JP2715150B2 - 走水防止ケーブルの製造方法 - Google Patents

走水防止ケーブルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、走水防止用組成物により撚線導体間が充填
されてなる走水防止ケーブルに関する。
〔従来の技術〕
従来より走水防止用組成物として、ケーブルの製造に
於ける撚線導体間への充填を容易にするために高メルト
インデックスのエチレン−酢酸ビニル共重合体またはエ
チレン−エチルアクリレート共重合体をベースとする、
而して低溶融粘度の架橋性組成物が使用され、充填後は
ケーブルごと加熱して有機過酸化物にて架橋することが
行われている(例えば特公昭60-34205号、特公昭60-342
06号、特開昭60-34205号等参照)。走水防止用組成物と
して有機過酸化物架橋性のものを使用し、これを架橋す
る理由は、架橋しなければ撚線導体と走水防止用組成物
との密着性が悪くて両者間に隙間が生じてケーブルの走
水防止能が不良となると同業者間で認識されていたから
である。
ところが上記の組成物は、共重合体の高メルトインデ
ックスのために、換言すると低分子量のために架橋し難
い性質があり、これを敢えて充分に架橋するためにケー
ブルを高温度に長時間加熱することは省エネルギーの観
点から好ましくないのみならず、撚線導体が純る問題も
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記に鑑みて高メルトインデックスのエチ
レン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン−エチルアク
リレート共重合体を主成分とする走水防止材を使用する
が、これを従来のように敢えて架橋しようとしなくても
良好な走水防止能を示す走水防止ケーブルを製造する新
規な製造法を開発することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この課題は、高メルトインデックスのエチレン−酢酸
ビニル共重合体及びエチレン−エチルアクリレート共重
合体を主成分とする走水防止材の溶融物を撚線導体間に
圧入充填し、その後該走水防止材を冷却することなく撚
線導体上に架橋性ポリオレフィン組成物を押出被覆し、
次いでこの被覆層を加熱架橋することにより解決する。
而して本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び
エチレン−エチルアクリレート共重合体からなる群から
選ばれた少なくとも1種からなるメルトインデックスが
少なくとも50の有機ポリマーを主成分とする走水防止材
の溶融物を撚線導体間に圧入充填し、その後該走水防止
材を80℃以下に冷却することなく撚線導体上にポリオレ
フィン100重量部あたり有機過酸化物架橋剤が少なくと
も0.5重量部の量比の架橋性ポリオレフィン組成物を押
出被覆し、次いで架橋性ポリオレフィン組成物の被覆層
を加熱架橋することを特徴とする走水防止ケーブルの製
造方法である。
〔発明の作用並びに構成〕
本発明に於いては、走水防止材の圧入充填後から架橋
性ポリオレフィン組成物被覆層の加熱架橋終了に至るま
での間は、圧入充填した走水防止材の温度を80℃以上に
保持することによって全般的に走水防止材の撚線導体に
対する密着性が頗る良好となる。その上に、走水防止材
としてポリオレフィン100重量部あたり有機過酸化物架
橋剤が少なくとも0.5重量部の量比の架橋性ポリオレフ
ィン組成物を用い、これの押出被覆層を加熱架橋するこ
とによって架橋性ポリオレフィン組成物から移行した有
機過酸化物架橋剤により撚線導体の最外表面上あるいは
その近傍の走水防止材が軽度ではあるが架橋して、この
結果一般に最も走水現象が生じ易いポリオレフィン被覆
層と撚線導体との境界部、あるいはその近傍における走
水防止材の充填性並びに導体との密着性が向上して予想
外に優れた走水止能が達成される。
第1図は本発明において用いられる押出機例の断面図
を示し、1は架橋性ポリオレフィン組成物を押出すため
の押出機、2は走水防止材を押出するための押出機、3
はクロスヘッド、4は撚線導体である。クロスヘッド3
は、クロスヘッド本体31、ニップル32、クロスヘッド本
体31に装着された成形ダイス33、走水防止材の逆流防止
栓34、クロスヘッド本体31とニップル32との間に形成さ
れた架橋性ポリオレフィン組成物の通路35、及びニップ
ル32の内側に設けされた走水防止材溜り室36とからなっ
ている。押出機1はクロスヘッド本体31に直結されて且
