JP3416267B2 - 軒裏埋め込み式シャッターのシャッターケース納まり構造 - Google Patents
軒裏埋め込み式シャッターのシャッターケース納まり構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の出入口、窓等
の開口部の上方に設けられた軒の軒裏に埋め込まれた状
態で配置される軒裏埋め込み式シャッターのシャッター
ケース納まり構造に関する。 【0002】 【従来の技術】建築物の出入口、窓等の開口部の上方に
は、開口部を遮蔽および開放するための巻き込み式のシ
ャッターが配置される。また、このような巻き込み式の
シャッターでは、開口部の上方に設けられた軒の軒裏に
埋め込んで、外観性を向上させることも実施されてい
る。 【0003】図4は、軒裏埋め込み式シャッターのシャ
ッターケースの納まり構造の一例を示す断面図である。
この軒裏埋込み式シャッター71は、シャッターケース
72内に巻き込み式のシャッター本体74が設けられて
おり、シャッター本体74およびシャッターケース72
が、建築物における窓等の開口部の上方にて、壁面を構
成する壁パネル75に支持されている。 【0004】シャッターケース72の底面にはスリット
(図示せず)が設けられており、このスリットからシャ
ッター本体74が繰り出されて、スリットの各端部下方
に垂直状態で設けられたガイドレール73にシャッター
本体74が案内されるようになっている。 【0005】シャッターケース72は、垂直状態になっ
た前側面72aと、その前側面72aの上部にて、後方
(建築物側)に位置した状態で垂直になった上側縁部7
2bと、その上側縁部72bに水平状態で連続する上面
72cとを有しており、その上側縁部72bに、軒天カ
バー76が取り付けられている。軒天カバー76は、シ
ャッターケースの前側面72aおよび水平な上面72c
とほぼ面一になるように、鋼板を断面長方形状に折り曲
げ加工されてシャッターケース72の上側縁部72bに
ビス止めされた部分と、その部分の垂直面から水平に延
出するように鋼板を偏平な長方形状に折り曲げ加工した
部分とを有している。 【0006】この軒天カバー76は、シャッターケース
72の前側面72aと、軒の前壁部77との間隙を覆っ
ている。化粧見切縁78は、軒の前壁部77の前面に配
置された化粧板79に取り付けられており、前壁部77
の下端部を覆って、軒裏内にて垂直状態になっている。
軒天カバー76は、前壁部77の下端部を覆う化粧見切
縁78の軒裏に位置する垂直部分の上端に、水平状態で
延出した部分の先端部が架設された状態になっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このようなシャッター
ケースの納まり構造では、軒天カバー76が、シャッタ
ーケース72の後方に退入した上側縁部72bにビス止
めされる構成であるために、軒裏が浅くて、軒の前壁部
77の下端部を覆う化粧見切縁78に対してシャッター
ケース72が相対的に下側になっていると、軒天カバー
76の先端部が、化粧見切縁78に接触せず、軒裏を間
隙がない状態で外観よく遮蔽することができなくなる。
このような場合には、化粧見切縁78に接触し得るよう
な別の形状の軒天カバーをシャッターケース72に取り
付ける必要がある。 【0008】このように、軒の前壁部77に対するシャ
ッターケース72のレベル位置が変化するような場合に
は、前述した形状の軒天カバー76では対応できなくな
るために、多数種類の軒天カバーを準備しておく必要が
ある。 【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、その目的は、軒の前壁部に対するシャッターケー
スのレベルが変化した場合にも、シャッターケースに対
する軒天カバーの取付位置を変更するだけで、軒裏を遮
蔽することができる軒裏埋め込み式シャッターのシャッ
ターケースの納まり構造を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の軒裏埋め込み式
シャッターのシャッターケース納まり構造は、建築物の
開口部の上方に設けられた軒の軒裏に埋め込まれた状態
で配置された軒裏埋め込み式シャッターに設けられてお
り、建築物の開口部を遮蔽および開放する巻き取り式の
シャッター本体が内部に収容されたシャッターケース
