JP2827152B2 - 塵埃抑制方法 - Google Patents
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- C04B40/00—Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
- C04B40/0028—Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
- C04B40/0039—Premixtures of ingredients
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05G—MIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
- C05G3/00—Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
- C05G3/20—Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity for preventing the fertilisers being reduced to powder; Anti-dusting additives
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05G—MIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
- C05G3/00—Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
- C05G3/80—Soil conditioners
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- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
- C09K3/00—Materials not provided for elsewhere
- C09K3/22—Materials not provided for elsewhere for dust-laying or dust-absorbing
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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- C04B2103/0068—Ingredients with a function or property not provided for elsewhere in C04B2103/00
- C04B2103/0075—Anti-dusting agents
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は防塵効果の高いポリテト
ラフルオロエチレン（以下ＰＴＦＥという）を使用し粉
末状物質の塵埃を抑制する方法に関する。
ラフルオロエチレン（以下ＰＴＦＥという）を使用し粉
末状物質の塵埃を抑制する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＰＴＦＥを粉末状物質と混合し、該混合
物に約２０〜２００℃の温度で圧縮−せん断作用を施す
ことによりＰＴＦＥをフィブリル化して粉末状物質の塵
埃発生を抑制する方法は特公昭５２−３２８７７号によ
って知られている。ここに開示されているＰＴＦＥは、
組成としてはテトラフルオロエチレンのホモポリマーで
形態としてはファインパウダー又はエマルジョンである
テフロン（登録商標）６又はテフロン（登録商標）３
０、並びに組成としてはテトラフルオロエチレンの変成
ポリマーで形態としては同じくファインンパウダー又は
エマルジョンであるテフロン（登録商標）６Ｃ又はテフ
