JP4517626B2 - ロックアップクラッチ制御装置 - Google Patents

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本発明は、トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチ機構を制御するロックアップクラッチ制御装置に関するものである。
従来、車両用自動変速機のロックアップクラッチ制御装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このロックアップクラッチ制御装置は、ショックを抑制しつつ迅速にロックアップを作動させるために、ロックアップクラッチ(摩擦材要素)のロスストロークによる制御の不感帯域と、ロックアップクラッチが接触した制御可能域との判別をクラッチ系推定システムを用いて推定している。すなわち、この推定システムでは、ロックアップクラッチの接触トルク(分担トルク)を推定し、これに基づいてロックアップクラッチの接触タイミング、すなわちロスストロークの終了を判断している。
特開平7−239025号公報
ところで、このロックアップクラッチ制御装置は、ロックアップクラッチの接触トルクを推定するために、エンジントルク、摩擦材の摩擦係数μ、トルクコンバータの性能(諸元)等を利用する。従って、エンジントルクばらつき、経年変化や温度変化による摩擦材の摩擦係数μの変化、トルクコンバータの性能ばらつきがある場合に厳密にロスストロークの終了(ロックアップクラッチの接触タイミング)を判断することは困難となる。
また、ロックアップ作動時の不快な振動を抑制するために、ロックアップクラッチの接触ショックを検出(推定)することも望まれている。
本発明の第1の目的は、摩擦材要素の接触タイミングを好適に求めることができるロックアップクラッチ制御装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、摩擦材要素の接触ショックを好適に求めることができるロックアップクラッチ制御装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチ機構を制御するロックアップクラッチ制御装置において、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、タービン回転速度を検出するタービン回転速度検出手段と、前記検出されたエンジン回転速度及びタービン回転速度に基づき被駆動状態を検出する状態検出手段と、前記検出されたエンジン回転速度に基づきエンジン回転速度変化を検出するエンジン回転速度変化検出手段と、前記エンジン回転速度変化が非減少を継続する時間を検出する継続時間検出手段と、スロットルオフの前記被駆動状態のとき、前記ロックアップクラッチ機構の非係合状態から係合状態への移行時における前記エンジン回転速度変化に基づき、該ロックアップクラッチ機構が備える摩擦材要素の接触タイミングの推定を行う推定手段を備え、前記推定手段は、前記エンジン回転速度変化の大きさと所定値との大小判定及び該エンジン回転速度変化が上昇を継続する時間と所定時間との大小判定に基づき前記摩擦材要素の接触タイミングの推定を行い、前記推定手段は、前記エンジン回転速度変化の大きさが所定値を超え、且つ、該エンジン回転速度変化が上昇を継続する時間が所定時間を超えた時刻から前記検出された継続時間を減算した時刻を前記摩擦材要素の接触タイミングと推定することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロックアップクラッチ制御装置において、前記推定手段は、前記エンジン回転速度変化が所定時間を超えて一定状態を継続するとき、前記摩擦材要素の接触タイミングではないと推定することを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、スロットルオフの被駆動状態のとき、前記ロックアップクラッチ機構の非係合状態から係合状態への移行時におけるエンジン回転速度変化に基づき、ロックアップクラッチ機構が備える摩擦材要素の接触タイミングが推定される。一般に、スロットルオフの被駆動状態では、エンジン側からトルク伝達されないことで、ロックアップクラッチ機構の非係合状態から係合状態への移行時においては摩擦材要素が接触しない限りエンジン回転速度変化は減少する。従って、例えば摩擦材要素が実際に接触することに伴うエンジン回転速度変化の上昇を判定して、これに基づき摩擦材要素の接触タイミングを推定することで、エンジントルクやトルクコンバータ性能のばらつき等に影響を受けることなく好適に接触タイミングが求められる。また、前記エンジン回転速度変化の大きさと所定値との大小判定及び該エンジン回転速度変化が上昇を継続する時間と所定時間との大小判定に基づく極めて簡易な閾値判定の手法にて前記摩擦材要素の接触タイミングが推定される。さらに、前記エンジン回転速度変化の大きさが所定値を超え、且つ、該エンジン回転速度変化が上昇を継続する時間が所定時間を超えた時刻から前記検出された継続時間を減算した時刻が、前記摩擦材要素の接触タイミングとして推定される。従って、エンジン回転速度変化が上昇を開始してから上記判定に至るまでの遅れ分が吸収され、より厳密に接触タイミングが求められる。