と、このシャッターケースの前方に位置する軒の前壁部
の下端部を覆う化粧見切縁と、垂直部と水平部を有して
断面L字状に形成され、水平部が前方に延出されるとと
もに、垂直部がシャッターケースの前側面にネジ止めさ
れたブラケットと、このブラケットの水平部にネジ止め
されて水平状態で支持されており、前記化粧見切縁に対
して架設状態になった軒天カバーと、を具備し、化粧見
切縁の軒裏側上端部のレベルに合わせてブラケットの垂
直部がシャッターケースの前側面にネジ止めされること
を特徴とするものである。 【0011】 【作用】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシャッタ
ーケースの納まり構造では、軒天カバーが化粧見切縁に
対して架設された水平状態になるように、シャッターケ
ースの前側面に対して位置決めし、その軒天カバーに対
応してブラケットをビス止めする。このような状態で、
ビス止めされたブラケットの水平部分に軒天カバーをビ
ス止めすることにより、軒天カバーは、ブラケットに水
平状態で支持されて化粧見切縁に対して架設状態にな
り、シャッターケース前側面と、化粧見切縁との間が軒
天カバーによって、間隙がない状態で遮蔽される。 【0012】シャッターケースの前側面は平坦になって
いるために、化粧見切縁との上下方向の相対高さが変化
しても、ブラケットのビス止め位置を変更するだけで対
応できる。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 【0014】図1は本発明の軒裏埋め込み式シャッター
のシャッターケース納まり構造の一例を示す断面図であ
る。 【0015】図1に示すように、軒裏埋込み式シャッタ
ー10は、建築物の窓21の上方に設けられた軒30の
軒裏31内に、埋め込まれた状態で収容されている。 【0016】軒30は、建築物の壁面から水平状態に張
り出した屋根部32と、その屋根部32の先端部に垂直
状態で垂下するように取り付けられた前壁部33とを有
しており、屋根部32と前壁部33とによって覆われた
軒裏31内に埋め込み式シャッター10が埋め込まれた
状態で配置されている。 【0017】軒30の前壁部33の外側面には、化粧部
材として鼻隠し34が設けられており、この鼻隠し34
の下端部には、前壁部33の下端部を覆う化粧見切縁3
5が取り付けられている。この化粧見切縁35は鼻隠し
34の下端部の内側面に外側の側縁部が取り付けられて
おり、この外側の側縁部から鼻隠し34の下方を通って
前方に湾曲した状態で突出し、前壁部33の下方を水平
状態で通過している。そして、前壁部33の軒裏31側
にて垂直状態に立ち上げられて、その立ち上げられた垂
直部分の上端部が軒30の前壁部33側に水平に屈曲さ
れている。 【0018】埋め込み式シャッター10は、巻き込み可
能になったシャッター本体11を有しており、このシャ
ッター本体11が、建築物の窓21上方の壁面を構成す
る壁パネル22に支持された状態で、軒裏31内に配置
されている。シャッター本体11は、シャッターケース
12にて覆われた状態になっている。このシャッターケ
ース12は、断面がほぼ正方形状をした直方体をしてお
り、水平状態になった上面12aおよび底面12bと、
垂直状態になった前側面12cとを有している。そし
て、シャッターケース12は、壁パネル22に沿った水
平状態で、その壁パネル22に取り付けられて支持され
ている。 【0019】シャッターケース12の底面12bには、
シャッター本体11が繰り出されるスリット(図示せ
ず)が、壁パネル22に沿って設けられており、そのス
リットの各端部の下方には、スリットから繰り出される
シャッター本体11の各側部を案内するガイドレール1
3が、垂直状態で、窓21を構成する窓サッシ23の外
側に設けられている。 【0020】シャッターケース12の前側面12cと、
軒30の前壁部33の下端部を覆う化粧見切縁35にお
ける軒裏31側の垂直部分との間は、軒天カバー40に
よって覆われている。この軒天カバー40は、シャッタ
ーケース12の前側面12cに取り付けられたブラケッ
ト50によって支持されている。 【0021】図2は図1のA部の拡大図、図3は軒天カ
バー40およびブラケット50の斜視図である。ブラケ
ット50は、シャッターケース12の前面に当接する垂
直部51と、その垂直部51の下端縁から前方に屈曲さ
