JP2796778B2 - 湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤 - Google Patents

湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤

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JP2796778B2 JP6168850A JP16885094A JP2796778B2 JP 2796778 B2 JP2796778 B2 JP 2796778B2 JP 6168850 A JP6168850 A JP 6168850A JP 16885094 A JP16885094 A JP 16885094A JP 2796778 B2 JP2796778 B2 JP 2796778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿式磁粉探傷試験方法
に用いられる磁粉液用分散剤に関するものである。本発
明に係る磁粉液用分散剤は、消泡持続性が制御でき、鉄
鋼業界や自動車業界などにおいて実施されている湿式磁
粉探傷試験方法に用いられる。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、鉄鋼業界においては角ビレ
ットや丸ビレット等の鋼材を被検査物として、また自動
車業界においてはナックルアームやシャフト等の鋼製部
品を被検査物として、その表面欠陥部探傷に「湿式磁粉
探傷試験方法」が汎用されている。湿式磁粉探傷試験方
法は、通常、水1l 当り非蛍光磁粉又は蛍光磁粉0.2
〜15gを分散させた磁粉液を被検査物表面に接触させ
ることによって実施されているが、当該磁粉液の調製に
当っては、界面活性剤が配合された「磁粉液用分散剤」
が必ず使用されている。
【0003】なお、JIS G 0565−1992
(鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉模様の分類)に
は「…湿式法には、…水などを分散媒とし、必要に応じ
適当な…界面活性剤を入れた検査液を用いる。…」と規
定されているが、水に非蛍光磁粉又は蛍光磁粉を分散さ
せて磁粉液を調製するに当って、上記の通り、界面活性
剤が配合された磁粉液用分散剤の使用が必須であること
は、当業者の技術常識である。
【0004】現在、常用されている市販磁粉液用分散剤
の基本処方は、水70〜98重量%にHLBが8〜14
の範囲内にあるポリオキシエチレンアルキルエーテル型
ノニオン系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルア
リルエーテル型ノニオン系界面活性剤,ポリオキシエチ
レンアルキルエステル型ノニオン系界面活性剤,ポリオ
キシエチレンアルキルアミン型ノニオン系界面活性剤及
びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル型ノニ
オン系界面活性剤から選ばれる1又は2以上のノニオン
系界面活性剤2〜30重量%を溶解又は分散させたもの
であり、これに必要に応じて、市販のエマルジョン型シ
リコーン消泡剤(例えば、「シリコン消泡剤KM−7
1」,「シリコン消泡剤KM−75」:いずれも商品名
・信越化学株式会社 製)や市販の防錆剤(例えば、亜
硝酸ナトリウム,トリエタノールアミン)が適量添加さ
れている。上記基本処方においてノニオン系界面活性剤
の配合量が2〜30重量%とされているのは、2重量%
未満である場合には調製した磁粉液中の非蛍光磁粉や蛍
光磁粉を充分に分散させることができず、また、30重
量%を超える場合には粘度が高くなって液状物になり難
いからである。なお、シリコーン消泡剤や防錆剤が添加
された処方では、その添加量に見合う量の水が減量され
ている。
【0005】また、磁粉液用分散剤の改良処方も種々提
案されており、特公平2−59426号公報には、水,
ノニオン系界面活性剤,シリコン消泡剤,防錆剤及びジ
メチルポリシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体
からなるものが、特公平2−594267号公報には、
水,ノニオン系界面活性剤,シリコン消泡剤及びセッケ
ンからなるものが、特公平4−26057号公報には、
水,ノニオン系界面活性剤,シリコン消泡剤,セッケン
及びアルコールからなるものが、それぞれ開示されてい
る。
【0006】上記の市販磁粉液用分散剤や上掲各公報に
示されている各磁粉液用分散剤は、例えば、水1l 当り
蛍光磁粉0.2〜2gを分散させた磁粉液を調製する場
合、通常、水1l 当りの磁粉液用分散剤の有効成分(ノ
ニオン系界面活性剤など)濃度が1〜3%となるように
添加して使用されている。これは、水1l 当りの0.2
〜2gの蛍光磁粉を充分に分散させる分散性を得、且
つ、当該磁粉液を被検査物表面に接触させたとき該表面
を均一に濡す濡れ性を得るためには、少なくとも水1l
当りの磁粉液用分散剤の有効成分濃度が1%以上である
ことが必要であり、一方、水1l 当りの磁粉液用分散剤
の有効成分濃度を3%以上としても分散性並びに濡れ性
に顕著な向上が認められないからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の磁粉液用分
散剤には、次の通りの諸問題点がある。先ず、鉄鋼業界
において角ビレットや丸ビレットを被検査物として湿式
磁粉探傷試験方法が実施される場合には、被検査物が大
型であるため、これに散布・回収・再散布・回収…して
使用される磁粉液の散布個所から回収する受け皿までの
散布落下距離が長く落差が大きくなるから、使用中の磁
粉液が泡立ちすることが多く、発生した泡が欠陥疑似模
様を呈して検査ミスが生じるので、この場合の磁粉液の
調製に用いる磁粉液用分散剤としては、消泡持続性の長
いもの(調製した磁粉液の泡立ち抑制時間が長いもの)
が要求されている。磁粉液用分散剤を消泡持続性の長い
ものとするためには、甲.処方中の前記ノニオン系界面
活性剤の配合割合を減らすという手法、又は、乙.処方
中に前記エマルジョン型シリコーンを添加するという手
法を採ればよく、前記ノニオン系界面活性剤の配合割合
が減らせば減らすほど、また、前記エマルジョン型シリ
コーンの添加量がふやせばふやすほど、消泡持続性を長
くできる。しかし、甲の手法を採るときには、前記ノニ
オン系界面活性剤の配合割合が減れば減るほどに調製し
た磁粉液の分散性並びに濡れ性が悪くなり、磁粉液用分
散剤としての用を果たさないものになってしまい、乙の
手法を採るときには、前記エマルジョン型シリコーンの
添加量がふえればふえるほどに調製した磁粉液中におけ
るシリコーンオイルの分離によるスカムの発生量が増加
し、探傷精度や磁粉液貯蔵時の安定性が低下してしま
う。
【0008】一方、自動車業界においてナックルやシャ
フトを被検査物として湿式磁粉探傷試験方法が実施され
る場合には、被検査物が比較的小型であるため、上記し
た落差が小さいから、磁粉液が使用中に泡立ちすること
は比較的少ないが、被検査物が完成乃至半完成品であっ
て、その表面肌が滑らかなものであるために磁粉液の濡
れ性が優れていることが必要とされるので、この場合の
磁粉液の調製に用いる磁粉液用分散剤としては、濡れ性
の優れた磁粉液が調製できるものが要求されており、上
記した角ビレットや丸ビレットを被検査物とする場合ほ
どの消泡持続性は要求されていない。磁粉液用分散剤を
濡れ性の優れた磁粉液が調製できるものとするために
は、丙.処方中の前記ノニオン系界面活性剤の配合割合
をふやすという手法を採ればよく、前記ノニオン系界面
活性剤の配合割合をふやせばふやすほど、より濡れ性の
優れた磁粉液が調製できる。しかし、丙の手法と採ると
きには、前記ノニオン系界面活性剤は本質的に泡立ちが
激しい物質であるために、被検査物が比較的小型ではあ
っても、使用中の磁粉液の泡立ちが避けられないので、
乙の手法を採らざるを得ないことになる。
【0009】従って、上記両業界の要求に応じた磁粉液
用分散剤を提供するためには、前記ノニオン系界面活性
剤の配合割合と前記エマルジョン型シリコーンの添加量
とに細心の注意を払って処方を組まねばならないという
問題があり、また、最適と考えられる処方を組んだ場合
にも、当該磁粉液用分散剤を用いて調製した磁粉液の分
散性並びに濡れ性が充分でなかったり、泡立ち抑制時間
が短かったり、スカムの発生量が多かったりするという
問題がある。本発明は、上記問題点の解決を第一の技術
的課題とするものである。
【0010】次に、当業界においては、通常、磁粉液用
分散剤を18l 缶(石油缶)に充填(風袋込み重量:約
20Kg)した形態で取引されており、鉄鋼工場や自動車
工場への納品は1回当り50〜60缶単位で行われてい
るので、その嵩と重量が問題になっている。上記問題点
は、湿式磁粉探傷試験方法の実施現場(例えば、鉄鋼工
場)において、磁粉液用分散剤を調製すれば解決する
が、実施現場における調製は行われていない。その理由
は、磁粉液用分散剤に実用されているHLB8〜14の
前記ノニオン系界面活性剤は液状物であって、水に溶解
又は分散させることが非常に厄介なものであるからであ
る。
【0011】詳言すれば、HLB8〜14のノニオン系
界面活性剤(液状物)の一定量を一定量の水に溶解又は
分散させて希釈しようとするとき、当該活性剤の一定量
(例えば2g)に一定量(例えば98ml)の水を一時に