ロン（登録商標）６４などである。その後、塵埃抑制用
の銘柄として商品名「テフロン（登録商標）Ｋ−１０」
（粉末ＰＴＦＥ）、及び「テフロン（登録商標）Ｋ−２
０」（ＰＴＦＥエマルジョン）が開発され市販されてい
る。
物に約２０〜２００℃の温度で圧縮−せん断作用を施す
ことによりＰＴＦＥをフィブリル化して粉末状物質の塵
埃発生を抑制する方法は特公昭５２−３２８７７号によ
って知られている。ここに開示されているＰＴＦＥは、
組成としてはテトラフルオロエチレンのホモポリマーで
形態としてはファインパウダー又はエマルジョンである
テフロン（登録商標）６又はテフロン（登録商標）３
０、並びに組成としてはテトラフルオロエチレンの変成
ポリマーで形態としては同じくファインンパウダー又は
エマルジョンであるテフロン（登録商標）６Ｃ又はテフ
ロン（登録商標）６４などである。その後、塵埃抑制用
の銘柄として商品名「テフロン（登録商標）Ｋ−１０」
（粉末ＰＴＦＥ）、及び「テフロン（登録商標）Ｋ−２
０」（ＰＴＦＥエマルジョン）が開発され市販されてい
る。
【０００３】しかしながら、これらのＰＴＦＥはフィブ
リル化が不十分であったり、またフィブリルの強度が不
十分であったりして塵埃抑制効果にバラツキが多く、粉
末状物質へのＰＴＦＥの添加量が一定せず、特にエマル
ジョン防塵処理剤はエマルジョンそれ自身が不安定でエ
マルジョンの移送、計量、稀釈における機械的作用によ
り、しばしばエマルジョン破壊が起こりＰＴＦＥコロイ
ド粒子が凝集・析出してパイプ、ポンプ、オリフィスな
どを閉塞するとか、或いは凝集物が沈殿となってエマル
ジョン中のＰＴＦＥ濃度が希薄となり、粉末状物質への
ＰＴＦＥ混合量に誤差が生じてしまうなどの問題があっ
た。また、エマルジョン防塵処理剤が肥料、土質安定
剤、更には石炭灰などの埋立材料に大量に使用され始め
てきたことにより、前述のＰＴＦＥエマルジョンに乳化
安定剤として使用されている界面活性剤がノニオン界面
活性剤であるため、地下水、湖沼、河川などを汚染する
可能性が生じてきた。
リル化が不十分であったり、またフィブリルの強度が不
十分であったりして塵埃抑制効果にバラツキが多く、粉
末状物質へのＰＴＦＥの添加量が一定せず、特にエマル
ジョン防塵処理剤はエマルジョンそれ自身が不安定でエ
マルジョンの移送、計量、稀釈における機械的作用によ
り、しばしばエマルジョン破壊が起こりＰＴＦＥコロイ
ド粒子が凝集・析出してパイプ、ポンプ、オリフィスな
どを閉塞するとか、或いは凝集物が沈殿となってエマル
ジョン中のＰＴＦＥ濃度が希薄となり、粉末状物質への
ＰＴＦＥ混合量に誤差が生じてしまうなどの問題があっ
た。また、エマルジョン防塵処理剤が肥料、土質安定
剤、更には石炭灰などの埋立材料に大量に使用され始め
てきたことにより、前述のＰＴＦＥエマルジョンに乳化
安定剤として使用されている界面活性剤がノニオン界面
活性剤であるため、地下水、湖沼、河川などを汚染する
可能性が生じてきた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エマルジョ
ンの安定性が高く且つ地下水汚染などの可能性が低いテ
トラフルオロエチレンのホモポリマーの水性エマルジョ
ンを使用して、塵埃抑制効果が高い粉末状物質の塵埃抑
制方法を提供することを目的とする。
ンの安定性が高く且つ地下水汚染などの可能性が低いテ
トラフルオロエチレンのホモポリマーの水性エマルジョ
ンを使用して、塵埃抑制効果が高い粉末状物質の塵埃抑
制方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる粉末状物
質の塵埃抑制方法は、ポリテトラフルオロエチレンを粉
末状物質と混合し該混合物に約２０〜２００℃の温度で
圧縮−せん断作用を施すことによりＰＴＦＥをフィブリ
ル化して粉末状物質の塵埃を抑制する方法において、乳
化安定剤として炭化水素系アニオン界面活性剤をＰＴＦ
Ｅに対し１．０重量％以上含有する比重２．２０以下、
平均粒径０．１０〜０．５０μのテトラフルオロエチレ
