JP2795007B2 - 車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置Info
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- JP2795007B2 JP2795007B2 JP3274611A JP27461191A JP2795007B2 JP 2795007 B2 JP2795007 B2 JP 2795007B2 JP 3274611 A JP3274611 A JP 3274611A JP 27461191 A JP27461191 A JP 27461191A JP 2795007 B2 JP2795007 B2 JP 2795007B2
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- Japan
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- lock
- clutch
- control
- torque converter
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の減速時にトルク
コンバータ内のロックアップクラッチをスリップ制御す
る車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置に関
する。
コンバータ内のロックアップクラッチをスリップ制御す
る車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、トルクコンバータの入力側と出力
側とを直結可能とするロックアップクラッチを制御する
際に、入力側のポンプ回転速度(エンジン回転速度に対
応)と出力側のタービン回転速度との回転差に応じて、
該ロックアップクラッチの係合力を所定の状態にフィー
ドバック制御し(スリップ制御し)、これによってトル
クコンバータのスリップ状態を適正に制御して振動及び
騒音の発生を防止すると共に、燃費性能の改善を図るよ
うにした技術が知られている(例えば、特公昭63−1
3060)。
側とを直結可能とするロックアップクラッチを制御する
際に、入力側のポンプ回転速度(エンジン回転速度に対
応)と出力側のタービン回転速度との回転差に応じて、
該ロックアップクラッチの係合力を所定の状態にフィー
ドバック制御し(スリップ制御し)、これによってトル
クコンバータのスリップ状態を適正に制御して振動及び
騒音の発生を防止すると共に、燃費性能の改善を図るよ
うにした技術が知られている(例えば、特公昭63−1
3060)。
【0003】このスリップ制御は、所定の条件が成立し
たときに開始されるが、従来、特に減速が検出されたと
きにこのスリップ制御を実行することにより、フューエ
ルカットされている時間をできるだけ長く維持して燃費
の向上を図ると共に、適度なエンジンブレーキを確保す
るようにすることが提案されている。
たときに開始されるが、従来、特に減速が検出されたと
きにこのスリップ制御を実行することにより、フューエ
ルカットされている時間をできるだけ長く維持して燃費
の向上を図ると共に、適度なエンジンブレーキを確保す
るようにすることが提案されている。
【0004】即ち、アクセルペダルが開放されると、一
般にエンジンのフューエルカットが実施されるが、この
フューエルカットはエンジン回転速度が所定値以下にな
ると中止される。従って、ロックアップクラッチのスリ
ップ制御によってエンジン回転速度が急激に低下しない
ようにすることにより、フューエルカットされている時
間を長く保つことができ、同時にこの間は適度なエンジ
ンブレーキを確保することができるものである。
般にエンジンのフューエルカットが実施されるが、この
フューエルカットはエンジン回転速度が所定値以下にな
ると中止される。従って、ロックアップクラッチのスリ
ップ制御によってエンジン回転速度が急激に低下しない
ようにすることにより、フューエルカットされている時
間を長く保つことができ、同時にこの間は適度なエンジ
ンブレーキを確保することができるものである。
【0005】ところで、アクセルペダルが踏込まれた状
態で且つロックアップクラッチがオフ(非締結)の状態
からアクセルペダルが開放され、その結果フューエルカ
ットがなされた状態でロックアップクラッチをいわゆる
減速時のスリップ制御に移行させようとした場合、ロッ
クアップクラッチを係合(締結)させることができず、
そのままオフ(解放)の状態となってしまうことがある
という問題があった。しかも、一度、このようにロック
アップクラッチがオフ状態となった後は、ロックアップ