注入した場合には、いくら攪拌してもゲル状となり、い
つまでも粘度が下らず、一方、当該活性剤の一定量(例
えば2g)に一定量(例えば98ml)の水を少量(例え
ば10ml)ずつ攪拌しながら添加して行った場合には、
初めは粘度が上昇して乳白色分散液状又はゼリー状とな
るが、ある時点を通過すると粘度が下って半透明分散液
又は透明溶液となる。なお、当該活性剤のHLBの数字
が低いと乳白色分散液状になり、HLBの数字が高いと
ゼリー状になる。従って、上記実施現場において、水に
HLB8〜14の前記ノニオン系界面活性剤を溶解又は
分散させて磁粉液用分散剤を調製することは殆んど不可
能であり、磁粉液用分散剤のメーカー側においてあらか
じめ透明溶液又は半透明分散液を調製し、前記の通り、
18l 缶に充填して納品しているのが現状である。
【0012】なお、HLB16〜18のノニオン系界面
活性剤には粉末やフレーク状のものがあるが、かかるH
LB値のものでは非蛍光磁粉や蛍光磁粉を分散させるこ
とができない。本発明は、上記問題点の解決を第二の技
術的課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】先ず、本発明者は、前記
第一の技術的課題を達成するために数多くの界面活性剤
を対象として系統的な実験を重ねた結果、前記した従来
の市販磁粉液用分散液の基本処方にポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型ノニオン系界
面活性剤を加えると、その量にほぼ比例して、消泡持続
性が長くなる(調製した磁粉液の泡立ち抑制時間が長く
なる)と共に調製した磁粉液の濡れ性が悪くなるが、消
泡持続性の長くなる程度と比較して調製した磁粉液の濡
れ性はさほど悪くはならずに実用に耐える性能を保持し
ており、分散性は影響を受けないという刮目すべき事実
を見出している。
【0014】前記第一の技術的課題は、上記知見に基づ
く、次の通りの本発明Iによって達成できる。即ち、本
発明Iは、水70〜98重量%にHLB8〜14のノニ
オン系界面活性剤2〜30重量%を溶解又は分散させて
なる湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤
において、前記ノニオン系界面活性剤として、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤,
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル型ノニオン
系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルエステル型
ノニオン系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルア
ミン型ノニオン系界面活性剤及びポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル型ノニオン系界面活性剤から選
ばれる1又は2以上のノニオン系界面活性剤とポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル型ノ
ニオン系界面活性剤とを、1:9〜9:1の範囲内にお
いて選定される配合比をもって併用し両者の配合比に
応じた消泡持続性を付与せしめ、必要に応じて、ポリオ
キシアルキレン変性シリコーンからなる自己乳化型シリ
コーン消泡剤0.1〜10重量%を添加したことを特徴
とする湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散
剤である。
【0015】次に、本発明者は、前記第二の技術的課題
を達成するために、磁粉液用分散剤の嵩と重量を減らす
ことができる手段を求めて種々考察した結果、従来の磁
粉液用分散剤が有効成分(ノニオン系界面活性剤等)の
媒体として「水」を用いているのに代えて「粉末」を媒
体とすれば、嵩と重量とを飛躍的に減らすことができる
という着想を得、この着想を水に溶解する粒子からなる
粉末を用いることによって具現化して該課題を達成した
のである。
【0016】前記第二の技術的課題は、上記着想に基づ
く、次の通りの本発明IIによって達成できる。即ち、
本発明IIは、水に溶解する粒子からなる粉末70〜9
8重量%にHLB8〜14のノニオン系界面活性剤2〜
30重量%を吸収又は吸着させてなる湿式磁粉探傷試験
方法に用いられる磁粉液用分散剤において、前記ノニオ
ン系界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル型ノニオン系界面活性剤,ポリオキシエチレンア
ルキルアリルエーテル型ノニオン系界面活性剤,ポリオ
キシエチレンアルキルエステル型ノニオン系界面活性
剤,ポリオキシエチレンアルキルアミン型ノニオン系界
面活性剤及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル型ノニオン系界面活性剤から選ばれる1又は2以上
のノニオン系界面活性剤とポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤
とを、1:9〜9:1の範囲内において選定される配合
比をもって併用し両者の配合比に応じた消泡持続性を
付与せしめ、必要に応じて、ポリオキシアルキレン変性
シリコーンからなる自己乳化型シリコーン消泡剤0.1
〜10重量%を添加したことを特徴とする湿式磁粉探傷
試験方法に用いられる磁粉液用分散剤である。
【0017】本発明I及び本発明II(以下、両発明を一
括して「本発明」ということもある)の構成をより詳し
く説明すれば、次の通りである。本発明Iに係る磁粉液
用分散剤の処方は、水70〜98重量%にHLB8〜1
4のノニオン系界面活性剤2〜30重量%を溶解又は分
散させたものである点及びポリオキシエチレンアルキル
エーテル型ノニオン系界面活性剤(例えば、ノイゲンE
T115:商品名:第一工業製薬株式会社 製),ポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル型ノニオン系界
面活性剤(例えば、ニューコール864:商品名:日本
乳化剤株式会社 製、サンモールN−60S:商品名:
日華化学株式会社 製),ポリオキシエチレンアルキル
エステル型ノニオン系界面活性剤(例えば、ニューコー
ル150:商品名:日本乳化剤株式会社 製),ポリオ
キシエチレンアルキルアミン型ノニオン系界面活性剤
(例えば、ニューコール405:商品名:日本乳化剤株
式会社 製)及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル型ノニオン系界面活性剤(例えば、ソルゲンT
W60:商品名:第一工業製薬株式会社 製)から選ば
れる1又は2以上のノニオン系界面活性剤(以下、「常
用ノニオン系界面活性剤」ということもある)を用いて
いる点においては、前記した従来の市販磁粉液用分散剤
の基本処方と共通している。
【0018】また、本発明IIに係る磁粉液用分散剤の処
方は、媒体70〜98重量%にHLB8〜14のノニオ
ン系界面活性剤2〜30重量%を配合したものである点
及び常用ノニオン系界面活性剤を用いている点において
は、前記した従来の市販磁粉液用分散剤の基本処方と共
通している。
【0019】しかし、本発明に係る磁粉液用分散剤の処
方は、常用ノニオン系界面活性剤とポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型ノニオン系界
面活性剤とを併用している点において、前記した従来の
市販磁粉液用分散剤の基本処方や前掲各公報に示されて
いる各磁粉液用分散剤の処方とは異なっている。
【0020】本発明に用いるポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性
剤(以下、「制御用ノニオン系界面活性剤」ということ
もある)は、HLB値が8〜14の範囲内にある液状物
で、例えば、プルロニックL−44(商品名:旭電化工
業株式会社 製),ニューポールPE−64(商品名:
三洋化成工業株式会社 製)及びエパン410(商品
名:第一工業製薬株式会社 製)等の市販品が挙げられ
る。なお、本発明者の知る限り、このものが磁粉液用分
散剤の処方に組み込まれた例はなく、これは後出比較例
にも示す通り、このものを単独で用いる場合には磁粉を
分散させることが不可能なためと考えられる。
【0021】本発明においては、常用ノニオン系界面活
性剤と制御用ノニオン系界面活性剤との配合比が1:9
〜9:1の範囲で選定される。制御用ノニオン系界面活
性剤の配合比を大きくすればするほどに磁粉液用分散剤
の消泡持続性が長くなる(調製した磁粉液の泡立ち抑制
時間が長くなる)が、調製した磁粉液の濡れ性は悪くな
る。しかし、当該磁粉液用分散剤は磁粉液の濡れ性がさ
ほど要求されない場合、例えば、被検査物の表面状態が
粗面である場合や極めて微細な欠陥部まで検出すること
が要求されない場合には、充分実用できる。制御用ノニ
オン系界面活性剤の配合比を小さくすればするほどに磁
粉液用分散剤の消泡持続性は短くなる(調製した磁粉液
の泡立ち抑制時間が短くなる)が、調製した磁粉液の濡
れ性は優れたものとなり、当該磁粉液用分散剤は磁粉液
の濡れ性が要求される場合、例えば、被検査物の表面状
態が滑らかな面である場合や非常に微細な欠陥部まで検
出することが要求される場合に好適なものである。
