JP2793370B2 - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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JP2793370B2
JP2793370B2 JP923591A JP923591A JP2793370B2 JP 2793370 B2 JP2793370 B2 JP 2793370B2 JP 923591 A JP923591 A JP 923591A JP 923591 A JP923591 A JP 923591A JP 2793370 B2 JP2793370 B2 JP 2793370B2
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Japan
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compensive
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switch
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芳弘 山口
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Toshiba Corp
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、とくにコンペンシーブ
が設けられたエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】高速エレベータの一例を示す第3図にお
いて、昇降路10の上部に設けられた機械室9には、一対
はりの上面にマシンベッド21を介して詳細省略した
上機などが固定されている。このうち巻上機には駆動
綱車14が取り付けられ、マシンベッド21の同図左方の下
部にはそらせ車16が固定され、このそらせ車16と駆動綱
車14には主索11が巻き付けられている。駆動綱車14から
直接昇降路10に垂下した主索11の下端にはかご17が、そ
らせ車16から垂下した主索11の下端にはつり合いおもり
18がそれぞれ吊り下げられている。
【0003】一方、昇降路10の下端のピットにはガイ
ドレール6が立設され、このガイドレール6にはコンペ
ンシーブカバー20が上下動自在に取り付けられている。
このコンペンシーブカバー20の内部にはコンペンシー
ブ1が図示しない軸とともに回転自在に収納されてい
る。このコンペンシーブ1には上端がかご17とつり合
いおもり18に接続されたつり合いロープ24が巻き付けら
れ、コンペンシーブカバー20の左端には上下にストライ
カ8A,8Bが対向して取り付けられている。ガイドレ
ール6には左側に突き出た一対のアーム6aの左端に
リミットスイッチ7A,7Bが取り付けられている。
【0004】なお、つり合いロープ24には、マニラ麻の
縄に鋼線を巻き付けたものが使われていて、万一、かご
17の加減速度の急変でコンペンシーブ1が許容値以上に
上下動すると、ストライカ8A又はストライカ8Bがリ
ミットスイッチ7A,7Bに接触して、エレベータの運
行を停止させるように安全が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたエレベータにおいては、例えば梅雨期など
のようにピット内の湿度が上がって、つり合いロープ24
の芯材に使われたマニラ麻が吸湿し膨脹して、つり合い
ロープ24が長さ方向に収縮してコンペンシーブがコン
ペンシーブカバー20とともに持ち上げられるおそれがあ
る。すると、リミットスイッチ7Aがストライカ8Aに
接触してこのリミットスイッチ7が動作し、制御盤の
安全装置が動作してエレベータの運行が停止するおそれ
もある
【0006】一方、エレベータが設置されて間もないと
きには、主索11の伸びが大きいので、逆にコンペンシー
が下がりリミットスイッチ7BがストライカBに
接触して、同じくエレベータの運行が停止するおそれが
ある。そのため、主索11の初期伸びが完全になくなるま
で調整運転を続ける方法も考えられるが、すると商業運
期日に間に合わなくなるおそれもある。
【0007】また、リミットスイッチ7A,7Bとスト
ライカ8A,8Bとの設定間隔を増やす方法も考えられ
るが、すると、かご17の加減速の急変によるコンペンシ
ーブ1の過大なはね上がりや、万一のつり合いロープ24
の切断に対する検出応答が遅れて、安全装置の動作
による事故となるおそれもある。
【0008】そこで、本発明の目的は、つり合いロープ
の緩慢な伸縮などによる安全装置の不必要な動作を防
ぎ、エレベータの運行停止を防ぐことのできるエレベー
タを得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、つり
合いロープが巻装されたコンペンシーブと、このコンペ
ンシーブの上下動で動作するスイッチが設けられたエレ
ベータにおいて、コンペンシーブの上下動を検出する検
出手段と、この検出手段の検出値が入力されるモータ制
御部と、このモータ制御部の出力によりスイッチを上下
動させる駆動部と、この駆動部によるスイッチの上下移
動量を検出しその結果をモータ制御部へ入力するチェー
ン移動距離検出手段を設けることで、つり合いロープの
伸縮に伴うコンペンシーブの上下動による安全回路の不
必要な動作を防いで、エレベータの不要な運行停止を防
ぎ稼働率の低下を防いだエレベータである。
【0010】
【実施例】以下、本発明のエレベータの一実施例を図面