ンのホモポリマーの水性エマルジョンを使用することを
特徴とする。
質の塵埃抑制方法は、ポリテトラフルオロエチレンを粉
末状物質と混合し該混合物に約２０〜２００℃の温度で
圧縮−せん断作用を施すことによりＰＴＦＥをフィブリ
ル化して粉末状物質の塵埃を抑制する方法において、乳
化安定剤として炭化水素系アニオン界面活性剤をＰＴＦ
Ｅに対し１．０重量％以上含有する比重２．２０以下、
平均粒径０．１０〜０．５０μのテトラフルオロエチレ
ンのホモポリマーの水性エマルジョンを使用することを
特徴とする。
【０００６】ＰＴＦＥにはホモポリマーと呼ばれるテト
ラフルオロエチレンの単独重合体と変成ポリマーと呼ば
れる１％以下のコモノマーを含むテトラフルオロエチレ
ンの共重合体があるが、本発明に用いられるＰＴＦＥは
ホモポリマーである。変性ポリマーのＰＴＦＥ水性エマ
ルジョン防塵処理剤は、本発明の防塵処理剤に比べ防塵
効果が低く、同じ防塵効果を出すためにしばしば５０％
以上多い量の処理剤を使用しなければならないことがあ
る。
ラフルオロエチレンの単独重合体と変成ポリマーと呼ば
れる１％以下のコモノマーを含むテトラフルオロエチレ
ンの共重合体があるが、本発明に用いられるＰＴＦＥは
ホモポリマーである。変性ポリマーのＰＴＦＥ水性エマ
ルジョン防塵処理剤は、本発明の防塵処理剤に比べ防塵
効果が低く、同じ防塵効果を出すためにしばしば５０％
以上多い量の処理剤を使用しなければならないことがあ
る。
【０００７】ＰＴＦＥ粒子の平均粒径は０．１０〜０．
５０μ、好ましくは０．１０〜０．３０μの範囲、比重
は２．２０以下、好ましくは２．１８以下が良い。平均
粒径が０．１０μ未満のコロイド粒子は防塵効果が低
く、一方平均粒径が０．５０μを越えるコロイド粒子の
エマルジョンは安定性が低いという欠点がある。また比
重が２．２０を越えるポリテトラフルオロエチレンも防
塵効果が低いという欠点がある。ＰＴＦＥ粒子の平均粒
径は遠心沈降法により測定することが出来、本発明にお
いては遠心沈降式粒度分布測定装置（島津製作所製ＳＡ
−ＣＰ４Ｌ）により測定した。また比重はコロイド粒子
を凝集して得られる粉末を米国特許第３，１４２，６６
５号記載の方法で測定した。
５０μ、好ましくは０．１０〜０．３０μの範囲、比重
は２．２０以下、好ましくは２．１８以下が良い。平均
粒径が０．１０μ未満のコロイド粒子は防塵効果が低
く、一方平均粒径が０．５０μを越えるコロイド粒子の
エマルジョンは安定性が低いという欠点がある。また比
重が２．２０を越えるポリテトラフルオロエチレンも防
塵効果が低いという欠点がある。ＰＴＦＥ粒子の平均粒
径は遠心沈降法により測定することが出来、本発明にお
いては遠心沈降式粒度分布測定装置（島津製作所製ＳＡ
−ＣＰ４Ｌ）により測定した。また比重はコロイド粒子
を凝集して得られる粉末を米国特許第３，１４２，６６
５号記載の方法で測定した。
【０００８】上記ＰＴＦＥ粒子は米国特許第２，５５
９，７５２号に開示されているような乳化重合法、即ち
テトラフルオロエチレンを水溶性重合開始剤及び乳化剤
としてフルオロアルキル基を疎水基とするアニオン系界
面活性剤を含む水性媒体中に圧入、重合させることによ
り水性エマルジョンの形態で製造されるが、この状態の
ＰＴＦＥ水性エマルジョンは極めてエマルジョンの安定
性が悪く、更に乳化安定剤を加えることが必要になる。
９，７５２号に開示されているような乳化重合法、即ち
テトラフルオロエチレンを水溶性重合開始剤及び乳化剤
としてフルオロアルキル基を疎水基とするアニオン系界
面活性剤を含む水性媒体中に圧入、重合させることによ
り水性エマルジョンの形態で製造されるが、この状態の
ＰＴＦＥ水性エマルジョンは極めてエマルジョンの安定
性が悪く、更に乳化安定剤を加えることが必要になる。
【０００９】本発明に使用される乳化安定剤は炭化水素
系アニオン系界面活性剤であり、この界面活性剤は本質
的に土中成分であるカルシウム、アルミニウム及び鉄分
と水に不溶性又は難溶性の塩を形成するため、界面活性
