JP2791708B2 - 椅子、特に作業用または事務用の椅子 - Google Patents

椅子、特に作業用または事務用の椅子

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Description

【発明の詳細な説明】 〈技術分野〉 本発明は、前方領域において水平揺動軸のまわりを揺
動できる、および傾斜状態を変えることができるシート
を有し;およびシートの傾きの変動との関連では、シー
トの傾きの変動に対して比例関係を上回って傾きが変動
する背もたれを備え;シートが傾斜するにつれ、背もた
れがシートの後端に接近するようになっていて、シート
揺動軸が椅子フレームの軸受け台において下方に向けて
調整でき、および背もたれ方向に制限されつつ調整可能
であり、およびシートがヒンジ接続により揺動レバーと
連結し、この揺動レバーの一端が背もたれに固定し、空
転せぬように取付けられていて、他端は軸受け台に回転
できるよう支持されているという椅子、特に作業用また
は事務用の椅子に関するものである。
〈先行技術〉 この種の椅子は、DE−GM8814409により知られてい
る。この既知の椅子は本調整機構により、下記に述べる
ような案内レバーを備えずに背もたれとシート後方末端
との間での相対運動を確保する。すなわち案内レバーと
いうのはDE−GM8806835によるシートの場合に必要とさ
れるもので、シートの前方揺動軸を軸受け台とヒンジ接
続により連結させる。揺動レバーはこのような既知の椅
子において特に腕掛けおよび肘掛けとして構成されてい
る。というのも、揺動レバーはシート上を案内されてい
るからである。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、背もたれとシートの対応末端との間
での相対運動がシートおよび背もたれの同期調整と関連
して確保され、調整機構がシート範囲にあってシート上
を誘導されるようなことを必要とせぬという、冒頭に述
べた種類の椅子を提供することにある。
〈発明の構成〉 上記目的は、本発明によれば、揺動レバーが、シート
後端から奥行き約1/4のところでシートに取付けられて
いること;揺動レバーの背もたれに向った末端が、相互
にほぼ直角に配置した2つのピースを有すること;背も
たれが、揺動レバーの自由末端を形成するピースと緊
く、または垂直方向に段階を有し、ないしは連続的に調
整できるよう接続されていること;および揺動レバーの
他端がシート中央のほぼ下方において軸受け台に接続し
ていて、坐り面に対しては揺動レバーの接続ピースに対
し約150゜〜170゜の鈍角になっていることにより解決さ
れる。
揺動レバーはシート下方に配置し、および後方縁部域
においてのみシートの上方に突出し、および本接続ピー
スを以て背もたれを支える。この場合、構成は、シート
と揺動レバーとの間で、背もたれの方向に接続する揺動
レバーのピースが、シート後方縁からの揺動レバーの間
隔以上の大きさとなる長さを有して、揺動レバーがシー
トの傾斜変動に影響を及ぼさぬようにしている。
シートおよび背もたれは、軸受け台において揺動レバ
ー旋回軸受のまわりに回転できる。軸受け台においてシ
ートの調整可能揺動軸受を接続すれば、シートが一種の
対向運動を実行することになるが、このような対向運動
は背もたれとシート対応末端との間の間隔を短縮するよ
うに機能する。これにより、シートを降下させる際のい
わゆる“引き戻し効果”が除かれることになる。
〈実施例〉 以下、本発明による実施例を示す添付図を参照して、
本発明を詳述する。
第1図には、本発明による椅子の調整機構が側面図で
図解されている。
椅子フレームからは、上側末端に取付けられた軸受け
台10が示されている。この軸受け台10は、シートキャリ
ヤのみ示されているシート14の前方縁部に向けて約20゜
の角度を有する勾配で傾斜している。シート14の水平方
向旋回軸28は長さ方向孔部において下方に限界を有し、
背もたれ方向に調整されて誘導されている。椅子の初期
位置においては、旋回軸が長さ方向孔部11の上側前端に
位置する。シート14の後方コーナーから離れシート14の
奥行きおよそ1/3の所で、シート14の下側において双方
の旋回レバー17が回転できるように支持されている。
第2図に示されるように揺動軸受21の領域において両
揺動レバー17は、横方向キャリヤ25を介して相互に堅く
接続している。横方向キャリヤ25の末端は下向きに直角
にわん曲し、シート14の軸受用帯金とヒンジ接続してい
るが、これは、軸受帯金16の孔部を通って誘導され、お
よび横方向キャリヤ25のわん曲末端とねじ留めされると
いったねじが示唆する通りである。揺動軸受21からは、
ピース18を伴なう揺動レバー17がシート14の前方へと伸
び、およびシート14のほぼ中央下側で、軸受け台14とは
旋回できるように接続しているが、これについては回転
軸受12が示す通りである。揺動軸受21からは揺動レバー