【0022】従って、本発明の実施に当って、常用ノニ
オン系界面活性剤と制御用ノニオン系界面活性剤との配
合比を上記範囲内において選定することによって、各種
用途に応じた磁粉液用分散剤を得ることができるのであ
る。
【0023】本発明Iに係る磁粉液用分散剤の基本処方
は、水70〜98重量%と上記範囲から選定される配合
比の常用ノニオン系界面活性剤及び制御用ノニオン系界
面活性剤2〜30重量%とからなっている。常用ノニオ
ン系界面活性剤と制御用ノニオン系界面活性剤との合計
量が2重量%未満では、前記従来の市販磁粉液用分散剤
の場合と同様に調製した磁粉液中の非蛍光磁粉や蛍光磁
粉を充分に分散させることができず、30重量%を超え
ると粘度が高くなって液状物になり難い。
【0024】本発明IIに係る磁粉液用分散剤の基本処方
は、水に溶解する粒子からなる粉末70〜98重量%と
上記範囲から選定される配合比の常用ノニオン系界面活
性剤及び制御用ノニオン系界面活性剤2〜30重量%と
からなっている。常用ノニオン系界面活性剤と制御用ノ
ニオン系界面活性剤との合計量が2重量%未満では、調
製した磁粉液中の非蛍光磁粉や蛍光磁粉を充分に分散さ
せることができず、30重量%を超えると水に溶解する
粒子からなる粉末の流動性が低下して取扱い性が悪くな
る。
【0025】本発明IIにおける水に溶解する粒子からな
る粉末は、既存の有機物粒子粉末及び無機粒子であっ
て、その粒子表面にHLB8〜14のノニオン系界面活
性剤を吸収又は吸着でき、且つ、他の成分(ノニオン系
界面活性剤など)と非蛍光磁粉や蛍光磁粉とに悪影響を
与えないものであればよく、このような粒子粉末として
は、次の各粉末が挙げられる。有機物粒子粉末:ぶどう
糖,メチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,
ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセル
ロース,エチレンジアミンテトラ酢酸,安息香酸ソー
ダ,グルコン酸ソーダ,グルコース等。無機物粒子粉
末:亜硝酸ソーダ,ケイ酸ソーダ,重炭酸ソーダ,ヘキ
サメタリン酸ソーダ,酸性ピロリン酸ソーダ,酸性メタ
リン酸ソーダ,トリポリリン酸ソーダ,リン酸ソーダ,
ピロリン酸ソーダ,モリブデン酸ソーダ等。上記の各粒
子粉末は、単独(一種)であっても、混合(二種以上)
であってもよいが、いずれの場合にも、取扱い面から、
5メッシュのフルイを通過するものを選ぶことが好まし
い。なお、上記の各粒子粉末から、安息香酸ソーダ,グ
ルコン酸ソーダ,亜硝酸ソーダ,ヘキサメタリン酸ソー
ダ等の防錆作用を有している粉末を用いる場合には、当
該粉末は媒体であると同時に防錆剤としての役目も果た
すことになる。
【0026】本発明の実施に当り、消泡持続性をより長
くすることが要求される場合には、ポリオキシアルキレ
ン変性シリコーンからなる自己乳化型シリコーン消泡剤
を0.1〜10重量%添加することができる。上記自己
乳化型シリコーン消泡剤は、ジメチルポリシロキサンの
メチル基の一部を親水性のポリオキシアルキレン基で置
換したシリコンポリマーであり、市販品の自己乳化型シ
リコン消泡剤XS64−A9512(商品名:東芝シリ
コーン株式会社 製)や自己乳化型シリコン消泡剤X−
50シリーズ(商品名:信越化学株式会社 製)が代表
的な製品である。上記自己乳化型シリコーン消泡剤は、
前記市販のエマルジョン型シリコーン消泡剤と比較し
て、より優れた消泡性を具備しており、且つ、後出実施
例に示す通り使用時におけるスカムの発生量を可及的に
少なくすることができるという特性をもっている。な
お、添加量が0.1重量%未満では消泡効果が得られ難
く、通常は4〜8重量%添加すれば充分であり、10重
量%を超えて添加する必要はない。
【0027】また、本発明の実施に当っては、必要に応
じて、従来の磁粉液用分散剤に添加されている前記の市
販防錆剤を添加することができ、添加量は常法に従って
0.1〜5重量%の範囲である。添加量が0.1重量%
未満では防錆効果が得られ難く、通常は2.5〜4.5
重量%添加すれば充分であり、5重量%を超えて添加す
る必要はない。
【0028】なお、上記自己乳化型シリコーン消泡剤や
上記防錆剤を添加する場合には、本発明Iにあっては、
その添加量に見合う量の水を減量し、本発明IIにあって
は、その添加量に見合う量の水に溶解する粒子からなる
粉末を減量する。
【0029】次に、本発明に係る磁粉液用分散剤の製造
法並びに使用法について述べる。本発明Iに係る磁粉液
用分散剤の製造法は、従来のそれと何等変わるところは
なく、攪拌下において所定量の常用ノニオン系界面活性
剤及び制御用ノニオン系界面活性剤に所定量の水を少量
ずつ添加して半透明分散液又は透明溶液とし、必要ある
場合には、これに所定量の上記自己乳化型シリコーン消
泡剤や上記防錆剤を添加するという方法である。
【0030】本発明IIに係る磁粉液用分散剤の製造法
は、所定量の各配合成分を容器(例えばステンレス製タ
ンク)に投入し、攪拌器(例えば電動ミキサー)を用い
て、充分に混合することによって、用いた粉末の各粒子
表面に常用ノニオン系界面活性剤及び制御用ノニオン系
界面活性剤並びに必要に応じて添加する所定量の上記自
己乳化型シリコーン消泡剤や上記防錆剤を吸収又は吸着
させるという方法である。なお、当該消泡剤や防錆剤を
添加する場合にも、その各添加量が前述の各上限値を超
えない限り、得られる磁粉液用分散剤(粉体)は充分な
流動性を備えている。
【0031】本発明Iに係る磁粉液用分散剤の使用法
は、前記した磁粉液用分散剤のそれと何等変わるところ
はなく、所要量を水に添加して磁粉液を調製する。
【0032】本発明IIに係る磁粉液用分散剤の使用法
も、上記と同様に所要量を水に添加して磁粉液を調製す
るものであって、具体的には、例えば、水1l 当り蛍光
磁粉0.2〜2gを分散させた磁粉液を調製する場合に
は、通常、水1l 当りの有効成分(水に溶ける粒子から
なる粉体以外の成分:ノニオン系界面活性剤など)濃度
が1〜3%となる量を添加し、混合・攪拌すれば、粉体
は速やかに溶解してしまい、従来の磁粉液用分散剤を用
いる場合と変わらない磁粉液が調製できる。
【0033】
【作用】前記の通りの構成を採る本発明の作用を説明す
れば、次の通りである。先ず、本発明において、常用ノ
ニオン系界面活性剤と制御用ノニオン系界面活性剤との
配合比に応じて消泡持続性の制御(調製した磁粉液の泡
立ち抑制時間の制御)が行えるのは、制御用ノニオン系
界面活性剤の存在とその量に起因している。本発明にお
ける常用ノニオン系界面活性剤に制御用ノニオン系界面
活性剤を加えるとその量に比例して消泡持続性が長くな
る(調製した磁粉液の泡立ち抑制時間が長くなる)と共
に調製した磁粉液の濡れ性が悪くなるが、消泡持続性の
長くなる程度と比較して調製した磁粉液の濡れ性はさほ
ど悪くはならず、分散性は影響を受けないという特異な
現象についての理論的解明は、残念ながらいまだ行えて
いない。しかし、この現象が反復継続性をもって生じる
ことは後出実施例によって保証できる。
【0034】次に、本発明IIに係る磁粉液用分散剤の嵩
(体積)及び重量が、従来の磁粉液用分散剤のそれらに
比較して非常に小さく軽いのは、従来の磁粉液用分散剤
が「水」を有効成分(ノニオン系界面活性剤など)の媒
体としているのに対して「粉体」を有効成分(同上)の
媒体としているからである。具体的に数値を示して説明
すれば次の通りである。60l の磁粉液を調製するに当
って、従来の磁粉液用分散剤(例えば、スーパーマグナ
磁粉分散剤BC−600:比重1.04:商品名・マー
クテック株式会社 製)を用いる場合には、通常、1.
2l (体積1200cm3 :重量1248g)の添加が必
要であるが、後出実施例8に示す通り、本発明に係る粉
末状分散剤を用いる場合には、120g(例えば、後出
実施例8の粉末状分散剤の見掛け比重は0.60である
から、当該粉末状分散剤120gの体積は約200cm3
である)の添加でよい。
【0035】また、本発明IIに係る粉末状分散剤を水に
添加すると、HLB8〜14のノニオン系界面活性剤
(常用ノニオン系界面活性剤及び制御用ノニオン系界面
活性剤)は水に溶解する粒子の一ケ、一ケに吸収又は吸
着されているから各粒子が水に溶解してしまう迄の間は
各区粒子毎に分離された状態にあり、且つ、大量の水に
ごく少量が添加されるから、微視的に見れば前記の乳白
色分散液状化現象又はゼリー化状現象が生じていても、
これらの現象を瞬間的に経由するので、系全体の粘度が
上昇することはなく、従来の磁粉液用分散剤を用いる場
合と変らない磁粉液が得られるのである。なお、配合さ
れた水に溶解する粒子は、水に溶解してしまうので探傷
結果等に悪影響を及ぼすことはない。
【0036】
【実施例】以下に、実施例並びに比較例を挙げて、本発
明をより具体的に説明する。
【0037】実施例1 〈処方〉 A.水道水…90.9重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(10重量部) ノイゲンET115(商品名:第一工業製薬株式会社
製)…0.5重量%(1重量部) エパン410(商品名:第一工業製薬株式会社 製)…
4.1重量%(9重量部) B.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…0.92重量%(2重量
部) エパン410(前出)…3.68重量%(8重量部) C.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…2.3重量%(5重量
