JP3280167B2 - 窓台の取り付け構造 - Google Patents

窓台の取り付け構造

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JP3280167B2
JP3280167B2 JP22617894A JP22617894A JP3280167B2 JP 3280167 B2 JP3280167 B2 JP 3280167B2 JP 22617894 A JP22617894 A JP 22617894A JP 22617894 A JP22617894 A JP 22617894A JP 3280167 B2 JP3280167 B2 JP 3280167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は窓台の取り付け構造、
更に詳しくは居住者が見える部分のみを窓台部材によっ
て形成することによって、全体が無垢材で形成されてい
るように見せると共に、窓台部材とサッシとの間に間隙
が生じないようにした窓台の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅の開口部に窓用のサッシ
を固定した場合、このサッシの室内側に窓台が設けられ
ることが多かった。このような窓台には、一般に、無垢
材で構成されたり、あるいは合板の表面に無垢の薄板を
張り合せたものが使用されていた。
【0003】このような、無垢材あるいは合板の表面に
無垢の薄板を張り合せた窓台を使用していると、窓台の
取り付け時に、サッシと窓台との間に間隙が生じてしま
ったり、あるいは長年の使用によって窓台が伸縮を繰り
返し、その結果、サッシと窓台との間に間隙が生じてし
まうこともあった。また特に、合板の表面に無垢の薄板
を張り合せた窓台を使用すると、長年の使用によって、
合板と無垢の薄板とが剥離してしまうようなことが生じ
ることもあった。
【0004】更に、窓台は、一般に壁の開口部から室内
側に若干突出させている。この突出している部分と開口
部に隣接した壁との間に間隙ができるとごみが溜ったり
するだけでなく、見栄えの悪いものとなっていた。ま
た、住宅においては、開口部の壁厚が異なる場合があっ
た。例えば、寒冷地用の建物のように、住宅の壁自体の
厚さが異なっていることもあった。また、耐力壁として
の壁自体の厚さが同一であっても、壁の室内側に室内側
ボード、例えば石膏ボードあるいは無機面材等を設ける
か否かによっても、全体としての壁の厚さが異なること
となっていた。
【0005】このように全体としての壁の厚さが異なっ
た場合には、勢い窓台の室内外方向の長さも異なること
となり、複数種の窓台が必要とされていた。
【0006】ところが、窓台は、それ自体装飾性を備え
ているために、無垢材で構成されたり、あるいは合板の
表面に無垢の薄板を張り合せたものが用いられていた
が、それだけに、複数種の窓台を用意することが費用を
高くするだけでなく、部品管理の煩雑さを招くこととな
っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明のうち請求項1
記載の発明は、窓を構成するためのサッシの下部室内側
に横方向に連続する溝状のサッシ係合部を設け、サッシ
の室内側に相当する開口部下面に支持部材を固定し、更
に、窓台部材を、その室外側下部にサッシの係合部に係
合可能な窓台係合突部を設けると共に、支持部材の上面
を覆う上面部と、支持部材の室内側端面を覆う垂設部と
を設けて形成し、かつ支持部材の室内側端面に横方向に
連続した係止溝を設けると共に、窓台部材の垂設部の支
持部材側に係止溝に差し込まれる係止突起を設けること
で、窓台係合突部をサッシ係合部に係合して窓台部材を
固定することによって、サッシと窓台との間に間隙が生
じないようにすると共に、窓台を支持部材と窓台部材と
によって形成しても、窓台部材が支持部材から浮いてし
まうようなことがないようにした窓台の取り付け構造を
提供することを目的としたものである。
【0008】また請求項2記載の発明は、請求項1に記
の発明の目的に加えて、支持部材の室内側の端面を、
壁の室内側の面と同一面か、もしくは若干サッシ側にな
るように位置させることによって、支持部材を見せない
ようにして、あたかも窓台部材のみによって形成されて
いるようにした窓台の取り付け構造を提供することを目
的としたものである。
【0009】また請求項3記載の発明は、請求項1に記
の発明の目的に加えて、支持部材を、その室内外方向
の長さが室内側ボードを設置しない壁のサッシの室内側
と室内側の壁面までの長さにほぼ一致させて形成した支
持本体と、室内外方向の長さが室内側ボード厚にほぼ一
致し、かつ支持本体の室内側に固定される調整体とによ
って形成することによって、室内側ボードの有無による
壁厚の変化に際しても、直接見える窓台部材は複数種用
意するものの、支持本体の共用化が図れるようにした窓
台の取り付け構造を提供することを目的としたものであ
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3に記載
発明の目的に加えて、調整体の室内側の端面を、室内側
ボードの室内側の面と同一面か、もしくは若干サッシ側
になるように位置させることによって、支持部材を見せ
ないようにして、あたかも窓台部材のみによって形成さ
