JP2793650B2 - メイクアップ化粧料 - Google Patents

メイクアップ化粧料

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JP2793650B2 JP1223659A JP22365989A JP2793650B2 JP 2793650 B2 JP2793650 B2 JP 2793650B2 JP 1223659 A JP1223659 A JP 1223659A JP 22365989 A JP22365989 A JP 22365989A JP 2793650 B2 JP2793650 B2 JP 2793650B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キトサン内包セルロース複合粒子の効果に
より、のび、肌なじみ、密着性など優れた仕上り効果を
付与するメイクアップ化粧料に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、メイクアップ化粧料の最も重要な特性である、
のび、肌なじみ、密着性を改善するために種々な試みが
なされている。
例えば、のびを向上させるためには、球状ナイロン、
球状ポリエチレン、球状ポリスチレン、球状ポリメタク
リル酸などの球状合成樹脂粉末が多く用いられている
が、これら球状合成樹脂粉末は帯電性が大きいことから
容易に凝集し、結果として肌に塗布したあとの粉浮きが
強く感じられるため仕上がりが充分に満足されないとい
う欠点があった。
又、この欠点を改善すべく、特開昭61−100514号公報
「粉末化粧料」では、球状セルロース粉末を配合する化
粧料が提案されているが、のびはよいが、肌なじみや密
着性に劣るという欠点を有しているため好ましくない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、上記従来技術の難点を改良せんとして
鋭意研究した結果、キトサン内包セルロース複合粒子を
配合することにより、上記欠点がことごとく解決される
ことを見い出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
の目的は、のび、肌なじみ、密着性に優れたメイクアッ
プ化粧料を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、キトサン内包セルロース複合粒子を配合す
ることを特徴とするメイクアップ化粧料である。
本発明に用いられるキトサン内包セルロース複合粒子
は、セルロースをマトリックスにし、塩基性多糖である
キトサンを、セルロースマトリックスに均一内包させる
ことによって得られる。
複合粒子に用いるキトサンは、カニ、エビの甲殻を水
洗いたしたのち希塩酸で炭酸カルシウムを除き、水酸化
ナトリウム水溶液中で加熱し、タンパク質を除去したキ
チンをアルカリ処理することによって得られるもので、
ゲル形成に必要な重合度を有するものであって、且つ脱
アセチル化度が70%以上のものである。
複合粒子中のセルロースの原料となるビスコースは、
ガンマ価30〜100、アルカリ濃度5〜13重量%(以下wt
%と略記する)のものが用いられる。
複合粒子中のキトサンとセルロースの割合は、セルロ
ース1重量部に対してキトサン0.02〜1重量部である。
キトサンの割合が0.02重量部より少ないと、複合粒子に
キトサンの特性が現われずに、メイクアップ化粧料の、
肌なじみ、密着性が悪くなり好ましくない。又、キトサ
ンの割合が1重量部を超えると、キトサンがセルロース
マトリックス中に均一に分散されないため、複合粒子が
不安定になって好ましくない。
本発明に用いるキトサン内包セルロース複合粒子は、
上述した、キトサン及びビスコースを原料として、例え
ば次のようにして調製することができる。即ち、 (1) キトサンを含有するビスコースを準備し、 (2) キトサン含有ビスコースと水溶性のアニオン性
高分子化合物とを混合して、キトサンを含有したビスコ
ースの微粒子分散液を生成せしめ、 (3) 上記分散液を加熱することによって該分散液中
のビスコースを凝固させ、次いで酸で中和してキトサン
を内包したセルロースの微粒子を生成し、 (4) 該セルロースの微粒子を母液から分離し、そし
て必要により水洗あるいは乾燥する、 ことによって調製できる。
尚、工程中で使用する水溶性のアニオン性高分子化合
物としては例えば、ポリアクリル酸ソーダ,ポリスチレ
ンスルホン酸ソーダ等が挙げられる。
本発明においてキトサン内包セルロース複合粒子の配
合量は1.0〜30wt%が好ましい。1.0wt%より少ないと、
のびが悪く好ましくなく、30wt%を超えても配合量に見
合う効果はあまり期待できない。
本発明の化粧料には、顔料,保湿剤,水溶性高分子,
界面活性剤,水,油,ワックス,香料,着色剤,防腐
剤,酸化防止剤,殺菌剤,アミノ酸,ビタミン,紫外線
吸収剤等通常化粧品に用いられる成分を適宜配合するこ
とができる。
本発明は従来の球状合成樹脂粉末や、球状セルロース
粉末を配合した化粧料の欠点が悉く改善されており、の
び、肌なじみ、密着性など優れた仕上り効果を付与する
ことができる。
本発明の化粧料は、フェースパウダー、パウダーアイ
シャドウ、パウダーファンデーション、チークルージュ
等に適用される。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