以上詳述したように、請求項1、2に記載の発明では、摩擦材要素の接触タイミングを好適に求めることができる
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1は、本発明が適用されるパワートレインを車両に搭載したときの概略図である。この車両は、エンジン10と、ロックアップクラッチ付きトルクコンバータ20と、複数組の遊星歯車ユニットなどから構成された自動変速機30と、これらトルクコンバータ20及び自動変速機30に供給する油圧を制御する油圧制御回路40と、油圧制御回路40に制御信号を与える電子制御装置50とを備えている。そして、例えばアクセルペダル11の踏込みによって増減されるエンジン10の動力(エンジントルク)をトルクコンバータ20、自動変速機30、及び図示しないディファレンシャルを介して駆動輪へ伝達するように構成されている。あるいは、アクセルペダル11の踏込みが戻される場合に、駆動輪の動力をディファレンシャル、自動変速機30及びトルクコンバータ20を介してエンジン10へ伝達するように構成されている(被駆動状態)。
トルクコンバータ20は、流体式伝達機構20aと、流体式伝達機構20aと並列に連結されたロックアップクラッチ機構20bとからなる。流体式伝達機構20aは、エンジン10のクランク軸12に対しトルクコンバータ20のフロントカバー等を含む連結部材13を介して連結されたポンプ羽根車21と、自動変速機30の入力軸31に固定されるとともにポンプ羽根車21からの油を受けて回転するタービン羽根車22と、一方向クラッチ23を介してハウジング24に固定されるステータ羽根車25とから構成されている。トルクコンバータ20側からみると、連結部材13はエンジン10の出力軸であるクランク軸12と一体的に回転するように連結されたポンプ羽根車21を、自動変速機30の入力軸31は車両の駆動輪と一体的に回転するように連結されたタービン羽根車22をそれぞれ構成している。
ロックアップクラッチ機構20bは、図2に概略側面図を示したように、軸方向に移動可能に保持され両面に摩擦材が設けられたリング状プレートよりなる摩擦材要素としてのロックアップクラッチ26と、ロックアップクラッチ26の径方向内側に固定されたリング状のドライブプレート27と、ロックアップクラッチ26に対向するように連結部材13と一体的に構成されたクラッチ対向部13aと、自動変速機30の入力軸31と一体的に回転するように入力軸31に固定された第1ドリブンプレート28aと、リベットRにより第1ドリブンプレート28aに固定されたリング状の第2ドリブンプレート28bと、軸方向に移動可能であってロックアップクラッチ26をクラッチ対向部13aに押圧するためのロックアップピストン29と、複数のコイルスプリングSとから構成されている。
コイルスプリングSは、振動を吸収するダンパ機構を構成するものであって、第1及び第2ドリブンプレート28a,28bの適宜箇所に円周方向に沿って形成された長孔内に保持されている。コイルスプリングSは、ドライブプレート27(ロックアップクラッチ26)と第1ドリブンプレート28a(第2ドリブンプレート28b)との間に涙じれ角が発生したとき、ドライブプレート27と第1ドリブンプレート28aの間に弾発力を付与する。
ロックアップピストン29は、同ロックアップピストン29と連結部材13とにより画定される係合側油室R1内の油圧がロックアップクラッチ26とクラッチ対向部13aと第1ドリブンプレート28a等とにより画定される解放側油室R2内の油圧よりも高められたとき、ロックアップクラッチ26をクラッチ対向部13aに向けて押圧し、ロックアップクラッチ26をクラッチ対向部13aに接触させるようになっている(ロックアップクラッチ機構20bの係合状態)。
一方、ロックアップピストン29は、係合側油室R1よりも解放側油室R2内の油圧が高められたとき、ロックアップクラッチ26をクラッチ対向部13aから離間させるようになっている(ロックアップクラッチ機構20bの非係合(解放)状態)。
自動変速機30は、入力軸31と、ディファレンシャル等を介して車両の駆動輪に連結された出力軸32とを備えている。自動変速機30は、複数の油圧式摩擦係合装置の係合・非係合の組合わせに応じて複数の前進ギヤ段及び後進ギヤ段の1つを選択的に成立させ、選択されたギヤ段に応じて入力軸31と出力軸32とを回転させる周知の有段式遊星歯車装置として構成されている。
油圧制御回路40は、電子制御装置50からの信号によりオン・オフ駆動される第1電磁弁41及び第2電磁弁42を備えており、これら電磁弁のオン・オフ駆動の組み合わせにより遊星歯車装置の油圧式摩擦係合装置を選択的に作動させるように構成されている。