れた水平部52とを有する断面L字状をしており、例え
ば、厚さ1.6mmの亜鉛引鋼板にて構成されている。ブ
ラケット50は、シャッターケース12の前側面12c
の水平方向の全体にわたって当接されており、その垂直
部51の垂直方向長さは、水平部52の水平方向長さよ
りも長くなっている。垂直部51には、水平方向に適当
な間隔をあけて、複数のネジ孔51aが設けられてお
り、また、水平部52にも水平方向に適当な間隔をあけ
て複数のネジ孔52aが設けられている。そして、シャ
ッターケース12の前側面12cに当接した垂直部51
の各ネジ孔51aにタッピングビス61がそれぞれ挿通
されて、シャッターケース12の前面にねじ込まれるこ
とによって、ブラケット50がシャッターケース12の
前側面12cに取り付けられる。 【0022】軒天カバー40は、ブラケット50の水平
部52の下面に当接して、その水平部52の前方に水平
に延出した状態で支持された長方形状の底面部41と、
この底面部41のブラケット50側の側縁を除く三つの
側縁に垂直状態で上方に屈曲された側縁部42とを有し
ている。この軒天カバー40は、例えば、厚さ0.5mm
の塩ビ鋼板によって構成されており、底面部41におけ
るシャッターケース12側の側縁部上面が、ブラケット
50における水平部52の下面に当接されるようになっ
ている。そして、ブラケット50の水平部52に当接さ
れる軒天カバー40の底面41の側縁部には、水平部5
2に設けられたネジ孔52aに整合するように、複数の
ネジ孔41aが設けられている。 【0023】軒天カバー40は、底面41の下方から各
ネジ孔41aにそれぞれタッピングビス62が挿入され
て、各ネジ孔41aに整合状態になったブラケット50
における水平部52の各ネジ孔52aにねじ込まれるこ
とによって、ブラケット40に取り付けられて、水平状
態に支持されている。 【0024】軒天カバー40の底面41におけるシャッ
ターケース12の遠方側の側縁部の下面には、緩衝材4
4が取り付けられており、この緩衝材44が、化粧見切
縁35の軒裏31内にて垂直に立ち上がった部分の上端
に設けられた水平部分に接触されている。 【0025】このような構成のシャッターケースの納ま
り構造では、軒裏31内に埋め込まれた状態で、シャッ
ター10のシャッター本体11が壁パネル22に取り付
けられると、シャッター本体11を覆うシャッターケー
ス12が壁パネル22に取り付けられる。このような状
態で、化粧見切縁35の軒裏31内に位置する垂直部分
の上端部のレベルに対応させて、ブラケット50の垂直
部51を、シャッターケース12の前側面12cに、タ
ッピングビス61によって水平状態で取り付ける。 【0026】次に軒天カバー40の底面41を、ブラケ
ット50の水平部52に、タッピングビス62によって
取り付ける。これにより、軒天カバー40の底面41
は、ブラケット50の水平部52から水平状態で延出し
た状態で支持され、その先端部は、化粧見切縁35の軒
裏31内に位置する垂直部分の上端部に接触した架設状
態とされる。その結果、軒天カバー40は、シャッター
ケース12の前側面12cと化粧見切縁35との間を、
それぞれに対して間隙がない密着した状態で遮蔽する。 【0027】シャッターケース12の平坦になった前側
面12cに対して、ブラケット50は、任意の位置にビ
ス止めすることができるために、化粧見切縁35に対す
るシャッターケース12のレベルが変化しても、化粧見
切縁35に対応した位置にブラケット50を取り付ける
ことにより、軒天カバー40は、軒裏を間隙をあけるこ
となく、遮蔽することができる。 【0028】 【発明の効果】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシ
ャッターケースの納まり構造は、このように、シャッタ
ーケースの平坦になった前側面にブラケットをビス止め
して、そのブラケットに軒天カバーを水平状態で支持す
る構成になっているので、化粧見切縁に対するシャッタ
ーケースのレベルが変化しても、ブラケットはシャッタ
ーケースの前側面の任意の位置にビス止めすることによ
って、軒天カバーは、軒裏を確実に遮蔽した状態に施工
される。従って、軒天カバーは、化粧見切縁に影響され
ることなく施工でき、作業効率が向上する。また、形状
の異なる軒天カバーを準備する必要もない。
の開口部の上方に設けられた軒の軒裏に埋め込まれた状