れているようにした窓台の取り付け構造を提供すること
を目的としたものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の発明の目的に加えて、窓台部材を、セル
ロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径
でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した
樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するよう
に形成し、あたかも無垢材で形成したように見える窓台
部材を用いた窓台の取り付け構造を提供することを目的
としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、窓用に
開けた壁の開口部の下面に窓台を取りつけるための窓台
の取り付け構造であって、窓を構成するためのサッシの
下部室内側に横方向に連続する溝状のサッシ係合部を設
け、サッシの室内側に相当する開口部下面に支持部材を
固定し、更に、窓台部材を、その室外側下部にサッシの
係合部に係合可能な窓台係合突部を設けると共に、支持
部材の上面を覆う上面部と、支持部材の室内側端面を覆
う垂設部とを設けて形成し、かつ支持部材の室内側端面
に横方向に連続した係止溝を設けると共に、窓台部材の
垂設部の支持部材側に係止溝に差し込まれる係止突起を
けたことを特徴とする。
【0013】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成に加えて、支持部材の室内側の端面を、壁
の室内側の面と同一面か、もしくは若干サッシ側になる
ように位置させたことを特徴とする。
【0014】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成に加えて、支持部材を、その室内外方向の
長さが室内側ボードを設置しない壁のサッシの室内側と
室内側の壁面までの長さにほぼ一致させて形成した支持
本体と、室内外方向の長さが室内側ボード厚にほぼ一致
し、かつ支持本体の室内側に固定される調整体とによっ
て形成したことを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成に加えて、調整体の室内側の端面を、室内側ボ
ードの室内側の面と同一面か、もしくは若干サッシ側に
なるように位置させたことを特徴とする。
【0016】また請求項5記載の発明は、請求項1、
2、3または4記載の発明の構成に加えて、窓台部材
を、セルロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よ
りも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を
混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈
するように形成したことを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明では、壁の開口部にサッシ
を固定した後、このサッシの室内側に相当する開口部下
面に支持部材を固定する。次いで、窓台部材を、窓台係
合突起をサッシのサッシ係合部に係合させながら支持部
材上に位置させて固定するものである。その結果、サッ
シと窓台部材との間に間隙が生じないようになる。
【0018】更に、窓台部材と支持部材とを係止溝と係
止突起とによって固定できるので、窓台部材の固定が確
実に行え、かつ窓台部材の剥離も生じないものである。
【0019】また、請求項2記載の発明では、支持部材
の室内側の端面を、壁の室内側の面と同一面か、もしく
は若干サッシ側になるように位置させたので、窓台部材
によって支持部材が完全に隠れることとなる。
【0020】請求項3記載の発明では、支持部材を、そ
の室内外方向の長さが室内側ボードを設置しない壁のサ
ッシの室内側と室内側の壁面までの長さにほぼ一致させ
て形成した支持本体と、室内外方向の長さが室内側ボー
ド厚にほぼ一致し、かつ支持本体の室内側に固定される
調整体とによって形成したので、室内側ボードを設けな
い壁の場合には支持本体のみを用い、室内側ボードを設
けた壁の場合には支持本体と調整体とを用いれば良いこ
ととなる。
【0021】請求項4記載の発明では、支持本体と調整
体とによって形成される支持部材の室内側の端面を、壁
に固定した室内側ボードの室内側の面と同一面か、もし
くは若干サッシ側になるように位置させたので、窓台部
材によって支持部材が完全に隠れることとなる。
【0022】また請求項5記載の発明では、窓台部材
を、セルロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よ
りも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を
混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈
するように形成したので、外部から見える窓台部材に木
目が出ることとなり、あたかも無垢材で形成したように
見えるものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図示例と共に説明