また、油圧制御回路40は、ロックアップクラッチ機構20bの係合・非係合を制御するために前述の係合側油室R1及び解放側油室R2に供給される各油圧を制御するための第3電磁弁43を備えている。ロックアップクラッチ機構20bの係合に際して第3電磁弁43は、電子制御装置50からの後述のロックアップ油圧指令値Pに応じた油圧を係合側油室R1に供給するとともに、解放側油室R2に一定油圧を供給する。このとき、係合側油室R1内の油圧と解放側油室R2内の油圧との差圧がロックアップクラッチ26のクラッチ対向部13aに対する係合圧となる。
電子制御装置50は、CPU51、ROM52、RAM53及びインターフェース54,55等からなるマイクロコンピュータであって、アクセルスイッチ61、エンジン回転速度センサ62、入力軸回転速度センサ63及び出力軸回転速度センサ64と接続されている。
上記アクセルスイッチ61は、例えばアクセルペダル11の操作・非操作に応じてオン・オフ設定されるスロットル信号Thとして電子制御装置50に入力している。また、エンジン回転速度センサ62は、エンジン10の回転速度を検出してエンジン回転速度Ne(ポンプ羽根車21の回転速度に相当)として電子制御装置50に入力している。入力軸回転速度センサ63は、自動変速機30の入力軸31の回転速度を検出して入力軸回転速度Ni(タービン羽根車22の回転速度に相当)として電子制御装置50に入力している。出力軸回転速度センサ64は、自動変速機30の出力軸32の回転速度を検出して出力軸回転速度Noとして電子制御装置50に入力している。
電子制御装置50のCPU51は、RAM53の記憶機能を利用しつつROM52に記憶されたプログラムに従って各種入力信号を処理し、自動変速機30の変速制御及びロックアップクラッチ機構20bの制御を実行するものであり、インターフェース55を介して各電磁弁41〜43を駆動制御する。
すなわち、自動変速機30の変速制御において、CPU51は予めROM52に記憶された複数の変速線図から実際の変速段に対応した変速線図を選択する。そして、CPU51は選択した変速線図からアクセル開度と出力軸回転速度Noから演算された車速とに基づいて変速段を決定し、この変速段が得られるように第1及び第2電磁弁41,42を駆動する。
また、ロックアップクラッチ機構20bの制御において、CPU51は予めROM52に記憶された複数の制御領域、すなわちロックアップオフ領域、スリップ領域及びロックアップオン領域からそのときの車両の状態に対応したいずれかの制御領域を選択する。なお、一般的にロックアップオン領域は、車両の高速走行時やエンジンブレーキがかかるエンジン10の被駆動状態(例えば、坂道走行時やアクセルペダル11の非操作時など)で設定される。そして、CPU51は選択した制御領域に基づいてロックアップクラッチ機構20bの係合・非係合を選択制御するように油圧制御回路40を介して第3電磁弁43を駆動する。
ここで、本実施形態において、ロックアップクラッチ機構20bを非係合状態から係合状態へと推移させるロックアップ作動時の油圧制御態様の一例について説明する。図3は、アクセルペダル11の非操作に伴うスロットル信号Thのオフ状態(スロットルオフ)において、エンジン回転速度Ne及び入力軸回転速度(タービン回転速度)Ni、ロックアップ油圧指令値Pの推移を示すタイムチャートである。
同図に示されるように、時刻t0においてアクセルペダル11が非操作となり、スロットル信号Thがオンからオフに切り替わったとする。このとき、同時にエンジン回転速度Neが減少し始め、エンジン回転速度Neと入力軸回転速度Niとの偏差が縮小して逆転する時刻t0’においてエンジン10は駆動状態から被駆動状態に移行する。
これに伴い、電子制御装置50のCPU51は、所定要件を満たす時刻「0」でロックアップクラッチ機構20bを非係合状態から係合状態へと推移させるべく、制御不感帯域(ロスストローク域)に対応した油圧のプリチャージ制御を開始する。この制御不感帯域は、ロックアップクラッチ26が非接触であって第3電磁弁43による油圧制御を開始してもこれに起因して車両の回転速度変化が起きない領域である。
このプリチャージ制御の開始により、CPU51は、第3電磁弁43を駆動するロックアップ油圧指令値Pの前期波形として所定の前期波形出力圧P1を有する指令値を時刻t1まで出力する。この前期波形出力圧P1を有する指令値の出力は、ロックアップピストン29を速やかに移動させるためのものである。従って、この前期波形出力圧P1は、最高圧近辺(油圧制御回路40のライン圧)に設定されている。
続いて、CPU51は、上記ロックアップ油圧指令値Pの後期波形として後期波形出力圧P2を有する指令値を時刻t2まで出力する。この後期波形出力圧P2は、前期波形出力圧P1よりも小さい値に設定されている。これは、ロックアップクラッチ26が非接触から接触に切り替わる手前でロックアップ油圧指令値Pを抑制し、接触ショックを緩和するためのものである。また、時刻t2は、後述の態様でCPU51により推定されるロックアップクラッチ26の接触時刻(接触タイミング)である。