クラッチの係合圧を制御するロックアップソレノイドに
デューティ比100%の指令(係合指令)を出してもス
リップ状態の実行を含めてロックアップクラッチの係合
を達成することができないという問題があった。
態で且つロックアップクラッチがオフ(非締結)の状態
からアクセルペダルが開放され、その結果フューエルカ
ットがなされた状態でロックアップクラッチをいわゆる
減速時のスリップ制御に移行させようとした場合、ロッ
クアップクラッチを係合(締結)させることができず、
そのままオフ(解放)の状態となってしまうことがある
という問題があった。しかも、一度、このようにロック
アップクラッチがオフ状態となった後は、ロックアップ
クラッチの係合圧を制御するロックアップソレノイドに
デューティ比100%の指令(係合指令)を出してもス
リップ状態の実行を含めてロックアップクラッチの係合
を達成することができないという問題があった。
【0006】これは、 車両用のトルクコンバータにおいては、該トルクコン
バータのポンプ及びタービン間からの潤滑油の洩れ油で
ロックアップクラッチの係合圧を作りクラッチ板を制御
しているが、バルブボディからの供給油路が細く且つ長
く、ロックアップソレノイドによって作り出された油圧
がバルブボディからロックアップクラッチに到達するま
での無駄時間及び一次遅れが大きくロックアップソレノ
イドの油圧が係合圧として反映されるまでに時間がかか
る。 トルクコンバータが逆駆動時(ポンプ回転速度よりタ
ービン回転速度のほうが高いとき)、トルクコンバータ
内のオイルの流れの向きが逆になり、ポンプ、タービン
間からの洩れ油の流れの向きが関係してたとえ同一係合
圧の指令値を出力してバルブボディで同一油圧を発生し
たとしても、ロックアップクラッチの現実の係合圧は駆
動時に比べ低くなってしまう。 ことが主な原因と考えられる。
バータのポンプ及びタービン間からの潤滑油の洩れ油で
ロックアップクラッチの係合圧を作りクラッチ板を制御
しているが、バルブボディからの供給油路が細く且つ長
く、ロックアップソレノイドによって作り出された油圧
がバルブボディからロックアップクラッチに到達するま
での無駄時間及び一次遅れが大きくロックアップソレノ
イドの油圧が係合圧として反映されるまでに時間がかか
る。 トルクコンバータが逆駆動時(ポンプ回転速度よりタ
ービン回転速度のほうが高いとき)、トルクコンバータ
内のオイルの流れの向きが逆になり、ポンプ、タービン
間からの洩れ油の流れの向きが関係してたとえ同一係合
圧の指令値を出力してバルブボディで同一油圧を発生し
たとしても、ロックアップクラッチの現実の係合圧は駆
動時に比べ低くなってしまう。 ことが主な原因と考えられる。
【0007】このような点に鑑み、特開平2−1635
66号公報においては、減速時にロックアップクラッチ
をスリップ制御する際、このスリップ制御に入る際に一
時的に該ロックアップクラッチの係合力を高係合力側に
設定する技術が提案されている。
66号公報においては、減速時にロックアップクラッチ
をスリップ制御する際、このスリップ制御に入る際に一
時的に該ロックアップクラッチの係合力を高係合力側に
設定する技術が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開平2−163566において開示された技術によれ
ば、タービンとポンプとの回転差が所定の設定値以下と
なる以前においてこのロックアップクラッチの高係合力
を解除するようにしてたため、現実問題としてロックア
ップクラッチのスリップ制御に入ることができないまま
エンジン回転速度が低下してしまうことがあるという問
題があった。
開平2−163566において開示された技術によれ
ば、タービンとポンプとの回転差が所定の設定値以下と
なる以前においてこのロックアップクラッチの高係合力
を解除するようにしてたため、現実問題としてロックア
ップクラッチのスリップ制御に入ることができないまま
エンジン回転速度が低下してしまうことがあるという問
題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、減速時のロックアップクラッチ
のスリップ制御を確実に実行することをその目的として
いる。
なされたものであって、減速時のロックアップクラッチ
のスリップ制御を確実に実行することをその目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、車両の減速時にトルクコンバータ内の
ロックアップクラッチをスリップ制御する車両用自動変
速機のトルクコンバータの制御装置において、前記減速
時のスリップ制御に入る際に、前記ロックアップクラッ
