との密
着性がよく、しかも接続工事上必要となる剥離除去性に
も優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における走水防止ケーブルの断面図例
である。 (1)……硬銅素線 (2)……撚線導体 (3)……撚線導体(2)の隙間 (4)……架橋ポリオレフィン絶縁層 (5)……架橋ポリオレフィン絶縁層(4)と撚線導体
(2)との層間 (6)……走水防止用組成物の架橋物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36 H01B 7/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレ
    ン−エチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種からなるメルトインデックスが少なく
    とも50の有機ポリマーと、該有機ポリマー100重量部あ
    たり0.5〜5重量部のジクミルパーオキサイド、及び0.1
    〜10重量部のトリアリルシアヌレートとからなる走水防
    止用組成物の架橋物が、燃線導体間及び該燃線導体とそ
    の上に形成された架橋ポリオレフィン絶縁層との間に充
    填されてなることを特徴とする走水防止ケーブル。
JP1213167A 1989-08-18 1989-08-18 走水防止用組成物及びそれを用いた走水防止ケーブル Expired - Lifetime JP2799884B2 (ja)

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