する。図1に示した実施例は、室内側ボード15を設け
ない壁10の開口部11に窓台を取りつけた状態を示し
た断面図であり、図2に示した実施例は、室内側ボード
15を設けた壁10の開口部11に窓台を取りつけた状
態を示した断面図である。なおここで、図面では室内側
ボード15として石膏ボードを示してある。ただこの他
にも、室内側ボード15として無機面材等を用いること
ができる。
【0024】ここではまず、説明の便宜のために、サッ
シ20を固定するために設けた壁10の開口部11を、
室外方向のサッシ固定部12と室内方向の窓台固定部1
3とに分けて考える。なおここで、壁10は、室内側を
図面右方向となるようにしてして示してある。また、図
2に示した壁10では壁10の室内側の壁面に室内側ボ
ード15を位置させてある。したがつて、図1及び図2
に示した壁10は、元来は同一の厚さのものであるが、
室内側ボード15を含めた壁厚では、図2に示した壁1
0の方が厚くなっている。
【0025】まず最初に、図1にしたがって本発明の一
実施例を説明する。この実施例では、壁10の開口部1
1のサッシ固定部12に、サッシ20の室内側が図示し
ない手段によって固定してある。またこのサッシ20よ
りも室内側に相当する開口部11下面である窓台固定部
13には支持部材30が固定されている。更に、サッシ
20の室内側から支持部材30の上面及び前面にかけ
て、窓台部材40が固定してある。
【0026】ここで、サッシ20には、窓台部材40を
固定するために、下部室内側に横方向に連続する溝状の
サッシ係合部21が設けてある。具体的にこのサッシ係
合部21は、サッシ20下部の室内側端部に、上方を開
口させて設けられているものであって、室外側に相当す
る外立設部22と、この外立設部22の下部から室内側
に突出させた水平部23と、この水平部23の室内側先
端に外立設部22と平行に立設させた内立設部24とか
ら形成し、この外立設部22、水平部23及び内立設部
24によって形成された凹溝がサッシ係合部21として
機能するものである。
【0027】更にここで、外立設部22は内立設部24
よりも高く形成されているものの、サッシ係合部21内
側に相当する外立設部22には、内立設部24と同一高
さとなる段部25が設けてある。
【0028】支持部材30は、高さが内立設部24と同
一に形成され、かつ室内外方向の巾が窓台固定部13の
長さよりも若干短くなるように形成されている。またこ
の支持部材30の室内側端面には、窓台部材40を固定
するために、横方向に連続した係止溝31が設けてあ
る。更にこの支持部材30は、支持部材30の室内側の
端面が、壁10の室内側の面と同一面となるようにして
固定されている。
【0029】窓台部材40は、サッシ20の室内側から
支持部材30の上面及び室内側端面を覆うような形状と
なっている。具体的には、サッシ20の室内側から支持
部材30の上面を覆う上面部41と、この上面部41の
室内側端縁から垂設させた垂設部42とから形成され、
上面部41のサッシ20側先端付近の下面には、サッシ
係合部21に係合する窓台係合突部43が突設してあ
り、更に垂設部42の支持部材30側の面には、支持部
材30の係止溝31に係止される係止突起44が突設し
てある。
【0030】またこの窓台部材40は、サッシ20及び
支持部材30に固定された際に、そのサッシ20側前端
縁がサッシ20の段部25に位置し、かつ垂設部42の
下端縁が支持部材30の下方に位置するようになってい
る。
【0031】次にこのような窓台部材40の設置につい
て説明する。まず最初に、あらかじめ工場で、壁10の
開口部11のサッシ固定部12にサッシ20を固定して
おき、次いでこのサッシ20の室内側に相当する窓台固
定部13に、支持部材30を、支持部材30の室内側の
端面が、壁10の室内側の面と同一面となるようにして
固定する。次いで、窓台部材40を、窓台係合突部43
がサッシ係合部21に係合し、かつ係止突起44が係止
溝31に係合するようにして固定する。
【0032】このような手順で行うと、すべての固定作
業が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が
図れるものである。
【0033】更に、ここでサッシ20及び支持部材30
に関しては、あらかじめ工場で壁10の開口部11に固
定しておき、その後の現場作業として窓台部材40の固
定を行うこともできる。このようにすると、大部分の固
定作業が工場で行えることとなるので、現場施工の容易
化が図れるものである。更に、現場で窓台部材40を固
定する場合でも、窓台部材40を、窓台係合突部43が
サッシ係合部21に係合し、かつ係止突起44が係止溝
31に係合するようにして固定することで足りるので、
位置決めあるいは固定等が極めて容易に行えるものであ
る。更に表面に見える窓台部材40を別の梱包とするこ
とができるので、窓台部材40に傷をつけることも防止
できるものである。
【0034】なお、支持部材30のみを工場で壁10の
開口部11に固定しておき、サッシ20及び窓台部材4
0を共に現場で固定することも考えられる。このように
すると、現場でのサッシ20固定時あるいは窓台部材4
0の固定時に支持部材30がある程度の位置決め材とし
て機能するので、設置が容易である。更に、壁10から