いうまでもなく、上記時刻t2は推定によって求められるため、ロックアップクラッチ26の実際の接触タイミング、すなわち制御不感帯域の終了時刻と必ずしも一致するものではないが、ここでは便宜的に一致しているものとして説明する。油圧のプリチャージ制御が終了する時刻t2までの間は、未だロックアップクラッチ26が非接触のままでエンジン10も被駆動状態であるため、エンジン回転速度Neは減少傾向のままで上昇することはない。この状態で時刻t2を経過すると、CPU51はロックアップクラッチ26の接触による制御可能域に対応して油圧のフィードバック制御を開始する。この制御可能域は、ロックアップクラッチ26が接触し第3電磁弁43による油圧制御によって車両の回転速度変化が制御可能な領域である。このとき、CPU51は、第3電磁弁43を駆動するロックアップ油圧指令値Pに対する周知のフィードバック演算を実行し、このフィードバック演算値を出力する。従って、ロックアップクラッチ26が接触した時刻t2以降は、エンジン10に出力軸32側(駆動輪側)からのトルク伝達が開始されることでエンジン回転速度Neは増加し始める。換言すれば、被駆動状態では、エンジン回転速度Neの上述の変化を監視することでロックアップクラッチ26の接触時刻(制御不感帯域と制御可能域との切り替わりタイミング)を推定しうる。
次に、ロックアップクラッチ26の接触ショックの推定について説明する。図4は、車両を簡略化して示す模式図である。同図において、Ieはエンジン慣性モーメントを表し、Teはエンジントルクを表す。また、C(e)はトルコン容量係数を表し、入力軸回転速度(タービン回転速度)Niとエンジン回転速度Neとの比(Nt/Ne)を表す速度比eの関数であることを示している。また、Topはオイルポンプロストルクを表し、Tcはロックアップクラッチトルクを表す。この車両において、エンジン10における運動方程式は下式(1)のように表される。
Ie・dNe/dt=Te−C(e)・Ne^2−Top−Tc …(1)
ここで、車両が被駆動状態にあるときロックアップクラッチ機構20bの非係合状態(解放状態)から係合状態への移行時においては、ロックアップクラッチ26の接触前のロックアップクラッチトルクTcは零であり、またこのときのエンジン回転速度Neの変化が小さいことから、式(1)は下式(2)のように近似して表せれる。
0=Te−C(e)・Ne^2−Top …(2)
そして、式(2)を式(1)に代入することで下式(3)が得られる。
Ie・dNe/dt=−Tc …(3)
式(3)から明らかなように、ロックアップクラッチ26の接触ショックに比例するロックアップクラッチトルクTcの大きさは、被駆動状態でのロックアップクラッチ機構20bの非係合状態(解放状態)から係合状態への移行時におけるエンジン回転速度Neの変化(dNe/dt)に比例することが示唆されている。
次に、こうした被駆動状態での特性を鑑みた本実施形態におけるロックアップクラッチ26の接触タイミング及び接触ショックの演算態様について図5のフローチャート及び図6のタイムチャートに基づき以下に説明する。なお、このルーチンは、アクセルペダル11の非操作に伴い前記スロットル信号Thがオンからオフに切り替わって被駆動状態となり、ロックアップクラッチ機構20bを係合状態に移行させるべく油圧のプリチャージ制御が開始されることを起動条件として所定時間Δtごとの周期で繰り返されるものである。このとき、CPU51は、プリチャージ制御の開始に合わせてタイマによる零からの計時を開始する。
処理がこのルーチンに移行すると、CPU51はステップ101において各種データを初期化するイニシャル処理を行ってステップ102に移行する。そして、CPU51は、エンジン回転速度Neに対してローパスフィルタ演算を行ってエンジン回転速度ローパスフィルタ値Ne_LPFを算出する。図6に示したように、このエンジン回転速度Neに対するローパスフィルタ演算は、前記エンジン回転速度センサ62によりステップ状の変動で検出されるエンジン回転速度Neを滑らかにするためのものである。
次に、CPU51は、ステップ103において現在のエンジン回転速度ローパスフィルタ値Ne_LPFと一定時間前の演算時におけるエンジン回転速度ローパスフィルタ値Ne_LPFとの差分値であるエンジン回転速度変化ΔNe_LPFを算出してステップ104に移行する。そして、CPU51は、エンジン回転速度変化ΔNe_LPFに対してローパスフィルタ演算を行ってエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2を算出する。図6に示したように、このエンジン回転速度変化ΔNe_LPFに対するローパスフィルタ演算は、エンジン回転速度変化ΔNe_LPFの著しい増減変化を安定させるためのものである。
そして、CPU51はステップ105に移行して、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2よりも大きいか否かを判断する。そして、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2よりも大きいと判断されると、CPU51はステップ106に移行する。そして、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2を最大エンジン回転速度変化ΔNe_LPF2_maxとして更新し、ステップ107に移行する。一方、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2以下と判断されると、CPU51はそのままステップ107に移行する。従って、ステップ105〜106の処理は、当該ルーチンが繰り返される間でのエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2、すなわち安定化等されたエンジン回転速度変化の最大値を求めるためのものである。なお、本実施形態において、この最大エンジン回転速度変化ΔNe_LPF2_maxは、エンジン回転速度Neの変化(dNe/dt)に比例するロックアップクラッチ26の接触ショックの実質的な演算値となっている。
