JP2784307B2 - 自動加工方法および装置 - Google Patents

自動加工方法および装置

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JP2784307B2
JP2784307B2 JP5038656A JP3865693A JP2784307B2 JP 2784307 B2 JP2784307 B2 JP 2784307B2 JP 5038656 A JP5038656 A JP 5038656A JP 3865693 A JP3865693 A JP 3865693A JP 2784307 B2 JP2784307 B2 JP 2784307B2
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勝夫 花田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送コンベアに沿って
配設された同一の加工作業を行う複数の加工機に対し、
ワークを選択的に移送して所定の加工を行う自動加工方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関を構成するカムシャフ
トでは、カム部の形状が該内燃機関の性能に大きな影響
を与えている。このため、カム部の加工作業を高精度に
行う必要があり、その加工作業に時間がかかってしま
う。特に、カム部の数が多いカムシャフトでは、単一の
カムシャフトに対して相当に多大な加工時間が費やされ
てしまうという問題がある。
【0003】そこで、同一の加工を行う複数の加工機が
配設され、一台のロボットで各加工機に対してワークを
自動的に供給および払出しする装置(以下、第1従来例
という)や、ワーク搬送路に沿って複数の設備が配置さ
れ、上流側の設備が変更される際に該上流側の設備をバ
イパスして下流側の設備にワークを搬送する搬送手段を
備えた装置(特開平4−176528号公報参照、以
下、第2従来例という)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
第1従来例では、一台のロボットで複数の加工機に対し
てワークの供給および払出し作業を行うため、一台の加
工機が機構変更のための段取り作業や故障等により停止
する際に他の加工機も停止してしまい、生産性が低下す
るという不都合が生じている。また、上記の第2従来例
では、設備が配置される第1ラインの他に搬送手段を配
置するための第2ラインが前記第1ラインと平行に設け
られ、さらに前記設備で作業を行ったワークを次工程に
搬送する搬送手段が前記第1および第2ラインと平行な
第3ラインに設けられている。従って、互いに平行な三
本のラインが必要となり、構成が大型化かつ複雑化する
とともに、装置全体の制御が煩雑なものとなってしま
う。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、ワークを自動的かつ効率的に加工すること
ができるとともに、構成を簡素化および小型化すること
が可能な自動加工方法および装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、搬送コンベアに沿って配設され同一
の加工作業を行う複数の加工機に対し、ワークを選択的
に移送して所定の加工を行う自動加工方法であって、複
数のワークを、前記搬送コンベアに交差する方向に配列
した状態でストッカに一旦収容する過程と、前記加工機
の前記搬送コンベアの外に位置して固定されたワーク配
置部位にワークが存在するか否かを検出する過程と、い
ずれかの加工機のワーク配置部位に前記ワークが存在し
ないことが検出された際に、前記ストッカ内の一のワー
クのみを前記搬送コンベアに交差する方向に移動自在な
第1移送機構によって該搬送コンベアに送り出す過程
と、前記搬送コンベアに送り出された一のワークのみ
を、該ワークが存在しない加工機に対応して搬送する過
程と、前記ワークが存在しない加工機に対応して搬送さ
れた前記一のワークを、第2移送機構を介して該ワーク
が存在しない加工機のワーク配置部位に一旦配置する過
程と、有することを特徴とする。
【0007】さらに、本発明は、搬送コンベアに沿って
配設されて同一の加工作業を行う複数の加工機に対し、
ワークを選択的に移送して所定の加工を行う自動加工装
置であって、複数のワークを、前記搬送コンベアに交差
する方向に配列した状態で一旦収容するためのストッカ
と、前記ストッカ内の一のワークのみを前記搬送コンベ
アに送り出すために、該搬送コンベアに交差する方向に
移動自在な第1移送機構と、各加工機に対応して前記搬