の突出部分がなく、保管あるいは運搬が容易に行えるも
のである。更に表面に見える窓台部材40を別の梱包と
することができるので、窓台部材40に傷をつけること
も防止できるものである。
【0035】このような窓台部材40の固定の結果、窓
台部材40は、サッシ20の室内側から支持部材30の
上面及び室内側端面を覆うこととなる。またこのように
固定した時に、窓台部材40は、サッシ20及び支持部
材30に固定された際に、そのサッシ20側前端縁がサ
ッシ20の段部25に位置するので、サッシ20と窓台
部材40の室外側との間に間隙が生じることがない。
【0036】更に、支持部材30は、支持部材30の室
内側の端面が、壁10の室内側の面と同一面となるよう
にして固定され、かつ窓台部材40の垂設部42下端縁
が支持部材30の下方に位置するようになっているの
で、支持部材30は窓台部材40で完全に隠され、あた
かも全体が窓台部材40のみで作られているように見え
るものである。
【0037】なおここで、支持部材30の室内側の端面
が、壁10の室内側の面より若干サッシ20側によって
いたとしても、壁10の室内側の面から突出していない
限りは上記と同様の効果を奏するものである。
【0038】次に、図2にしたがって本発明の他の実施
例を説明する。この実施例では、室内に室内側ボード1
5が固定された壁10の開口部11のサッシ固定部12
に、サッシ20の室内側が図示しない手段によって固定
してある。またこのサッシ20の室内側に相当する開口
部11下面である窓台固定部13から室内側ボード15
の開口側上端縁にかけて支持本体32と調整体33とか
らなる支持部材30が固定されている。更に、サッシ2
0の室内側から支持部材30の上面及び前面にかけて、
窓台部材40が固定してある。
【0039】ここで、サッシ20は、図1に示したサッ
シ20と同様であるので、再度の説明を省略する。
【0040】支持部材30は、その室内外方向の長さが
室内側ボード15を設置しない壁10のサッシ20の室
内側と室内側の壁面までの長さにほぼ一致させて形成し
た支持本体32と、室内外方向の長さが室内側ボード1
5厚にほぼ一致し、かつ支持本体32の室内側に固定さ
れる調整体33とによって形成されている。
【0041】ここで支持本体32は、高さが内立設部2
4と同一に形成され、かつ室内外方向の巾が窓台固定部
13の長さよりも若干短くなるように形成されている。
また図示例では、この支持本体32が角材として示され
ているが、図1に示した支持部材30のように、室内側
端面に係止溝31を付けたものをそのまま使用すること
もできる。このようにすると、図1に示した支持部材3
0が図2に示した支持本体32として用いることがで
き、部材の共通化が図れる。更にこの支持本体32は、
支持本体32の室内側の端面が、壁10の室内側の面と
同一面となるようにして固定されている。
【0042】調整体33は、支持本体32と同一高さ
で、かつ室内外方向の厚さが室内側ボード15の厚さと
同一となるように形成されている。したがって、この調
整体33は、支持本体32の室内側の端面に固定された
時に、室内側の端面が、壁10に固定した室内側ボード
15の室内側の面と同一面となるものである。またこの
調整体33の室内側端面には、窓台部材40を固定する
ために、横方向に連続した調整溝34が設けてある。
【0043】ここで、支持本体32と調整体33との固
定は、接着等を含めて種々の手段があるが、図示例のよ
うに、調整体33の調整溝34から支持本体32にかけ
て釘による固定を行うこともできる。
【0044】窓台部材40は、サッシ20の室内側から
支持部材30の上面及び室内側端面を覆うような形状と
なっている。具体的には、サッシ20の室内側から支持
部材30としての支持本体32及び調整体33の上面を
覆う上面部41と、この上面部41の室内側端縁から垂
設させた垂設部42とから形成され、上面部41のサッ
シ20側先端付近の下面には、サッシ係合部21に係合
する窓台係合突部43が突設してあり、更に垂設部42
の調整体33側の面には、調整体33の調整溝34に係
止される係止突起44が突設してある。したがって、こ
の図2に示した窓台部材40は、室内外方向の長さが図
1に示した窓台部材40にくらべて室内側ボード15の
厚さ分だけ長く形成されている。
【0045】またこの窓台部材40は、サッシ20及び
支持部材30に固定された際に、そのサッシ20側前端
縁がサッシ20の段部25に位置し、かつ垂設部42下
端縁が支持部材30の調整体33の下方に位置するよう
になっている。
【0046】次にこのような窓台部材40の設置につい
て説明する。まず最初に、あらかじめ工場で、壁10の
開口部11のサッシ固定部12にサッシ20を固定して
おき、次いでこのサッシ20の室内側に相当する窓台固
定部13に、支持部材30のうちの支持本体32を、支
持本体32の室内側の端面が、壁10の室内側の面と同
一面となるようにして固定する。次いで、調整体33を
支持本体32の室内側に固定すると共に、窓台部材40
を、窓台係合突部43がサッシ係合部21に係合し、か
つ係止突起44が調整溝34に係合するようにして固定
する。
【0047】このような手順で行うと、すべての固定作
業が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が