チの係合力を高係合力側に設定する手段と、エンジン回
転速度の変化率を求める手段と、エンジン回転速度の変
化率が正の状態となったか否かを検出する手段と、エン
ジン回転速度の変化率が正の状態となったと検出される
まで、前記高係合力設定を維持する手段とを備えたこと
により、上記課題を解決したものである。
旨を示すように、車両の減速時にトルクコンバータ内の
ロックアップクラッチをスリップ制御する車両用自動変
速機のトルクコンバータの制御装置において、前記減速
時のスリップ制御に入る際に、前記ロックアップクラッ
チの係合力を高係合力側に設定する手段と、エンジン回
転速度の変化率を求める手段と、エンジン回転速度の変
化率が正の状態となったか否かを検出する手段と、エン
ジン回転速度の変化率が正の状態となったと検出される
まで、前記高係合力設定を維持する手段とを備えたこと
により、上記課題を解決したものである。
【0011】
【作用】本発明においては、減速時のスリップ制御に入
る際に、一時的にロックアップクラッチの係合力を高係
合力側に設定するようにし、且つ、この設定をエンジン
回転速度の変化率が正の状態となるまで維持するように
している。
る際に、一時的にロックアップクラッチの係合力を高係
合力側に設定するようにし、且つ、この設定をエンジン
回転速度の変化率が正の状態となるまで維持するように
している。
【0012】
【0013】この結果、エンジン回転速度が下降から再
び上昇に転じるまで高係合力が維持されることになるた
め、エンジン回転速度の下降が非常に速く、(高係合力
維持の中止と共に)エンジン回転速度がそのまま下降し
てしまうのを防止できる。従ってこの条件により、減速
時のロックアップクラッチのスリップ制御を確実に実行
することができるようになる。
び上昇に転じるまで高係合力が維持されることになるた
め、エンジン回転速度の下降が非常に速く、(高係合力
維持の中止と共に)エンジン回転速度がそのまま下降し
てしまうのを防止できる。従ってこの条件により、減速
時のロックアップクラッチのスリップ制御を確実に実行
することができるようになる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0015】図2に本発明の実施例が適用される車両用
自動変速機の全体概要を示す。
自動変速機の全体概要を示す。
【0016】この自動変速機はトルクコンバータ部20
と、オーバードライブ機構部40と、前進3段後進1段
のアンダードライブ機構部60とを備える。
と、オーバードライブ機構部40と、前進3段後進1段
のアンダードライブ機構部60とを備える。
【0017】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備えた周知のものであり、エンジン1のク
ランクシャフト10の出力をオーバードライブ機構部4
0に伝達する。
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備えた周知のものであり、エンジン1のク
ランクシャフト10の出力をオーバードライブ機構部4
0に伝達する。
【0018】ロックアップクラッチ24は、エンジン水
温や車速及びスロットル開度等に依存した所定条件が整
ったときに後述する油圧回路により駆動され、ポンプ2
1とタービン22とを(所定のスリップ量で)係合(締
結)する。
温や車速及びスロットル開度等に依存した所定条件が整
ったときに後述する油圧回路により駆動され、ポンプ2
1とタービン22とを(所定のスリップ量で)係合(締
結)する。
【0019】前記オーバードライブ機構部40は、サン
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0020】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部との連結状態を
クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一方向ク
ラッチF1 、F2 によって制御している。
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部との連結状態を
クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一方向ク
ラッチF1 、F2 によって制御している。
【0021】この自動変速機のトランスミッション部の
具体的な構成については、これ自体周知であるため、図
2においてスケルトン図示するに止どめ、詳細な説明は
省略する。
具体的な構成については、これ自体周知であるため、図
2においてスケルトン図示するに止どめ、詳細な説明は
省略する。
