JP3230008B2 - 化粧料組成物 - Google Patents
化粧料組成物Info
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Description
た化粧料に関するものであり、特にファンデーション、
チークカラー、口紅、アイシャドー等のプレス状又はペ
ースト状化粧料として好適な組成物を提供するものであ
る。
ばアイシャドー等においては各種化粧料用粉体を混合し
て、またファンデーション等においては化粧料粉体混合
物に油脂類を添加して構成されており、さらにこれらに
香料と顔料が添加されて使用されている。
性質によっては、化粧料の皮膚への付着が十分でなく、
化粧料の被覆、延展性に支障をきたす場合がある。この
ような場合、被覆力を上昇させる方法として化粧品原料
粉体の配合比を調整して皮膚に付着性のあるものの添加
量を増加する方法が取られているが、プレス成型時の成
型性等、他の面で支障を来すようになる欠点がある。
含有量を多くする方法が取られているが、酸化チタンの
含有量を多くすると透明感がなくなり最近のナチュラル
メイク指向を満足させるものでは無くなる。また前述の
ように成型時の成型性にも支障が出てくる。また透明感
を出すためにセリサイトやマイカの添加量を多くすると
付着性が悪くなる欠点が出てくる。延展性をよくするた
めにはタルクの配合を増やす方法が取られているが、タ
ルクの量が増えるとやはり透明感がなくなり、かつ油脂
類と配合する場合は必ずしも延展性が良くなるとは限ら
ない。
として配合する方法が通例採られている。しかしステア
リン酸アルミニウムを配合した場合、成型品の強度は向
上するものの、その反面得られた化粧料の1回当りのと
れ量が少なくなったり、延展性の悪化や使用に際しての
違和感(ざらつき)などがステアリン酸アルミニウムの
添加量が増加するに従って顕在化するため、化粧料とし
ての配合量には自ら限界があり、その機能が充分に発揮
されていない。
油脂や水溶性基剤を組合せて被覆力の効果を高める試み
もなされたが、使用時にガサツキ感やベタツキ感が生じ
てくる欠点があった。また、上記欠点を解決する方法と
して平均分子量が5,000〜100,000のポリテ
トラフルオロエチレン(以下PTFEと言う)微粉末を
化粧料粉体に混合した組成物(特開昭60−12621
0号)も提案されているが、この組成物は化粧料粉末に
対し添加物であるPTFEを多く必要とするため、化粧
料とした場合化粧料原料の持つ特性を十分に発揮できな
くなる難点がある。
を解消し、粉体の二次凝集が少なく、且つ被覆力、延展
性に優れた化粧料組成物を提供することを目的とする。
は、化粧料粉体に平均分子量1,000,000以上の
高分子量のポリテトラフルオロエチレンをサブミクロン
以下の径の細い繊維状フィブリルにしたものを0.05
〜0.5重量%添加したものである。
は、化粧料粉体に0.05〜0.5重量%程度とする。
化PTFEは米国特許3,142,665に記載される
方法によって測定される数平均分子量が1,000,0
00以上のPTFEを特定の温度、圧縮・せん断力等を
加え微細な繊維状としたもので、市販されている種々の
形態の高分子量PTFEが本発明のフィブリル化PTF
E原料として使用し得る。例として、三井・ディュポン
フロロケミカル社より販売されているテフロン(登録商
標)K−10−J及びK−20−Jが挙げられる。テフ
ロンK−10−Jは平均粒径約500ミクロンを有する
さらさらしたPTFEの白色粉体である。テフロンK−
20−Jは粒子径が約0.05〜0.5ミクロンを有す
るPTFE粒子の水性懸濁液である。テフロンK−20
−Jは典型的には約33重量%固形分を含有し、この分
散液は約1重量%の非イオン性界面活性剤で安定化され
ている。PTFEの他の水性懸濁液、例えば約30〜7
0重量%の固形分を含有するものもまた使用出来る。高
固形分含有懸濁液は安定化するために、より多くの量の
界面活性剤を含む。なおPTFEであってもフィブリル
化しないPTFE、例えばテフロンMP−1500Jの
ようなPTFEは本発明に用いるには適さない。
ると、フィブリル化PTFEとは、前述の高分子量PT
FEに熱と圧縮・せん断力をかけてPTFEをサブミク
ロン以下の径の細い繊維状フィブリルにしたものであっ
て、この処理によってPTFEの表面積を飛躍的に増加
することができる。本発明の組成物は、化粧料粉体に前
述のPTFEの細い繊維(フィブリル)を添加すること
により、化粧料粉体がこの繊維で絡められた状態にな
る。このため化粧料粉体は、外観上は塵埃の発生を抑制
する効果を示すようになり、かつ微視的に見るとPTF
Eの細い繊維が粉体粒子間に入り込むため、粉体粒子同
士の二次凝集が無くなり、粒子間の滑り摩擦が少なくな
る。
FEを添加する方法としては、前もって細い繊維状にフ
ィブリル化したPTFEを化粧料粉体に添加し均一に分
散する方法も可能であるが、一般的にはフィブリル化す
る性質を有するPTFE(フィブリル化性PTFE)、
即ち前記のテフロンK−10−Jなどをフィブリル化す
る前の状態で化粧料粉体に添加混合してから加温し、圧
縮・せん断操作を行ってPTFEをフィブリル化する方
法が効率的である。実験室的には乳鉢内に各化粧料粉体
を入れ更にフィブリル化性PTFEを添加混合した後、
室温〜280℃(好ましくは50〜110℃)の範囲内
に加温し、乳棒で圧縮・せん断力を加えるように混練す
ることによってPTFEをフィブリル化すると同時に化
粧料粉体粒子中にフィブリル化PTFEを容易に分散す
ることができる。さらに、機械的なフィブリル化処理
は、化粧料粉体にPTFEを0.05〜0.5重量%添
加した後、混合粉体を室温〜280℃(好ましくは50
〜110℃)の温度で、0.5〜10分間圧縮・せん断
混合処理を行う。このような混合機としては、密閉ミキ
サーと呼ばれている市販の混合装置が適している。更に
フィブリル化処理を効率的に行う方法として約90〜9
5%の化粧料粉体に、約5〜10%のPTFEをあらか
じめ加えて混合したマスターバッチを作成し、さらに化
粧料粉体を加えて希釈していく方法も可能である。
使用される化粧料用粉体は全て使用可能であり、例えば
タルク、セリサイト、カオリン、二酸化チタン、酸化マ
グネシウム、マイカ、雲母チタン、ベントナイト、ポリ