送コンベアの外に固定され、前記ワークを一旦配置する
ための複数のワーク配置部位と、各加工機に対応して設
けられ、該ワークを前記搬送コンベアと前記加工機と前
記ワーク配置部位とに移送自在な複数の第2移送機構
と、前記搬送コンベアに所定間隔離間して固着され、前
記ワークを位置決め保持自在な複数組の受け台と、を備
えることを特徴とする。
【0008】また、前記ストッカが、前記搬送コンベア
に交差する方向に前記ワークを搬送する二段構造の上側
コンベアおよび下側コンベアと、前記上側コンベアと下
側コンベアとの間で該ワークを受け渡す昇降手段と、を
備えることが好ましい。
【0009】また、前記搬送コンベアが、ワークを位置
決め保持自在な複数組の受け台を備えることが好まし
い。
【0010】また、前記ワーク配置部位が、前記加工機
による加工前のワークを配置するための第1受け部と、
該加工機により加工終了後のワークを配置するための第
2受け部と、を備えることが好ましい。
【0011】また、前記第1受け部が、前記加工前のワ
ークが配置されているか否かを検出するセンサを備える
ことが好ましい。
【0012】また、前記移送機構が、前記搬送コンベア
に交差する方向に延びる搬送路に沿って進退自在な本体
部と、前記ワークを保持し、前記本体部に対して昇降自
在なワーク保持部と、を備えることが好ましい。
【0013】さらにまた、前記ストッカと前記搬送コン
ベアと前記加工機と前記ワーク配置部位と前記移送機構
とを備えた第1加工ラインおよび第2加工ラインを有
し、前記第1加工ラインと前記第2加工ラインとが、そ
れぞれの搬送コンベアを互いに平行にして並列されるこ
とが好ましい。
【0014】
【作用】上記の本発明に係る自動加工方法では、搬送コ
ンベアに沿って配設された複数の加工機の中、いずれか
の加工機のワーク配置部位にワークが存在しないことが
検出された際に、ストッカ内の一のワークのみが前記搬
送コンベアに送り出された後、この一のワークが、該ワ
ークが存在しない加工機のワーク配置部位に向かって搬
送される。このように、ワークが一つずつ搬送されるた
め、該ワークを所望のワーク配置部位に対して迅速に搬
送することができ、加工作業全体の効率化が容易に遂行
される。
【0015】さらに、本発明に係る自動加工装置では、
複数のワークがストッカに収容されているため、このス
トッカから搬送コンベアに対して前記ワークを順次送り
出すことにより、該搬送コンベアに沿って配設されてい
る複数の加工機を介して迅速な加工作業が遂行される。
しかも、搬送コンベアによって所望の加工機に対応して
搬送されたワークは、該搬送コンベアの外に設けられた
ワーク配置部位に一旦配置されるため、各加工機による
加工作業が中断されることがない。その上、いずれかの
加工機が故障した際にもワークが搬送コンベア上に不要
に残置されることがなく、この搬送コンベアを介して他
の加工機にワークを円滑に搬送することができ、生産性
の向上が可能になる。
【0016】また、ストッカを構成する、例えば上側コ
ンベアの搬送コンベアに近接する一端部側にワークが移
送されると、このワークは、前記上側コンベアの他端部
側に移送された後、昇降手段の作用下に下側コンベアの
一端部側に配置され、さらにこの下側コンベアの搬送コ
ンベアに近接する他端部側に移送される。このため、搬
送コンベアとストッカとの間において、ワークの移送作
業が短時間かつ容易に遂行される。
【0017】また、搬送コンベアに複数組の受け台が設
けられるため、一組の受け台を使用してワークを所定の
加工機に対応して搬送した後、前記搬送コンベアの作用
下に他の一組の受け台が即座にワーク受け渡し位置に配
置される。従って、搬送コンベアに対するワークの受け
渡し作業を一挙に短時間で行うことができる。
【0018】また、ワーク配置部位の第1受け部に加工
機による加工前のワークが配置される一方、第2受け部
に該加工機により加工終了後のワークが配置されるた
め、搬送コンベアと加工機との間で、ワークを効率的に
移送することが可能になる。その際、第1受け部にワー
クが配置されたか否かを検出するセンサが備えられてい
ると、このセンサからの信号によりワークの搬送作業を
確実に行うことができる。
【0019】また、移送機構が、搬送コンベアに交差す
る方向に延びる搬送路に沿って進退自在な本体部と、ワ
ークを保持し前記本体部に対して昇降自在なワーク保持
部とを備えるため、この移送機構自体の構成が一挙に簡
素化し、装置全体の製造コストを低く押さえることが可
能になる。
【0020】さらにまた、第1加工ラインと第2加工ラ
インとが互いに並列されていると、一方の加工ラインが