つその樹脂吐出孔は通路35に連通しており、また押出機
2はクロスヘッド本体31に直結されて且つその樹脂吐出
孔は室36に連通している。逆流防止栓34は撚線導体を通
過させ得るが室36内の高圧の走水防止材溶融物の逆流は
実際上防止し得る孔を有し且つニップル32の端に螺着さ
れている。
第2図は、本発明の方法によって製造された走水防止
ケーブルの断面図例である。
第1図及び第2図について、撚線導体4を連続走行さ
せ、この間に押出機2からは走水防止材を、一方押出機
1からは架橋性ポリオレフィン組成物を押出す。なお撚
線導体4は、50〜150℃、特に80〜100℃程度に予熱して
ニップル32に導入することが好ましい。押出された走水
防止材6は溶融状態で一旦室36内を充填し、その充填圧
力によって撚線導体4を構成する導体素線41内の間隙42
を充填すると共に撚線導体4の最外表面をもコートす
る。かく走水防止材6にて充填・コートされた撚線導体
4の上に押出機1から供給されたは架橋性ポリオレフィ
ン組成物が被覆され、該被覆層はクロスヘッド本体31に
直結された架橋装置(図示せず)に導入されて通常の条
件並びに方法にて架橋されて架橋性ポリオレフィン絶縁
層5となる。この架橋性ポリオレフィン絶縁層5の架橋
の際に前記したように、架橋性ポリオレフィン組成物中
に配合されている有機過酸化物架橋剤の一部が走水防止
材6中に移行して架橋ポリオレフィン絶縁層5と撚線導
体4との間7や撚線導体4の表面近くの内部間隙に存在
する走水防止材6をも架橋する。この架橋により撚線導
体4の最外表面上あるいはその近傍の走水防止材6を、
あるいは少なくとも架橋性ポリオレフィン絶縁層5と撚
線導体4との間7に存在する走水防止材6をゲル分率に
して5%以上、特に10%以上に架橋することが好まし
い。この架橋は、架橋性ポリオレフィン組成物中に配合
される有機過酸化物架橋剤の量を後記するようにし、且
つ架橋性ポリオレフィン絶縁層5のゲル分率が少なくと
も70%となる充分な加熱を行うことによって達成するこ
とが出来る。
本発明に於いて走水防止材6の主成分たるエチレン−
酢酸ビニル共重合体としては、酢酸ビニルの含有量にし
て10〜50重量%、特には15〜45重量%であって、メルト
インデックスが少なくとも50、好ましくは70〜500、特
には100〜400のものが好適である。
エチレン−エチルアクリレート共重合体としてもエチ
ルアクリレートの含有量にして10〜50重量%、特に15〜
45重量%であって、メルトインデックスが少なくとも5
0、好ましくは70〜500、特に100〜400のものが好適であ
る。
上記2種の共重合体は単独で使用しても良く、あるい
は両者の任意比率の混合物として使用してもよい。要
は、両者の混合物が少なくとも50のメルトインデックス
を持っていればよい。
走水防止材6は、上記の2種の共重合体の一方あるい
は双方の混合物のみから構成されていてもよく、あるい
は通常の酸化防止剤やその他のこの分野で使用される配
合剤を通常量配合されていても良い。なお本発明に於い
ては、有機過酸化物架橋剤等の架橋剤の配合も別段排斥
はしないが、前記した理由にてそれを全く配合しなくて
も本発明の課題を解決することが出来る。
本発明に於いては、架橋性ポリオレフィン組成物とし
てポリオレフィン100重量部あたりの有機過酸化物架橋
剤が少なくとも0.5重量部の量比のものが使用される。
有機過酸化物架橋剤が0.5重量部未満であると、架橋工
程におけるそれの走水防止材6中への移行量が不充分と
なって本発明の課題が達成されない。而して有機過酸化
物架橋剤の量はポリオレフィン100重量部あたり少なく
とも0.7重量部、特に少なくとも1重量部とすることが
好ましい。ポリオレフィンとしては、この分野で従来使
用されている各種のポリエチレンの他、低メルトインデ
ックスのエチレンの各種共重合体も使用出来る。有機過
酸化物架橋剤としては、ジクミルパーオキサイドをはじ
めポリエチレンの架橋剤として知られているその他のも
のも使用できる。
〔実施例〕
以下に実施例並びに比較例を示して、本発明を詳細に
説明する。
実施例1〜10 直径2.0mmの硬銅線19本を撚合わせた撚線導体4を予
め80℃に予熱して第1図に示す押出機に連続供給し、走
水防止材を温度100℃、押出圧力(室36の圧力)40kg/cm
2で室36に供給して撚線導体4内に圧入した。圧入した
走水防止材の温度が低下する暇もない間に撚線導体4上
に架橋性ポリエチレン絶縁組成物を押出被覆し、次いで
連続架橋管に導入して200℃、7分の条件で高圧水蒸気
で加熱してポリエチレン絶縁組成物層を架橋し、厚さ2.