剤に起因する河川、湖沼及び地下水汚染を回避すること
が出来る。このような炭化水素系アニオン系界面活性剤
としては、高級脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステ
ル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、脂肪族アルコー
ルリン酸エステル塩類、二塩基性脂肪酸エステルスルホ
ン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などがある
が、特にポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
エチレンスルホン酸（ポリオキシエチレンのｎは１〜
６、アルキルの炭素数は８〜１１）、アルキルベンゼン
スルホン酸（アルキルの炭素数は１０〜１２）及び、ジ
アルキルスルホコハク酸エステル（アルキルの炭素数は
８〜１０）などのＮａ，Ｋ，Ｌｉ，及びＮＨ4 塩はＰＴ
ＦＥ水性エマルジョンに高い機械的安定性を与えるた
め、好ましいものとして例示することが出来る。乳化安
定剤の添加量はＰＴＦＥの重量当り１．０重量％以上で
あり、好ましくは１．５〜５重量％の範囲である。１．
０重量％未満の添加量ではＰＴＦＥ水性エマルジョンの
安定効果が低く、また１０重量％以上の添加量では経済
的に不利である。
系アニオン系界面活性剤であり、この界面活性剤は本質
的に土中成分であるカルシウム、アルミニウム及び鉄分
と水に不溶性又は難溶性の塩を形成するため、界面活性
剤に起因する河川、湖沼及び地下水汚染を回避すること
が出来る。このような炭化水素系アニオン系界面活性剤
としては、高級脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸エステ
ル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、脂肪族アルコー
ルリン酸エステル塩類、二塩基性脂肪酸エステルスルホ
ン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などがある
が、特にポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
エチレンスルホン酸（ポリオキシエチレンのｎは１〜
６、アルキルの炭素数は８〜１１）、アルキルベンゼン
スルホン酸（アルキルの炭素数は１０〜１２）及び、ジ
アルキルスルホコハク酸エステル（アルキルの炭素数は
８〜１０）などのＮａ，Ｋ，Ｌｉ，及びＮＨ4 塩はＰＴ
ＦＥ水性エマルジョンに高い機械的安定性を与えるた
め、好ましいものとして例示することが出来る。乳化安
定剤の添加量はＰＴＦＥの重量当り１．０重量％以上で
あり、好ましくは１．５〜５重量％の範囲である。１．
０重量％未満の添加量ではＰＴＦＥ水性エマルジョンの
安定効果が低く、また１０重量％以上の添加量では経済
的に不利である。
【００１０】エマルジョン中のＰＴＦＥ濃度は特に限定
されないが、塵埃発生物質へのＰＴＦＥの分散効果を高
めるためには、その濃度が低いほど好ましい。一方、エ
マルジョンを輸送する際にはその濃度が高いほど輸送コ
ストを節約できるため、通常１０重量％以上、好ましく
は２０〜７０重量％の範囲である。更に高い濃度はエマ
ルジョンの安定性を損ねるため好ましくない。従って、
製品として販売される防塵処理剤中のＰＴＦＥ濃度は２
０〜７０重量％であり、塵埃発生物質へ混合するときは
それを水で希釈して５重量％以下のＰＴＦＥ濃度として
使用するのが一般的である。
されないが、塵埃発生物質へのＰＴＦＥの分散効果を高
めるためには、その濃度が低いほど好ましい。一方、エ
マルジョンを輸送する際にはその濃度が高いほど輸送コ
ストを節約できるため、通常１０重量％以上、好ましく
は２０〜７０重量％の範囲である。更に高い濃度はエマ
ルジョンの安定性を損ねるため好ましくない。従って、
製品として販売される防塵処理剤中のＰＴＦＥ濃度は２