次に、ステップ107においてCPU51は、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2以上か否かを判断する。そして、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2未満と判断されると、CPU51はロックアップクラッチ26の接触状態であり得ないことからステップ108に移行する。そして、CPU51は、カウンタsvy_tm、フラグrise_Flag、カウンタslide_tm及びカウンタjudge_cntを「0」にリセットする。
ここで、カウンタsvy_tmは、基本的に上記エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が上昇してから一定になっている時間を演算回数としてカウントする変数である。このカウンタsvy_tmは、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が変化したり、後述する最大値svy_maxに到達したときに「0」にリセットされる。ここでは、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回に対して減少していることに対応して「0」にリセットされる。
一般に、ロックアップクラッチ26の接触状態では、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2(エンジン回転速度変化)が一定になる状態が長時間に亘って継続し得ず、この時間が長ければロックアップクラッチ26が接触していないと判断しうる。カウンタsvy_tmによる上記時間の算出は、ロックアップクラッチ26の非接触の判断に供するためのものである。
また、フラグrise_Flagは、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が上昇したときに「1」に設定され、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が下降若しくは上記カウンタsvy_tmが最大値svy_maxに到達したときに「0」に設定されるフラグである。ここでは、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回に対して減少していることに対応して「0」にリセットされる。
一般に、ロックアップクラッチ26の接触状態ではエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が少なくとも下降をせず、これが下降したり長時間に亘って一定になる状態が継続することはない。従って、フラグrise_Flagは、ロックアップクラッチ26が接触状態と判断し得る状態のときに「1」に設定され、接触状態と判断し得ない状態のときに「0」に設定される。
さらに、カウンタslide_tmは、フラグrise_Flagが「1」に設定されてからの経過時間、すなわちロックアップクラッチ26が接触状態と判断し得る状態になってからの経過時間を演算回数としてカウントする変数である。ここでは、フラグrise_Flagが「0」に設定されていることに対応して「0」にリセットされる。なお、以下に説明する態様でロックアップクラッチ26の接触状態が判定されたときには、この判定時刻から上記カウンタ相当の時間(=slide_tm×Δt)を減算することで実際の接触タイミングの推定精度が向上することになる。
カウンタjudge_cntは、上記エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が連続的に上昇する時間を演算回数としてカウントする変数である。ここでは、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回に対して減少していることに対応して「0」にリセットされる。ロックアップクラッチ26の接触状態の判定にあたっては、このカウンタjudge_cntが所定の最大値judge_max以上になり、且つ、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が所定値ΔNe_plusを超える条件を満足する必要がある。