【0022】この自動変速機は、上述の如きトランスミ
ッション部、及びコンピュータ84を備える。コンピュ
ータ84にはアクセル操作量(開度)θを検出するアク
セル開度センサ80、車速Vを検出するための車速セン
サ(出力軸70の回転速度センサ)82、及びエンジン
冷却水温Sを検出するための水温センサ85等の各種制
御のための信号が入力される。又、これらと共にエンジ
ン回転数センサ88からのエンジン回転数信号も入力さ
れる。
ッション部、及びコンピュータ84を備える。コンピュ
ータ84にはアクセル操作量(開度)θを検出するアク
セル開度センサ80、車速Vを検出するための車速セン
サ(出力軸70の回転速度センサ)82、及びエンジン
冷却水温Sを検出するための水温センサ85等の各種制
御のための信号が入力される。又、これらと共にエンジ
ン回転数センサ88からのエンジン回転数信号も入力さ
れる。
【0023】コンピュータ84は、アクセル開度−車速
の変速点マップに従って油圧制御回路86内にソレノイ
ドバルブを駆動・制御し、図3に示されるような各クラ
ッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行って変速を実行す
る。
の変速点マップに従って油圧制御回路86内にソレノイ
ドバルブを駆動・制御し、図3に示されるような各クラ
ッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行って変速を実行す
る。
【0024】図4にロックアップクラッチ24を係合さ
せるための油圧回路を示す。
せるための油圧回路を示す。
【0025】図の符号180はロックアップリレーバル
ブ、190はロックアップコントロールバルブを示して
いる。ソレノイドモジュレータバルブ130、リニヤソ
レノイドバルブ140、ロックアップリレーバルブ18
0、ロックアップコントロールバルブ190によってロ
ックアップクラッチ24の係合させるハード構成自体に
ついては従来周知の構成(例えば特開平2−8085
7)がそのまま採用されている。
ブ、190はロックアップコントロールバルブを示して
いる。ソレノイドモジュレータバルブ130、リニヤソ
レノイドバルブ140、ロックアップリレーバルブ18
0、ロックアップコントロールバルブ190によってロ
ックアップクラッチ24の係合させるハード構成自体に
ついては従来周知の構成(例えば特開平2−8085
7)がそのまま採用されている。
【0026】簡単に説明すると、ロックアップリレーバ
ルブ180は、ロックアップクラッチ24の係合、解放
を切換えるバルブである。この切換えは、リニヤソレノ
イドバルブ140によって発生される制御油圧Ps があ
る閾値を超えるか否かによって行われる。
ルブ180は、ロックアップクラッチ24の係合、解放
を切換えるバルブである。この切換えは、リニヤソレノ
イドバルブ140によって発生される制御油圧Ps があ
る閾値を超えるか否かによって行われる。
【0027】この切換え時の油圧Ps をリニヤソレノイ
ドバルブ140によって徐々に増減させることにより、
ロックアップコントロールバルブ190と相俟ってロッ
クアップクラッチ24を滑らかに(過渡的にスリップさ
せながら)係合したり、解放させたりすることができ
る。
ドバルブ140によって徐々に増減させることにより、
ロックアップコントロールバルブ190と相俟ってロッ
クアップクラッチ24を滑らかに(過渡的にスリップさ
せながら)係合したり、解放させたりすることができ
る。
【0028】ロックアップコントロールバルブ190
は、ロックアップクラッチ24が係合されているとき
(あるいは解放されているとき)の係合圧(油室24A
及び24Bの差圧)をそのスリップ量が所定の目標値と
なるように制御するためのもので、リニヤソレノイドバ
ルブ140によって発生される制御油圧Psは、そのと
きの制御用パイロット圧として利用される。従って、こ
の制御油圧Ps を制御することにより、エンジンの出力
トルクに応じた必要且つ十分な油圧でロックアップクラ
ッチを(滑り)係合させることができる。即ち、ロック
アップクラッチ24のスリップ量をフィードフォワード
制御、あるいはフィードバック制御することができる。
は、ロックアップクラッチ24が係合されているとき
(あるいは解放されているとき)の係合圧(油室24A
及び24Bの差圧)をそのスリップ量が所定の目標値と
なるように制御するためのもので、リニヤソレノイドバ
ルブ140によって発生される制御油圧Psは、そのと
きの制御用パイロット圧として利用される。従って、こ
の制御油圧Ps を制御することにより、エンジンの出力
トルクに応じた必要且つ十分な油圧でロックアップクラ