０〜７０重量％であり、塵埃発生物質へ混合するときは
それを水で希釈して５重量％以下のＰＴＦＥ濃度として
使用するのが一般的である。
【００１１】ＰＴＦＥ水性エマルジョンの機械的安定性
は、当該エマルジョンを高速で撹拌することにより、エ
マルジョン中に含まれるコロイド粒子が衝突しあうこと
によって会合し、見掛けの粒径が増加する割合を見て判
断することが出来る。また撹拌によってコロイド粒子の
一部は凝集物となって撹拌機のローター、容器の壁に付
着するか、またはフロックとなってエマルジョンから分
離する。この様な場合には、エマルジョン中に残存する
コロイド粒子の粒径の増減に関わり無く安定性が悪いと
判断することが出来る。
は、当該エマルジョンを高速で撹拌することにより、エ
マルジョン中に含まれるコロイド粒子が衝突しあうこと
によって会合し、見掛けの粒径が増加する割合を見て判
断することが出来る。また撹拌によってコロイド粒子の
一部は凝集物となって撹拌機のローター、容器の壁に付
着するか、またはフロックとなってエマルジョンから分
離する。この様な場合には、エマルジョン中に残存する
コロイド粒子の粒径の増減に関わり無く安定性が悪いと
判断することが出来る。
【００１２】本発明においては以下に測定法を示す粒径
増加率を以て機械的安定性の尺度とした。平均粒径（Ｓ
1 ）のエマルジョン２００ｍｌを内径６０ｍｍのビーカ
ーに取り、撹拌機（ＪＡＮＫＥ ＆ ＫＵＮＫＥＬ Ｇ
ＭＢＨ ＆ Ｃｏ．ＫＧ製，ＵＲＴＲＡ−ＴＵＲＲＡ
Ｘ）のゼネレーター付シャフトをビーカーの底面から１
５ｍｍの高さ、またビーカーの中心より５ｍｍずらして
セットし、ローターの回転速度２０，５００ｒｐｍで５
分間撹拌し、次いで撹拌後のエマルジョンの平均粒径
（Ｓ2 ）を測定し下式によって粒径増加率を計算した。 粒径増加率（％）＝（Ｓ2 −Ｓ1 ）／Ｓ1 ×１００ 機械的安定性は、粒径増加率が ０％以上〜 ５％未満
では 良 粒径増加率が ５％以上〜１０％未満では 普通 粒径増加率が１０％以上では 悪 と判定される。また上記撹拌により多量の凝集物が発生
した場合も悪と判断される。
増加率を以て機械的安定性の尺度とした。平均粒径（Ｓ
1 ）のエマルジョン２００ｍｌを内径６０ｍｍのビーカ
ーに取り、撹拌機（ＪＡＮＫＥ ＆ ＫＵＮＫＥＬ Ｇ
ＭＢＨ ＆ Ｃｏ．ＫＧ製，ＵＲＴＲＡ−ＴＵＲＲＡ
Ｘ）のゼネレーター付シャフトをビーカーの底面から１
５ｍｍの高さ、またビーカーの中心より５ｍｍずらして
セットし、ローターの回転速度２０，５００ｒｐｍで５
分間撹拌し、次いで撹拌後のエマルジョンの平均粒径
（Ｓ2 ）を測定し下式によって粒径増加率を計算した。 粒径増加率（％）＝（Ｓ2 −Ｓ1 ）／Ｓ1 ×１００ 機械的安定性は、粒径増加率が ０％以上〜 ５％未満
では 良 粒径増加率が ５％以上〜１０％未満では 普通 粒径増加率が１０％以上では 悪 と判定される。また上記撹拌により多量の凝集物が発生
した場合も悪と判断される。
【００１３】塵埃抑制率の測定方法は、高さ３４ｃｍ×
幅２３ｃｍ×長さ１．８ｍの箱型風洞の基端より通風機
により０．２５ｍ／ｓｅｃの風を送り、風洞出口で上部
より出口の口径２ｃｍの漏斗を通して一定量（３〜１０
ｇ／ｓｅｃ）の防塵された消石灰を落下させ、落下口の
下に置いてある縦３４ｃｍ×横３４ｃｍのトレイ中に落
下したものを塵埃抑制量とし、下記の式により塵埃抑制
率を測定した。 塵埃抑制率（％）＝塵埃抑制量／全試料重量×１００
幅２３ｃｍ×長さ１．８ｍの箱型風洞の基端より通風機
により０．２５ｍ／ｓｅｃの風を送り、風洞出口で上部
より出口の口径２ｃｍの漏斗を通して一定量（３〜１０
ｇ／ｓｅｃ）の防塵された消石灰を落下させ、落下口の
下に置いてある縦３４ｃｍ×横３４ｃｍのトレイ中に落
下したものを塵埃抑制量とし、下記の式により塵埃抑制
率を測定した。 塵埃抑制率（％）＝塵埃抑制量／全試料重量×１００
【００１４】
【試験例１】表１及び表２に示す組成を有するＰＴＦＥ