態で配置される軒裏埋め込み式シャッターのシャッター
ケース納まり構造に関する。 【0002】 【従来の技術】建築物の出入口、窓等の開口部の上方に
は、開口部を遮蔽および開放するための巻き込み式のシ
ャッターが配置される。また、このような巻き込み式の
シャッターでは、開口部の上方に設けられた軒の軒裏に
埋め込んで、外観性を向上させることも実施されてい
る。 【0003】図4は、軒裏埋め込み式シャッターのシャ
ッターケースの納まり構造の一例を示す断面図である。
この軒裏埋込み式シャッター71は、シャッターケース
72内に巻き込み式のシャッター本体74が設けられて
おり、シャッター本体74およびシャッターケース72
が、建築物における窓等の開口部の上方にて、壁面を構
成する壁パネル75に支持されている。 【0004】シャッターケース72の底面にはスリット
(図示せず)が設けられており、このスリットからシャ
ッター本体74が繰り出されて、スリットの各端部下方
に垂直状態で設けられたガイドレール73にシャッター
本体74が案内されるようになっている。 【0005】シャッターケース72は、垂直状態になっ
た前側面72aと、その前側面72aの上部にて、後方
(建築物側)に位置した状態で垂直になった上側縁部7
2bと、その上側縁部72bに水平状態で連続する上面
72cとを有しており、その上側縁部72bに、軒天カ
バー76が取り付けられている。軒天カバー76は、シ
ャッターケースの前側面72aおよび水平な上面72c
とほぼ面一になるように、鋼板を断面長方形状に折り曲
げ加工されてシャッターケース72の上側縁部72bに
ビス止めされた部分と、その部分の垂直面から水平に延
出するように鋼板を偏平な長方形状に折り曲げ加工した
部分とを有している。 【0006】この軒天カバー76は、シャッターケース
72の前側面72aと、軒の前壁部77との間隙を覆っ
ている。化粧見切縁78は、軒の前壁部77の前面に配
置された化粧板79に取り付けられており、前壁部77
の下端部を覆って、軒裏内にて垂直状態になっている。
軒天カバー76は、前壁部77の下端部を覆う化粧見切
縁78の軒裏に位置する垂直部分の上端に、水平状態で
延出した部分の先端部が架設された状態になっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】このようなシャッター
ケースの納まり構造では、軒天カバー76が、シャッタ
ーケース72の後方に退入した上側縁部72bにビス止
めされる構成であるために、軒裏が浅くて、軒の前壁部
77の下端部を覆う化粧見切縁78に対してシャッター
ケース72が相対的に下側になっていると、軒天カバー
76の先端部が、化粧見切縁78に接触せず、軒裏を間
隙がない状態で外観よく遮蔽することができなくなる。
このような場合には、化粧見切縁78に接触し得るよう
な別の形状の軒天カバーをシャッターケース72に取り
付ける必要がある。 【0008】このように、軒の前壁部77に対するシャ
ッターケース72のレベル位置が変化するような場合に
は、前述した形状の軒天カバー76では対応できなくな
るために、多数種類の軒天カバーを準備しておく必要が
ある。 【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、その目的は、軒の前壁部に対するシャッターケー
スのレベルが変化した場合にも、シャッターケースに対
する軒天カバーの取付位置を変更するだけで、軒裏を遮
蔽することができる軒裏埋め込み式シャッターのシャッ
ターケースの納まり構造を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の軒裏埋め込み式
シャッターのシャッターケース納まり構造は、建築物の
開口部の上方に設けられた軒の軒裏に埋め込まれた状態
で配置された軒裏埋め込み式シャッターに設けられてお
り、建築物の開口部を遮蔽および開放する巻き取り式の
シャッター本体が内部に収容されたシャッターケース
と、このシャッターケースの前方に位置する軒の前壁部
の下端部を覆う化粧見切縁と、垂直部と水平部を有して
断面L字状に形成され、水平部が前方に延出されるとと
もに、垂直部がシャッターケースの前側面にネジ止めさ
れたブラケットと、このブラケットの水平部にネジ止め
されて水平状態で支持されており、前記化粧見切縁に対