部) エパン410(前出)…2.3重量%(5重量部) D.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…3.68重量%(8重量
部) エパン410(前出)…0.92重量%(2重量部) E.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…4.1重量%(9重量
部) エパン410(前出)…0.5重量%(1重量部) 〈製法〉ノイゲンET115及びエパン410に水道水
を撹拌下において徐々に加えて混合・溶解し、さらに亜
硝酸ナトリウムを撹拌下において加えて混合・溶解し
て、A〜Eの各磁粉液用液状分散剤220重量部(いず
れも比重1.00)を得た。
【0038】〈性能試験〉 (1)濡れ性試験 ここに得たA〜Eの各磁粉液用液状分散剤20mlを、そ
れぞれ水1l に加えて調製した各水溶液の濡れ性を鏡面
仕上ステンレス研磨板を用いて目視にて観察すると共
に、各水溶液の表面張力をデュヌイ表面張力計を用いて
測定した。その結果を表1に示す。
【0039】(2)消泡持続性試験とスカム発生性試験 ここに得たA〜Eの各磁粉液用液状分散剤1200ml
を、それぞれ水60l に加えて調製した各水溶液とスー
パーマグナ磁粉分散剤BC−600(商品名:マークテ
ック株式会社 製)1200mlを水60l に加えて調製
した比較用水溶液とを用いて、次の手法によって消泡持
続時間を測定すると共に、スカム発生性を目視にて観察
した。その結果を表1に示す。図1に示すSUS304
製タンク1(容量90l )に上記水溶液60l を入れ、
液温を35℃に保持した状態で、ポンプ2を作動させ、
図中矢印の通りに水溶液をパイプ3を通じて循環させ
て、シャワー4からの散布、回収、散布を繰返し、循環
開始時点からタンク1の上面より泡があふれてくる迄の
時間を測定する。また、循環開始時点から48時間後に
ポンプ2を停止して循環を停止し、この時のタンク壁面
へのスカム(オイル状シリコーンなど)付着状態と水溶
液液面へのスカム(オイル状シリコーンなど)の浮遊状
態とを観察する。
【0040】(3)分散性試験 ここに得たA〜Eの各磁粉液用液状分散剤20mlを、そ
れぞれ水1l に加えた各水溶液にスーパーマグナ蛍光磁
粉LY−4700(商品名:マークテック株式会社
製)0.5gを加えて各磁粉液を調製した。比較のた
め、スーパーマグナ磁粉分散剤BC−600(前出)2
0mlを水1lに加えた水溶液に上記蛍光磁粉0.5gを
加えて比較用磁粉液を調製した。調製後の各磁粉液並び
に比較用磁粉液を目視にて観察したところ、磁粉液中の
分散状態は、いずれも同等であった。
【0041】(4)探傷試験 鋼製角形ビレットに前出JIS規格のA型標準試験片
(円形Al −15/100)を張り付けて被検査物と
し、これを常法に従って軸通電法によって磁化し、該試
験片面に、分散性試験で用いた各磁粉液(含、比較用磁
粉液)を散布した後、暗所において紫外線灯を照射して
目視にて観察した。その結果、いずれの磁粉液を散布し
た場合にも、同等の明瞭な欠陥指示模様が確認できた。
【0042】(5)再分散性試験 図2に示すSUS304製タンク1(容量90l )に水
50l を入れ、液温を35℃に保持した状態で、ポンプ
2を作動させ、図中矢印の通りに水をパイプ3を通じて
循環させておき、この循環中の水に、ここに得たAの磁
粉液用液状分散剤1000mlとスーパーマグナ蛍光磁粉
LY−4700(前出)50gとを投入して、24時間
循環させた後、1l を採取してビーカーに入れて、35
℃乾燥機内にて72時間放置した。乾燥機から取り出し
たビーカーの底部には磁粉が沈降していたが、軽く撹拌
すると磁粉は再度分散した。ここに得たB〜Eの各磁粉
液用液状分散剤についても上記と同じ試験を行った結
果、いずれも磁粉が再度分散することが確認できた。
【0043】
【表1】
【0044】比較例1 〈処方〉 水道水…90.9重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(10重量部) ノイゲンET115(前出)…4.6重量%(10重量
部) 〈製法〉ノイゲンET115に水道水を撹拌下において
徐々に加えて混合・溶解し、さらに亜硝酸ナトリウムを
撹拌下において加えて混合・溶解して液状分散剤220
重量部を得た。 〈性能試験〉実施例1と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「濡れ
る」、「表面張力:30dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:0.25hr」と「発生なし」であった。また、実施
例1と同様にして行った分散性試験、探傷試験及び再分
散性試験の結果は、いずれも、実施例1のA〜Eの各磁
粉液用液状分散剤と同等であった。
【0045】比較例2 〈処方〉 水道水…90.9重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(10重量部) エパン410(前出)…4.6重量%(10重量部) 〈製法〉エパン410に水道水を撹拌下において徐々に
加えて混合・溶解し、さらに亜硝酸ナトリウムを撹拌下
において加えて混合・溶解して液状分散剤220重量部
を得た。 〈性能試験〉実施例1と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「はじ
く」、「表面張力:41dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:24hr」と「発生なし」であった。また、実施例1
と同様にして分散性試験を行った結果、磁粉液調製時に
磁粉が凝集して液面に浮遊してしまい磁粉液用分散剤と
しては使用できないことを確認した。
【0046】実施例2 〈処方〉 A’.水道水…88.6重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(10重量部) ノイゲンET115(前出)…0.4重量%(1重量
部) エパン410(前出)…4.0重量%(9重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(商品
名:東芝シリコーン株式会社 製)…2.6重量%(6
重量部) B’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…0.88重量%(2重量
部) エパン410(前出)…3.52重量%(8重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) C’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…2.2重量%(5重量
部) エパン410(前出)…2.2重量%(5重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) D’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…3.52重量%(8重量
部) エパン410(前出)…0.88重量%(2重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) E’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ノイゲンET115(前出)…4.0重量%(9重量
部) エパン410(前出)…0.4重量%(1重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) 〈製法〉ノイゲンET115及びエパン410に水道水
を撹拌下において徐々に加えて混合・溶解し、さらに亜
硝酸ナトリウム及び自己乳化型シリコン消泡剤XS64
−A9512を撹拌下において加えて混合・溶解して、
A’〜E’の各磁粉液用液状分散剤226重量部(いず
れも比重1.05)を得た。
【0047】〈性能試験〉 ここに得たA’〜E’の各磁粉液用液状分散剤につい
て、実施例1と同様にして行った濡れ性試験及び消泡持
続性試験とスカム発生性試験の各結果を表2に示す。ま
た、実施例1と同様にして行った分散性試験、探傷試験
及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例1のA〜
の各磁粉液用液状分散剤と同等であった。
【0048】
【表2】
【0049】比較例3 〈処方〉 水道水…88.6重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(10重量部) ノイゲンET115(前出)…4.4重量%(10重量
部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(6重量部) 〈製法〉ノイゲンET115に水道水を撹拌下において
徐々に加えて混合・溶解し、さらに亜硝酸ナトリウム及
び自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512を撹
拌下において加えて混合・溶解して液状分散剤226重
量部(比重1.05)を得た。 〈性能試験〉実施例1と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「濡れ