5mmの架橋ポリエチレン絶縁層5を有する走水防止ケー
ブルを製造した。
比較例1〜3 走水防止材の撚線導体4内への圧入工程と架橋性ポリ
オレフィン絶縁組成物の押出被覆工程をタンデム方式と
し、そのために撚線導体4内に圧入された走水防止材は
架橋性ポリエチレン絶縁組成物の押出被覆までの間にか
なり冷却されたことに於いて実施例と異なり、他の条件
は実施例と同様である走水防止ケーブルの製造を行っ
た。
第1表には、用いた走水防止用組成物の種類、架橋性
ポリエチレン絶縁組成物の種類、架橋後における架橋性
ポリエチレン絶縁層5のゲル分率、撚線導体4と架橋性
ポリエチレン絶縁層5との層間7に存在する走水防止材
のゲル分率、撚線導体4内へ圧入された走水防止材の架
橋性ポリエチレン絶縁組成物の架橋工程に至るまでの間
に到達した最低温度、ケーブルの走水防止材能等につい
ての測定結果を示す。
ゲル分率は、すべてJIS C 3005により測定した。また
ケーブルの走水防止性能は、長さ100cmのケーブルの一
方の切断面に0.5kg/cm2の水圧をかけて24時間放置し、
その後においてケーブルの他方の切断面から水が滲み出
るか否かを調べ、水が滲みが認められた場合を不合格、
認められなかった場合を合格とした。
〔発明の効果〕 本発明によれば、走水防止材として架橋剤を配合して
いないものでも使用出来るので、ケーブル製造コストの
面で頗る有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において用いられる押出機例の断面図を
示し、第2図は、本発明の方法によって製造された走水
防止ケーブルの断面図例である。 1……架橋性ポリオレフィン組成物を押出するための押
出機 2……走水防止材を押出すための押出機 3……クロスヘッド 31……クロスヘッド本体 32……ニップル32 33……成形ダイス33 34……走水防止材の逆流防止栓 35……架橋性ポリオレフィン組成物の通路 36……走水防止材溜り室36 4……撚線導体 41……導体素線 42……導体素線41内の間隙 5……絶縁層 6……走水防止材 7……絶縁層5と撚線導体4との層間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレ
    ン−エチルアクリレート共重合体からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種からなるメルトインデックスが少なく
    とも50の有機ポリマーを主成分とする走水防止材の溶融
    物を撚線導体間に圧入充填し、その後該走水防止材を80
    ℃以下に冷却することなく撚線導体上にポリオレフィン
    100重量部あたり有機過酸化物架橋剤が少なくとも0.5重
    量部の量比の架橋性ポリオレフィン組成物を押出被覆
    し、次いで架橋性ポリオレフィン組成物の被覆層を加熱
    架橋することを特徴とする走水防止ケーブルの製造方
    法。
  2. 【請求項2】走水防止材がメルトインデックスが少なく
    とも50の上記有機ポリマーのみからなる請求項1に記載
    の走水防止ケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】走水防止材がメルトインデックスが少なく
    とも50の上記有機ポリマーと酸化防止剤とからなり、架
    橋剤を含まないものである請求項1に記載の走水防止ケ
    ーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】架橋性ポリオレフィン組成物から移行した
    有機過酸化物架橋剤により撚線導体の最外表面上あるい
    はその近傍の走水防止材を、ゲル分率にして5%以上に
    架橋する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の走水防
    止ケーブルの製造方法。
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