上述のステップ107において現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2以上と判断されると、CPU51はステップ109に移行する。そして、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2よりも大きいか否かを判断する。そして、現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2よりも大きいと判断されると、CPU51はステップ110に移行してカウンタsvy_tmを「0」にリセットし、フラグrise_Flagを「1」に設定する。また、CPU51はカウンタslide_tm及びカウンタjudge_cntをそれぞれ「1」だけインクリメントする。
また、ステップ109において現在のエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が前回の演算時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2以下、即ちこれらエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値が等しいと判断されると、CPU51はステップ111に移行する。そして、CPU51は、フラグrise_Flagが「1」か否かを判断し、「1」と判断されるとステップ112に移行してカウンタsvy_tmが最大値svy_max以上か否かを判断する。そして、カウンタsvy_tmが最大値svy_max以上と判断されると、ロックアップクラッチ26の接触状態であり得ないことからCPU51はステップ113に移行して、カウンタsvy_tm、フラグrise_Flag、カウンタslide_tm及びカウンタjudge_cntを「0」にリセットする。一方、カウンタsvy_tmが最大値svy_max未満と判断されると、CPU51はステップ114に移行してカウンタsvy_tm及びカウンタslide_tmをそれぞれ「1」だけインクリメントする。
ステップ111においてフラグrise_Flagが「1」ではないと判断され、若しくはステップ108,110,113,114のいずれかが処理されると、CPU51はステップ115に移行する。そして、CPU51は、カウンタjudge_cntが所定の最大値judge_max以上となり、且つ、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が所定値ΔNe_plusを超える条件を満足するか否かを判断する。そして、この条件を満足しないと判断されると、ロックアップクラッチ26の接触状態の判定し得ないことからCPU51は、次の演算タイミング(Δtの経過)を待ってステップ102に戻り同様の処理を繰り返す。
また、ステップ115においてこの条件を満足すると判断されると、CPU51はロックアップクラッチ26の接触状態と判定してタイマによるそのときの時刻を判定時刻とし、ステップ116に移行する。そして、CPU51は、このロックアップクラッチ26の接触判定時刻からカウンタslide_tm相当の時間(=slide_tm×Δt)を減算してロックアップクラッチ26の接触時刻(t2)を算出しこれを記憶する。また、CPU51は、このときの最大エンジン回転速度変化ΔNe_LPF2_max(ステップ106)をロックアップクラッチ26の接触ショックとして記憶する。そして、CPU51はその後の処理を終了する。
ここで、上述の処理に対応した各種演算値等の推移の一例について図6のタイムチャートを参照して補足説明する。同図では、エンジン回転速度、エンジン回転速度変化、カウンタsvy_tm、フラグrise_Flag、カウンタslide_tm及びカウンタjudge_cntの推移を示している。同図において、タイマの開始時刻(0)は、油圧のプリチャージ制御の開始時刻に一致していることは既述のとおりである。
本実施形態では、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の大きさとその連続的な上昇回数とに基づきロックアップクラッチ26の接触状態(接触タイミング)を判定等するものである。しかしながら、この上昇回数については、信号ノイズ、車両外乱等の影響でエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が変動するため、カウントを行いづらい。そこで、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の上昇回数をカウンタjudge_cntでカウントし、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が減少した場合にはこれをゼロクリアしてカウントをやり直す。また、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が1回だけ上昇してその後の長時間に亘って上昇をしなかった場合には、ロックアップクラッチ26の接触状態ではありえないことからカウンタjudge_cntをゼロクリアしてカウントをやり直す。この上昇しない時間の計時のためにカウンタsvy_tmがカウントされ、最大値svy_maxに達するタイミングでカウンタjudge_cntをゼロクリアしてカウントをやり直す。