る」、「表面張力:30dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:0.5hr」と「液面にごく少量浮遊」であった。ま
た、実施例1と同様にして行った分散性試験、探傷試験
及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例1のA〜
Eの各磁粉液用液状分散剤と同等であった。
【0050】比較例4 〈処方〉 水道水…88.6重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(10重量部) エパン410(前出)…4.4重量%(10重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(6重量部) 〈製法〉エパン410に水道水を撹拌下において徐々に
加えて混合・溶解し、さらに亜硝酸ナトリウム及び自己
乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512を撹拌下に
おいて加えて混合・溶解して液状分散剤226重量部
(比重1.05)を得た。 〈性能試験〉実施例1と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「激し
くはじく」、「表面張力:42dyne/cm2 」及び「消泡
持続時間:48hr」と「液面にごく少量浮遊」であっ
た。また、実施例1と同様にして分散性試験を行った結
果、磁粉液調製時に磁粉が凝集して液面に浮遊してしま
い磁粉液用分散剤としては使用できないことを確認し
た。
【0051】実施例3 〈処方〉 F.水道水…90.9重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(10重量部) ニューコール405(商品名:日本乳化剤株式会社
製)…0.5重量%(1重量部) エパン410(前出)…4.1重量%(9重量部) G.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ニューコール405(前出)…0.92重量%(2重量
部) エパン410(前出)…3.68重量%(8重量部) H.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ニューコール405(前出)…2.3重量%(5重量
部) エパン410(前出)…2.3重量%(5重量部) I.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ニューコール405(前出)…3.68重量%(8重量
部) エパン410(前出)…0.92重量%(2重量部) J.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ニューコール405(前出)…4.1重量%(9重量
部) エパン410(前出)…0.5重量%(1重量部) 〈製法〉ノイゲンET115をニューコール405に代
えた外は実施例1の製法と同様にして、F〜Jの各磁粉
液用液状分散剤220重量部(いずれも比重1.00)
を得た。
【0052】〈性能試験〉ここに得たF〜Jの各磁粉液
用液状分散剤について、実施例1と同様にして行った濡
れ性試験及び消泡持続性試験の各結果を表3に示す。ま
た、実施例1と同様にして行った分散性試験、探傷試験
及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例1のA〜
Eの各磁粉液用液状分散剤と同等であった。
【0053】
【表3】
【0054】実施例4 〈処方〉 F’.水道水…88.6重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(10重量部) ニューコール405(前出)…0.4重量%(1重量
部) エパン410(前出)…4.0重量%(9重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(6重量部) G’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ニューコール405(前出)…0.88重量%(2重量
部) エパン410(前出)…3.52重量%(8重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) H’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ニューコール405(前出)…2.2重量%(5重量
部) エパン410(前出)…2.2重量%(5重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) I’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ニューコール405(前出)…3.52重量%(8重量
部) エパン410(前出)…0.88重量%(2重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) J’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ニューコール405(前出)…4.0重量%(9重量
部) エパン410(前出)…0.4重量%(1重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) 〈製法〉ノイゲンET115をニューコール405に代
えた外は実施例2の製法と同様にしてF’〜J’の各磁
粉液用液状分散剤226重量部(いずれも比重1.0
5)を得た。
【0055】〈性能試験〉ここに得たF’〜J’の各磁
粉液用液状分散剤について、実施例1と同様にして行っ
た濡れ性試験及び消泡持続性試験の各結果を表4に示
す。また、実施例1と同様にして行った分散性試験、探
傷試験及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例1
のA〜Eの各磁粉液用液状分散剤と同等であった。
【0056】
【表4】
【0057】実施例5 〈処方〉 K.水道水…90.9重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(10重量部) ソルゲンTW60(商品名:第一工業製薬株式会社
製)…0.5重量%(1重量部) エパン410(前出)…4.1重量%(9重量部) L.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…0.92重量%(2重量
部) エパン410(前出)…3.68重量%(8重量部) M.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…2.3重量%(5重量部) エパン410(前出)…2.3重量%(5重量部) N.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…3.68量%(8重量部) エパン410(前出)…0.92重量%(2重量部) O.水道水…90.9重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.5重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…4.1重量%(9重量部) エパン410(前出)…0.5重量%(1重量部) 〈製法〉ノイゲンET115をソルゲンTW60に代え
た外は実施例1の製法と同様にして、K〜Oの各磁粉液
用液状分散剤220重量部(いずれも比重1.00)を
得た。
【0058】〈性能試験〉ここに得たK〜Oの各磁粉液
用液状分散剤について、実施例1と同様にして行った濡
れ性試験及び消泡持続性試験の各結果を表4に示す。ま
た、実施例1と同様にして行った分散性試験、探傷試験
及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例1のA〜
Eの各磁粉液用液状分散剤と同等であった。
【0059】
【表5】
【0060】実施例6 〈処方〉 K’.水道水…88.6重量%(200重量部) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(10重量部) ソルゲンTW60(前出)…0.4重量%(1重量部) エパン410(前出)…4.0重量%(9重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(6重量部) L’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…0.88重量%(2重量
部) エパン410(前出)…3.52重量%(8重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) M’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…2.2重量%(5重量部) エパン410(前出)…2.2重量%(5重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) N’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…3.52重量%(8重量