なお、本発明において、化粧料の実用テストはつぎの
ようにして行った。
(実用テスト) 専門検査員20名が1日1回、3日間連続して実用テス
トを行ない、下記試験項目のアンケートに回答した。
のび 使用時、のびがよいと答えた人数。
肌なじみ 使用時、肌なじみがよいと答えた人数。
密着性 使用時、つきがよいと答えた人数。
使用後の刺激感 使用後、皮フに刺激を感じたと答えた人数。
実施例1 プレス状ファンデーション (i)キトサン内包セルロース複合粒子の製造 キトサン(共和油脂(株)製:アロンフロック)70g
を60℃、5重量%塩酸水溶液930gに溶解した。この溶液
に撹拌しながら苛性ソーダをpH8になるまで添加してキ
トサン分散液(キトサン濃度5重量%)を得た。該分散
液20gとビスコース80g(苛性ソーダ6重量%、セルロー
ス10重量%)とを撹拌回転数200rpmで混合し、キトサン
含有ビスコース液を得た。
キトサン含有ビスコース60gとポリアクリル酸ソーダ
(重合度500,濃度12重量%)水溶液240gとを室温下10分
間,回転数200rpmで混合し、キトサン含有ビスコースの
微粒子を得た。約30分間かけて80℃に昇温し、さらに30
分間、80℃にて該微粒子を凝固せしめた。ガラスフィル
ターにて凝固粒子を濾別し0.5重量%塩酸にて中和し、
さらに水洗してキトサンを内包したセルロースを得た。
このキトサン内包セルロース複合粒子は真球状で平均粒
子径が60μmであった。
(ii)ファンデーションの調製 次に第一表の如き配合の原料により、プレス状ファン
デーションを製造した。
まず〜をヘンシェルミキサーにて混合し、他方
〜を80℃で加熱溶解して上記ヘンシェルミキサーに入
れ、混合する。ついでアトマイザにより粉砕し、篩処理
して圧縮成形により中皿中に成形して、本発明のプレス
状ファンデーションを得た。
得られたプレス状ファンデーションの特性を第4表に
示す。第4表から明らかな如く、本発明のプレス状ファ
ンデーションは、のび、肌なじみ、密着性に優れ、刺激
がなく、安全性の高いものであった。
比較例1 実施例1において、キトサン内包セルロース複合粒子
を同量の球状ナイロン粉末(平均粒径5μm)に代えた
他は、実施例1と同様にして比較のプレス状ファンデー
ションを得た。
その特性を第4表に示す。第4表から明らかな如く、
キトサン内包セルロース複合粒子に代えて、球状ナイロ
ン粉末を用いた比較例1のプレス状ファンデーション
は、のび、肌なじみ、密着性に劣り好ましくなかった。
実施例2 アイシャドウ 第2表の如き配合量の原料により、実施例1と同様に
して、本発明のアイシャドウを得た。
得られたアイシャドウの特性を第4表に示す。第4表
から明らかな如く、本発明のアイシャドウの各種特性は
優れたものであった。
比較例2 実施例2において、キトサン内包セルロース複合粒子
を同量の球状ポリエチレン粉末(平均粒径5μm)に代
えた他は、実施例2と同様にして比較のアイシャドウを
得た。
その特性を第4表に示す。第4表から明らかな如く、
キトサン内包セルロース複合粒子に代えて、球状ポリエ
チレン粉末を用いた比較例2のアイシャドウは、のび、
肌なじみ、密着性に劣り好ましくなかった。
実施例3 チークルージュ 実施例1(i)で調製したキトサン含有ビスコース60
gとポリアクリル酸ソーダ(重合度3000,濃度8重量%)
水溶液240gとを室温下10分間、回転数600rpmで混合し、
キトサン含有ビスコースの微粒子を得た。以後の処理は
実施例1と同様にして、キトサン内包セルロース複合粒
子を得た。平均粒子径は30μmであった。
次に第3表の如き配合の原料により、実施例1と同様
にして本発明のチークルージュを得た。
その特性を第4表に示す。第4表から明らかな如く、
本発明のチークルージュの各種特性は優れたものであっ
た。
比較例3 実施例3において、キトサン内包セルロース複合粒子
を同量の球状セルロース粉末(平均粒径30μm)に代え
た他は、実施例3と同様にして、比較のチークルージュ
を得た。
その特性を第4表に示す。第4表から明らかな如く、
キトサン内包セルロース複合粒子に代えて球状セルロー
ス粉末を用いた比較例3のチークルージュはのび、肌な
じみ、密着性に劣り、好ましくなかった。
〔発明の効果〕 以上の如く、本発明のメイクアップ化粧料は、のび、
肌なじみ、密着性に優れ、皮膚刺激等がなく安全性が高
く、その作用・効果は顕著であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−102659(JP,A) 特開 昭62−190110(JP,A) 特開 昭64−36602(JP,A) 特開 昭61−190502(JP,A) 特開 昭61−210015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 A61K 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キトサン分散液とビスコース液とを混合
    し、このキトサン含有ビスコースの分散液を疑固させて
    キトサンをセルロースマトリックスに内包させて得られ
    るキトサン内包セルロース複合粒子を配合することを特
    徴とするメイクアップ化粧料。
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