上述の条件によりカウンタjudge_cntをカウントすべきかゼロクリアすべきかの判断をフラグrise_Flagを用いて制御しており、これが「1」に設定されている場合にのみカウンタjudge_cntをカウントしている。図6において、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の減少時やカウンタsvy_tmの最大値svy_maxの到達時に対応してフラグrise_Flagが「0」に設定され、カウンタjudge_cntがゼロクリアされる様子が確認される。
また、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の連続的な上昇に伴い、時刻T1でエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が所定値ΔNe_plusを超え、その後の時刻T2でカウンタjudge_cntが所定の最大値judge_max以上となってロックアップクラッチ26の接触状態が判定される。しかしながら、ロックアップクラッチ26の実際の接触タイミングは、この判定に至るときのエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の上昇開始時刻である。従って、ロックアップクラッチ26の接触状態が判定されるまでにカウントされたカウンタslide_tmをエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の上昇開始時刻と対応させて実際の接触タイミングを求めている。
ロックアップクラッチ26の接触ショックについては、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2の推移において最大値となる最大エンジン回転速度変化ΔNe_LPF2_maxとして求めている。
なお、こうして求めたロックアップクラッチ26の接触時刻及び接触ショックは、次回にロックアップクラッチ機構20bを非係合状態から係合状態へと推移させる際の油圧制御に反映させることでより好適なロックアップクラッチ制御が実現される。具体的には、ロックアップクラッチ26の接触タイミングにより制御不感帯域と制御可能域との切り替えに係る油圧のプリチャージ制御の終了時刻がより正確に求められ、その後のフィードバック制御に円滑に移行させることができる。また、ロックアップクラッチ26の接触ショックを求めることで、例えば接触ショックが大きいときにはロックアップ油圧指令値Pの波形を調整することで次回の制御時での接触ショックを抑制するといった対処を行うことができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、スロットルオフの被駆動状態のとき、ロックアップクラッチ機構20bの非係合状態から係合状態への移行時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2に基づき、ロックアップクラッチ26が実際に接触することに伴うエンジン回転速度変化の上昇を判定して、接触タイミングを推定できる。従って、エンジントルクやトルクコンバータ性能のばらつき等に影響を受けることなく好適にロックアップクラッチ26の接触タイミングを推定できる。
(2)本実施形態では、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2と所定値ΔNe_plusとの大小判定及びカウンタjudge_cnt(エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が上昇を継続する時間)と最大値judge_maxとの大小判定に基づく極めて簡易な閾値判定の手法にてロックアップクラッチ26の接触タイミングを推定できる。
(3)本実施形態では、ロックアップクラッチ26の接触判定時刻(T2)からカウンタslide_tm相当の時間(=slide_tm×Δt)を減算してロックアップクラッチ26の接触タイミングが推定される。従って、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が上昇を開始してから上記判定に至るまでの遅れ分を吸収し、より厳密に接触タイミングを求めることができる。
(4)本実施形態では、ロックアップクラッチ26の接触状態ではあり得ないエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2が所定時間を超えて一定状態を継続するときには、ロックアップクラッチ26の接触タイミングではないと推定されることで、接触タイミングの誤推定を確実に防止できる。
(5)本実施形態では、スロットルオフの被駆動状態のとき、ロックアップクラッチ機構20bの非係合状態から係合状態への移行時におけるエンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2に基づき、ロックアップクラッチ26が実際に接触することに伴うエンジン回転速度変化の上昇を判定して、接触ショックを推定できる。従って、エンジントルクやトルクコンバータ性能のばらつき等に影響を受けることなく好適にロックアップクラッチ26の接触ショックを推定できる。