水性エマルジョン試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ
それぞれ１８ｍｌを８００ｍｌの水と混合し、粒径５ｍ
ｍ以下の生石灰２０ｋｇに噴霧し、容量約５０１（５０
リッター）のモルタルミキサー中で２分間撹拌しＰＴＦ
Ｅと生石灰の混合物に圧縮−せん断力を与えた。この
際、生石灰と水との反応によりミキサー内の温度は上昇
し、多くの水は水蒸気となって放散された。この生石灰
と水との反応により生成した消石灰を少量含む防塵され
た生石灰を得た。それぞれの試料の塵埃抑制率を測定し
た結果を表１及び表２に示す。本発明で規定する要件を
備えた水性エマルジョン試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを用いた各
実施例は、ＰＴＦＥ粒子の比重が２．２０を越える水性
エマルジョン試料Ｆ、ＰＴＦＥが変性ポリマーである水
性エマルジョン試料Ｇを用いた比較例に比べて塵埃抑制
率が高い。またＰＴＦＥに対する乳化安定剤としての炭
化水素系アニオン界面活性剤の添加量が０．５重量％で
ある水性エマルジョン試料Ｅは水との混合において凝集
し、噴霧不能となった。乳化安定剤としてノニオン界面
活性剤を加えた水性エマルジョン試料Ｈは機械的安定性
が悪く、塵埃抑制率も比較的低い。
水性エマルジョン試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ
それぞれ１８ｍｌを８００ｍｌの水と混合し、粒径５ｍ
ｍ以下の生石灰２０ｋｇに噴霧し、容量約５０１（５０
リッター）のモルタルミキサー中で２分間撹拌しＰＴＦ
Ｅと生石灰の混合物に圧縮−せん断力を与えた。この
際、生石灰と水との反応によりミキサー内の温度は上昇
し、多くの水は水蒸気となって放散された。この生石灰
と水との反応により生成した消石灰を少量含む防塵され
た生石灰を得た。それぞれの試料の塵埃抑制率を測定し
た結果を表１及び表２に示す。本発明で規定する要件を
備えた水性エマルジョン試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄを用いた各
実施例は、ＰＴＦＥ粒子の比重が２．２０を越える水性
エマルジョン試料Ｆ、ＰＴＦＥが変性ポリマーである水
性エマルジョン試料Ｇを用いた比較例に比べて塵埃抑制
率が高い。またＰＴＦＥに対する乳化安定剤としての炭
化水素系アニオン界面活性剤の添加量が０．５重量％で
ある水性エマルジョン試料Ｅは水との混合において凝集
し、噴霧不能となった。乳化安定剤としてノニオン界面
活性剤を加えた水性エマルジョン試料Ｈは機械的安定性
が悪く、塵埃抑制率も比較的低い。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】
【試験例２】セメントクリンカーに適量の石膏を加え、
仕上げミルで微粉砕してポルトランドセメントを得た。
製品の粒度は８８μ標準網ふるい残分１．１％、ブレー
ン装置による比表面積３３００ｃｍ2 ／ｇ程度であり、
製品温度は１００〜１２０℃であった。仕上げミルを出
た１００〜１２０℃のポルトランドセメントを容積式連
続供給機で５Ｔ／Ｈの割合で２軸反転式バドルミキサー
（回転数１５ｒｐｍ）に供給した。同時に表１及び表２
に示した試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，ＨのＰＴＦＥ３０重量％
の水性エマルジョンを定量ポンプで１６．７ｋｇ／Ｈ
（ＰＴＦＥ固形分５ｋｇ／Ｈ）の割合で供給し分散混合
したところ、ＰＴＦＥが直ちにフィブリル化しポルトラ
ンドセメントに均一に分散された粉体組成物を連続して
得ることができた。このプラント試験の期間中、試料
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄは何れも連続して２００時間以上の運転
ができたが、乳化安定剤としてノニオン界面活性剤を添
加した試料Ｈの試験は１５時間から２０時間の運転で定
