JP2791519B2 - 2進データ発生回路およびa/d変換器 - Google Patents

2進データ発生回路およびa/d変換器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に2進データ発
生回路およびA/D変換器に関し、特に、ノイズにより
影響されにくい2進データ発生回路およびA/D変換器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アナログ信号をデジタル信号
に変換する変換器(以下「A/D変換器」という)は、
アナログ信号にデジタル信号処理を施すために広く用い
られている。たとえば、映像信号処理の分野では、高速
のデジタル信号処理が必要となるので、A/D変換器に
おいても高速の変換が要求される。
【0003】高速変換に適したA/D変換器として、従
来から並列型A/D変換器および直並列型A/D変換器
が知られる。これらのA/D変換器は、たくさんの比較
器を用いており、一般にA/D変換器の電力消費は、そ
の中に用いられている比較器の数によりほぼ決まる。並
列型および直並列型のいずれのA/D変換器において
も、アナログ入力信号が複数の比較器の入力に並列に与
えられる。これに加えて、直並列型A/D変換器では、
アナログ信号からデジタル信号への変換が、時間軸上で
直列に行なわれる。
【0004】並列型A/D変換器は、高速で動作できる
が、直並列型A/D変換器よりもより多くの比較器を必
要とするので、電力消費が大きく、したがって、産業用
または業務用電子機器、たとえばオシロスコープなどに
よく使用される。一方、直並列型A/D変換器は、並列
型変換器ほど高速で動作できないが、少ない電力消費を
有し、かつ半導体基板上のより少ない占有領域内に形成
できる−すなわち、集積化に適している−ので、民生用
電子機器によく使用される。この発明は、並列型A/D
変換器および直並列型A/D変換器の双方に適用可能で
あることが指摘される。
【0005】図14は、映像信号処理のための一般的な
構成を示すブロック図である。図14を参照して、図示
されていない被写体はビデオカメラ91により撮影され
る。ビデオカメラ91から出力される映像信号は、アナ
ログ信号であるので、A/D変換器92によりデジタル
映像信号に変換される。デジタル映像信号はデジタル映
像信号処理回路93に与えられ、そこで所望のデジタル
信号処理が行なわれる。処理されたデータは、D/A変
換器94に与えられ、そこでアナログ信号に変換され
る。D/A変換器94から出力される処理されたアナロ
グ信号は、表示装置95に与えられ、そこに設けられた
画面(図示せず)上に処理された映像が表示される。前
述の並列型または直並列型A/D変換器は、図14に示
したA/D変換器92に適用されることが指摘される。
【0006】図15は、従来の並列型A/D変換器の回
路ブロック図である。図15に示したA/D変換器は、
ANDREW G.F.DINGWALLによる“Mono
lithic Expandable 6 Bit 20 MHz CMOS/SOS A/D Conver
ter ”と題された論文( IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE
CIRCUITS, VOL.SC-14,NO.6, pp.926-931,Dec.1979)
に見られる。なお、説明を簡単にするため、図15で
は、3ビットのデジタルデータを出力するA/D変換器
が示されている。
【0007】図15を参照して、A/D変換器は、外部
的に与えられる基準電位Vre1とVre2との間に直
列に接続された抵抗60ないし67を備えたラダー抵抗
回路1と、7つの比較器C0ないしC6を備えた比較器
回路4と、8つのANDゲートA0ないしA7を備えた
プリエンコーダ2と、プリエンコーダ2の出力に接続さ
れたエンコーダ3とを含む。ラダー抵抗回路1は、各々
が同じ抵抗値を有する抵抗60ないし67を備えている
ので、それらの抵抗分割により決定される7つの基準電
圧V0ないしV6を発生する。7つの基準電圧V0ない
しV6は、比較器回路4内に設けられている比較器C0
ないしC6にそれぞれ与えられる。
【0008】比較器回路4内に設けられた各比較器C0
ないしC6は、アナログ入力信号と対応する1つの基準
電圧とを比較し、比較結果を示す7ビットのデータ
(「サーモメータコード」と呼ばれる)を出力する。サ
ーモメータコードは、プリエンコーダ2内に設けられた
各隣接する2つのANDゲートに与えられる。
【0009】プリエンコーダ2内の各ANDゲートA0
ないしA7は、2つの入力を有し、一方の入力、すなわ
ち反転入力にインバータが接続されている。たとえば、
j番目のANDゲートAjは、反転入力がj−1番目の
比較器Cj−1の出力に接続され、非反転入力がj番目
の比較器Cjの出力に接続される。ANDゲートA0の
反転入力は接地され、ANDゲートA7の非反転入力が
電源電位Vccに接続される。ANDゲートA0ないし
A7から出力される出力信号J0ないしJ7は、エンコ
ーダ3に与えられ、そこで対応する2進データB0ない
しB2に変換される。
【0010】図16は、図15に示したエンコーダ3の
回路図である。図16に示されるように、エンコーダ3
は擬似NMOS型のリードオンリーメモリ(以下「RO
M」という)により実現され、ストレートバイナリコー
ドを発生する。このエンコーダ3は、プリエンコーダ2
から与えられる入力信号J0ないしJ6に応答して選択
的にオンされるNMOSトランジスタと、バイアス電圧
B1の印加によりオンされるPMOSトランジスタとを
含む。正常な動作において、入力信号J0ないしJ7の
うちの1つが高レベル(データ「1」)であるので、高
レベルの入力信号が与えられるNMOSトランジスタだ
けがオンする。したがって、入力信号J0ないしJ7に
対応する2進データB0ないしB2が出力される。入力
信号J0ないしJ7と2進出力データB0ないしB2と
の関係が、次の表1に示されている。
【0011】
【表1】
【0012】図16に示したエンコーダ3は擬似NMO
S型であるので、エンコーダ3内のPMOSトランジス
タの電流駆動能力または負荷駆動能力(相互コンダクタ
ンスgmに相当する)は、NMOSトランジスタよりも
小さいことが指摘される。したがって、高レベルの入力
信号が与えられたトランジスタのみがオンすることによ
り、ビット線BL0ないしBL2の電位が選択的に低く
なる。その結果、2進出力データB0ないしB2がビッ
ト線BL0ないしBL2を介して得られる。
【0013】したがって、正常動作において、入力信号
J0ないしJ7のいずれか1つのみが高レベル(すなわ
ちデータ「1」)であるとき、表1に示した2進出力デ
ータB0ないしB2がエンコーダ3から出力される。表
1を参照して、たとえば入力信号J3のみが高レベルで
あるとき、図16に示したエンコーダ3は、出力データ
(B2,B1,B0)として(0,1,1)を出力す
る。
【0014】次に、図15に示したA/D変換器5aの
全体の動作について説明する。予め定められた基準電圧
Vre1およびVre2がラダー抵抗回路1に与えられ
る。基準電圧Vre1およびVre2は、たとえばこの
A/D変換器5aが図14に示したA/D変換器92と
して用いられる場合では、入力される映像信号の変化し
得る最大および最小の電位により決定される。ラダー抵
抗回路1は、8つの抵抗60ないし67により、電圧差
Vre1−Vre2を分割し、7つの参照電圧V0ない
しV6を発生する。7つの参照電圧は、比較器回路4内
の比較器C0ないしC6にそれぞれ与えられる。各比較
器C0ないしC6は、与えられた参照電圧とアナログ入
力信号の電圧とを比較し、アナログ信号電圧が参照電圧
よりも大きいとき、データ「1」を出力する。他方、ア
ナログ信号電圧が参照電圧よりも小さいとき、データ
「0」が出力される。
【0015】図17は、図15に示したエンコーダ3の
動作を説明するための信号遷移図である。図17を参照
して、たとえばアナログ入力信号Siの電位Vinが電
圧V3とV4との間に存在するとき、比較器C0ないし
C3はデータ「1」を出力する。他方、比較器C4ない
しC6は、データ「0」をそれぞれ出力する。したがっ
て、図15に示した比較器回路4は、図17に示したサ
ーモメータコードTC1を出力することになる。
【0016】プリエンコーダ2内のANDゲートA0な
いしA7のうちの各隣接する2つのゲートは、サーモメ
ータコードTC1内の対応する1つのデータをそれぞれ
受ける。ANDゲートA0ないしA7のうち、データ
「0」および「1」を受けるANDゲートA4のみがデ
ータ「1」を出力する。他のANDゲートA0ないしA
3およびA5ないしA7は、データ「0」を出力する。
したがって、プリエンコーダ2から信号J4のみが
「1」である出力信号J0ないしJ7が出力される。エ
ンコーダ3は、したがって、既に説明した表1に基づい
て、2進出力データ(B2,B1,B0)=(1,0,
0)を出力する。
【0017】上記は、図15に示したA/D変換器5a
が正常に動作する場合の記載であるが、しかしながら、
A/D変換器5aはノイズなどの影響により、以下のよ
うな誤動作をしばしば引起こす。
【0018】図18は、図15に示したエンコーダ3の
異常な動作を説明するための信号遷移図である。図15
に示した比較器回路4は、ノイズなどの影響により、図
18に示すような誤ったサーモメータコードTC2を出
力することがある。すなわち、比較器C3がデータ
「1」を出力するべきであるのに、データ「0」を出力
する。これに加えて、比較器C4がデータ「0」を出力
するべきであるのに、データ「1」を出力している。す
なわち、「マルチアドレッシング」と呼ばれる異常が生