機種変更等に応じて準備作業が必要な際に、他方の加工
ラインでストッカに収容されている複数のワークを順次
送り出すことにより加工作業を継続することができ、生
産性の低下を阻止することができる。
【0021】
【実施例】本発明に係る自動加工方法および装置につい
て実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説明す
る。
【0022】図1において、参照符号10は、本実施例
に係る自動加工装置を示す。この自動加工装置10は、
複数のカムシャフト(ワーク)12を一旦収容するため
の一組のストッカ14a、14bと、各ストッカ14
a、14bから取り出されたカムシャフト12を保持し
て搬送するための一組の搬送コンベア16a、16b
と、この搬送コンベア16a、16bに沿って配設され
るとともに、同一の加工作業を行う複数の加工機18a
乃至18e、20a乃至20eと、各加工機18a乃至
18e、20a乃至20eに対応して前記搬送コンベア
16a、16bの外に設けられ、前記カムシャフト12
を一旦配置するための複数のワーク配置台(ワーク配置
部位)22a乃至22e、24a乃至24eと、各加工
機18a乃至18e、20a乃至20eに対応して設け
られ、該カムシャフト12を前記搬送コンベア16a、
16bと前記加工機18a乃至18e、20a乃至20
eと前記ワーク配置台22a乃至22e、24a乃至2
4eとに移送自在な複数の移送機構26a乃至26e、
28a乃至28eとを備える。
【0023】図1に示すように、ストッカ14aと搬送
コンベア16aと加工機18a乃至18eとワーク配置
台22a乃至22eと移送機構26a乃至26eとを備
えた第1加工ライン29aと、ストッカ14bと搬送コ
ンベア16bと加工機20a乃至20eとワーク配置台
24a乃至24eと移送機構28a乃至28eとを備え
た第2加工ライン29bとが、夫々矢印A方向に搬送方
向を有して構成される。この第1加工ライン29aと第
2加工ライン29bとは、それぞれの搬送コンベア16
a、16bを互いに平行にして並列に設けられている。
【0024】自動加工装置10の搬送方向(矢印A方
向)上流側には、カムシャフト12のジャーナル軸研削
盤30a、30bが配設され、このジャーナル軸研削盤
30a、30bの間に多関節ロボット32が配置され
る。ジャーナル軸研削盤30a、30bとストッカ14
a、14bとの間には、コンベア34a、34bが配設
され、このコンベア34a、34bは、前記ジャーナル
軸研削盤30a、30bで加工されたカムシャフト12
を前記ストッカ14a、14b側に搬送する。
【0025】図2に示すように、ストッカ14aは、搬
送コンベア16aの搬送方向(矢印A方向)に交差する
方向(矢印B方向)にカムシャフト12を搬送する二段
構造の上側コンベア36および下側コンベア38と、こ
の上側コンベア36と下側コンベア38とにカムシャフ
ト12を受け渡す昇降台(昇降手段)40、42とを備
える。上側コンベア36は、搬送コンベア16aから離
間する方向にカムシャフト12を搬送する一方、下側コ
ンベア38は、この搬送コンベア16aに近接する方向
に前記カムシャフト12を搬送する。
【0026】ストッカ14aとコンベア34aおよび搬
送コンベア16aとの間でカムシャフト12を受け渡す
ために、移送機構44が設けられる。この移送機構44
は、支柱46、47に両端を回転自在に支持されて搬送
コンベア16aに交差する方向(矢印B方向)に延びる
ボールねじ(搬送路)48を備え、このボールねじ48
の一端にベルト・プーリ手段50を介して回転駆動源5
2が連結される。ボールねじ48に平行してガイドバー
54、54が配設され、このボールねじ48およびガイ
ドバー54、54に本体部56が保持される。この本体
部56には、カムシャフト12を保持する一組のエアー
式チャックハンド(ワーク保持部)58、58がシリン
ダ60を介して昇降自在に装着される。
【0027】ストッカ14bは、上記ストッカ14aと
同様に構成されており、同一の構成要素には同一の参照
数字を付してその詳細な説明は省略する。このストッカ
14bには、ストッカ14aと同様に、移送機構44が
配設されている(図1参照)。
【0028】図3に示すように、搬送コンベア16a
は、搬送方向(矢印A方向)に長尺に構成されており、
基台62の端部にサーボモータ64が固着される。この
サーボモータ64の回転軸66には、チェーン68の一
端側に係合する一方、このチェーン68の他端側が駆動
軸70に係合する。駆動軸70にエンドレスベルト72
の一端が張設され、このエンドレスベルト72は、矢印