して架設状態になった軒天カバーと、を具備し、化粧見
切縁の軒裏側上端部のレベルに合わせてブラケットの垂
直部がシャッターケースの前側面にネジ止めされること
を特徴とするものである。 【0011】 【作用】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシャッタ
ーケースの納まり構造では、軒天カバーが化粧見切縁に
対して架設された水平状態になるように、シャッターケ
ースの前側面に対して位置決めし、その軒天カバーに対
応してブラケットをビス止めする。このような状態で、
ビス止めされたブラケットの水平部分に軒天カバーをビ
ス止めすることにより、軒天カバーは、ブラケットに水
平状態で支持されて化粧見切縁に対して架設状態にな
り、シャッターケース前側面と、化粧見切縁との間が軒
天カバーによって、間隙がない状態で遮蔽される。 【0012】シャッターケースの前側面は平坦になって
いるために、化粧見切縁との上下方向の相対高さが変化
しても、ブラケットのビス止め位置を変更するだけで対
応できる。 【0013】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 【0014】図1は本発明の軒裏埋め込み式シャッター
のシャッターケース納まり構造の一例を示す断面図であ
る。 【0015】図1に示すように、軒裏埋込み式シャッタ
ー10は、建築物の窓21の上方に設けられた軒30の
軒裏31内に、埋め込まれた状態で収容されている。 【0016】軒30は、建築物の壁面から水平状態に張
り出した屋根部32と、その屋根部32の先端部に垂直
状態で垂下するように取り付けられた前壁部33とを有
しており、屋根部32と前壁部33とによって覆われた
軒裏31内に埋め込み式シャッター10が埋め込まれた
状態で配置されている。 【0017】軒30の前壁部33の外側面には、化粧部
材として鼻隠し34が設けられており、この鼻隠し34
の下端部には、前壁部33の下端部を覆う化粧見切縁3
5が取り付けられている。この化粧見切縁35は鼻隠し
34の下端部の内側面に外側の側縁部が取り付けられて
おり、この外側の側縁部から鼻隠し34の下方を通って
前方に湾曲した状態で突出し、前壁部33の下方を水平
状態で通過している。そして、前壁部33の軒裏31側
にて垂直状態に立ち上げられて、その立ち上げられた垂
直部分の上端部が軒30の前壁部33側に水平に屈曲さ
れている。 【0018】埋め込み式シャッター10は、巻き込み可
能になったシャッター本体11を有しており、このシャ
ッター本体11が、建築物の窓21上方の壁面を構成す
る壁パネル22に支持された状態で、軒裏31内に配置
されている。シャッター本体11は、シャッターケース
12にて覆われた状態になっている。このシャッターケ
ース12は、断面がほぼ正方形状をした直方体をしてお
り、水平状態になった上面12aおよび底面12bと、
垂直状態になった前側面12cとを有している。そし
て、シャッターケース12は、壁パネル22に沿った水
平状態で、その壁パネル22に取り付けられて支持され
ている。 【0019】シャッターケース12の底面12bには、
シャッター本体11が繰り出されるスリット(図示せ
ず)が、壁パネル22に沿って設けられており、そのス
リットの各端部の下方には、スリットから繰り出される
シャッター本体11の各側部を案内するガイドレール1
3が、垂直状態で、窓21を構成する窓サッシ23の外
側に設けられている。 【0020】シャッターケース12の前側面12cと、
軒30の前壁部33の下端部を覆う化粧見切縁35にお
ける軒裏31側の垂直部分との間は、軒天カバー40に
よって覆われている。この軒天カバー40は、シャッタ
ーケース12の前側面12cに取り付けられたブラケッ
ト50によって支持されている。 【0021】図2は図1のA部の拡大図、図3は軒天カ
バー40およびブラケット50の斜視図である。ブラケ
ット50は、シャッターケース12の前面に当接する垂
直部51と、その垂直部51の下端縁から前方に屈曲さ
れた水平部52とを有する断面L字状をしており、例え
ば、厚さ1.6mmの亜鉛引鋼板にて構成されている。ブ
ラケット50は、シャッターケース12の前側面12c
の水平方向の全体にわたって当接されており、その垂直
部51の垂直方向長さは、水平部52の水平方向長さよ
りも長くなっている。垂直部51には、水平方向に適当