部) エパン410(前出)…0.88重量%(2重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) O’.水道水…88.6重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム…4.4重量%(同上) ソルゲンTW60(前出)…4.0重量%(9重量部) エパン410(前出)…0.4重量%(1重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…2.6重量%(同上) 〈製法〉ノイゲンET115をソルゲンTW60に代え
た外は実施例2の製法と同様にしてK’〜O’の各磁粉
液用液状分散剤226重量部(いずれも比重1.05)
を得た。
【0061】〈性能試験〉ここに得たK’〜O’の各磁
粉液用液状分散剤について、実施例1と同様にして行っ
た濡れ性試験及び消泡持続性試験の各結果を表5に示
す。また、実施例1と同様にして行った分散性試験、探
傷試験及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例1
のA〜Eの各磁粉液用液状分散剤と同等であった。
【0062】
【表6】
【0063】実施例7 〈処方〉 P.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(90重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量
部) ニューコール864(商品名:日本乳化剤株式会社
製)…0.9重量%(1重量部) プルロニックL−44(商品名:旭電化工業株式会社
製)…8.2重量%(9重量部) Q.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール864(前出)…1.82重量%(2重量
部) プルロニックL−44(前出)…7.28重量%(8重
量部) R.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール864(前出)…4.55重量%(5重量
部) プルロニックL−44(前出)…4.55重量%(5重
量部) S.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール864(前出)…7.28重量%(8重量
部) プルロニックL−44(前出)…1.82重量%(2重
量部) T.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール864(前出)…8.2重量%(9重量
部) プルロニックL−44(前出)…0.9重量%(1重量
部) 〈製法〉トリポリリン酸ナトリウム粉末とモリブデン酸
ナトリウム粉末とを混合し、この混合物にニューコール
864及びプルロニックL−44を加え、よく混合・攪
拌して、P〜Tの各磁粉液用粉末状分散剤110重量部
(いずれも見掛比重0.56)を得た。
【0064】〈性能試験〉ここに得たP〜Tの各磁粉液
用粉末状分散剤2gを、それぞれ水1l に加えて各水溶
液を調製した外は、実施例1と同様にして濡れ性試験を
行った。その結果を表6に示す。ここに得たP〜Tの各
磁粉液用粉末状分散剤120gを、それぞれ水60l に
加えて各水溶液を調製した外は、実施例1と同様にして
消泡持続性試験とスカム発生性試験とを行った。その結
果を表6に示す。ここに得たP〜Tの各磁粉液用粉末状
分散剤2gを、それぞれ水1l に加えて溶解させた各水
溶液を用いて磁粉液を調製した外は、実施例1と同様に
して分散性試験及び探傷試験を行った結果、実施例1の
A〜Eの各磁粉液用液状分散剤と同等の性能を有してい
ることを確認した。ここに得たP〜Tの各磁粉液用粉末
状分散剤100gとスーパーマグナ蛍光磁粉LY−47
00 50gとを混合して循環中の水に投入した外は、
実施例1と同様にして再分散性試験を行った結果、実施
例1のA〜Eの各磁粉液用液状分散剤と同等の性能を有
していることを確認した。
【0065】
【表7】
【0066】比較例5 〈処方〉 トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%(90
重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量
部) ニューコール864(前出)…9.1重量%(10重量
部) 〈製法〉トリポリリン酸ナトリウム粉末とモリブデン酸
ナトリウム粉末とを混合し、この混合物にニューコール
864を加え、よく混合・攪拌して、粉末状分散剤11
0重量部(見掛比重0.56)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「濡れ
る」、「表面張力:29dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:0.25hr」と「発生なし」であった。また、実施
例7と同様にして行った分散性試験、探傷試験及び再分
散性試験の結果は、いずれも、実施例7のP〜Tの各磁
粉液用粉末状分散剤と同等であった。
【0067】比較例6 〈処方〉 トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%(90
重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量
部) プルロニックL−44(前出)…9.1重量%(10重
量部) 〈製法〉トリポリリン酸ナトリウム粉末とモリブデン酸
ナトリウム粉末とを混合し、この混合物にプルロニック
L−44を加え、よく混合・攪拌して、粉末状分散剤1
10重量部(見掛比重0.56)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「はじ
く」、「表面張力:39dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:24hr」と「発生なし」であった。また、実施例7
と同様にして行った分散性試験を行った結果、磁粉液調
製時に磁粉が凝集して液面に浮遊してしまい磁粉液用分
散剤としては使用できないことを確認した。
【0068】実施例8 〈処方〉 P’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(90重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量
部) ニューコール864(前出)…0.9重量%(1重量
部) プルロニックL−44(前出)…7.8重量%(9重量
部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) Q’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール864(前出)…1.74重量%(2重量
部) プルロニックL−44(前出)…6.96重量%(8重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) R’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール864(前出)…4.35重量%(5重量
部) プルロニックL−44(前出)…4.35重量%(5重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) S’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール864(前出)…6.96重量%(8重量
部) プルロニックL−44(前出)…1.74重量%(2重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) T’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール864(前出)…7.8重量%(9重量
部) プルロニックL−44(前出)…0.9重量%(1重量
部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉トリポリリン酸ナトリウム粉末とモリブデン酸
ナトリウム粉末とを混合し、この混合物にニューコール
864、プルロニックL−44及び自己乳化型シリコン
消泡剤XS64−A9512を加え、よく混合・攪拌し
て、P’〜T’の各磁粉液用粉末状分散剤116重量部
(いずれも見掛比重0.60)を得た。
【0069】〈性能試験〉ここに得たP’〜T’の各磁
粉液用粉末状分散剤について、実施例7と同様にして行
った濡れ性試験及び消泡持続性試験とスカム発生性試験
の各結果を表8に示す。また、実施例7と同様にして行
った分散性試験、探傷試験及び再分散性試験の結果は、
いずれも、実施例1のA〜Eの各磁粉液用液状分散剤と
同等であった。
【0070】
【表8】
【0071】比較例7 〈処方〉 トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%(90
重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量
部) ニューコール864(前出)…8.7重量%(10重量
部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉トリポリリン酸ナトリウム粉末とモリブデン酸
ナトリウム粉末とを混合し、この混合物にニューコール