A方向に延びてその他端が支持軸74に張設される。
【0029】エンドレスベルト72の外面部には、カム
シャフト12の軸線方向の長さに対応して離間する受け
台76a、76bが、所定の距離ずつ離間して複数組、
例えば五組だけ設けられる。この受け台76a、76b
は、カムシャフト12の両端部を載置した状態で、その
両端面に形成された軸穴(図示せず)を閉塞するための
閉塞部78a、78bを設けている。エンドレスベルト
72の短手方向両側には、ワーク検知用光センサ80と
停止位置検知用光センサ82とが、ストッカ14a、各
加工機18a乃至18eおよびワーク払出しコンベア8
4(図1参照)に対応して七組だけ設けられる。
【0030】なお、搬送コンベア16bは、上記搬送コ
ンベア16aと同様に構成されており、同一の構成要素
には同一の参照数字を付してその詳細な説明は省略す
る。
【0031】図4に示すように、ワーク配置台22a
は、加工機18aによる加工前のカムシャフト12を配
置するための第1受け部86(図5中、位置P2参照)
と、この加工機18aにより加工終了後のカムシャフト
12を配置するための第2受け部88(図5中、位置P
1参照)とを備える。この第1受け部86および第2受
け部88には、カムシャフト12が配置されているか否
かを検出する磁気センサ90、92が配設される。他の
ワーク配置台22b乃至22e、24a乃至24eは、
上記ワーク配置台22aと同様に構成されており、同一
の構成要素には同一の参照数字を付してその詳細な説明
は省略する。
【0032】移送機構26a乃至26e、28a乃至2
8eは、移送機構44と同様に構成されており、同一の
構成要素には同一の参照数字に符号aを付してその詳細
な説明は省略する。
【0033】図1に示すように、移送機構26e、28
eに近接してワーク払出しコンベア84、84が設けら
れており、搬送コンベア16a、16bから加工終了後
のカムシャフト12、12を該ワーク払出しコンベア8
4、84に搬送するために移送機構44、44が配設さ
れている。
【0034】加工機18a乃至18e、20a乃至20
eの近傍には、これらを駆動制御するためのコントロー
ラ94a乃至94e、96a乃至96eが配設されてお
り、このコントローラ94a乃至94e、96a乃至9
6eは、メインコントローラ98に接続されている。
【0035】次に、このように構成される自動加工装置
10の動作について説明する。なお、便宜上、ストッカ
14a、搬送コンベア16a、加工機18a乃至18
e、ワーク配置台22a乃至22eおよび移送機構26
a乃至26eを備えた第1加工ライン29a側の動作に
ついて説明し、第2加工ライン29b側の動作は該第1
加工ライン29aと同様であるために省略する。
【0036】まず、ワーク配置台22a乃至22eの第
1受け部86(図5中、位置P2参照)にカムシャフト
12が存在しない時には、移送機構26a乃至26eを
構成する本体部56aが搬送コンベア16aの上方に待
機される(図5中、位置P0参照)。一方、ストッカ1
4aにおいて、昇降台40は、予めカムシャフト12を
載置した状態で上昇されており、少なくとも一の本体部
56aが位置P0に配置されているという信号がコント
ローラ94a等からメインコントローラ98に送給され
る。このため、移送機構44を構成する本体部56が、
回転駆動源52の駆動作用下にストッカ14a側に移動
され、さらにチャックハンド58、58が、シリンダ6
0を介して下降された後に昇降台40上のカムシャフト
12を保持する。
【0037】カムシャフト12を保持したチャックハン
ド58、58は、シリンダ60および回転駆動源52の
作用下に搬送コンベア16a上に移動されてこのカムシ
ャフト12を該搬送コンベア16aの一組の受け台76
a、76bに載置する。なお、搬送コンベア16aは、
サーボモータ64の作用下に一組の受け台76a、76
bを移送機構44に対応して位置決めしている。
【0038】一組の受け台76a、76bにカムシャフ
ト12が載置された後、サーボモータ64の作用下にエ
ンドレスベルト72が移動される。ここで、カムシャフ
ト12を加工機18aに供給する場合、図3に示すよう
に、一組の受け台76a、76bに載置されたカムシャ
フト12が矢印A方向に移動され、この加工機18aに
対応して設けられたワーク検知用光センサ80が該カム
シャフト12を検知するとともに、停止位置検知用光セ
ンサ82が駆動されて前記カムシャフト12が停止され
る。
【0039】次いで、移送機構26aを構成するチャッ
クハンド58a、58aが、図5中、位置P0で下降さ
れて搬送コンベア16a上のカムシャフト12を保持
し、上昇した後にワーク配置台22a側に移動され、こ
のワーク配置台22aの第1受け部86(図5中、位置
P2参照)に該カムシャフト12を載置する。そして、
チャックハンド58a、58aは、第1受け部86のカ
ムシャフト12を加工機18aの位置P3に配置した
後、再度位置P0で新たに搬送されてくるカムシャフト
12を保持し、この新たなカムシャフト12を第1受け
部86に載置させる。これにより、加工機18aでカム
シャフト12にカム研削加工が行われるとともに、第1
受け部86に加工前の新たなカムシャフト12が配置さ
れている。
【0040】そこで、以下に説明するように、加工機1
8aを介してカムシャフト12の自動カム研削加工が連
続的に遂行される。すなわち、加工機18aでカムシャ
フト12の加工作業が終了すると、チャックハンド58
a、58aは、位置P3に移動してこの加工後のカムシ
ャフト12を保持して位置P1に載置し、さらに位置P
2に移動してこの位置P2上の新たなカムシャフト12
を保持し、これを位置P3に移送する。次に、チャック
ハンド58a、58aは、位置P0に移動して別のカム
シャフト12を搬送コンベア16aから受け取り、この
別のカムシャフト12を位置P2に載置した後、位置P
1に載置されている加工後のカムシャフト12を位置P
0に移送して搬送コンベア16aに送り出す。チャック
ハンド58a、58aは、さらに位置P3に移動して上
記と同一の動作が繰り返し行われる。
【0041】搬送コンベア16aの所定の受け台76
a、76bに加工後のカムシャフト12が配置される
と、サーボモータ64の作用下に前記加工後のカムシャ
フト12が、矢印A方向に移動されてワーク払出しコン
ベア84に対応して停止される。そして、移送機構44
が駆動され、該加工後のカムシャフト12がワーク払出
しコンベア84に移送されて所定の位置に払い出され
る。
【0042】なお、他の加工機18b乃至18eにおい
て、上記加工機18aと同様の動作が行われ、各加工機
18b乃至18eを介してそれぞれカムシャフト12の
自動カム研削加工が連続的に遂行される。
【0043】この場合、本実施例では、搬送コンベア1
6aに複数組の受け台76a、76bが設けられてお
り、ストッカ14aからカムシャフト12を受け取る位
置にいずれかの受け台76a、76bを即座に配置させ
ることができ、このカムシャフト12の受け渡し作業が
迅速に遂行される。しかも、搬送コンベア16aには、
常に単一のカムシャフト12のみが載置される。従っ
て、ストッカ14aから搬送コンベア16aに送り出さ
れたカムシャフト12を、加工機18a乃至18eの
中、カムシャフト12が存在しない第1受け部86に対
応して高速で搬送することができる一方、この加工機1
8a乃至18eで加工終了後のカムシャフト12を、ワ
ーク払出しコンベア84に対し高速で搬送することがで
きる。
【0044】これにより、搬送コンベア16aへのカム
シャフト12の搬入から加工後のカムシャフト12の搬
出までの自動加工作業が、迅速かつ効率的に遂行され、
生産性を一挙に向上させることが可能になるという効果
が得られる。特に、搬送コンベア16aには、ストッカ
14a、加工機18a乃至18eおよびワーク払出しコ
ンベア84に対応して七組のワーク検知用光センサ80
と停止位置検知用光センサ82とが配置されているた
め、カムシャフト12を高精度に自動位置決めすること
ができる。
【0045】さらに、本実施例では、搬送コンベア16
aと各加工機18a乃至18eとの間でかつ該搬送コン
ベア16aの外方に、加工前および加工後のカムシャフ
ト12を一旦配置させるためのワーク配置台22a乃至
22eが設けられている。このため、例えば砥石交換等
の必要から加工機18aが停止される際、搬送コンベア
16aを介して他の加工機20b乃至20eにカムシャ
フト12を円滑に搬送することができ、生産性の低下を
惹起することがない。その上、第1加工ライン29aに
は、単一の搬送コンベア16aを備えるだけでよく、こ
の第1加工ライン29a全体の小型化が容易に達成され
る。
【0046】さらにまた、ストッカ14aは、上下二段
に構成された上側コンベア36と下側コンベア38とを
備え、ジャーナル軸研削盤30aで加工後のカムシャフ
ト12がコンベア34aを介してこのストッカ14a側
に搬送された後、移送機構44の作用下にこのカムシャ
フト12が前記上側コンベア36の搬送コンベア16a
に近接する一端部に載置される。次いで、カムシャフト
12は、上側コンベア36を介して、図2中、矢印方向
に移送され、この上側コンベア36の他端部に載置され
ていたカムシャフト12は、昇降台42に支持されて下
降され、下側コンベア38側に移送される。この下側コ
ンベア38にも、予め複数のカムシャフト12が載置さ
れており、搬送コンベア16a側のカムシャフト12
は、昇降台40に配置されて上昇し、移送機構44に保
持されるべくこの搬送コンベア16aに近接して待機し
ている。
【0047】従って、ストッカ14aから搬送コンベア
16aに対してカムシャフト12を順次迅速に送り出す
ことができ、該搬送コンベア16aに沿って配設されて
いる加工機18a乃至18eに短時間でカムシャフト1
2を搬送し得るという効果が得られる。しかも、ストッ
カ14aに相当に多数のカムシャフト12が収容されて
いるため、このストッカ14a内のカムシャフト12を
加工機18a乃至18eで加工している間に、機種の異
なるカムシャフト12に対応して他方の加工機20a乃
至20eの準備作業を行うことができる。従って、機種
変更に際して、自動加工装置10全体の駆動を停止させ
る必要がなく、種々の異なるカムシャフト12を効率的
に加工することが可能になる。
【0048】さらに、移送機構44、26a乃至26e
および28a乃至28eが、搬送コンベア16aに交差
する方向に延びる搬送路に沿って進退自在な本体部5
6、56aと、カムシャフト12を保持し前記本体部5
6、56aに対して昇降自在なチャックハンド58、5
8aとを備えている。このため、移送機構44、26a
乃至26eおよび28a乃至28e自体の構成が一挙に
簡素化し、複数台の多関節ロボットを使用するものに比
べて自動加工装置10全体の製造コストを低く押さえる
ことが可能になる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る自動加工方法によれば、搬
送コンベアに沿って配設された複数の加工機の中、いず
れかの加工機のワーク配置部位にワークが存在しないこ
とが検出された際に、ストッカ内の一のワークのみが前
記搬送コンベアを介して該ワークが存在しない加工機の
ワーク配置部位に向かって搬送される。このように、ワ
ークを一つずつ搬送するため、該ワークを所望のワーク
配置部位に対して迅速に搬送することができ、加工作業
全体の効率化が容易に遂行される。
【0050】さらに、本発明に係る自動加工装置では、
複数のワークがストッカに収容されているため、このス
トッカから搬送コンベアに対して前記ワークを順次送り
出すことにより、該搬送コンベアに沿って配設されてい
る複数の加工機を介して迅速な加工作業が遂行される。
しかも、搬送コンベアによって所望の加工機に対応して
搬送されたワークは、該搬送コンベアの外に設けられた
ワーク配置台に一旦配置されるため、加工機による加工
作業が中断されることがない。その上、いずれかの加工
機が故障した際にもワークが搬送コンベア上に不要に残
存することがなく、この搬送コンベアを介して他の加工
機にワークを円滑に搬送することができ、生産性の向上
が可能になる。
【0051】また、ストッカを構成する、例えば上側コ
ンベアの搬送コンベアに近接する一端部側にワークが移
送されると、このワークは、前記上側コンベアの他端部
側に移送された後、昇降手段の作用下に下側コンベアの
一端部側に配置され、さらにこの下側コンベアの搬送コ
ンベアに近接する他端部側に移送される。このため、搬
送コンベアとストッカとの間において、ワークの移送作
業が短時間かつ容易に遂行される。
【0052】また、搬送コンベアに複数組の受け台が設
けられるため、一の受け台を使用してワークを所定の加
工機に対応して搬送した後、前記搬送コンベアの作用下
に他の受け台が即座にワーク受け渡し位置に配置され
る。従って、搬送コンベアに対するワークの受け渡し作
業を一挙に短時間で行うことができる。
【0053】また、ワーク配置台の第1受け部に加工機
による加工前のワークが配置される一方、第2受け部に
該加工機により加工終了後のワークが配置されるため、
搬送コンベアと加工機との間で、ワークを効率的に移送
することが可能になる。その際、第1受け部にワークが
配置されたか否かを検出するセンサが備えられている
と、このセンサからの信号によりワークの搬送作業を確
実に行うことができる。
【0054】また、移送機構が、搬送コンベアに交差す
る方向に延びる搬送路に沿って進退自在な本体部と、ワ
ークを保持し前記本体部に対して昇降自在なワーク保持
部とを備えるため、この移送機構自体の構成が一挙に簡
素化し、装置全体の製造コストを低く押さえることが可
能になる。
【0055】さらにまた、第1加工ラインと第2加工ラ
インとが、互いに並列されていると、一方の加工ライン
が機種変更等に応じて準備作業が必要な際に、他方の加
工ラインでストッカに収容されている複数のワークを順
次送り出すことにより加工作業を継続することができ、
生産性の低下を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動加工装置の概略構成
平面図である。
【図2】前記自動加工装置を構成するストッカおよび移
送機構の概略斜視図である。
【図3】前記自動加工装置を構成する搬送コンベアの側
面図である。
【図4】前記自動加工装置を構成する搬送コンベアと移
送機構とワーク配置台の斜視説明図である。
【図5】図4の搬送コンベアと移送機構とワーク配置台
の正面説明図である。
【符号の説明】 10…自動加工装置 12…カムシャフト 14a、14b…ストッカ 16a、16b…搬送コンベア 18a〜18e、20a〜20e…加工機 22a〜22e、24a〜24e…ワーク配置台 26a〜26e、28a〜28e…移送機構 36…上側コンベア 38…下側コンベア 40、42…昇降台 44…移送機構 48、48a…ボールねじ 56、56a…本体部 58、58a…チャックハンド 64…サーボモータ 76a、76b…受け台 80、82…光センサ 84…ワーク払出しコンベア 90、92…磁気センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−287351(JP,A) 特開 昭49−46281(JP,A) 特開 平4−141351(JP,A) 特開 昭59−114206(JP,A) 特開 昭61−4640(JP,A) 実開 平3−107150(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 7/14 B23Q 7/03 B23Q 39/04 B65G 43/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送コンベアに沿って配設されて同一の加
    工作業を行う複数の加工機に対し、ワークを選択的に移
    送して所定の加工を行う自動加工方法であって、 複数のワークを、前記搬送コンベアに交差する方向に配
    列した状態でストッカに一旦収容する過程と、 前記加工機の前記搬送コンベアの外に位置して固定され
    たワーク配置部位にワークが存在するか否かを検出する
    過程と、 いずれかの加工機のワーク配置部位に前記ワークが存在
    しないことが検出された際に、前記ストッカ内の一のワ
    ークのみを前記搬送コンベアに交差する方向に移動自在
    な第1移送機構によって該搬送コンベアに送り出す過程
    と、 前記搬送コンベアに送り出された一のワークのみを、該
    ワークが存在しない加工機に対応して搬送する過程と、 前記ワークが存在しない加工機に対応して搬送された前
    記一のワークを、第2移送機構を介して該ワークが存在
    しない加工機のワーク配置部位に一旦配置する過程と、 を有することを特徴とする自動加工方法。
  2. 【請求項2】搬送コンベアに沿って配設されて同一の加
    工作業を行う複数の加工機に対し、ワークを選択的に移
    送して所定の加工を行う自動加工装置であって、 複数のワークを、前記搬送コンベアに交差する方向に配
    列した状態で一旦収容するためのストッカと、 前記ストッカ内の一のワークのみを前記搬送コンベアに
    送り出すために、該搬送コンベアに交差する方向に移動
    自在な第1移送機構と、 各加工機に対応して前記搬送コンベアの外に固定され、
    前記ワークを一旦配置するための複数のワーク配置部位
    と、 各加工機に対応して設けられ、該ワークを前記搬送コン
    ベアと前記加工機と前記ワーク配置部位とに移送自在な
    複数の第2移送機構と、前記搬送コンベアに所定間隔離間して固着され、前記ワ
    ークを位置決め保持自 在な複数組の受け台と、 を備えることを特徴とする自動加工装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の自動加工装置において、前
    記ワーク配置部位は、前記加工機による加工前のワーク
    を配置するための第1受け部と、 該加工機により加工終了後のワークを配置するための第
    2受け部と、 を備えることを特徴とする自動加工装置。
  4. 【請求項4】請求項記載の自動加工装置において、前
    記第1受け部は、前記加工前のワークが配置されている
    か否かを検出するセンサを備えることを特徴とする自動
    加工装置。
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