な間隔をあけて、複数のネジ孔51aが設けられてお
り、また、水平部52にも水平方向に適当な間隔をあけ
て複数のネジ孔52aが設けられている。そして、シャ
ッターケース12の前側面12cに当接した垂直部51
の各ネジ孔51aにタッピングビス61がそれぞれ挿通
されて、シャッターケース12の前面にねじ込まれるこ
とによって、ブラケット50がシャッターケース12の
前側面12cに取り付けられる。 【0022】軒天カバー40は、ブラケット50の水平
部52の下面に当接して、その水平部52の前方に水平
に延出した状態で支持された長方形状の底面部41と、
この底面部41のブラケット50側の側縁を除く三つの
側縁に垂直状態で上方に屈曲された側縁部42とを有し
ている。この軒天カバー40は、例えば、厚さ0.5mm
の塩ビ鋼板によって構成されており、底面部41におけ
るシャッターケース12側の側縁部上面が、ブラケット
50における水平部52の下面に当接されるようになっ
ている。そして、ブラケット50の水平部52に当接さ
れる軒天カバー40の底面41の側縁部には、水平部5
2に設けられたネジ孔52aに整合するように、複数の
ネジ孔41aが設けられている。 【0023】軒天カバー40は、底面41の下方から各
ネジ孔41aにそれぞれタッピングビス62が挿入され
て、各ネジ孔41aに整合状態になったブラケット50
における水平部52の各ネジ孔52aにねじ込まれるこ
とによって、ブラケット40に取り付けられて、水平状
態に支持されている。 【0024】軒天カバー40の底面41におけるシャッ
ターケース12の遠方側の側縁部の下面には、緩衝材4
4が取り付けられており、この緩衝材44が、化粧見切
縁35の軒裏31内にて垂直に立ち上がった部分の上端
に設けられた水平部分に接触されている。 【0025】このような構成のシャッターケースの納ま
り構造では、軒裏31内に埋め込まれた状態で、シャッ
ター10のシャッター本体11が壁パネル22に取り付
けられると、シャッター本体11を覆うシャッターケー
ス12が壁パネル22に取り付けられる。このような状
態で、化粧見切縁35の軒裏31内に位置する垂直部分
の上端部のレベルに対応させて、ブラケット50の垂直
部51を、シャッターケース12の前側面12cに、タ
ッピングビス61によって水平状態で取り付ける。 【0026】次に軒天カバー40の底面41を、ブラケ
ット50の水平部52に、タッピングビス62によって
取り付ける。これにより、軒天カバー40の底面41
は、ブラケット50の水平部52から水平状態で延出し
た状態で支持され、その先端部は、化粧見切縁35の軒
裏31内に位置する垂直部分の上端部に接触した架設状
態とされる。その結果、軒天カバー40は、シャッター
ケース12の前側面12cと化粧見切縁35との間を、
それぞれに対して間隙がない密着した状態で遮蔽する。 【0027】シャッターケース12の平坦になった前側
面12cに対して、ブラケット50は、任意の位置にビ
ス止めすることができるために、化粧見切縁35に対す
るシャッターケース12のレベルが変化しても、化粧見
切縁35に対応した位置にブラケット50を取り付ける
ことにより、軒天カバー40は、軒裏を間隙をあけるこ
となく、遮蔽することができる。 【0028】 【発明の効果】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシ
ャッターケースの納まり構造は、このように、シャッタ
ーケースの平坦になった前側面にブラケットをビス止め
して、そのブラケットに軒天カバーを水平状態で支持す
る構成になっているので、化粧見切縁に対するシャッタ
ーケースのレベルが変化しても、ブラケットはシャッタ
ーケースの前側面の任意の位置にビス止めすることによ
って、軒天カバーは、軒裏を確実に遮蔽した状態に施工
される。従って、軒天カバーは、化粧見切縁に影響され
ることなく施工でき、作業効率が向上する。また、形状
の異なる軒天カバーを準備する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシャッタ
ーケース納まり構造の一例を示す断面図である。 【図2】図1のA部の拡大図である。 【図3】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシャッタ
ーケース納まり構造に使用される軒天カバーおよびブラ