量ポンプがＰＴＦＥの凝集物により閉塞したため、運転
を止めて凝集物の除去を行わなければならなかった。
仕上げミルで微粉砕してポルトランドセメントを得た。
製品の粒度は８８μ標準網ふるい残分１．１％、ブレー
ン装置による比表面積３３００ｃｍ2 ／ｇ程度であり、
製品温度は１００〜１２０℃であった。仕上げミルを出
た１００〜１２０℃のポルトランドセメントを容積式連
続供給機で５Ｔ／Ｈの割合で２軸反転式バドルミキサー
（回転数１５ｒｐｍ）に供給した。同時に表１及び表２
に示した試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，ＨのＰＴＦＥ３０重量％
の水性エマルジョンを定量ポンプで１６．７ｋｇ／Ｈ
（ＰＴＦＥ固形分５ｋｇ／Ｈ）の割合で供給し分散混合
したところ、ＰＴＦＥが直ちにフィブリル化しポルトラ
ンドセメントに均一に分散された粉体組成物を連続して
得ることができた。このプラント試験の期間中、試料
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄは何れも連続して２００時間以上の運転
ができたが、乳化安定剤としてノニオン界面活性剤を添
加した試料Ｈの試験は１５時間から２０時間の運転で定
量ポンプがＰＴＦＥの凝集物により閉塞したため、運転
を止めて凝集物の除去を行わなければならなかった。
【００１８】
【試験例３】試験例１で使用した試料Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｈで防塵された生石灰１００ｇに水を１ｌ（１リッタ
ー）加え（当初発熱する）ライムミルクを作りスターラ
ーで良く撹拌した後２昼夜放置した。その上澄み液を取
り乳化安定剤を液体クロマトグラフで検出したところ試
料Ｈにのみ０．２％程度の乳化安定剤が検出された。
Ｈで防塵された生石灰１００ｇに水を１ｌ（１リッタ
ー）加え（当初発熱する）ライムミルクを作りスターラ
ーで良く撹拌した後２昼夜放置した。その上澄み液を取
り乳化安定剤を液体クロマトグラフで検出したところ試
料Ｈにのみ０．２％程度の乳化安定剤が検出された。
【００１９】
【発明の効果】本発明の塵埃抑制方法は、粉末状物質の
塵埃抑制効果が高く、且つ地下水汚染などの可能性が低
い。
塵埃抑制効果が高く、且つ地下水汚染などの可能性が低
い。
フロントページの続き (72)発明者 下田 哲也 東京都八王子市初沢町1397−３ (72)発明者 後町 和宏 茨城県北相馬郡藤代町光風台１−４−６ (72)発明者 小倉 正恒 千葉県市川市新井１−16−11 (72)発明者 千葉 静男 静岡県清水市石川新町10−５ (56)参考文献 特開 昭64−81882（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−260675（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−55176（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−88695（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C09K 3/22
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリテトラフルオロエチレンを粉末状物
質と混合し該混合物に約２０〜２００℃の温度で圧縮−
せん断作用を施すことによりポリテトラフルオロエチレ
ンをフィブリル化して粉末状物質の塵埃を抑制する方法
において、乳化安定剤として炭化水素系アニオン界面活
性剤をポリテトラフルオロエチレンに対し１．０重量％
以上含有する比重２．２０以下、平均粒径０．１０〜
０．５０μのテトラフルオロエチレンのホモポリマーの
水性エマルジョンを使用することを特徴とする粉末状物
質の塵埃抑制方法。
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