を参照して説明する。但し、図3と重複する部分には同
符号を付して説明を省く。
【0011】図1において、コンペンシーブカバー20の
左端には、ストライカ8A,8Bが上下に取り付けら
れ、ガイドレール6の下端にはアーム6aが横に固定さ
れ、このアーム6aの左端には検出部端がコンペンシー
ブカバー20の下面に接触したポテンショメータ2が取り
付けられている。このポテンショメータ2の出力線は
別置のモータ制御ユニット4の入力側に図示しないリア
クタを介して接続されている。
【0012】一方、コンペンシーブカバー20の左
は、図示しない架台にモータ3が載置され、このモータ
3の出力軸は図示しない架台の図示しない回転軸に固
定された駆動スプロケット15Aの駆動軸に連結され、こ
の駆動軸にはチェーン駆動距離検出器5の入力軸が連結
されている。
【0013】さらに、上述の図示しない架台には上部に
スプロケット15Bが、下部にスプロケット15Cがそれぞ
れ回転自在に取り付けられ、これらのスプロケット15
A,15B,15Cにはチェーン12が巻き付けられている。
このうちスプロケット15B,15Cの右側のチェーン
中間部には、リミットスイッチ7A,7Bが触針端をコ
ンペンシーブカバー20の方向にしてストライカ8A,8
Bの間の位置に所定の間隙を介して取り付けられてい
る。
【0014】また、モータ3の動力線の他側はモータ制
御ユニット4の出力端子に接続され、チェーン駆動距離
検出器5の出力線はモータ制御ユニット4に設けられた
図2で示す比較器13に負帰環信号として接続されてい
る。
【0015】このように構成されたエレベータにおいて
は、例えば梅雨期に入って、ピット内の湿度が上昇して
つり合いロープ24が徐々に吸湿し、長さ方向で収縮して
コンペンシーブ1とコンペンシーブカバー20が持ち上げ
られると、ポテンションメータ2によってその上昇値
電圧で検出される。すると、この検出信号は、モータ制
御ユニット4の比較器13を経てモータ制御ユニット4の
モータ制御回路へ前述したリアクタを介して入力され、
モータ3に出力されてスプロケット15Aとこのスプロケ
ット15Aに連結されたチェーン駆動距離検出器5が同図
において反時計方向に駆動され、チェーン12も同じく反
時計方向に駆動されてリミットスイッチ7A,7Bは上
昇する。
【0016】一方、チェーン駆動距離検出器5で発生し
た電圧は、モータ制御ユニット4の比較器13に入力さ
れ、ポテンショメータ2からの電圧と比較されて、その
差がモータ制御回路からモータ3に出力され、上記と同
様にリミットスイッチ7A,7Bの上方への駆動高さが
コンペンシーブ1の上昇高さと同じになるまで駆動制御
される。
【0017】反対に、エレベータが設置されて日が浅く
て、主索の初期伸びによるコンペンシーブ1の下降現象
があったときにも、その下降はポテンショメータ2で
検出されてモータ制御ユニット4に入力されるので、上
述と同様にモータ3の駆動でリミットスイッチ7A,7
Bはポテンショメータ2が検出した高さだけ下方に駆動
される。
【0018】一方、かご17の加減速度の急変でコンペン
シーブ1が急激に上下動すると、リアクタを介してモー
タ3は遅れ減衰され信号が入力される。
【0019】この結果、このように構成されたエレベー
タにおいては、コンペンシーブ1の急激な上下動ではリ
ミットスイッチ7Aは移動せず、季節の変化によるつり
合いロープの伸縮や主索の初期伸びによるコンペンシー
ブの上下動に追従してリミットスイッチを移動させるこ
とができるので、エレベータの不要な運行停止を防ぐこ
とができる。
【0020】
【発明の効果】以上、本発明によれば、つり合いロープ
が巻装されたコンペンシーブと、このコンペンシーブの
上下動で動作するスイッチが設けられたエレベータにお
いて、コンペンシーブの上下動を検出する検出手段と、
この検出手段の検出値が入力されるモータ制御部と、こ
のモータ制御部の出力によりスイッチを上下動させる駆
動部と、この駆動部によるスイッチの上下移動量を検出
しその結果をモータ制御部へ入力するチェーン移動距離
検出手段を設けることで、つり合いロープの伸縮に伴う
コンペンシーブの上下動による安全回路の不必要な動作
を防いだので、エレベータの不要な運行停止を防ぎ稼働
率の低下を防ぐことのできるエレベータを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの一実施例を示す図。
【図2】本発明のエレベータの作用を示すブロック図。
【図3】従来のエレベータの一例を示す図。
【符号の説明】
1…コンペンシーブ、2…ポテンショメータ、3…モー
タ、4…モータ制御ユニット、5…チェーン駆動距離検
出器、6…ガイドレール、7A,7B…リミットスイッ
チ、8A,8B…ストライカ、12…駆動チェーン、13…
比較器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つり合いロープが巻装されたコンペンシ
    ーブと、このコンペンシーブの上下動で動作するスイッ
    チが設けられたエレベータにおいて、前記コンペンシー
    ブの上下動を検出する検出手段と、この検出手段の検出
    値が入力されるモータ制御部と、このモータ制御部の出
    力により前記スイッチを上下動させる駆動部と、この駆
    動部による前記スイッチの上下移動量を検出しその結果
    を前記モータ制御部へ入力する検出手段を設けたことを
    特徴とするエレベータ。
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