ッチを(滑り)係合させることができる。即ち、ロック
アップクラッチ24のスリップ量をフィードフォワード
制御、あるいはフィードバック制御することができる。
【0029】次に、図5を用いて上記実施例装置で実行
される減速時のスリップ制御の手順を示す。
される減速時のスリップ制御の手順を示す。
【0030】まずステップ202でアイドルスイッチが
オンか否か、即ちアクセルペダルが全閉とされているか
否かが判定される。アクセルペダルが全閉とされていな
いときは、ステップ204に進んでロックアップクラッ
チ24のスリップ制御の禁止フラグをオフとし、この制
御フロー(減速時のスリップ制御フロー)を抜ける。
オンか否か、即ちアクセルペダルが全閉とされているか
否かが判定される。アクセルペダルが全閉とされていな
いときは、ステップ204に進んでロックアップクラッ
チ24のスリップ制御の禁止フラグをオフとし、この制
御フロー(減速時のスリップ制御フロー)を抜ける。
【0031】一方、ステップ202においてアイドルス
イッチがオン、即ちアクセルペダルが全閉であると判断
されたときには、ステップ206に進んでその他のスリ
ップ制御の実行条件が成立しているか否かが判断され
る。この条件としては、例えばタービン回転速度ある
いはエンジン回転速度が所定の範囲、例えば1000rp
m 〜2000rpm の範囲に入っていること、エンジン
冷却水温が所定の範囲、例えば70℃〜120℃の範囲
に入っていること、変速が終了していること、これ
らの条件が成立してから最初にスリップ量が所定値以下
が成立したとき以降、等が考えられる。
イッチがオン、即ちアクセルペダルが全閉であると判断
されたときには、ステップ206に進んでその他のスリ
ップ制御の実行条件が成立しているか否かが判断され
る。この条件としては、例えばタービン回転速度ある
いはエンジン回転速度が所定の範囲、例えば1000rp
m 〜2000rpm の範囲に入っていること、エンジン
冷却水温が所定の範囲、例えば70℃〜120℃の範囲
に入っていること、変速が終了していること、これ
らの条件が成立してから最初にスリップ量が所定値以下
が成立したとき以降、等が考えられる。
【0032】これらの条件のうち一つでも成立しなかっ
た場合にはステップ208(のときはステップ20
4)に進んでロックアップクラッチ24はオフ(解放)
とされ、更にステップ210でスリップ制御禁止フラグ
がオンとされた後この制御フローを抜ける。
た場合にはステップ208(のときはステップ20
4)に進んでロックアップクラッチ24はオフ(解放)
とされ、更にステップ210でスリップ制御禁止フラグ
がオンとされた後この制御フローを抜ける。
【0033】ステップ206でスリップ制御の実行条件
が全て成立したと判断されたときは、ステップ212に
進んでスリップ制御の禁止フラグがオフであるか否かが
判定される。ここでスリップ制御禁止フラグがオンであ
ると判断されたときには、即ち、アイドルスイッチがオ
ンとされた後にステップ206の全実行条件のうちいず
れか1つ以上が成立しなかったときがあると判断された
ときには、たとえその後にステップ206の条件が全て
成立したとしても、フローはステップ208以降に進
み、当該スリップ制御には入らないようになっている。
この結果、アクセルペダルが開放された直後ステップ2
06のスリップ制御の全実行条件が一度に成立したと判
断されたときにのみ当該スリップ制御が実行されること
になる。
が全て成立したと判断されたときは、ステップ212に
進んでスリップ制御の禁止フラグがオフであるか否かが
判定される。ここでスリップ制御禁止フラグがオンであ
ると判断されたときには、即ち、アイドルスイッチがオ
ンとされた後にステップ206の全実行条件のうちいず
れか1つ以上が成立しなかったときがあると判断された
ときには、たとえその後にステップ206の条件が全て
成立したとしても、フローはステップ208以降に進
み、当該スリップ制御には入らないようになっている。
この結果、アクセルペダルが開放された直後ステップ2
06のスリップ制御の全実行条件が一度に成立したと判
断されたときにのみ当該スリップ制御が実行されること
になる。
【0034】ステップ212でスリップ制御禁止フラグ
がオフである判定されると、ステップ214に進んで前
回が完全解放の状態であったか否かが判定される。この
実施例においては、スリップ制御に入る際に一時的に高
係合力を維持する制御(以後導入制御という)を、前回
が完全解放の状態であったと判定されたときにのみ行う
ようにしている。これは、前回が完全係合あるいは半係
合の状態であった場合には特に本発明で対処しようとす
る問題が発生しないためである。従って、この場合には