じている。したがって、異常なサーモメータコードTC
2がプリエンコーダ2に与えられるので、その結果、プ
リエンコーダ2内のANDゲートA3およびA5がデー
タ「1」を出力する。したがって、信号J3およびJ5
のみが「1」である出力信号J0ないしJ7が与えられ
るので、エンコーダ3は2進出力データ(B2,B1,
B0)=(0,0,1)を出力する。
【0019】2進出力データ(0,0,1)が得られる
理由は、次のように説明される。図18に示すように、
信号J3のみがデータ「1」であるときの2進出力デー
タは(0,1,1)である。一方、信号J5のみが1で
あるときの2進出力データは(1,0,1)である。エ
ンコーダ3が図16に示すような回路構成を有している
ので、すなわち、擬似NMOS型ROMであるので、2
つのデータ(0,1,1)および(1,0,1)の対応
するビットについての論理積(すなわち“AND”)デ
ータ(0,0,1)が2進出力データとして出力され
る。
【0020】上記の例では、正常動作において、図17
に示すように2進出力データ(1,0,0)が出力され
るのであるが、しかしながら、誤った動作において、図
18に示すような2進出力データ(0,0,1)が得ら
れる。正常データ(1,0,0)と異常データ(0,
0,1)との間の差は、4LSBであるので、マルチア
ドレッシングの発生により大きな異常値を有する2進出
力データが出力されることがわかる。
【0021】したがって、図15に示したA/D変換器
5aが図14に示したA/D変換器92に適用される場
合では、大きな異常値を有する2進出力データがデジタ
ル映像信号処理回路93に与えられることとなるので、
表示装置95の画面上に異常な映像が表示されることと
なる。
【0022】上記の記載では、並列型A/D変換器につ
いて説明がなされたが、類似の異常動作が直並列型A/
D変換器においても生ずる。以下これについて説明す
る。
【0023】図19は、従来の直並列型A/D変換器の
回路ブロック図である。図19に示したA/D変換器5
bは、ANDREW G.F.DINGWALLによる
“An8-MHz CMOS Subranging 8-Bit A/D Converter”と
題された論文( IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUIT
S, VOL.SC-20, NO.6, pp.1138-1143, Dec.1985 )に見ら
れる。
【0024】図19を参照して、直並列型A/D変換器
5bは、外部的に与えられる基準電圧Vre1およびV
re2を受け、様々なレベルの基準電圧を発生する基準
電圧発生回路11を含む。基準電圧発生回路11は、制
御信号J0ないしJ7に応答して、上位基準電圧F0な
いしF6および下位基準電圧H0ないしH12を発生
し、それらを上位比較器13および下位比較器14にそ
れぞれ与える。図19に示したA/D変換器5bでは、
一例として上位3ビットおよび下位3ビットを含む合計
6ビットのA/D変換が行なわれる。したがって、上位
比較器13は、基準電圧発生回路11から7つの上位基
準電圧F0ないしF6を受ける。一方、下位比較器14
は、後述するように±3LSBのエラー補正を行なうた
め、13(=7+6)の下位基準電圧H0ないしH12
を受ける。
【0025】上位比較器回路13は、図15に示した比
較器回路4と同様の回路構成を有しており、したがっ
て、同様に動作する7つの比較器(図示せず)を備えて
いる。上位比較器回路13から出力される7つの出力信
号は、上位プリエンコーダ15に与えられる。
【0026】上位プリエンコーダ15も、図15に示し
たプリエンコーダ2と同様の回路構成を有しており、か
つ同様に動作する。上位プリエンコーダ15から出力さ
れる8つの出力信号は、上位エンコーダ16に与えられ
る。上位エンコーダ16も、図16に示したエンコーダ
3と同様の回路構成を有しており、かつ同様に動作す
る。したがって、上位の2進出力データB3ないしB5
が上位エンコーダ16から出力され、それが誤り訂正回
路19に与えられる。
【0027】下位比較器回路14も、上位比較器回路1
3と類似の回路構成を有している。すなわち、下位比較
器14は、アナログ入力信号Siと基準電圧発生回路1
1から与えられる13の基準電圧H0ないしH12とを
それぞれ比較するための13個の比較器(図示せず)を
備えている。
【0028】下位比較器回路14から出力される出力信
号は、下位プリエンコーダ17に与えられる。下位プリ
エンコーダ17も、上位プリエンコーダ15と類似の回
路構成を有しており、かつ同様に動作する。下位プリエ
ンコーダ17から出力される出力信号は、下位エンコー
ダ18に与えられる。下位エンコーダ18も、上位エン
コーダ16と類似の回路構成を有しており、かつ同様に
動作する。
【0029】下位エンコーダ18は、合計5ビットの出
力信号OS,USおよびB0ないしB2を出力する。こ
れらの出力信号のうち、下位のA/D変換の結果を示す
データは、下位の3ビットB0ないしB2である。最上
位ビットのオーバスケール信号OSは、誤り訂正回路1
9に与えられる。最上位から2番目のアンダスケール信
号USは、誤り訂正回路19および20に与えられる。
したがって、誤り訂正回路19は、上位の2進データB
3ないしB5および信号OSおよびUSを受け、誤り訂
正コードE3ないしE6を出力する。誤り訂正回路20
は、下位の2進データB0ないしB2,誤り訂正コード
E3ないしE6および信号USを受け、誤り訂正がなさ
れた2進出力データD0ないしD5を出力する。
【0030】図20は、図19に示した基準電圧発生回
路11の回路図である。図20を参照して、この基準電
圧発生回路11は、7つのラダー抵抗回路110ないし
117と、ラダー抵抗回路110ないし117の出力に
それぞれ接続された7つのスイッチング回路100ない
し107とを含む。この基準電圧発生回路11は、6ビ
ットのA/D変換に用いられるので、合計26 個の抵抗
素子6がラダー抵抗回路110ないし117において設
けられている。各ラダー抵抗回路110ないし117
は、8つの抵抗素子6を備えている。たとえば、j番目
のラダー抵抗回路11jは、直列に接続された8個の抵
抗素子6を備えている。
【0031】各ラダー抵抗回路110ないし117の出
力に接続された各スイッチング回路100ないし107
は、合計13個のスイッチング素子を備えている。たと
えばj番目のスイッチング回路10jは、13個のスイ
ッチング素子を備えており、これらは図19に示した上
位プリエンコーダ15から出力される出力信号J0ない
しJ7のうちj番目の信号Jjが高レベルであるときオ
ンする。
【0032】スイッチング素子SW0ないしSW12の
一方端子は、下位参照電圧出力線H0ないしH12を介
して下位比較器回路14内に設けられた13個の比較器
(図示せず)にそれぞれ接続される。スイッチング素子
SW3ないしSW9の他方端子は、ラダー抵抗回路11
j内の各隣接する2つの抵抗の対応する接続ノードに接
続される。スイッチング素子SW0,SW1,SW1
0,SW11の他方端子は、図20内に示されるように
対応する接続ノード*1ないし*4に接続される。上位
参照電圧出力線F0ないしF6は、上位比較器回路13
内に設けられた7個の比較器(図示せず)にそれぞれ接
続される。
【0033】図21は、図19に示した誤り訂正回路1
9の回路ブロック図である。図21を参照して、誤り訂
正回路19は、2入力を有するORゲート190と、各
々が2入力を有する全加算器193ないし196とを含
む。全加算器193ないし195の各入力端子Aは、上
位エンコーダ16から出力される上位の2進データB3
ないしB5をそれぞれ受ける。全加算器196の入力端
子Aは接地される。ORゲート190は、下位エンコー
ダ18から与えられるアンダスケール信号USおよびオ
ーバスケール信号OSを受ける。ORゲート190の出
力信号は、全加算器193の入力端子Bに与えられる。
全加算器194ないし196の入力端子Bは、アンダス
ケール信号USを受ける。全加算器193ないし196
のうちの隣合った2つのキャリ出力端子およびキャリ入
力端子がそれぞれ接続される。全加算器193ないし1
96の和出力端子SUMを介して誤り訂正コードE3な
いしE6がそれぞれ出力される。
【0034】図22は、図19に示した誤り訂正回路2
0の回路ブロック図である。図22を参照して、誤り訂
正回路20は、6つのスイッチング回路210ないし2
15と、インバータ201と、ANDゲート202およ
び203とを含む。各スイッチング回路210ないし2
15は、3つのスイッチング素子25ないし27を備え
ている。インバータ201は、誤り訂正コードE6を受
け、反転された信号を各スイッチング素子に与える。A
NDゲート202は、誤り訂正コードE6と反転された
アンダスケール信号USを受け、出力信号を各スイッチ
ング素子26に与える。ANDゲート203は、誤り訂
正コードE6とアンダスケール信号USを受け、出力信
号UFWを各スイッチング素子27に与える。スイッチ
ング回路210ないし215内のスイッチング素子25
ないし27は、インバータ201,ANDゲート202
および203から出力される出力信号に応答してオンま
たはオフする。
【0035】スイッチング回路210ないし215内の
各スイッチング素子25の一方端は、誤り訂正コードE
0ないしE5をそれぞれ受ける。各スイッチング素子2
6の一方端は、電源電位Vccに接続される。各スイッ
チング素子27の一方端は接地電位に接続される。各ス
イッチング回路210ないし215内に設けられた3つ
のスイッチング素子の他方端は、データ出力端子D0な
いしD5にそれぞれ接続される。各スイッチング素子2
5ないし27は、与えられた制御信号が高レベルである
