JP2786468B2 - 収納家具の据え付け施行方法 - Google Patents

収納家具の据え付け施行方法

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JP2786468B2
JP2786468B2 JP1071330A JP7133089A JP2786468B2 JP 2786468 B2 JP2786468 B2 JP 2786468B2 JP 1071330 A JP1071330 A JP 1071330A JP 7133089 A JP7133089 A JP 7133089A JP 2786468 B2 JP2786468 B2 JP 2786468B2
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悟 大野
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Dantani Sangyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、収納家具の上方の見栄えを良くするととも
に上方の空間を有効に利用する収納家具の施工方法に関
する。
〔従来の技術〕
近年、住宅における限られた空間を有効に使うため、
収納効率の良い、いわゆる収納家具が多く用いられるよ
うになった。
この収納家具は、間口と高さが比較的大きく、壁面に
接して設置される。この場合において、予定した設置ス
ペースに既製の収納家具がうまく納まる場合はよいが、
一般的には、第2図に示すように、収納家具10の上端と
天井Rの間に若干の空間Sが生じる。
この空間Sに対して、従来は、同図に示すように、収
納家具10の上面及び天井Rの下面に受桟11及び12を取り
付け、この受桟11,12に空間Sの高さに合わせて切断し
たパネル13を固定して、空間Sを塞いでいた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この方法によると、パネル13を別途に
準備しておかねばらなず、そのうえ、パネル13を受桟1
1,12に固定する作業が煩雑であった。また、収納家具10
の扉14の前面とパネル13の前面とが前後にずれるため、
見掛けの納まりが悪く、また、扉14の前面とパネル13の
前面の材質や模様等が異なる場合には違和感があり、見
栄えの点でも良くなかった。しかも、空間Sをパネル13
で塞いでしまうので、空間Sの有効利用が図れなかっ
た。
そこで本発明は、収納家具本体よりも高くした扉の上
部を据付け時に切断する施工方法により、施工作業を簡
略にするとともに、上方空間を有効に利用することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の収納家具の据え付け施工方法は、扉をその上
端が家具本体の上端よりも高い位置になるように、且
つ、少なくとも家具本体の上端よりも上の上端部分を中
実構造に製作しておき、前記扉を家具本体から外した状
態で家具本体を所定の設置位置に据え付け、この据付け
後の家具本体に扉を取り付けたときに扉の上端と天井と
の間隙が扉の開閉に支障のない程度に扉の上端部分の一
部を切断して扉を家具本体に取り付け、その後、受桟を
扉の上端部の裏面に接して天井に取り付けることを特徴
とする。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、実施例により本発明の特
徴を具体的に説明する。
第1図は本発明実施例における施工後の収納家具を示
す側面図である。
本実施例においては、収納家具1の製作時に、扉2の
寸法を、扉2の上端が家具本体3の上端よりも高い位置
となるように製作しておく。製作時の扉2の上端高さ
は、通常の家屋の天井Rの高さを考慮して、扉2の上端
の床面からの高さが2300mm〜2400mm程度となるように製
作する。そして、この扉2の全体または少なくとも家具
本体3の上端4よりも上の上端部分5を、中実構造とす
る。これは、後述するように、扉2の上端部分5の一部
を切断した際に、切断後の上端断面が中空にならないよ
うにするためである。
収納家具1の設置にあたっては、始めに扉2を外した
状態で家具本体3を所定の設置位置に据え付ける。この
ときの家具本体3の据付け要領は通常の家具の据付け要
領と同じである。つぎに、据付け後の家具本体3に扉2
を取り付けたときに扉2の上端と天井Rとの間隙6が、
扉2の開閉に支障のない10mm程度となるように、扉2の
上端部分5の一部を切断する。その後、必要に応じて切
断面の表面仕上げ等を施し、扉2を家具本体3に取り付
ける。さらに、必要に応じて、扉2の上端部の裏面に接
する受桟7を天井Rに取り付ける。この受桟7は、家具
本体3の上方空間を収納部として利用するとき、同空間
Sに扉2の上端と天井Rとの間隙6から埃等が侵入する
のを防止するのに有効であり、また間隙6の目隠しにも
なる。さらに、この受桟7に扉2の上端部を係止する係
止具を取り付ければ、扉2を安定して支持することがで
きる。
このようにして据付け施工した収納家具1は、第2図
に示した従来の収納家具10と異なり、あたかも収納家具
1が天井までの高さを有するかのように見え、非常に納
まりが良く、かつ外観も優れたものとなる。また、家具
本体3の上方空間Sも収納部として有効に利用すること
ができる。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明の収納家具の施工方法
は、収納家具の扉を家具本体の高さよりも高く予め製作
しておき、家具本体を据え付けた後、天井高さに応じて
扉の上部の一部を切断する施工方法である。このため、
本発明の施工方法によれば、従来方法の場合のように家
具上方に取り付けるパネルを別途に準備し、このパネル
を受桟で固定する作業が必要なくなり、施工方法が簡略
化される。また、収納家具の扉の前面が天井近くまで続
いて収納家具の見栄えが良くなる。さらに、収納家具上
方の空間を有効に利用することができる等の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例における施工後の収納家具を示す
側面図、第2図は従来の施工方法を説明するための図で
ある。 1:収納家具、2:扉 3:家具本体、4:家具上端 5:扉上部、6:間隙 7:受桟、R:天井 S:空間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉を、その上端が家具本体の上端よりも高
    い位置となるように、且つ、少なくとも家具本体の上端
    よりも上の上端部分を中実構造に製作しておき、 前記扉を家具本体から外した状態で家具本体を所定の設
    置位置に据え付け、 この据付け後の家具本体に扉を取り付けたときに扉の上
    端と天井との間隙が扉の開閉に支障のない程度に扉の上
    端部分の一部を切断して扉を家具本体に取り付け、 その後、受桟を扉の上端部の裏面に接して天井に取り付
    ける収納家具の据え付け施工方法。
  2. 【請求項2】受桟に扉の上端部を係止する係止具を取り
    付ける請求項1記載の収納家具の据え付け施工方法。
JP1071330A 1989-03-22 1989-03-22 収納家具の据え付け施行方法 Expired - Lifetime JP2786468B2 (ja)

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