ステップ216に進んで(導入制御を実行することな
く)直接的にロックアップクラッチ24のスリップ制御
(フィードフォワード、あるいはフィードバック制御)
に入る。
がオフである判定されると、ステップ214に進んで前
回が完全解放の状態であったか否かが判定される。この
実施例においては、スリップ制御に入る際に一時的に高
係合力を維持する制御(以後導入制御という)を、前回
が完全解放の状態であったと判定されたときにのみ行う
ようにしている。これは、前回が完全係合あるいは半係
合の状態であった場合には特に本発明で対処しようとす
る問題が発生しないためである。従って、この場合には
ステップ216に進んで(導入制御を実行することな
く)直接的にロックアップクラッチ24のスリップ制御
(フィードフォワード、あるいはフィードバック制御)
に入る。
【0035】一方、ステップ214で前回が完全解放の
状態であったと判定されたときには、ステップ218に
進んで既にスリップ制御(フィードバック、あるいはフ
ィードフォワード制御)に入っているか否かが判定さ
れ、入っていることきには(導入制御が終っているとい
うことであるため)、ステップ216に進むが、入って
いないと判定されたときにはステップ220に進むよう
になっている。
状態であったと判定されたときには、ステップ218に
進んで既にスリップ制御(フィードバック、あるいはフ
ィードフォワード制御)に入っているか否かが判定さ
れ、入っていることきには(導入制御が終っているとい
うことであるため)、ステップ216に進むが、入って
いないと判定されたときにはステップ220に進むよう
になっている。
【0036】ステップ220では、導入制御が終了した
か否かが判定される。この判定は、図6に示されるよう
な制御フローに基づいて行われる。
か否かが判定される。この判定は、図6に示されるよう
な制御フローに基づいて行われる。
【0037】まず、ステップ220a において、エンジ
ン回転速度Neが検出される。ステップ220b では該
エンジン回転速度Ne の変化率ΔNe が算出される。ス
テップ220c ではエンジン回転速度Ne が所定値Ne1
より大きいか否かが判定される。エンジン回転速度Ne
が所定値Ne1よりも小さいときはステップ220f に進
んで導入制御が未終了と判定される。
ン回転速度Neが検出される。ステップ220b では該
エンジン回転速度Ne の変化率ΔNe が算出される。ス
テップ220c ではエンジン回転速度Ne が所定値Ne1
より大きいか否かが判定される。エンジン回転速度Ne
が所定値Ne1よりも小さいときはステップ220f に進
んで導入制御が未終了と判定される。
【0038】又、たとえステップ220c でエンジン回
転速度Ne が所定値Ne1より大きいと判定されたときで
あってもステップ220dでその変化率ΔNe が負であ
ると判定されたときには同じくステップ220f に進ん
で導入制御が未終了と判定される。
転速度Ne が所定値Ne1より大きいと判定されたときで
あってもステップ220dでその変化率ΔNe が負であ
ると判定されたときには同じくステップ220f に進ん
で導入制御が未終了と判定される。
【0039】この制御フローの結果、結局エンジン回転
速度Ne が所定値Ne1より大きく、且つ、その変化率Δ
e が正であると判定されたときにのみ導入制御終了と判
定されることになる(ステップ220e )。
速度Ne が所定値Ne1より大きく、且つ、その変化率Δ
e が正であると判定されたときにのみ導入制御終了と判
定されることになる(ステップ220e )。
【0040】なお、この所定値Ne1は、タービン回転速
度Nt より決まるフィードバック、フィードフォワード
時の目標回転速度に(あるいは該目標回転速度に基づい
て)設定される。
度Nt より決まるフィードバック、フィードフォワード
時の目標回転速度に(あるいは該目標回転速度に基づい
て)設定される。
【0041】図5に戻って、ステップ220において導
入制御が未終了であると判定されたときにはステップ2
22に進んで導入制御が続けられる。即ち、ロックアッ
プクラッチ24の係合圧が高係合圧側にそのまま維持さ
れる。そして図6の制御フローにより導入制御が終了し
たと判定されると、ステップ216に進んで本来のスリ
ップ制御(フィードフォワード、フィードバック制御)
に入るようになっている。
入制御が未終了であると判定されたときにはステップ2
22に進んで導入制御が続けられる。即ち、ロックアッ
プクラッチ24の係合圧が高係合圧側にそのまま維持さ
れる。そして図6の制御フローにより導入制御が終了し
たと判定されると、ステップ216に進んで本来のスリ
