JP2798186B2 - 電気用積層板 - Google Patents

電気用積層板

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JP2798186B2
JP2798186B2 JP2215463A JP21546390A JP2798186B2 JP 2798186 B2 JP2798186 B2 JP 2798186B2 JP 2215463 A JP2215463 A JP 2215463A JP 21546390 A JP21546390 A JP 21546390A JP 2798186 B2 JP2798186 B2 JP 2798186B2
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polyester resin
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glass cloth
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茂浩 岡田
秀志 牧野
壮一 堀端
哲郎 三刀
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、電気用積層板に関するものである。さら
に詳しくは、この発明は、パンチング加工および曲げ加
工可能な新しい電気用積層板に関するものである。
(従来の技術) 従来より、電気・電子機器、通信機器、計算機等に用
いられている印刷配線板用の電気積層板としては、その
基材として、紙を用いるものと、ガラス布を用いるもの
とが知られている。紙基材の場合には、穴あけパンチン
グ加工が可能であるが、吸湿性が比較的大きく、かつ、
耐熱性がやや低いために主として民生用機器の積層板と
して用いられており、一方、ガラス布基材の場合には、
穴あけ加工はドリル加工に限られ、加工能率およびコス
ト低減効果の面においてやや劣るものの、耐吸湿および
耐熱性が良好であるため、産業用機器向けの積層板とし
て使用されてきている。
この紙基材とガラス布基材との両者の長所を生かした
積層板として、最近、第2図に示すように、芯材(ア)
として不織布を用い、その上下槽(イ)としてガラス布
基材を配設し、さらに金属箔(ウ)を配して積層一体化
した積層板が登場している。この積層板は、穴あけ加工
としてパンチングが可能で加工能率、コスト性に優れ、
かつ耐吸湿、耐熱性も良好であるという特徴を有してい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この改良された従来の積層板の場合に
は、加工性やその物理特性が良好であるものの、硬度が
大きくい、曲げ加工ができないという欠点があった。こ
の欠点は、連続滴生産法においては大きな障害となるも
のであった。
曲げ加工の可能な積層板として、樹脂フィルムと銅箔
のラミネート品からなるフレキシブル積層板が知られて
はいるが、このものには腰がなく、その用途にはおのず
と制約があった。
この圧名は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、従来の電気用積層板の欠点を改善し、パンチン
グ加工が可能で、加工能率に優れ、しかも耐吸湿、耐熱
性ともに良好で、腰のある曲げ加工可能な新しい積層板
を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、不飽
和ポリエステル樹脂含浸ガラス布の上下面に不飽和ポリ
エステル樹脂含浸不織布を配し、さらにその上面および
/または下面に金属箔を配設して積層一体化成形してな
ることを特徴とする電気用積層板を提供する。
すなわち、この発明は、第1図に示したように、その
芯材として不飽和ポリエステル樹脂含浸ガラス布(1)
の上下面に不飽和ポリエステル樹脂含浸不織布(2)を
配し、さらにその上面および/または下面に金属箔
(3)を配して積層一体化成形した構造を有している。
この積層板における不飽和ポリエステル樹脂含浸ガラ
ス布(1)に使用する不飽和ポリエステル樹脂は、その
種類として各種のものが使用でき、不飽和ポリエステル
結合単位を有する適宜な樹脂を単独で、あるいは混合物
として、さらにはエポキシ等により変性したものを用い
ることができる。なお、その使用に際しては、ガラス転
移温度(Tg)が60℃以下のものを用いるのが一般的に好
ましい。
ガラス布としては、特に限定されるものではないが、
好ましくは20〜100μm厚の薄手のものを用いる。この
ことは、曲げ加工性をより向上させるためである。な
お、このガラス布については所要の枚数を用いることも
できるが、できるだけ1枚を使用するようにするのが好
ましい。このガラス布には、上記の不飽和ポリエステル
樹脂を含浸させるが、その際に、含浸用の不飽和ポリエ
ステル樹脂には、必要に応じて、水酸化アルミニウム、
タルク、アルミナ、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム等を、樹脂100重量部に対して150部以下程度の
割合で添加することができる。
次に、上記の不飽和ポリエステル樹脂含浸ガラス布
(1)の上下面に配設する不飽和ポリエステル樹脂含浸
不織布(2)についてであるが、不飽和ポリエステル樹
脂としては上記と同様のものを使用することができる。
不織布としては、ガラス繊維、ポリエステル、ポリアク
リル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリイミ
ド等の有機繊維の単独、混抄、混紡、あるいは混合から
なる不織布を用いることができる。この場合にも所要の
枚数使用してもよいが、1枚づつ上下面に使用するのが
好ましい。また、より好ましくは、ガラス繊維/ポリエ
ステル繊維の組合わせからなり、その重量比が0/100〜7
0/30で、13〜75mm繊維長の混合不織布であることが好ま
しい。
また、金属箔(3)については、従来より使用されて
きている銅、アルミノウム、鉄、ニッケル、亜鉛等の金
属あるいは合金で、その厚み70μm以下のものを適宜に
用いることができ、必要に応じて、その片面に接着層を
設けておいてもよい。
積層一体化成形においては、上記した通りの含浸物は
乾燥してから成形に使用してもよいし、あるいは、乾燥
せずに粘稠状態のまま用いてもよい。積層成形には、プ
レス、ダブルベルト、マルチロール等による加熱加圧成
形法を採用してもよいし、あるいは、積層体の自重のみ
による実質的に無圧、加熱積層でもよい。ただ、無圧加
熱積層法の方が表面粗度が小さくなるのでより好まし
い。つまり、無圧連続加工法が好適に採用される。
もちろん、この発明の積層板成形の細部については従
来公知の態様をはじめ適宜の手段、対応が可能である。
(作 用) この発明の積層板においては、不飽和ポリエステル樹
脂を含浸したガラス布と不織布とを特有の配置関係で積
層一体化することにより、パンチング加工性を有すると
ともに、耐吸湿、耐熱性に優れ、寸法精度の向上、表面
平滑性の向上、部品搭載時のタワミが小さく、かつ、折
り曲げ加工可能という優れた特長を有する積層板が実現
される。
(実施例) 実施例1〜6 各種の厚みのガラス布に不飽和ホリエステル樹脂とし
て各種のTgを有するビニルエステル樹脂を含浸させ、そ
の上下に、ガラス繊維/ポリエステル繊維(50/50:重量
比、繊維長30mm)の混抄不織布に同様の不飽和ポリエス
テル樹脂としてのビニルエステル樹脂を含浸させたもの
を配し、最外層の上下面に銅箔を配設して一体化成形
し、無圧連続工法として成形した板厚は0.8mmとした。
得られた積層板についてその特性を評価した。
その結果を示したものが表1である。
比較例としてTgが高く、またガラス布の厚みが大きい
ものについて示した。
この発明の積層板においては、寸法精度、表面平滑
性、打ち抜き性、折り曲げ性ともに良好であることがわ
かる。
(注)評価方法 寸法変化率……全面エッチング品を150℃、30分間加熱
処理し、その後の横方向の寸法変化率を測定した。
最大曲げR……全面エッチング品を所定の半径の心棒を
中心に折り曲げ、破損または亀裂が発生しない最小の曲
げ半径を求めた。(サンプル幅 15mm) たわみ性 ……全面エッチング品に、荷重25g(2パン
200mm)載せた時のたわみ量を測定した(サンプル幅
150mm) 実施例7〜12 50μmの厚のガラス布を用い、難燃化した積層板を得
た。板厚は0.8mmとした。
この積層板についてもその特性を評価し、表2の結果
を得た。
比較例として、難燃剤等のフィラーを添加しない場合
を示した。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、パンチン
グ加工可能で、吸湿耐熱性が良好な、かつ曲げ加工可能
な積層板が実現される。
この積層板は無圧連続工法可能でもある。
【図面の簡単な説明】 第1図は、この発明の積層板を例示した断面図であり、
第2図は、従来のものの断面図である。 1……不飽和ポリエステル樹脂含浸ガラス布 2……ビニルエステル樹脂含浸不織布 3……金属箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三刀 哲郎 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−152745(JP,A) 特開 平2−169249(JP,A) 特開 平2−95840(JP,A) 特開 平2−69233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 1/03

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂含浸ガラス布の上
    下面に不飽和ポリエステル樹脂含浸不織布を配し、さら
    にその上面および/または下面に金属箔を配設して積層
    一体化成形してなることを特徴とする電気用積層板。
JP2215463A 1990-08-15 1990-08-15 電気用積層板 Expired - Lifetime JP2798186B2 (ja)

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JPS62152745A (ja) * 1985-12-26 1987-07-07 新神戸電機株式会社 積層板
JPH0269233A (ja) * 1988-09-02 1990-03-08 Matsushita Electric Works Ltd 電気用積層板
JPH0295840A (ja) * 1988-09-30 1990-04-06 Hitachi Chem Co Ltd 固定的な多面形状に加工可能な積層板の製造方法
JPH0622992B2 (ja) * 1988-12-23 1994-03-30 新神戸電機株式会社 積層板

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