17がシート14の背面側に向けて伸び、およびピース19を
有する椅子の初期位置においてほぼ水平になっている。
ピース19はシート14の後方縁部を越えて伸び、上向きに
ほぼ直角を採ってわん曲したピース20へと移行する。こ
のピース20には背もたれ22が固定して取付けられている
が、この背もたれについては背もたれキャリヤのみが示
されている。揺動レバー17のピース16および19は、椅子
の坐り面に対し約150゜から約170゜に至る角度αを含む
のである。
第2図が示す通り、揺動レバー17のピース20は横方向
キャリヤ27を介して相互に接続している。気体ばね24
は、軸受け台10の後方末端において、および横方向キャ
リヤ27においてヒンジ接続により支持されるが、この点
についてはジョイント13および23が示す通りでる。気体
ばね24は揺動レバー17を旋回軸受21のまわりに時計の針
の運動方向に逆って上向きに押圧作動し、最終的にピー
ス19がシート14の下側に接して、椅子が初期位置をとる
ようになる。軸受け台10の前端において横方向キャリヤ
26が取付けられていて、この横方向キャリヤはその末端
で下方に直角に曲げられている。わん曲した末端におい
ては長さ方向孔部11が具備されている。シート14の帯金
15は、よこ方向キャリヤ26の末端をその外側において被
覆する。ねじは、よこ方向キャリヤ26の末端内側から長
さ方向孔部11中へ誘導し、および帯金15が有するねじ付
き孔部中へねじ締めされる揺動軸を形成する。
第3図においては、シート14および背もたれ22を有す
る椅子の初期位置のほかに、シート14′および後方に傾
斜した背もたれ22′の倒した位置が示されている。この
場合、シート14および背もたれ22の相互に向き合った末
端部間の間隔は調整時において倒れた位置に変るが、こ
れはシート14′および背もたれ22′により示される通り
である。かくしてこの間隔は例えば、62mmから約30mmに
まで減少できる。シート14の概ね2゜程度の水平的傾き
はおよそ6゜にまで上昇でき、シート14は常に背もたれ
22ないし22′に向けて降下する状態になっている。出発
位置にある背もたれ22は約7゜の傾斜をしている時に
は、降下位置にあるこの傾斜はおよそ18゜にまで高ま
り、いわば背もたれ22の傾きは、シート14の傾きに対し
て比例関係を上まわって上昇した。シート14の降下時に
おいて、長さ方向孔部11内におけるシート14の水平揺動
軸28は、長さ方向孔部11の下側後方末端に対して位置2
8′中へと滑走し、これによって揺動軸受21の囲りでシ
ート14の逆方向への運動が行なわれる。なお揺動軸受21
は、結局、シート14と背もたれ22との間の相対運動に対
して十分にかかわり合いをもつのである。揺動軸受21は
その位置を21′の方へ移動し、および揺動レバー17自体
は、回転レバー12の周囲を旋回せしめられ、最終的には
揺動レバーが破線の位置17′を採ることになる。気体ば
ね24は全体的に圧縮されるが、それはジョイント13が本
来の位置を維持し、およびジョイント23が位置23′へと
降下するからである。揺動レバー17におけるピースは、
降下位置では、位置18′,19′および20′を採る。
気体ばね24は、シート14および背もたれを初期位置に
戻す揺動レバー17に対して引き戻し力を及ぼす。この引
き戻し力は、回転軸受12中に装着されているトーション
バー29を介して付与され得る。旋回軸28は、この種のト
ーションバーを収納できる。揺動軸受21は、揺動レバー
17およびシート14に引き戻し力を及ぼす加圧ばね30を介
在させることによっても軸受け台10に支持可能となる。
〈発明の効果〉 シート用として十分に傾斜変動を確保するためには、
軸受け台がシート揺動軸に対しておよび20゜の角度で上
昇していくような構成が用意される。
初期位置に向けてシートおよび背もたれを自動調整す
ることは、一つの実施態様により揺動レバーが、背もた
れを支持するピース範囲内で相互に接続すること;およ
び気体ばねが軸受け台において、ならびに上記ピースを
相互に接続する横方向キャリヤにおいてヒンジ接続して
支持されていることにより達成される。
初期位置のこのような調整は、揺動レバーと軸受け台
との間における回転軸受においてトーションバーが取付
けられていること;またはシートと揺動レバーとの間で
の揺動軸受が加圧ばねを介して軸受け台に支持されるこ
とにより達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は調整機構を明示するための部分側面図であり、 第2図は調整機構に対する下側図面であり、 第3図は初期位置に対し椅子自体を調整するべく切換え
操作を行なった、シートおよび背もたれの調整範囲を示