ップ制御(フィードフォワード、フィードバック制御)
に入るようになっている。
【0042】次に、図7〜図9を用いてこの実施例の作
用を説明する。
用を説明する。
【0043】図7に示されるように、ロックアップクラ
ッチ24がオンの状態(例えばデューティ比100%)
からスリップ制御に入るのは、係合力を緩める方向の制
御となるため、特に問題は生じない。しかしながら、図
8に示されるように、ロックアップクッチ24がオフの
状態(例えばデューティ比0%)からスリップ制御に入
る場合、条件によってエンジン回転速度Ne が非常に速
く低下してしまうと目標回転速度Ne1への復帰が不可能
となり、その結果スリップ制御ができなくなってしまう
という問題が生じる。これは、特開平2−163566
に開示された技術のように、たとえ、スリップ制御に入
る前に一時的に係合圧を高める導入制御を採用したとし
ても、当該導入制御を「エンジン回転速度とタービン回
転速度との差が所定値以下になった時点」で終了してし
まったのではやはり同様の結果が起きる恐れがあった。
ッチ24がオンの状態(例えばデューティ比100%)
からスリップ制御に入るのは、係合力を緩める方向の制
御となるため、特に問題は生じない。しかしながら、図
8に示されるように、ロックアップクッチ24がオフの
状態(例えばデューティ比0%)からスリップ制御に入
る場合、条件によってエンジン回転速度Ne が非常に速
く低下してしまうと目標回転速度Ne1への復帰が不可能
となり、その結果スリップ制御ができなくなってしまう
という問題が生じる。これは、特開平2−163566
に開示された技術のように、たとえ、スリップ制御に入
る前に一時的に係合圧を高める導入制御を採用したとし
ても、当該導入制御を「エンジン回転速度とタービン回
転速度との差が所定値以下になった時点」で終了してし
まったのではやはり同様の結果が起きる恐れがあった。
【0044】本実施例においては、図9に示されるよう
に、当初のエンジン回転速度Ne が目標回転速度Ne1よ
りも高かった場合にはエンジン回転速度の変化率ΔNe
が正の状態に変った時点 t1 で導入制御を終了し、一
方、当初のエンジン回転速度Ne が既に目標回転速度N
e1よりも低かった場合にはエンジン回転速度の変化率Δ
Ne1が正の状態に変った後更に目標回転速度Ne1以上の
回転速度になった時点 t2 で初めて導入制御を終了する
ようにしている。この結果、スリップ制御を確実に実行
することができるようになるものである。なお、本実施
例においては導入制御を中止するための条件として「エ
ンジン回転速度Ne の変化率ΔNe が正の状態となった
とき」のほかに「エンジン回転速度Ne の値が目標回転
速度Ne1以上となったとき」を設定し、より確実に導入
制御が実行されるように配慮していたが、本発明では後
者の条件については、必ずしもこれを要求するものでは
ない。
に、当初のエンジン回転速度Ne が目標回転速度Ne1よ
りも高かった場合にはエンジン回転速度の変化率ΔNe
が正の状態に変った時点 t1 で導入制御を終了し、一
方、当初のエンジン回転速度Ne が既に目標回転速度N
e1よりも低かった場合にはエンジン回転速度の変化率Δ
Ne1が正の状態に変った後更に目標回転速度Ne1以上の
回転速度になった時点 t2 で初めて導入制御を終了する
ようにしている。この結果、スリップ制御を確実に実行
することができるようになるものである。なお、本実施
例においては導入制御を中止するための条件として「エ
ンジン回転速度Ne の変化率ΔNe が正の状態となった
とき」のほかに「エンジン回転速度Ne の値が目標回転
速度Ne1以上となったとき」を設定し、より確実に導入
制御が実行されるように配慮していたが、本発明では後
者の条件については、必ずしもこれを要求するものでは
ない。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、所
定の条件が揃った減速時には必ずスリップ制御を実行す
ることができるようになり、フューエルカットされてい
る時間をそれだけ長く維持して燃費向上を図れるように
なると共に、相応のエンジンブレーキを確保することが
できるようになるという優れた効果が得られる。
定の条件が揃った減速時には必ずスリップ制御を実行す
ることができるようになり、フューエルカットされてい
る時間をそれだけ長く維持して燃費向上を図れるように
なると共に、相応のエンジンブレーキを確保することが
できるようになるという優れた効果が得られる。
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図2は、本発明が適用される車両用自動変速機
の全体概略構成図である。