図れるものである。更に、ここでサッシ20及び支持部
材30に関しては、あらかじめ工場で壁10の開口部1
1に固定しておき、その後の現場作業として窓台部材4
0の固定を行うこともできる。
【0048】このようにすると、大部分の固定作業が工
場で行えることとなるので、現場施工の容易化が図れる
ものである。更に、現場で窓台部材40を固定する場合
でも、窓台部材40を、窓台係合突部43がサッシ係合
部21に係合し、かつ係止突起44が調整溝34に係合
するようにして固定することで足りるので、位置決めあ
るいは固定等が極めて容易に行えるものである。更に表
面に見える窓台部材40を別の梱包とすることができる
ので、窓台部材40に傷をつけることも防止できるもの
である。
【0049】なお、支持部材30のみを工場で壁10の
開口部11に固定しておき、サッシ20及び窓台部材4
0を共に現場で固定することも考えられる。このように
すると、現場でのサッシ20固定時あるいは窓台部材4
0の固定時に支持部材30がある程度の位置決め材とし
て機能するので、設置が容易である。更に、壁10から
の突出部分がなく、保管あるいは運搬が容易に行えるも
のである。更に表面に見える窓台部材40を別の梱包と
することができるので、窓台部材40に傷をつけること
も防止できるものである。
【0050】このような窓台部材40の固定の結果、窓
台部材40は、サッシ20の室内側から支持本体32及
び調整体33からなる支持部材30の上面及び室内側端
面を覆うこととなる。またこのように固定した時に、窓
台部材40は、サッシ20及び支持部材30に固定され
た際に、そのサッシ20側前端縁がサッシ20の段部2
5に位置するので、サッシ20と窓台部材40の室外側
との間に間隙が生じることがない。
【0051】更に、支持部材30のうちの支持本体32
は、支持本体32の室内側の端面が、壁10の室内側の
面と同一面となるようにして固定され、かつこの支持本
体32の室内側に室内側ボード15の板厚と同一の室内
外方向長さの調整体33が固定されており、更には窓台
部材40の垂設部42下端縁が調整体33の下方に位置
するようになっているので、支持本体32及び調整体3
3は窓台部材40で完全に隠され、あたかも全体が窓台
部材40のみで作られているように見えるものである。
【0052】なおここで、調整体33の室内側の端面
が、壁10に固定した室内側ボード15の室内側の面よ
り若干サッシ20側によっていたとしても、室内側ボー
ド15の室内側の面から突出していない限りは上記と同
様の効果を奏するものである。
【0053】このように、図2に示したような調整体3
3を用いると、支持部材30を、その室内外方向の長さ
が室内側ボード15を設置しない壁10のサッシ20の
室内側と室内側の壁面までの長さにほぼ一致させて形成
した支持本体32と、室内外方向の長さが室内側ボード
15厚にほぼ一致し、かつ支持本体32の室内側に固定
される調整体33とによって形成することによって、室
内側ボード15の有無による壁厚の変化に際しても、直
接見える窓台部材40は複数種用意するものの、支持部
材30は、図1に示した支持部材30と図2に示した調
整体33によって足りる。
【0054】更に、図2に示した窓台は、横勝ちとする
ために縦方向に設けた飾り縁50との間に若干の間隙を
有するようにして示してある。
【0055】更に、以上説明した窓台部材40を、セル
ロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径
でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した
樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するよう
に形成すると、窓台全体があたかも木製であるかのよう
に見えることとなる。またここで、窓台部材40は断面
形状が同一であることから押し出し成型が可能であり、
押し出し成型によって木目模様を一層明瞭に出すことが
可能である。ここで「セルロース系材料」とは、木粉等
をいう。また「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」と
は、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケ
ル、銀等の金属微粉末、あるいはセラミック等の非金属
微粉末をいうものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によれば、窓を構成するためのサッシの
下部室内側に横方向に連続する溝状のサッシ係合部を設
け、サッシの室内側に相当する開口部下面に支持部材を
固定し、更に、窓台部材を、その室外側下部にサッシの
係合部に係合可能な窓台係合突部を設けると共に、支持
部材の上面を覆う上面部と、支持部材の室内側端面を覆
う垂設部とを設けて形成することで、窓台係合突部をサ
ッシ係合部に係合して窓台部材を固定することによっ
て、サッシと窓台との間に間隙が生じないものである。
【0057】また、支持部材の室内側端面に横方向に連
続した係止溝を設けると共に、窓台部材の垂設部の支持
部材側に係止溝に差し込まれる係止突起を設けることに
よって、窓台を支持部材と窓台部材とによって形成して