(6)本実施形態では、ロックアップクラッチ26の接触ショックは、ロックアップクラッチ機構20bの非係合状態から係合状態への移行時における最大エンジン回転速度変化ΔNe_LPF2_maxに基づき、最も著しい接触ショックとして推定できる。
(7)本実施形態では、エンジン回転速度ローパスフィルタ値Ne_LPFは、ローパスフィルタ処理を介して検出されることで、ステップ状に変動して検出されるエンジン回転速度Neを滑らかに変動させることができ、エンジン回転速度変化を好適に求めることができる。
(8)本実施形態では、エンジン回転速度変化ローパスフィルタ値ΔNe_LPF2は、ローパスフィルタ処理を介して検出されることで、著しい変動を呈するエンジン回転速度変化を安定化できる。
(9)本実施形態では、油圧制御に係る制御不感帯域と制御可能域との切り替えを好適に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、ロックアップクラッチ26の接触タイミングを求めるためにカウンタslide_tmを利用したが、タイマによる計時で求めた同様の時間を利用してもよい。
・前記実施形態においては、スロットルオフをアクセルペダル11の非操作(スロットル信号Thのオフ)に基づき検出した。これに対して、例えばスロットルバルブの開度であるスロットル開度が「0(閉鎖)」のときにスロットルオフを検出してもよい。
・前記実施形態においては、エンジン回転速度Neに対してローパスフィルタ処理を行ったが、例えば十分な分解能を有するのであればこの処理を割愛してもよい。
・前記実施形態においては、エンジン回転速度変化ΔNe_LPFに対してローパスフィルタ処理を行ったが、例えば十分にこれを安定化できるのであればこの処理を割愛してもよい。
・前記実施形態においては、ロックアップクラッチ機構20bの非係合状態から係合状態への移行時における最大エンジン回転速度変化ΔNe_LPF2_maxに基づきロックアップクラッチ26の接触ショックを推定したが、例えばこのときの平均値や最頻値からロックアップクラッチ26の接触ショックを推定してもよい。
・前記実施形態において、ロックアップ制御に係る油圧制御態様(プリチャージ制御波形)は一例である。
本発明の一実施形態が適用されるパワートレインの概略図。 同実施形態のロックアップクラッチ機構を示す側面図。 同実施形態の制御態様を示すタイムチャート。 車両を示す模式図。 同実施形態の制御態様を示すフローチャート。 同実施形態の動作態様を示すタイムチャート。
符号の説明
20…トルクコンバータ、20b…ロックアップクラッチ機構、26…摩擦材要素としてのロックアップクラッチ、50…推定手段、状態検出手段、エンジン回転速度変化検出手段、継続時間検出手段を構成する電子制御装置、61…アクセルスイッチ、62…エンジン回転速度検出手段を構成するエンジン回転速度センサ、63…タービン回転速度検出手段を構成する入力軸回転速度センサ。

Claims (2)

  1. トルクコンバータに設けられたロックアップクラッチ機構を制御するロックアップクラッチ制御装置において、
    エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、
    タービン回転速度を検出するタービン回転速度検出手段と、
    前記検出されたエンジン回転速度及びタービン回転速度に基づき被駆動状態を検出する状態検出手段と、
    前記検出されたエンジン回転速度に基づきエンジン回転速度変化を検出するエンジン回転速度変化検出手段と、
    前記エンジン回転速度変化が非減少を継続する時間を検出する継続時間検出手段と、
    スロットルオフの前記被駆動状態のとき、前記ロックアップクラッチ機構の非係合状態から係合状態への移行時における前記エンジン回転速度変化に基づき、該ロックアップクラッチ機構が備える摩擦材要素の接触タイミングの推定を行う推定手段を備え、
    前記推定手段は、前記エンジン回転速度変化の大きさと所定値との大小判定及び該エンジン回転速度変化が上昇を継続する時間と所定時間との大小判定に基づき前記摩擦材要素の接触タイミングの推定を行い、
    前記推定手段は、前記エンジン回転速度変化の大きさが所定値を超え、且つ、該エンジン回転速度変化が上昇を継続する時間が所定時間を超えた時刻から前記検出された継続時間を減算した時刻を前記摩擦材要素の接触タイミングと推定することを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。
  2. 請求項1に記載のロックアップクラッチ制御装置において、
    前記推定手段は、前記エンジン回転速度変化が所定時間を超えて一定状態を継続するとき、前記摩擦材要素の接触タイミングではないと推定することを特徴とするロックアップクラッチ制御装置。
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