JPH0390011A - マッサージ用化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、キトサン含有セルロース複合粒子の効果によ
り、刺激性や違和感がなく、優れたマツサージ効果、整
肌効果を付与するマツサージ用化粧料に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来より、皮膚のマツサージ効果、整肌効果を高めるべ
く小粒子の果核の粉砕物、合成樹脂粒子（例えば、アプ
リコツトの核粉砕物、ポリエチレン粒子）等が配合され
たマツサージクリーム、クレンジングクリーム、クリー
ム状洗顔料などの皮膚化粧料が市販されている。

また、特開昭５１−１２１５３０号公報には、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチロール等の合成樹脂、
またはこれらの発泡体、焼結体中空体或いはアルミニウ
ームの如き軽金属等の球状物を配合する化粧料が提案さ
れている。

しかし、これらの粉砕物及び小球状物は、硬い素材で形
成されているので、それらを配合した化粧料を皮膚に塗
布して手指でマツサージをする時に、ゴロゴロしたり、
ザラザラするなどの違和感を与え、積極的にマツサージ
を行うには皮膚の痛みを伴うなど、好ましい使用感を得
られないという欠点を有していた。

〔発明が解決しようとする課題］ 本発明者らは、上記従来技術の難点を改良せんとして鋭
意研究した結果、キトサン含有セルロース複合粒子を配
合することにより、上記欠点がことごとく解決されるこ
とを見い出し、本発明を完成した。すなわち、本発明の
目的は、皮膚に違和感や痛みを与えることなく、使用感
に優れ、マツサージ効果、整肌効果の高いマ・ンサージ
用化粧料を提供するにある。

〔課題を解決するための手段］ 本発明は、キトサン含有セルロース複合粒子を配合する
ことを特徴とするマンサージ用化粧料である。

本発明に用いられるキトサン含有セルロース複合粒子は
、セルロースをマトリックスにし、塩基性多糖であるキ
トサンを、セルロースマトリックスに均一内包させるこ
とによって得られる。

複合粒子に用いるキトサンは、カニ、エビの甲殻を水洗
いしたのち希塩酸で炭酸カルシウムを除き、水酸化ナト
リウム水溶液中で加熱し、タンパク質を除去したキチン
をアルカリ処理することによって得られるもので、ゲル
形成に必要な重合度を有するものであって、且つ脱アセ
チル化度が７０％以上のものである。

複合粒子中のセルロースの原料となるビスコースは、ガ
ンマ価３０〜１００、アルカリ濃度５〜１３重量％（以
下ｗｔ％と略記する）のものが用いられる。

複合粒子中のキトサンとセルロースの割合は、セルロー
ス１１！量部に対してキトサン０．０２〜１重量部であ
る。キトサンの割合が０．０２重量部より少ないと、複
合粒子にキトサンの特性が現われずに、マツサージ用化
粧料のマツサージ効果、整肌効果が悪くなり好ましくな
い、又、キトサンの割合が１重量部を超えると、キトサ
ンがセルロースマトリックス中に均一に分散されないた
め、複合粒子が不安定になって好ましくない。

本発明に用いるキトサン含有セルロース複合粒子は、上
述した、キトサン及びビスコースを原料として、例えば
次のようにして調製することができる。即ち、 （１）　　キトサンを含有するビスコースを準備し、（
２）　　キトサン含有ビスコースと水溶性のアニオン性
高分子化合物とを混合して、キトサンを含有したビスコ
ースの微粒子分散液を生成せしめ、（３）　　上記分散
液を加熱することによって該分散液中のビスコースを凝
固させ、次いで酸で中和してキトサンを含有したセルロ
ースの微粒子を生威し、 （４）　　該セルロースの微粒子を母液から分離し、そ
して必要により水洗あるいは乾燥する、ことによって調
製できる。

尚、工程中で使用する水溶性のアニオン性高分子化合物
としては例えば、ポリアクリル酸ソーダポリスチレンス
ルホン酸ソーダ等が挙げられる。

本発明において使用されるキトサン含有セルロース複合
粒子の粒子径はふるい等によって分粒することにより通
常０．　ｌ〜Ｌ　Ｏｍの粒径に調製して使用されること
が好ましい９粒径が０．１　ｍより小さいと、皮膚のマ
ツサージ効果や整肌効果に充分でなく、また１、０ｍを
越えると、粒子が大きすぎるため肌に違和感を感し、更
にマツサージ効果も低減しやすい。

本発明においてキトサン含有セルロース複合粒子の配合
量は１．０〜２Ｑｗｔ％が好ましい、１．０ｗｔ％より
少ないと、マツサージ効果が悪く好ましくなく、２０ｗ
ｔ％を超えても配合量に見合う効果はあまり期待できな
い。

本発明のマツサージ用化粧料は、本発明の目的を達威し
得る範囲内で、グリセリン、ソルビトールなどの湿潤性
、流動パラフィンやエステル油などの油性成分、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤など適宜配合することが出来
る。

本発明は従来の小粒子の果核の粉砕物や合成樹脂粒子を
配合したマツサージ用化粧料の欠点が悉く改善されてお
り、優れた皮膚のマツサージ効果、整肌効果を付与する
ことができる。