の全体概略構成図である。
【図3】図3は、上記自動変速機の各摩擦係合装置の係
合及び解放状態を示す線図である。
合及び解放状態を示す線図である。
【図4】図4は、ロックアップクラッチを係合、解放さ
せるための概略油圧回路図である。
せるための概略油圧回路図である。
【図5】図5は、上記実施例装置において実行される制
御手順を示す流れ図である。
御手順を示す流れ図である。
【図6】図6は、導入制御が終了したか否かを判定する
ための制御フローを示す流れ図である。
ための制御フローを示す流れ図である。
【図7】図7は、ロックアップクラッチがオンの状態か
らスリップ制御に入るときの特性を示す線図である。
らスリップ制御に入るときの特性を示す線図である。
【図8】図8は、ロックアップクラッチがオフの状態か
らスリップ制御に入るときに生じ易い特性を示した線図
である。
らスリップ制御に入るときに生じ易い特性を示した線図
である。
【図9】図9は、上記実施例を実行したときの特性を説
明するための線図である。
明するための線図である。
1…エンジン、 20…トルクコンバータ部、 24…ロックアップクラッチ、 88…エンジン回転数センサ、 140…リニアソレノイドバルブ、 180…ロックアップリレーバルブ、 190…ロックアップコントロールバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/14
Claims (1)
- 【請求項1】車両の減速時にトルクコンバータ内のロッ
クアップクラッチをスリップ制御する車両用自動変速機
のトルクコンバータの制御装置において、 前記減速時のスリップ制御に入る際に、前記ロックアッ
プクラッチの係合力を高係合力側に設定する手段と、 エ ンジン回転速度の変化率を求める手段と、エ ンジン回転速度の変化率が正の状態となったか否かを
検出する手段と、エンジン回転速度の変化率が正の状態となったと検出さ
れる まで、前記高係合力設定を維持する手段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機のトルクコ
ンバータの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3274611A JP2795007B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3274611A JP2795007B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587234A JPH0587234A (ja) | 1993-04-06 |
JP2795007B2 true JP2795007B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=17544142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3274611A Expired - Lifetime JP2795007B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車両用自動変速機のトルクコンバータの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795007B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5562571A (en) * | 1993-08-04 | 1996-10-08 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Lockup clutch released then re-engaged during deceleration control method |
JP4696398B2 (ja) * | 2001-05-29 | 2011-06-08 | 三菱自動車工業株式会社 | 自動変速機の直結クラッチ制御装置 |
JP4517626B2 (ja) * | 2003-10-29 | 2010-08-04 | アイシン精機株式会社 | ロックアップクラッチ制御装置 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP3274611A patent/JP2795007B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0587234A (ja) | 1993-04-06 |
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