ときオンする。
【0036】次に、図19に示した従来の直並列型A/
D変換器5bの動作について説明する。直並列型A/D
変換器5bは、2つの段階において動作する。まず、第
1段階において、上位比較器回路13,上位プリエンコ
ーダ15および上位エンコーダ16が図15に示した比
較器回路4,プリエンコーダ2およびエンコーダ3と同
様に動作する。すなわち、図17に示したものと同様の
動作が回路15,15および16において行なわれる。
その結果、上位エンコーダ16が上位の2進出力データ
B3ないしB5を出力し、それらを誤り訂正回路19に
与える。なお、上位プリエンコーダ15の8つの出力信
号J0ないしJ7は、制御信号として基準電圧発生回路
11にも与えられる。
【0037】第2段階では、基準電圧発生回路11が制
御信号J0ないしJ7に応答して動作される。図20を
参照して、たとえばj番目の制御信号Jjが「1」であ
るとき、スイッチング回路10j内のすべてのスイッチ
ング素子SW0ないしSW12がオンする。上位プリエ
ンコーダ15のj番目の出力信号Jjが「1」であるこ
とは、アナログ入力信号Siの電位が上位基準電圧Fj
−1よりも大きくかつ上位基準電圧Fjよりも小さいこ
とを意味する。したがって、下位比較器回路14および
それに続く回路により、基準電圧Fj−1とFjの間
で、より詳細にアナログ入力信号Siの電位が判断され
る。
【0038】しかしながら、上位ビットのA/D変換と
下位ビットのA/D変換との間で、回路における特性の
違いなどが原因で、上位および下位のA/D変換の結果
において出力データが矛盾することがしばしば生じる。
このような問題を解決するため、下位ビットのA/D変
換において、与えられた基準電圧Fj−1およびFjを
含むより広い電圧範囲での変換が行なわれる。すなわ
ち、図20に示した例では基準電圧Fj−1およびFj
を含む±3LSBの範囲だけ余裕が与えられている。こ
こで、1つのLSBは、A/D変換器から出力される1
ビットのデータ「1」に相当する入力電圧であり、図2
0に示した抵抗素子6の両端に与えられる電圧の差に等
しい。
【0039】下位比較器回路14内に設けられた13個
の比較器(図示せず)は、アナログ入力信号Siと各下
位基準電圧H0ないしH12とをそれぞれ比較する。比
較結果を示す出力信号(サーモメータコード)は、下位
プリエンコーダ17に与えられる。下位プリエンコーダ
17は、与えられたサーモメータコードに応答して、1
つの信号のみがデータ「1」を示す14個の出力信号J
0ないしJ13を出力する。下位エンコーダ18は、出
力信号J0ないしJ13を受け、データ「1」を示す1
つの信号に応答して、下位2進データB0ないしB2,
オーバスケール信号OSおよびアンダスケール信号US
を出力する。
【0040】エンコーダ18は、与えられた信号J0な
いしJ13に応答して、正常動作において次の表2に示
す2進データ(US,OS,B2,B1,B0)を出力
する。
【0041】
【表2】
【0042】このA/D変換器5bが正常に動作すると
きは、信号J3ないしJ10のうちの1つの信号のみが
データ「1」を示す。アナログ入力信号Siと下位の基
準電圧H0ないしH12との比較においてアナログ入力
信号Siの電位が上位のA/D変換において検出された
領域の外側でかつより低い電圧であるとき(「アンダス
ケール」と呼ぶ)、信号J0ないしJ2のうちの1つの
信号がデータ「1」を示す。一方、アナログ入力信号S
iの電位が上位のA/D変換において検出された領域の
外でありかつより高い電圧であるとき(「オーバスケー
ル」と呼ぶ)、信号J11ないしJ13のうちの1つの
信号がデータ「1」を示す。
【0043】アンダスケールが引起こされたときは、最
上位ビットが「1」であることが、上位のA/D変換に
おける加減算において利用される。オーバスケールが引
起こされたときに最上位から2番目のビットがデータ
「1」であることを利用して、上位のA/D変換におい
て加減算が行なわれる。ここでは、最上位ビットの信号
がアンダスケール信号US、一方、最上位から2番目の
ビットの信号がオーバスケール信号OSとして働く。
【0044】誤り訂正回路19は、下位のA/D変換に
おいてオーバスケールまたはアンダスケールが生じたと
きに、上位のA/D変換の結果データにデータ「1」の
加算または減算を行なう演算器として働く。図21に示
したように、誤り訂正回路19は、オーバスケールが生
じたとき、全加算器193ないし196にデータ(1,
0,0,0)を与え、他方、アンダスケールが生じたと
きに、データ(1,1,1,1)を与える。なお、オー
バスケールおよびアンダスケールのいずれもが生じない
ときには、データ(0,0,0,0)が全加算器193
ないし196に与えられるので、上位のA/D変換結果
データが、何ら変更されることなくデータE3ないしE
6として出力される。
【0045】図22を参照して、誤り訂正回路20で
は、オーバフローまたはアンダフローが生じたときに誤
りが訂正される。アナログ入力信号Siの電位が基準電
圧Vre1よりも大きいとき、オーバフローが生じる。
他方、アナログ入力信号Siの電位が基準電圧Vre2
よりも小さいとき、アンダフローが生じる。オーバフロ
ーの発生は、上位3ビットのA/D変換の結果、データ
(1,1,1)が出力されかつオーバスケール信号OS
が「1」であるときに検出される。他方、アンダフロー
の発生は、上位3ビットのA/D変換の結果データ
(0,0,0)が出力されかつアンダスケール信号US
が「1」であるとき検出される。
【0046】オーバフローが生じたとき、A/D変換器
の出力データの全ビットが「1」であることが望まし
い。他方、アンダフローが生じたとき、A/D変換器の
出力データの全ビットが「0」であることが望ましい。
しかしながら、誤り訂正回路19の出力データの下位3
ビットは、オーバフローが発生したとき、データ(1,
1,1)と(0,0,1)の和、すなわちデータ(0,
0,0)である。他方、アンダフローが生じたとき、誤
り訂正回路19の出力データの下位3ビットは、データ
(0,0,0)と(1,1,1)の和、すなわちデータ
(1,1,1)である。したがって、オーバフローおよ
びアンダフローが生じたときに、A/D変換器5bが好
ましい出力データを出力できるよう誤り訂正回路20が
設けられている。
【0047】誤り訂正回路20における誤り訂正機能
は、誤り訂正回路19においてオーバフローまたはアン
ダフローが生じたときにのみ信号E6が「1」になるこ
とを利用している。すなわち、アンダフロー信号UFW
は、信号E6とアンダスケール信号USの論理積(AN
Dゲート203)により得られる。オーバフロー信号O
FWは、信号E6と反転されたアンダスケール信号/U
Sの論理積(ANDゲート202)により得られる。オ
ーバフローおよびアンダフローのいずれもが生じないと
きには、スイッチング回路210ないし215内のスイ
ッチング素子25がオンするので、データE0ないしE
5が最終の出力データD0ないしD5として出力され
る。
【0048】上記の記載により、図19に示した直並列
型A/D変換器5bの動作が説明されたが、A/D変換
のための動作は基本的に図15に示した並列型A/D変
換器5aと同様であるので、A/D変換器5bにおいて
も前述のマルチアドレッシングの問題が生じている。マ
ルチアドレッシングが生じた場合の一例として、前述の
表2において、エンコーダ18から出力される誤った出
力データ(US′,OS′,B2′,B1′,B0′)
が示されている。表2の左側の欄は正常動作において出
力されるべきデータを示している。表2において対応す
るデータを比較することにより、マルチアドレッシング
の発生により大きな値の違いが生じることがわかる。こ
れに加えて、アンダスケールまたはオーバスケールが生
じているにもかかわらず、「1」の信号USまたはOS
が得られない場合も生じることが指摘される。
【0049】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
並列型A/D変換器5aおよび直並列型A/D変換器5
bにおいてしばしばマルチアドレッシングが発生し、し
ばしば所望の出力データからかけ離れたデータが出力さ
れていた。マルチアドレッシングの発生の原因として、
何らかのノイズまたは与えられるクロック信号の伝送に
おける遅延が考えられる。これに加えて、比較器回路に
おける比較器の誤動作またはエンコーダにおける出力タ
イミングのずれも考えられるが、現在のところ明確では
ない。したがって、マルチアドレッシングの発生を完全
に防ぐことができないため、マルチアドレッシングによ
り引起こされた出力データにおける大きな誤差の発生を
防ぐことができなかった。
【0050】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ノイズなどによって影響されて
も正しいデータを出力できる2進データ発生回路および
A/D変換器を提供することを目的とする。
【0051】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の2
進データ発生回路は、選択的に活性化された単一の信号
を含む複数の入力信号に応答して複数ビットの2進デー
タを出力する2進データ発生回路であって、第1のエン
コーダ手段、第2のエンコーダ手段、および平均処理手
段を備える。第1のエンコーダ手段は、複数の第1の出
力ノードの各々を第1の論理レベルに充電するための第
1の充電手段と、各入力信号に対応して設けられ、対応
の入力信号が活性化されたことに応じて第1の充電手段
によって充電された複数の第1の出力ノードを第2の論
理レベルに選択的に放電させ、対応の入力信号に予め割