本発明のマツサージ用化粧料はローション状、乳液状、
クリーム状、ゲル状等に適用される。

〔実施例〕

以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。

なお、本発明において、化粧料の実用テストはつぎのよ
うにして行った。

（実用テスト） 専門検査員２０名が朝夕１回ずつ１ケ月間、顔面に試料
を約１．０　ｇ　塗布し、通常の方法でマンサージを実
施し、下記試験項目のアンケートに回答した。

■マツサージの感触 使用時、感触がよいと答えた人数。

■皮膚に対する違和感 使用時、皮膚に対して違和感を感しないと答えた人数。

■整肌効果 使用後、皮膚が滑らかになり、皮膚の張りと艶が改善さ
れたと答えた人数。

■使用後の刺激感 使用後、皮膚に刺激を感じたと答えた人数。

実施例１　マツサージ用クリーム （ｉ）キトサン含有セルロース複合粒子の製造キトサン
（共和油脂■製ニアロンフロック）７０ｇを６０℃、５
重量％塩酸水溶液９３０ｇに溶解した。この溶液に攪拌
しながら苛性ソーダをｐＨ８になるまで添加してキトサ
ン分散液（キトサン濃度５重量％）を得た。該分散液２
０ｇとビスコース８０ｇ　（苛性ソーダ６１Ｅ１％、七
Ａ／　Ｏ−ス１０重量％）とを攪拌回転数２０Ｏｒｐｍ
で混合し、キトサン含有ビスコース液を得た。

キトサン含有ビスコース６０ｇとポリアクリル酸ソーダ
（重合度５００．−４度１２重量％）水溶液２４０ｇと
を室温下１０分間１回転数２０Ｏｒｐｍで混合し、キト
サン含有ビスコースの微粒子を得た。約３０分間かけて
８０℃に昇温し、さらに３０分間、８０°Ｃにて該微粒
子を凝固せしめた。ガラスフィルターにて凝固粒子を濾
別し０．５重量％塩酸にて中和し、さらに水洗してキト
サンを含有したセルロースを得た。このようにして得た
キトサン含有セルロース複合粒子をふるい等で分粒して
粒径０．１〜１．０　ｍのものを得た。

（ｉｉ　）マツサ−ジ用クリームの調製次に第１表の如
き配合の原料により、マノサー第 表 まず、水を８０°Ｃに加熱し、メチルパラベンを均一に
溶解したものの中ヘキトサン含有セルロース複合粒子を
加え、均一に分散した。（（＋））溶液）。

別に（ａ）成分を約８０°Ｃで均一に溶解したものの中
に、い〉溶液を加え、撹拌し、室温まで冷却した。

得られたマツサージ用クリームの特性を第４表に示す、
第４表から明らかな如く、本発明のマツサージ用クリー
ムの各種特性は優れたものであった。

比較例１ 実施例１において、キトサン含有セルロース複合粒子を
同量のアプリコツトの核粉砕物に代えた他は、実施例１
と同様にして比較のマツサージ用クリームを得た。

その特性を第４表に示す。第４表から明らかな如く、キ
トサン含有セルロース複合粒子に代えて、アプリコツト
の核粉砕物を用いた比較例１のマツサージ用クリームは
感触が悪く、違和感があり、整肌効果も優れず、好まし
くなかった。

比較例２ 実施例１においてキトサン含有セルロース複合粒子を同
量のポリエチレン粒子に代えた他は、実施例１と同様に
して比較のマツサージ用クリームを製造した。

その特性を第４表に示す、第４表から明らかな如く、キ
トサン含有セルロース複合粒子に代えてボリエチレン粒
子を用いたマツサージ用クリームは感触が悪く、違和感
があり、整肌効果も優れず、好ましくなかった。

実施例２　マツサージ用ミルク 第２表の如き配合組成原料により、実施例１と同様にし
て本発明のマツサージ用ミルクを製造した。

第　　２　　表 得られたマツサージ用ミルクの特性を第４表に示す、第
４表から明らかな如く、本発明のマツサージ用ミルクの
各種特性は優れたものであった。

実施例３　マツサージ用ゲル 実施例１　（ｉ）でｖＮ製したキトサン含有ビスコース
６０ｇとポリアクリル酸ソーダ（重合度３０００、濃度
８重量％）水溶液２４０ｇとを室温下１０分間、回転数
６０Ｏｒｐｍで混合し、キトサン含有ビスコースの微粒
子を得た。以後の処理は実施例１と同様にして、キトサ
ン含有セルロース複合粒子を得た。平均粒子径は３０ｕ
ｍであった。このようにして得たキトサン含有セルロー
ス複合粒子をふるい等で分粒して粒径０．１　＝　１．
０閣のものを得た。

次に第３表の如き配合の原料により、マツサー第 表 その特性を第４表に示す。

第４表から明らかな 如　く　、 本発明のマツサージ用ゲルの各種特性は優れたものであ
った。

第 表 （発明の効果〕 以上の如く、本発明のマツサージ用化粧料は、皮膚のマ
ツサージ効果、整肌効果に優れ、皮膚刺激等がなく安全
性が高く、その作用・効果は顕著であった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. キトサン含有セルロース複合粒子を配合することを特徴
   とするマッサージ用化粧料。