す。 図での参照番号は、以下の各部分を意味する。 10……軸受け台、11……長さ方向孔部、 12……回転レバー、13……ジョイント、 14……シート、15……帯金、16……軸受帯金、 17……揺動レバー、18,19,20……ピース、 21……揺動軸受、22……背もたれ、 23……ジョイント、24……気体ばね、 25……横方向キャリヤ、26……横方向キャリヤ、 27……横方向キャリヤ、28……旋回軸、 29……トーションバー、30……加圧ばね。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前方領域において水平揺動軸のまわりを揺
    動できる、および傾斜状態を変えることができるシート
    を有し;およびシートの傾きの変動との関連では、シー
    トの傾きの変動に対して比例関係を上回って傾きが変動
    する背もたれを備え;シートが傾斜するにつれ、背もた
    れがシートの後端に接近するようになっていて、シート
    揺動軸が椅子フレームの軸受け台において下方に向けて
    調整でき、および背もたれ方向に制限されつつ調整可能
    であり、およびシートがヒンジ接続により揺動レバーと
    連結し、この揺動レバーの一端が背もたれに固定し、空
    転せぬよう取付けられていて、他端は軸受け台に回転で
    きぬよう支持されているという椅子、特に作業用または
    事務用の椅子において、揺動レバー(17)が、シート
    (14)後端から奥行き約1/4のところでシートに取付け
    られていること; 揺動レバー(17)の、背もたれ(22)に向った末端が、
    相互にほぼ直角に配置した2つのピース(19,20)を有
    すること;背もたれ(22)が、揺動レバー(17)の自由
    末端を形成するピース(20)と緊く、または垂直方向に
    段階を有し、ないしは連続的に調整できるように接続さ
    れていること;および揺動レバー(17)の他端がシート
    中央のほぼ下方において軸受け台(10)に接続してい
    て、坐り面に対しては揺動レバー(17)の接続ピース
    (19)に対し約150゜〜170゜の鈍角になっていることを
    特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】軸受け台(10)がシート(14)の揺動軸
    (28)に向けて約20゜の角度内で上昇することを特徴と
    する特許請求項1に記載の椅子。
  3. 【請求項3】揺動レバー(17)が、背もたれ(22)を支
    持するピース(20)域内で相互に接続していること;お
    よび気体ばね(24)が軸受け台(12)において、および
    ピース(20)を相互に接続する横方向キャリア(27)に
    おいてヒンジ接続(13,23)により支持されていること
    を特徴とする特許請求項1または2に記載の椅子。
  4. 【請求項4】揺動レバー(17)と軸受台(10)との間
    で、回転軸受(12)においてトーションバー(29)が取
    付けられていることを特徴とする特許請求項1または2
    に記載の椅子。
  5. 【請求項5】揺動軸受(21)がシート(14)と揺動レバ
    ー(17)との間で、加圧ばね(30)を介して軸受け台
    (10)に支持されていることを特徴とする特許請求項1
    または2に記載の椅子。
  6. 【請求項6】シート(14)と揺動レバー(17)との間
    で、背もたれ(22)の方向に接続する揺動レバー(17)
    のピース(19)が、シート(14)後方縁からの揺動レバ
    ー(21)の間隔以上の大きさとなる長さを有することを
    特徴とする特許請求項1から5までの一つに記載の椅
    子。
JP12702990A 1989-05-20 1990-05-18 椅子、特に作業用または事務用の椅子 Expired - Lifetime JP2791708B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3916474,8 1989-05-20
DE19893916474 DE3916474A1 (de) 1989-05-20 1989-05-20 Stuhl, insbesondere arbeits- oder buerostuhl

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JP12702990A Expired - Lifetime JP2791708B2 (ja) 1989-05-20 1990-05-18 椅子、特に作業用または事務用の椅子

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EP (1) EP0399251B1 (ja)
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DE (2) DE3916474A1 (ja)

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