864及び自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A95
12を加え、よく混合・攪拌して、粉末状分散剤116
重量部(見掛比重0.60)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「濡れ
る」、「表面張力:29dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:0.5hr」と「液面にごく少量浮遊」であった。ま
た、実施例7と同様にして行った分散性試験、探傷試験
及び再分散性試験の結果は、いずれも、実施例7のP’
〜T’の各磁粉液用粉末状分散剤と同等であった。
【0072】比較例8 〈処方〉 トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%(90
重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量
部) プルロニックL−44(前出)…8.7重量%(10重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉トリポリリン酸ナトリウム粉末とモリブデン酸
ナトリウム粉末とを混合し、この混合物にプルロニック
L−44及び自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9
512を加え、よく混合・攪拌して、粉末状分散剤11
6重量部(見掛比重0.60)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「はじ
く」、「表面張力:39dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:48hr」と「液面にごく少量浮遊」であった。ま
た、実施例7と同様にして行った分散性試験を行った結
果、磁粉液調製時に磁粉が凝集して液面に浮遊してしま
い磁粉液用分散剤としては使用できないことを確認し
た。
【0073】実施例9 〈処方〉 U.ブドウ糖粉末…81.8重量%(90重量部) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量部) サンモールN−60S(商品名:日華化学工業株式会社
製)…0.9重量%(1重量部) ニューポールPE−64(商品名:三洋化成工業株式会
社 製)…8.2重量%(9重量部) V.ブドウ糖粉末…81.8重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…1.82重量%(2重
量部) ニューポールPE−64(前出)…7.28重量%(8
重量部) W.ブドウ糖粉末…81.8重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…4.55重量%(5重
量部) ニューポールPE−64(前出)…4.55重量%(5
重量部) X.ブドウ糖粉末…81.8重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…7.28重量%(8重
量部) ニューポールPE−64(前出)…1.82重量%(2
重量部) Y.ブドウ糖粉末…81.8重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…8.2重量%(9重量
部) ニューポールPE−64(前出)…0.9重量%(1重
量部) 〈製法〉ブドウ糖粉末と亜硝酸ナトリウム粉末とを混合
し、この混合物にサンモールN−60S及びニューポー
ルPE−64を加え、よく混合・攪拌して、U〜Yの各
磁粉液用分散剤110重量部(いずれも見掛比重0.7
5)を得た。
【0074】〈性能試験〉ここに得たU〜Yの各磁粉液
用粉末状分散剤について、実施例7と同様にして行った
濡れ性試験及び消泡持続性試験とスカム発生性試験の各
結果を表9に示す。また、実施例7と同様にして行った
分散性試験、探傷試験及び再分散性試験の結果は、いず
れも、実施例1のA〜Eの各磁粉液用液状分散剤と同等
であった。
【0075】
【表9】
【0076】比較例9 〈処方〉 ブドウ糖粉末…81.8重量%(90重量部) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量部) サンモールN−60S(前出)…9.1重量%(10重
量部) 〈製法〉ブドウ糖粉末と亜硝酸ナトリウム粉末とを混合
し、この混合物にサンモールN−60Sを加え、よく混
合・攪拌して、粉末状分散剤110重量部(見掛比重
0.75)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「濡れ
る」、「表面張力:27dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:0.5hr」と「発生なし」であった。また、実施例
7と同様にして行った分散性試験、探傷試験及び再分散
性試験の結果は、いずれも、実施例9のU〜Yの各磁粉
液用粉末状分散剤と同等であった。
【0077】比較例10 〈処方〉 ブドウ糖粉末…81.8重量%(90重量部) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量部) ニューポールPE−64(前出)…9.1重量%(10
重量部) 〈製法〉ブドウ糖粉末と亜硝酸ナトリウム粉末とを混合
し、この混合物にニューポールPE−64を加え、よく
混合・攪拌して、粉末状分散剤110重量部(見掛比重
0.75)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「はじ
く」、「表面張力:39dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:24hr」と「発生なし」であった。また、実施例7
と同様にして行った分散性試験を行った結果、磁粉液調
製時に磁粉が凝集して液面に浮遊してしまい磁粉液用分
散剤としては使用できないことを確認した。
【0078】実施例10 〈処方〉 U’.ブドウ糖粉末…77.5重量%(90重量部) 亜硝酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量部) サンモールN−60S(前出)…0.9重量%(1重量
部) ニューポールPE−64(前出)…7.8重量%(9重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) V’.ブドウ糖粉末…77.5重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…1.74重量%(2重
量部) ニューポールPE−64(前出)…6.96重量%(8
重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) W’.ブドウ糖粉末…81.8重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…4.35重量%(5重
量部) ニューポールPE−64(前出)…4.35重量%(5
重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) X’.ブドウ糖粉末…77.5重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…6.96重量%(8重
量部) ニューポールPE−64(前出)…1.74重量%(2
重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) Y’.ブドウ糖粉末…77.5重量%(同上) 亜硝酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) サンモールN−60S(前出)…7.8重量%(9重量
部) ニューポールPE−64(前出)…0.9重量%(1重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉ブドウ糖粉末と亜硝酸ナトリウム粉末とを混合
し、この混合物にサンモールN−60S、ニューポール
PE−64及び自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A
9512を加え、よく混合・攪拌して、U’〜Y’の各
磁粉液用分散剤116重量部(いずれも見掛比重0.7
8)を得た。
【0079】〈性能試験〉ここに得たU’〜Y’の各磁
粉液用粉末状分散剤について、実施例7と同様にして行
った濡れ性試験及び消泡持続性試験とスカム発生性試験
の各結果を表10に示す。また、実施例7と同様にして
行った分散性試験、探傷試験及び再分散性試験の結果
は、いずれも、実施例1のA〜Eの各磁粉液用液状分散
剤と同等であった。
【0080】
【表10】
【0081】比較例11 〈処方〉 ブドウ糖粉末…77.5重量%(90重量部) 亜硝酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量部) サンモールN−60S(前出)…8.7重量%(10重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉ブドウ糖粉末と亜硝酸ナトリウム粉末とを混合
し、この混合物にサンモールN−60S及び自己乳化型
シリコン消泡剤XS64−A9512を加え、よく混合
・攪拌して、粉末状分散剤116重量部(見掛比重0.