も、窓台部材が支持部材30から浮いてしまうようなこ
とがないものである。
【0058】また請求項2記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、支持部材の室内側の端
面を、壁の室内側の面と同一面か、もしくは若干サッシ
側になるように位置させることによって、支持部材を見
せないようにして、あたかも窓台部材のみによって形成
されているものである。
【0059】また請求項3記載の発明によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、支持部材を、その室内
外方向の長さが室内側ボードを設置しない壁のサッシの
室内側と室内側の壁面までの長さにほぼ一致させて形成
した支持本体と、室内外方向の長さが室内側ボード厚に
ほぼ一致し、かつ支持本体の室内側に固定される調整体
とによって形成することによって、室内側ボードの有無
による壁厚の変化に際しても、直接見える窓台部材は複
数種用意するものの、支持本体の共用化が図れるもので
ある。
【0060】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
の発明の効果に加えて、調整体の室内側の端面を、室
内側ボードの室内側の面と同一面か、もしくは若干サッ
シ側になるように位置させることによって、支持部材を
見せないようにして、あたかも窓台部材のみによって形
成されているものである。
【0061】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の発明の効果に加えて、窓台部材
を、セルロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よ
りも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を
混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈
するように形成し、あたかも無垢材で形成したように見
せたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 室内側ボードを設けない壁の開口部に窓台を
取りつけた状態を示した断面図である。
【図2】 室内側ボードを設けた壁の開口部に窓台を取
りつけた状態を示した断面図である。
【符号の説明】
10…壁、11…開口部、12…サッシ固定部、13…
窓台固定部、15…室内側ボード、20…サッシ、21
…サッシ係合部、22…外立設部、23…水平部、24
…内立設部、25…段部、30…支持部材、31…係止
溝、32…支持本体、33…調整体、34…調整溝、4
0…窓台部材、41…上面部、42…垂設部、43…窓
台係合突起、44…係止突起、50…飾り縁。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓用に開けた壁の開口部の下面に窓台を
    取りつけるための窓台の取り付け構造であって、 窓を構成するためのサッシの下部室内側に横方向に連続
    する溝状のサッシ係合部を設け、 サッシの室内側に相当する開口部下面に支持部材を固定
    し、 更に、窓台部材を、その室外側下部にサッシの係合部に
    係合可能な窓台係合突部を設けると共に、支持部材の上
    面を覆う上面部と、支持部材の室内側端面を覆う垂設部
    とを設けて形成し、 かつ支持部材の室内側端面に横方向に連続した係止溝を
    設けると共に、窓台部材の垂設部の支持部材側に係止溝
    に差し込まれる係止突起を設けた ことを特徴とする窓台
    の取り付け構造。
  2. 【請求項2】 支持部材の室内側の端面を、壁の室内側
    の面と同一面か、もしくは若干サッシ側になるように位
    置させたことを特徴とする請求項1記載の窓台の取り付
    け構造。
  3. 【請求項3】 支持部材を、その室内外方向の長さが室
    内側ボードを設置しない壁のサッシの室内側と室内側の
    壁面までの長さにほぼ一致させて形成した支持本体と、
    室内外方向の長さが室内側ボード厚にほぼ一致し、かつ
    支持本体の室内側に固定される調整体とによって形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の窓台の取り付け構
    造。
  4. 【請求項4】 調整体の室内側の端面を、室内側ボード
    の室内側の面と同一面か、もしくは若干サッシ側になる
    ように位置させたことを特徴とする請求項3記載の窓台
    の取り付け構造。
  5. 【請求項5】 窓台部材を、セルロース系材料の微粉末
    の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担
    持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色成形するこ
    とによって木目模様を呈するように形成したことを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の窓台の取り付け
    構造。
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