当てられた複数ビットの第1の2進データを生成する第
1の放電手段とを含む。第2のエンコーダ手段は、複数
の第2の出力ノードの各々を第2の論理レベルに放電す
るための第2の放電手段と、各入力信号に対応して設け
られ、対応の入力信号が活性化されたことに応じて第2
の放電手段によって放電された複数の第2の出力ノード
を第1の論理レベルに選択的に充電し、対応の入力信号
に予め割当てられた第1の2進データと同じ第2の2進
データを生成する第2の充電手段とを含む。平均処理手
段は、第1および第2のエンコーダ手段で生成された第
1および第2の2進データの平均値データを演算し、そ
の平均値データを2進データとして出力する。請求項2
に係る発明の2進データ発生回路は、選択的に活性化さ
れた単一の信号を含む複数の入力信号に応答して複数ビ
ットの2進データを出力する2進データ発生回路であっ
て、第1のエンコーダ手段、第2のエンコーダ手段、お
よび比較処理手段を備える。第1のエンコーダ手段は、
複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
電するための第1の充電手段と、各入力信号に対応して
設けられ、対応の入力信号が活性化されたことに応じて
第1の充電手段によって充電された複数の第1の出力ノ
ードを第2の論理レベルに選択的に放電させ、対応の入
力信号に予め割当てられた複数ビットの第1の2進デー
タを生成する第1の放電手段とを含む。第2のエンコー
ダ手段は、複数の第2の出力ノードの各々を第1の論理
レベルに充電するための第2の充電手段と、各入力信号
に対応して設けられ、対応の入力信号が活性化されたこ
とに応じて第2の充電手段によって充電された第2の出
力ノードを第2の論理レベルに選択的に放電させ、対応
の入力信号に予め割当てられた第1の2進データよりも
小さな第2の2進データを生成する第2の放電手段とを
含む。比較処理手段は、第1および第2のエンコーダ手
段で生成された第1および第2の2進データを比較し、
大きい方の2進データを2進データとして出力する。請
求項3に係る発明のA/D変換器は、アナログ入力信号
を複数ビットの2進データに変換するA/D変換器であ
って、基準電位発生手段、複数の比較器手段、単一活性
化信号発生手段、第1のエンコーダ手段、第2のエンコ
ーダ手段、および平均処理手段を備える。基準電位発生
手段は、それぞれが異なった電位レベルを有する複数の
基準電位を生成する。複数の比較器手段は、それぞれ、
複数の基準電位に対応して設けられ、アナログ入力信号
と対応の基準電位とを比較し、比較結果に応じた信号を
出力する。単一活性化信号発生手段は、複数の比較器手
段の出力信号に応答して、選択的に活性化される単一の
信号を含む複数の信号を出力する。第1のエンコーダ手
段は、複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベ
ルに充電するための第1の充電手段と、単一活性化信号
発生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力
信号が活性化されたことに応じて第1の充電手段によっ
て充電された複数の第1の出力ノードを第2の論理レベ
ルに選択的に放電させ、対応の出力信号に予め割当てら
れた複数ビットの第1の2進データを生成する第1の放
電手段とを含む。第2のエンコーダ手段は、複数の第2
の出力ノードの各々を第2の論理レベルに充電するため
の第2の放電手段と、単一活性化信号発生手段の各出力
信号に対応して設けられ、対応の出力信号が活性化され
たことに応じて第2の放電手段によって放電された複数
の第2の出力ノードを第1の論理レベルに選択的に充電
し、対応の出力信号に予め割当てられた第1の2進デー
タと同じ第2の2進データを生成する第2の充電手段と
を含む。平均処理手段は、第1および第2のエンコーダ
手段で生成された第1および第2の2進データの平均値
データを演算し、その平均値データを2進データとして
出力する。請求項4に係る発明のA/D変換器は、アナ
ログ入力信号を複数ビットの2進データに変換するA/
D変換器であって、基準電位発生手段、複数の比較器手
段、単一活性化信号発生手段、第1のエンコーダ手段、
第2のエンコーダ手段、および比較処理手段を備える。
基準電位発生手段は、それぞれが異なった電位レベルを
有する複数の基準電位を生成する。複数の比較器手段
は、それぞれ、複数の基準電位に対応して設けられ、ア
ナログ入力信号と対応の基準電位とを比較し、比較結果
に応じた信号を出力する。単一活性化信号発生手段は、
複数の比較器手段の出力信号に応答して、選択的に活性
化される単一の信号を含む複数の信号を出力する。第1
のエンコーダ手段は、複数の第1の出力ノードの各々を
第1の論理レベルに充電するための第1の充電手段と、
単一活性化信号発生手段の各出力信号に対応して設けら
れ、対応の出力信号が活性化されたことに応じて第1の
充電手段によって充電された複数の第1の出力ノードを
第2の論理レベルに選択的に放電させ、対応の出力信号
に予め割当てられた複数ビットの第1の2進データを生
成する第1の放電手段とを含む。第2のエンコーダ手段
は、複数の第2の出力ノードの各々を第1の論理レベル
に充電するための第2の充電手段と、単一活性化信号発
生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
号が活性化されたことに応じて第2の充電手段によって
充電された第2の出力ノードを第2の論理レベルに選択
的に放電させ、対応の出力信号に予め割当てられた第1
の2進データよりも小さな第2の2進データを生成する
第2の放電手段とを含む。比較処理手段は、第1および
第2のエンコーダ手段で生成された第1および第2の2
進データを比較し、大きい方の2進データを2進データ
として出力する。請求項5に係る発明のA/D変換器
は、アナログ入力信号を複数ビットの2進データに変換
するA/D変換器であって、基準電位発生手段、サーモ
メータコード発生手段、プリエンコーダ手段、第1のエ
ンコーダ手段、第2のエンコーダ手段、および平均処理
手段を備える。基準電位発生手段は、それぞれが異なっ
た電位レベルを有する複数の基準電位を生成する。サー
モメータコード発生手段は、基準電位発生手段で生成さ
れた複数の基準電位を受け、アナログ入力信号に応答し
て、アナログ入力信号のレベルに対応するサーモメータ
コードを出力する。プリエンコーダ手段は、サーモメー
タコード発生手段から出力されるサーモメータコードに
応答して、選択的に活性化された信号を含む複数の信号
を出力する。第1のエンコーダ手段は、複数の第1の出
力ノードの各々を第1の論理レベルに充電するための第
1の充電手段と、プリエンコーダ手段の各出力信号に対
応して設けられ、対応の出力信号が活性化されたことに
応じて第1の充電手段によって充電された複数の第1の
出力ノードを第2の論理レベルに選択的に放電させ、対
応の出力信号に予め割当てられた複数ビットの第1の2
進データを生成する第1の放電手段とを含む。第2のエ
ンコーダ手段は、複数の第2の出力ノードの各々を第2
の論理レベルに放電するための第2の放電手段と、プリ
エンコーダ手段の各出力信号に対応して設けられ、対応
の出力信号が活性化されたことに応じて第2の放電手段
によって放電された複数の第2の出力ノードを第1の論
理レベルに選択的に充電し、対応の出力信号に予め割当
てられた第1の2進データと同じ第2の2進データを生
成する第2の充電手段とを含む。平均処理手段は、第1
および第2のエンコーダ手段で生成された第1および第
2の2進データの平均値データを演算し、その平均値デ
ータを2進データとして出力する。請求項6に係る発明
のA/D変換器は、アナログ入力信号を予め定められた
上位ビットと下位ビットとを含むデジタル出力データに
変換する直並列型A/D変換器であって、上位ビット決
定手段、基準電位発生手段、複数の比較器手段、単一活
性化信号発生手段、第1のエンコーダ手段、第2のエン
コーダ手段、および平均処理手段を備える。上位ビット
決定手段は、アナログ入力信号に応答して、デジタル出
力データの上位ビットを決定する。基準電位発生手段
は、上位ビット決定手段で決定されたデジタル出力デー
タの上位ビットに応答して、その上位ビットにより決定
される範囲内で各々が異なったレベルを有する複数の基
準電位を発生する。複数の比較器手段は、それぞれ、複
数の基準電位に対応して設けられ、アナログ入力信号と
対応の基準電位とを比較し、比較結果に応じた信号を出
力する。単一活性化信号発生手段は、複数の比較器手段
の出力信号に応答して、選択的に活性化される単一の信
号を含む複数の信号を出力する。第1のエンコーダ手段
は、複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベル
に充電するための第1の充電手段と、単一活性化信号発
生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
号が活性化されたことに応じて第1の充電手段によって
充電された複数の第1の出力ノードを第2の論理レベル
に選択的に充電させ、対応の出力信号に予め割当てられ
た複数ビットの第1の2進データを生成する第1の放電
手段とを含む。第2のエンコーダ手段は、複数の第2の
出力ノードの各々を第2の論理レベルに放電するための
第2の放電手段と、単一活性化信号発生手段の各出力信
号に対応して設けられ、対応の出力信号が活性化された
ことに応じて第2の放電手段によって放電された複数の
第2の出力ノードを第1の論理レベルに選択的に充電
し、対応の出力信号に予め割当てられた第1の2進デー
タと同じ第2の2進データを生成する第2の充電手段と
を含む。平均処理手段は、第1および第2のエンコーダ
手段で生成された第1および第2の2進データの平均値
データを演算し、その平均値データをデジタル出力デー
タの下位ビットとして出力する。
【0052】
【作用】請求項1,3,5,6に係る発明では、充電さ
れた複数の出力ノードを選択的に放電して第1の2進デ
ータを生成する第1のエンコーダ手段と、放電された複
数の出力ノードを選択的に充電して第2の2進データを
生成する第2のエンコーダ手段とを設け、第1および第
2の2進データの平均値データを生成する。したがっ
て、複数の入力信号のうちの2つの信号が活性化された
場合にも正しい2進データを生成することができ、ノイ
ズなどによって影響された場合でも正しいデータを出力
できる。
【0053】請求項2,4に係る発明では、充電された
複数の出力ノードを選択的に放電して第1の2進データ
を生成する第1のエンコーダ手段と、充電された複数の
出力ノードを選択的に放電して第1の2進データよりも
小さな第2の2進データを生成する第2のエンコーダ手
段とを設け、第1および第2の2進データのうちの大き
い方のデータを選択する。したがって、複数の入力信号
のうちの2つの信号が活性化された場合にも誤差の小さ
な2進データを生成することができ、ノイズなどによっ
て影響された場合でも正しいデータを出力できる。
【0054】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す並列型A
/D変換器の回路ブロック図である。図1では、説明を
簡単化するために、3ビットのA/D変換器5cが示さ
れる。図1を参照して、このA/D変換器5cは、外部
的に与えられる基準電圧Vre1およびVre2を受
け、7つの基準電圧V0ないしV6を発生する基準電圧
発生回路1と、7個の比較器(図示せず)を備えた比較
器回路4と、比較器回路4の出力に接続されたプリエン
コーダ2とを含む。基準電圧発生回路1,比較器回路4
およびプリエンコーダ2は、図15に示した従来のもの
と回路構成および動作において同様であるので説明が省
略される。
【0055】図15に示したA/D変換器5aと比較し
て、図1に示したA/D変換器5cは、さらに、エンコ
ーダ28と、平均処理回路29とを含む。図1に示した
エンコーダ3も、図15に示したエンコーダ3と回路構
成および動作において同様である。エンコーダ3は、図
16に示したように擬似NMOS型ROMにより実現さ
れており、一方、エンコーダ28は、図2に示されるよ
うに擬似PMOS型ROMにより実現される。
【0056】図2を参照して、エンコーダ28は、プリ
エンコーダ2から与えられる信号J1ないしJ7をそれ
ぞれ受けるインバータと、電源電位Vccとビット線B
L0ないしBL2との間に選択的に接続されたPMOS
トランジスタと、接地電位とビット線BL0ないしBL
2との間に接続された3つのNMOSトランジスタとを
含む。3つのNMOSトランジスタのゲートは、信号J
0を受けるように接続される。
【0057】図2に示したエンコーダ28は、図16に
示したエンコーダ3と類似した動作を行ない、ストレー
トバイナリコードを出力する。言い換えると、エンコー
ダ28は、いずれか1つのみが「1」である入力信号J
0ないしJ7に応答して、正常な動作において、前述の
表1に示されたデータB0ないしB2を出力する。エン
コーダ28内に設けられたNMOSトランジスタの電流
駆動能力または負荷駆動能力(相互コンダクタンスg
m)は、PMOSトランジスタよりも小さいことが指摘
される。
【0058】図3は、図1に示した平均処理回路29の
回路図である。図3を参照して、平均処理回路29は、
4つの全加算器290ないし293を含む。全加算器2
90ないし292の各入力端子Aは、エンコーダ3から
与えられる2進データ信号B0ないしB2をそれぞれ受
ける。全加算器290ないし292の各入力端子Bは、
エンコーダ28から与えられる2進データ信号B0′な
いしB2′をそれぞれ受ける。全加算器290ないし2
93のうちの隣接する各2つ間でキャリ出力端子COと
キャリ入力端子CIとが接続される。全加算器293の
2つの入力端子A,Bは接地される。全加算器290の
キャリ入力端子CIも接地される。全加算器291ない
し203の和出力端子SUMを介して、変換された最終
の2進出力データD0ないしD2が出力される。なお、
全加算器290の端子SUMから出力されるデータは捨
てられる。これにより、与えられた2つの2進データB
0ないしB2およびB0′ないしB2′の平均値データ
D0ないしD2が得られる。
【0059】次に、図1に示したA/D変換器5cの動
作について説明する。A/D変換における前半の動作
は、図15に示したA/D変換器5aと同様であるので
説明が省略される。
【0060】まず、A/D変換器5cがノイズなどによ
って影響されない場合では、2つのエンコーダ3および
28は、同じ値を有する2進データB0ないしB2およ
びB0′ないしB2′をそれぞれ出力する。図3に示し
た平均処理回路29は、2つの2進データB0ないしB
2およびB0′ないしB2′を加算した後、LSBを捨
てることにより平均値データD0ないしD2を出力す
る。この場合では、2つの2進データが同じ値を有して
いるので、2つのデータと同じ値が出力データD0ない
しD2として得られる。たとえば、(B0,B1,B
2)=(B0′,B1′,B2′)=(1,0,1)の
とき、図3に示した平均処理回路29における加算デー
タは、(1,0,1,0)である。平均処理回路29の
出力データのLSBが捨てられるので、データ(1,
0,1)が2進出力データ(D0,D1,D2)として
得られる。
【0061】次に、マルチアドレッシングが生じる場合
におけるA/D変換器5cの動作について説明する。図
4は、マルチアドレッシングが生じた場合の図1に示し
たA/D変換器5cにおける信号遷移図である。図4を
参照して、データ群RT1およびRT1′は、正常な動
作における入力信号が与えられる場合、すなわち入力信
号J0ないしJ7のうちの1つだけがデータ「1」であ
る場合におけるエンコーダ3および28の2進出力デー
タ(B2,B1,B0)および(B2′,B1′,B
0′)をそれぞれ示す。一方、データ群RT2は、マル
チアドレッシングが生じた場合に、エンコーダ3から出
力される2進出力データ(B2,B1,B0)を示す。
【0062】たとえば、マルチアドレッシングが生じた
とき、信号J3およびJ5のみが「1」である入力信号
J0ないしJ7がエンコーダ3に与えられる。この場
合、図4からわかるように、エンコーダ3はデータ群R
T2の中のデータ(0,0,1)を2進出力データ(B
2,B1,B0)として出力する。この2進出力データ
は、図18を参照して説明した従来のA/D変換器5a
から出力される誤ったデータに相当している。言い換え
ると、エンコーダ3は、2以上の入力信号「1」が与え
られたとき、対応する正しい2進データの対応するビッ
ト間で論理積(“AND”)演算を行ない、演算結果を
データ群RT2に示されるように出力する。
【0063】一方、エンコーダ28も、エンコーダ3と
類似に動作する。前述と同じ例では、信号J3およびJ
5のみが「1」である入力信号J0ないしJ7が与えら
れるので、正常動作における正しいデータ(0,1,
1)および(1,0,1)の対応するビット間の論理和
(“OR”)演算が行なわれ、データ群RT5内のデー
タ(1,1,1)が2進出力データ(B2′,B1′,
B0′)として出力される。
【0064】したがって、マルチアドレッシングが生じ
たときに、エンコーダ3はデータ群RT2内の1つのデ
ータを出力し、エンコーダ28はデータ群RT5内の1
つのデータを出力する。上述の例では、エンコーダ3お
よび28がデータ(0,0,1)および(1,1,1)
を出力し、これらのデータは平均処理回路29に与えら
れる。
【0065】平均処理回路29は、エンコーダ3および
28から与えられる2つのデータについて平均値処理を
行なう。すなわち、与えられた2つのデータの加算が行
なわれた後、加算されたデータについて2による除算が
行なわれる。上記の例では、データ(0,0,1)およ
び(1,1,1)が加算され、加算されたデータ(1,
0,0,0)が得られる。平均値回路29では、加算さ
れたデータのLSBが捨てられるので、データ群RT0
に示される2進出力データが平均処理回路29から出力
される。上記の例では、データ(1,0,0)が出力さ
れる。
【0066】データ群RT0とRT1またはRT1′を
比較してわかるように、出力データ群RT0は、正常動
作におけるデータ群RT1およびRT1′と同じであ
る。言い換えると、マルチアドレッシングが生じた場合
であっても、平均処理回路29から正常な2進出力デー
タが出力される。すなわち、A/D変換器5cにおいて
マルチアドレッシングが生じても、正常な2進変換デー
タD0ないしD2が得られる。
【0067】図4に示したデータ群RT2およびRT5
は、正常動作においてj番目の信号Jjのみが「1」で
あるべき場合に、「1」の2つの入力信号Jj−1およ
びJj+1がエンコーダ3および28に与えられたと
き、エンコーダ3および28からそれぞれ出力される2
進出力データをそれぞれ示している。
【0068】図5は、図1に示したエンコーダ3および
28として適用可能な別のエンコーダの回路図である。
図1に示したエンコーダ3および28は、図16および
図2においてそれぞれ示されているように、互いに異な
った回路構成を有している。図5に示したエンコーダ
3′(または28′)は、同じ回路構成を有している
が、エンコーダ3および28のいずれにも適用できる。
しかしながら、エンコーダ3′および28′において、
PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタの電
流駆動能力(相互コンダクタンスgm)は次のように異
なっている。
【0069】図5に示した回路がエンコーダ3′として
用いられる場合では、NMOSトランジスタの電流駆動
能力がPMOSトランジスタよりも大きく設定される。
一方、図5に示した回路がエンコーダ28′として用い
られる場合では、NMOSトランジスタの電流駆動能力
がPMOSトランジスタよりも小さく設定される。上記
のように電流駆動能力を設定することにより、図5に示
した回路が図1に示したエンコーダ3および28として
使用できることになる。
【0070】この発明の別の実施例を示す直並列型A/
D変換器5dが図6において示される。図19に示した
従来の直並列型A/D変換器5bと比較すると、図6に
示したA/D変換器5dは、下位エンコーダ18に代え
て、エンコーダ3aおよび28aおよび平均処理回路3
1を備えている。他の回路構成は、図19に示したもの
と同様であるので説明が省略される。エンコーダ3a
は、図19に示した下位エンコーダ18と同様に擬似N
MOS型ROMによって構成される。エンコーダ28a
は、擬似PMOS型ROMによって実現される。エンコ
ーダ3aおよび28aは、図16および図2において示
したエンコーダ3および28と類似の回路構成を有する
ことが指摘される。平均処理回路31も、図3に示した
平均処理回路29と類似の回路構成を有することが指摘
される。
【0071】図6に示したA/D変換器5dにおいて
も、エンコーダ3a,28aおよび平均処理回路31
は、図1に示した実施例におけるエンコーダ3,28お
よび平均処理回路29と基本的に同様に動作する。次の
表3は、A/D変換器5dにおける信号遷移を示してい
る。
【0072】
【表3】
【0073】データ群RT3は、エンコーダ3aおよび
28aに正常動作における入力信号J0ないしJ13が
与えられたときの、エンコーダ3aおよび28aからそ
れぞれ出力される5ビットの2進出力データを左をMS
Bとして示している。データ群RT4は、マルチアドレ
ッシングが生じたときにエンコーダ3aが出力する5ビ
ットの2進出力データを左をMSBとして示している。
すなわち、j番目の入力信号Jjのみが「1」であるべ
きにもかかわらず、「1」の入力信号Jj−1およびJ
j+1が与えられたときに、エンコーダ3aはデータ群
RT4に示すデータを出力する。データ群RT4におい
て示された各データは、データ群RT3内のj−1番目
およびj+1番目のデータの論理積(“AND”)に相
当する。
【0074】同様に、データ群RT7は、マルチアドレ
ッシングが生じたときに、エンコーダ28aから出力さ
れる5ビットの2進出力データを左をMSBとして示し
ている。データ群RT7内のj番目のデータは、データ
群RT3内のj−1番目およびj+1番目のデータの論
理和により得られることが指摘される。
【0075】データ群RT8は、データ群RT4および
RT7内の対応するデータについての加算結果を示して
いる。すなわち、データ群RT8内のj番目のデータ
は、データ群RT4およびRT7内の各j番目のデータ
の加算により得られる。データ群RT8内の各データの
LSBを捨てることにより、マルチアドレッシングの発
生により影響されない正しいデータが得られる。すなわ
ち、そのことはRT8内の上位5ビット(左が上位)が
RT3に一致することから明らかである。
【0076】図6に示されるように、エンコーダ3aお
よび28aは、5ビットの2進出力データを出力する。
オーバスケールが発生したとき、最上位ビットOSが
「1」となる。アンダースケールが発生したとき、最上
位ビットOSおよび第2番目のビットUSがいずれも
「0」となる。平均処理回路31は、6つの全加算器に
より構成され、6つの全加算器から出力されるデータの
最下位ビットを捨てることにより平均値データが得られ
る。5ビットの平均値データのうち、上位2ビットのデ
ータが回路19および20における誤り訂正に使用され
る。下位3ビットB0ないしB2は、A/D変換におけ
る下位ビットとして使われる。
【0077】図6に示したA/D変換器5dでは、5ビ
ット構成のエンコーダ3aおよび28aが用いられてい
たが、これらに代えて、4ビット構成のエンコーダを用
いることも可能である。
【0078】この発明のさらに別の実施例を示す直並列
型A/D変換器が図7において示される。図6に示した
A/D変換器5dと比較すると、図7に示したA/D変
換器5gは、5ビット構成のエンコーダ3aおよび28
aに代えて、4ビット構成のエンコーダ3bおよび28
bを備えている。これに加えて、A/D変換器5gは、
さらに、平均処理回路31の出力に接続された減算器回
路34を備えている。4ビット構成のエンコーダ3bお
よび28bがA/D変換器5gにおいて用いられている
ので、前述の表3に示したコーディングは次の表4のよ
うに変更される。
【0079】
【表4】
【0080】データ群RT3′,RT4′,RT7′お
よびRT8′は、表3に示したデータ群RT3,RT
4,RT7およびRT8にそれぞれ対応している。すな
わち、データ群RT3′は、エンコーダ3bおよび28
bから出力される正常動作におけるデータを示してい
る。データ群RT4′は、マルチアドレッシングが生じ
たときに、エンコーダ3aから出力されるデータを示し
ている。データ群RT7′は、マルチアドレッシングが
生じたときにエンコーダ28bから出力されるデータを
示している。データ群RT8′は、平均処理における加
算されたデータを示している。
【0081】表4において示したデータ群RT3′に示
されているように、表4に示したコーディングにおい
て、信号J0のみが「1」である入力信号J0ないしJ
13が与えられたときに、エンコーダ3bおよび28b
がデータ(0,0,0,0)を出力する。しかしなが
ら、信号J3のみが「1」である入力信号J0ないしJ
13が与えられたときに、好ましくは、エンコーダ3b
および28bからデータ(0,0,0,0)が出力され
るべきである。2つのデータ間の差、すなわち2進デー
タ「11」を減算するために、減算器回路34が設けら
れている。2進データ「11」の減算は、2進データ
「1101」の加算を行なうことに相当する。
【0082】減算器回路34の詳細が図8において示さ
れる。減算器回路34は、4つの全加算器340ないし
343と、ANDゲート344とを含む。全加算器34
0ないし343の入力端子Aに、平均処理回路31から
出力される出力信号U0ないしU3がそれぞれ与えられ
る。全加算器343ないし340の入力端子Bに、2進
データ「11」の負のデータビット「1101」がそれ
ぞれ与えられる。全加算器340ないし342の和出力
端子SUMを介して、2進データB0ないしB2が出力
される。全加算器343の端子COを介してフルスケー
ル信号USが出力される。全加算器343の和出力端子
SUMおよび端子COに接続されたANDゲート344
が、オーバスケール信号OSを出力する。
【0083】表4に示したデータグループRT9は、減
算器回路34に含まれる加算器340ないし343の出
力を示し、最も左が加算器343のCO出力、以下34
3〜340のSUM出力となる。データグループRT9
内の各データは、データグループRT8内の対応するデ
ータから2進データ「11」を減算することにより得ら
れる。
【0084】この発明のさらにもう一つの実施例を示す
並列型A/D変換器5eが図9において示される。図1
に示したA/D変換器5aと比較すると、図9に示した
A/D変換器5eは、エンコーダ28および平均処理回
路29に代えて、エンコーダ32および比較処理回路3
3を備えている。エンコーダ32は、エンコーダ3とは
異なったコーディングを有する擬似NMOS型ROMに
よって実現される。比較処理回路33は、エンコーダ3
および32から出力されたデータを比較し、大きい方の
データを2進変換された出力データD0ないしD2とし
て選択的に出力する。A/D変換器5eにおける信号遷
移は、次の表5において示される。
【0085】
【表5】
【0086】表5に示したデータグループRT1は、正
常の動作においてエンコーダ3から出力されるデータを
示す。一方、データグループRT10は、正常の動作に
おいてエンコーダ32から出力されるデータを示す。エ
ンコーダ32におけるコーディングは、エンコーダ3に
おけるコーディング、すなわちデータグループRT1内
の各データから2進データ「11」を減算することによ
り得られる。言い換えると、そのようなコーディングに
基づいて設計された擬似NMOS型ROMがエンコーダ
32として用いられる。
【0087】データグループRT11は、マルチアドレ
ッシングが生じたときに、エンコーダ3から出力される
データを示している。同様に、データグループRT12
は、マルチアドレッシングが生じたときに、エンコーダ
32から出力されるデータを示している。さらには、デ
ータグループRT13は、マルチアドレッシングが生じ
たときに、比較処理回路33から出力されるデータを示
している。すなわち、データ群RT13内のj番目のデ
ータは、データグループRT11およびRT12内の各
j番目のデータのうち大きい方である。
【0088】図9に示したエンコーダ3の出力データ
は、アナログ入力信号Siに応答して、図10に示すよ
うに変化する。図10を参照して、横軸がアナログ入力
信号Siの電位を示し、一方、縦軸がエンコーダ3の出
力データを示す。破線L0は、正常の動作において出力
されるべき2進の変換されたデータを示す。実線L1
は、マルチアドレッシングが生じたときに、図9に示し
たエンコーダ3から出力される出力データを示す。図1
0からわかるように、マルチアドレッシングが生じたと
きに、所望のデータL0から大きく異なったデータL1
をエンコーダ3が出力することがある。
【0089】図9に示した比較処理回路33の出力デー
タは、図11において実線L2により示されるように変
化する。図11からわかるように、マルチアドレッシン
グが生じたときでも、比較処理回路33から出力される
出力データL2は、正常な動作におけるデータL0とそ
れほど大きく違っていない。このことは、図9に示した
A/D変換器5eが、マルチアドレッシングが生じたと
きに、所望のデータとは大きく異なったデータを出力し
ないことを意味する。
【0090】図9に示した比較処理回路33の一例が、
図12において示される。図12を参照して、比較処理
回路33は、反転器回路331と、全加算器回路332
と、スイッチング回路333および334と、インバー
タ335とを含む。
【0091】比較処理回路33の動作は次のとおりであ
る。まず、与えられた2つのデータについて減算が施さ
れ、その結果が正または負であるかに応じて出力データ
が決定される。2つのデータの減算は、一方のデータが
負のデータに変換された後、変換されたデータに2進デ
ータ「1」を加えることにより実現される。すなわち、
反転器回路331がデータB0′ないしB3′を負のデ
ータに変換し、変換されたデータが全加算器回路332
に与えられる。2進データ「0001」が全加算器回路
332に与えられるので、データB0′ないしB3′の
負のデータへの変換がなされる。
【0092】全加算器回路332は、データB0ないし
B3と与えられた負のデータとの加算を行なう。データ
B0ないしB3がデータB0′ないしB3′よりも大き
いとき、全加算器回路332の最終のキャリ出力が
「1」を出力する。この出力信号に応答して、スイッチ
ング回路333がオンするので、エンコーダ3から与え
られるデータB0ないしB3が2進変換データD0ない
しD3として出力される。これに対し、データB0′な
いしB3′のほうがデータB0ないしB3よりも大きい
とき、全加算器回路332の最終のキャリ出力が「0」
を出力する。この信号に応答して、スイッチング回路3
34がオンするので、エンコーダ32から与えられたデ
ータB0′ないしB3′が2進変換データD0ないしD
3として出力される。
【0093】この発明のさらに別の実施例を示す並列型
A/D変換器5fが図13において示される。以上に説
明したいずれの実施例においても、プリエンコーダの出
力に2つのエンコーダが設けられていた。A/D変換に
おける精度をより向上させるためには、より多くのエン
コーダを用いることが有用である。したがって、図13
に示したA/D変換器5fは、n(nは3以上の整数)
個のエンコーダ41ないし4nを備えている。エンコー
ダ41ないし4nから出力される2進出力データは、平
均処理回路(または比較処理回路)31′に与えられ、
そこで類似の平均処理(または類似の比較処理)が行な
われる。その結果、回路31′は、2進の変換された出
力データD0ないしD2を出力する。
【0094】なお、上記のいずれの実施例においても、
CMOSトランジスタによって構成されたエンコーダが
用いられているが、バイポーラトランジスタまたはBi
CMOS回路によって構成されたエンコーダを用いるこ
ともできる。
【0095】上記のように、プリエンコーダの出力に接
続された複数のエンコーダと、平均処理回路または比較
処理回路とを含むA/D変換器を用いることにより、マ
ルチアドレッシングが生じたときでも、正確なまたはほ
ぼ正確な変換データを出力できるA/D変換器が得られ
た。上記の実施例のように、この発明は並列型および直
並列型のいずれのA/D変換器にも適用できる。この発
明が適用されたA/D変換器は、一例として、図14に
示した映像信号処理におけるA/D変換器92に適用さ
れる。その結果、マルチアドレッシングの発生により影
響されることなく、正しいデータを用いて映像信号処理
が行なわれ得る。
【0096】
【発明の効果】以上のように、請求項1,3,5,6に
係る発明では、充電された複数の出力ノードを選択的に
放電して第1の2進データを生成する第1のエンコーダ
手段と、放電された複数の出力ノードを選択的に充電し
て第2の2進データを生成する第2のエンコーダ手段と
を設け、第1および第2の2進データの平均値データを
生成するので、複数の入力信号のうちの2つの信号が活
性化された場合にも正しい2進データを生成することが
できる。したがって、ノイズなどによって影響された場
合でも正しいデータを出力できる。請求項2,4に係る
発明では、充電された複数の出力ノードを選択的に放電
して第1の2進データを生成する第1のエンコーダ手段
と、充電された複数の出力ノードを選択的に放電して第
1の2進データよりも小さな第2の2進データを生成す
る第2のエンコーダ手段とを設け、第1および第2の2
進データのうちの大きい方のデータを選択するので、複
数の入力信号のうちの2つの信号が活性化された場合に
も誤差の小さな2進データを生成することができる。し
たがって、ノイズなどによって影響された場合でも正し
いデータを出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す並列型A/D変換器
の回路ブロック図である。
【図2】図1に示したエンコーダ28の回路図である。
【図3】図1に示した平均処理回路29の回路図であ
る。
【図4】マルチアドレッシングが生じた場合の図1に示
したA/D変換器における信号遷移図である。
【図5】図1に示したエンコーダ3または28として適
用可能な別のエンコーダの回路図である。
【図6】この発明の別の実施例を示す直並列型A/D変
換器の回路ブロック図である。
【図7】この発明のさらに別の実施例を示す直並列型A
/D変換器の回路ブロック図である。
【図8】図7に示した減算器回路34の回路図である。
【図9】この発明のさらに別の実施例を示す並列型A/
D変換器の回路ブロック図である。
【図10】図9に示したエンコーダ3の出力データの変
化を示すグラフである。
【図11】図9に示した比較処理回路33の出力データ
の変化を示すグラフである。
【図12】図9に示した比較処理回路33の回路ブロッ
ク図である。
【図13】この発明のさらに別の実施例を示す並列型A
/D変換器の回路ブロック図である。
【図14】映像信号処理のための一般的な構成を示すブ
ロック図である。
【図15】従来の並列型A/D変換器の回路ブロック図
である。
【図16】図15に示したエンコーダ3の回路図であ
る。
【図17】図15に示したエンコーダ3の正常な動作を
説明するための信号遷移図である。
【図18】図15に示したエンコーダ3の異常な動作を
説明するための信号遷移図である。
【図19】従来の直並列型A/D変換器の回路ブロック
図である。
【図20】図19に示した基準電圧発生回路11の回路
図である。
【図21】図19に示した誤り訂正回路19の回路ブロ
ック図である。
【図22】図19に示した誤り訂正回路20の回路ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 基準電圧発生回路 2 プリエンコーダ 3 擬似NMOS型エンコーダ 4 比較器回路 5c A/D変換器 28 擬似PMOS型エンコーダ 29 平均処理回路 Si アナログ入力信号 Vre1 基準電圧 Vre2 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−203011(JP,A) 特開 平3−22710(JP,A) 特開 平1−120128(JP,A) 特開 平3−187619(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/36 H03M 1/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的に活性化された単一の信号を含む
    複数の入力信号に応答して、複数ビットの2進データを
    出力する2進データ発生回路であって、 複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第1の充電手段と、各入力信号に対応して
    設けられ、対応の入力信号が活性化されたことに応じて
    前記第1の充電手段によって充電された前記複数の第1
    の出力ノードを第2の論理レベルに選択的に放電させ、
    対応の入力信号に予め割当てられた複数ビットの第1の
    2進データを生成する第1の放電手段とを含む第1のエ
    ンコーダ手段、 複数の第2の出力ノードの各々を第2の論理レベルに放
    電するための第2の放電手段と、各入力信号に対応して
    設けられ、対応の入力信号が活性化されたことに応じて
    前記第2の放電手段によって放電された前記複数の第2
    の出力ノードを第1の論理レベルに選択的に充電し、対
    応の入力信号に予め割当てられた前記第1の2進データ
    と同じ第2の2進データを生成する第2の充電手段とを
    含む第2のエンコーダ手段、および前記第1および第2
    のエンコーダ手段で生成された第1および第2の2進デ
    ータの平均値データを演算し、その平均値データを前記
    2進データとして出力する平均処理手段を備える、2進
    データ発生回路。
  2. 【請求項2】 選択的に活性化された単一の信号を含む
    複数の入力信号に応答して複数ビットの2進データを出
    力する2進データ発生回路であって、 複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第1の充電手段と、各入力信号に対応して
    設けられ、対応の入力信号が活性化されたことに応じて
    前記第1の充電手段によって充電された前記複数の第1
    の出力ノードを第2の論理レベルに選択的に放電させ、