エチレン粉体、酸化鉄、酸化亜鉛、各種顔料、各種パー
ル剤等が挙げられる。
原料成分、例えばグリセリン、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール
等の水溶性基剤や香料、また流動パラフィン、スクワラ
ン、イソプロピルミリステート、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、オイレン酸オクチルドデシル、2−エチルヘ
キサン酸トリグリセライド、2−エチルヘキサン酸セチ
ル、ジグリセリントリイソステアレート等の油脂類の添
加も可能である。
した化粧料組成物を用いて、成型して固形状粉末化粧料
を得る場合、そのプレス条件は従来行われているものと
同等の条件下(常温、プレス圧20〜30Kg/cm
2 )で行うことができる。
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。
調製した。成分1に示した配合の化粧料粉体を(フィブ
リル化性PTFEとしてテフロンK−10−Jを使
用)、バッチ式ニーダー(森山製作所製D1−5型)に
入れローター回転数30R.P.M.で5分間混合した
後、80℃に加温し更に5分間圧縮・せん断・混合処理
を行いPTFEのフィブリル化処理を行った。さらに各
実施例とも成分2に示した化粧料原料を添加し、同回転
数で3分間混練し金型で縦4.5cm、横4.5cm、
厚さ0.5cmの大きさにプレス圧20Kg/cm2 で
成型した。実施例1におけるフィブリル化PTFEの添
加量は約0.5重量%、実施例2におけるフィブリル化
PTFEの添加量は約0.05重量%であった。
いもの(比較例1)又はフィブリル化しないPTFE
(テフロンMP−1500J)を約0.5重量%添加し
たもの(比較例2)である以外は、実施例1と同じ化粧
料粉体配合物を実施例と同様に処理しファンデーション
を調製した。
による観察を試みた結果、テフロンK−10−Jを使用
した実施例1についてはPTFEがフィブリル化し粉体
粒子を絡めている状態が確認できた。テフロンMP−1
500Jを使用した比較例2はPTFEのフィブリルは
認められなかった。
た。成分1に示した配合の化粧料粉体を(フィブリル化
性PTFEとしてテフロンK−10−Jを使用)、バッ
チ式ニーダー(森山製作所製D1−5型)に入れロータ
ー回転数30R.P.M.で5分間混合した後、80℃
に加温し更に5分間圧縮・せん断・混合処理を行いPT
FEのフィブリル化処理を行った。さらに成分2に示し
た化粧料原料を添加し、同回転数で3分間混練し金型で
縦4.5cm、横4.5cm、厚さ0.5cmの大きさ
にプレス圧20Kg/cm2 で成型した。実施例3にお
けるフィブリル化PTFEの添加量は約0.5重量%で
あった。
以外は、実施例3と同じ化粧料粉体配合物を実施例と同
様に処理しチークカラーを調製した。
び実施例3と比較例3のチークカラーについて、100
名の女性をモニターとして被覆力、延展性の評価を行っ
た結果を表3に示す。いずれの場合も、フィブリル化し
た高分子量のPTFEを添加した実施例は、PTFEを
添加しない比較例に比べて被覆力及び延展性ともに評価
が高かった。
ァンデーションについて落下強度の比較試験を行った結
果を表4に示す。落下試験は高さ50cmから固形のフ
ァンデーションを落下させ、破壊までの落下回数を測定
した。
加した実施例は、添加量が約0.5重量%の実施例1は
もとより、添加量が約00.5重量%の実施例2も、P
TFEを添加しない比較例1又はフィブリル化しないP
TFEを約0.5重量%添加した比較例2に比べて落下
強度が高かった。
物は、粉体粒子がPTFEのフィブリルによって絡めら
れているので、粉体粒子の二次凝集が少なくなり顔料と
混合した場合製品彩度が良くなる、また固形粉末化粧料
とした場合、被覆力、延展性に優れた効果を示す外、低
分子量のPTFEを添加した場合に比べ成型時のプレス
性が向上し、成型後の落下強度、硬度が増加し、さらに
塗布後の塵埃抑制効果が大きいなどの利点も併せ持って
いる。
Claims (1)
- 【請求項1】 化粧料粉体に平均分子量1,000,0
00以上の高分子量のポリテトラフルオロエチレンをサ
ブミクロン以下の径の細い繊維状フィブリルにしたもの
を0.05〜0.5重量%添加したものである化粧料組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35311591A JP3230008B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35311591A JP3230008B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 化粧料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163114A JPH05163114A (ja) | 1993-06-29 |
JP3230008B2 true JP3230008B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=18428670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35311591A Expired - Fee Related JP3230008B2 (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230008B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2827152B2 (ja) * | 1994-07-11 | 1998-11-18 | 村樫石灰工業株式会社 | 塵埃抑制方法 |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP35311591A patent/JP3230008B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05163114A (ja) | 1993-06-29 |
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