78)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「濡れ
る」、「表面張力:28dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:0.5hr」と「液面にごく少量浮遊」であった。ま
た、実施例7と同様にして行った分散性試験を行った分
散性試験、探傷試験及び再分散性試験の結果は、いずれ
も、実施例10のU’〜Y’の各磁粉液用粉末状分散剤
と同等であった。
【0082】比較例12 〈処方〉 ブドウ糖粉末…77.5重量%(90重量部) 亜硝酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量部) ニューポールPE−64(前出)…8.7重量%(10
重量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉ブドウ糖粉末と亜硝酸ナトリウム粉末とを混合
し、この混合物にニューポールPE−64及び自己乳化
型シリコン消泡剤XS64−A9512を加え、よく混
合・攪拌して、粉末状分散剤116重量部(見掛比重
0.78)を得た。 〈性能試験〉実施例7と同様にして濡れ性試験及び消泡
持続性試験とスカム発生性試験を行った結果は、「はじ
く」、「表面張力:39dyne/cm2 」及び「消泡持続時
間:48hr」と「液面にごく少量浮遊」であった。ま
た、実施例7と同様にして行った分散性試験を行った結
果、磁粉液調製時に磁粉が凝集して液面に浮遊してしま
い磁粉液用分散剤としては使用できないことを確認し
た。
【0083】実施例11 〈処方〉 a.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(90重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(10重量
部) ニューコール150(商品名:日本乳化剤株式会社
製)…0.9重量%(1重量部) プルロニックL−44(前出)…8.2重量%(9重量
部) b.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール150(前出)…1.82重量%(2重量
部) プルロニックL−44(前出)…7.28重量%(8重
量部) c.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール150(前出)…4.55重量%(5重量
部) プルロニックL−44(前出)…4.55重量%(5重
量部) d.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール150(前出)…7.28重量%(8重量
部) プルロニックL−44(前出)…1.82重量%(2重
量部) e.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール150(前出)…8.2重量%(9重量
部) プルロニックL−44(前出)…0.9重量%(1重量
部) 〈製法〉ニューコール864をニューコール150に代
えた外は、実施例7の製法と同様にしてa〜eの各磁粉
液用分散剤110重量部(いずれも見掛比重0.57)
を得た。
【0084】〈性能試験〉ここに得たa〜eの各磁粉液
用粉末状分散剤について、実施例7と同様にして行った
濡れ性試験及び消泡持続性試験とスカム発生性試験の各
結果を表11に示す。また、実施例7と同様にして行っ
た分散性試験、探傷試験及び再分散性試験の結果は、い
ずれも、実施例1のA〜Eの各磁粉液用液状分散剤と同
等であった。
【0085】
【表11】
【0086】実施例12 〈処方〉 a’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(90重量部) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(10重量
部) ニューコール150(前出)…0.9重量%(1重量
部) プルロニックL−44(前出)…7.8重量%(9重量
部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) b’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール150(前出)…1.74重量%(2重量
部) プルロニックL−44(前出)…6.96重量%(8重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) c’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…81.8重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…9.1重量%(同上) ニューコール150(前出)…4.35重量%(5重量
部) プルロニックL−44(前出)…4.35重量%(5重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) d’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール150(前出)…6.96重量%(8重量
部) プルロニックL−44(前出)…1.74重量%(2重
量部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) e’.トリポリリン酸ナトリウム粉末…77.5重量%
(同上) モリブデン酸ナトリウム粉末…8.6重量%(同上) ニューコール150(前出)…7.8重量%(9重量
部) プルロニックL−44(前出)…0.9重量%(1重量
部) 自己乳化型シリコン消泡剤XS64−A9512(前
出)…5.2重量%(6重量部) 〈製法〉ニューコール864をニューコール150に代
えた外は、実施例8の製法と同様にしてa’〜e’の各
磁粉液用分散剤116重量部(いずれも見掛比重0.5
9)を得た。
【0087】〈性能試験〉ここに得たa’〜e’の各磁
粉液用粉末状分散剤について、実施例7と同様にして行
った濡れ性試験及び消泡持続性試験とスカム発生性試験
の各結果を表12に示す。また、実施例7と同様にして
行った分散性試験、探傷試験及び再分散性試験の結果
は、いずれも、実施例1のA〜Eの各磁粉液用液状分散
剤と同等であった。
【0088】
【表12】
【0089】
【発明の効果】本発明によれば、湿式磁粉探傷試験方法
が実施される現場の要求に応じて、消泡持続性が長く
(調製した磁粉液の泡立ち抑制時間が長く)て実用でき
る磁粉液を調製できる磁粉液用分散剤、或いは、消泡持
続性は比較的短い(調製した磁粉液の泡立ち抑制時間は
比較的短い)が濡れ性の優れている磁粉液を調製できる
磁粉液用分散剤が提供できる。なお、前者は角ビレット
等の鋼材を被検査物とする現場に適しており、後者はナ
ックル等の完成乃至半完成品を被検査物とする現場に適
している。
【0090】また、本発明によれば、消泡持続性が極め
て長く(調製した磁粉液の泡立ち抑制時間が極めて長
く)て実用でき、しかも、使用中にスカムの発生が可及
的に少ない磁粉液を調製できる磁粉液用分散剤が提供で
きる。
【0091】さらに、本発明IIによれば、従来の磁粉液
用分散剤(液状物)の体積・重量と比較して、約1/1
0の体積・重量に低減されており、且つ、従来の磁粉液
用分散剤と同等の性能をもつ磁粉液用粉末状分散剤が提
供できる。
【0092】従って、本発明は鉄鋼業界や自動車業界に
大きく貢献するものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における消泡持続性試験とスカム発生性
試験に使用した試験装置の一部縦断面説明図。
【図2】本発明における再分散性試験に使用した試験装
置の一部縦断面説明図。
【符号の説明】
1 タンク 2 ポンプ 3 パイプ 4 シャワー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岡 一彦 神奈川県横須賀市舟倉町641 マークテ ック株式会社久里浜工場内 (72)発明者 阿由葉 一彦 神奈川県横須賀市舟倉町641 マークテ ック株式会社久里浜工場内 (56)参考文献 特開 昭58−39937(JP,A) 特開 昭55−30618(JP,A) 特公 昭54−10515(JP,B2) 特公 昭61−44257(JP,B2) 特公 平2−59426(JP,B2) 特公 平3−42427(JP,B2) 特公 昭57−30224(JP,B2) 特公 昭56−49311(JP,B2) 特公 昭53−41994(JP,B2) 特公 平4−26057(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/72 - 27/90

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水70〜98重量%にHLB8〜14の
    ノニオン系界面活性剤2〜30重量%を溶解又は分散さ
    せてなる湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分
    散剤において、前記ノニオン系界面活性剤として、ポリ
    オキシエチレンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性
    剤,ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル型ノニ
    オン系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキルエステ
    ル型ノニオン系界面活性剤,ポリオキシエチレンアルキ
    ルアミン型ノニオン系界面活性剤及びポリオキシエチレ
    ンソルビタン脂肪酸エステル型ノニオン系界面活性剤か
    ら選ばれる1又は2以上のノニオン系界面活性剤とポリ
    オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル
    型ノニオン系界面活性剤とを、1:9〜9:1の範囲内
    において選定される配合比をもって併用し両者の配合
    比に応じた消泡持続性を付与せしめたことを特徴とする
    湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤。
  2. 【請求項2】 水に溶解する粒子からなる粉末70〜9
    8重量%にHLB8〜14のノニオン系界面活性剤2〜
    30重量%を吸収又は吸着させてなる湿式磁粉探傷試験
    方法に用いられる磁粉液用分散剤において、前記ノニオ
    ン系界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエ
    ーテル型ノニオン系界面活性剤,ポリオキシエチレンア
    ルキルアリルエーテル型ノニオン系界面活性剤,ポリオ
    キシエチレンアルキルエステル型ノニオン系界面活性
    剤,ポリオキシエチレンアルキルアミン型ノニオン系界
    面活性剤及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
    テル型ノニオン系界面活性剤から選ばれる1又は2以上
    のノニオン系界面活性剤とポリオキシエチレンポリオキ
    シプロピレンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤
    とを、1:9〜9:1の範囲内において選定される配合
    比をもって併用し両者の配合比に応じた消泡持続性を
    付与せしめたことを特徴とする湿式磁粉探傷試験方法に
    用いられる磁粉液用分散剤。
  3. 【請求項3】 ポリオキシアルキレン変性シリコーンか
    らなる自己乳化型シリコーン消泡剤0.1〜10重量%
    を添加した請求項1又は2記載の湿式磁粉探傷試験方法
    に用いられる磁粉液用分散剤。
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