    対応の入力信号に予め割当てられた複数ビットの第1の
    2進データを生成する第1の放電手段とを含む第1のエ
    ンコーダ手段、 複数の第2の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第2の充電手段と、各入力信号に対応して
    設けられ、対応の入力信号が活性化されたことに応じて
    前記第2の充電手段によって充電された前記第2の出力
    ノードを第2の論理レベルに選択的に放電させ、対応の
    入力信号に予め割当てられた前記第1の2進データより
    も小さな第2の2進データを生成する第2の放電手段と
    を含む第2のエンコーダ手段、および前記第1および第
    2のエンコーダ手段で生成された第1および第2の2進
    データを比較し、大きい方の2進データを前記2進デー
    タとして出力する比較処理手段を備える、2進データ発
    生回路。
  3. 【請求項3】 アナログ入力信号を複数ビットの2進デ
    ータに変換するA/D変換器であって、 それぞれが異なった電位レベルを有する複数の基準電位
    を生成する基準電位発生手段、 それぞれが、前記複数の基準電位に対応して設けられ、
    前記アナログ入力信号と対応の基準電位とを比較し、比
    較結果に応じた信号を出力する複数の比較器手段、 前記複数の比較器手段の出力信号に応答して、選択的に
    活性化される単一の信号を含む複数の信号を出力する単
    一活性化信号発生手段、 複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第1の充電手段と、前記単一活性化信号発
    生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
    号が活性化されたことに応じて前記第1の充電手段によ
    って充電された前記複数の第1の出力ノードを第2の論
    理レベルに選択的に放電させ、対応の出力信号に予め割
    当てられた複数ビットの第1の2進データを生成する第
    1の放電手段とを含む第1のエンコーダ手段、 複数の第2の出力ノードの各々を第2の論理レベルに充
    電するための第2の放電手段と、前記単一活性化信号発
    生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
    号が活性化されたことに応じて前記第2の放電手段によ
    って放電された前記複数の第2の出力ノードを第1の論
    理レベルに選択的に充電し、対応の出力信号に予め割当
    てられた前記第1の2進データと同じ第2の2進データ
    を生成する第2の充電手段とを含む第2のエンコーダ手
    段、および前記第1および第2のエンコーダ手段で生成
    された第1および第2の2進データの平均値データを演
    算し、その平均値データを前記2進データとして出力す
    る平均処理手段を備える、A/D変換器。
  4. 【請求項4】 アナログ入力信号を複数ビットの2進デ
    ータに変換するA/D変換器であって、 それぞれが異なった電位レベルを有する複数の基準電位
    を生成する基準電位発生手段、 それぞれが、前記複数の基準電位に対応して設けられ、
    前記アナログ入力信号と対応の基準電位とを比較し、比
    較結果に応じた信号を出力する複数の比較器手段、 前記複数の比較器手段の出力信号に応答して、選択的に
    活性化される単一の信号を含む複数の信号を出力する単
    一活性化信号発生手段、 複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第1の充電手段と、前記単一活性化信号発
    生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
    号が活性化されたことに応じて前記第1の充電手段によ
    って充電された前記複数の第1の出力ノードを第2の論
    理レベルに選択的に放電させ、対応の出力信号に予め割
    当てられた複数ビットの第1の2進データを生成する第
    1の放電手段とを含む第1のエンコーダ手段、 複数の第2の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第2の充電手段と、前記単一活性化信号発
    生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
    号が活性化されたことに応じて前記第2の充電手段によ
    って充電された前記第2の出力ノードを第2の論理レベ
    ルに選択的に放電させ、対応の出力信号に予め割当てら
    れた前記第1の2進データよりも小さな第2の2進デー
    タを生成する第2の放電手段とを含む第2のエンコーダ
    手段、および 前記第1および第2のエンコーダ手段で生成された第1
    および第2の2進データを比較し、大きい方の2進デー
    タを前記2進データとして出力する比較処理手段を備え
    る、A/D変換器。
  5. 【請求項5】 アナログ入力信号を複数ビットの2進デ
    ータに変換するA/D変換器であって、 それぞれが異なった電位レベルを有する複数の基準電位
    を生成する基準電位発生手段、 前記基準電位発生手段で生成された前記複数の基準電位
    を受け、前記アナログ入力信号に応答して、前記アナロ
    グ入力信号のレベルに対応するサーモメータコードを出
    力するサーモメータコード発生手段、 前記サーモメータコード発生手段から出力されるサーモ
    メータコードに応答して、選択的に活性化された信号を
    含む複数の信号を出力するプリエンコーダ手段、 複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第1の充電手段と、前記プリエンコーダ手
    段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信号が
    活性化されたことに応じて前記第1の充電手段によって
    充電された前記複数の第1の出力ノードを第2の論理レ
    ベルに選択的に放電させ、対応の出力信号に予め割当て
    られた複数ビットの第1の2進データを生成する第1の
    放電手段とを含む第1のエンコーダ手段、 複数の第2の出力ノードの各々を第2の論理レベルに放
    電するための第2の放電手段と、前記プリエンコーダ手
    段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信号が
    活性化されたことに応じて前記第2の放電手段によって
    放電された前記複数の第2の出力ノードを第1の論理レ
    ベルに選択的に充電し、対応の出力信号に予め割当てら
    れた前記第1の2進データと同じ第2の2進データを生
    成する第2の充電手段とを含む第2のエンコーダ手段、
    および前記第1および第2のエンコーダ手段で生成され
    た第1および第2の2進データの平均値データを演算
    し、その平均値データを前記2進データとして出力する
    平均処理手段を備える、A/D変換器。
  6. 【請求項6】 アナログ入力信号を予め定められた上位
    ビットと下位ビットとを含むデジタル出力データに変換
    する直並列型A/D変換器であって、 前記アナログ入力信号に応答して、前記デジタル出力デ
    ータの上位ビットを決定する上位ビット決定手段、 前記上位ビット決定手段で決定された前記デジタル出力
    データの上位ビットに応答して、その上位ビットにより
    決定される範囲内で各々が異なったレベルを有する複数
    の基準電位を発生する基準電位発生手段、 それぞれが、前記複数の基準電位に対応して設けられ、
    前記アナログ入力信号と対応の基準電位とを比較し、比
    較結果に応じた信号を出力する複数の比較器手段、 前記複数の比較器手段の出力信号に応答して、選択的に
    活性化される単一の信号を含む複数の信号を出力する単
    一活性化信号発生手段、 複数の第1の出力ノードの各々を第1の論理レベルに充
    電するための第1の充電手段と、前記単一活性化信号発
    生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
    号が活性化されたことに応じて前記第1の充電手段によ
    って充電された前記複数の第1の出力ノードを第2の論
    理レベルに選択的に充電させ、対応の出力信号に予め割
    当てられた複数ビットの第1の2進データを生成する第
    1の放電手段とを含む第1のエンコーダ手段、 複数の第2の出力ノードの各々を第2の論理レベルに放
    電するための第2の放電手段と、前記単一活性化信号発
    生手段の各出力信号に対応して設けられ、対応の出力信
    号が活性化されたことに応じて前記第2の放電手段によ
    って放電された前記複数の第2の出力ノードを第1の論
    理レベルに選択的に充電し、対応の出力信号に予め割当
    てられた前記第1の2進データと同じ第2の2進データ
    を生成する第2の充電手段とを含む第2のエンコーダ手
    段、および前記第1および第2のエンコーダ手段で生成
    された第1および第2の2進データの平均値データを演
    算し、その平均値データを前記デジタル出力データの下
    位ビットとして出力する平均処理手段を備える、A/D
    変換器。
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