ケットの斜視図である。 【図4】従来の軒裏埋め込み式シャッターのシャッター
ケース納まり構造の一例を示す断面図である。 【符号の説明】 10 軒裏埋め込み式シャッター 11 シャッター本体 12 シャッターケース 22 壁パネル 30 軒 31 軒裏 32 屋根部 33 前壁部 34 鼻隠し 35 化粧見切縁 40 軒天カバー 41 底面 42 側縁部 44 緩衝材 50 ブラケット 51 垂直部 52 水平部 61 タッピングビス 62 タッピングビス
ーケース納まり構造の一例を示す断面図である。 【図2】図1のA部の拡大図である。 【図3】本発明の軒裏埋め込み式シャッターのシャッタ
ーケース納まり構造に使用される軒天カバーおよびブラ
ケットの斜視図である。 【図4】従来の軒裏埋め込み式シャッターのシャッター
ケース納まり構造の一例を示す断面図である。 【符号の説明】 10 軒裏埋め込み式シャッター 11 シャッター本体 12 シャッターケース 22 壁パネル 30 軒 31 軒裏 32 屋根部 33 前壁部 34 鼻隠し 35 化粧見切縁 40 軒天カバー 41 底面 42 側縁部 44 緩衝材 50 ブラケット 51 垂直部 52 水平部 61 タッピングビス 62 タッピングビス
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 建築物の開口部の上方に設けられた軒の
軒裏に埋め込まれた状態で配置された軒裏埋め込み式シ
ャッターに設けられており、建築物の開口部を遮蔽およ
び開放する巻き取り式のシャッター本体が内部に収容さ
れたシャッターケースと、このシャッターケースの前方
に位置する軒の前壁部の下端部を覆う化粧見切縁と、垂
直部と水平部を有して断面L字状に形成され、水平部が
前方に延出されるとともに、垂直部がシャッターケース
の前側面にネジ止めされたブラケットと、このブラケッ
トの水平部にネジ止めされて水平状態で支持されてお
り、前記化粧見切縁に対して架設状態になった軒天カバ
ーと、を具備し、化粧見切縁の軒裏側上端部のレベルに
合わせてブラケットの垂直部がシャッターケースの前側
面にネジ止めされることを特徴とする軒裏埋め込み式シ
ャッターのシャッターケース納まり構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14444294A JP3416267B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 軒裏埋め込み式シャッターのシャッターケース納まり構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14444294A JP3416267B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 軒裏埋め込み式シャッターのシャッターケース納まり構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0813952A JPH0813952A (ja) | 1996-01-16 |
JP3416267B2 true JP3416267B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=15362320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14444294A Expired - Fee Related JP3416267B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 軒裏埋め込み式シャッターのシャッターケース納まり構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3416267B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP14444294A patent/JP3416267B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0813952A (ja) | 1996-01-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |